2013年1.7%* 2012年1 4%)4%) -...
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/ JNTO
810,00020,000
平成25年度 カナダ市場プロモーション方針・事業計画概要【訪日旅行者数目標】
750 000
770,000
790,000
10 000
15,0002013年16万人
(←2012年13.6万人)
カナダ人海外旅行者数(米国行き除く)
(右軸)
710,000
730,000
750,000
5,000
10,000【シェア目標】
2013年1.7%*(←2012年1 4%)
訪日カナダ人数(左軸)
【出典】カナダ人海外旅行者数 カナダ統計局
.人
690,00001月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 人
(←2012年1.4%)
1.都市圏在住の富裕な中高年層(FIT)
【主要ターゲットと季節別事業概要】
【出典】カナダ人海外旅行者数:カナダ統計局訪日カナダ人数:JNTO 2012年
* 米国行きを除く海外旅行者数
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月1.都市圏在住の富裕な中高年層(FIT)
(世帯収入10万ドル以上、45~65歳) 【稼ぎ頭】Old & New洗練された伝統文化(寺社仏閣・文化体験・芸能・日本食)多彩で独特の魅力を有する近代的大都市(良質な観光インフラ)ゴールデンルート+四季のある田舎(高山・白川郷・熊野)
旅行博
在外連携
即売会
冬
大手旅行流通網
共同広告
旅行博
在外連携
店頭掲示
航空会社
連携広告
大手旅行流通網即売会(秋)に向けた
店頭掲示・季刊誌広告
即売会
秋航空会社、オンライン旅行会社との共同広告・旅行博出展
2.トロント・バンクバー在住香港・台湾系カナダ人(FIT)ショッピング & 現代文化 【稼ぎ頭】大都市、繁華街での買い物・流行の最先端を行く現代文化ゴールデンルート(+温泉)
連携 冬
中華系ツアオペ
連携
中華系ツアオペ
秋
共同広告
旅行博
旅行博
ゴ ルデンル ト(+温泉)中華系ツアーオペレーターとの共同広告
3.若年層(教育旅行の学生層含む) 【中期的】ポップカルチャー&治安の良さファッション、アニメなどのポップカルチャー(クールな現代文化)治安 良さ 清潔さ(高 サ ビ と行き届 たホ ピタリ )
中華系ツアオペ共同広告・露出拡大
共同広告
中華系ツアオペ共同広告・露出拡大
共同広告 博在外連携
博在外連携
治安の良さ、清潔さ(高いサービスと行き届いたホスピタリティー)ゴールデンルート+α(広島・宮島・東北)旅行会社との共同広告・旅行博出展
Web/SNSによる情報発信(上記すべての取組と連携しJNTOローカルサイト等へ誘引)4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
共同広告
1
平成 25 年度カナダ市場プロモーション方針
1.平成 24 年度プロモーションの総括
(1)2012 年の訪日旅行者数
13.6 万人(年初目標 15 万人)
(2)目標達成度に関する評価
2012 年目標として「一刻もはやく、震災前水準である 2010 年の 15 万人を目指す。」を掲げて、各種 VJ 事業を 9 月以降に実施し、訪日旅行需要
の本格的な回復に取り組んだものの、同目標を達成するには至らなかった。燃油特別付加運賃の高騰による格安航空券価格の値上がりに加えて、
円高カナダドル安により、震災前の状況と比べ訪日旅行の割高感が増幅され、さらに訪加日本人の多客期(7 月~10 月上旬)には、航空座席供給
量の逼迫化に伴って航空運賃が高騰し、訪日旅行の割高感に拍車をかけたため、訪日カナダ人数は 2 桁減で推移した。10 月は、2010 年 10 月と比
べて燃油特別付加運賃を含めた格安航空券の価格差が2012年 8月対2010年 8月および2012年 9月対2010年 9月の価格差と比べて大幅に縮小し、
さらに対円カナダドル相場もほぼ 2010 年 10 月の水準に回復するなど、訪日旅行の割高感が緩和されたことなどもあり、減少幅は 2010 年 10 月比
5.9%減と大幅に縮小した。11 月以降は、日本への送客増に寄与する VJ 事業を相次いで実施した効果などもあり、訪日カナダ人数の減少幅はさら
に縮小に向ったが、年初目標の 15 万人にはとどかなかった。
