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2017年11月改訂(第3版 新記載要領に基づく改訂) 2016年7月改訂(第2版) JMDNコード 11323003 医療用品 (4) 整形用品 高度管理医療機器 二次治癒フォーム状創傷被覆・保護材 ウルゴチュール アブソーブ UrgoTul Absorb 再使用禁止 承認番号 22300BZX00391000 最 外 層のポリウレタン不 織 布は、その水 蒸 気 透 過 性により、創 傷 部 周 囲 皮 膚の浸 軟を防ぎ、撥 水 性により、細 菌 感 染 等 外 部からの 汚染を防ぐ。 【使用目的又は効果】 皮下脂肪組織までの創傷(Ⅲ度熱傷を除く。)に対する「創の保護」、 「湿潤環境の維持」、「治癒の促進」、「疼痛の軽減」を目的とする。 【使用方法等】 (前処置) 1 )創 傷 部の消 毒は、必 要に応じて行う。 2)創傷部に消毒液が残らないよう、生理食塩液又は精製水を用い、 十分に洗浄する。 3 )創 傷 部 周 囲の健 常 皮 膚も清 拭し、ともに清 潔な状 態にする。 (フラットタイプの 貼 付 ) 1 )創 傷 部 の 外 縁より3 c m 程 度 大きめのサイズを選 択 する。 2 )包 装を開 い て 取り出した のち 、保 護フィルムを取り除く。 3)必要であれば、創傷部に合わせて、本品を清潔なハサミ等で 適 切な大きさ・形 状 に 切り出 す 。 4)リピドコロイドマトリックス 面 に 手 指 が 触 れ な いようにして 、 本品を創傷部に静かにのせる。 5 )必 要 に 応じて、サージカルテープ 、包 帯 等 で 固 定 する。 2) -1 1) -1 1) -2 2) -1 1/2 M04 2) -2 3) 4) 5) 2) -2 【警告】 明らかな臨床的創感染を有する患者には慎重に使用すること。 [感染を悪化するおそれがある。臨床的創感染を有する患者で あっても感染に対する薬剤治療や全身・局所管理をしながら創傷 被覆材を併用することが有益と医師が判断する場合には、局所の 観察を十分に行ない、慎重に使用すること。] 【禁忌・禁止】 再使用禁止 【形状・横道及び原理等】 1 . 形 状・構 造 本 品は、( a )エラストマーにハイドロコロイド粒 子、流 動パラフィン 等を組 み 合 わ せ た 、微 粘 着 性を有 する格 子 状 のリビドコロイド マトリックス、( b )高 吸 水 性を有する親 水 性ポリウレタンフォーム、 (c)高透湿性・撥水性を有するポリウレタン不織布の3層からなる。 創 傷 部に直 接 接 触 するリピドコロイドマトリックス面 は、ポリエ ステル製の保護フイルムで覆われ、1枚ずつ滅菌包装されている。 外観図(創傷部接触側): フラットタイプ ヒールタイプ 断面図: (d) (a) (b) (c) (a) リピド コ ロイド マトリックス (b)ポリウレタンフォーム (c)ポリウレタン不 織 布 (d)ポリエステルフィルム サイズ・包装 (ヒールタイプの 貼 付 ) 1 )包 装を開 いて 取り出したのち、保 護フィルムを取り除く。 2)本 品 で 踵 の 創 傷 部を包 み 込 むようにする。その 際 、リビド コロイドマトリックス面に手 指 が 触 れないよう注 意 する。 3 )必 要に応じて、サージカルテープ、包 帯 等で固 定 する。 製品番号 タイプ サイズ 入数/化粧箱 71106 71110 71115 71129HL フラットタイプ ヒールタイプ 6cm×6cm 10cm×10cm 15cm×20cm 12cm×19cm 10枚 10枚 10枚 5枚 2 . 機能及び動作原理 本 品は、微 粘 着 性のリピドコロイドマトリックス、高 吸 水 性のポ リウレタンフォーム及 び 高 透 湿 性・撥 水 性 のポリウレタン不 織 布 の3 層から成る創 傷 被 覆・保 護 材である。 創 傷 部 に 直 接 接 触 す る 面 にリピドコロイドマトリックスを 配し ているた め 、滲 出 液を速 や か に 通 過させるとともに 、ハイドロコ ロイド粒 子 が 滲 出 液と接 触してゲル 状 になることにより、創 傷 部 を適度な湿潤環境に保つ。 リピドコロイドマトリックスは 粘 着 性 が 小さいので、創 傷 部 及 び 周囲皮膚に固着せず、剥離時の再損傷・疼痛を最小限にとどめる。 中 間 層 のポリウレタンフォームは 、多 量 の 滲 出 液を吸 収 するとと もに、外 力に 対 するクッションの 役目も果 た す 。

