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2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL

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Page 1: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

[慶應義塾の沿革]福澤諭吉が掲げた「独立自尊」の精神のもと常に時代の先導者を輩出してきた慶應義塾

160年を越える歴史と伝統を礎に21世紀を担う優秀な人材を育成するために

法科大学院の視線の先には新たな国際社会が広がっています

築地鉄砲洲慶應義塾発祥の地記念碑 開館当時の図書館(旧館)

1920年頃の三田キャンパス

1853

ペリー浦賀湾に来航

1858

日米修好通商条約締結

1868

明治維新

1876

ベル(米)電話機を発明

1894

北里柴三郎がペスト菌を発見

1895

レントゲン(独)エックス線を発見

1903

ライト兄弟が飛行機を発明

1905

アインシュタインが特殊相対性理論を発表

1914

サラエボ事件第一次世界大戦勃発

1914

パナマ運河開通

1946

天皇人間宣言日本国憲法公布

1949

湯川秀樹が日本人初のノーベル賞(物理学賞)を受賞

1929

世界大恐慌勃発

1939

第二次世界大戦勃発

1879

エジソン(米)白熱電球を発明

1886

ダイムラー(独)自動車を発明

1869

スエズ運河開通

1858

福澤諭吉築地鉄砲洲に蘭学塾を創始

1860

福澤諭吉咸臨丸で渡米

1862

福澤諭吉欧州6カ国を巡遊

1863

英学塾に転向

1868

慶應義塾と命名

1871

三田に移転

1890

大学部を発足(文学科理財科法律科)

1899

私学初の海外留学生派遣

1906

大学院設置

1917

医学教育の出発

1920

文経法医からなる総合大学へ

1981

工学部を理工学部に改組

1990

湘南藤沢キャンパスに総合政策学部環境情報学部開設

2001

湘南藤沢キャンパスに看護医療学部開設

2004

法務研究科(法科大学院)開設

2017

法務研究科にグローバル法務専攻を併設

2008

創立150年

 芝共立キャンパスに薬学部開設

1934

日吉キャンパス開設

1944

藤原工業大学から義塾工学部へ

1957

ソ連による人工衛星スプートニク1号打ち上げの成功

1964

東京オリンピック開催

1969

アポロ11号が月面着陸に成功

1990

ドイツ統一東ドイツはドイツ連邦共和国に

1957

商学部の開設

1898一貫教育の完成(大学科普通学科幼稚舎)

法務研究科委員長メッセージ

慶應義塾大学法科大学院の理念実績

カリキュラム必修科目

VOICE 1年次の学び(民事手続法Ⅰ)

VOICE 2年次の学び(憲法総合)

VOICE 3年次の学び(刑事法総合Ⅱ)

カリキュラム選択科目

VOICE スポーツ法

ワークショッププログラム

企業法務ワークショッププログラム

VOICE 企業法務BPWP金融法務ワークショッププログラム

VOICE 金融法務WP 知的財産法務ワークショッププログラム

VOICE 知的財産法務WP渉外法務ワークショッププログラム

VOICE 渉外法務 WP多分野にわたるワークショッププログラム

フォーラムプログラム   VOICE  公共政策法務FPエクスターンシップ

  VOICE  企業エクスターンシップ体験

  VOICE  海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

学生の一日

専任教員紹介

修了生紹介

実務家レポート[裁判官][検察官][弁護士][行政官]

三田法曹会

教育就職サポート

  VOICE  学習支援ゼミ

奨学制度

グローバル法務専攻(LLM)

国際交流

  VOICE  Arbitration多様なコース展開

施設設備

2021年4月入学選考について

C O N T E N T S

人を活かし社会を支える法曹に

[ 塾 長 ]

長谷山 彰 はせやま あきら

1975年慶應義塾大学法学部卒業79 年

同文学部卒業法学博士慶應義塾大学

文学部長慶應義塾常任理事などを経て

2017年より現職現在日本私立大学連盟

会長などを兼務専門は法制史日本古代史

慶應義塾は創立以来世の中の流行に惑わされず

主体的に社会の進むべき方向を考える「独立自尊」の人材を輩出してきました

21 世紀における「独立自尊」の人材とは未知の課題に遭遇した時に

問題の本質を見極める洞察力と解決法を発見できる創造力を備え

さらに異文化を理解し自国の歴史や文化を正しく語り

違いを乗り越えるコミュニケーション能力

人間として普遍的な倫理観を備えた人材です

このような人材育成の伝統を礎に本学法科大学院においては

「国際性学際性先端性」の理念のもと

法曹としての幅広い学識と確かな技法に加え

社会や人間に対する深いまなざしを兼ね備えた法曹を育んでまいりました

最高水準の法科大学院をめざし法研究法実務の第一線で活躍する

教授陣をそろえ法曹としての将来像をも見据えた

きめ細やかで質の高い教育を展開しております

志を同じくする仲間とともに「独立自尊」の法曹を志す

多くの方に学んでいただけることを願っています

0203

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「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3 つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数

(名)

最終合格者数 合格率

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

152

第14回2019年度

507

2196名 7782

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院

(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに

先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7

の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21 世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科 は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が 200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野にわたる専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が国際性学際性先端性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現 代と

いう時代の多様で複雑で新奇な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設

さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成 29(2017)年4月新たに1 年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意 欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機 関や法整備支援の分野でのニーズに

対 応する教育もま た今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法 律 学の専門知識というい わば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一 緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル 化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変 化する現 代 社 会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学 識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了生の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo 一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo 我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160 年以上

にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

ディプロマポリシーカリキュラムポリシーアドミッションポリシーのいわゆる3つのポリシーは慶應義塾大学法務研究科のウェブサイトに掲載されています

httpswwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttps wwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

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法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を学生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

民事手続法ⅠVOICE 基礎的知識の正確な理解が法的思考力の土台になります

 民事手続法Ⅰは民事訴訟法のうち証拠調べ

手続までの部分を民事訴訟法の基本原則や

訴訟手続の流れを意識しながら学習します

講義形式ですが定義や条文の趣旨などの基礎

的な知識を小テストで確認しながら学習して

ゆきます法的思考の出発点として基本的な

定義や趣旨などの正確な理解がどの科目でも

重視されていることは特に未修者にとって

魅力のひとつであり法科大学院の 2 年次以降

はもちろん卒業後の法律家としてのキャリア

にも活きてくると実感しています

 慶應義塾大学法科大学院は塾生と研究者

教員や実務家教員の方々との距離が近く勉強

や進路のことを相談できる環境も整っています

加えて海外エクスターンシップや企業官庁

法律事務所法テラスのエクスターンシップな

ど多方面で様々な経験を積む機会もあります

それらを通じて自分がどうなりたいのかその

ために今何をすべきかを考え志を高く持ち

続けることが充実した法科大学院生活につな

がるように思います

水無 保乃香みずなし ほのか

2019年 弘前大学

人文学部卒業

法学未修者コース

憲法総合VOICE 判例の射程を考えることに役立つ授業です

 憲法総合の授業では憲法上の重要な判例の

解説を中心として具体的な問題を解決する

ための方法を学びます

 授業で扱う判例の数は必ずしも多いとはいえ

ませんしかし実際は授業で扱われない問題

を解決することが求められますそのため判例

の射程を考えて具体的な問題を解決するため

の理論を考えることが必要です授業では他の

事例に応用可能な言い回し似たような事例で

異なる判断がされた実質的な理由を解説して

いただけるので判例の射程を考えることに役

立ちました

 慶應のロースクールに入学して良かったこと

は授業外でも授業の内容について議論する

機会に恵まれたことです授業での疑問を友人

と議論することそれでも理解できないときは

授業後の質問やオフィスアワーを利用して先生

方にご教授いただくことがロースクールの勉強

の核となっていますこのような環境で学習する

ことで刺激的な学生生活を過ごせています

黒田 峻大くろだ たかひろ

2019年 龍谷大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)

刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)

商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)

民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)

刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 岡伸浩 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ秋山知文 大西雄太 片山直也 

北居功 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

齋藤隆 中村晶子 福井琢 鈴木一夫 

杤尾安紀 鈴木謙吾 三澤麻衣子 

大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 笹倉宏紀 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学

民事法総合Ⅱ

齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 岡伸浩 

惠木大輔 木村和也 森岡誠 石橋尚子 

濱田和成 小川周哉 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 竹川俊也 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 片山直也

民法 Ⅵ (家族法) 西希代子

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅱ (契約法) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 

刑法Ⅱ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑法Ⅰ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑事訴訟法 佐藤隆之

刑事訴訟法(4科目入試) 佐藤隆之

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学 

憲法Ⅱ 岡田順太 

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ片山直也 鹿野菜穂子 平野裕之

武川幸嗣 望月千広

公法系

民事系

2020年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2020年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一 服部滋多

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅱ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

佐藤力哉

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

岡伸浩 島田真琴民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎大谷剛彦 菅弘一 鈴木健太郎 

高畑満 寺尾智子 本郷亮 山崎学 

山田徹 渡辺潤 蛭田円香 

法曹倫理秋山知文 岡伸浩 小川佳子 

鈴木一夫 中村晶子 

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 齋藤隆

島田真琴 鈴木一夫 鈴木みき 

不破大輔 矢嶋雅子 望月千広 

要件事実論 齋藤隆 清水節 市村陽典 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

被害者学 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 両角道代   2クラス

両角道代   2クラス

森戸英幸   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊

企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 森戸英幸 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 

シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 薮本将典

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑 

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 髙久隆太

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内

2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能

3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること

(ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位

という修得の仕方やその逆も可能)

4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)

フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と 総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です

シラバス ( 講義要綱) の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

刑事法総合ⅡVOICE 基礎的な理解を深化させ応用するための礎を築く

 教科書を読んだだけでは十分に理解できない

ところがあります本授業は刑法刑事訴訟

法の理論を本当に理解しているのか理解した

つもりにすぎないのかを教えていただけます

 本授業では刑法刑事訴訟法に関する事例

についてソクラテスメソッドを通して検討

していきます基礎的な知識を確認するととも

に自らの知見を応用して未知の問題に取り組む

際の考え方を養うことができます実務の第一

線で活躍されている先生方との対話により

学生の理解の曖昧な点を気づかせていただけ

ますし応用的な問題へのアプローチの仕方も

確実に身に付けていくことができます

 また教科書等でのフォローが難しい最新の

問題意識に触れることができるのも本授業の

魅力の 1 つです

 自習では気づくことのできない自身の理解の

穴や未知の問題への対応の仕方最新の問題を

知ることのできる本授業は素晴らしいもので

あると感じています

林 翔平はやし しょうへい

2018年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

06 07

スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

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B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 2: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

[慶應義塾の沿革]福澤諭吉が掲げた「独立自尊」の精神のもと常に時代の先導者を輩出してきた慶應義塾

160年を越える歴史と伝統を礎に21世紀を担う優秀な人材を育成するために

法科大学院の視線の先には新たな国際社会が広がっています

築地鉄砲洲慶應義塾発祥の地記念碑 開館当時の図書館(旧館)

1920年頃の三田キャンパス

1853

ペリー浦賀湾に来航

1858

日米修好通商条約締結

1868

明治維新

1876

ベル(米)電話機を発明

1894

北里柴三郎がペスト菌を発見

1895

レントゲン(独)エックス線を発見

1903

ライト兄弟が飛行機を発明

1905

アインシュタインが特殊相対性理論を発表

1914

サラエボ事件第一次世界大戦勃発

1914

パナマ運河開通

1946

天皇人間宣言日本国憲法公布

1949

湯川秀樹が日本人初のノーベル賞(物理学賞)を受賞

1929

世界大恐慌勃発

1939

第二次世界大戦勃発

1879

エジソン(米)白熱電球を発明

1886

ダイムラー(独)自動車を発明

1869

スエズ運河開通

1858

福澤諭吉築地鉄砲洲に蘭学塾を創始

1860

福澤諭吉咸臨丸で渡米

1862

福澤諭吉欧州6カ国を巡遊

1863

英学塾に転向

1868

慶應義塾と命名

1871

三田に移転

1890

大学部を発足(文学科理財科法律科)

1899

私学初の海外留学生派遣

1906

大学院設置

1917

医学教育の出発

1920

文経法医からなる総合大学へ

1981

工学部を理工学部に改組

1990

湘南藤沢キャンパスに総合政策学部環境情報学部開設

2001

湘南藤沢キャンパスに看護医療学部開設

2004

法務研究科(法科大学院)開設

2017

法務研究科にグローバル法務専攻を併設

2008

創立150年

 芝共立キャンパスに薬学部開設

1934

日吉キャンパス開設

1944

藤原工業大学から義塾工学部へ

1957

ソ連による人工衛星スプートニク1号打ち上げの成功

1964

東京オリンピック開催

1969

アポロ11号が月面着陸に成功

1990

ドイツ統一東ドイツはドイツ連邦共和国に

1957

商学部の開設

1898一貫教育の完成(大学科普通学科幼稚舎)

法務研究科委員長メッセージ

慶應義塾大学法科大学院の理念実績

カリキュラム必修科目

VOICE 1年次の学び(民事手続法Ⅰ)

VOICE 2年次の学び(憲法総合)

VOICE 3年次の学び(刑事法総合Ⅱ)

カリキュラム選択科目

VOICE スポーツ法

ワークショッププログラム

企業法務ワークショッププログラム

VOICE 企業法務BPWP金融法務ワークショッププログラム

VOICE 金融法務WP 知的財産法務ワークショッププログラム

VOICE 知的財産法務WP渉外法務ワークショッププログラム

VOICE 渉外法務 WP多分野にわたるワークショッププログラム

フォーラムプログラム   VOICE  公共政策法務FPエクスターンシップ

  VOICE  企業エクスターンシップ体験

  VOICE  海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

学生の一日

専任教員紹介

修了生紹介

実務家レポート[裁判官][検察官][弁護士][行政官]

三田法曹会

教育就職サポート

  VOICE  学習支援ゼミ

奨学制度

グローバル法務専攻(LLM)

国際交流

  VOICE  Arbitration多様なコース展開

施設設備

2021年4月入学選考について

C O N T E N T S

人を活かし社会を支える法曹に

[ 塾 長 ]

長谷山 彰 はせやま あきら

1975年慶應義塾大学法学部卒業79 年

同文学部卒業法学博士慶應義塾大学

文学部長慶應義塾常任理事などを経て

2017年より現職現在日本私立大学連盟

会長などを兼務専門は法制史日本古代史

慶應義塾は創立以来世の中の流行に惑わされず

主体的に社会の進むべき方向を考える「独立自尊」の人材を輩出してきました

21 世紀における「独立自尊」の人材とは未知の課題に遭遇した時に

問題の本質を見極める洞察力と解決法を発見できる創造力を備え

さらに異文化を理解し自国の歴史や文化を正しく語り

違いを乗り越えるコミュニケーション能力

人間として普遍的な倫理観を備えた人材です

このような人材育成の伝統を礎に本学法科大学院においては

「国際性学際性先端性」の理念のもと

法曹としての幅広い学識と確かな技法に加え

社会や人間に対する深いまなざしを兼ね備えた法曹を育んでまいりました

最高水準の法科大学院をめざし法研究法実務の第一線で活躍する

教授陣をそろえ法曹としての将来像をも見据えた

きめ細やかで質の高い教育を展開しております

志を同じくする仲間とともに「独立自尊」の法曹を志す

多くの方に学んでいただけることを願っています

0203

04

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070810

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11

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12

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14

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29

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「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3 つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数

(名)

最終合格者数 合格率

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

152

第14回2019年度

507

2196名 7782

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院

(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに

先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7

の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21 世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科 は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が 200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野にわたる専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が国際性学際性先端性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現 代と

いう時代の多様で複雑で新奇な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設

さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成 29(2017)年4月新たに1 年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意 欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機 関や法整備支援の分野でのニーズに

対 応する教育もま た今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法 律 学の専門知識というい わば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一 緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル 化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変 化する現 代 社 会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学 識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了生の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo 一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo 我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160 年以上

にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

ディプロマポリシーカリキュラムポリシーアドミッションポリシーのいわゆる3つのポリシーは慶應義塾大学法務研究科のウェブサイトに掲載されています

httpswwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttps wwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

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法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を学生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

民事手続法ⅠVOICE 基礎的知識の正確な理解が法的思考力の土台になります

 民事手続法Ⅰは民事訴訟法のうち証拠調べ

手続までの部分を民事訴訟法の基本原則や

訴訟手続の流れを意識しながら学習します

講義形式ですが定義や条文の趣旨などの基礎

的な知識を小テストで確認しながら学習して

ゆきます法的思考の出発点として基本的な

定義や趣旨などの正確な理解がどの科目でも

重視されていることは特に未修者にとって

魅力のひとつであり法科大学院の 2 年次以降

はもちろん卒業後の法律家としてのキャリア

にも活きてくると実感しています

 慶應義塾大学法科大学院は塾生と研究者

教員や実務家教員の方々との距離が近く勉強

や進路のことを相談できる環境も整っています

加えて海外エクスターンシップや企業官庁

法律事務所法テラスのエクスターンシップな

ど多方面で様々な経験を積む機会もあります

それらを通じて自分がどうなりたいのかその

ために今何をすべきかを考え志を高く持ち

続けることが充実した法科大学院生活につな

がるように思います

水無 保乃香みずなし ほのか

2019年 弘前大学

人文学部卒業

法学未修者コース

憲法総合VOICE 判例の射程を考えることに役立つ授業です

 憲法総合の授業では憲法上の重要な判例の

解説を中心として具体的な問題を解決する

ための方法を学びます

 授業で扱う判例の数は必ずしも多いとはいえ

ませんしかし実際は授業で扱われない問題

を解決することが求められますそのため判例

の射程を考えて具体的な問題を解決するため

の理論を考えることが必要です授業では他の

事例に応用可能な言い回し似たような事例で

異なる判断がされた実質的な理由を解説して

いただけるので判例の射程を考えることに役

立ちました

 慶應のロースクールに入学して良かったこと

は授業外でも授業の内容について議論する

機会に恵まれたことです授業での疑問を友人

と議論することそれでも理解できないときは

授業後の質問やオフィスアワーを利用して先生

方にご教授いただくことがロースクールの勉強

の核となっていますこのような環境で学習する

ことで刺激的な学生生活を過ごせています

黒田 峻大くろだ たかひろ

2019年 龍谷大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)

刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)

商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)

民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)

刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 岡伸浩 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ秋山知文 大西雄太 片山直也 

北居功 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

齋藤隆 中村晶子 福井琢 鈴木一夫 

杤尾安紀 鈴木謙吾 三澤麻衣子 

大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 笹倉宏紀 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学

民事法総合Ⅱ

齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 岡伸浩 

惠木大輔 木村和也 森岡誠 石橋尚子 

濱田和成 小川周哉 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 竹川俊也 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 片山直也

民法 Ⅵ (家族法) 西希代子

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅱ (契約法) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 

刑法Ⅱ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑法Ⅰ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑事訴訟法 佐藤隆之

刑事訴訟法(4科目入試) 佐藤隆之

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学 

憲法Ⅱ 岡田順太 

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ片山直也 鹿野菜穂子 平野裕之

武川幸嗣 望月千広

公法系

民事系

2020年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2020年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一 服部滋多

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅱ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

佐藤力哉

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

岡伸浩 島田真琴民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎大谷剛彦 菅弘一 鈴木健太郎 

高畑満 寺尾智子 本郷亮 山崎学 

山田徹 渡辺潤 蛭田円香 

法曹倫理秋山知文 岡伸浩 小川佳子 

鈴木一夫 中村晶子 

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 齋藤隆

島田真琴 鈴木一夫 鈴木みき 

不破大輔 矢嶋雅子 望月千広 

要件事実論 齋藤隆 清水節 市村陽典 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

被害者学 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 両角道代   2クラス

両角道代   2クラス

森戸英幸   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊

企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 森戸英幸 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 

シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 薮本将典

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑 

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 髙久隆太

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内

2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能

3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること

(ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位

という修得の仕方やその逆も可能)

4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)

フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と 総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です

シラバス ( 講義要綱) の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

刑事法総合ⅡVOICE 基礎的な理解を深化させ応用するための礎を築く

 教科書を読んだだけでは十分に理解できない

ところがあります本授業は刑法刑事訴訟

法の理論を本当に理解しているのか理解した

つもりにすぎないのかを教えていただけます

 本授業では刑法刑事訴訟法に関する事例

についてソクラテスメソッドを通して検討

していきます基礎的な知識を確認するととも

に自らの知見を応用して未知の問題に取り組む

際の考え方を養うことができます実務の第一

線で活躍されている先生方との対話により

学生の理解の曖昧な点を気づかせていただけ

ますし応用的な問題へのアプローチの仕方も

確実に身に付けていくことができます

 また教科書等でのフォローが難しい最新の

問題意識に触れることができるのも本授業の

魅力の 1 つです

 自習では気づくことのできない自身の理解の

穴や未知の問題への対応の仕方最新の問題を

知ることのできる本授業は素晴らしいもので

あると感じています

林 翔平はやし しょうへい

2018年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

06 07

スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

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企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 3: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

「国際性」「学際性」「先端性」

慶應義塾大学法科大学院における教育の中心には

3 つの理念がしっかりと息づいています

毎年度数多くの修了生が司法試験に合格し

次世代を担う若手法曹として様々な分野で活躍しています

[ 司法試験最終合格者数合格率]

母数は受験者実数((新)司法試験を1回以上受験した者の数)

最終合格者数

(名)

最終合格者数 合格率

合格率

()

104

第1回2006年度

634

173

第2回2007年度

638

165

第3回2008年度

565

147

第4回2009年度

464

179

第5回2010年度

504

164

第6回2011年度

480

186

第7回2012年度

536

累計

201

第8回2013年度

568

150

第9回2014年度

446

158

第10回2015年度

455

155

第11回2016年度

443

144

第12回2017年度

454

118

第13回2018年度

392

152

第14回2019年度

507

2196名 7782

法務研究科委員長メッセージ 慶應義塾大学法科大学院の理念実績

修了生の活躍

慶應義塾大学法科大学院は他の6つの法科大学院

(京都大学 神戸大学 中央大学 東京大学 一橋大学 早稲田大学 の法科大学院)とともに

先導的法科大学院懇談会(LL7)を構成しトップスクールの魅力を発信しています

LL7 (Leading Law School 7)

[法務研究科委員長]