(3)2012 年プロモーション概要と目標への貢献度評価
都市圏在住の富裕な中高年層を主なターゲットとして、以下のプロモーションを実施。
① カナダ国内に広範な販売網を張り巡らせている Flight Centre、Carlson Wagonlit Travel の大手流通網 2社、ならびに Tour East Holidays と
Royal Scenic の有力 2社と連携し、4つの共同事業を実施。これらの共同事業の実施を通じて、各事業パートナーの販売網・集客力を動員し
てカナダから日本への送客増に取り組んだ。
② 有力 TO(4 社)および航空会社と連携して、航空会社の機内誌、サイトなどの媒体を効果的に組み合わせて、訪日旅行潜在層として有望な層
を形成している航空会社の乗客を対象に訪日旅行プロモーションを展開し、旅行目的地としての日本の認知度向上を図ると共に、事業パート
ナーと一体となってカナダから日本への送客増に取り組んだ。
③ 中華系カナダ人をターゲットに、有力 TO(8 社)と連携し、値ごろ感のある訪日旅行商品を前面に押し出した共同広告を『明報』『星島日報』
などに集中的に掲載し、日本への送客増に取り組んだ。
④ 10 月 19 日から 21 日までの 3日間、モントリオールで開催されたカナダ最大の旅行博「Salon International Tourisme Voyages 2012」にオ
ールジャパン連携事業として、在モントリオール総領事館、国際交流基金トロント日本文化センター、地方自治体、旅行関係日系企業等と連
携して、日本パビリオンを出展。カナダ市場で打ち出した広告デザイン、キャッチコピーを日本パビリオンの装飾・デザインとして施し、パ
ビリオン全体の訴求力を高めたことに加えて、出展規模を昨年の 3ブースから 6ブースに拡大しオールジャパンとして日本パビリオンへの来
2
訪者増などに取り組んだことが奏功し、期間中、日本パビリオンを訪れた来訪者の数は 6,450 人と、前年実績を大幅に上回るなど、旅行目的
地としての日本の認知度の向上と訪日旅行の促進を図ることができた。
⑤ トロントで開催される「Toronto’s Ultimate Travel Show」(2013 年 1 月 26 日~27 日)に在トロント総領事館、国際交流基金トロント日
本文化センター、地方自治体、旅行関係日系旅行企業などと連携して日本パビリオンを形成。官民一体となって、訪日旅行の促進と旅行目的
地としての日本の認知度向上を図った。
2.平成 25 年度目標及び基本方針
(1)2013 年の訪日旅行者数目標
16 万人(2012 年 13.6 万人から 17.6%増)
(2)その他目標
・2013 年訪日旅行シェア 1.7%(2012 年1.4%)
・KPI 調査の「認知⇒興味」および「興味⇒検討」の転換率を 7%ずつ押し上げる。(2011 年は 50.8%・17.1%)
(3)目標達成に向けたプロモーション基本方針
平成 25 年度は、訪日旅行を含めたアジア旅行を取り扱っているカナダ国内の有力旅行会社や航空会社との連携事業・共同事業に注力し、訪日
旅行商品の造成・販売を強力に支援する。
3.主要ターゲットと訴求コンテンツ
主要ターゲットとして、3 つのセグメントを設定。訪日旅行者の増加を狙うセグメントとして、(1)都市圏在住の富裕な中高年層。および(2)
ビジブルマイノリティ(先住民、白人系以外の民族)として最大の人口(2006 年国勢調査:135 万人)を擁し、日本への旅行志向が高いトロント・バ
ンクーバー在住の香港・台湾系カナダ人をターゲットとする。中期的な有望セグメントとしては、(3)20 代若年層および訪日教育旅行の潜在市場と
しての学生層をターゲットとする。
(1)都市圏在住の富裕な中高年層
①ターゲット層として選定した理由(位置づけと狙い)
・カナダ人正規入国者に占める 40 歳以上の中高年層の割合は、女性が 50.6%、男性は 53.1%にのぼるなど、カナダ人正規入国者の 50%以上は中高
年層で占められていることから、都市圏在住の富裕な中高年層をカナダ市場における最重要ターゲット(世帯収入 10 万ドル以上、45 歳~65 歳)
として設定。なお、カナダ統計局公表データによると、2010 年の年収 10 万ドル以上の世帯の数は 276 万世帯。
3
・カナダ統計局が公表している直近の観光統計によると、2010 年の米国を含めたカナダ人外国旅行者数(2,868 万人)に占める 45 歳以上の割合
