2015/5/20 『観る将(指すのではなく観る専門の将棋ファンのこ...
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2 0 1 5 / 5 / 2 0 『 観 る 将( 指 す の で は な く 観 る 専 門 の 将 棋 フ ァ ン の こ と で す )』
今回のコレクション自慢の会では、『観る将(指すのではなく観る専門の将棋ファンのこと)』
をテーマに、参加者の方からお話をしていただきました。将棋について、観る将について、そ
して名人戦のとある一局について、とてもわかりやすいスライドを見せていただきながらお話
をしていただきました。
将棋はゲーム理論では「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類されるのだそうです。偶然
の要素がなく、全ての情報が見えて、手の組み合わせが有限なゲーム。まさに、その人の頭脳
が試される!という感じがして、熱くなる人も多いのかもしれませんね。
将棋と一口に言っても、その楽しみ方はたくさんあるようで、その一つが、今回のテーマにな
いかなと思います。私も、お話を聞かせていただくまでは、どのような感じなのだろうと、イ
メージがつかめずにいたのが正直なところです。ですが、発表者さんが紹介してくださったお
話の中の「スポーツ観戦と同じように楽しめばよい」という言葉を聞いて、「確かに!」と思
わされました。
自分ができないスポーツでも、観戦したり応援したりするように、将棋もそのような楽しみ方
ができたらおもしろそうですよね★
自分が将棋を打てなくても楽しめるということはわかったけど、じゃあどこでどんな風に楽し
んだらいいの~?という疑問がわいてきますよね。そんな私たちのために、今回はいろいろな
情報入手方法も教えていただくことができました!日本将棋連盟のホームページや日本将棋連
盟モバイルなど、簡単に情報を手に入れることができるそうです。また、新聞やブログ、Twitter
など、私たちの身近にも将棋に関するたくさんの情報が提供されていることも知ることができ
ましたよね。
基本情報を教えてもらった後で、第 73 期名人戦第 3 局、羽生善治さんと行方尚史さんの対局に
ついて紹介していただきました。まず驚かされたのが、その対局時間!なんと持ち時間は 1人 9
時間ずつ、2 日間かけて行うそうです。その 7番勝負、ということで長く険しい戦いなのだなあ
っている『観る将』だそうです!『観る将』という言葉を初めて聞いた方も多かったのでは
な
と思いました。当日は、青空解説場のようなところまで登場して、まさにお祭りという感じで
したよね。
そして、注目すべきなのは対局自体だけじゃないんです!そのおやつや食事の選択にも、棋士
それぞれの個性がでていて面白かったですよね。ひとつの対局の中にも、いろいろな面白さが
あることに気付くことができたのではないでしょうか。
人と人が対局する将棋には、その勝敗や、いかに上手く対局を進めるか、という面だけではな
く、伝統文化やしきたり、そして将棋にすべてをかける棋士たちの心など本当にいろいろなお
もしろさが詰まっているのだな、ということを改めて考えさせていただく機会になりました。
皆さんも、ぜひ『観る将』として、将棋を楽しんでみてください。また、皆さんの好きなもの
についても、「こんな楽しみ方もあるんだよ~」というのを教えていただけたらと思います。