2017 csr report - 株式会社シモジマ | 包装紙、 … 2 年 11 月 1 0 日 付 で 取 得...
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株式会社シモジマ(本社)は環境マネジメントシステムの国際規格[ISO14001]の認証を平成12年11月10日付で取得しております。(登録証番号:JQA-EM1092)当社はこれからも環境保全を重視した活動を積極的に行ってまいります。
印刷工程では、生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物)排出量も少なく、CO2を吸収する植物から作られた植物油インキを使用しています。
ユニバーサルデザイン(UD)の考え方に基づき、より多くの人に見やすく読みまちがえにくいデザインの文字を採用しています。
適切に管理された森林からの木材を原料としたFSC®認証紙を使用しています。
株式会社 シモジマ〒111-0053東京都台東区浅草橋5-29-8お問い合わせ先:管理本部総務部電話:03 ( 3864 ) 0061(代表)Fax :03 ( 3865 ) 4470https://www.shimojima.co.jp/
CSR REPORT 2017シモジマCSR報告書
CSR REPORTシモジマ CSR報告書
2017.09.25(13:52:16) 2
017.09.25(13:52:16)
2017.09.25(13:45:33)
シモジマのCSRレポートは、今年で発行9年目となります。本レポートを通じて、シモジマのCSR活動をステークホルダーの皆様にご報告するとともに、広くご意見をいただき、皆様との絆を深めるコミュニケーションツールとして機能させることをめざしています。本年度もスローガンを「社会から信頼され、社会に新たな価値を提案する」とし、以下の試みを行いました。
○�お取引先様よりご意見をいただき、シモジマが取り組むべき価値について客観的に捉えることをめざしました。
[�報告対象期間�]原則として2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日)の実績を記載しておりますが、活動内容は一部�2017年4月以降のものを含んでおります。
[�報告対象組織�]㈱シモジマ単独を中心に、グループ会社を含みます。「当社」と記載している場合は単独を指し、「シモジマグループ」と記載している場合はグループ全体を指します。
[�発行�]2017年9月
CSR REPORT 2017シモジマCSR報告書
社会貢献と環境保全活動において
新たな価値を提案する。
夢を包み、心を結ぶ。
編集方針
社長メッセージ/経営理念
会社概要
組織体制 × シモジマ
お客様 × シモジマ
[インタビュー]株式会社デイトナ・インターナショナル 様
お取引先様 × シモジマ
[インタビュー]三菱ケミカル株式会社 様
従業員 × シモジマ
地 域 × シモジマ
環 境 × シモジマ
CONTENTS目 次
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編集方針
代表取締役社長
下島 和光
TOP MESSAGE社長メッセージ
2 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:47:12)
これまで当社では、工場の廃棄紙(ヤレ)を用いた自社再生紙を開発し商品開発に活用してきましたが、この度、自社再生紙に加えて、直営店での販売時に使用する紙袋の回収を開始しました。これにともない、新たにリバーシブルの古紙配合率100%の再生紙「エコデュオ」を新開発。「エコデュオ」は美感が優れているだけでなく、紙袋への使用に耐える十分な強度をもっています。さらに、自社再生紙を用いた直営店用の紙袋を新たに開発し、使用を開始しています。 紙袋「回収」のステップが、新たに加わったことにより、4R=リユース・リデュース・リサイクル+リメンバーからなるシモジマ循環型リサイクルシステムを構築し、環境負荷のさらなる低減を目指しています。
容器リサイクル法への対応
当社は、容器包装リサイクル法上の特定事業者に指定されております。その関係で、従前より、再商品化委託料金を公益財団法人容器包装リサイクル協会にお支払いしているほか、排出抑制措置として、店舗における紙袋・レジ袋の使用重量を減少すべく努力をしています。 本年度は、プラスチックの容器包装の利用・製造量が15,109トンと微増、紙の容器包装の利用・製造量が7,414トンと微減となりました。 当社では、容器包装の環境負荷低減とお客様の利便性との両立のため、レジ袋の薄肉化などの努力を継続して実施しているほか、微量ではありますが、一部店舗にて使用料(店舗での販売時に商品を包装する資材)のうち当社ロゴ入り紙袋の回収を始めております。 今後も、容器包装の社会的な効用を高めるべく、その環境負荷を低減するため努力を継続してまいります。
SHIMOJIMA TOPICS シモジマ循環型 リサイクルシステム
環境対応型商品への取り組み回収紙袋から生まれた再生紙「エコデュオ」
Remember3Rを忘れない
Reuse再利用
Reduce廃棄物の発生抑制
Recycle再資源化
不要な紙袋をシモジマ店舗へ
お客様
再生紙の製造
・再生紙の製造業者へ ・再生紙の製造
自社工場 (ヘイコーパック)
製紙業者
再生紙の使用シモジマ店舗
お客様から収集、分別シモジマ店舗
直営店で使用する紙袋をお客様から回収・再生。 リサイクルによる環境負荷の低減に貢献する。
自社工場(ヘイコーパック)の廃棄紙をリサイクル。 紙の原価を下げ一般商品に活用する。
シモジマ循環型 リサイクルシステムの目的
15
■ 調整後排出係数換算:環境省・経済産業省の省令に基づき 算出された係数で換算しています。■ 実排出係数換算表示から調整後排出係数換算の表示へ変更しています。
容器包装リサイクル法対応による取り扱い容器包装資材の量の推移
(トン)
(年度)
15,402 14,210 15,109
■ プラスチック■ 紙類
7,946
2014 2015 2016
20,000
15,000
10,000
5,000
0
■ 提出の計算時期の関係で、前年の会計年度の計算値を掲載しています。
7,451 7,414