北居 功 きたい いさお

LL7とは法曹養成に実績をあげた7つの先導的法科大学院(Leading

Law School)によるコンソーシアムです慶應義塾大学をはじめ京都

大学神戸大学中央大学東京大学一橋大学早稲田大学の7つの

法科大学院が法曹養成のための教育について現状を発信し展望を

示すため連携して活動しています慶應義塾大学法科大学院はLL7

の幹事校として(平成29年度平成30年度)連携する7つの法科大学院

の中核としてグローバル時代に対応した教育内容の提示充実した実務

基礎教育の展開優れた次世代研究者の育成法曹リカレント教育の

拡充などトップスクールの取り組みについて広く情報発信をすることに

つとめています

新しい時代を切り拓く法曹を目指して

慶應義塾大学法科大学院は

21 世紀における法化社会の先導者を養成します

慶應義塾の目的

法曹養成教育の成果

慶應義塾大学大学院法務研究科 は平成16

(2004)年4月に開設して以来法曹教育専門

機関として自他共に認める法曹養成教育の

実績を着実に積み上げてきていますすでに

司法試験に合格して実務法曹として活躍する

修了生が 200 0名を超えましたこの数字に

明らかなとおりそもそも法曹養成教育を担う

べく創設された塾法科大学院はその担うべき

本来的な任務を着実に果たしつつもさらに

現代という時代が求める複雑多岐な諸要請に

対応できる法曹をこそ養成すべく高度な水準

を維持し多様な分野にわたる専門教育を実施

しています

職域拡大への貢献

この本来の法曹養成教育と同時に塾法科大学

院は裁判官検察官および弁護士のいわゆる

法曹三者の養成教育にとどまることなくその

多くの修了生を企業人や公務員として輩出

することで法学知識を有する専門人が活躍

できる職域を拡大することにも大きく貢献して

きたと自負しています法科大学院における法学

専門教育の実績は社会からも高い評価を受け

ているからこそ法曹資格取得の有無にかかわ

らず企業法務へと進む修了生は数多くまた

公務員として公に奉仕する修了生も増加して

います

時代に挑む法務研究科の理念

今や生起する紛争事例は分野を跨ぎ進展

する社会問題は既知を超え拡張する経済活動

は国境を問わない時代が到来していますこの

ような時代であるからこそ新たな諸問題に対

して我々は怯むことなくむしろ積極的に挑

まなければなりません慶應義塾大学大学院

法務研究科が国際性学際性先端性を標榜

し理念として掲げているのはまさに現 代と

いう時代の多様で複雑で新奇な諸要請に立ち

向かい新たな地平に挑戦するためなのです

グローバル法務専攻(LLM)の創設

さらに慶應義塾大学大学院法務研究科は

平成 29(2017)年4月新たに1 年間の英語

による法学専門教育を履修することで法務修士

号を取得できるグローバル法務専攻を創設し

ましたこの課程はグローバルに活躍しようと

する意 欲ある人たちに向けて広い意味での

法曹育成教育の道を開いていますこの日本版

LLMは短期間の英語での法学教育を通じ

て海外研修を希望する弁護士や企業人に向け

た国際的な視野からの教育はもちろん例えば

国際機 関や法整備支援の分野でのニーズに

対 応する教育もま た今後は国際商事仲裁

等の分野で活躍できる教育も含めて広く国際

的な場で活躍できる人材の育成を目指してい

ます

共に挑もう

このように慶應義塾大学大学院法務研究科は

法学分野での専門職大学院教育が担うべき新た

な地平を常に先んじて開拓しているのです

法 律 学の専門知識というい わば「技」の習得

教育を通じて常に時代に挑戦する気概を持ち

実際に時代を先導できる「人」を鍛練研磨する

ことこそ慶應義塾大学大学院法務研究科の

目的であり使命です我々と一 緒に時代に挑

む気概を持つ諸君こそが慶應義塾大学大学院

法務研究科に入学されんことを切に望んでい

ます

新時代の法曹にふさわしい「国際性」を

急速に進むグローバル 化は法的紛争および

犯罪の国際化をもたらし法曹の活動領域の

国際化をもたらしましたそのため現代社会に

あっては渉外法務に携わる弁護士に限らず

あらゆる法律専門家に国際性が要求されます

これらの世界的情勢に鑑み慶應義塾大学法科

大学院は国際的な視野の養成にも力を注ぎ

選択科目においてはアメリカヨーロッパそし

てアジア諸国等の法の基礎を学ぶ授業を充実さ

せていますとくにアメリカ法に関しては日本

における実務経験ないし教育経験をもつ外国

人専任教員を中心とする科目を設置しました

渉外実務にかかわる体験的学習をふまえ国際

的な視野に基づいて国境を超えた法律問題を

解決することのできる能力を養成します

「学際性」という視座を育む

めまぐるしく変 化する現 代 社 会においては

日々新たな法的諸問題が生じ時代の変化に

対応した視点からの解決が求められますそこ

では既成の発想にとらわれることなく創造的な

解決策を示し得る柔軟な法的思考力と歴史的

視点をふまえた「学際的」なプロセスが重要

です慶應義塾大学は 10 学部 14 研究科を擁

する総合大学 160 年もの長きにわたって日本

のリベラルアーツ教育を先導してきた歴史と

伝統がバランスのとれた歴史感覚の養成と

隣接学問の幅広い吸収そして新たな国際交流

の機会を提供します

多彩な選択科目群で「先端性」を鍛える

選択科目の中核に置かれたワークショッププロ

グラムでは第一線で活躍する実務家教員の

指導のもと実務の体験的学習を含めて各分野

における法の機能の総合的な理解を深め現実

志向の学 識とスキルを得ることができます

ワークショッププログラムとしては企業法務

金融法務渉外法務知的財産法務の4分野を

はじめ多様な分野を展開しています慶應義塾

大学法科大学院は修了生の多くが法曹として

これらの分野において真に先導的な役割を果た

すことを予定した教育課程を編成しこれらに

関連する豊富な選択科目を配置するとともに

行政法租税法刑事法医事法などの科目群

についても極めて先端的な内容を含む充実した

科目編成を誇っています

[独立自尊]自立した人を学問で育む

何者にも屈せず誰にもおごらず慣習や常識など

にとらわれず自分の良識と信念に基づいて考え

行動する同時に他人もまた独立した個人とし

て尊重する福澤はそのような「独立自尊」の人

を育むことを学問の狙いとしましたそれは彼が

ldquo 一身独立して一国独立すrdquoと「学問のすゝ め」に

記したように人をつくれば自ずと国も成熟してい

くという考え方に通じています

[半学半教]学びつつ教え教えつつ学ぶ

学ぶことは教えることに通じるそして教える

ことは学ぶことに通じる慶應義塾では学ぶ者

と教える者を区別せず教員と学生先輩と後輩

などの立場を越え学び合い教え合いともに成長

する「半学半教」の精神が大切にされています

それはまた奥の深い学問にゴールはなく社会を

リードする立場になっても学び続けなくてはなら

ないというメッセージでもあります

[自我作古]前人未踏に挑む意志

「自我作古」はldquo 我より古を作すrdquoと読み前人未

踏の新しい領域に挑み目標に向かって前進し続

ける志と使命感を表しています日本の近代化に

おいていくつもの重要な事業をリードしてきた

慶應義塾の先人たちは身をもってこの精神を

実践してきました困難にくじけることなく自ら

先頭に立って未来へ慶應義塾は気概のある

チャレンジを愛し支える学塾でもあります

[社中協力]人のつながりを未来への力に

「社中」とは学生教職員卒業生など慶應義塾

に関係する人たちの総称目的を共有する者の

集まりという意味が込められた「社中」の協力体制

はパブリックスクール(義塾)として160 年以上

にわたり成長を重ねてきた原動力ですその精神

は学びの志を経済面から支える奨学制度や

さまざまな分野が柔軟に連携する総合大学として

の研究環境にも活かされています

先端性P i o n e e r i s m

学際性Mu l t i d i s c i p l i n a r i sm

国際性I n t e r n a t i o n a l i s m

ディプロマポリシーカリキュラムポリシーアドミッションポリシーのいわゆる3つのポリシーは慶應義塾大学法務研究科のウェブサイトに掲載されています

httpswwwlskeioacjpgaiyou

02 03

慶應義塾は単に一所の学塾として

自から甘んずるを得ず

其目的は我日本国中に於ける気品の泉源

智徳の模範たらんことを期し之を実際にしては

居家処世立国の本旨を明にして

之を口に言ふのみにあらず

躬行実践以て全社会の先導者たらんことを

欲するものなり

               福澤

諭吉

時代の当事者として人格の高潔

さや人間の大きさすなわち気品

を備え自ら実際に行動すること

ができる社会の先導者を育んで

いく創立者福澤諭吉の思いは

「慶應義塾の目的」と呼ばれる

一文に込められています

インハウスで活躍するグローバルに活躍するhttps wwwlskeioacjpgraduate-activity

写真提供慶應義塾福澤研究センター

われ いにしえ な

htt p ll 7 jp

法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を学生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

民事手続法ⅠVOICE 基礎的知識の正確な理解が法的思考力の土台になります

 民事手続法Ⅰは民事訴訟法のうち証拠調べ

手続までの部分を民事訴訟法の基本原則や

訴訟手続の流れを意識しながら学習します

講義形式ですが定義や条文の趣旨などの基礎

的な知識を小テストで確認しながら学習して

ゆきます法的思考の出発点として基本的な

定義や趣旨などの正確な理解がどの科目でも

重視されていることは特に未修者にとって

魅力のひとつであり法科大学院の 2 年次以降

はもちろん卒業後の法律家としてのキャリア

にも活きてくると実感しています

 慶應義塾大学法科大学院は塾生と研究者

教員や実務家教員の方々との距離が近く勉強

や進路のことを相談できる環境も整っています

加えて海外エクスターンシップや企業官庁

法律事務所法テラスのエクスターンシップな

ど多方面で様々な経験を積む機会もあります

それらを通じて自分がどうなりたいのかその

ために今何をすべきかを考え志を高く持ち

続けることが充実した法科大学院生活につな

がるように思います

水無 保乃香みずなし ほのか

2019年 弘前大学

人文学部卒業

法学未修者コース

憲法総合VOICE 判例の射程を考えることに役立つ授業です

 憲法総合の授業では憲法上の重要な判例の

解説を中心として具体的な問題を解決する

ための方法を学びます

 授業で扱う判例の数は必ずしも多いとはいえ

ませんしかし実際は授業で扱われない問題

を解決することが求められますそのため判例

の射程を考えて具体的な問題を解決するため

の理論を考えることが必要です授業では他の

事例に応用可能な言い回し似たような事例で

異なる判断がされた実質的な理由を解説して

いただけるので判例の射程を考えることに役

立ちました

 慶應のロースクールに入学して良かったこと

は授業外でも授業の内容について議論する

機会に恵まれたことです授業での疑問を友人

と議論することそれでも理解できないときは

授業後の質問やオフィスアワーを利用して先生

方にご教授いただくことがロースクールの勉強

の核となっていますこのような環境で学習する

ことで刺激的な学生生活を過ごせています

黒田 峻大くろだ たかひろ

2019年 龍谷大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)

刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)

商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)

民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)

刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 岡伸浩 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ秋山知文 大西雄太 片山直也 

北居功 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

齋藤隆 中村晶子 福井琢 鈴木一夫 

杤尾安紀 鈴木謙吾 三澤麻衣子 

大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 笹倉宏紀 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学

民事法総合Ⅱ

齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 岡伸浩 

惠木大輔 木村和也 森岡誠 石橋尚子 

濱田和成 小川周哉 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 竹川俊也 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 片山直也

民法 Ⅵ (家族法) 西希代子

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅱ (契約法) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 

刑法Ⅱ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑法Ⅰ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑事訴訟法 佐藤隆之

刑事訴訟法(4科目入試) 佐藤隆之

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学 

憲法Ⅱ 岡田順太 

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ片山直也 鹿野菜穂子 平野裕之

武川幸嗣 望月千広

公法系

民事系

2020年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2020年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一 服部滋多

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅱ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

佐藤力哉

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

岡伸浩 島田真琴民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎大谷剛彦 菅弘一 鈴木健太郎 

高畑満 寺尾智子 本郷亮 山崎学 

山田徹 渡辺潤 蛭田円香 

法曹倫理秋山知文 岡伸浩 小川佳子 

鈴木一夫 中村晶子 

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 齋藤隆

島田真琴 鈴木一夫 鈴木みき 

不破大輔 矢嶋雅子 望月千広 

要件事実論 齋藤隆 清水節 市村陽典 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

被害者学 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 両角道代   2クラス

両角道代   2クラス

森戸英幸   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊

企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 森戸英幸 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 

シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 薮本将典

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑 

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 髙久隆太

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内

2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能

3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること

(ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位

という修得の仕方やその逆も可能)

4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)

フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と 総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です

シラバス ( 講義要綱) の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

刑事法総合ⅡVOICE 基礎的な理解を深化させ応用するための礎を築く

 教科書を読んだだけでは十分に理解できない

ところがあります本授業は刑法刑事訴訟

法の理論を本当に理解しているのか理解した

つもりにすぎないのかを教えていただけます

 本授業では刑法刑事訴訟法に関する事例

についてソクラテスメソッドを通して検討

していきます基礎的な知識を確認するととも

に自らの知見を応用して未知の問題に取り組む

際の考え方を養うことができます実務の第一

線で活躍されている先生方との対話により

学生の理解の曖昧な点を気づかせていただけ

ますし応用的な問題へのアプローチの仕方も

確実に身に付けていくことができます

 また教科書等でのフォローが難しい最新の

問題意識に触れることができるのも本授業の

魅力の 1 つです

 自習では気づくことのできない自身の理解の

穴や未知の問題への対応の仕方最新の問題を

知ることのできる本授業は素晴らしいもので

あると感じています

林 翔平はやし しょうへい

2018年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

06 07

スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

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企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

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企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

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ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

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青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 4: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

法学未修者が履修する標準型1年次のカリキュラムにおいては法律基本

科目につき集中的な基礎教育を行います40名程度のクラスで講義形式の

授業を基本としつつ到達度に応じて個別指導を行い「グループ別学習

支援ゼミ」を実施し講義形式の授業を補完します「グループ別学習

支援ゼミ」は任意参加の補習ゼミですが授業を踏まえて双方向(教員

と院生間)および多方向(院生相互間)での質疑応答やディスカッション

による基礎的知識の定着化基本的な法的思考能力の涵養さらに法律

文書作成指導等を行います

ジェネラリストとして一流でなければ

真のスペシャリストにはなれない

司法試験において重要視されると考えられ法曹としても必須の法律知識

および法的思考能力を養う法律基本科目この基本科目について正確な

知識と理解を得ることは極めて重要ですそこで慶應義塾大学法科大学院

では法律基本科目についても各自が疑問点を解消し確実な基礎力を身に

つけることができるよう十分な体制を整えていますまた進級に際して厳

しい進級要件を設定し単なる司法試験の合格レベルを超えた高度な

法律的素養を育成することを目指します

疑問点を解消し

確実な基礎力を身につける

法律基本科目では法曹としての理論的思考と実務的感性をバランスよく

培うために授業担当教員間の綿密な打ち合わせの上で授業を行います

どの科目も各担当教員が熱意をもって教材開発に取り組んでいますが

他分野の専門家実務家も交えて検討を重ねたオリジナルな教材を用意

する科目も多数あります慶應義塾大学法科大学院の教材はジェネラリスト

の礎である必修科目の高度な素養の構築を目指すとともに他分野や実務

科目への発展性も強く意識したものとなっています

法律的な基礎力と応用力を磨くために

独自のオリジナル教材を開発

標準型1年次

標準型2年次では「総合」科目を中心とする法律基本科目を履修し基礎

的知識を深化させ応用的な法的思考能力を磨きます「総合」科目は40名

程度のクラスで事例問題等の課題を学生が十分に予習していることを

前提として双方向および多方向での質疑応答を中心とした演習形式で

行われますまた要件事実論やエクスターンシップなどの法律実務基礎

科目の履修も始まりますさらにワークショッププログラムをはじめと

する多彩かつ豊富な選択科目(基礎法学隣接科目展開先端科目)によって

国際性学際性先端性を備えた法律家としての学識を涵養します

標準型2年次

カリキュラム 必修科目

司法試験に合格しその後の法曹としての歩みを支える基盤となる基本

的な法的知識や法的思考能力を身につけるために必修科目は極めて

重要なものであり法科大学院教育の支柱となるものです実践的な知識

や技能先端的な専門性もまた未来の法曹に欠かせない資質ですが

それらは堅牢な基礎力の上にあってはじめて実りあるものとなります

言い換えれば真のスペシャリストはその前に必ず優れたジェネラリスト

であるということですこのジェネラリストとしての資質を養うのが「法律

基本科目」と「法律実務基礎科目」から編成される必修科目群です

学生の自主的な学習を前提に実務との架橋を強く意識した双方向および

多方向のインテンシブな少人数教育を実施これにより能動的創造的

能力としての法的思考能力を鍛練しますまず法学未修者が履修する

標準型1年次のカリキュラムにおいては学生が入学前に教養科目に関する

幅広い学習を行ってきたことを前提に公法系民事系刑事系につき集中

的な基礎教育が行われますさらに法学既修者も加わって履修する標準

型2年次のカリキュラムからは基礎的学識をさらに深化させ応用的な

法的思考能力を身につけるための少人数の演習科目を展開していきます

法律基本科目(公法系民事系刑事系)

民事手続法ⅠVOICE 基礎的知識の正確な理解が法的思考力の土台になります

 民事手続法Ⅰは民事訴訟法のうち証拠調べ

手続までの部分を民事訴訟法の基本原則や

訴訟手続の流れを意識しながら学習します

講義形式ですが定義や条文の趣旨などの基礎

的な知識を小テストで確認しながら学習して

ゆきます法的思考の出発点として基本的な

定義や趣旨などの正確な理解がどの科目でも

重視されていることは特に未修者にとって

魅力のひとつであり法科大学院の 2 年次以降

はもちろん卒業後の法律家としてのキャリア

にも活きてくると実感しています

 慶應義塾大学法科大学院は塾生と研究者

教員や実務家教員の方々との距離が近く勉強

や進路のことを相談できる環境も整っています

加えて海外エクスターンシップや企業官庁

法律事務所法テラスのエクスターンシップな

ど多方面で様々な経験を積む機会もあります

それらを通じて自分がどうなりたいのかその

ために今何をすべきかを考え志を高く持ち

続けることが充実した法科大学院生活につな

がるように思います

水無 保乃香みずなし ほのか

2019年 弘前大学

人文学部卒業

法学未修者コース

憲法総合VOICE 判例の射程を考えることに役立つ授業です

 憲法総合の授業では憲法上の重要な判例の

解説を中心として具体的な問題を解決する

ための方法を学びます

 授業で扱う判例の数は必ずしも多いとはいえ

ませんしかし実際は授業で扱われない問題

を解決することが求められますそのため判例

の射程を考えて具体的な問題を解決するため

の理論を考えることが必要です授業では他の

事例に応用可能な言い回し似たような事例で

異なる判断がされた実質的な理由を解説して

いただけるので判例の射程を考えることに役

立ちました

 慶應のロースクールに入学して良かったこと

は授業外でも授業の内容について議論する

機会に恵まれたことです授業での疑問を友人

と議論することそれでも理解できないときは

授業後の質問やオフィスアワーを利用して先生

方にご教授いただくことがロースクールの勉強

の核となっていますこのような環境で学習する

ことで刺激的な学生生活を過ごせています

黒田 峻大くろだ たかひろ

2019年 龍谷大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 必修科目カリキュラム一覧 ]

小  計

必修科目

法律基本科目(必修)

単位数

刑事系 15

公法系 13

民事系 31

春学期

刑法Ⅰ(2)

憲法Ⅰ(3)

民法Ⅰ(総論)(2)民法Ⅱ(契約法)(2)民法Ⅲ(財産法)(2)民法Ⅳ(民事責任法)(1)民法Ⅴ(担保法)(2)民法Ⅵ(家族法)(1)

秋学期

刑法Ⅱ(3)

刑事訴訟法(3)

憲法Ⅱ(2)

会社法(3)民事手続法Ⅰ(2)民事手続法Ⅱ(2)

春学期

刑法総合(2)

憲法総合(2)

民法総合Ⅰ(2)民事手続法総合(2)

民事手続法Ⅰ(2)Ⅱ(2)

秋学期

刑事訴訟法総合(2)

行政法(2)

民法総合Ⅱ(2)

商法総合Ⅰ(2)

春学期

刑事法総合Ⅰ(2) 刑事法総合Ⅱ(1)

行政法総合(2)

商法総合Ⅱ(2)

民事法総合Ⅰ(2)

秋学期

公法総合Ⅰ(1)

民事法総合Ⅱ(2)

公法総合Ⅱ(1)

69 15 15 10 8 13 8

法律実務基礎科目

(必修)10 要件事実論(2) 民事実務基礎(3)

法曹倫理(2)

刑事実務基礎(3)

1年次 2年次 3年次

民事手続法Ⅰ 工藤敏隆

民事手続法Ⅰ(4科目入試) 岡伸浩 芳賀雅顯 福井琢

民事手続法Ⅱ(4科目入試) 岡野谷知広 島田真琴 芳賀雅顯 

民法総合Ⅱ秋山知文 大西雄太 片山直也 

北居功 杤尾安紀 中村晶子 野崎晃 

平野裕之 松尾弘 丸山絵美子

民事法総合Ⅰ

齋藤隆 中村晶子 福井琢 鈴木一夫 

杤尾安紀 鈴木謙吾 三澤麻衣子 

大西雄太 宮田義晃 鈴木教夫 

刑事法総合Ⅰ大谷剛彦 笹倉宏紀 佐藤拓磨 

鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学

民事法総合Ⅱ

齋藤隆 岡野谷知広 福井琢 岡伸浩 

惠木大輔 木村和也 森岡誠 石橋尚子 

濱田和成 小川周哉 

科目群

憲法Ⅰ 横大道聡

行政法総合磯部哲 常岡孝好 寺田麻佑 

橋本博之 渡井理佳子

行政法 磯部哲 橋本博之 渡井理佳子民事手続法Ⅱ 高田賢治

刑法総合 小池信太郎 竹川俊也 和田俊憲

公法総合Ⅰ 岡田順太 山本龍彦 横大道聡

公法総合Ⅱ 磯部哲 大島義則 橋本博之

民法 Ⅳ (民事責任法) 平野裕之

民法 Ⅴ (担保法) 片山直也

民法 Ⅵ (家族法) 西希代子

民法Ⅰ (総論) 鹿野菜穂子

民法Ⅱ (契約法) 北居功

会社法 久保田安彦

民法Ⅲ (財産法) 武川幸嗣 

刑法Ⅱ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑法Ⅰ 鈴木左斗志 竹川俊也

刑事訴訟法 佐藤隆之

刑事訴訟法(4科目入試) 佐藤隆之

刑事法総合Ⅱ 鈴木健太郎 寺尾智子 山崎学 

憲法Ⅱ 岡田順太 

憲法総合 上代庸平 山本龍彦 横大道聡

刑事訴訟法総合井上正仁 大谷剛彦 笹倉宏紀 

佐藤隆之 山崎学

商法総合Ⅰ岡伸浩 木村和也 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

民事手続法総合 工藤敏隆 高田賢治 芳賀雅顯 三木浩一 

商法総合Ⅱ惠木大輔 岡野谷知広 久保田安彦 

高田晴仁 矢嶋雅子

民法総合Ⅰ片山直也 鹿野菜穂子 平野裕之

武川幸嗣 望月千広

公法系

民事系

2020年度授業科目名 担当教員名 科目群

刑事系

民事系

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス(講義要綱)の詳細はhttpsgslbsadstkeioacjpをご覧ください

