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自然史標本レスキューのお話

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自然史標本レスキュー=博物館コミュニティの実力テスト佐久間大輔(西日本自然史系博物館ネットワーク・大阪市立自然史博物館)

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オフサイトでの標本修復

・友の会、植物のアマチュア研究者など、標本の扱いに習熟したボランティアがすぐに呼応。驚くべきスピードで処理をしてくれた・のべ 40人余が参加・緊急即応なので習熟したスタッフの存在が鍵。

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オンサイトの支援(派遣の仲介・支援)

動かせない標本(傷んだ昆虫、化石など)の高度な技術を用いての処置

特殊な標本に対する対処方針:地衣類、コケ類、キノコ

大量の標本のトリアージその判断が正しいかどうか、議論できることの有用性

何が必要なのかを把握し、伝える

文化財レスキューに関しても大阪市立自然史博物館として参画をしたが、体制として判断をする学芸員を求めている雰囲気が薄い

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西日本として学芸員の派遣援助

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ネットワーク力を上げるためには

学芸員の学術交流をすすめることが有効普段から学び合える(お互い得になる)共同事業でも有効

そのためには科研費項目の「博物館学」の新設は正解なのだが、そもそも科研費申請できる館が少ない

では「博物館学」の促進はどこが担う?学芸員の博物館学確立を促す議論をするのはどこか?

現状自然史系においては生態学会と西日本自然史系博物館ネット。

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「岩手博物界の太陽」鳥羽源蔵コレクションとしての高い付加価値

明治期のナチュラリストにして、後の師範学校の博物学の教授

植物・コケ・地衣類・菌類・昆虫・貝類・地質学・化石など多様な分野で東北の第一人者。新発見の業績も多く上げている

地元では今も尊敬されているそういうわけで、分類学的にも生態学的価値

なおかつ、今回被害を受けた地域の生態調査をした標本としての価値

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狭義の分類学・生態学的価値だけでない、地域の記録としての博物

館地域の人達の活動の成果としての標本

きちんと残した少年の標本

博物館の標本は地域の自然の情報拠点としての、地域の自然愛好家たちの拠点として活動してきた博物館たちの成果

こうした価値と学術的価値はしばしば別の物(もちろん重なる場合もある)

詳しくは佐久間2011「自然史系資料の文化財的価値」日本生態学会誌61:349 353 を参照。−

http://ci.nii.ac.jp などで無償閲覧・ダウンロードできます

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コミュニティへの支援

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今シーズンもいくつかの博物館関係施設で実施

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www.omnh.netでご覧頂けます

NatureStudyバックナンバーのうち震災支援関連を無償公開しています

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4月30日:東北大震災と自然史系博物館被災自然史標本の修復技法と博物館

救援体制を考える研究集会

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博物館界の課題・宿題今回の活動を記録し、次に活かす (保存科学)

自然史標本の保全のための社会的合意

自然史系学芸員の専門家集団としての活動の充実

ローカルな体制(地域協議会など)への関与、学会連合や学会と博物館組織の関係、役割分担など自然史博物館をめぐる枠組みの整理