リバーシブルの古紙配合率100%の再生紙「エコデュオ」
使用済み紙袋の回収箱
自社再生紙を用いた直営店用の紙袋
「エコデュオ」を使用したラッピング
SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25 13:51:02
2017.09.25(13:45:36)
すべてを包み込みながら拡大し続ける宇宙をモチーフとしており、社員や地域社会を含めた一体感や企業の発展性を象徴しています。
社 章 「三意精神」 誠意 ・ 熱意 ・ 創意社 是
経営理念 1 包装用品とこれに関連する事業を通じ快適な社会づくりに貢献する2 常に顧客ニーズに応え創意工夫による市場拡大に努める3 たえず経営の合理化と積極販売に努力し企業の発展をはかる4 社員の楽しく健康的な生活を確保する
シモジマグループは「お客様ニーズにお応えする」ことを経営理念に掲げ、包装用品とこれに関連する事業を核として企業活動を展開しております。そしてそれは、商品の機能価値の向上や“潤いのある生活”を提案する新たなラッピング文化の創造をも範囲としております。当社グループが提供する商品・サービスでお客様に満足していただくことを念頭にしたこの理念は“あらゆる事業活動をお客様の視点に立って行う”という決意を込めたものであり、会社創立時(大正9年・1920年)から会社の歴史を支える基本的な考え方であり、社員の行動規範の礎として継承されております。 企業は事業を続けるにあたり、株主様を始め顧客、従業員、お取引先様の利益の確保や利便性を向上していくことが求められます。しかし、単に利益・利便を追求していくだけでなく、その活動が社会へ与える影響に責任を持ち“より良い社会〜持続可能な未来”に対してどう役割を分担していくべきかを考え、舵取りをしていくことも重要です。CSRの根幹は、企業が持続可能な未来を社会と共に築いていくことをどう意識していくかにあります。当社では、これを実現するためにはどうすべきかを懸命に追求し、日々、事業活動を続けております。
今年に入り、国連で採択された持続可能な開発目標「SDGs」※1のトレンドを企業活動の舵取りに反映する流れがでてきました。「SDGs」は膨大な議論の末に行き着いた“人類が理想とする世界の姿”です。当社では、2000年にISO14001※2の認証を取得(本社)。環境に配慮した商品を自社製品として開発・販売する取り組みも積極的に行ってきました。「SDGs」のニッポン元年となる今年、当社も既存の経営目標と「SDGs」へのマッチングを議論・実践・確認しながら“より良い社会〜持続可能な未来”の早期実現に貢献してゆく所存です。
また、現在開催しているラッピングセミナーを、“ニッポン おもてなし文化”の発信のツールとしても位置づけ、CSR活動のひとつに数えています。これは「包む」という日本ならではの文化を継承させると同時に、広く世界の人々に「包む文化はおもてなし」というニッポン・マインドをアピールするものです。CSRおよびISO活動は「SDGs」への貢献と同じベクトルで当社の事業活動として確かに、力強く浸透させ進んでおります。
徹底した現場主義こそがシモジマグループの活力の源泉です。それぞれの現場を担う従業員は、イノベーションを起こしていく主役です。その考えに基づいて、社員と意識の共有を図っています。社員は、自己申告制度や専門部署とのヒアリングに加え、私とのミーティングで経営の舵取りに意見を表明できます。現場を熟知する社員との会話は、新鮮な発見があり利益向上のための事業コア(核)とシーズ(種)を気づかせてくれます。同時に従業員一人ひとりのD&I※3の向上につながると確信しており、当社はこのミーティングを継続発展させてまいります。また、当社では子会社・関連会社を含めた連結経営を実施しております。グループ化は、自己の責任分担の明確化と共通課題の相互理解という好影響を生み出し、強靭な組織力をつくるサプライ・チェーン・マネジメントの仕組みとして構築され、現在に至っております。 さらに、当社はすべての販売機会を増強するオムニチャネル化を有効的な戦略として活用しております。その一環としてネット通販の情報を、近い将来に一元化し、次のサービス向上に繋げるべく切磋琢磨しております。今後も、シモジマグループはCSRを常に念頭に置いて事業活動を推進し「価値ある企業である」から「価値ある企業であり続ける」ために尽力してまいります。
※1 Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。※2 環境マネジメントシステムの有効性を継続的に改善するために要求される規格。※3 ダイバーシティ&インクルージョンの略称。多様な人材を適正に配置し 活かすことについて、各従業員が相互の理解を受け入れること。
持続可能な未来を社会とともに築いてゆく
グループ力と現場力によるシモジマ式イノベーション
国際目標「SDGs」を意識し環境問題に貢献する企業へ
3SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:45:37)
取扱い商品 紙袋
紙器
店舗用品
包装紙
ポリ袋
テープ・紐・リボン
食品包装資材
店舗形態
○canaelle(キャナエル):様々な場面の“ワタシらしさ”をかなえる雑貨店○商い支援:包装用品・店舗用品の通販サイト
直営店
商店営業に必要な包装用品、店舗用品、事務用文具等を販売
「包装用品をベースとしたコンビニエンス」がコンセプト
「ラッピング&D.I.Y.“自分で創ろう工作女子”」がコンセプト
花用ラッピング用品・梱包資材・花器・造花などの専門店
WRAPPLE (ラップル)パッケージプラザ east side tokyo
売上高 総資産・純資産・純資産比率経常利益・経常利益率
経営指標 (連結)
50,000
40,000
20,000
30,000
10,000
0(年度) (年度) (年度)
(百万円)
'13 '14 '15 '16
■ 経常利益 ■ 経常利益率 ■ 総資産 ■ 純資産 ■ 純資産比率
8.00
4.00
6.00
2.00
0.00
4,000
2,000
3,000
1,000
0
(%)(百万円)
'13 '14 '15 '16 '17
82.0
83.0
81.0
80.0
79.0
78.0
40,000
50,000
30,000
20,000
10,000
0
(%)(百万円)