2020年度授業科目名 担当教員名

4科目入試    4科目入試含む

04 05

カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一 服部滋多

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅱ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

佐藤力哉

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

岡伸浩 島田真琴民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎大谷剛彦 菅弘一 鈴木健太郎 

高畑満 寺尾智子 本郷亮 山崎学 

山田徹 渡辺潤 蛭田円香 

法曹倫理秋山知文 岡伸浩 小川佳子 

鈴木一夫 中村晶子 

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 齋藤隆

島田真琴 鈴木一夫 鈴木みき 

不破大輔 矢嶋雅子 望月千広 

要件事実論 齋藤隆 清水節 市村陽典 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

被害者学 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 両角道代   2クラス

両角道代   2クラス

森戸英幸   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊

企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 森戸英幸 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 

シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 薮本将典

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑 

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 髙久隆太

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内

2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能

3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること

(ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位

という修得の仕方やその逆も可能)

4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)

フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と 総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です

シラバス ( 講義要綱) の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

刑事法総合ⅡVOICE 基礎的な理解を深化させ応用するための礎を築く

 教科書を読んだだけでは十分に理解できない

ところがあります本授業は刑法刑事訴訟

法の理論を本当に理解しているのか理解した

つもりにすぎないのかを教えていただけます

 本授業では刑法刑事訴訟法に関する事例

についてソクラテスメソッドを通して検討

していきます基礎的な知識を確認するととも

に自らの知見を応用して未知の問題に取り組む

際の考え方を養うことができます実務の第一

線で活躍されている先生方との対話により

学生の理解の曖昧な点を気づかせていただけ

ますし応用的な問題へのアプローチの仕方も

確実に身に付けていくことができます

 また教科書等でのフォローが難しい最新の

問題意識に触れることができるのも本授業の

魅力の 1 つです

 自習では気づくことのできない自身の理解の

穴や未知の問題への対応の仕方最新の問題を

知ることのできる本授業は素晴らしいもので

あると感じています

林 翔平はやし しょうへい

2018年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

06 07

スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

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グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

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カリキュラム 必修科目

基礎法学隣接科目

展開先端科目

租税法総合 佐藤英明

公法系

民事系

租税法Ⅱ 佐藤英明

租税法Ⅰ 佐藤英明

租税法Ⅲ 佐藤英明

服部秀一 服部滋多

保険法

民事系

知的財産法Ⅰ 小泉直樹

金井高志

消費者法Ⅱ

現代契約実務

鹿野菜穂子

信託法 小野祐司

金融商品取引法

宮島司 李鳴

行政事件訴訟実務 佐藤貴夫

カリキュラム 選択科目

商事信託法 田中和明

工藤敏隆

倒産法Ⅰ

小泉直樹

知的財産法Ⅲ

知的財産法総合

佐藤力哉

倒産法Ⅱ

高田賢治

倒産法総合

岡伸浩 島田真琴民事執行保全法

濱田芳貴

知的財産法Ⅲ 小泉直樹

奥邨弘司  小泉直樹

知的財産法Ⅱ

知的財産法Ⅱ

五十嵐敦

法律実務基礎科目

刑事実務基礎大谷剛彦 菅弘一 鈴木健太郎 

高畑満 寺尾智子 本郷亮 山崎学 

山田徹 渡辺潤 蛭田円香 

法曹倫理秋山知文 岡伸浩 小川佳子 

鈴木一夫 中村晶子 

民事実務基礎

市川穣 岡野谷知広 河合秀樹 齋藤隆

島田真琴 鈴木一夫 鈴木みき 

不破大輔 矢嶋雅子 望月千広 

要件事実論 齋藤隆 清水節 市村陽典 

[ 選択科目カリキュラム一覧 ]

企業金融法 犬島伸能

家事事件実務 鈴木一夫

被害者学 太田達也

青少年と法 後藤弘子

労働法Ⅰ 両角道代   2クラス

両角道代   2クラス

森戸英幸   2クラス労働法Ⅲ

経済法基礎 石岡克俊

経済法総合 石岡克俊

規制産業法 石岡克俊

企業会計法 原口昌之

裁判外紛争解決 三木浩一

金融法実務 尾﨑達夫

登記実務 鈴木龍介

法医学 大野曜吉

労働法Ⅱ

労働法総合 森戸英幸 

社会保障法 中益陽子

刑事系

社会法系

労働法実務 中井智子

経済法実務 原田郁

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です 

シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

司法制度論青木孝之 高田賢治 

橋本博之 安冨潔 

基礎法学

法哲学 大屋雄裕

法史学(西洋法史) 薮本将典

法史学(近代日本法史) 岩谷十郎

法社会学 佐伯昌彦

法と経済学 村松幹二 辻村和佑 

経済学

基礎法学

隣接

大山耕輔

政治学

行政学

河野武司

会計学 髙久隆太

金融論

小澤太郎

開発法学 松尾弘

岡田順太 川﨑政司 

法交渉学

立法政策学

大西楠テア  簿記論 中村文彦

経営学 牛島辰男

新事業創造体験

(経営管理研究科併設)若山泰親

隣接

選択科目

展開先端科目

1 法律基本科目(選択)が

修了要件として認められるのは5単位以内

2 法律実務基礎科目(選択)は0単位で修了することも可能

3 基礎法学隣接科目4単位以上を必ず含めること

(ただし基礎法学から4単位 隣接科目からは0単位

という修得の仕方やその逆も可能)

4 展開先端科目12単位以上を必ず含めること

法律基本科目(選択)

法律実務基礎科目(選択)

基礎法学隣接科目

ベーシックプログラム(BP)ワークショッププログラム(WP)

フォーラムプログラム(FP)

5以内

4以上

12以上

修了までに31単位以上を修得すること合計 単位数

選択科目 履修上限単位数 1年次 6まで 2年次18まで 3年次 23まで

法曹としての可能性を広げるために

専門性を高める多彩な

選択科目が用意されています

基礎法学科目では単なる法的知識だけでなく法の理念法の歴史法と人間

そして法と社会のかかわりなどを学びますまた隣接科目においては

政治学や行政学経済学など法と隣接する学問を幅広く修得人間と社会

に対する洞察力に裏付けられた学識能力を深めることを可能にします

ワークショッププログラムを中心に8つの領域(公法系民事系刑事系

社会法系国際系学際系外国法基礎系グローバル系)で多彩な専門科目

を展開各分野の専門的な知識を深めるとともに実践的な技能を体得

することで将来における専門分野を開発する機会を創出しますその他

アドホックに最新の法律問題を取り上げるテーマ演習やテーマ研究

リサーチペーパーやエクスターンシップも単位化されています

標準型2年次から履修する法律実務基礎科目においては従来の司法

修習(前期)が担っていた教育内容のうち要件事実論の基本的な枠組みの

把握や事実認定論の基礎の修習をその目的としていますさらに標準型

3年次においては民事および刑事訴訟の手続きに沿った実務演習(模擬

裁判等を含む)を行いそれぞれの立場の法律家がどのような役割を

担って活動しているかを具体的に理解するとともに実務家としての

基礎的な技術を習得していきます

印は非常勤です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

標準型3年次

理論と実務の架橋

標準型3年次では法科大学院教育の総仕上げとして「公法総合」「民事

法総合」「刑事法総合」といった各法分野を統合した「総合」科目を履修し

ます分析(analysis)と 総合(synthesis)を繰り返すことによって

それぞれの法分野についての法的知識を総合しさらに法的思考能力を

身につけますまた法律実務基礎科目の履修が本格化します法曹倫理

および模擬法廷を活用した民事刑事それぞれの訴訟手続の流れに沿っ

た実務演習が実施されますさらに2年次に引き続きワークショップ

プログラムをはじめとする展開先端科目を履修することによって各人の

専門性により一層の磨きをかけます

 2004年に法科大学院制度が創設された際に謳われたのが「理論と実務

の架橋」でしたそれまで大学での法学教育が圧倒的に大学研究者

教員による理論的な教育に比重を置いていたのに対して法科大学院は

研究者教員と実務家教員との協力によって実務的な色彩を多く取り

入れた新しい法学教育を創設することを目指したのです慶應義塾大学

大学院法務研究科はその創設の準備段階から今日に至るまで研究者

教員と実務家教員とが手を携えて将来の法曹を育成する新しい法学

教育を目指してきました

 例えば2年生が受講する必須科目の「民法総合Ⅱ」を例にとってみま

しょう民法総合Ⅱで用いている事例問題は当初から民法総合Ⅱを

担当する研究者教員と実務家教員とが全員集まって問題の入念な検討

を踏まえて作成してきた独自問題ですまた複数クラスで同じ問題を

扱って同じ内容の授業を実現するために授業の前にも担当する研究者

教員と実務家教員全員が集まって授業の内容を検討してきました

事例問題や授業内容の検討では担当教員の全員が自由に発言し意見

を交換し議論を重ねていわば「民法研究会」とでもいうべき雰囲気の

中で従前の判例や学説の理解を深めときには新たな見方を披瀝する

大変刺激的な集まりとなっています

 そのような検討を踏まえて実施される実際の民法総合Ⅱの授業でも

研究者教員が理論的な側面を中心に事例問題を検討する一方で実務家

教員は実務的な側面から改めて事例問題に解説を加えています扱う

事例問題を単に判例や学説に当てはめて解決に至るのではなくそれ

ぞれの問題点を理論的に深めると同時に実務的にどのように対応して

いるのかという観点からも解きほぐすことで授業を深化させているの

ですもちろん中間試験や学期末試験の作成に際しても担当教員全員

が議論を戦わせ最終的に研究者教員と実務家教員が協力して成績評価

も行っています

 このように研究者教員がその大部分を担当する大学学部の授業とは

随分と違って塾法務研究科の授業はまさしく法科大学院が当初から

目指している「理論と実務の架橋」を実現しているのです

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

印は非常勤です 印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です

シラバス ( 講義要綱) の詳細はhttps gslbs adst keioac j pをご覧ください

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

刑事法総合ⅡVOICE 基礎的な理解を深化させ応用するための礎を築く

 教科書を読んだだけでは十分に理解できない

ところがあります本授業は刑法刑事訴訟

法の理論を本当に理解しているのか理解した

つもりにすぎないのかを教えていただけます

 本授業では刑法刑事訴訟法に関する事例

についてソクラテスメソッドを通して検討

していきます基礎的な知識を確認するととも

に自らの知見を応用して未知の問題に取り組む

際の考え方を養うことができます実務の第一

線で活躍されている先生方との対話により

学生の理解の曖昧な点を気づかせていただけ

ますし応用的な問題へのアプローチの仕方も

確実に身に付けていくことができます

 また教科書等でのフォローが難しい最新の

問題意識に触れることができるのも本授業の

魅力の 1 つです

 自習では気づくことのできない自身の理解の

穴や未知の問題への対応の仕方最新の問題を

知ることのできる本授業は素晴らしいもので

あると感じています

林 翔平はやし しょうへい

2018年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

06 07

スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

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1

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1

0

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3

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2

1

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国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

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1

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6

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0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

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B1F

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4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

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慶應義塾大学大学院法務研究科

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スポーツ法VOICE スポーツ分野特有の制度やルールを学べます

 スポーツ界ではスポーツ基本法の制定を契機

により一層法の支配の理念を浸透させ競技

団体によるグッドガバナンスを実現することが

強く求められていますそしてこれらに寄与で

きる知識と経験を有する法律家の関与が不可

欠となりつつあります

 スポーツ法の授業では法律家として求め

られる法的知識および法的思考方法を基礎に

してスポーツ分野特有の制度ルール政策

および慣行等を学ぶことができます

 私はエクスターンシップ先の事務所で初めて

「スポーツ」という法分野を知ることができました

資料を拝読し会議に同席させていただくなどの

実務体験からさらに学びを深めたいと思い後期

の授業ではスポーツ法を履修しています

 本学では多くの機会によって興味ある分野を

開拓できることに加えそれを選択科目として

学習できる本学の幅広いカリキュラムに大きな

魅力を感じますロースクールでスポーツ法を学

ぶ気運に恵まれるとは想像もしておりませんで

したが選択科目の豊富さと履修への柔軟さに

こそ本学で法を学ぶ価値があると思います

角三 爽香かどみ さわか

2019年 中央大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ LLMのみ]

Intellectual Property Case Law and Enforcement

竹中俊子

カリキュラム 選択科目

Comparative Japanese IP Case LawProduct Design Protection

科目群 2020年度授業科目名 担当教員名 科目群 2020年度授業科目名 担当教員名

2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名 2020年度授業科目名 担当教員名2020年度授業科目名 担当教員名

[JDは法律実務基礎科目(選択)に分類LLM JD併設]

3 Global Security and Law

4 Innovations and Intellectual Property Law

5 Area Studies

6 Comparative Law

8 Legal Research and Writing

7 Current Legal Issues

9 Practical Training

1  Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective

Negotiation島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

Legal Debate and Negotiation LittDavid

Drafting International Agreements

Aguilar Leopoldo

多久島逸平

細川兼嗣

MehtaNirav

Monroe-SheridanAaron

Graduate Writing Seminar

AllenMindy

竹中俊子

Monroe-SheridanAaron

Research Paper ⅠResearch Paper Ⅱ

International Commercial Dispute Resolution -An Introduction to Professional Practice-

金丸祐子 

増田晋

WatkinsHuw

Internship ⅠⅡⅢⅣ青木節子 北居功

島田真琴 増田晋

Drafting and Negotiation of MampA and JV Transactions

HansenNels

Arbitration

Moot Court 青木節子 陶陽子

Mediation 島田真琴 宮武雅子

[ LLMのみ]

[ LLM JD 併設]

Law Culture and Development in Asia

[LLM JD 併設]

松尾弘

Japanese Law(Trade Law and Policy)

渡井理佳子 

宮武雅子

Japanese Law(State and Citizen)

大林啓吾

竹川俊也

Japanese Law(Labor and Employment)

Japanese Law inCross-border Matters

(Supported by Westlaw Japan)

森戸英幸

両角道代

 

Monroe-SheridanAaron

渡井理佳子

Introduction to Asian Law 今泉慎也

Japanese Law(Administrative Lawand Regulatory Policy)

市川芳治 庄司克宏 細井優子 宮下紘 森下幸典

[LLM JD 併設]

Japanese Law(Economy and Social Structure)

金山直樹

早川眞一郎

古谷英恵

Japanese Law(Contemporary Issues)

OttoManfred

CarterJerry

International Commercial ArbitrationⅠ

島田真琴

FreemanDouglas 

Start-up Company and Venture Capital Law

Monroe-SheridanAaronMarcks Eric

Luna Anthony

古田啓昌

Andriotis Tony

International Commercial ArbitrationⅡ

小原淳見

Andriotis Tony

TercenoJoaquin

Seminar(Investment and Doing Business in Asia)

森脇章 

TayHannah

琴浦諒

Comparative Corporate Law GivensStephen

Monroe-SheridanAaronLittDavid

Sports Law andDispute Resolution

飯田研吾 杉山翔一

高松政裕

[LLM JD 併設]

Intellectual Property from a Global Perspective

Case Study in International Dispute Resolution andRegulatory Law

竹中俊子 寺澤幸裕

Law of the Internet Litt David

Law of InternationalOrganizations

石井由梨佳

島田真琴 宮武雅子

山辺哲識

FreemanDouglas

International Investment Arbitration ClaxtonJames

Introduction to Arbitration Reyes Anselmo

宮川裕光

Seminar(Global Tax Perspectives) 未定

Seminar(Current Legal Issues) 未定

Globalization and International Criminal Law

OstenPhilipp

Multinational Corporations and Law 菊間梓

Introduction to Space Law 青木節子

InternationalSecurity Law 青木節子

International Law 青木節子

Gaming Law Johnson Edward

[LLM JD 併設]

Area Studies of Law(South East Asia) 松尾弘

Area Studies of Law(China) ZangDongsheng

Area Studies of Law(EU) 庄司克宏

[LLM JD 併設]

Comparative Contract Law

金山直樹 三枝健治

FujiyamaTakashi

Comparative Constitutional Law LittDavid

[LLM JD 併設]

Introduction to American Business Law

Monroe-SheridanAaronLittDavid

島田真琴

島田真琴

Art Business and Law 島田真琴

[LLM JD 併設]

[ LLMのみ]

Japanese Competition Law 山田弘

Business Strategy and Contract(Supported byWestlaw Japan)

Sutter Andrew

Global IntellectualProperty Management 竹中俊子

International IP Licensing Agreements

早川真人

BerahaStuart

竹中俊子 寺澤幸裕

Innovation and LawⅠ  AnnChristoph

君嶋祐子

Innovation and LawⅡ 一色太郎

君嶋祐子

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

グローバル系科目群

Comparative Corporate Finance and Law

Pires Karl

OrtonChristian

Marcks Eric

Corporate Governance and Risk Management

LittDavid鶴見晃二

2 Global Business and Law

Bankruptcy Laws 上野元

Law Finance and Taxation of Corporate Acquisitions

谷川達也

錦織康高

Litt David

Cross-Border Litigation 増田晋

[LLM JD 併設]

International Commercial Transactions

Litt DavidJohnsonEdward

Gray Jon

Monroe-SheridanAaron

Finance⦆Transactions and Securities Regulations in Japan

増田晋

比較大陸法特別講義Ⅰ(大陸法財団寄附講座)

片山直也 金山直樹

須田洋平

ベーシックプログラム

ワークショッププログラム

担当教員

講義の概要については

 P10~P12参照

リサーチペーパー

上級リサーチペーパーⅠⅡ

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

法律基本科目選択

法律基本選択科目ⅠⅡ

法律基本科目

テーマ演習テーマ研究

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

専任教員紹介

(P16~P19)の

担当科目を参照

エクスターンシップ

(法律事務所官庁

企業等海外)

法律実務基礎科目選択

青木節子 犬島伸能

惠木大輔 岡伸浩

岡野谷知広 奥邨弘司 

鈴木一夫 谷川達也

中村晶子 松尾弘 

矢嶋雅子 

  

スポーツ法 伊東卓 高松政裕

フランス法(公法)Ⅱ 金塚彩乃

ドイツ法Ⅰ 江口公典

イギリス法 島田真琴

中国法 近藤丸人

EU法Ⅱ(EUビジネス法) 佐藤真紀

リーガルクリニック 本郷亮

フォーラムプログラム担当教員講義の概要に

ついては P13参照

アジア法 今泉慎也 山田美和

数理法務入門Ⅱ 谷川達也 松尾拓也

アートと法 島田真琴 山辺哲識

数理法務入門Ⅰ 谷川達也 松尾拓也

フランス法(私法)Ⅰ 須田洋平

ドイツ法Ⅱ 芳賀雅顯

EU法Ⅰ( EU憲法) 庄司克宏国際環境法 小山佳枝

国際刑事法 城祐一郎

国際人権法 立松美也子

町野静

ジェンダーと法 後藤弘子

医事法Ⅱ 古川俊治

医事法Ⅰ 古川俊治 

入管法 山脇康嗣

災害復興法学 岡本正 

情報法 曽我部真裕

国際経済法 国松麻季

国際紛争解決 井上治  

国際民事訴訟法 芳賀雅顯 

環境法Ⅱ

外国法基礎系

国際関係法(私法系)総合Ⅱ 増田晋

国際法総合Ⅰ 小山佳枝

国際法基礎 青木節子

国際法総合Ⅱ 青木節子

国際私法Ⅰ 北澤安紀

国際商取引法 山手正史

国際私法Ⅱ 北澤安紀

国際関係法(私法系)総合Ⅰ 増田晋

国際系 国際資本市場法

Edmister Bradley

山本雅道

国際租税法 Musahl Hans-Peter

山田雄介 

学際系

学際系

08 09

町野静環境法Ⅰ

Japan-EU Relations and Global Business Law

American Law and Society

Seminar(Case Study in International Competition Law)

SIAC and Institutional Arbitration Ⅰ

SIAC and Institutional Arbitration Ⅱ

Japanese Law(Legal History and Transformation)

International Capital Markets

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 7: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

