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2019年9月期 決算 会社説明会
2019年12月4日（水） 14：40～15：30
於：日経茅場町別館B1F カンファレンスルーム
株式会社
代表取締役会長兼社長 代表執行役員
細川 悦男
No.1
目次
Ⅰ. 当社事業紹介
Ⅱ. 2019年9月期 決算 概要
Ⅲ. 第16次中期3カ年経営計画 概要と進捗 （2017年10月～2020年9月）
Ⅳ. 株価の状況・株主還元
No.2
Ⅰ．当社事業紹介
No.3
「粉体」は固体 （押せば固まる＝塊）
液体 （水のように流れることも）
気体 （吹けば煙やほこりのように舞う）
なぜ粉体“技術”が必要なのか？
液体や気体に比べて取り扱いが非常に難かしい ⇒ 専門的な技術が必須
No.4
会 社 概 要
創 業 1916年（大正5年） 4月
設 立 1949年（昭和24年） 8月
資 本 金 144億9,600万円
株 式 東証一部 上場
従 業 員 連結 １,656名 単体 369名
決 算 月 9月
※2019（令和元）年9月末時点
粉体技術一筋 “技術開発型企業”
No.5
二つのコア事業と、BtoC事業を展開
粉砕機
薄膜製造装置
化粧品・育毛剤
コア事業(BtoB) ■粉体関連事業 ⇒“粉体技術”でソリューションを提供
■プラスチック薄膜関連事業 ⇒多層構造の高機能フィルム製造装置
装置の開発、設計、生産、販売、保守 受託加工・測定ビジネスを展開
BtoC事業 ■マテリアルビジネス ⇒ナノ複合粒子によるDDS技術を 応用した化粧品・育毛剤など
No.6
身近なところに活きる ホソカワの粉体技術
ほとんどの工業製品（原料、中間品、最終製品）は、“粉体”でできている
生活に活きるホソカワの“粉体技術”
No.7
現代と近未来を支える粉体技術の例
抗がん剤の製造
粉に触れないで製造、清掃 ・数mgで人体に影響
・封じ込め装置（アイソレータ）と 粉砕機などを組み合わせ解決
QoL※（生活の質）の向上
苦さ のない薬 水なしで飲める薬（OD錠） ・錠剤にする前の、百分の1mm以下の 薬を一粒ずつ、コーティングして解決
体に吸収されにくい薬を使えるように
新薬の大半はこの性質 ・千分の数mmに粉砕すると解決
その１：医薬品
アイソレータに組みこまれた粉砕機（ピンミル）
0.03mmの粒子にコーティング（右は断面）
医薬専用 超微粉砕機（スパイラルジェットミル）
医薬用 乾式 コーティング装置
※QoL：Quality of Life 治療や療養生活を送る患者さんの 肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質
No.8
現代と近未来を支える粉体技術の例
電子部品と電池、磁石（モータ用）
・頭脳であるIC,LSIを外部環境から保護する 封止材＝エポキシ樹脂＋シリカ＋カーボンブラック
エポキシ樹脂 ：数百分の1mm以下に粉砕
シリカ ：数百分の1mm以下に粉砕
カーボン ：数百分の1mm以上の粒子を取り除く
・リチウムイオン電池の電極材料
数百分の1mm以下に粉砕して性能を発揮
・ネオジム磁石は、EVや風力発電に不可欠 ネオジ鉄合金を千分の1mm程度に粉砕して性能を発揮
当社の粉体技術が幅広く貢献 粉砕、分級、球形化、コーティング、測定、供給排出など
その２： 5G ＆ CASE
IC,LSI用封止材（パッケージ）
電池とモータ用磁石
カーボンブラック専用粉砕機 E-ACM
ネオジ鉄用粉砕機 ジェットミルMJQ
多用途ジェットミル AFG-CRS
CASE：Connected, Autonomous, Sharing, Electrification コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化＝自動車産業の技術革新
No.9
現代と近未来を支える粉体技術の例
高機能化
成型品：電子部品の耐熱性向上 強度向上など
・残留溶剤の除去などを実現する “乾燥“の装置と技術
・強度向上のための固相重合
薄膜：インフレーション法※
・食品包装用（高機能）
・通販の梱包用（伸ばせて強い）
その３：プラスチック
電子部品用プラスチック 乾燥機
食品包装用フィルム インフレーション装置
※特性の異なる各種樹脂を円筒状、かつ多層構造に押し出し、 その中に空気を吹き込んで膨らませてフィルムをつくる製法