'17'13 '14 '15 '16'17
シモジマグループ 系統図
子会社 非連結子会社
ヘイコーパック㈱
㈲彩光社
㈱エスティシー
一般仕入先下島(上海)商貿有限公司 (中国販売会社)
台湾下島包装股份有限公司 (台湾販売会社)
商い支援㈱ (インターネット販売業務委託)
サンワ㈱ (アパレル業界向け販売)
㈱リード商事 (花材・園芸業界向け販売)
ディーラー (二次卸)
ユーザー
シモジマ加工紙㈱(物流業務委託)
(商品仕入) (商品販売)
(株)シモジマ
創 業 1920年(大正9年)設 立 1962年(昭和37年4月26日)資 本 金 1,405百万円本 社 東京都台東区浅草橋五丁目29番8号従業員数 830名(連結) ※平成29年3月31日現在(就業人員数を記載しております)営 業 所 東京、大阪、札幌、盛岡、仙台、新潟、金沢、前橋、宇都宮、 埼玉、千葉、横浜、静岡、名古屋、京都、広島、高松、福岡グループ会社 国内7社、海外2社(非連結)
多彩な包装用品の品揃えで夢を包み心を結ぶ
会社概要PROFILE
4 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:45:46)
当社は2014年3月に策定された事業継続計画(BCP※1)に則り、事業継続のための体制整備と運用を行っています。事業継続のためには、災害時の対応も重要な課題と考え、今年度は、従業員向けに災害ベンダー自動販売機を設置、営業車に緊急脱出器具の設置などを行いました。 また、2014年8月には大阪南港物流センターを設置。西日本地区へのサービスレベルの向上(リードタイムの短縮)および物流業務の効率化を目指しました。新たな物流センターの設置により、迅速な納品が可能になるとともに、東日本地区の物流障害のリスクも分散されました。大阪南港物流センターの機能をさらに強化するために、今期中には12,000アイテムの常備化を目指しています。 今後は、BCPを適切に機能させるための事業継続マネジメント(BCM※2)の確立を目指し、BCP自体の継続的改善を図ってまいります。
健全で透明性の高い経営によってステークホルダーの要請に応える
◯企業経営の透明性の確保 企業経営の透明性を高めるため、2015年6月24日開催の定時株主総会において、社外取締役を2人体制とし、社外監査役2名の選任と併せて、企業経営への客観的で公正な助言を受けられる体制としております。また、招集通知の発送をさらに早期化したほか、コーポレートガバナンス・コードに対応し、その記載の一層の充実を図っております。◯企業経営の機能の向上 経営体制の充実により、企業経営の機能向上を図るべく、業務執行取締役を増員し、経営体制を強化しております。また、商品企画部門と営業・販売部門とを統合して営業統括本部管轄に、商品調達と物流機能・品質管理機能を統合して商品統括本部管轄にすることで、機動的な対応が可能な体制を整備しています。◯経営環境の変化への迅速な対応 当社は、経営環境の変化への迅速な対応を図るうえで、委任型の執行役員制を導入し、執行と監督の役割分担を明確にするようにしています。執行役員は業務執行取締役4名を含め、10名となっております。� (2017年9月�現在)
事業継続計画(BCP) 帰宅困難者・物流対策
コンプライアンス
コーポレート・ガバナンス
当社は、社是である「誠意」「熱意」「創意」を実現するうえで、コーポレート・ガバナンスの強化による企業経営の透明性の確保とその機能の向上、及び経営環境の変化への迅速な対応が重要であることを十分に認識し、これを当社の最重要課題の一つとして取り組んでおります。
当社は、社長直轄組織であるコンプライアンス委員会にて、基本方針や施策の審議・意思決定を行っています。今年度は、主に右記のような内容を検討しました。
◯情報セキュリティに関する規程・体制の見直し◯育児介護休業規程の改定
GOVERNANCESHIMOJIMA
CSR REPORT 2017 組織体制 シモジマ
災害ベンダー自動販売機 大阪南港物流センター
※1 有事の際の行動計画に関する文書。 ※2 有事対応の能力を高めるための活動。
5
選任・解任
選任・解任
選任・解任
指示・監督
相互連携
監査
相談
会計監査
通報
執行 報告
指示監督
協議報告
報告
監査
選任・解任
内部統制委員会(J-SOX)執行役員会
(執行役員)
取締役会 監査役会
代表取締役社長
環境プロジェクトコンプライアンス委員会
リスク管理委員会
監査室
会計監査人
株主総会
顧問弁護士
各部門
関係会社
SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:45:48)
お客様の声を起点とした取り組み 「Want Slip 改善活動」
お客様とのコミュニケーションは価値創造の原点であり、私たちは、お客様の声をしっかりと受け止め、その期待を上回る価値を提供していきたいと考えています。 具体的には、従業員は、直営店にて承ったお客様のご要望や、日々のお客様応対を通じて気づいた改善提案を“Want Slip”に記録して提案しており、販売本部はそれを一元的に収集・分析し、関連部門の改善・指導に役立てています。 また、重要な提案に関する、“Want Slip”は確実に社長に届けております。これに合わせて、近時では、社長と若手スタッフのダイレクト・ミーティングも実施し、オープンな意見交換を行っています。
接客力向上への取り組み 営業所・店舗のコラボレーション
直営店舗では、「基本の徹底」という方針を掲げ、特に接客力の向上に向けた教育に力を入れています。その一環として、2017年度は店長(管理職)研修を実施。外部より講師を招き、販売員の基本である挨拶からマネージャーとしての計数管理まで、店舗運営に必要不可欠な基礎を復習しました。続いて、現場リーダークラス(係長)に向けたリーダー研修を実施し、店長研修を受講したメンバーが講師役となることで、理解度をより深める工夫をしました。また、例年実施している若手販売員の研修においてもロールプレイングを積極的に導入するなど、講習内容の充実を図っています。今後も、これらの活動に加えより実務的な講習やコンテストの実施など販売員の技量とモチベーション向上につながる教育の実施を検討してまいります。
