20120613 緑内障の視野について @講演会

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緑内障の視野 について 加藤 浩晃 2012年6月13日

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Health & Medicine


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Page 1: 20120613 緑内障の視野について @講演会

緑内障の視野

について

加藤 浩晃

2012年6月13日

Page 2: 20120613 緑内障の視野について @講演会

• ゴールドマン視野計〔GP:動的視野計〕

• ハンフリー視野計〔AP:静的視野計〕

⇒光を見て感じたらボタンを押す検査

• Matrix, FDT

⇒光でなく反転する縞模様を見て,ちらちら

を感じたら押す検査(コントラスト感度)

早期視野発見の感度の高い順

Matrix、FDT>AP>GP

視野に関して

●種類

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ゴールドマン視野計の特徴

●長所

1. 高齢者、小児、視力不良例でも測定可

2. 視野の全体像を捉えられる。

3. 病期分類として湖崎分類が定着している。

1. 検者に熟練が必要。

検者間で結果にばらつきがある。

2. 反応のばらつきを客観的に表現しにくい。

●短所

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ハンフリー視野計の特徴

●長所

1.コンピューター制御で視野測定を行う

2.測定点や測定法を組み合わせることに

より目的に添った検査が可能

3.検者により結果が左右されない

4.結果をデータに落とせる

1.周辺部視野の測定も可能だが、苦手

2.検査内容を理解できない小児や高齢者では検査不能

3.検査結果に解釈が必要

●短所

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ハンフリー視野計のプログラム

•中心視野 30-2、24-2

•中心視野 10-2

30-2で中心4点のうちいずれかの閾値低下を

認めたときにとるとよい

プログラム 10-2, 30-2 24-2 適応症例

SITA fast 5-6分 4-6分 スクリーニング

SITA standard 8-10分 6-9分 緑内障経過観察

SWAP(fast pac)

10-12分 9-11分 初期緑内障

FDT 6-8分 - 初期緑内障

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ハンフリー視野計の見方

① グレースケール

視野のイメージをつかむ

② 実際の数値を見る

個々が30以上あれば大丈夫

マリオット盲点

正常でもある見えない部分

特に中心の4点が大事!

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ハンフリー視野計の見方

③ トータル偏差

年齢補正をしたもの

年代別正常値との差

④ パターン偏差

白内障・角膜混濁などの

影響を補正したもの

正常視野パターンとの差

⑤ 信頼度

⑥ GHT(gloucoma hemifield test)

⑦ グローバルインデックス

MD(年代別正常値からの感度低下)

やPSD(局所の感度低下)など

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SWAP

(short wavelength automated perimetry)

・別名ブルーオンイエロー

– バックグラウンドを黄色、指標を青色にしてAPを施行

・POAGでは青錐体系の感度低下が早期に起こる現象を

視野検査に応用

・高眼圧症での緑内障発症の予測や、POAGの進行の

予測に有用との報告あり

●問題点

●特徴

・被検者の疲労が著しい

・正常眼でも感度に個人差が大きい

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MatrixとFDT

●Matrix ●FDT

●特徴

・APより早期の視野異常を捉える=悪く出やすい

・Discが悪く、APで正常で、matrixでdiscに一致した

部位が悪く出たとしたら今後悪くなって行くのかも?

と予想できる。