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  • 2017年11月改訂(第3版 新記載要領に基づく改訂)2016年7月改訂(第2版)

    JMDNコード 11323003

    医療用品 (4) 整形用品高度管理医療機器 二次治癒フォーム状創傷被覆・保護材

    ウルゴチュール アブソーブUrgoTul Absorb

    再使用禁止

    承認番号 22300BZX00391000

    最外層のポリウレタン不織布は、その水蒸気透過性により、創傷部周囲皮膚の浸軟を防ぎ、撥水性により、細菌感染等外部からの汚染を防ぐ。

    【使用目的又は効果】皮下脂肪組織までの創傷(Ⅲ度熱傷を除く。)に対する「創の保護」、「湿潤環境の維持」、「治癒の促進」、「疼痛の軽減」を目的とする。

    【使用方法等】(前処置) 1)創傷部の消毒は、必要に応じて行う。 2)創傷部に消毒液が残らないよう、生理食塩液又は精製水を用い、  十分に洗浄する。 3)創傷部周囲の健常皮膚も清拭し、ともに清潔な状態にする。(フラットタイプの貼付) 1)創傷部の外縁より3cm程度大きめのサイズを選択する。 2)包装を開いて取り出したのち、保護フィルムを取り除く。 3)必要であれば、創傷部に合わせて、本品を清潔なハサミ等で 適切な大きさ・形状に切り出す。 4)リピドコロイドマトリックス面に手指が触れないようにして、 本品を創傷部に静かにのせる。 5)必要に応じて、サージカルテープ、包帯等で固定する。

    2)-1

    1)-1 1)-2

    2)-1

    1/2 M04

    2)-2 3)

    4) 5)

    2)-2

    【警告】 明らかな臨床的創感染を有する患者には慎重に使用すること。 [感染を悪化するおそれがある。臨床的創感染を有する患者で あっても感染に対する薬剤治療や全身・局所管理をしながら創傷 被覆材を併用することが有益と医師が判断する場合には、局所の 観察を十分に行ない、慎重に使用すること。]

    【禁忌・禁止】 再使用禁止

    【形状・横道及び原理等】1 . 形状・構造本品は、(a)エラストマーにハイドロコロイド粒子、流動パラフィン等を組み合わせた、微粘着性を有する格子状のリビドコロイドマトリックス、(b)高吸水性を有する親水性ポリウレタンフォーム、(c)高透湿性・撥水性を有するポリウレタン不織布の3層からなる。創傷部に直接接触するリピドコロイドマトリックス面は、ポリエステル製の保護フイルムで覆われ、1枚ずつ滅菌包装されている。

    外観図(創傷部接触側):フラットタイプ ヒールタイプ

    断面図: (d)(a)(b)(c)

    (a) リピドコロイドマトリックス(b) ポリウレタンフォーム(c) ポリウレタン不織布(d) ポリエステルフィルム

    サイズ・包装

    (ヒールタイプの貼付) 1)包装を開いて取り出したのち、保護フィルムを取り除く。 2)本品で踵の創傷部を包み込むようにする。その際、リビド コロイドマトリックス面に手指が触れないよう注意する。 3)必要に応じて、サージカルテープ、包帯等で固定する。