2017年4月1日、プロパック西大路五条店舗内に店舗と営業所が一体となった京都営業所を開設しました。当社の営業所網と店舗網は、従来、独立した販売活動を展開してまいりましたが、同店舗・営業所では、情報交換や京都府と滋賀県を担当エリアとした外販活動などの連携を図っています。 今後も相乗効果により、お客様に対して提案の幅を広げ、顧客満足度を高める試みを行ってまいります。
ご要望メモ Want Slip
現場における接客教育(名古屋店)
CUSTOMERSHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
お客様とのコミュニケーションが価値提供の原点です
お客様 シモジマ
商品改善提起
サービス改善提起
□ 商品企画課□ 商品本部□ 各店舗
販売本部(収集・分析)
Want Slip 改善活動
店舗指導・従業員指導
スーパーバイザー(販売本部)
社長お客様
従業員
ご要望メモWant Slip
各店舗お客様からのご意見・ご要望、
従業員からの改善提案
京都営業所・プロパック西大路五条店
左から、京都営業所 係長 笹野寛之、プロパック西大路五条店 店長 金澤一夫、京都営業所 所長 鈴木俊則
6 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:45:57)
当社では、毎年1,000アイテムものオリジナル商品を開発し、リリースしています。オリジナル性に富んだ商品のなかには市場に定着するまでに時間がかかるもの、商品特性を伝える工夫が必要なものもあります。そこで2016年からスタートしたのが、新商品を紹介する専門のフリーペーパー『Shimopre!(シモプレ)』です。 『Shimopre!』では、半年間にシモジマから発売された新商品を掲載。イメージカットを充実させ、商品の特長がひと目でわかるように構成されています。また、商品テーマごとにA4サイズを上下2ブロックに分けたレイアウトも取りいれ、コピーして半分にカットすることでお客様への配布や店頭POPに活用しやすいデザインを採用しました。さらには、QRコードを使用してより具体的なアピールポイントを動画で紹介する試みも始めました。30秒以内でセールスポイントを端的に伝える動画は、誌面では伝えきれない商品の魅力を伝えるものとなっています。『Shimopre!』は、お客様
から新しいフリーペーパースタイルの広告ツールとして大変ご好評いただいております。今後も、商品とともに商品をご紹介する媒体も常に進化させてまいります。
A4サイズを上下2ブロックに分けたレイアウトを半分にカットすることで店頭POPとして使用できます。
使用シーンの写真をふんだんに配置し、新商品を使ってみたくなるような楽しい誌面。
SHIMOJIMA TOPICS
QRコードを使用してより具体的なアピールポイントを30秒以内の動画で紹介。ぜひご覧ください。
新商品専門のフリーペーパー 『Shimopre!』新商品をロングセラー商品に育てていくために
7SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:46:10)
公式サイトをリニューアル
シモジマ公式サイトは、2017年2月にリニューアルをおこないコンテンツやサービスを拡充しました。また、「お問い合わせフォーム」を新設。「店舗へのお問い合わせ」「商品のお問い合わせ」など、内容によって対応部署を分担し、的確・迅速に対応する流れを構築しています。
SNSを通じた情報発信
シモジマではSNSを利用した情報発信を活発におこなっています。お客様により身近に感じていただくために、本社公式としてではなく、あえて店舗ごとにアカウントを取得。スタッフの視点で商品情報やサービス情報をタイムリーにお伝えしています。現在、15店舗がFacebook、Instagramなどを運営しています。
east side tokyoのInstagramhttps://www.instagram.com/eastsidetokyo/
リニューアルされたシモジマ公式サイトhttps://www.shimojima.co.jp/
2017年で3年目を迎えた内覧会は、例年5月~ 6月にかけて全国5か所(東京・大阪・福岡・仙台・札幌)で開催しています。 会場では、クリスマス・ハロウィン・正月に関する季節商品や各種新商品を一堂に集めてご紹介。内覧会にご招待させていただく地域のパッケージプラザ様、有力得意先様は、実際に展示された商品についての説明や販売上の提案を受けられるほか、各種商品の試用や発注も可能です。商品を介してお客様とのコミュニケーションを図る場ともなっており、毎年ご好評をいただいております。
全国5カ所で内覧会を開催
ハロウィン商品の展示(福岡) クリスマス商品の展示(仙台)
お客様専用のBtoB受注システム「i-Order」
当社ではお客様の備品・資材の発注を効率化するため、ITの活用に積極的に取り組んでいます。その一環として2001年にスタートしたインターネット受注システム「i-Order」を、この度リニューアルしました。 画面を一新し、見やすさ、使いやすさの向上を図ったほか、在庫・価格の確認、発注台帳(マイカタログ)の作成、配送状況の検索、発注履歴の検索・保管の各種機能を備え、利便性を向上。お客様専用の画面を作成することにより、「自社システム」の感覚でご利用いただけるようになりました。
新しくなった「i-Order」の画面
CUSTOMERSHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
お客様とのコミュニケーションが価値提供の原点です
お客様 シモジマ
8 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:46:16)
シモジマのお客様に、当社に期待することについてご意見をいただきました。貴重なご指摘を今後の活動に活かしていきたいと思います。
株式会社デイトナ・インターナショナル様INTERVIEW