は 62.2%にのぼっている。
②ターゲット層の特徴(トレンドや旅行様式など)※裏付けデータ等は P.5 の参考資料を参照
訪日旅行の手配方法は、40 代でインターネットによる直接手配の割合が高いものの、全年代を通して旅行会社の利用割合が高い。観光目的の
訪日カナダ人に占める個人旅行者(FIT 層)の割合は 2010 年で 83.4%と高い割合を占めている。ただし、アジアへの旅行の際は、ツアーオペ
レーターが造成した FIT パッケージツアー(航空券とホテルがセットになった個人旅行向け商品)を利用する人も多い。
③主要訴求コンテンツ
②の特徴を踏まえ、平成 25 年度プロモーションにおいては、カナダ人の関心が高い以下のコンテンツを中心に、日本人の「気質」「作品」「生活」
に着目した訪日旅行の魅力を訴求する。
・Old & New
例)洗練された伝統文化(寺社仏閣・文化体験・芸能・日本食)→四季や伝統が深く入り込む一方、現代と「融合」した生活。
多彩で独特の魅力を有する近代的大都市(良質なインフラ)→洋の東西を問わず、「異国文化」を取り込み、日本的に昇華させた作品。
・訴求エリア:ゴールデンルート+四季のある田舎(高山・白川郷・熊野)
(2)トロント・バンクーバー在住の香港・台湾系カナダ人
①ターゲット層として選定した理由(位置づけと狙い)
・ビジブルマイノリティ(先住民、白人系以外の民族)として最大の人口(2006 年国勢調査:135 万人)を擁し、富裕層が多く、訪日旅行志向が
高く、リピーターの比率も高いため、訪日旅行需要を喚起する上で有望なマーケットを形成している。
・5 年ごとに行われる国勢調査によると、中華系カナダ人の人口は 1996 年 921,585 人⇒2001 年 1,094,700 人⇒2006 年 1,346,510 人と増加の一途
を辿っており、現在は 150 万人(2011 年国勢調査の結果は 2013 年 5 月に発表される予定)を優に上回っているものと推測される。
・中華系カナダ人のうち、約 48%がオンタリオ州、約 32%がブリティッシュコロンビア州に住んでおり、中でもオンタリオ州のトロント(中華系
カナダ人全体の 40%)とブリティッシュコロンビア州のバンクーバー(同 30%)に集中して居住しているため、効果的な訪日旅行プロモーショ
ンが実施可能。
②ターゲット層の特徴(トレンドや旅行様式など)
訪日旅行志向が高く、ビジネスや里帰りなどで頻繁に香港、台湾等とカナダを行き来しており、リピーターが多く、かつ、ストップオーバー客
も多い。中華系カナダ人にとっては、「買物」が日本の観光魅力の一つとなっており、ファッションなど流行の最先端を行く日本の現代文化、日
本食、近代的都市、温泉なども日本の観光魅力となっている。また、アジアへの旅行の際は、FIT パッケージツアーを利用する人々が多い。
③主要訴求コンテンツ
4
②の特徴を踏まえ、平成 25 年度プロモーションにおいては、以下のコンテンツを中心に日本人の「気質」「作品」「生活」に着目した訪日旅行の
魅力を訴求する。
・ショッピング&現代文化
例)大都市、繁華街での買い物→「世界一厳しい消費者」を満足させるレベルの高い消費ができる生活。
流行の最先端を行く現代文化→歴史・伝統を継承し、現代の革新を加える「匠」や「専門家」による作品。
温泉→「自然」への畏怖・感謝をもとに、自然と一体化することで生まれた作品。
・訴求エリア:ゴールデンルート(+温泉)
(3)若年層(特に女性)及び教育旅行の学生層
①ターゲット層として選定した理由(位置づけと狙い)
(ⅰ)カナダ人正規入国者数に占める 20~29 歳の若年層の割合は 16.6%にのぼっており、特にこの年齢層の女性は、年齢層別入国者数に占める割
合が最も高い。
(ⅱ)カナダでは教育活動の一環として高校、大学生によるゼミやクラス単位の旅行が活発に行われており、その費用はチャリティー等の寄付で
賄われることが多い。治安が良く衛生的な日本は、ユニークな伝統文化とアニメやファッションなどクールな現代文化が融合した国として
教育旅行の目的地とするに最適な条件を備えており、訪日教育旅行は潜在市場として有望なマーケットを形成している。
②ターゲット層の特徴(トレンドや旅行様式など)
若年層は、男女共に「自然・景勝地観光」「食を味わう」「ショッピング」「繁華街歩き」をやってみたいと考えており、これらに対する関心は
強い。
③主要訴求コンテンツ
②の特徴を踏まえ、平成 25 年度プロモーションにおいては、以下のコンテンツを中心に日本人の「気質」「作品」「生活」に着目した訪日旅行の