No.10
◆ 機械販売 粉体関連機器の開発・製造・販売・ システムエンジニアリング （粉砕、分級、混合、乾燥、粒子設計など） ◆ メンテナンス 部品販売、保守（予防診断）、修理、改造 ◆ 受託加工 粉体製品の製造加工 ⇒ 顧客の設備投資削減 市場変化への迅速な対応 研究開発用試作
主要事業1 粉体関連事業
No.11
機械（ハード） ＋ エンジニアリング（ソフト）
粉体製造工程（モデル図）と当社技術
No.12
◆ 機械販売 プラスチック薄膜製造装置と周辺機器の開発・製造・販売・ システムエンジニアリング
◆ メンテナンス 部品販売、保守、修理、改造
主要事業2 プラスチック薄膜関連事業
欧米で展開
・ホソカワアルピネA.G.（ドイツ）
インフレーション法によるプラスチックフィルム製造装置
・ホソカワコルブGmbH（ドイツ）
制御に高度な技術を必要とする引き取り、
巻き取り装置
・ホソカワアルピネアメリカ（アメリカ）
アメリカ大陸を中心とした販売
No.13
薄膜＝単層・多層（3～11層）
高機能フィルム （高・中・低密度ポリエチレン、 ポリプロピレン）
プラスチック薄膜の用途例
厚さ0.03mmに3~11層！
様々な特性を持つ樹脂を一体化
強化、耐熱、酸素遮断 等に
No.14
プラスチック薄膜製造装置
インフレーション法 製造装置＋周辺装置
＜インフレーション法の特長＞ 筒状 ⇒ 大量生産◎ 延伸可能 カットロス少ない
フィルム強度向上用 機械方向配向装置 （MDO：Machine Direction Orientation ）
高精度 巻取り装置
＜周辺装置の例＞
特性の異なる各種樹脂を円筒状、かつ多層構造に押し出し、 その中に空気を吹き込んで膨らませてフィルムをつくる製法
No.15
フュージョン経営（企業、技術、人材、文化）
ホソカワミクロン グループ （世界13カ国 18社 22拠点）
研究開発：3拠点、テストセンター：7カ所
グローバル・ネットワーク
No.16
グローバルネットワークの活用
各グループ企業が得意分野の製品を 開発し、世界で販売
グループ企業間の技術を組合わせて 新製品を開発・販売展開
世界中のお客様へ万全のサービス
– 海外の法規制対応、現地でのサポート
– IIoTを活用した遠隔監視・最適運転
ドイツ：鉱物用 超微粉砕機など
オランダ： 混合機など
アメリカ： 微粉砕機など
イギリス：ゴム用 粗粉砕機など
イギリスのアイソレータとドイツの粉砕機を統合
ドイツの粉砕機と 日本の分級機を統合
IIoT：Industrial Internet of Things 製造業におけるモノのインターネット
No.17
【ナノテク化粧品・育毛剤】
PLGAナノ複合粒子（DDS用ナノ粒子）
マテリアルビジネス
・オリジナル化粧品、育毛剤 ｼｬﾝﾌﾟｰ&ｺﾝﾃﾞｨｼｮﾅｰ、ｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄ、ﾄﾞﾘﾝｸ 他
・OEM事業（化粧品、育毛剤）
・受託研究：新薬・医療用デバイス等（ｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄ、樹脂ｼｰﾄ）
PLGA ：乳酸・グリコール酸共重合体
DDS ：ドラッグデリバリーシステム（薬物送達システム） 薬を必要最低限の量で、必要な時間・場所へ狙い通りに届ける技術
No.18
ホソカワミクロン化粧品
国内Webサイト
海外BtoB向けサイト
越境ECサイト
世界中に販売を展開
国内 テレビ・ラジオ通販でも販売
No.19
当社を選んでいただける理由
– グローバル・リーディングカンパニーとして
“粉体技術連峰”を形成する技術総合力
• 幅広い技術でお客様へのソリューションを提供
• 世界各地のニーズに合った技術を提供
– 充実したメンテナンスサービス
• 業界最大のサービス網、100年企業として蓄積した
技術・ノウハウで対応
No.20
Ⅱ．2019年9月期 決算 概要
No.21
2019年9月期 決算 概要 （連結）
期初の豊富な繰越受注残を順調に出荷し、業績は高水準を 維持するも昨年度には及ばず、前年同期比 減収減益
為替レートが期初想定より対ユーロ円高に振れ
売上高で約17億円の目減り
No.22
※2015年度以前は製菓事業を含む
US$ 102.33 119.30 111.89 111.26 110.45 110.08