弊社では、ショップバッグを中心とした包装資材一式を、シモジマ様に発注しております。取引がスタートしたのは、4年ほど前。弊社が展開するセレクトショップ「FREAK'S STORE」が全国展開するにあたり、ショップバッグもリニューアルすることになり、コンペを経てお付き合いが始まりました。 取引がスタートしてすぐに、シモジマ様にお願いしてよかったと実感しました。これまでの取引先ではショップバッグが頻繁に欠品していましたが、在庫数を見越して逐一アラートを出していただけるので欠品が一切なくなったのです。さらに、発注頻度を月1回から週1回にする運用提案もいただきました。月1回の発注では、ショップバッグの在庫不足がおこったり、商品在庫のスペースを圧迫したりという店舗課題がありましたが、週1回の発注でこれらの問題が一掃され、店舗スタッフから大変喜ばれることになりました。店舗運営にまで配慮した提案をいただけたのは、とてもありがたかったですね。 取引を重ねるうちに、当社の売上規模の拡大によりショップバッグの発注数も純増しました。しかし、運用担当としては、発注数増がコストの純増となるのは避けたいところです。重ねて、加工賃と紙の原料の高騰が問題になりつつある時期でもありました。ほかの紙を扱う業者からは軒並み単価増の話しが出ていた中で、当時の担当者からは、ロットを増やして単価増を抑えつつ工場を変えて加工賃もおさえるという提案をいただきました。当社の立場に立った提案のおかげで、単価は現状維持。コストの純増も抑えることができました。 工場の写真を見せていただいたとき、驚いたことがあります。ショップバッグにおもりを入れて、品質チェックをおこなっていたのです。包装資材は消耗品。一度で使い捨てられるような消耗品は、往々にして高品質を求めないものという印象を持っていましたが、シモジマ様の品質管理は異なるものでした。不良品発生時にも、原因調査と対策をおこなうため迅速に工場へと足を運んでいただき、早期に解決していただいています。 今後期待したいのは、さまざまな業種の取引先とのお付き合いのなかで得られた良い事例や流れをもっと教えていただくこと。シモジマ様につくっていただいたショップバッグが全国で持ち歩かれる状況になりつつある今、当社のブランディングにも力を貸していただきたいと思っています。
常に弊社の立場に立った提案をいただけるのが魅力です。
CUSTOMERS &SHIMOJIMA
左から株式会社デイトナ・インターナショナル
管理部マネージャー斉藤篤史 様
株式会社シモジマ第四営業部 課長千葉和樹
9SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:46:35)
お客様のためのよりよい価値を共に創造し改善する
お取引先様に対する基本姿勢
海外仕入先との協業体制
BUSINESS
PARTNERSHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
シモジマの事業運営は2,000社にのぼるお取引先様との関係に支えられています。「仕入管理規程」を定め、これに基づき健全なパートナーシップを築くことを目指しています。また、主要アイテムのお取引先様とは年度目標を設定するなど、良好な関係づくりにも努めています。
シモジマでは、百貨店や量販店、小売店、各種メーカーへの直接販売も行っています。幅広いお客様ニーズに対応するため、既製品だけでなく、オリジナルデザインで社名やロゴマークを印刷する「特注品」を提供しています。これら特注品の受注強化に向けて新設されたのが、第4商品部です。 第4商品部の商談には、製造知識を幅広く持った専門職やデザイン担当者が営業とともに出席。専門知識を活かすことで、オーダーに対し多方面からの検討が可能になり、スピーディーな対応・提案ができるようになりました。お客様の要望を深く掘り下げる第4商品部の特注品製作は、ご好評をいただいており受注率も格段にアップしています。 今後は、担当者の商品知識のレベルアップをさらに図るとともに、新素材や新商品の開発にも積極的に取り組む予定です。
当社では、お客様の多様なニーズに答えるために、製品製造会社を主体に様々な海外サプライヤー様と取引しています。取引の過程では、商品部員や品質管理室が実際に現地を訪問。品質の向上を図るべく、工場視察などを行っています。品質不良があった場合は、不良内容の情報を逐一フィードバックし、品質改善を図っています。 同時に、児童労働などの問題がないよう、作業環境のチェックを実施。さらに、SDS(安全データシート)の迅速な発行など、製品の有害性の点検についても協力体制を敷き、バリューチェーンとしての社会的責任を果たすべく努力しています。
下請法への対応 お取引先様との対等・公正な取引関係を維持するために、社内において下請法の理解浸透をはかり、新入社員をはじめ仕入担当社員への研修を行っています。下請取引対応マニュアルをもとに、禁止事項の確認や違反行為の事例などを学び、問題集活用などにより理解を深めています。
お取引先様 シモジマ
特注品に特化した第4商品部を新設SHIMOJIMA TOPICS
BUSINESS PARTNER &
信頼への取り組み (品質向上会議)
お客様からの信頼を得られるよう、品質強化は日々確実に行うことが重要です。品質向上の一環として実施しているのが、仕入先の皆さまとの品質向上会議です。 この会議では、品質に問題があったケースの原因の特定と改善策の検討について協議しています。品質管理強化を要する仕入先については、月1回を目標に開催し、重大事故が発生した場合は都度開きます。その他の仕入先については、商品部担当者が月次データをもとに、2カ月から半年に1回程度の頻度で開催しています。会議を有効活用し、今後も改善に努めてまいります。
品質向上会議の様子
海外仕入先様との打合わせ
第4商品部のメンバー 左から課長 片岡努、部長 上田英男、係長 渡辺由美子課長 山崎洋平、課長 森泉靖
10 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:46:42)