魅力を訴求する。
・ポップカルチャー&治安の良さ
例)ファッション、アニメなどのポップカルチャー(クールな現代文化)→飽くなき好奇心と根気で独自の世界をつくりあげる気質。
治安の良さ、清潔さ(高いサービスと行き届いたホスピタリティー)→都市から田舎まで、全国どこでも「便利」、「清潔」、「安全」な生活。
・訴求エリア:ゴールデンルート+α(広島・宮島・東北)
5
参考資料
1.カナダ市場における訪日旅行の現況・・・P.6
2.SWOT 分析・・・P.13
3.カナダの海外旅行市場の現況・・・P.14
4.主な競争相手のプロモーションの現況・・・P.15
6
1.カナダ市場における訪日旅行市場の現況
◆年齢層別カナダ人正規入国者の構成
カナダ人正規入国者の 50%以上は中高年層で占められている。以下の訪日カナダ人、性別、年齢別構成資料参照。
出典:法務省/作成:日本政府観光局(JNTO)
7
◆旅行形態
カナダ人の旅行形態の中心は個人旅行(FIT)であり、「一人」や「配偶者・恋人」の割合が全体よりも高い。その背景として、カナダ人は個人主
義の教育を受けていること、格安航空券や宿泊施設などの個人による手配が容易になったこと、カナダ人が周遊型よりも一カ所に長く滞在し自分の
ペースで旅をするスタイルを好むことなどが挙げられる。
出典:「JNTO 訪日外客訪問地調査 2010」
8
◆月別カナダ人訪日客数
主な旅行シーズンは、夏季休暇(6月末~9月初め)、クリスマス休暇(クリスマス前後の約 2週間)、春季学校休暇(3月~4月頃)となっている。
また、カナダの旅行業者は、紅葉の時期(10・11 月)および桜の時期(3・4月)を中心にプロモーション活動を展開している。
9
◆日本でやってみたいこと
■日本でやってみたいと考えている「自然・景観地観光」 「食を味わう」は、どの性・年代においても人気が高い。
■他の項目では「自然・景観地観光」で女性、「ナイトライフ」で男性の値がやや高い傾向がみられる。
注)網掛けは上位3項目。なお、N数が 50 に満たないセル(文字色グレーのセル)は、網掛けをしていない
出典:訪日観光プロモーションの効果検証に係るアンケート調査:カナダ(2012 年 2 月実施)
N
食を味わう
宿泊施設に泊まる
温泉入浴
自然・景観地観光
繁華街街歩き
シ
ョッピング
美術館・博物館
ナイトライフ
スキー
・スノー
ボー
ドゴルフ
テー
マパー
ク
イベント
全体 1571 61.9% 42.4% 43.8% 63.3% 47.0% 43.8% 34.8% 23.4% 4.7% 4.2% 23.1% 14.2%
男性18-29歳 83 62.7% 44.6% 44.6% 47.0% 44.6% 43.4% 28.9% 37.3% 14.5% 3.6% 20.5% 20.5%
男性30-39歳 155 62.6% 43.9% 47.1% 55.5% 49.7% 42.6% 31.6% 34.8% 6.5% 5.8% 27.1% 16.1%
男性40-49歳 191 62.8% 38.2% 38.7% 57.6% 53.4% 40.8% 36.6% 30.9% 5.8% 3.7% 24.1% 9.9%
男性50-59歳 195 62.6% 39.0% 41.0% 66.7% 45.6% 40.0% 36.4% 22.6% 2.1% 8.7% 21.5% 10.8%
男性60-69歳 165 54.5% 46.1% 38.2% 62.4% 40.6% 28.5% 37.6% 17.6% 1.8% 5.5% 16.4% 9.1%
女性18-29歳 103 64.1% 41.7% 48.5% 68.0% 50.5% 58.3% 30.1% 32.0% 13.6% 4.9% 27.2% 21.4%
女性30-39歳 140 67.9% 39.3% 50.7% 66.4% 49.3% 47.1% 33.6% 20.7% 2.9% 1.4% 28.6% 16.4%
女性40-49歳 189 57.7% 35.4% 40.7% 66.1% 42.9% 46.6% 26.5% 19.0% 4.2% 3.2% 24.3% 12.2%
女性50-59歳 195 59.5% 47.2% 47.7% 70.3% 46.7% 47.7% 40.0% 17.9% 3.1% 2.6% 21.5% 15.9%