金融法務 WPVOICE MampAの学習に実務家の視点を

 金融法務W P(MampAの法とファイナンス)で

は現在活躍されている一線級の実務家教員の

方々から企業法務に携わる中で必須となる MAに関する詳細かつ実践的な理論を学ぶこ

とができます

 具体的には場合に即したMampA手法やそれに

伴う税制金商法による規制等MampAに関する

様々な事柄を具体的事例に沿って学びます

 豊富な経験を有しておられる実務家教員の

方々との双方向対話により授業が進行するた

めMampA に関する事前知識が無い学生であって

も最新の実務の視点を深く身に付けることがで

きるという点がこの講義最大の強みであると

思っています

 確かに講義内容は会社法の基本書だけでは

理解しにくい実際の MampA事例に関するもの

なので難しさはありますですが実務に出た

後に必ず役に立つ内容について実務家教員の

方により分かりやすく説明していただけるため

この講義を履修して本当に良かったと思います

 将来は企業法務に携わりたいと考えている方

にとって非常に有用な講義だと思います

中村 拓人なかむら たくと

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

知的財産法務 WPVOICE 頭をうんと悩ませる一番楽しかった授業

 知的財産法務WPは実務家教員との質疑応

答や他の学生との議論を通じて知的財産法務

における思考法を学ぶ「多方向式」の授業です

秋学期WPではエンタテインメント分野を専門と

する弁護士の先生から業界の様々なアクターを

取り巻く法律関係や関連法規について学び

春学期 WPでは特許権および著作権に関する

紛争事例の分析を行います

 いずれの授業でも知的財産法ⅠⅡで習っ

た知識をもとに自ら問題を発見しその問題の

結論に至るまでの論理を組み立て先生や他の

学生に説明することが求められますこの授業

で経験した自分で考えて意見を述べるそして

他者のそれと比較するというプロセスは自分

の理解の程度を省みる機会であり他者を説得

するための訓練でもありました

 司法試験の出題範囲は知的財産法ⅠⅡで

カバーできますがエンタメ分野特許権侵害

訴訟著作権侵害訴訟についてより理解を深め

たい人にはお勧めの授業です

木曽 佑砂きそ ゆさ

2018年 京都大学

法学部卒業

法学既修者コース

ワークショッププログラム(WP)の特長

複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上

げたプログラムです従来型の縦割りの法学

教育体系を横に貫いて総合化を目指します

個別の法分野ごとに修得された知識を各実務

分野における具体的な問題解決に際してどの

ように活用するのかを体験的に学習します

国際的かつ先端的な分野で活躍されている

スペシャリストをゲストスピーカーとして

招聘し担当教員とともに双方向多方向的

に活発な議論を行います

企業法務に関する基本的な知識をベースに

コーポレートガバナンス企業再編事業提携など

企業法務に関する主要な実務を体験的に学習します

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

架空のストーリーを扱ったケースブックに基づいて株式会社の設立取引先との契約業務の拡大上場 リストラ

内紛企業再編などを経て会社が倒産するまでの過程を追い会社法および経済法の問題を中心として民法

民事訴訟法労働法倒産法国際取引法など企業法務において頻繁に取り扱う法領域について学修し企業法務

の基本的な知識と理解を得ることを目的とする

企業法務の領域のうち主にコーポレートファイナンス(企業金融)および MampA(企業買収再編)に係わる

諸問題について具体的な設例に基づいて演習形式で検討する両分野を取り扱うための基本的な知識と検討

方法を身につけることを到達目標とする

企業法務

ベーシックプログラム

企業法務の領域のうち主として特に重要な業務範囲であるコーポレートガバナンス(企業統治)について具体

的な設例に基づいて会社法経済法金融商品取引法などの実務に関する総合演習を行い企業法務を取り

扱うための基本的な知識と検討方法を身につける

企業法務

ワークショッププログラム

(コーポレートガバナンス)

惠木大輔 久保田安彦

菅原貴与志 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

惠木大輔 高田晴仁

福井琢 矢嶋雅子

企業法務

ワークショッププログラム

(ファイナンスMampA)

福井琢 尾本太郎 

石井絵梨子

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務ワークショッププログラム

特許著作権侵害訴訟エンタテインメント法分野の

契約実務に関する最先端の実例演習を通して知的財産法務に

必要とされる応用力を養成します

中核をなす4つのワークショッププログラム(WP)

このワークショップの中核をなすのが「企業法務」「金融法務」「知的財産

法務」「渉外法務」ですこれら4分野の第一線で活躍している実務家

教員と各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと日々

生起する最先端の法律問題に対峙し必修科目や選択科目で培ってきた

基本的な知識と法的思考能力を総動員して新たな紛争を解決し新た

な法を創造できるワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味

でのスペシャリストの育成が目指されます

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています我々は

社会の新たな需要を先取りしそれに応えていくことが慶應義塾大学

法科大学院の使命だと考えますそこでワークショッププログラムも常に

挑戦をし続けています中核である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他それ以外の分野においても環境法務WP日EUビジネ

ス法務WP国際刑事法WP経済法WP労働法WP消費者法WP現代取引法

WP倒産法WPなど新たなワークショッププログラムを開設しています

多彩なワークショッププログラム(WP)の展開

ワークショッププログラム(WP)で

「企業法務」「金融法務」

「知的財産法務」「渉外法務」など

最先端の法律実務を学ぶ

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラムの頂点に位置づけられるのが

「ワークショッププログラム(WP)」ですそこには「理論と実務の架橋」

という法科大学院の構想と「国際性学際性先端性」という慶應義塾

大学法科大学院の教育理念とが集約されていますWPは高い専門性を

有しているというだけでなく総合的な法的思考力を備えた法律家の

育成を教育目標としそれを具現化したものなのです

知的財産法務ワークショッププログラム

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

大野聖二 小泉直樹

事例演習形式で行う事例の選択に当たっては特許法著作権法の近時の実務上の問題点を取り入れる事例分

析を中心に行うのは到達目標が答えを出すことや単なる知識の修得ではなく知的財産法における事案分析力

事案解決力表現力ディスカッション力の修得を目的とするためである

知的財産法務

ワークショッププログラム

小泉直樹 柴野相雄  映画レコードゲーム等エンタテインメント分野において生ずる契約法および著作権法上の諸問題について事例演習

形式で学習する

知的財産法務ワークショッププログラム

(エンタテインメント法)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

企業法務 BPWPVOICE 実務的観点からの検討で企業法務を知る

 企業法務 BPWP は実務に即した事例の

検討を通じて基本的知識の確認および法的検討

を行うと共に実務的観点からの問題意識に

基づいてより理解を深めていく点に大きな特徴

があります必修授業でも扱われる基本的論点

の確認や判例の分析にとどまらず実務家教員

の先生方のご指導の下学生同士で議論を深め

たり事例の中の当事者として主張反論を繰り

広げたりすることにより企業法務の実務の現場

で求められる事案の分析力および検討力を養う

ことができます

 また担当教員の先生方のみならず外部の

実務家の先生方からも最先端の企業法務につい

てお話を伺う機会があるため「企業法務の

弁護士として働く」とは実際にどのようなこと

なのかを知ることができる大変貴重な場でも

あります

 企業法務 BPWPの履修を経て企業法務へ

の関心が深まり企業法務を扱う弁護士として

働きたいとの将来像を描くようになった私に

とってこの授業はその非常に大きなきっかけ

となりました

岩﨑 莉乃いわさき りの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

10 11

本科目においては資金調達手段のうち複数の貸付人が同一の契約に基づき共通の条件で貸付を行う「シンジケート

ローン」といわれる金融手法を取り扱うロースクール生にとっては仕組みが複雑に思われるかもしれないがそのような

取引も民法会社法倒産法等の基礎的法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引で

どのように生かされているかを体感し実務的思考を深めることを目標とする

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

犬島伸能

犬島伸能

金融法務 BPに引き続き資金調達手段のうち「流動化証券化」といわれる比較的新しい金融手法を取り扱う

取引によっては仕組みが複雑なものもあるがそのような取引も民法会社法倒産法金融商品取引法等の基礎的

法律を基に構築されている基礎科目で習得した事項が実際の金融取引でどのように生かされているかを体感し

実務的思考を深めることを目標とする

金融法務

ワークショッププログラム

金融法務

ベーシックプログラム

内間裕 谷川達也

錦織康高

本科目はコーポレートローヤーにとって必須の業務分野であるMampAに関する理論と実務の基礎を習得させること

を目的とするものである

金融法務

ワークショッププログラム

(MampAの法とファイナンス)

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

ファイナンス取引に関する法律問題を様々なケースから考察し

企業が関わる高度に専門化された金融法を体系的に学習します金融法務ワークショッププログラム

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

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5F

4F

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2F

1F

B1F

B2F

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B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 8: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

フォーラムプログラム(FP)においては

官庁地方公共団体や企業国際機関や法整備支援など

新たな活動領域において活躍できる「第4の法曹」の養成をめざします

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

奥邨弘司企業における法務部門の活動を実務的体系的に学ぶことを目的とする授業を通じて法務部門はビジネスを

サポートしかつ企業を守るという重要な役割を担っていることを理解してもらいたい企業からゲスト講師を招いて

事例を踏まえた解説も行ってもらう予定(参考2019 年度春学期は計5 回秋学期は計 6 回ゲスト講師を招いた)

企業内法務

フォーラムプログラム

梅林啓  谷川達也

水島淳

我が国経済の発展を妨げている要因に「起業の難しさ」が挙げられるその原因の一つは起業家の良き「カウンセ

ル」たり得る法律家の絶対数が不足していることも原因の一つであろうこのような現状を踏まえて本科目は起業を

支援し以て経済社会の負託に応え得るコーポレートローヤーを育成することを目的とするものである具体的には

起業家が会社を経営していくにあたり直面する会社法上の諸問題と起業後間もない会社に生じがちな様々な

「不祥事」への対処方法について事例を用いながら問題の発見分析解決能力の陶冶に努める

起業と法

フォーラムプログラム

大島義則 橋本博之 

松尾剛行  

 

政府民間を問わず法律専門家が政策的観点から果たすべき社会的機能を「公共政策法務」と呼びその可能性を

探求する法曹有資格者がその法的知見を基盤として現代社会で活躍するために何が必要か豊富な経験をもつ担当

教員と最先端で活躍するゲストスピーカーにより実践的な教育が展開される

公共政策法務

フォーラムプログラム

印は非常勤です  シラバス ( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください

青木節子今後重要となる法曹の任務に国連その他の政府間機関や国際的な非政府団体で国境を超える課題解決に尽力

することが挙げられるであろう国際機関の現場での法曹の仕事国際会議文書の読み方や提案書の書き方を特に

宇宙原子力貿易管理等の分野を中心に学習する講義は日本語と英語で行う

国際法務

フォーラムプログラム

松尾弘法整備支援の主体と対象地域からその実像にアプローチしゲストとの対話も交えて様々な実践例の成功と失敗

成果と課題を検討するそれが支援国と相手国の開発戦略や開発政策にどう関係しているかグローバルガバ

ナンスの観点から法整備支援の意義をどうみるか自分なりの法整備支援観を養うことを目指している

法整備支援

フォーラムプログラム

 21世紀の新たな法化社会において法曹

に求められている役割は司法すなわち訴訟

による紛争解決の担い手としての狭義の法

曹三者のそれにとどまらず法曹をはじめと

する法律家(広義の法曹)の活動領域は

様々な分野に拡大しつつあります

 官庁地方公共団体や企業などでいわゆ

るインハウスローヤー(組織内弁護士やリー

ガルスタッフ)として活躍する法曹有資格

者修了生が増えてきています官庁地方

公共団体では行政主体の予防法務のみな

らず法律専門家として積極的に政策形成へ

の関与が求められています企業では契約

書の作成トラブル対応コンプライアンス

などの企業法務のみならず顧問弁護士とは

異なり法的素養を身につけたビジネス

パーソンとして組織内の各部署の調整を進

めて最終的な意思決定につなげることが

期待されています

 ビジネス界では近時新規事業新たな

ビジネスモデルの創設における「起業」の

重要性に鑑み経営および法務の両面から

起業家(アントレプレナー)の良きカウンセル

として起業を支援することができる法律家の

育成が課題とされています

 グローバルフィールドにおいても国連

等の国際機関や法整備支援などでグローバ

ルローヤーとして活躍することのできる

法律専門家が求められています

 法務研究科は「国際性学際性先端性」

の理念に基づき「公共政策法務FP」「企業

内法務リーガルセクションFP」「起業と法

FP」「国際法務 FP」「法整備支援 FP」の

5つのフォーラムプログラム(FP)を開設し

担当教員がコーディネーターとなって各分野

でパイオニア的に活躍している法律家を

ゲストスピーカーとして招聘し上記ニーズ

に応えることができる「新たなタイプの法曹

(第4の法曹)」の養成を目指します

 なお希望者は休み期間中に「エクスター

ンシップ(海外)」として国連等の国際機関

やアジア諸国での法整備支援活動へ派遣さ

れる機会もあります

渉外法務ワークショッププログラム

多分野にわたるワークショッププログラム

環境問題に立法を中心として司法行政国際社会がどのように対処してきたかについて科学的社会的背景を踏まえ概観し環境法の発展過程と特質について理解することを目指す行政実務の従事者経験者により授業を行い法律の内容解釈のみならずその背景政策形成過程法制度の実施過程を含めて検討を行う今年度は講師の他「フロン等排出抑制政策」「ペット動物の管理動物愛護管理法改正」「プラスチック資源戦略を巡る最近の動き」の3テーマについて環境省等の担当者によるゲスト講義を予定している

消費者法の基本的な知識と解釈を踏まえて具体的な消費者被害の解決の際にはどのように事件処理を進めるか事例や資料などを利用しながら取り組む力を身につけることを目的とする

労働法分野の履修における理論と実務の架橋を図ることを目的とし特に労働紛争の予防と解決に重点を置く本授業により取り扱われる各事項についての実践的な知識を習得するとともにそこで生ずる法的問題点やその対応策について把握する

倒産法のうち清算型倒産手続における破産手続と再建型倒産手続における民事再生手続を取り上げ申立代理人や破産管財人監督委員の職務等を実務上判例上問題となったケースをもとに学習するゲストスピーカーによる講演を実施し倒産法分野ですでに学習した理論をもとに実務の運用を理解し理論と実務の架橋を目的とする

岡伸浩 高田賢治

杤尾安紀 濱田芳貴

倒産法

ワークショッププログラム

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

印は非常勤です  印は慶應義塾大学の他学部他研究科の専任教員です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより広く深い知見の段階へ導く応用的な論点について高度な問題解決能力の段階に到達することさらには問題発見(設定)能力の段階に達することを目標とする

経済法

ワークショッププログラム

独占禁止法を中心とする経済法について基本的な知識を有している受講生を対象に実務と理論の両面について総合的な学習の機会を提供して受講生をより深い知見の段階へ導くことが目的であり主要な論点について具体的な問題解決能力を養成することを目標とする

本プログラムは択一問題等を利用して労働法の知識や理解の定着を図るとともに事例問題の検討を通して労働法の知識を活用し法的な問題解決能力を養うものである授業においては受講生の積極的な参加が求められる

経済法

ベーシックプログラム

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

石岡克俊 大東泰雄

福井琢

日本とEU は日EU 経済連携協定の締結により法実務においてもますます緊密化している日EU 経済連携協定と関連文書をを踏まえながら主要な事例としてEU 単一市場における競争法と日本EU 個人データ保護法制と日本および

EUコーポレートガバナンスと日本を取り上げる

日EUビジネス法務

ワークショッププログラム

市川芳治 佐藤真紀 

庄司克宏 細井優子

宮下紘

国際刑事法に関する基礎的な知識を深め刑事法の国際化に対応する上で必要な知見を獲得するため本 WPでは主にオランダのハーグにある常設の国際刑事裁判所についてその歴史的沿革組織制度対象犯罪関与形式裁判例などの基本的な検討を行う

OstenPhilipp 後藤啓介国際刑事法

ワークショッププログラム

労働法

ワークショッププログラム浅井隆 森戸英幸

労働法

ベーシックプログラム森戸英幸 両角道代

滝口直樹環境法務

ワークショッププログラム

消費者法

ワークショッププログラム鹿野菜穂子 村千鶴子

2020年度授業科目名 担当教員名 講義の概要

宇都宮秀樹 増田晋

宇都宮秀樹 増田晋渉外法務

ワークショッププログラム

渉外法務

ベーシックプログラム

国際取引の法的規範を提供する契約国内法及び私法条約等の国際法を理解した後渉外的法律関係を実現させる

司法制度を検討する具体的には国際英文契約の査読各国独禁法による国際的規制私法条約の理解米国訴訟

手続の基礎知識の習得等を実例に基づく質疑応答等を通して実務的思考能力を養成することを目指す

主として渉外法務 BP の受講者を念頭に置いて(ただし条件ではない)代表的な取引類型である国際合弁国際

MampA国際金融及び国際ライセンス等に含まれる法律問題を理論的に分析しまた実務的な解決方法も学ぶ

ことにより戦略的な思考方法や交渉力を養成する

印は非常勤です  シラバス( 講義要綱) の詳細は https gslbs adst keioac j pをご覧ください 

多分野にわたるワークショッププログラム(WP)においては「国際性学際性

先端性」の理念に基づき多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします

公共政策法務 FPVOICE 司法試験のその先を見据えた教育

 学部時代に米国下院議員事務所でインターン

シップを経験したとき外から見た日本そして

日本の国力について初めて考えました以来この

テーマは私の中の関心事でありその一環として

公共政策に興味を抱きました

 本授業は法律専門家が公共政策の実現過程に

おいて担う「公共政策法務」の理論と実務を学ぶ

科目です講義で理論を学びつつ実務としては

多くのゲストスピーカーをお招きし公共政策へ

の多様な携わり方を学びます特に印象に残った

のは弁護士としてのGAFA(GoogleAmazon

Facebook Apple)への立ち向かい方や政策提言

のあり方についての回ですそれまでは公共政策

というと官僚など公務員のイメージが先行し法曹

としての具体的な役割をイメージできずにいまし

たしかし実際には弁護士にしかできない弁護

士だからこそできる分野が多く存在することを

知り胸が熱くなったことを覚えています

 ロースクール在学中将来の展望を最も広げて

くれたのが本授業でした司法試験のその先を

見据えたこのような科目が充実しているところ

にこそ本学の魅力が表れていると感じます

山下 鈴乃やました すずの

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

豊富な国際法務経験を持つ実務家との議論により

国際的に通用する実践的で戦略的な思考能力を養います

12 13

フォーラムプログラム

渉外法務 WPVOICE 最先端の渉外実務に触れることができる刺激的な授業です

 国際性を理念として掲げる本学には将来国内

にとどまらず国外においても活躍することを希望

する全ての法曹志望者に自信を持ってお勧め

できる国際色豊かな授業が揃っています

 とりわけ渉外法務WPは実務家の先生方の

ご指導のもと発表やディスカッションを通じて

国際 MampA 国際合弁国際金融国際知財など

といった渉外法務における典型取引類型につい

て実践的に学ぶことができる授業で本学の

目玉の一つです外部講師による専門分野に

ついての講義や法律事務所法務部公正取引

委員会への訪問の機会なども設けられており

毎授業が大変刺激に富んでいます

 私自身は3年次に本授業を履修しましたが

基本六法について十分な知識が身についたから

こそ課題に取り組む際にも多角的に捉えて問題

意識を見出すことができたように感じました

 法科大学院在学中から将来を見据えて最先端

の実務に触れることで理想とする弁護士像が

具体化していきますし日々の学修への意欲に

も繋がります

小野邉 桃子おのべ ももこ

2017年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学未修者コース

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 9: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

必 刑事法総合Ⅱ(隔週開講)

実務を通じて生きた法を学び

法律家の責務の重大さを知る

エクスターンシップは学生が受入先(法律事務所官庁企業等)へ

一定期間派遣され実社会の中で生きた法を学ぶことにより実務を

知り学習意欲を高めるとともに法律家の任務の意義と責任の重大さを

経験することを目的としています

エクスターンシップ

[自習 ]日によって違うが授業や自主ゼミの

合間に1日3時間ほど自習している場所

はもっぱら最新のテキストや雑誌が揃

う図書館気分転換のために席は毎回

変え時にはカフェでやることも内容

は科目ごとに自分が間違えたところや

知らなかった論点重要そうな論点を

まとめるノートづくりこのノー

トを司法試験の直前にチェック

する往復3時間の通学でも

このノートを見ている

[ 刑事法総合Ⅱ]刑法と刑事訴訟法について学生は事前に与えられた司法試験のような事例

問題を解いて出席することを前提に先生が学生を当ててソクラテスメソッ

ドで進める実践的な授業両法に照らして行為者の罪責や捜査手法の適法

性証拠能力の有無などを検討する先生は解答内容だけでなくその解答を

導き出した思考過程まで引き出す1回の授業で10人ほどの学生が当てられ

るがそれぞれの考え方を知ることができて大変参考になる自分が当てられ

る時は自らの思考過程を明示する

必要があるので緊張感がある

[民事実務基礎]民法や民事訴訟法の知識をベースに実際の民事裁判における訴状の起案や

和解手続といった実務に関する講義とそこで学んだことを模擬裁判で実践

する授業模擬裁判では学生が原告側被告側の代理人と裁判官の3役に分か

れある事案の民事裁判の流れを一通りシミュレーションする自分は裁判官

役であったが事案を俯瞰すべきところ代理人同士の議論が争点に集中する

ことに引き込まれてしまう難しさを

実感した

[自主ゼミ]ロースクールで出会った気の合う友人と司法試験の過去問題を解く自主ゼミを

組んでいる頻度は3年の後期は授業が少ないので週4日試験時間を計って

問題を解き互いに見せ合って批評し合う自分1人ではどの程度書けている

のかよく分からないがほかの人

と比較することで違いが明確に

なり不足している部分を補強で

きるまた自分だけでは甘えが出

てやる気にならない時も強制的

にやることになるのがメリットだ

必必修科目Weekly Schedule

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesdayMondayMonday 秋

1

2

3

4

5

6

SaturdayFridayThursdayWednesdayTuesday春

必刑事実務基礎

必公法総合Ⅰ必公法総合Ⅱ

必民事法総合Ⅱ(隔週開講)

必 行政法総合

国際紛争解決

フランス法(公法)Ⅰ

テーマ演習 テーマ演習

テーマ演習

倒産法総合

必 法曹倫理

必商法総合Ⅱ

必必刑事法総合Ⅰ

民事法総合Ⅰ

(

隔週開講)

(

隔週開講)

必民事実務基礎

倒産法ワークショッププログラム

学生の一日

滝口 麻理奈  たきぐち まりな

2012年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

励まし合い磨き合う仲間とともに学ぶ日々

慶應ロースクールの学生はどんな一日を過ごしているのか気になるところでしょう

「社会人になって専門性の高い仕事をしたいと思うようになった」と法曹への動機を話す滝口さん

「クライアントから信頼される企業法務の弁護士を目指したい」と抱負を語ります

親しいクラスメイトとの自主ゼミを中心に司法試験の対策に取り組む日々

そんな滝口さんのある一日の様子と一週間のスケジュールをご紹介します

16001500 1700 1800 1900900

第1時限第2時限 第3時限

800

[秋学期 金曜日]

120011001000 1300 1400

エクスターンシップ概要

エクスターンシップ(法律事務所)

エクスターンシップ(官庁企業等)