シモジマ様には、弊社で製造している業務用ラップを納品しております。今回改めて、取引年数や取引のきっかけなどを調べてみましたが、わかったのはおよそ取引年数が40年間ということのみ。ありがたいことに、それほど長きにわたりお付き合いをさせていただいております。 シモジマ様の担当になったときの第一印象は、組織が非常に機能的であるということ。営業部・販売部・商品部など各担当が横串で連携されながら、各担当それぞれが交渉の現場に出てこられる。シモジマ様の組織力は突出していると感じました。 同業他社と、いい意味で違うと感じることも多々あります。例えば、直営店を全国展開されていること。商品利用者から距離が開きがちな弊社のようなメーカーでは、利用者の生の声を届けていただけるので、大変参考になっています。直営店のセール前には、目標数達成のための販売施策などを何度も打ち合わせを行うことも。小売店への売り方に注目して打ち合せをすることは、他社ではまずない経験です。そのようにシモジマ様と力を合わせて目標数を達成できたときは、営業冥利につきると感じています。 シモジマ様からは、企画商品についても常にアイデアをいただいています。例えば、ラップのパッケージをクリスマスや年賀仕様にした商品を共同開発したことがありました。弊社はB to Bの商売なので、パッケージに力を入れるということはなかったのですが、シモジマ様はパッケージのプロです。デザインのアドバイスをいただき、シモジマ様の販路を使って世に送り出すことができました。その後販売推移を見ながら、お年賀仕様のパッケージに変更したりと、テナントショップ的にも活用させていただきました。これは、弊社単独では到底できないこと。わたしたち営業は“今あるものを売ること”だけにこだわりがちですが、企画商品に携われたことは、営業としての視野を広げる上で大変勉強になりました。 三菱ケミカルホールディングスグループでは、人・社会・地球の課題解決を通じて世界の持続可能性向上に貢献することを目指しています。今後は、環境面に配慮しつつ品質に付加価値を付けた商品をシモジマ様のご
協力のもと販売していきたいと考えています。そのような商品をつくり、世に広める過程で課題を共有
させていただければと思っております。
社会課題を捉えた商品企画に共に挑戦したい。
左から三菱ケミカル株式会社
高機能フィルム部門包装フィルム本部食品包装事業部
ダイアラップグループマネージャー
中野健太郎 様
主担畑中 峻 様
株式会社シモジマ商品部
高橋めぐみ商品部次長斎藤幸寛
シモジマのお取引先様に、当社に期待することについてご意見をいただきました。貴重なご指摘を今後の活動に活かしていきたいと思います。
BUSINESS PARTNER &SHIMOJIMA
三菱ケミカル株式会社 様INTERVIEW
共同開発の一事例(クリスマス)
11SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:47:01)
EMPLOYEESHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
仕事もバスケも全力投球しています! 入社して早20年が経過し、42才となった今でもバスケットボールを続けております。兵庫県のシニアの強豪チームに所属し、毎年全国大会に出場する機会を得ています。そのおかげで、この度日本体育協会が主催する日韓交流事業で、40才以上の日本代表として1週間韓国へ行く名誉に預かり、銅メダルを獲得することができました。 まったくの私事で一週間も休むことに後ろめたさもあり、はじめは受けるか悩みましたが、上司や同僚に相談したところ、皆が喜んで応援してくれ、快く送り出してくれました。素晴らしい仲間たちと恵まれた環境で働けていることを改めて実感しました。週末の練習や試合に多くの時間を取られますが、家族も応援してくれるので、感謝の日々です。家庭やプライベートが充実していることが、仕事のモチベーションや成果にもつながっています。これからも皆様に感謝しつつ、仕事もバスケも全力で精進し続ける所存です。
一人ひとりが能力を発揮し、働きがいをもてる職場づくり
現場力・勤務環境の改善
当社では、従業員の能力やインセンティブの向上のため、様々な研修制度を整備しています。新人の基本知識やスキルの形成、新任店長の管理能力や現場力の改善を目指しており、店舗での販売実務など、実践的な内容を重視しています。 また、年1回の自己申告制度で、一人ひとりの仕事の状況や希望を確認。従業員個人との面談でも職務の状況をヒアリングしているほか、ストレスチェックの結果について集団分析を実施し、勤務環境の改善に努めています。
ワークライフバランスへの取り組み
当社では、ワークライフバランスを重視した取り組みを行っています。残業時間の点検を始め、営業部の時短勤務に活用できるタブレット端末の導入、繁忙期にあわせた管理職
の勤務時間の調整などにより、平均残業時間を毎年減少させています。 また、育児介護休業規程を改定し、子どもの看護休暇や介護休暇の柔軟な取得を可能にしました。「リフレッシュ休暇」の制度も推進し、休暇を取得しやすい環境づくりを進めています。
従業員 シモジマ
社員の親睦を深める「互助会」
当社では、正社員と希望する契約社員による互助会を組織しています。互助会では、社員相互の親睦をはかるため毎年パーティーなどを開催。パーティーでは、加盟する社員とその家族が参加し、関東地区では首都圏ホテルのホールに約700人が集う盛大なものとなります。優れた成果をあげた従業員または部門・チーム等団体に送られる社長賞も、同パーティーにて贈呈されています。
SHIMOJIMA TOPICS
キラメキのヒント・アイディア大募集
2016年7月、全社員から新商品を公募する「キラメキのヒント・アイディア大募集」がスタートしました。第1回目の応募では、翌年3月までに515件にのぼるアイディアが集まり、現在まで36件の商品化を達成。モノが売れ
ない時代の潜在ニーズを掘り起こしています。応募されたすべての新商品案は、社長も目を通し、全社員のアイディアでよりよい商品企画に尽力しております。
商品化された「プチポンポン」
新人研修の様子
タブレット端末を用いる営業部員
12 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
第三営業部(大阪) 課長川西 章
2017.09.25(13:47:06)
COMMUNITYSHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
地域の振興・交流において、地図は重要な役割を果たします。当社では、この度、地図情報会社の「株式会社ゼンリン」様とコラボレートし本物の地図をデザインした地図柄紙袋「マップバッグ」を制作しました。 バッグに描かれた地図を眺めて楽しめるのはもちろん、専
用アプリを立ち上げたスマートフォンをバッグの特定部分にかざすと、その地域の思い出のイメージが浮かび上がる仕掛けになっています。海外からのインバウンドのお客様や全国の観光地、商店街のお客様もお手軽にご利用いただける新しい「インフラ」としてご活用いただくべく、当社からの新提案としてご案内しています。お伊勢さん菓子博2017では実際に採用されました。 今後は、2020年の東京オリンピックの会場案内や首都東京の紹介に活用できるアイディアを発掘していく予定です。