女性60-69歳 155 68.4% 51.0% 45.2% 65.8% 47.1% 49.0% 41.9% 11.6% 1.3% 1.9% 21.3% 17.4%
10
◆旅行先としての興味は高いが、旅行実現が難しい国として認識されている可能性
■70%の対象者が日本を旅行先として認知しているが、認知⇒興味、興味⇒検討の転換率がそれぞれ 50.8%、17.1%と低く、訪日旅行認知の向上
が訪日旅行の喚起に結び付きにくい市場であるといえる。
■一方、検討ステップまで残った対象者はその約 40%が日本を選好(もっとも行きたい旅行先に指定)している。
■上記の結果を考察すると、カナダは訪日旅行への興味を喚起すると共に、現実な旅行先のひとつとして認識してもらうことに重点を置いたプロモ
ーションを行うことが、より効果的な市場であるということができる。
転換率1 転換率2 転換率3 転換率4 転換率5 転換率6 転換率7(認知/全体) (興味/認知) (検討/興味) (選好/検討) (情報収集/選好) (計画/情報収集) (購入/計画)
比率 70.4% 35.8% 6.1% 2.5% 1.6% 0.8% 0.1%
転換率 - 50.8% 17.1% 40.6% 64.1% 48.0% 16.7%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
認知 興味 検討 選好 情報収集 計画 購入
転換率
比率
N=1571
出典:訪日観光プロモーションの効果検証に係るアンケート調査:カナダ(2012 年 2 月実施)
主要 KPI(パーチェス・ファネル)の動向
11
◆旅行先としての日本に対するネガティブイメージ
47.0%
43.8%
43.5%
34.1%
13.9%
11.1%
8.8%
7.7%
7.6%
6.6%
5.3%
5.0%
3.1%
2.9%
2.3%
2.0%
1.4%
53.6%
40.2%
49.8%
33.3%
9.6%
9.4%
3.2%
5.3%
7.1%
4.8%
4.1%
2.8%
2.0%
1.2%
0.9%
0.9%
0.9%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
旅行費用が高い
言葉が通じない
物価・料金が高い
遠い
母国語で発信されている情報が少
ない
自国からのアクセスが不便
食事・料理が合わない
治安が悪い
人々が閉鎖的である
自分のクレジットカード・ATMカード
が日本で使えない(現金をおろせ …
旅行ビザが取得しにくい
交通機関が利用しにくい
宿泊先・交通機関等をオンラインで
予約できない
都市の景観に魅力がない
気候が合わない
インターネット環境が良くない
エンターテインメントがない
全体 N=1571
訪日興味あり N=562
■日本の旅行先イメージとして、ネガティブ項目の中で多
くの人があげていたのが、「旅行費用が高い」(全体:47.0%、
訪日興味あり 53.6%)、「言葉が通じない」(全体:43.8%、
訪日興味あり 40.2%)、「物価・料金が高い」(全体:43.5%、
訪日興味あり:49.8%)であった。
■訪日興味のある人に限定した場合、「言葉が通じない」
を「物価・料金が高い」が上回る結果となった。
注)「訪日興味あり」群…パーチェス・ファネルで「興味」以上のステップに1つでも○がついた人
出典:訪日観光プロモーションの効果検証に係るアンケート調査:カナダ(2012 年 2 月実施)
12
◆予約・販売チャンネル
訪日旅行の手配方法は、40 代でインターネットによる直接手配の割合が高いものの、全年代を通して旅行会社の利用割合が高い。観光目的の訪
日カナダ人に占める個人旅行者(FIT 層)の割合は 2010 年で 83.4%と高い割合を占めている。ただし、アジアへの旅行の際は、ツアーオペレータ
ーが造成した FIT パッケージツアー(航空券とホテルがセットになった個人旅行向け商品)を利用する人も多い。
訪日カナダ人観光客旅行形態
出典:JNTO 訪日外客訪問地調査(2010 年)
13
2.SWOT分析
強み
●多様性(四季に彩られた自然環境、都会と田舎、伝統と近代性)
(伝統文化:寺社仏閣、文化体験、芸能、日本食等。 現代文化:ア-ト、ファッション、アニメなどのポップカルチャ-等。)
●多彩で独特の魅力を有する近代的大都市
●日本と日本人に対する好印象(豊かな伝統と文化を持つ国。伝統的な価値を重んずる国民、勤勉、礼儀正しい)
●日本式ライフスタイル:たたみ、浴衣、温泉、旅館、日本食等)