 法テラスは法律事務所に含む

 自己開拓は申請者の派遣希望先をもとに

  エクスターンシップ委員会にて派遣先として

  相応しいかを判断し派遣を認めます

エクスターンシップ(海外)(ASEAN国際機関)

 ASEAN 国際協力機構(JICA)等の現地事務所

 国際機関 政府間国際機関や非政府団体等

【2019年度の派遣実績】

エクスターンシップ(法律事務所)

法律事務所90カ所 106名派遣  

法テラス2カ所 3名派遣

エクスターンシップ(官庁企業等)

官庁5カ所 7名派遣 

企業14社14名派遣

自己開拓

法律事務所1カ所1名派遣 

エクスターンシップ(海外)

 ハノイ11名派遣

ミャンマー8名派遣

ハノイ11名派遣(2018年度)

ラオス5名派遣(2018年度)

各1単位在学中の複数年度または同一年度に

おいてエクスターンシップ(法律事務所)とエク

スターンシップ(官庁企業等)エクスターンシッ

プ(海外)の科目を履修することができますただ

し履修を希望しても選考の結果派遣されない

( 履修 が認められない)場合がありますので

柔軟に履修計画を立ててください

科目名

2 年次 3 年次 

春学期(派遣期間は夏休み期間のみ)

 エクスターンシップ(海外)は

 春夏休みいずれも派遣

合格(P)または不合格(F) 各受入先の評価および派遣学生からの

報告書をもとに総合的に評価する

配当学年

開講学期

成績 派

遣実績

単位

14 15

  私はこの企業エクスターンシップで実際に

企業を訪れ法務部員としての業務を体験させ

ていただいたり企業法務に関する講義を受け

させていただいたりしましたまた法務部以外

の事業部署の方と交流する機会を設けていた

だくなど組織としての企業を学ぶことができ

ました

  企業で働く弁護士は法律事務所での業務

と異なり当事者として具体的な解決策の提案

をしていくことになります問題解決に向けた

複数の解決策を提示するだけでなくそれぞれ

のメリットデメリットを考え利益のために

どれがベストな方法かを選ぶ点でビジネス

センスが要求され非常にやりがいのある業務

だと感じました

  企業内弁護士の業務は企業ごとに多種多様

なので他の企業内法務に関する授業を合わせ

て履修することでより具体的なイメージを掴む

ことができます

  このエクスターンシップを通じて企業で働く

ことに強い興味が湧き自分の将来の選択肢

に企業内弁護士という道が増えたと共にこれ

からの学習に対するモチベーション向上につな

がりました

ldquo企業内弁護士rdquoという選択肢が増えました

企業エクスターンシップ体験

小林 佑弥  こばやし ゆうや

2018年 一橋大学法学部 卒業

法学既修者コース

海外エクスターンシップ体験(ハノイ)

  私はこのエクスターンシップ体験が自国の

法律を理解し他国の法制度と比較した上で

さらに自国の法律の理解を深められたという点

で法律の学習に有益だったと感じております

  将来法曹として仕事をするとき法律を深

く知っている必要があります深く理解するた

めには基本書や判例を勉強するだけでなく

他国の法律との違いを理解することも重要で

あると考えます

  この科目ではASEAN 諸国と日本の学生

教授が一堂に会し各国の法制度を学びその

後事前に出された共通課題を各国の学生が

自国の法制度を適用して紛争解決する方法を

発表しました各国の法制度や法解釈の方法の

違いを認識し日本の法律を理解する良い機会

でした

  学期期間中は授業の予習復習に追われ勉強

漬けの日々を送ることになりますしかし夏季

休暇には机上の勉強だけでなく実務に活か

せる経験を得ることができます当大学院に入学

したら是非海外エクスターンシップに参加して

いただきたいと思います

他国の法律を学び自国の法律への理解が深まりました

新城 大成  しんじょう たいせい

2016年 琉球大学理学部 卒業

法学未修者コース

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

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井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

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2

3

2

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1

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国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

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1

3

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6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 10: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

[ 教 授 ]

高田 晴仁  Haruhito TAKADA1988年早稲田大学法学部卒業1992年同大学院法学研究科修士課程修了1995 年 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学1995年慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2005 年~2007年ベルリンフンボルト大学法学部客員研究員司法試験考査委員(商法2017年~2018年)

担当科目商法総合ⅠⅡ法律基本選択科目Ⅰ企業法務BPWPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

最高水準の法科大学院を目指して

法研究法実務の第一線で活躍する

優れた教授陣が三田キャンパスに集結

慶應義塾ならではの質の高い

きめ細やかな教育を実践します

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

笹倉 宏紀  Hiroki SASAKURA1999年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手同講師千葉大学法経学部助教授同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2007年~2009年ハーバード大学ロースクール客員研究員司法試験考査委員(刑事訴訟法2016年~)

担当科目刑事法総合Ⅰ刑事訴訟法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

専任教員紹介

16 17

[ 教 授 ]

島田 真琴  Makoto SHIMADA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年弁護士登録1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(LLM)ノートンローズ法律事務所勤務長島大野法律事務所勤務等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授弁護士(一橋綜合法律事務所所属)英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)新司法試験考査委員(2005年~2007年)

担当科目民事実務基礎民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事執行保全法イギリス法リサーチペーパーアートと法 NegotiationMediationArbit ration Interns hip Research PaperⅠⅡArt Business and LawIn ternational Commercial ArbitrationⅠSIAC and Institutional ArbitrationⅠⅡ

[ 教 授 ]

庄司 克宏  Katsuhiro SHOJI1980年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1983年同政治学科卒業85年同大学院法学研究科修士課程修了1990年同博士課程単位取得退学二松學舎大学専任講師同助教授横浜国立大学大学院助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(Jean Monnet Chair ad personam)1996~1997年ケンブリッジ大学客員研究員2001年欧州大学院大学客員研究員

担当科目EU法Ⅰ(EU憲法)日EUビジネス法務WPArea Studies of Law(EU)Japan-EU Relations and Global Business LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

菅原 貴与志  Takayoshi SUGAWARA1979年慶應義塾大学法学部卒業1981年同経済学部卒業全日本空輸(現ANAホールディングス)株式会社法務部勤務等を経て弁護士登録現在弁護士法人小林綜合法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授法制審議会商法部会委員(~2016年)

担当科目商法総合Ⅰ企業法務BP

[ 教 授 ]

鈴木 左斗志  Satoshi SUZUKI1987年東京大学法学部卒業1992年同大学院法学政治学研究科修士課程修了1994年同博士課程退学金沢大学法学部助教授学習院大学法学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習

[ 教 授 ]

鈴木 一夫  Kazuo SUZUKI1995年慶應義塾大学法学部卒業1998年弁護士登録現在藤光鈴木法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目法曹倫理民事実務基礎民事法総合Ⅰ家事事件実務エクスターンシップ

[ 教 授 ]

鈴木 健太郎  Kentaro SUZUKI1998 年早稲田大学法学部卒業2000 年検事任官東京名古屋青森 東京さいたま各地検検事法務省刑事局付(弁護士職務経験で長島大野常松法律事務所勤務)広島東京地検立川支部福岡東京各地検検事水戸地検下妻支部長検事千葉地検検事を経て現在東京高等検察庁検事兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎刑事法総合ⅠⅡ法律基本科目テーマ演習

[ 教 授 ]

佐藤 英明  Hideaki SATO1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授同大学院法学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1991年~1993年ハーバード大学ロースクール客員研究員

担当科目租税法ⅠⅡⅢ租税法総合テーマ演習テーマ研究リサーチペーパー

[ 教 授 ]

齋藤 隆  Takashi SAITO1973年慶應義塾大学法学部法律学科卒業1975年同大学院法学研究科公法学専攻修士課程修了1977年裁判官任官長野地方裁判所判事部総括東京地方裁判所判事部総括釧路地方家庭裁判所長札幌地方裁判所長東京高等裁判所判事部総括等を経て現在慶應義塾大学法務研究科客員教授兼ひかり総合法律事務所弁護士(シニアカウンセル)

担当科目民事法総合ⅠⅡ民事実務基礎要件事実論テーマ演習リサーチペーパー

[ 教 授 ]

小池 信太郎  Shintaro KOIKE1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年司法修習修了2004年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了同法務研究科助手同専任講師を経て現在同教授2009年~2011年ドイツケルン大学客員研究員

担当科目刑法総合テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

小泉 直樹  Naoki KOIZUMI1985年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手神戸大学法学部助教授同教授上智大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼TMI総合法律事務所客員弁護士

担当科目知的財産法ⅠⅡⅢ知的財産法総合知的財産法務WPテーマ演習リサーチペーパー

[ 准 教 授 ]

工藤 敏隆  Toshitaka KUDO1994年慶應義塾大学法学部卒業1996年弁護士登録2002年ワシントン大学(UW)ロースクール修士課程修了(LLM)2009年同博士課程修了(PhD)法律事務所勤務財団法人知的財産研究所特別研究員東京法務局訟務部付法務省大臣官房民事訟務課付慶應義塾大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科准教授司法試験予備試験考査委員(民事訴訟法2016 年~2018 年)

担当科目民事手続法Ⅰ民事手続法総合倒産法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

久保田 安彦  Yasuhiko KUBOTA1994年早稲田大学法学部卒業1997年同大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士後期課程単位取得退学早稲田大学法学部助手早稲田大学商学部准教授大阪大学大学院法学研究科准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2010年~2011年ブリティッシュコロンビア大学客員研究員公認会計士試験委員

(企業法2014年~2018年)司法試験考査委員(商法2018年~)

担当科目商法総合ⅠⅡ企業法務BP会社法リサーチペーパー

[ 教 授 ]

佐藤 隆之  Takayuki SATO1992年東京大学法学部卒業東京大学大学院法学政治学研究科助手横浜国立大学経済学部講師同助教授東北大学大学院法学研究科助教授同准教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授司法試験考査委員(刑事訴訟法2012年~)

担当科目刑事訴訟法刑事訴訟法総合刑事訴訟法(4科目入試)リサーチペーパー

[ 教 授 ]

奥邨 弘司  Koji OKUMURA1991年京都大学法学部卒業1998年ハーバード大学ロースクール修士課程修了(LLM)1999年Attorney

(米国ニューヨーク州)資格取得電機メーカー法務部門勤務神奈川大学経営学部助教授 同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1998年~1999年ハーバード大学ロースクール東アジア法研究所客員研究員

担当科目知的財産法Ⅱ企業内法務FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ

[ 教 授 ]

岡野谷 知広  Tomohiro OKANOYA1980年慶應義塾大学法学部卒業1986年弁護士登録現在河村法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合 Ⅱ民事手続法Ⅱ(4科目入試)民事実務基礎エクスターンシップ

[ 教 授 ]

青木 節子  Setsuko AOKI1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科前期博士課程(公法学専攻)修了1990年カナダマギル大学法学部附属航空宇宙法研究所博士課程修了(DCL (1993年))立教大学法学部助手防衛大学校社会科学教室専任講師同助教授慶應義塾大学総合政策学部助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目国際法基礎国際法総合Ⅱ国際法務FPリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡエクスターンシップ(海外)Introduction to Space LawInternational LawInternational Security LawMoot CourtInternshipResearch PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

岡 伸浩  Nobuhiro OKA1986年慶應義塾大学法学部卒業1993年弁護士登録梶谷綜合法律事務所勤務2000年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程修了2006年同大学院ビジネス科学研究科博士課程単位取得退学(社会人大学院)博士(法学)(中央大学)筑波大学法科大学院教授等を経て現在岡綜合法律事務所代表弁護士慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅰ倒産法WPテーマ演習テーマ研究民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合Ⅱ法曹倫理エクスターンシップ民事執行保全法

[ 教 授 ]

片山 直也  Naoya KATAYAMA1983年慶應義塾大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士課程単位取得退学博士(法学)(慶應義塾大学)慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授1999年~2001年トゥールーズ第1大学(フランス)招聘研究員公認会計士試験委員(2006 年~2009年)司法試験考査委員(民法2013年~2017年)

担当科目民法Ⅴ(担保法)民法総合ⅠⅡ比較大陸法特別講義Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

菅 弘一  Koichi KAN1987年慶應義塾大学法学部卒業1994年検事任官東京名古屋富山津各地検検事等を経て2007年弁護士登録現在虎ノ門第一法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎テーマ演習

[ 教 授 ]

鹿野 菜穂子  Naoko KANO1983年九州大学法学部卒業1985年同大学院法学研究科修士課程修了1988年同博士後期課程単位取得退学東京商船大学助教授神奈川大学法学部助教授立命館大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授内閣府消費者委員会委員

担当科目民法Ⅰ(総論)民法総合Ⅰ消費者法Ⅱ消費者法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

北居 功  Isao KITAI1986年慶應義塾大学法学部卒業1988年同大学院法学研究科修士課程修了1991年同博士課程単位取得退学慶應義塾大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授2001年~2003年ミュンヘン大学法史学研究所客員研究員司法試験考査委員(民法2016年~)国家公務員総合職専門試験(記述式)試験委員(民法2016年~2018年)

担当科目民法Ⅱ(契約法)民法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ最新判例研究Ⅰ(ウエストロージャパン寄附講座)Internship

[ 教 授 ]

高田 賢治 Kenji TAKATA1994年大阪市立大学法学部卒業1997年大阪市立大学大学院法学研究科前期博士課程修了2000年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学2013年同大学院法学研究科博士(法学)取得北海学園大学講師関西学院大学専任講師大阪市立大学助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅱ民事手続法総合司法制度論倒産法Ⅰテーマ演習倒産法WPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

石岡 克俊  Katsutoshi ISHIOKA1993年慶應義塾大学法学部卒業1995年同大学院法学研究科修士課程修了1998年同博士課程単位取得退学同産業研究所助手同助教授を経て現在同法務研究科教授

担当科目経済法基礎経済法総合規制産業法経済法BPWPテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

惠木 大輔  Daisuke EKI2000年慶應義塾大学商学部卒業2003 年弁護士登録現在石井法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事法総合Ⅱ企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

磯部 哲  Tetsu ISOBE1995年慶應義塾大学法学部卒業1997年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了2000年同博士課程修了博士(法学)(一橋大学)関東学園大学法学部助教授獨協大学法学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2015年~2017年リヨン第3大学招聘研究員ローマ教皇庁生命アカデミー客員会員司法試験考査委員(行政法2014年2017年~)国家公務員採用総合職試験専門委員中央労働委員会公益委員

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

犬島 伸能  Nobuyoshi INUJIMA1996年東京大学法学部卒業2003年デューク大学ロースクールにてLLM取得現在長島大野常松法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目企業金融法金融法務BPWPエクスターンシップ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

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6F

5F

4F

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2F

1F

B1F

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B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 11: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

[ 教 授 ]

寺尾 智子  Tomoko TERAO1990年慶應義塾大学法学部卒業2001年検事任官東京名古屋さいたま地検熊谷支部千葉各地検検事2007年法務事務官(法務省刑事局付弁護士派遣で松尾綜合法律事務所)2009年静岡地検浜松支部静岡地検東京千葉名古屋横浜各地検検事前橋地検三席検事を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

18 19

専任教員紹介

[ 教 授 ]

山元 一  Hajime YAMAMOTO1984 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業1992 年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了博士(法学)東北大学大学院法学研究科教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授放送大学客員教授2012201320152018年シアンスポパリ法科大学院招聘教授2016年パリ第二大学招聘教授2018年パリ第一大学招聘教授

[ 教 授 ]

芳賀 雅顯  Masaaki HAGA1989年明治大学法学部卒業1992年早稲田大学大学院法学研究科博士前期課程修了1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学ドイツ連邦共和国レーゲンスブルク大学留学(ドイツ学術交流会フンボルト財団)明治大学法学部教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法ⅠⅡ(4科目入試)民事手続法総合法律基本選択科目Ⅱ国際民事訴訟法ドイツ法Ⅱリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

松尾 弘  Hiroshi MATSUO1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年同大学院法学研究科修士課程修了1990年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学横浜市立大学商学部助教授横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授社会資本整備審議会委員国土審議会特別委員法制審議会幹事国際民商事法センター(ICCLC)学術参与担当科目民法総合Ⅱ開発法学法整備支援FPテーマ演習リサーチペーパーエクスターンシップ(海 外)Law Culture and Development in AsiaArea Studies of Law (South East Asia)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

三木 浩一  Koichi MIKI1980年慶應義塾大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科修士課程修了1986年弁護士登録慶應義塾大学法学部助手同専任講師同助教授同教授を経て現在同大学法務研究科教授司法試験考査委員(民事訴訟法2005 年~2006 年)新司法試験考査委員(2007年)国家公務員採用総合職試験専門委員(2011年~)

担当科目民事手続法総合裁判外紛争解決リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

森戸 英幸  Hideyuki MORITO1988年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手成蹊大学法科大学院教授上智大学法学部教授などを経て現在慶應義塾大学法務研究科教授1995年~1996 年コロンビア大学ロースクール客員研究員1996年~1997年ハーバード大学ロースクール客員研究員中央労働委員会公益委員新司法試験考査委員(労働法2009 年~2011年)

担当科目労働法Ⅲ労働法総合労働法BPWPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

本郷 亮  Akira HONGO1982年慶應義塾大学法学部卒業1988年弁護士登録司法研修所刑事弁護上席教官を経て現在本郷綜合法律事務所代表兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目刑事実務基礎リーガルクリニック

[ 教 授 ]

平野 裕之  Hiroyuki HIRANO1981年司法試験合格1982年明治大学法学部卒業1984年同大学院法学研究科博士前期課程修了明治大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授不動産鑑定士試験委員(1999年~2001年)国家公務員採用試験Ⅰ種試験委員[多肢式及び論文式]

(2001年~2006年)司法試 験(2次)委員(2004年~2007年)新司法試験考査委員(2006年~2007年)

担当科目民法Ⅳ(民事責任法)民法総合ⅠⅡリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

福井 琢  Taku FUKUI1985年慶應義塾大学法学部卒業1987年弁護士登録現在柏木総合法律事務所代表弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民事手続法Ⅰ(4科目入試)民事法総合ⅠⅡ企業法務BPWP経済法BPWP

[ 教 授 ]

矢嶋 雅子  Masako YAJIMA1992年慶應義塾大学法学部卒業1994年弁護士登録2000年コロンビア大学ロースクール修士課程修了

(LLM)2001年ニューヨーク州弁護士登録現在西村あさひ法律事務所パートナー弁護士兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目商法総合Ⅱ民事実務基礎企業法務BPWPエクスターンシップ

[ 准 教 授 ]

Monroe-Sheridan A Reidモンローシェリダン A リード2006 年カールトンカレッジ大学文学部卒業(BA)2009 年ハーバード大学ロースクール修了(JD)2010 年ニューヨーク州弁護士登録アメリカの大手法律事務所弁護士を経て現在モンローシェリダン外国法事務弁護士事務所代表慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目テーマ演習Start-u p Company and Venture Capital LawD r a f t i n g I n t e r n a t i o n a l A g r e eme n t s International Capital MarketsIntroduction to American Business LawAmerican Law and Society G raduate Wri t ing SeminarJ a p an es e Law i n Cross-Border MattersResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

Freeman Douglas Kフリーマンダグラス K 1990年東京大学法学部卒業1994年日本国司法試験合格1996年司法修習修了2002年米国コロンビア大学ロースクール修了(JD)米国ニューヨーク州弁護士資格登録2013年英国仲裁人協会上級仲裁人認定(FCIArb)ゴールドマンサックス証券株式会社三井安田法律事務所濱田法律事務所サリヴァンアンドクロムウェル法律事務所(ニューヨーク及び東京)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授フリーマン国際法律事務所代表弁護士

担当科目Arbitration International Commercial Arbitration Ⅰ

[ 教 授 ]

両角 道代  Michiyo MOROZUMI1991年東京大学法学部卒業東京大学法学部助手同専任講師明治学院大学法学部専任講師同助教授同教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2000年~2002年ルンド大学法学部研究員中央労働委員会公益委員

担当科目労働法ⅠⅡ労働法BPテーマ演習リサーチペーパーJapanese Law(Labor and Employment)Research PaperⅠ

[ 教 授 ]

横大道 聡  Satoshi YOKODAIDO2002年青山学院大学法学部卒業2004年慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了2007年同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学博士

(法学)(慶應義塾大学)2007年鹿児島大学教育学部専任講師同教育学部准教授等を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目憲法Ⅰ憲法総合公法総合Ⅰ法律基本選択科目Ⅰリサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

Litt David G  リットデイビッド G1984年イエール大学経済学部卒業(BA)1988年シカゴ大学ロースクール修了(JD)1989年カリフォルニア州弁護士登録1991年ワシントンDC弁護士登録米国連邦最高裁判所書記官(アンソニーケネディ判事付)オメルベニーアンドマイヤーズ法律事務所及びモリソンフォースター外国法事務弁護士事務所のパートナーDeneb Renewable Energy KK代表取締役を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡComparative Constitutional LawCorporate Governance and Risk ManagementInternational Commercial TransactionsIntroduction to American Business LawLaw of the InternetResearch PaperⅠⅡLegal Debate and NegotiationJapanese Law(Legal History and Transformation)American Law and Society

[ 教 授 ]

橋本 博之  Hiroyuki HASHIMOTO1984年東京大学法学部卒業東京大学助手立教大学法学部専任講師同助教授同大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目行政法行政法総合公法総合Ⅱ司法制度論公共政策法務FPリサーチペーパー

[ 教 授 ]

竹中 俊子  Toshiko TAKENAKA19 81年成蹊大学法学部卒業1990 年ワシントン大学ロースクール(UW)にてLLM1992年比較法PhD取得1993年UW(知的財産法)准教授同教授UW知的所有権先端研究所

(CASRIP)所長早稲田法科大学院教授(UWと兼任)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授(UWと兼任)ストラスブール大学ミュンヘン工科大学リヨン第三大学等で客員教授として主に知財講座を担当Patent Law amp Theoryやオックスフォード大学出版の知財ジャーナル等も編集

担当科目Intellectual Property from a Global PerspectiveG lobal I n t e ll e c t ual Pro p e r t y Managemen t Graduate Writing SeminarIntellectual Property Ca se Law and En f o r cemen tCompara t i v e Japanese IP Case LawResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

山本 龍彦  Tatsuhiko YAMAMOTO1999年慶應義塾大学法学部卒業2001年同大学院法学研究科修士課程修了2005年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学2007年博士(法学)(慶應義塾大学)桐蔭横浜大学法学部専任講師同准教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2017年ワシントン大学ロースクール客員教授司法試験考査委員

