研究と実践2.0 国保さんのプレゼン
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実務家教育 V.S. 学部教育 実務家は、理論だけを教えるより、ケース・ディスカッションで自分の思考の限界を感じてもらった後に理論を紹介する方が好評であることが多い。 学部生は、経営理論を説明してもイメージができず自分ごとになりにくい。 経営学(理論)を学ぶ学生(実務未経験者)が実務家に批判されるのを目の当たりにしたことで、実務と理論の乖離を実感。
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実務×理論=フューチャーセンター 溝は実務と理論の間ではなく、実務家と理論家の間にある。ならば、人のつながりを先に作ればいいのでは? 経営学は問題解決のための学問。ならば「問題解決」を中心に据え、そのプロセスで理論を学べばいいのでは? →学生と実務家が共に問題解決を行う場として、研究室をフューチャーセンターに。2011年以降毎週、約70回開催。
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フューチャーセンターとは 北欧を中心に広がっている未来のための対話スペース。企業、政府、自治体などが、課題解決やイノベーションの創造といった、何らかの目的を帯びた対話を未来思考で行うための空間。
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“KOKULABO”コミュニティ設立 地域の知的インフラ&問題解決のハブ
“KOKULABO”とは、教育現場と地域社会との深い溝を埋めるために、学生と社会人が対等に交わる場を提供し、問題解決や未来への提案を行うための活動です。
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フューチャーセンター(国保研究室)
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フューチャーセンターの様子
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フューチャーセンターの様子
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フューチャーセンターの様子
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フューチャーセンター(卒研発表)
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KOKULABOにおけるゼミの位置づけ ゼミは3年次はプロジェクト経験、4年次には経験の中で抱いた問題意識をもとにした卒業研究(卒論)。卒論はフューチャーセンターにて実務家の前で発表する。
1,2年生
授業
3年生 4年生
輪読 プロジェクト の実施 卒業研究
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成果?らしきもの 問題解決の場として認識されつつあり、毎週いろんな相談事が実務家や学生から持ち込まれている。小さな行動の灯を持続させることで大きな影響力に。 学生と実務家の関係性は増え、イノベーションの土壌となるweak tiesは生まれつつある気がする。 フューチャーセンター参加者が大学院の授業を履修してくれたり、その逆も発生中。
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今後の課題 大学へ足を運ぶための精神的ハードルはかなり下げたが、協働研究という面ではまだ模索中というところ。院生・研究者の不在、機密保持がネックか。 市場主導型イノベーション(らしきもの)への偏り。技術主導型は今後の課題。 2年が経った今、そろそろこの実践を研究にまとめ、他所で転用可能な知識にするべきではないかと感じている。
“KOKULABO”とは、教育現場と地域社会との深い溝を埋めるために、学生と社会人が対等に交わる場を提供し、問題解決や未来への提案を行うための活動です。
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自己紹介 経営学博士。修士までは実務家の立場で経営学を学び、その後研究者に転向。 ビジネススクールに実務で味わっていた苦労を解決するような知識がたくさん転がっていたことで、理論なき実践の非効率さに気づく。 静岡県立大学で経営学(組織マネジメント)を教える一方で、個人として社会人向け経営教育を請け負う。