●水準の高いサービスとホスピタリティー(ホテル、レストラン、公共交通機関の定刻発着など)、清潔さ、治安の良さ
弱み
●物価高に対する根強い先入観、心理的・物理的距離の遠さ、言語障壁
●燃油特別付加運賃の高止まりなどによる訪日旅行の割高感
●アジアの競合デスティネーションに対する価格面での日本の競争力の相対的な低下
●ツアーオペレーターの要請に応えられる日本のランドオペレーターの少なさ。周辺諸国と比べたときの相対的なツアーコスト高。
好機
●エア・カナダによるカルガリー~成田線の通年運航(2012 年 10 月 27 日~)
●エア・カナダによるトロント~成田線の通年運航の継続等
●日本航空によるバンクーバー~成田線における土曜発便(2012年11月3日~)の機材のアップグレード(B767-300ER⇒B777-200ER)
●堅調なカナダ経済と、商用客などの回復
脅威
●訪加日本人旅行者の多客期(7月~10 月上旬)における日加直行路線の座席供給量の逼迫化による訪日旅行への影響
●燃油特別付加運賃の高止まりなどに増幅された訪日旅行の割高感による日本の競争力の低下と周辺アジア諸国の競争力の向上
●成田経由アジア主要都市向け乗継便の減便や日本人海外旅行者の増加などによる成田以遠乗継便の座席確保難などを契機とした
中国系、インド系を中心としたアジア系カナダ人による通過経由地としての成田離れ
14
3.カナダの海外旅行市場の現況
カナダは世界でも屈指の外国旅行市場を形成しており、2010 年の出国者数は 2,868 万人であった。
62.6%
10.9%
10.6%
7.8%
5.9%
5.2%
5.0%
4.8%
3.2%
2.5%
2.3%
2.3%
2.0%
1.8%
1.7%
1.5%
1.2%
1.2%
0.7%
21.5%
0% 20% 40% 60% 80%
米国
英国
フランス
イタリア
スペイン
香港
ドイツ
中国
オーストラリア
オーストリア
トルコ
日本
タイ
シンガポール
フィリピン
台湾
韓国
ベトナム
インドネシア
その他
N=842
■カナダにおける直近 1年間の海外旅行先として多いのは米
国(62.6%)で、他の旅行先に大きな差をつけている。以下、
英国(10.9%)、フランス(10.6%)、イタリア(7.8%)、スペイ
ン(5.9%)と欧州諸国が並ぶ。
■日本は 2.3%に留まり、アジア諸国の中では香港、中国の次
に位置している。
直近1年間の海外旅行の旅行先
出典:訪日観光プロモーションの効果検証に係るアンケート調査:カナダ(2012 年 2 月実施)
15
4.主な競争相手のプロモーションの現況
アジア各国へのカナダ人訪問者数
【タイ王国政府観光庁】
タイ王国政府観光庁は、タイ国際航空と連携して、'Discover the Other You'というキャンペーンを実施。6 泊 7 日、2 名分の旅行が当たる懸賞には、往
復航空券、 宿泊費、観光ツアー、ワークショップなどが含まれる。
旅行会社 Goway と連携し、ツアー商品を販売。Phuket7 泊 8 日で CAD$236 から(航空券は除く)。業界紙(1 月 19 日付 Travel Courier)に広告を掲出し、
ツアー商品の販売を支援している。
【韓国観光公社】
韓国観光公社は、トロントの地下鉄のホームに通常のポスターよりサイズの大きいポスターを車内広告と合わせて掲示するなど、地下鉄の乗客向
けに訪韓プロモーションを展開している。併せて懸賞キャンペーン(Win a trip for two to Korea)を実施。1等当選者には韓国旅行(2名分航空
券、ガイド付き 1日ツアー、3泊分宿泊代を含む)、2等当選者には LG LED テレビ(2名分)を提供。
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000
2008年2009年2010年2011年
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旅行会社 Royal Scenic および Air Canadaと連携し、3 月 20 日~27 日にファム・トリップを実施する。対象は Royal Scenic が実施している CAS(Certified
Asia Specialist)Program 修了者で、旅費は往復航空券、ホテル 6 泊、食事、交通費、ツアー代などを含めて CAD$999。
その他、旅行会社と連携し、業界紙等に韓国旅行商品の紹介や訪韓旅行の広告を行っている。
以上