20140303 アイデアソン、ハッカソンの課題
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2014年3月3日
アイデアソン&ハッカソンの取り組みと
オープンデータの地方への展開について
株式会社CCL
須藤順([email protected])
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株式会社 CCL のご紹介 ~ 地域の力を引き出すコミュニティデザイン
社 名:株式会社CCL(CCL Inc.)本 社:〒020-0133 岩手県盛岡市青山2丁目15-1小坂ビル2階大垣支社:〒503-0807 岐阜県大垣市今宿6-52-16 ソフトピアジャパン ドリーム・コア104ブランチ:東京/仙台/会津役 員:代表取締役社長 佐々木 正人 / 取締役 原 亮、須藤 順設 立:2012年5月22日 資本金:¥1,500,000 社員数:15名
私たちは、フリー・エージェント・スタイルという働き方を提案し、自由なアイディアと多様な人・組織・領域のマッチングによって新しいコミュニティデザインをコーディネート&プロデュースする「場(フューチャーセンター)」を創造します。
[私たちの約束]①そこに住む地域住民に徹底的に光を当てる②地域の宝、解決のヒントは足元にある③ないものねだりではなく、あるもの探し④上から目線の支援ではなく、一緒に汗をかく支援⑤関わる全ての人が自己実現できる取り組みを目指す
<事業内容>
コミュニティデザイン事業まちづくり・ソーシャル/コミュニティビジネス支援、地域コーディネート、フューチャーセンター構築支援
次世代インキュベート事業学生ベンチャー育成、インターンコーディネートなど
地域ITコーディネート事業オープンデータ利活用コーディネート、アプリ開発コーディネート、コンテンツ制作ディレクション、アイデアソン&ハッカソン企画運営など
リサーチ&コンサルティング事業上記に関連するリサーチ、コンサルティングサービス
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株式会社 CCL 事業実績
事業実績:• 「岐阜県 オープンデータを活用した新サービス創出・研究事業委託業務」(H25FY,岐阜
県より)• 「青森県 地域課題ITソリューション提案ワークショップ企画運営業務」(H25FY,青森県
より)• 「秋田県 地域間連携事業」(H25FY,秋田県より)• 「地域の宝をITで掘り起こせ!田舎×IT サービス開発ワークショップ(略称:いなかソ
ン)」(H25FY,秋田県五城目町より) 等
取引実績:青森県、秋田県、岐阜県、五城目町、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東北支社岩手支店、株式会社ジェイアール東日本企画 盛岡支店、KLab 株式会社、アンデックス株式会社、NPO 法人ドットNET 分散開発ソフトピア・センター
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アイデアソン&ハッカソン分類:主催者別分類
公的機関主催
北海道経産局 HOKKAIDOアイデアソン&ハッカソン2014セミナー(2014年1月17日)
経産省 オープンデータ・アイデアソン(2013年11月)
岐阜県 オープンデータ・ハッカソン(2013年11月29日-12月1日)
大阪イノベーションハブ ものアプリハッカソン(2013年7月6日、13日)
企業主催
TBS TV HACK DAY(2014年3月8日-9日)
NRI Hack for “Work Design”(2014年3月8日-9日)
コミュニティ・団体主催
人工知能学会セマンティックウェブとオントロジー研究会 / LODチャレンジ実行委員会 オープンデータハッカソン in 鯖江(2012年10月6日)
オープンデータ流通推進コンソーシアム 気象データ・ハッカソン(2012年12月1日)
横浜オープンデータソリューション発展委員会 / (共催)LODチャレンジ実行委員会 横浜オープンデータハッカソン LODチャレンジデー in 横浜(2013年1月25日-26日)
Mashup Awards実行委員会, Code for Japan #MA9 週末ハッカソンイベント! シビックハック and Mashup Camp in 名古屋(2013年10月12日-13日)
大学・研究機関・産学連携主催
GLOCOM オープンデータ活用ハッカソン(2012年6月30-7月1日)
ライフサイエンス統合データベースセンター バイオハッカソンBH12.12(2012年12月19日-21日)
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アイデアソン&ハッカソン分類:目的別分類
課題解決型
地域課題や社会的課題、事業者やある特定領域における課題解決を目指し、プロトタイプ開発
データ・技術連動型
ある特定のデータ(オープンデータやAPI提供)や技術を元に、その改善や新たな活用方法、新たな価値を生み出すサービス・商品のプロトタイプ開発
新技術体験型
ある特定の技術の体験を目的の一つにしたプロトタイプ開発
目的 テーマ 期間
課題解決型 開発 課題 長
データ連携型 開発 データ 長
新技術体験型 体験 技術 短
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参加者の多様性
低
高
事業化志向性
低 高
コミュニティ構築&活性化型
まちづくり 地域課題解決
技術志向型
技術者が自分の技術を競いあう場として活用
作りたいものを創る場
オープンイノベーション&エコシステム形成型
イノベーション創出 新事業創出 外部のエキスパートとの交
流機会
社内人材育成型
社内人材の育成を新規事業プロジェクトの実践を通じて行う
社内のコミュニケーション改善
新しい企業文化の創造
アイデアソン&ハッカソン分類:参加者多様性×事業化志向性
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アイデアソン&ハッカソンの特徴
① サービス開発要素
新たなサービス、ビジネスを生むことを目的とするもの
新規事業創出の意図もある
② 新技術トライアル要素
新たな技術の拡散、活用、ブラッシュアップを図るもの
③ 交流的要素
他者や異分野の人との共同作業で交流促進を目指すもの
交流機能を使いチームビルディングや協働能力向上、相互理解を深める
④ スキルアップ要素
成長の余地がある技術者のスキルアップを図るもの
チーム内での暗黙知や価値観の伝搬によるOJT機能
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要素の比重で生み出される成果が変わる
③ 交流的要素
② 新技術トライアル要素① サービス開発要素
④ スキルアップ要素
1社主導 オープン参加
技術者主導
参加者の多様性
実用性低 実用性高
ビジネス化別フェーズ
ビジネスモデル重視
既存技術 新技術
単体
マッシュアップ
スキル低 スキル高
経験なし
アウトプット経験あり
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運営のポイント
落としどころ(出口)戦略の位置づけ
演者と裏方の役割分担
インプットの重要性:制約条件がイノベーションにつながる
必要な顔ぶれ
リアルマーケットとの距離感
メンター機能
徹底した課題へのフォーカスと目の前の誰かを特定化
アイデア創出手法の活用
実施前/実施後のコミュニティの継続フォロー
開発サービスへのフォローアップ
徹底した時間管理と小さなゴールを複数設定し、ピボットを促す
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運営の課題
アイデアソン&ハッカソン疲れの危惧
具体的で継続的な成果の少なさ
いつものメンバー問題
結果何をもたらしたか
ワークショップの代替になってはいないか?