(2014年2015年)

担当科目憲法総合公法総合Ⅰテーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡResearch PaperⅠ

[ 教 授 ]

古川 俊治  Toshiharu FURUKAWA1987年慶應義塾大学医学部卒業1993年同文学部卒業1996年同法学部卒業1994年博士(医学)(慶應義塾大学)1999年弁護士登録2005年オックスフォード大学ビジネススクール修士課程修了(MBA)慶應義塾大学医学部外科専修医同専任助手慶應義塾大学法務研究科助教授を経て現在同教授兼医学部外科教授(兼担)兼弁護士(TMI総合法律事務所)

担当科目医事法ⅠⅡリサーチペーパーテーマ演習上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 准 教 授 ]

杤尾 安紀  Aki TOCHIO2005年慶應義塾大学法学部卒業2006年弁護士登録現在TTパートナーズ法律事務所所属兼慶應義塾大学法務研究科准教授

担当科目民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱ倒産法WP

[ 教 授 ]

渡井 理佳子  Rikako WATAI1989年慶應義塾大学法学部卒業1991年同大学院法学研究科修士課程修了1993年ハーバード大学ロースクール修了(LLM)1995年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学2008年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了博士(法学)(筑波大学)1994年ニューヨーク州弁護士防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授日本大学大学院法務研究科教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授2019年ワシントン大学ロースクール客員教授

担当科目行政法行政法総合リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡJapanese Law(Trade Law and Policy)Japanese Law(Administrative Law and Regulatory Policy)Research PaperⅠⅡ

[ 教 授 ]

山崎 学  Manabu YAMAZAKI1972年慶應義塾大学法学部卒業1976年東京地方裁判所判事補として任官東京地裁東京高裁部総括札幌地裁所長千葉地裁所長等を経て定年退官現在慶應義塾大学法務研究科客員教授(専任)

担当科目刑事訴訟法総合刑事法総合ⅠⅡ刑事実務基礎

[ 教 授 ]

谷川 達也  Tatsuya TANIGAWA1997年東京大学法学部第一類卒業1999年弁護士登録2005年コーネル大学ロースクール卒業2006年米国ニューヨーク州弁護士資格登録 西村あさひ法律事務所デビボイスアンドプリンプトン(Debevoise amp Plimpton)法律事務所を経て現在西村あさひ法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目数理法務入門ⅠⅡ金融法務WP 起業と法FP Law Finance and Taxation of Corporate AcquisitionsResearch PaperⅠⅡ エクスターンシップ

担当科目は2020年度の担当科目です

グローバル法務専攻専任教員

BP = ベーシックプログラム WP=ワークショッププログラム  

FP = フォーラムプログラム

[ 教 授 ]

中村 晶子  Akiko NAKAMURA1980年慶應義塾大学法学部卒業1985年弁護士登録司法研修所民事弁護教官等を経て現在仙石山法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授司法修習生考試委員(2013年~)法務省法制審議会民法不動産登記法部会委員

担当科目法曹倫理民事法総合Ⅰ民法総合Ⅱエクスターンシップ

[ 教 授 ]

西 希代子  Kiyoko NISHI1999年東京大学法学部卒業2001年同大学院法学政治学研究科修士課程修了2004年同博士課程単位取得退学2005年博士(法学)(東京大学)上智大学法学部専任講師同准教授(法科大学院兼担)を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授

担当科目民法Ⅵ(家族法)テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 教 授 ]

増田 晋  Susumu MASUDA1980年東京大学法学部卒業1986年ワシントン大学ロースクール修士課程修了(LLM)1982年日本1987年カリフォルニア州で弁護士登録現在森濱田松本法律事務所パートナー兼慶應義塾大学法務研究科教授新司法試験考査委員(国 際 関係 法(私法系)2004年~2007年)メルボルン大学客員教授(2015年秋~2016年春)

担当科目国際関係法(私法系)総合ⅠⅡ渉外法務BPWPInternational Commercial Dispute Resolution-An Introduction to Professional Practice-Cross-Border Litigation Finance Transactions and Securities Regulations in JapanResearch PaperⅠInternship

[ 教 授 ]

山手 正史  Masashi YAMATE1981年大阪市立大学法学部卒業1983年同大学院法学研究科前期博士課程修了1987年同後期博士課程単位取得退学東北学院大学法学部助教授立命館大学法学部教授を経て現在慶應義塾大学法務研究科教授兼山手法律事務所弁護士

担当科目国際商取引法法律基本科目テーマ研究テーマ演習リサーチペーパー上級リサーチペーパーⅠⅡ

[ 専 任 講 師 ]

竹川 俊也  Toshiya TAKEKAWA2012 年早稲田大学法学部卒業2014 年同大学院法学研究科修士課程修了2017年同大学院法学研究科博士後期課程修了ペンシルヴェニア大学ロースクール客員研究員日本学術振興会特別研究員DC1同PDを経て現在慶應義塾大学法務研究科専任講師

担当科目刑法ⅠⅡ刑法総合法律基本選択科目ⅡJapanese Law(State and Citizen)

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 12: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

2013年

京都大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

纐纈 悠介こうけつ ゆうすけ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2017年

中央大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

佐伯 春奈 さえき はるな

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

柴田 匠 しばた たくみ

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

田中 和美たなか わび

最高裁判所司法研修所

第73期司法修習生

2016 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学未修者コース

修了生紹介

法曹を目指す強い意志と学びの蓄積で突破した司法試験

合格を考えた慶應のカリキュラムと環境が力になる

2019年度の司法試験にみごと合格し

司法修習生や社会人になった5人の先輩方に法曹を目指した契機や

慶應ロースクールの魅力後輩へのアドバイスなどを語っていただきました

田上 千明 たのうえ ちあき

司法試験合格

丸紅株式会社入社

2017 年慶應義塾大学法学部卒業

2019年

慶應義塾大学法科大学院修了

法学既修者コース

人を助けたい手に職をつけたい法曹を目指すそれぞれの思い

―― はじめに皆さんが法曹を目指したきっかけや経緯をお聞かせください

纐纈 大学卒業後社会人として実際に会社で

働いてみると業務に関係する法律から就業

規則に至るまであらゆる場面でldquo法rdquoを意識

させられましたそうした中で法学は一生必要

になる非常に重要な学問であると感じ基礎

から学び直して法律の専門家として働きたい

と思うようになりました

佐伯 学生時代に家庭環境に問題がある人や

LGBTQ等の性に悩んでいる人に出会ってそう

いった生きづらさを抱えている人のために仕事

をしたいと思うようになりました犯罪の原因

に貧困などがありますがそんな方たちを弁護

士として支援したいという思いがあります

柴田 決定的だったのは高校時代に裁判を

傍聴したことです刑事裁判の法廷でしたが

裁判長が被告人に説諭した際に被告人は

自分の罪を受け入れ自らの意思で更生の道

に進み始めるように感じられました自分も

そんな素晴らしい裁判ができる判事になり

たいと強く意識しました

田中 親が芸術関係の仕事をしている影響か

自分も手に職を持ちたいと思った時に文系

の私が最初に思いついたのが法曹でした

法学部に進み実際に学んでみて性格に合っ

ていると感じたので本腰を入れて目指す

ことにしました

田上 昔から人の相談に乗ることが多いタイプ

で困っている人を助けることにやりがいを

感じる性格だと思いますまた女性として

出産などのライフイベントを経ても一生働き

続けられる国家資格を取っておきたいという

思いもあり法律家を目指すことにしました

しっかり学ぶには最高の環境と圧倒的な合格率の高さ

―― 数あるロースクールの中から慶應を選ばれた理由そして実際に

学ばれていかがでしたか

田上 大学が慶應でロースクールも慶應に

進む先輩が多かったこともあり最も身近な

存在でしたまた企業法務に関心があり関

連する授業がたくさんあったことも魅力でし

た実際に学んでみるとそれぞれが志を持

ち高い目標に向けて努力する学生ばかりに

囲まれる環境があったので自分も頑張る

ことができたと思います

田中 私も大学は慶應ですロースクールの

選択肢としては国立の上位校か慶應に絞られ

ましたが最終的に慶應を選んだのは司法試験

を意識した授業がとても多く先生のサポート

も手厚いことが最大の理由ですオフィスア

ワーで先生が親身に対応してくれるので何度

も押しかけて質問しましたこれが学習に非常

に役立ったと思います

柴田 私も高校から慶應でロースクールも

慶應以外は一切考えませんでした入学して

みると実務家の先生が多くその先生に必修

授業を担当していただけるメリットをとても

感じました「これは実際にはさほど問題には

ならないんだよ」などと実務の観点でリアル

な話をしてくれます

佐伯 私は慶應以外の大学でしたがロー

スクールは司法試験の合格率で慶應に決め

ました実際に入学してみて自分に合った

環境だと感じられたので良かったです学部

の3 年から試験勉強を始めたので遅れている

とやや焦っていたのですが慶應には学生や

先生が試験合格を目指して一丸となって立ち

向かう雰囲気があり助けられました

纐纈 私も他大学の出身ですがロースクール

はインターネットで評判を調べ家族や友人に

相談して慶應がベストだと判断しました司法

試験合格に最も合目的な指導を受けられ法曹

として働く上での選択肢も増えそうだと感じ

たためです実際に法律の世界で屈指の高名

な先生方に直接教わることができとても力が

つきました各方面で活躍されるOBの先生

方から指導していただく機会もあり将来を考

える上でもとても有意義でした

慶應でしっかり学んだことが大きな自信に繋がる

―― 司法試験はどのように臨まれましたか感想をお聞かせください

纐纈 ロースクールの3年間でプレッシャーが

かかる場面を何度も体験できていたので本番

の試験を特別なものと考えずにいられました

ロースクールでプレッシャーを感じたのは定期

試験です1つ失敗すると即留年というシビアな

科目もあり実際にプレッシャーに負けて留年

する人も少なくありませんでしたそんな状況

を乗り越えたという自信が精神的な支えになり

ましたね

佐伯 慶應ロースクールで学んできたことを

素直に出せれば大丈夫との思いがあったので

体と心が元気でいられるように心掛けました

具体的には1日最低1食は自分の好きなおい

しいものを食べて1日1杯はお酒もOKと決め

たことです(笑)それが気分転換になりうまく

ペースを掴めたので正解でした

柴田 実はロースクールの期間に持病が悪化

し1年間休学しました交友 関 係 は 途 絶 え

させないようにしようと友人とは連絡を取り

合っていました彼らは先に司法試験を受け

残念ながら落ちた人もいたのですが彼らに

話を聞き原因分析をして分かったことは

「この1冊さえあれば」と思える渾身のまとめ

ノートをつくれていなかったことそこで自分

はそんなノートづくりに励み自信を持って

試験に臨むことができたことが合格の大きな

要因になったと思っています

田中 終わってみればあっけなかったです

一度問題に入ればあとは書くだけに集中でき

ましたのでそういう点では緊張せず面白い

経験でしたね私も定期試験のほうがよほど

緊張していました授業でも質問されて答え

に窮することもありました慶應でそういっ

た厳しい授業をたくさん受けておけば本番は

余裕をもって臨めるように思います

田上 慶應ロースクールは合格率が高いため

気持ちを落ち着かせて実力を発揮できれば

大丈夫と思えましたので私も全く緊張しませ

んでした「合格は目的ではなく一つの手段に

過ぎない」と達観できたことで落ち着いて

試験に臨めたと思います

志高く理想の法曹像を目指して自分らしくスタートを切る

――どんな法曹像を目指していますか

田上 私は司法修習には進まず総合商社へ

の就職を決めました私が法曹を目指した理由

は困っている人を助けたいということでした

が弁護士となって目の前の依頼者を助ける

ことだけがその道ではないと気づいたから

です総合商社のビジネスでは多種多様なもの

を扱いかつグローバルに展開しているので

よりダイナミックにその目的を達成すること

ができると考えました一方で司法試験合格

者は法務部門で7年間実務を経験すれば弁護

士資格を取得できるという制度もあるので

そこも意識はしました

田中 両親の仕事の関係で海外生活が長く

国際的な仕事をしたいとクロスボーダー案件

が中心の外資系ローファームに入りました

外国人に気後れする日本人が多いのではと

思いますが自分はより日本人らしさを前面

に出し外国人と対等に渡り合える弁護士と

いう立ち位置を目指したいと思っています

柴田 実は法律を学べば学ぶほど法律の

持つ矛盾性に気づきました自分の周囲の

友人は法律など1ミリも勉強していないのに

社会人として幸せそうに暮らしています一方

法律があることで社会に軋轢が生まれている

側面があります私は裁判官志望ですが法

理論だけで強引に事件を解決しようとして

も当事者が納得できなければあまり意味は

ないでしょうですから私は事件の解決と

当事者の納得を両立させ得る判決文を書ける

ような裁判官を目指したいと思っています

佐伯 当面の目標は裁判員裁判を扱える刑事

の弁護士になることです裁判員裁判は司法と

国民との乖離を埋めるために導入された制度

ですから一般市民の感覚で説得力のある判決

に導きたいと思いますまた被告人の中に

は想像もできないような過酷な環境で育っ

てきた方もたくさんいらっしゃると思います

全ての人の人権が守られるよう被告人と一

緒に戦っていきたいと思っています

纐纈 個人事件から大規模な案件まで幅広い

分野を経験できる法律事務所への入所を決め

ました様々な場面で法的なサービスを提供し

多くの依頼者の方々に喜んでもらえるように

なりたいと考えたからです将来的には多様

な業務を取り扱える総合的能力をもとに金融

機関での勤務経験を生かした専門的能力も磨

いていきたいと考えています

自分にとってベストな環境で学び栄冠を勝ち取ってほしい

―― 最後にロースクール受験生へのメッセージをお願いします

纐纈 司法試験への受験を決意し慶應に入学

して3年で合格できる力を身につけることが

できました慶應にはそれだけの環境が整っ

ていたと思っています厳しい道に違いあり

ませんが法曹の資格を取ることができれば

それまでとは全く異なる人生が待っていると

思いますそんなチャンスがここにはあるの

で皆さん頑張ってチャレンジしてほしいと

思います

佐伯 自分の能力に自信が持てなかったと

してもそれを引き上げてくれる仲間や先生

がいるロースクールを選んでくださいそして

自分の選んだ進路に向けて最後まで諦めず

に頑張ってほしいと思います

柴田 自分のように一度挫折した人間でも這い

上がれた環境が慶應にはありました私の

ようなケースはイレギュラーでしょうがそれ

だけ素晴らしい環境と思います自分にとっ

てそんなベストの環境を見つけてください

田中 自分で決めた道は信念を持って継続

することを考えればいいと思います勉強法

一つとっても人それぞれで何がベストかと

いう正解はありませんただどんな勉強法で

あってもそれをしっかりサポートしてくれる

ロースクールを選んでもらいたいですね

田上 法律は社会常識の一つに過ぎないと

思いますがそんな法律を扱う人間の視野が

狭いのは失格だと思いますですからロー

スクールも視野が広がるような学生仲間や

カリキュラムを擁するところを選んでくださ

い私もそんな環境に身を置くことで総合

商社という最適な進路を見つけることができ

ました頑張ってください

20 21

22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

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108-8345 東京都港区三田2 -15-45

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慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

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22 23

松山地方検察庁検事

2014年 中央大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2017年 検事任官2017年 東京地方検察庁2018年 横浜地方検察庁2019年 松山地方検察庁

鈴木 舞 すずき まい[ 検 察 官 ] 

「正義感を発揮し真実を追究し続ける

ところにやりがいを感じています」

  司法修習で出会った女性検察官の取調べに接し自分もこん

な取調べをしたいと検察官への道を選びましたその検察官は

児童買春の被疑者に対してなぜそのような行為を行ったのか

カウンセリングを行うように解きほぐし被疑者に罪の重さを

認識させていたのです取調べの当初「相手も金銭を受け取っ

ているのだから自 分の行為は正当」などと開き直っていたの

ですが最後は「検事さんに話せてよかった」と泣きじゃくって

いました単に事 件を解 決するだけでなく犯 人の更 生まで

意識した取調べに検察官の仕事の意義を感じることができ

ました

  検察官の初年 度 か ら数多くの事件を担当しました特に

印象的だったのは共犯として犯罪を繰り返す夫婦の被告人が

公判で事実を認めた事件夫は共犯性を否認していましたが

「 夫を売りたくない」と渋っていた妻を「これで罪を重ねることは

終わりにしましょう」と説得し事実をありのままに証言させる

ことがで きまし た検察官の 仕事は人の一生を左右する責

任重大な仕事です失敗は許されませんが自分の素朴な正

義感を嘘偽りなく発揮し真実を追究し続けられるところにやり

がいを感じています

  ロースクールとして慶應を選んだのはやはり司法試験合格

率の高さです先輩方から「有名な先生が揃いカリキュラムが

充実しているので先生と授業を信じて妥協なく勉強していれ

ば合格できる」と聞いていましたがまさにそのとおりでした

授業に関しては私は事例で考えるほうが早く理解できるタイプ

なのですがそういった授業が多く勉強していて楽しかった

です企業法務の弁護士に憧れるほどかっこいい女性実務家

など数々の素晴らしい先生方に出会えましたまた学生の意識

が高く「絶対に 1 回で合格する」と本気で切磋琢磨しています

そんな中にいて自分もモチベーションを高めてストイックに勉強

できました司法試験は慶應の先生や仲間のおかげでうまく

乗り越えられたと思っています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

2013年 東京大学法学部卒業2015年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2016年 弁護士登録2016年 西村あさひ法律事務所入所2019年 三菱地所株式会社 法務コンプライアンス部

酒見 道 さけみ ただし[ 弁 護 士 ] 

「金融法務を中心に

主体的に業務に取り組んでいます」

文部科学省

2007年 慶應義塾大学文学部卒業2010年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学未修者コース2012年 文部科学省入省2018年 厚生労働省出向

白井 美由紀 しらい みゆき[ 行 政 官 ] 

「公務員は法律を通して社会を少し

 前進させることのできる仕事です」

東京地方裁判所判事補

2014年 慶應義塾大学法学部卒業2016年 慶應義塾大学法科大学院修了 法学既修者コース2018年 裁判官任官    東京地方裁判所

廣見 光二郎 ひろみ こうじろう[ 裁 判 官 ]

「様々な事件を扱う裁判官は勉強の連続

常に成長し続けられる仕事です」

実務家レポート

  東京地裁の刑事部の判事補として裁判員裁判を含む合議事件

を担当しています任官後1か月1件の割合で裁判員裁判を手がけ

ました判決は被告人の将来を決めてしまうものですので証拠は

隅々まで見ることを心掛け判決書には判断に至った理由を過不

足なく落とし込むことを強く意識しています判決でなくても勾留

などの身柄を拘束するかしないかの判断も影響は甚大です常に大

きな責任を感じています悩ましい事例では 過去の判例や文献

の調査を十分に尽くすだけでなく先輩の裁判官の感触を聞いた

りしています裁判官になって2 年目ですが合議体の一員として

自分の意見を判決に反映させることができるというところが裁判官

という仕事の良いところでありやりがいです裁判長や右陪席との

合議では証拠や事件の見方などで学ぶことが多いですし裁判官

は様々な事件を扱いますので日々研鑽が必要です合議や研鑽

を通じて常に成長し続けられる仕事であると感じています

  裁判員制度には一般の方々の知識経験を生かしつつ一緒に

判断することで司法を身近に感じてもらう狙いがありますどう

しても裁判員として判断することに不安を感じていらっしゃる方も

いますが「事実認定は難しいことではなく普段皆さんがやって

いることと同じです『あの人は自分のことが好きかもしれない』

というのも事実認定の一つです」などと説明したりしています

裁判員の方と白熱する評議を通じた判断だからこそ間違いない

という確固とした自信もありますし評議がまとまるたびに少し

ずつではありますがldquo司法と国民との架橋となっているrdquoといった

大きなやりがいを感じています

  私が裁判官を選んだのはそんな裁判官の魅力を慶應ロー

スクールで感じたからです著名な裁判官の先生と親しくさせて

いただき裁判官の人となりや実務について知ることができたの

は慶應ならではのことだと思いますまた慶應では自主ゼミの

仲間と一緒に勉強したことが一番の思い出になっています学部

にはいろいろな目標をもつ学生がいましたがロースクールでは

司法試験合格という同じ目標を共有する仲間とその目標に向かっ

て真剣に切磋琢磨できたのは本当にいい経験でした

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  各分野で著名な弁護士が集うところに惹かれて西村あさひ

法律事務所に入所しましたファイナンスチームに所属し主に金融

機関や海外の投資ファンドをクライアントとして各種契約書の

レビューや当局に対する届出対応危機管理等の規制対応業務

に加えて一般企業法務にも取り組んでいます業務では当局と

の折衝結果を踏まえたコメントを英文メールで伝える等クライア

ントと英語で連絡を取ることも多いですこのように様々な案件に

関与する機会に恵まれています特にある危機管理案件におい

て初めて考えるような諸問題について様々な専門性を有する

パートナーや先輩弁護士とチームで一丸となって取り組み各種

調査から外部との連絡調整まで関与し紛争解決スキルを向上で

きた際に充実感を覚えました

  金融法務に興味を持ったのは慶應ロースクールの「企業金融

法」の授業を受講したことがきっかけです講義をとおして専門性

の高い分野でありながら若手のうちから主体的に関与できる領域

であることを学べたからです慶應の 2 年間は密度の濃いもので

した先生方には綿密な準備に基づく講義に加えて授業の前後

やオフィスアワーで惜しみなく時間を割いていただきましたこの

ような指導をとおして自分に何が足りずどう補完すべきかという

点から実務家になることを見据えてどのような力を養うべきかと

いう点に至るまで非常に有益な指導を賜ることができ慶應に

入って良かったと思いますまた同期も優秀で授業で分から

なかった点を教え合ったり自主ゼミを組んで司法試験の過去問

演習を行う中 で 学び合えましたおかげさまで大変なプレッ

シャーを感じる時期もありましたが良いペースを保って司法試験

に臨めましたさらに同期と進路についてじっくり相談できたこと

も有意義でした現在彼らはそれぞれの職場専門分野において

多様なキャリアを築き法曹として活躍しています今でも交流が

続いており一生の財産ですねこういった先生や仲間と出会える

かどうかがロースクール選びのポイントだと実感しています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  司法修習中に死刑が争点となっている少年の裁判に接し