Euro 138.82 136.84 124.11 122.85 131.48 124.18
2019年9月期 決算 概要 （連結）
為替レートが期初想定より対ユーロ円高に振れ
売上高で約17億円の目減り
No.23
2019年9月期 セグメント業績（連結）
＜粉体関連事業＞
日本・アジアで電子材料、樹脂、医薬向けが好調
アメリカでプリント基板リサイクル用の大型粉砕装置
ロシア、台湾、中国向けミネラル用粉体製造装置
受注、売上、受注残 営業利益、営業利益率
No.24
＜プラスチック薄膜関連事業＞
2019年9月期 セグメント業績（連結）
3層以上の高機能多層フィルム向け装置が堅調
北米で既存装置の増設と更新が業績を牽引
ロシア、ポーランド、中国などに販路拡大
プラスチック薄膜
受注、売上、受注残 営業利益、営業利益率
No.25
受注高・売上高・受注残高の推移（連結）
受注残は高水準を維持するも、停滞傾向 ⇒ 活況市場への注力で受注積上げへ
No.26
2017年度
2018年度
2019年度
市場別受注動向（連結）
No.27
市場別受注動向（連結）
プラスチック薄膜事業の規模拡大
医薬、金属・鉱産物向け粉体装置事業の成長
プラスチック 薄膜関連事業
粉体関連事業
※メンテナンス、受託加工等を除く
No.28
2017年度
2018年度
2019年度
売上高（百万円）
納入地域別業績 （連結）
●粉体関連事業 日本・アジア：電子材料、樹脂、医薬向けが業績を牽引 北米：プリント基板リサイクル用大型粉砕機納入 欧州・ロシア・台湾・中国：ミネラル用装置拡販
●プラスチック薄膜関連事業 アメリカ：高機能多層フィルム向けが堅調、ロシア・ポーランド・中国などにも販路拡大
中国、マレーシア、インド、インドネシアで売上伸長大
No.29
ROE推移（連結）
＜ROE（自己資本利益率）＞ ROE：Return on Equity
No.30
2019年9月期 業績の概要 （単体）
売上は期初の受注残出荷が進んだが、下半期に減速、小幅減収
経済環境悪化、設備投資抑制により大型案件の遅延、中止が散見され受注減速
メンテナンスサービス事業、受託加工事業、マテリアル事業は好調に推移
No.31
2019年9月期 業績の推移 （単体）
No.32
Ⅲ．中期3ヵ年経営計画 概要と進捗 （2017年10月～2020年9月）
No.33
[基本方針] グループ一体となったグローバルマーケティング推進による ブランド力と収益力の強化
第16次中期3カ年経営計画（2017年10月～2020年9月）
基本施策と進捗
グローバルマーケティングの推進
アフターセールス、受託加工事業の拡大 および顧客満足の向上
グループ戦略の構築・遂行
新製品開発と製品改良による 高付加価値化とコストダウンの推進
●グローバル拡販戦略の策定
●注力市場へのアプローチとグループシナジー創出の検討
●粉体技術総合力でサービス・部品販売を協力推進
●ブラジルに受託加工の合弁会社を設立、事業拡大図る
●日欧米のグループ連携で販売活動を推進
●タイ販売子会社設立により、東南アジア地域のビジネス強化
●性能向上とコストダウンを実現する新製品開発
●IIoT技術開発プロジェクトを推進中
第16次中期3カ年経営計画 概要
グループ事業運営の最適化
●大阪工場建設による作業環境改善
●ドイツ・ロジスティックセンター設立による物流の最適化
●ホソカワ･カイゼンプロジェクトによる業務効率向上
No.34
第16次中期3カ年経営計画 業績進捗
年度 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 為替レート
ドル ユーロ
2018年度（実績） 568億円 65億円 66億円 42億円 110円 131円
2019年度（実績） 553億円 59億円 60億円 41億円 110円 124円
2020年度
計画 545億円 50億円 50億円 33億円 105円 120円
当初※ 560億円 56億円 56億円 39億円 110円 125円
※中期３カ年経営計画策定時（2017年10月）
No.35
2020年度 グループ重要施策
１． グローバルマーケティング体制の確立による グループシナジー効果の創出
２． 高付加価値分野への事業展開と収益性の向上
３． 販売子会社の強化による新興国市場への更なる深耕