    製品番号 タイプ サイズ 入数/化粧箱71106711107111571129HL

    フラットタイプ

    ヒールタイプ

    6cm×6cm10cm×10cm15cm×20cm12cm×19cm

    10枚10枚10枚5枚

    2 . 機能及び動作原理本品は、微粘着性のリピドコロイドマトリックス、高吸水性のポリウレタンフォーム及び高透湿性・撥水性のポリウレタン不織布の3層から成る創傷被覆・保護材である。創傷部に直接接触する面にリピドコロイドマトリックスを配しているため、滲出液を速やかに通過させるとともに、ハイドロコロイド粒子が滲出液と接触してゲル状になることにより、創傷部を適度な湿潤環境に保つ。リピドコロイドマトリックスは粘着性が小さいので、創傷部及び周囲皮膚に固着せず、剥離時の再損傷・疼痛を最小限にとどめる。中間層のポリウレタンフォームは、多量の滲出液を吸収するとともに、外力に対するクッションの役目も果たす。

  • (除去)周囲の皮膚を軽く押さえながら、鑷子等を使用して、静かに本品を剥がし取る。

    (交換)1)毎日貼付状況を観察し、滲出液の漏れや本品の剥がれが起きた とき、又は起こりそうなときには、上記の方法(除去-洗浄- 清拭-貼付)に準じて直ちに新しいものと交換する。2)滲出液の漏れや本品の剥がれがなく、感染も起こしていないと 判断される場合でも、1週間に1~2回程度交換する。 交換の目安としては、背面を観察し、滲出液が本品の端1cm 程度まで広がってきた時点で、交換する。

    【使用上の注意】1 . 重要な基本的注意 1)本品使用中、創傷部に本品が原因と推察される臨床的感染が 起きた場合には使用を中止し、適切な治療を行うこと。また、 患者の全身状態の悪化、全身管理の不足等によっても、創傷部 に感染症状が現れることがある。感染の兆候に十分注意し、 臨床的感染が認められた場合には、原則として使用を中止し、 適切な治療を行なうこと。2)本品使用中に皮膚障害と思われる症状が現れた場合には、使用 を中止し、適切な治療を行なうこと。3)適用周辺部に滲出液の貯留による浸軟あるいは皮膚剥離を起こ す場合があるので、本品使用時には十分観察を行ない、本品の 関与が否定できない異常がみられた場合には直ちに使用を中止 し、適切な治療を行なうこと。4)本品に対してアレルギーが認められた場合には、使用を中止す ること。5)創傷部の観察を十分に行ない、滲出液の量や創傷部の状態に応 じ、適切な交換及び処置を行なうこと。6)筋肉や腱・骨に達している褥瘡には使用しないこと。7)本品は局所管理のためだけに使用されるものであり、患者の 体位交換や栄養状態の改善等も同時に実施する必要がある。 したがって、特に褥瘡を有する患者に対しては、本品使用開始 後も必ず全身管理を継続すること。

    2 . 不具合・有害事象 一般的な創傷被覆・保護材の使用における「不具合・有害事象」 ・ 創の感染症状 ・ 創傷及び周囲の皮膚障害(表皮剥離、浸軟、浮腫、水痘、発赤、 びらん、そう痺、アレルギー、接触性皮膚炎) ・ 固着 ・ 壊死組織の増加 ・ 疼痛

    3. その他の注意1)本品は滅菌済みで、包装の破損等がない限り無菌性は保証され ているが、使用時に包装が破損又は汚損している場合には、 使用しないこと。2)本品は開封後、直ちに使用すること。3)本品は再滅菌しないこと。4)次亜塩素酸塩水溶液や過酸化水素水などの酸化剤と併用しな いこと。ポリウレタンフォームを分解することがある。5)本品のリピドコロイドマトリックス面は、ラテックス手袋に 付着することがあるので、触れないようにすること。

    【保管方法及び有効期間等】1. 保管方法 直射日光及び高温多湿を避け、水平に保持して、25℃以下で保管す ること。2. 有効期間 3年(自己認証データによる) 包装の使用期限欄を参照すること。

    2/2 M04

    【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】製造販売業者:日東電工株式会社 TEL 03-6632-2013製造業者:LABORATOIRES URGO ラボラトア ウルゴ(フランス)販売業者/問合せ先:株式会社ニトムズ TEL 0120-210-522