法 曹 三 者 のどれかというよりも事 件を起こすほどの境 遇に

生きる少年が 1 人でも少なくなるような社会そして仮に一度

失 敗 をしたとしてもその 後 の 人 生 を自ら切り拓いていける

社 会の基盤を創る仕事をしたいと思い行政を選びました

  これまで様々な業務を経験しましたが仙台での修習中に

東日本大震災を経験したこともあり原子力損害賠償制度の

担当として働く機会を得たことはとても印象に残っています

自分たちで作った法案が国会で審議され成立し施行される

そうして社会が少しずつ変わっていくことを実感したときこの

仕事を選んで良かったと思いましたまたこうした瞬間こそが

この仕事の醍醐味だと感じています

  現在公務員として 7 年目文部科学省から厚生労働省に

出 向中で す公務員は異動が多い職であり異動した先々で

接する行政課題もそのフェーズも様々です異動した初日から

前 線 で働くこと が 求 められますので常に社会の変化や求め

られる役 割に的 確に応えられるように学び 続けることが必要

ですこうした変化や新しい行政課題に常に挑戦し続ける環境

があることもまた役人のおもしろさだと思っています

  大学(文学部社会学専攻)で 4 年そしてロースクールで 3 年

と計 7 年慶應で学びましたロースクール時代はクラスに

3人 しかいなかった純粋未修だったこともあり日々の勉強に

必死でしたが慶應で学んだ時間があったからこそ自分の興味

関心から職業選択し現在にも繋がる法律家として学び続け

る基礎体力を培うことができたと思っていますまたこの仕事

を 選 択するに 際 し 背中 を 押してくれた恩師やともに合格を

目指した仲間たちとの出会いは本当に貴重であり今でも私の

支えになっています

上記インタビュー記事は2019年 3月1日時点のものです

  個人としての見解であり所属とは関係ありません

実務家レポート

慶應ロースクールの修了生が続々と社会に飛び出しています

そんな先輩たちに仕事のやりがいや慶應の良さを語っていただきました

慶應で学んだ 修了生が 社会人デビュー

法曹のやりがいや 慶應の魅力を語る

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

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2F

1F

B1F

B2F

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B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 14: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

 慶應義塾では塾祖の福澤先生の時代

以来「半学半教」の精神が受け継がれて

いますこれは「教える者と学ぶ者との

師弟の分を定めず先に学んだ者が後で

学ぼうとする者を教える」という考え方

です

 三田法曹会(慶應義塾出身の裁判官

検察官弁護士司法修習生で構成され

るOB会)では半学半教の精神に則り

慶應ロースクールの立ち上げとその後

の運営に全面的に協力していますまず

教育面では現在実務家専任教員の約3

分の2が三田法曹会会員であり実務基礎

科目や展開先端科目だけではなく民法

総合商法総合民事法総合刑事法総合

といった法律基本科目についても担当

していますそして正規科目の非常勤

講師学習支援ゼミ修了生支援ゼミ

学習相談会模擬裁判等の担当者を含め

ますと約90名の三田法曹会会員が後進

の指導にあたっていますまた三田法曹会

会員の所属する多くの事務所でエクス

ターンシップの学生の受け入れを行って

おります

 学習支援ゼミでは必修科目の基礎的

理解および基礎的能力を補完するため

授業で使用している教材や関連する設題

等をもとに学習の助言法律文書作成の

指導等を行っておりまた学習相談会で

は学生からの様々な悩みを受けアドバ

イスをしております

 経済面においても模擬裁判教室設置

やグローバル化のための寄付必要性及

び成績をもとに奨学金を交付するための

基金設置などの支援を行っていますし

さらに三田法曹会主催により就職説明

会を実施するなど司法試験合格後の

フォローアップについても協力しています

弁護士慶應義塾大学法務研究科教授 

三田法曹会会員 

福井 琢

三田法曹会は

慶應義塾大学法科大学院を

全面的にバックアップしています

三田法曹会

24 25

井村 三田法曹会所属の実務家の先生に担当していただいた授業はどれも印象深く思い出に残っています石岡 そういう意味では三田法曹会を意識したのは実務家の授業が最初でしょうか井村 私の場合は慶應ロースクール在学中に三田法曹会から奨学金をいただいたのでその前から恩義を感じています(笑)原 私はエクスターンシップで行った先が三田法曹会の先生の事務所であったことです石岡 三田法曹会は奨学金の支給やエクスターンシップなど幅広く学生を支援しているのですね三田法曹会の活動内容についてお教えください山田 三田法曹会は4000名以上の会員を擁する職域三田会の中でも12を争う存在です活動内容としては総会や家族会ゴルフコンペなどの親睦会合格祝賀会といった会員向けイベントのほか実務家教員のロースクールへの派遣支援や実務家によるゼミの開催さらに井村さんも受けた奨学金など学生や会員を支援する活動もいろいろと積極的に行っています数あるロースクールの中で慶應が実務家教員をこれだけ多く擁しているのも三田法曹会の組織力のなせる業だと思いますこれは司法改革で慶應ロースクールができた時実務家が支援しないとうまく回せないだろうと取り組み始めたもので以来合格者を増やすことに濃密に関わるようになりました石岡 それが慶應ロースクールの合格率の高さの大きな要因になっているのですね山田 私が司法試験に合格したのは1981年で合格者数約400人中 慶應出身は19人でした

石岡 まず本日参加いただいた井村先生と原先生の現在の業務内容をお教えください井村 69期の弁護士として島田法律事務所に所属しています手がけているのは顧問企業に対する日々の法律相談から訴訟紛争対応株主総会対応MA対応といった企業法務全般です原 私は企業内弁護士としてセコム株式会社法務部に勤務し契約書のチェックや会社法対応MampA案件などに取り組んでいます石岡 慶應ロースクールで学んだことはどのように実務に活きていますか井村 先ほど株主総会対応をしていると言いましたが実際の株主総会対応で「株主の質問にどれぐらい回答すれば説明義務を果たしたといえるのか」と顧問企業から聞かれたことがありました慶應ロースクールの授業では株主総会の具体的な事案を題材に勉強をしていたのでそんな時は慶應ロースクールの授業で学んだことを思い起こしたりしますそのように学んだことを実務の場で活かせていると実感するたびに慶應ロースクールは実務に寄り添った授業が多かったと改めて感じますね原 私も会社法に関わる案件を扱うことが多くありますが判断のもとになるのは慶應ロースクールで学んだ知識ですもちろん現実は想定外のことが多々起こるので学んだ知識だけでは対応し切れませんがその際の基本的な考え方もロースクールで学んだことがベースになっていますそういう点で慶應の授業は実践的であったと思います石岡 慶應ロースクールは企業法務に強いと思いますが研究者教員と実務家教員がタッグを組んで教えるプログラムが多くありますね

トップレベルにある2019年度は1502人中152人ですから実力は倍増していると思いますこのレベルを支えているのは学生の優秀さや教員の熱心さもさることながら三田法曹会の実務家教員の協力も結実していることは確かでしょう石岡 行事に参加することはありますか井村 毎年開催される三田法曹会の総会には必ず参加しています事務所にいるだけだとどうしても人間関係が狭くなってしまうので法曹界のネットワーク作りという観点では弁護士会よりも三田法曹会のほうが入っていきやすいと思いますね月1回の実務研究会にも自分が慶應ロースクール時代に授業を履修した先生が講師を担当する回は挨拶がてら顔を出すようにしています先生と学生というより先輩と後輩という関係性が強いように思います山田 研究会の後に懇親会もやっていますがネットワーク構築の場として機能していると思いますこうした活動はほかにないユニークなものではないかと思いますね石岡 実際の実務で助け合うといったこともよくありそうですね山田 非常に多くあります慶應出身の弁護士が事案を依頼されてもコンフリクトが起きて受けられない時やMampAの調査チームをつくる弁護団をつくるといった時パッと思い浮かぶのは三田法曹会の先生方という場合が多いです何より信頼できることが第一ですが三田法曹会の日頃の活動で「あの人はいつもよく動いてくれる」「あの人は優秀だとわかる」といった信頼関係ができています弁護士の助けが必要になるのは急で時間が

ない場合がほとんどですがそれだけに三田法曹会のネットワークは貴重です石岡 ほかの職域三田会との交流もありますか山田 税理士三田会など士業の職域三田会とは総会などに会長や関係者を招待し合うといった交流があります割と積極的だと思います石岡 そんな慶應のネットワークの良さはどんなところに感じますか原 同期生との繋がりは強いですね今でもよく仕事の相談や転職経験者の私は進路の相談をされるといったことがありますとても身近な存在として気軽に相談できまた刺激にもなりますね井村 慶應出身者の特徴としてお互いが慶應出身と分かると一気に親しくなって話が盛り上がるということがあります特に企業法務を手がけていると一般企業のそこかしこに慶應出身者がいますからいろいろと話が弾みます(笑)石岡 そこで気になることは「三田会は慶應義塾大学出身者だけに閉じられたOBOG会ではないか」という誤解があることです慶應ロースクールには他大学出身者がかなり多く入学していますが実際にロースクール生活や三田法曹会の活動において他大学出身者とのコミュニケーションはどんな感じなのでしょうか井村 私は慶應の法学部を3年で退学し飛び級でロースクールの未修者コースに進学したいわゆる「内部生」ですが未修者コースには他大学出身者がとても多く在籍していましたそのこともあってどこの大学出身といったことは気にしたことはないです他大学出身の同期生と三田法曹会やプライベートで会ったりしますが慶應ロースクールに一緒に在籍したというだけで繋がりは強固になるのではないかと思います石岡 23年間司法試験合格を目指して一緒に勉強に取り組む中で強い仲間意識が育まれるんですね井村 未修者コースは人数が少なく一緒に乗り越えていこうという空気が非常に濃かったです原 私は既修者コースでしたがやはり慶應の法学部から来た人のほうがマイノリティでした他大学からの人も優秀な人がとても多くて刺激を受けましたし関係なく仲良くしてもらいました慶應義塾大学出身でないから一体になれないなどと感じたことは全くありません井村 三田法曹会の活動にしても若い世代は他

大学出身者のほうが積極的に感じることもあります私なんかが顔を出すと「珍しいな内部生ももっと頑張れ」と言われるほどです(笑)石岡 授業をしていて他大学から来た学生も徐々に慶應カラーに染まっていくように感じます山田 そのとおりで慶應の学部出身でなければ帰属意識は薄いというのは全くの誤解ですそもそも慶應の学部だって慶應の幼稚舎や中学高校出身者よりほかの高校出身者のほうが多いから最終的には学部の4年やロースクールの2~3年で慶應文化に染まりさらに三田会の活動を通じて同志意識が強まるということだと思いますロースクールに通って司法試験に合格し三田法曹会に参加していくと帰属意識が高まるのです参加すればするほど人間関係が深まりチャンスを与えてもらえるようになる若い頃は特にこういったチャンスは貴重だと思います三田法曹会のように濃く関わり合う機会は他の大学にはないのではないでしょうか私としては三田法曹会の活動に熱心に取り組んでいる他大学出身者が数多くいることを嬉しく感じています三田法曹会はオープンな組織だと思いますよ石岡 ネットワークは規模が大きいほどメリットは大きくなりますからそうあるべきですねではこれからロースクールを選ぶ読者にメッセージをお願いします原 慶應ロースクールは実務家の教員が多く実践的で生きた知識が学べますそれとともに同期生や教員先輩後輩という人の繋がりが強い文化もありますこうした繋がりが得られて良かったと卒業してからより強く感じるようになりましたそういったメリットが得られる学校だと思いますので慶應ロースクールを選択肢の1つとしていただけると嬉しく思います井村 勉強する気持ちがくじけそうになることもありますが慶應ロースクールは先生方と学生の距離がとても近く寄り添って支援してくれる環境があります「信じる者は救われる」といいますが雑音に惑わされずこの環境を信じて邁進してほしいと思います山田 司法試験の合格率が高い慶應ロースクールに入ればあとはここでしっかり勉強さえ続ければ自ずと試験合格にも近づくということですそして卒業後は三田法曹会の活動に取り組み恩返しをしてほしいと思いますそれは最終的に自分に還ってきますので

三田会慶應義塾出身のOBOGで構成される組織  2020 年 2月1日時点

慶應義塾ならではの強固なつながりが

法曹としての未来をバックアップする

「三田法曹会」は1932年に発足した慶應義塾出身の法曹および司法修習生で構成される職域三田会の一つで

現在約4000名の会員が所属していますほかに類を見ないこの強固なネットワークの魅力について

慶應ロースクール出身のOBOGの弁護士二人と三田法曹会会長の弁護士および教授に語り合っていただきました

上記インタビュー記事は2020年2月1日時点のものです

井村 旭 いむら あきら

[ 法科大学院修了生代表弁護士 ]

2012年慶應義塾大学法学部退学(飛び級)

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

島田法律事務所

原 江里奈 はら えりな

[ 法科大学院修了生代表 ]

2013年慶應義塾大学法学部卒

2015年慶應義塾大学法科大学院修了

セコム株式会社法務部

山田 秀雄 やまだ ひでお

[ 三田法曹会会長弁護士 ]

1974年慶應義塾大学法学部卒

山田尾﨑法律事務所

石岡 克俊 いしおか かつとし

[ 司会教授 ]

1993年慶應義塾大学法学部卒

慶應義塾大学法務研究科教授

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

7

2

3

2

1

1

2

0

国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 15: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

26 27

クラス担任 オフィスアワー

学習支援制度

就職サポート

奨 学 制 度

12年生は 各クラスにクラス担任を置き学習進路その他の相談に

応じます未 修者コース入学者 は 2 年 間 に わたりクラス担任からの

サポートを得ることができます

各授業科目の担当者が年間を通じてオフィスアワーを設けていますクラス

担任以外の教員からも個別に指導や助言を受けることができます

在学中から修了後まで未来を見据えた

きめ細やかなサポート体制が整っています

集中企業キャリア説明会 キャリアサポートフォローアップセンター

2 019年度は企業内弁護士を志望する修了生を対象として大手企業

(商社メーカー通信会社証券会社など)が参加する集中企業キャリ

ア説明会を司法試験終了後の5月(参加企業27社)と合格発表後の9月

(参加企業7社)に実施しました冒頭就職情報会社担当者によるセミ

ナーを行い企業への就職活動を始めるに当たって準備すべきことや

企業研究業界研究の重要性などについて解説してもらいましたその

後ロースクール棟の各教室に設置された企業ごとの説明会場で各社の

法務業務の実際キャリアパス求める人材像採用関係情報などの説明

が行われました法科大学院生の場合学部生の就職活動のスケジュール

にあわせることができず会社説明会などの参加も難しいところ塾法科

大学院修了生の採用に関心の高い企業が多数参加するこの説明会は

修了生から好評を得ました2020年度も開催を予定しています

塾法科大学院ではキャリアサポートフォローアップセンターを通じ

て在学生に対するキャリア教育と修了生に対するキャリア支援を充実

すべく取り組んでいます例えば 企業内弁護士(インハウス)を志望

する修了生向けに集中企業キャリア説明会(左欄参照)を開催しました

また法律事務所や官

公庁の説明会なども

随時開催しています

就職関連情報も適宜提

供しております

塾法科大学院修了後多くの修了生が弁護士登録を行い法律事務所に

就職していますまた毎年20名前後の修了生が判事補や検事として

任官しています法曹資格の有無を問わず官庁や企業で活躍する修了生

も多数います修了生フォローアップ委員会において法律事務所や企業

等の説明会修了生に向けた就職関連情報の提供を随時行うなど広く

就職サポートを行っています(詳細は法科大学院ホームページをご覧ください)

また授業においても法律事務所法テラス官公庁企業へのエクスター

ンシッププログラム(単位認定あり)が実施されている他フォーラム

プログラムでは職域拡大の趣旨から企業や官公庁国際機関などで活躍

している様々な方をゲストスピーカーとしてお招きして最先端の実務の

動向についてお話を伺うことができます(P13参照)

学習支援ゼミ修了生支援ゼミ学習相談会

模擬裁判等でお世話になっている方を紹介します

この他三田法曹会からは様々な形で

サポートしていただいています(50音順敬称略)

阿部俊太郎 五十嵐実保子 岩﨑崇 小野高広 國本和希 雲居寛隆 櫻井良太 

佐藤省吾 佐藤みのり 白濱一樹 鈴木祐脩 隅谷史人 関口恭平 瀧澤渚 

田中翔 千葉陽平 寺澤直起 戸田恵蔵 平島有希 朴貴玲 藤間崇史 

毛呂直輝 安田栄哲 山田安人 山根航太 渡部祐大 我妻大輔

修 了生 の 支 援

慶應義塾大学法科大学院は修了生フォローアップ

委員会を中心として様々な形で修了生のフォ

ローを行っています具体的には①修了生は修

了後も司法試験受験までの一定の期間特別研

修生として登録すれば自習室ロッカーなどの施設

を利用して学習を継続することが可能ですま

た②修了後も科目等履修生として登録すれば

一部の授業や「修了生支援ゼミ」を履修し先輩で

ある若手弁護士の親身な指導を受けることができ

ますその他③各種講演会司法修習の導入講座

も兼ねた勉強会就職相談会なども実施していま

すさらにレベルアップを望む修了生は④リサー

チペーパーの執筆も可能ですし⑤ 修了生を対象

としたグローバル化対応プログラムに参加すること

ができます (詳しくはP29の「国際交流」を参照してくだ

さい)

法曹リカレント教育 (KLS-CLE)プログラム

法務研究 科では2014 年度から法 曹リカ

レント教育(CLE C o n t i n u i n g Legal

Education )を開始しましたこれにより

実務法曹として活動を開始した後でも在学

中には十分に勉強できなかった先端領域の

科目や主として英語により行われる科目の

授業に参加し法曹としての専門性を高める

ことができるようになりました現在租税法

労働法経済法知的財産法環境法倒産法

グローバル法務国際紛争解決の8 分野に

ついて「専門法曹養成プログラム(専修)」を

設置していますこれは日常の業務において

これらの法分野の知識の必要性を痛感しな

がらもなかなか基 礎から学び直す機会の

ない職業法曹のニーズに対応するプログラム

で修了者には法分野ごとの「修了認証」が与え

られますまた租税法労働法経済法知的

財産法環境法倒産法についてはさらに高度

な「専門法曹養成プログラム(専門)」を開設し

リサーチペーパーを執筆しつつ経験を積んだ

法曹の知識と能力のブラッシュアップのニーズ

に対応していますこの他法曹の職域拡大に

関するフォーラムプログラムや英語による

法務文書作成を扱う科目など多彩な科目群

の中から自分の興 味関心に応じて1科目

から履修できる「個別科目履修プログラム」も

充実しています

教育就職サポート

学習支援ゼミVOICE 先輩の篤いサポートが大いに助けになりました

 学習支援ゼミは慶應ロースクールOB で

現在実務家として働く弁護士の先生方が定期

試験司法試験の過去問や時にはオリジナル

問題などを用いて基本事項の確認や授業では

扱いきれない部分を補完することを内容として

います

 授業で聞きそびれてしまったとか自分の

理解が正しいか確認したい場合に先生に気軽

に質問できるのが魅力です

 またゼミは少人数で行われ進行について

学生の希望が通りやすいので勉強のペース

メーカーとしても有用だと思います

 勉強方法や直前期の過ごし方などについて

どの先生も親身になって相談に乗ってくださっ

たので右も左も分からなかった自分にはとて

も心強く感じました

 さらには就活の様子司法修習での体験談

なども伺うことができ今後の進路を決めるに

あたって大いに役立ちました

 年の近い実務家の方と気軽にお話ができる

ことだけでも貴重な時間なのでぜひ活用して

みてください

山崎 哲史やまざき さとし

2018年 早稲田大学

法学部卒業

法学既修者コース

[ 修了生の任官先]

判事補任官(全任官数)

検事任官(全任官数)

8名

(102)

第63期

2009年度

7名

(70)

15名

(102)

9名

(71)

13名

(92)

8名

(72)

11名

(96)

7名

(82)

16名

(101)

12名

(74)

13名

(91)

9名

(76)

10名

(78)

11名

(70)

5名

(65)

11名

(67)

第64期

2010年度

第65期

2011年度

第66期

2012年度

第67期

2013年度

第68期

2014年度

第69期

2015年度

第70期

2016年度

16名

(82)

8名

(69)

第71期

2017年度

8名

(75)

9名

(65)

第72期

2018年度

②教育ローン制度

慶應義塾大学教育ローン制度

提携先金融機関から学費を借り入れる学費ローンです融資条件等は金融機関によって

異なりまた申請は大学を通さず直接金融機関で行っていただきます

①奨学金 奨学金には返済不要の「給付」と卒業後に返済する「貸与」があります

④教育訓練給付金「専門実践教育訓練講座」 (厚生労働大臣指定)について

概要申請手続等の詳細はハローワークのWebサイトを

ご覧ください

慶應義塾大学独自の奨学金[給付] 全て返済する必要がない給付の奨学金です同窓会組織「三田会」や篤志家の方々に  

 よる指定寄付奨学金や慶應義塾大学修学支援奨学金などがあります

日本学生支援機構奨学金[貸与] 第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)があります第一種奨学金については

 在学中に特に優れた業績を上げたと認められた場合貸与期間終了時に奨学金の全部

 または一部が免除される制度があります

民間団体地方公共団体奨学金[給付貸与]