４．ＩＩｏＴ技術の早期確立とその実用化による 総合サービス事業への展開
５． 業務プロセスの見直しによる事業運営の最適化と 業務効率の改善
（IIoT：Industrial Internet of Things）
No.36
連結売上高（億円）
178
147
179
220
197
-
50
100
150
200
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019
欧州
108 116 121
140 140
-
50
100
150
200
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019
日本
74 70 69 61
86
-
50
100
150
200
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019
アジア
10 10 14 28
14
-
50
100
150
200
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019
中近東・オセアニア・アフリカ
105 103 113 120 117
-
50
100
150
200
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019
アメリカ
日・欧・米の事業基盤に加え、アジア・新興国でのビジネス機会拡大
2020年度 取組み：グローバルマーケティング
●グローバル･マーケティング基盤確立
⇒グループ・シナジー強化による次世代事業成長戦略の構築
タイ販売子会社設立（2019年10月） 東南アジア地域のビジネス強化
No.37
2020年度 取組み：粉体関連事業
受注動向（連結）
●電池、IT、樹脂等の活況市場での受注確度向上を目指す
●注力すべきグローバル拡販機種・アプリケーションの絞込み
●IoT技術プロジェクトによる新市場創出
※メンテナンス、受託加工等を含む
No.38
2020年度 取組み：IIoTの粉体プロセス技術展開
歩留まり向上と品質改善
作業者の高齢化・人員不足解消
装置運転の遠隔制御
業界初：IIoT技術で粉体プロセスを最適化
HOSOKAWA GEN4 機械学習による最適運転サポート・予防保全
No.39
2020年度 取組み：プラスチック薄膜関連事業
受注動向（連結）
●東・南欧向けの安定的な需要から、受注の積上げを図る
●成長が期待できるアジア、アフリカの市場開拓にも注力
※メンテナンス、受託加工等を含む
No.40
2020年度 取組み：メンテナンス
受注動向（連結）
●粉体技術の総合サービスによる売上強化
●海外事業の推進 ⇒ アジア販売子会社と連携し、アジア拡販
※粉体システム、プラスチック薄膜事業を含む
No.41
2020年度 取組み：受託加工
●長期加工の顧客獲得
⇒業績基盤の安定化
●新規分野への進出
⇒自動車、IT関連市場など車載関連素材を中心に
受注動向（連結） ※粉体システム、プラスチック薄膜事業を含む
No.42
2019年度 設備投資 総額33億円
・大阪工場建設（日本） 17億円
・ロジスティックセンター建設（ドイツ）
・工作機械の無人化（オランダ）他 16億円
2020年度 設備投資計画 大阪工場、ロジスティックセンター建設（継続） 他
総額37億円
生産基盤の強化と効率化
ホソカワミクロングループの主な設備投資
No.43
Ⅳ．株価の状況・株主還元
No.44
株価の状況と配当
年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
1株当たり 配当金 （円）
中間配当 37.5 37.5 37.5 50.0 55.0
期末配当 37.5 50.0 50.0 60.0 55.0
年間配当 75.0 87.5 87.5 110.0 110.0
No.45
株価の状況
No.46
株主優待制度
15,000円相当の優待品 ※内容は予告なしに変更する場合があります
＜株主優待の実施について＞
当社株式への投資の魅力を高め、より多くの方々に
中長期にわたり継続して当社株式を保有していただく
ことを目的として、株主優待制度を導入いたしました
保有株式数、保有期間の区分に応じて、
当社グループ会社（ホソカワミクロン化粧品㈱）
の商品化粧品、シャンプー、コンディショナー等
優待内容