場づくりができる人材の不足
知財の問題
レベルの違いによる場の滞り
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行政側の課題
オープンデータに関する正確な理解が不足
WEBで公開すればオープンデータだと考えている人もいる
なんでオープンデータが課題解決や産業活性化につながるか理解できていない
情報がどこにあるのか行政内での情報共有がなされていない
行政担当者が行政がどういうデータを持っているか知らない
情報が使いにくい、使っていいのかわからない、使えない
様式の未統一、使用ルールの不明確
利用規約や著作権の扱いが厳しい
そもそも再利用してもらうことの想像ができていない
新しい業務は増やしたくない
新しい業務には手を出さない、譲り合う、押し付け合うセクショナリズム
「横文字・IT」に対する拒否反応 地方に行けばいくほど、ITに対する不信感もある
「オープンデータは国がやること」と自分事になっていない 国が示す方針を待っている
自分たちの自治体に使えるデータはないと考えている
責任問題への過度な反応 もし何かあったら、だれが責任取るのか
たとえ、民間がサービスを作っても、公共的なことだと行政に苦情が来るので困る
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企業・技術者側の課題
ユーザー視点を欠いた発想
誰の何を解決するサービスなのか曖昧
想定していてもその多くが開発者の想像で、実際の目の前にいる特定のユーザーがいない
ユーザーにとっては目の前にある課題を解決してくれるかどうかが重要
ただし、ユーザーがその問題に気づいているとは限らない
技術的視点への偏重(イノベーションのジレンマ)
技術もオープンデータもツールだが、目的化する傾向がある
技術の競い合いが過度に行われることもある
これまでの競争優位を生み出す源泉が変化
情報の独占が困難になる
情報を分析・活用し、価値を新たに生み出せる企業が生き残る
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市民側の課題
地域の暮らしを自分たちで作っていこうという意識の低さ
オープンデータは市民の積極的な参加が不可欠
自分事で地域に関わる意識が低い場合がある
行政依存からの脱却
行政が何でもやってくれる、やるものだという依存意識
オープンデータは行政がデータを公開することという理解
クレーマー的存在
苦情や要望ばかり
データの誤りがあれば行政を叱責
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地域におけるオープンデータ推進のポイント
行政内課題共有アイデアソンの開催
行政職員のODへの理解に差が大きいため、行政向けの勉強会と行政課題を明らかにするアイデアソン等を実施
ODで何か解決できないかを行政職員、民間企業、市民と一緒に検討する機会を創出
トップのリーダーシップ×推進部局×活用する市民・企業
先進地域には、トップダウンで舵を切るリーダー、それを進める行政部門、そして、市民と企業家の役割分担と協働が絶対条件
協働推進スキルがある行政職員とコミュニティデザインができる組織の協働が鍵
県の統計担当課などを有効活用
統計課の人材を「データ・ソムリエ」として、市町村や民間企業がODを進める際の相談窓口化
オープンデータ活用のロールモデルを整理
サービス自体、開発体制、開発プロセスについてロールモデルになる事例を整理
多様な主体による対話・実践:アイデアソン&ハッカソン
分野横断、学際的、異分野、立場関係なく共創・協働
フューチャーセンター機能の設置
みんなで課題を見つけ、将来・未来を向いて、地域の在り方を考え、オープンデータの活用を考える場が必要
デザイン型人材の育成・認定
オープンデータを進めるのは、行政職員でも、技術者でもなく、課題と技術、社会をつなげ、共創の場をデザインできる人材の育成
そういった専門人材を認定し、各地へ派遣
徹底した課題中心主義・ユーザー視点の重視
課題にフォーカスし、目の前にある一つ一つの課題解決を目指す
目の前にある一人一人のユーザーに価値を提供する(デザイン思考的)
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【問い合わせ先】
株式会社CCL(本社)〒020-0133 岩手県盛岡市青山2丁目15-1小坂ビル2階
(ブランチ)東京、仙台、会津若松
電子メール:[email protected]
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