  財団法人公益法人企業地方公共団体等による奨学金です ①②の詳細については本学Webサイト

 (https wwwkeioac jpjastudent-lifescholarshipshtml) をご覧ください

③法務研究科奨学給付制度

入学試験成績優秀者に対して授業料を全額免除します2年目

以降は前年次の成績により継続可能です

③の詳細については学生部法務研究科担当

(03-5427-1778)までお問い合わせください

慶應義塾大学法科大学院では正規の授業を

補完する学習支援体制が充実しており全国有数

の司法試験合格実績に結びついています自身

も法科大学院で学んだ修了生である若手弁護

士等が講師を務め正規授業による知識理解

の定着をサポートしつつ法的思考能力法的

文書作成能力を向上させるための指導を行って

います内容上の質問や学習の進め方に関する

相談はもちろん気軽にできますし懇親会など

の機会に担当講師の受験生や若手法曹として

の経験談を聞くことも有意義でしょう具体的

には右のようなラインナップとなっています

学習支援ゼミグループ別学習支援ゼミ

各学年の必修科目に対応して多数展開する補習

ゼミです23年次の科目に対応する「学習支

援ゼミ」では正規授業で扱われる事例問題な

どを素材として講義起案指導などの方法に

より基本的な知識理解及び法的思考能力

法的文書作成能力の向上を図っています1年次

の科目に対応する「グループ別学習支援ゼミ」

は専任の研究者教員や修了生である若手弁護

士が担当し学習の進度に応じて正規の授業

の中で特に重要性が高い事項を反復し基本的

な知識理解を確実に定着させ基本的な事例

に関する起案指導などを通じて授業で得た

知識理解及び法的思考能力を法的文書作成へ

とつなげる役割を果たしています

学習相談会

慶應義塾大学法科大学院では全学年を通して

個別の学習相談のための制度を設けています

学習相談会では若手の修了生や助教を務める

修了生が院生の個別の学習相談に応じます

相談内容としては法律基本科目や法律実務

基礎科目などの正規の授業科目の予習復習に

関する学習相談学生間の自主的なゼミでの

学習方法に関する相談その他将来の進路に関

する相談などが想定されますまた土曜日には

未修者コースの院生を対象として同一の講師

が科目横断的かつ継続的な指導を行う補習ゼミ

を開講しています講師が個々の院生の全体的

な学習状況をよりよく把握できるためより効果

的な学習相談につながります院生の皆さんは

遠慮せずに何でも相談してください

28

慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

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3

2

2

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6

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2

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国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

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1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

10F

9F

8F

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6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

B2F

B3F

B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 16: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

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慶應義塾大学法科大学院の設立理念の三つの柱のうちの一つは「国際性」

です(P3参照)〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の養成を目指し

海外のトップクラスのロースクールとの密接な提携交流関係に基づき

例えば次のような事業を展開しています

① 提携校への留学生派遣 

司法試験受験後修習開始までの間に修了生を海外提携校のサマースクー

ル(ワシントン大学など)に派遣した実績があります

② グローバル法務専攻の科目の履修

(LLM in Global Legal Practice)

法曹養成専攻とは別に法務研究科内に設置されているコースで授業は

すべて英語で行われます(P28参照)協定校から招いた教授や外国人実務

家による授業が多数提供され法曹養成専攻の学生も同コースの科目を履修

することができます(在学生は修了要件単位に算入修了生の履修も可能)

慶應義塾大学法務研究科は意欲のある皆さんが国際社会に羽ばたいて

いくことを応援します

コーネル大学ロースクール サマープログラムへの参加

  2019年度コーネル大学ロースクールサマープログラムに参加しま

した期間は1ヶ月間コーネルローの学生をはじめ世界中の法律家

が開催地であるパリに集います講義は比較法法制史ビジネス法

ジェンダー法など分野を超えて多岐にわたりました

  プログラム中は講義内外を問わずディスカッションが推奨され

ます互いの価値観に触れ時に熱を帯びながら議論を深めていく

過程は驚きや学びに溢れたものでした

  法曹を目指し様々なキャリア選択を目前にするこの時期に

「国際性」の最前線に飛び込みその温度を肌で感じるこの貴重な

経験が新たな世界に踏み出す原動力となることを確信しています山本 紗恵子 やまもと さえこ

2016年 慶應義塾大学法学部卒業

法学未修者コース

29

ArbitrationVOICE

 Arbitration は学生が原告被告側に分か

れ実際に仲裁 ADRを英語でロールプレイング

するという講義です仲裁方針の決定から裁決

に至るまでの一切が学生の主体的判断に委ね

られているため実践的に緊張感をもって仲裁

手続を学ぶことができました

 本講義の特徴は豊かな国際性にあります

外国人留学生を主体に構成されているため講義

を通じて各国の法文化や法的思考を肌で感じる

ことができます私もドイツ人と中国人の方と

チームを組み意見交換を通じて各国の法的

思考価値観を垣間見ることができました国内

にいながらこんな経験ができるのも留学生を

数多く受け入れている慶應義塾の強みです

 受講に先立ち多くの不安もありましたが

いずれの先生方も一流の研究者であると同時に

一流の教育者であり非常に丁寧かつ分かりやす

く指導していただけたため最後まで安心して

受講することができました実践的に仲裁ADRを学びたい学生やクロスボーダー案件に関心

がある学生には受講を強く勧めたいです

慶應義塾ならではの実践的かつ国際的な模擬仲裁

辛島 慧からしま さとし

2018年 慶應義塾大学

法学部卒業

法学既修者コース

0

5

4

1

2

1

0

0

0

12

3

2

2

1

6

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2

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国 協定校 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績 留学生受け入れ実績

13

13

16

4

1

3

4

0

6

0

0

1

8

12

コーネル大学ロースクール

ジョージタウン大学ローセンター

カリフォルニア大学ロサンゼルス校 ロースクール

ウィリアムメアリー大学ロースクール

ワシントン大学ロースクール

イリノイ大学 ロースクール

ブリティッシュ コロンビア大学法学部

ロンドンシティ大学 ロースクール

パリ政治学院 ロースクール

パリ第13 大学

パリ第2大学

パリ第1大学

ブリュッセル自由大学

チューリッヒ大学法学部

ベルリンフンボルト大学

ハンブルク大学法学部

フライブルク大学

ドレスデン工科大学

メルボルン大学ロースクール

オークランド大学法学部

清華大学法学院

上海交通大学

シンガポールマネジメント大学

ハノイ法科大学

ホーチミン経済法科大学

ラオス国立大学法政治学部

パニャサストラ大学法行政管理学部

ヤンゴン大学

法科大学院交換留学協定校一覧 (2020年 3月31日現在)

タマサート大学法学部

国立台湾大学法律学院

延世大学校ロースクール

梨花女子大学校ロースクール

西江大学校ロースクール

全南国立大学校ロースクール

中央大学校

成均館大学校ロースクール

ソウル大学校法科大学院

タイ

台湾

韓国

国 協定校国 協定校

アメリカ

カナダ

イギリス

フランス

ベルギー

スイス

ドイツ

オーストラリア

ニュージーランド

中国

シンガポール

ベトナム

ラオス

カンボジア

ミャンマー

現在世界各国から計27名の学生が集まり三田で学んでいます

LLM在学生数一覧(国籍別計27名)(2020年3月31日時点)

なってい ま す2019 年 9月はハノイ法 科大学(ベトナム)に おいて

PAGLEP 提携7大学と共同で公法分野のテーマについてサマープログ

ラムを開催しました2020年2月にはヤンゴン大学(ミャンマー)におい

て私法分野の慣習法に関するプログラムを実施しました2019 年度は

日本側提携大学から合わせて52 名の学生が参加しましたまた毎年

司法試験終了後合格発表までのギャップタームを利用し留学ができ

る制度を整えています2019 年度は2 名の修了生をベトナムとカンボジア

に派遣しましたPAGLEP では今後もプログラムの充実学生教職員間

の交流強化PAGLEP修了生のネットワークの拡大を目指しています

慶應義塾大学法科大学院(KLS) は欧米などの提携校に加え世界の

成長センターとして目覚ましい発展を続けているメコン地域諸国(ベトナム

ラオスカンボジアタイミャンマー)の中核大学とのネットワークを強化して

いますその推進母体として慶應グローバル法研究所(Keio Institute

for Global Law and Development KEIGLAD) を開設し世界展開

力強化事業の第1弾として「アジア発グローバル法曹養成プログラム」

(Program for Asian Global Legal Professions PAGLEP)を開始

しましたPAGLEPは留学生の受入派遣シンポジウムやワークショップ

の開催学生教職員の交流などを柱にしその一環としてKLS の学生

(JD 生およびLLM 生)を教職員とともにパートナー大学に派遣し共同

授業の実施共通課題に対する学生間のプレゼンテーションと討論現地

法律事務所政府機関NGO の訪問などを実施していますこれは海外

エクスターンシッププログラムとして単位化され学生が主体になり英語

を用いて共通課題について日本法を適用した問題解決方法を説明する

一方相手大学の学生の説明を受け比較法の観点から討論しパート

ナー大学で各国の法実務を学ぶなど刺激に満ちた経験を積む機会に

グローバル法務専攻はグローバルな視点で法的問題を発見し紛争を

解決するとともにビジネスモデルや政策提言を行う能力を涵養し将来

グローバル法務に通暁した人材を育成します具体的には多国籍企業や

国際機関のリーガルスタッフやアジアを中心とした地域におけるグロー

バルガバナンスについて政策を提言しアジア諸国の法整備を支援する

人材を養成することを目的としています

標準修業年限1年で学位取得可能

英語による「グローバル法務専攻」(LLM)を開設

グローバル法務専攻(LLM in Global Legal Practice)

「慶應グローバル法研究所」を開設

海外の学生とともに刺激に満ちた経験を積む

幅広い法分野を対象とする「専門認証」制度

学生が特定の法分野について指定された科目を履修した場合に高度の

専門性を身につけたことを研究科委員長が認証する制度を設けています

専門認証はビジネス法国際仲裁法日本法アジアにおける開発法学

そして知的財産法の各分野について取得することができます

法曹リカレント教育プログラムの開設

グローバル法務専攻は法曹リカレント教育プログラムにも力を入れており

世界でも有数の国際仲裁人養成機関の1つである英国仲裁人協会(CIArb)

の認証コースプロバイダーの承認を受けていますCIArbのメンバーとなる

資格の取得を目的とする法曹有資格者が多く学んでいます

Core Program Japanese Law and Asian Law in Global Practical Perspective Global Business and Law Global Security and Law Practical Training  ( Negotiation Arbitration Drafting Moot Court Internship etc)

Elective Prog ram Innovations and Intellectual Property Law Area Studies  

Comparative Law 

Current Legal Issues Legal Research and Writing

[カリキュラム]Global Legal Practice (グローバル法務)を学ぶ9つの科目群

完全セメスター制(4月9月入学いずれも可)

〈グローバルプレーヤーとしての法曹〉の

養成を目指して

養成する人材

渉外法務などグローバルフィールドで活躍できる法曹およびグローバル企業

国際機関のリーガルスタッフを養成することをねらいとして次の方々を

受け入れます

 ① グローバル案件の担当能力の向上を目指す弁護士法科大学院修了生

 ② グローバル企業の法務スタッフ

 ③ 日本やアジアでの法律実務に興味を持つ海外からの留学生(JD取得者)

 ④ 修士号を取得し国際機関で働くことを希望する学部卒業生

 本専攻の学位では日本や諸外国の司法試験受験資格は得られません

3つのポリシー(グローバル法務専攻) 

  https wwwlskeioacjpgaiyou LLM Program Overview and Trailer

  https wwwlskeioacjpen llm

Admission for LLM

  http gradadmissionskeioac jpllm-enhtml

世界展開力

国際交流

1

1

5

10

2

日本

中国

韓国

2

1

1

バングラデシュ

フィリピン

インド

2

1

1

スイス

フランス

オーストリア

フィンランド

ブラジル

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

11F

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9F

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2F

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4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 17: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

多様なコース展開

30 31

108-8345 東京都港区三田2-15-45学生部法務研究科担当    TEL 03-5427-1778(教務)              TEL 03-5427-1609(入試)

JR山手線京浜東北線「田町」駅下車(徒歩8分)都営地下鉄浅草線三田線「三田」駅下車(徒歩7分)都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」駅下車(徒歩8分)

北館

研究室棟

第1校舎

西校舎

購買施設棟

三田演説館

大学院校舎

南校舎正門(南門)

東門

図書館

警備室

福澤公園

塾監局

幻の門

図書館旧館

東館

南館

西館

西門

JR 山手線京浜東北線

施設設備

南館は地上11階地下5階の建物です

教室や模擬法廷自習室や教員室など

法科大学院にとって必要な設備が全て揃っているほか

図書室も整備されていますまたかつてイサムノグチと

谷口吉郎のコラボレーションによって造られた

萬來舎も新たな創造物として移築されています

模擬法廷

南館には法科大学院の授業で使用する

「法廷教室」があるほかディスタンス

ラーニング室に可動式の法廷設備を設置

し法廷教室として使用することができ

ますいずれにも充実した最新AV機器

が備えられそれらを活用して模擬裁判

の授業を行いますまた裁判員制度にも

対応できる法廷設備を整えています

南館図書室

慶應義塾大学では各キャンパスにメディアセンター

(図書館)を設置しており全てのメディアセンターを

利用できます蔵書数は全体で500万冊にのぼりその

ほかデータベースや電子ジャーナルも多数収集し

大学図書館としては国内有数の学術情報を有してい

ます南館図書室には法務研究科のリザーブブック

(教員が授業のために指定した資料)法律雑誌

法律政治分野などの専門書が配架されています

アクセスに優れた「丘の上」には

静謐さが漂う学問の庭が広がっています

原則型のコースです1年次に法律基本科目の基礎を学びます2年次から

は既修者コースの学生と合流しより深くより実務に近い事柄を学び

つつ並行して選択科目も学習し法律家としての視野を広げます2021年

4月に入学2024年3月に修了します

[法学未修者コース]

原則型のコースです未修者コース1年次の法律基本科目の履修が免除

され2年次からスタートします2021年4月に入学し2023年3月に修了

します

[法学既修者コース]

学部3年生が憲法民法刑法および商法の4科目のみで合格できる特別枠

(約20名)です一般6科目入試と同一時間帯に同一の問題で実施し併願

も可能です学部3年生で法曹に関心を持っている方はぜひチャレンジ

してくださいなお本枠での合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定

試験(民事訴訟法刑事訴訟法)の受験が必須となります(そこで水準に満

たない場合は入学後に対応する科目を履修します)

慶應義塾大学法科大学院(KLS)では法曹を志す方々の様々なニーズに合わせた多様なコースを展開しています

2016年度からは既修者コースに学部3年生が訴訟法を除く

4科目だけで合格できる特別枠(約20名)を設けました

法曹に関心はあるが訴訟法についてはまだ自信がないという

3年生もぜひKLSの門を叩いてください

自習室

南館内に自習室があり地下2階には個人用のロッカー

も設置されています

創立以来の歴史と伝統が刻まれた三田キャンパス

日本初の演説会堂「三田演説館」や赤レンガが印象的な

図書館旧館は明治の息吹を今の時代に伝え

アカデミックな雰囲気を漂わせています

幾多の偉大な先人たちを育んだ三田の空気を

存分に味わってください

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B4F

4F~11F研究室

会議室

自習室

教員室 自習室

教室  グループ学習室

教室  図書室

教室  図書室

ディスタンスラーニング室(模擬法廷対応)

教室  図書室

模擬法廷教室

自習室

未修一般コース(4月入学)

既修一般コース(6科目入試4月入学)

既修学部3年生コース(4科目入試4月入学)

20209 20214

 試

1 年合

 格

2 年 3年

20209 20214

 試

2 年合

 格

3年

法律6科目

20209 2021420213 頃

 試

2 年合

 格

訴訟法科目

 認定試験

で水準に満たない場合対応科目を追加履修

3年

法律4科目

[南館]

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

Page 18: 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL › kls_2021_low.pdf · 2021 KEIO UNIVERSITY LAW SCHOOL http s://www .ls. keio.ac.jp/ 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 教務に関するお問い合わせ

32 33

出願資格 (詳細は入試要項を確認してください)

大学を卒業した者または2021年3月までに卒業見込みの者(早期卒業を含む)

その他法令および本研究科学則に定められた入学資格を有する者または2021年3月までに有する見込みの者

法学未修者コース法学既修者コース(6 科目入試学部 3 年生 4 科目入試)のいずれにも出身学部を問わずに出願可能です

 (併願も可能です併願による有利不利はありません)

いずれのコースにも飛び級による出願が可能です

法学既修者コース学部3年生4科目入試について  学部 3 年生が憲法民法刑法および商法の4 科目のみの論述式試験により合格できる既修者コースの特別枠(約20名)です

  6科目入試と学部3年生4科目入試は上記4科目については同一時間帯に同一の問題により実施します(併願も可能です)

  詳細についてはP30を参照してください

詳細および最新情報は慶應義塾大学大学院法務研究科のウェブサイト(httpswwwlskeioacjp)および入学試験要項(ウェブサイトから入手可能)で確認してください

慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では国際性学際性先端性を備え21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています

入学者選考においても志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質潜在能力

意欲を備えているか否かを様々な資料から総合的に判断して選考を行います

選考では志願者が大学における学部を中心とした教育を通じて専門的な学識一般的な教養外国語能力などを

十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが社会人としての経験を有する志願者については

その経験を通していかにして高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培い新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します 

以上の趣旨から法学未修者コース既修者コースのいずれについても筆記試験

(法学未修者コースは小論文試験法学既修者コースは法律科目試験)のほかに学部成績等の資料を評価対象に加えています

さらに志願者報告書を通して志願者が大学学部大学院などにおいてどのような問題意識に基づいて学習研究を行ってきたか

社会人として経験を有する者についてはどのような経験を有し何を身につけたか

またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたかということを判断しようと考えています

入学者選考のねらい

多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から特に高く評価される特色ある人材

a優れた外国語能力を有し将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者

b理科系の学部大学院を卒業修了した者(見込み者も含む)で将来その知識を活かして学際的先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者

c 成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期に卒業する見込み者または中途退学(飛び級)の見込み者で当該学部において特定の外国語や国際的な教養人文科学

社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け特筆すべき素養を有する者

d特定の分野で豊富な社会人経験を有し将来その経験を活かして特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者

入学者選考のスケジュール

  筆 記 試 験 日法学未修者コース2020年 9月13日(日)

        法学既修者コース2020年 9月12日(土)

  合 格 発 表 日2020年 9 月23日(水)(予定)

  出願受付期間は入試要項を参照してください

募集人員

募集人員

220 名

法学既修者コース(6科目入試)

約 150 名

法学未修者コース

約 50 名

法学既修者コース( 学部3年生4科目入試)

約 20 名

出 願 書 類

出身大学の学部成績証明書を提出してください3成績証明書(学部) 必 須

出身大学の卒業(見込)証明書を提出してください2大学卒業(見込)証明書 必 須

1入学志願票(願書) 必 須 所定の入学志願票(願書)に必要事項を記入して提出してください

出願に必要な書類は下記のとおりです(1~4についてはコピー不可)

法学未修者コースと法学既修者コースを併願する場合はそれぞれについて出願書類が必要です

法学既修者コース6科目入試と学部3年生4科目入試を併願する場合は出願書類は共通です

現在Web出願の導入を検討しており出願書類の一部に変更がある可能性があります

出願書類

一部の者のみ必須

5特に評価する  外国語試験のスコア

特色ある人材a(P33「選考方法」欄を参照してください)としての評価を希望する志願者は提出してください提出

できる言語試験の種類および点数級についてはウェブサイトまたは入試要項を参照してください

任 意6その他の資料

上記1~5の出願書類のほかに志願者報告書の記載内容を裏付ける資料(専門的資格を証明する書面や学術上

の著作論文等)を提出することができます提出できる資料に特段の制約はありませんが本入学試験の趣旨を

理解したうえで志願者自身の判断により選択してくださいなお外国語能力を証明する書面を「その他の資料」と

して提出する場合言語試験の種類および点数級に制約はなく「特に評価する外国語試験のスコア」としては

認められないものも提出可能です「特に評価する外国語試験のスコア」として認められるスコアを複数有する者

が「特に評価する外国語試験のスコア」としては提出しなかったスコアを提出することも可能です

所定の志願者報告書に記入して提出してください志願者が優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質

潜在能力意欲を備えているかの評価資料として用います(詳細はP33「選考方法」欄を参照してください)必 須4志願者報告書

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法民事訴訟法刑事訴訟法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分と

して出題します商法民事訴訟法刑事訴訟法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述

する形式で各科目の想定解答時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法

手形法小切手法とします全科目で本研究科が用意する六法の使用を認めます法学既修者として要求される基礎的な知識理解

および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法民事訴訟法刑事訴訟法各2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題意識に

基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して法曹へ

の意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(6科目入試)

志願者全員に対し筆記試験(論述式試験憲法民法刑法商法)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

ただし論述式試験で各科目の成績が法学既修者として要求される最低限の水準に達しない者は不合格となります

合格者は入学前の春休みに訴訟法科目認定試験(民事訴訟法刑事訴訟法)を受験し水準に満たない場合は入学後に対応する科目を履修します

評価項目(比重) 内容評価基準

憲法民法刑法については問い(事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で各科目の想定解答時間を50分

として出題します商法については問い(比較的簡潔な事例を用いた問題など)に対してその解答を文章で論述する形式で想定解答

時間を40分として出題します商法の出題範囲は商法総則商行為法(保険海商法を除く)会社法手形法小切手法とします全科目で

本研究科が用意する六法の使用を認めます

上記の4科目について法学既修者として要求される基礎的な知識理解および法的な思考能力を十分に身につけているかを評価します

科目の配点比率は憲法民法刑法各3商法2とします

① 論述式試験(80)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(20)

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか

将来優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのよう

な問題意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけ

それを通して法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自ら

が該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学既修者コース(学部3年生4科目入試)

2021年4月入学選考について

志願者全員に対し筆記試験(小論文試験)を行います

筆記試験の結果および出願時の提出書類に基づいて下記の方法で選考を行います

評価項目(比重) 内容評価基準

課題文を読み解く力自然社会文化人間等に関する問題意識の鋭さ深さ着眼点の良さ論理の明快さ論旨の説得力文章の構成力

表現力語彙の豊かさ見解の独自性などを総合的に評価し法科大学院における学修に必要な基礎的能力の有無を測ります① 小論文試験(60)

② 提出書類(志願者報告書

学部成績証明書など)(40)

選考方法

志願者報告書を中心に学部成績や「その他の資料」も加味して志願者が法科大学院における学修に必要な基礎的能力を備えているか将来

優れた法曹として社会で活躍するための十分な資質潜在能力意欲を備えているかを評価します特に大学等においてどのような問題

意識に基づいて学習研究を行ってきたかさらに社会人としての経験を有する者についてはどのような経験をし何を身につけそれを通して

法曹への意欲をどのように育んできたかを重視します

なお多様なバックグラウンドを持った法曹の養成を促進するという見地から下記のような特色のある人材を特に高く評価します(自らが

該当すると考える場合にはその根拠を志願者報告書に記載してください)

法学未修者コース

2021 KE IO UNIVERSITYLAW SCHOOL

https www lskeioacjp

108-8345 東京都港区三田2 -15-45

教務に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1778e-mai l lawjminfokeioac jp

慶應義塾大学大学院法務研究科

最新情報は随時ホームページで発表します

入試に関するお問い合わせ

TEL 03-5427-1609e-mai l ls_admissionsinfokeio ac jp

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