地域の皆様を包みこみ笑顔を提供する存在でありたい
災害協定・救急救命講習メセナ活動
当社はメセナ活動に積極的に参加し、様々な支援活動を行っています。今年度は、社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団主催の障がい者イベント「ヨーテック」参加者への商品提供や、特別支援学校への点字絵本カレンダーの協賛、クラシック音楽イベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」への協賛などを行いました。
本社所在地域の清掃活動を始め、地域活動への参加も推進しています。2017年2月に開催された浅草消防署による普通救命救急講習には、都内各店舗を中心に27名が参加しました。この救急技能認定証を取得した従業員は、東京マラソンのランナーの救護支援にも協力しています。
地域 シモジマ
クラシック音楽イベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」
障がい者イベント「ヨーテック」
救急救命講習の様子
心肺蘇生法の訓練
東京都の地図をあしらったマップバッグ
地図柄紙袋「マップバッグ」SHIMOJIMA TOPICS
マップバッグの使い方についてはこちらをご覧ください。
お伊勢さん菓子博2017のポスター
13SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:47:10)
環境 シモジマENVIRONMENTSHIMOJIMA
CSR REPORT 2017
環境負荷低減のために全社を挙げて取り組んでいます
2016年度環境実行計画と実績
当社の環境マネジメントに関する国際規格ISO14001(2000年11月に本社で認証取得)における、2016年度(2017年3月期)の本社における環境実行計画及びその結果は下記に示すとおりです。
電力使用量・CO2排出量削減への取組み
当社では、引き続き電力使用量の削減に取り組んでおります。2017年3月期のグループにおける電気使用量は、7,837千Kwhとなり、前期比で1.1%増となりました。当社では本社屋増改築分の本格稼働に伴い増床したものの、LED照明の導入や空調施設の更新等が奏功し、4,625千kWhと微減で推移しました。子会社では品質管理活動などの影響で消費電力増となりましたが、全体では微増の範囲で収める
ことができました。 「使用面積あたりの消費電力量」(原単位)は、このような状況を反映して、本社で3.4%減、子会社で2.6%増となっております。 当社のCO2排出量については、2,364tと、前期比9.9%減
(調整後排出係数換算)となりました。これは主に係数の小さい電力会社への切り替えによるものです。
環境保全に関する重点項目 (環境方針より抜粋)
① 環境負荷の低減をめざした自社ブランド商品(環境配慮型商品)の企画・開発と品質管理② 省エネルギー・省資源の推進とCO2削減③ 当社が排出する廃棄物の削減とリサイクルの徹底推進※環境方針の全文はウェブサイトを参照ください。 https://www.shimojima.co.jp/csr/environment/environmental_policy.html
持続可能な社会に向けて 環境保全は地球規模の課題であり、企業も真摯に努力することを求められています。当社も、「包装用品と関連事業を通じて快適な社会づくりに貢献する」ことを経営理念に掲げており、「包装用品と関連事業を通じて環境に寄与する」べく尽力いたしております。具体的には、環境マネジメントシステムを運用し、環境配慮型商品の開発・販売を継続しているほか、グループを挙げて省エネルギー、省資源、CO2削減、リサイクルに取り組んでおります。
環境目的 目標/活動計画 (2016年度) 実績/進捗状況 (2016年度) 評価■ 環境配慮型商品の企画・開発 年間75点開発 年間77点開発 ○■ 環境配慮型商品の拡販 2015年度比108%以上販売額増 2015年度比111.4% ○■ 環境配慮型商品の拡販ツール作成 毎月1点以上 年間12点作成 ○■ 商品の不良品重量の低減 四半期毎に過去3年間重量平均比5%削減 年間を通じて目標達成 ○
■ 業務の効率化・標準化・平準化の推進 業務体制の標準化・平準化の推進業務マニュアル化の推進
業務マニュアル化推進のための仕組み構築経理業務の見直し・再配置・検証 ○
■ ペーパーレス化の研究と実施 文書電子化の研究と実施IT環境有効利用の研究と実施
文書電子化によるペーパーレス化の検討と実施新システムの利用によるペーパーレス化の検討と実施 ○
■ メセナ活動の実施 四半期に1回以上、年間10件以上 年間で12件の実施 ○■ 近隣の清掃活動の実施 週1回駐車場と近隣の清掃活動 原則毎週実施とし、年間51日実施、延べ294名の参加 ○
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■ 調整後排出係数換算:環境省・経済産業省の省令に基づき 算出された係数で換算しています。■ 実排出係数換算表示から調整後排出係数換算の表示へ変更しています。
■ 2013/3期より子会社での㎡あたりKwhの 管理指標を集約しました。
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
8,006 7,756 7,837
109.49 104.99 101.63 2,600 2,624
40.03 39.6940.74
3,156 3,129 3,212
4,850 4,626 4,625
(年度)
(千kWh)
使用面積あたり消費電力量の推移(グループ)電力使用量の推移(グループ) CO2排出量の推移(当社)
120
80
40
100
60
20
0(年度)
(kwh/㎡)■ 当社 ■ 子会社 ■ 当社 ■ 子会社
2,000
1,500
1,000
500
0
2,500
2015 2016 2017 2015 2016 2017 2015 2016 2017 (年度)
(t-CO2)3,000
2,364
SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:45:33)
シモジマのCSRレポートは、今年で発行9年目となります。本レポートを通じて、シモジマのCSR活動をステークホルダーの皆様にご報告するとともに、広くご意見をいただき、皆様との絆を深めるコミュニケーションツールとして機能させることをめざしています。本年度もスローガンを「社会から信頼され、社会に新たな価値を提案する」とし、以下の試みを行いました。
○�お取引先様よりご意見をいただき、シモジマが取り組むべき価値について客観的に捉えることをめざしました。
[�報告対象期間�]原則として2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日)の実績を記載しておりますが、活動内容は一部�2017年4月以降のものを含んでおります。
[�報告対象組織�]㈱シモジマ単独を中心に、グループ会社を含みます。「当社」と記載している場合は単独を指し、「シモジマグループ」と記載している場合はグループ全体を指します。
[�発行�]2017年9月
CSR REPORT 2017シモジマCSR報告書
社会貢献と環境保全活動において
新たな価値を提案する。
夢を包み、心を結ぶ。
編集方針
社長メッセージ/経営理念
会社概要
組織体制 × シモジマ
お客様 × シモジマ
[インタビュー]株式会社デイトナ・インターナショナル 様
お取引先様 × シモジマ
[インタビュー]三菱ケミカル株式会社 様
従業員 × シモジマ
地 域 × シモジマ
環 境 × シモジマ
CONTENTS目 次
2
4
3
5
10
6
9
11
12
14
13
編集方針
代表取締役社長
下島 和光
TOP MESSAGE社長メッセージ
2 SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25(13:47:12)
これまで当社では、工場の廃棄紙(ヤレ)を用いた自社再生紙を開発し商品開発に活用してきましたが、この度、自社再生紙に加えて、直営店での販売時に使用する紙袋の回収を開始しました。これにともない、新たにリバーシブルの古紙配合率100%の再生紙「エコデュオ」を新開発。「エコデュオ」は美感が優れているだけでなく、紙袋への使用に耐える十分な強度をもっています。さらに、自社再生紙を用いた直営店用の紙袋を新たに開発し、使用を開始しています。 紙袋「回収」のステップが、新たに加わったことにより、4R=リユース・リデュース・リサイクル+リメンバーからなるシモジマ循環型リサイクルシステムを構築し、環境負荷のさらなる低減を目指しています。
容器リサイクル法への対応
当社は、容器包装リサイクル法上の特定事業者に指定されております。その関係で、従前より、再商品化委託料金を公益財団法人容器包装リサイクル協会にお支払いしているほか、排出抑制措置として、店舗における紙袋・レジ袋の使用重量を減少すべく努力をしています。 本年度は、プラスチックの容器包装の利用・製造量が15,109トンと微増、紙の容器包装の利用・製造量が7,414トンと微減となりました。 当社では、容器包装の環境負荷低減とお客様の利便性との両立のため、レジ袋の薄肉化などの努力を継続して実施しているほか、微量ではありますが、一部店舗にて使用料(店舗での販売時に商品を包装する資材)のうち当社ロゴ入り紙袋の回収を始めております。 今後も、容器包装の社会的な効用を高めるべく、その環境負荷を低減するため努力を継続してまいります。
SHIMOJIMA TOPICS シモジマ循環型 リサイクルシステム
環境対応型商品への取り組み回収紙袋から生まれた再生紙「エコデュオ」
Remember3Rを忘れない
Reuse再利用
Reduce廃棄物の発生抑制
Recycle再資源化
不要な紙袋をシモジマ店舗へ
お客様
再生紙の製造
・再生紙の製造業者へ ・再生紙の製造
自社工場 (ヘイコーパック)
製紙業者
再生紙の使用シモジマ店舗
お客様から収集、分別シモジマ店舗
直営店で使用する紙袋をお客様から回収・再生。 リサイクルによる環境負荷の低減に貢献する。
自社工場(ヘイコーパック)の廃棄紙をリサイクル。 紙の原価を下げ一般商品に活用する。
シモジマ循環型 リサイクルシステムの目的
15
■ 調整後排出係数換算:環境省・経済産業省の省令に基づき 算出された係数で換算しています。■ 実排出係数換算表示から調整後排出係数換算の表示へ変更しています。
容器包装リサイクル法対応による取り扱い容器包装資材の量の推移
(トン)
(年度)
15,402 14,210 15,109
■ プラスチック■ 紙類
7,946
2014 2015 2016
20,000
15,000
10,000
5,000
0
■ 提出の計算時期の関係で、前年の会計年度の計算値を掲載しています。
7,451 7,414
リバーシブルの古紙配合率100%の再生紙「エコデュオ」
使用済み紙袋の回収箱
自社再生紙を用いた直営店用の紙袋
「エコデュオ」を使用したラッピング
SHIMOJIMA CSR REPORT 2017
2017.09.25 13:51:02
株式会社シモジマ(本社)は環境マネジメントシステムの国際規格[ISO14001]の認証を平成12年11月10日付で取得しております。(登録証番号:JQA-EM1092)当社はこれからも環境保全を重視した活動を積極的に行ってまいります。
印刷工程では、生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物)排出量も少なく、CO2を吸収する植物から作られた植物油インキを使用しています。
ユニバーサルデザイン(UD)の考え方に基づき、より多くの人に見やすく読みまちがえにくいデザインの文字を採用しています。
適切に管理された森林からの木材を原料としたFSC®認証紙を使用しています。
株式会社 シモジマ〒111-0053東京都台東区浅草橋5-29-8お問い合わせ先:管理本部総務部電話:03 ( 3864 ) 0061(代表)Fax :03 ( 3865 ) 4470https://www.shimojima.co.jp/
CSR REPORT 2017シモジマCSR報告書
CSR REPORTシモジマ CSR報告書
2017.09.25(13:52:16) 2
017.09.25(13:52:16)