平成25年度 - 文部科学省ホームページ2014/05/30 · 平成25年度...
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平成25年度
総合型地域スポーツクラブに関する実態調査結果
概 要
平成25年12月
目 次
ページ
Ⅰ 総合型地域スポーツクラブ育成状況調査
1 調査の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 調査結果の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
Ⅱ 総合型地域スポーツクラブ活動状況調査
1 調査の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2 調査結果の概要
(1)クラブ会員 ・・・・・・・・・・・・ 5
(2)クラブ会費 ・・・・・・・・・・・・ 6
(3)法人格の取得 ・・・・・・・・・・・・ 7
(4)クラブの事故対策 ・・・・・・・・・・・・ 9
(5)クラブの活動内容 ・・・・・・・・・・・・ 10
(6)クラブ所属のスポーツ指導者 ・・・・・・・・・・ 12
(7)クラブの事務局体制 ・・・・・・・・・・・・ 14
(8)クラブの活動費 ・・・・・・・・・・・・ 18
(9)スポーツ振興くじ助成 ・・・・・・・・・・・・ 19
(10)クラブの活動拠点施設 ・・・・・・・・・・・・ 21
(11)クラブハウス ・・・・・・・・・・・・ 22
(12)クラブの設立効果 ・・・・・・・・・・・・ 23
(13)クラブの現在の課題 ・・・・・・・・・・・・ 24
(14)クラブの特色ある取組 ・・・・・・・・・・・・ 25
1
Ⅰ 総合型地域スポーツクラブ育成状況調査
1 調査の概要
(1)目的 全国において、創設された総合型地域スポーツクラブ及び創設準備中の
クラブの状況を把握し、今後の総合型地域スポーツクラブの育成推進のた
めの基礎資料とする。 (2)対象
総合型地域スポーツクラブを育成している市区町村 総合型地域スポーツクラブ及び創設準備中のクラブ
(3)実施期間
平成25年6月28日~7月31日 (4)実施方法
各都道府県教育委員会(または担当部局)スポーツ主管課に対して、域
内の総合型地域スポーツクラブを育成している市区町村及び創設された
総合型地域スポーツクラブ並びに創設準備中のクラブの状況(平成25年
7月1日現在)を調査。 (5)調査票回収状況
配布数 47 回収数 47 回収率 100%
2
2 調査結果の概要
平成 25 年 7 月現在、全国では 1,377 の市区町村(1,742 市区町村中)におい
てクラブが育成(創設及び創設準備)されている。その内訳をみると、1,256の市区町村においてクラブが既に創設されており、212 の市区町村においては
クラブ創設準備中となっている。 また、全国で育成されているクラブ数をみると、3,493 のクラブが育成されて
いる。そのうち、3,237 のクラブが既に創設されており、256 のクラブが創設準
備中となっている。 このうち、543 クラブが法人格を有し、152 クラブが指定管理者として公共施
設の管理を行っている。
702
783
786
894
1,046
1,167
1,249
1,318
1,362
1,377
0 200 400 600 800 1000 1200 1400
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図1 クラブ育成市区町村数
394
486
532
631
736
846
998
1,117
1,192
1,256
0 200 400 600 800 1000 1200 1400
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図2 クラブ創設市区町村数
380
425
406
386
399
414
376
318
293
212
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図3 創設準備市区町村数
3
※参考(平成 25 年度のみの数値)
1,117
2,155
2,416
2,555
2,768
2,905
3,114
3,241
3,396
3,493
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図4 育成クラブ数
635
1,412
1,758
2,004
2,233
2,425
2,664
2,851
3,048
3,237
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図5 創設クラブ数
482
743
658
551
535
480
450
390
348
256
0 100 200 300 400 500 600 700 800
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
図6 創設準備クラブ数
うち、
活動休止中クラブ数
1,742 3,237 32 1,256 256 212 3,493 1,377 543 152
全国の市区町村数
①創設済みクラブ数①がある
市区町村数②創設準備中
クラブ数②がある
市区町村数
③育成クラブ総数
(①+②)
③がある市区町村数*重複除く
法人格取得
指定管理者
4
Ⅱ 総合型地域スポーツクラブ活動状況調査
1 調査の概要
(1)目的 全国において、創設された総合型地域スポーツクラブの活動内容、課題
等を把握し、今後の総合型地域スポーツクラブの育成推進のための基礎資
料とする。 (2)対象 総合型地域スポーツクラブ (3)実施期間
平成25年6月28日~8月30日 (4)実施方法
各都道府県教育委員会(または担当部局)スポーツ主管課を通じて、域
内の総合型地域スポーツクラブに対して活動状況(平成25年7月1日現
在)を調査。 (5)調査票回収状況
配布数 3,205 回収数 2,880 回収率 89.9%
5
2 調査結果の概要
(1)クラブ会員 クラブの会員規模は、「101~300 人」が 45.4%(H24 は 44.9%)、「301~1,000人」が 24.2%(H24 は 23.5%)、「1~100 人」が 23.6%(H24 は 23.9%)、と
なっている。 また、その内訳をみると、小学生が 23.7%(H24 は 18.4%)と最も多く、続
いて「60 歳代」が 14.2%(H24 は 14.1%)、「70 歳以上」が 13.4%(H24 は
13.6%)、「40 歳代」が 10.5%(H24 は 11.4%)となっている。
23.6% 45.4% 24.2% 6.8%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図7 会員規模別のクラブの割合
1~100人 101~300人 301~1000人 1001人~N=2,811クラブ
4.0%
3.7%
3.8%
28.9%
18.2%
23.7%
7.9%
5.2%
6.6%
2.9%
2.1%
2.5%
7.1%
5.8%
6.5%
8.4%
8.9%
8.7%
9.5%
11.6%
10.5%
8.8%
11.7%
10.2%
11.3%
17.2%
14.2%
11.2%
15.6%
13.4%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
男性
女性
合計
図8 平成25年度総会員数の内訳
未就学児 小学生 中学生 高校生(~18歳)
~29歳 ~39歳 ~49歳 ~59歳
~69歳 70歳~
N=1,039,569人
6
(2)クラブ会費 クラブの会費徴収は、「徴収している」が 90.7%(H24 は 91.5%)であり、
徴収しているクラブの会費平均額は 695 円/月(H24 は 685 円)となっている。 また、徴収額別にみると、「0~100 円/月」が 25.8%(H24 は 24.8%)、「101~200 円/月」が 19.0%(H24 は 19.6%)、「1,001 円~/月」が 17.3%(H24は 15.8%)、「201~300 円/月」が 12.7%(H24 は 14.4%)となっており、57.5%(H24 は 58.8%)のクラブが「300 円/月」以下の会費を徴収している。
90.7% 9.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図9 会費徴収の有無
徴収している 徴収していない N=2,849クラブ
25.8%
19.0%
12.7%
8.1%
7.1%
1.9%
1.5%
2.2%
1.2%
3.4%
17.3%
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%
0~ 100円
101~ 200円
201~ 300円
301~ 400円
401~ 500円
501~ 600円
601~ 700円
701~ 800円
801~ 900円
901~1,000円
1,001円~
図10 会費徴収平均額(月)N=2,535クラブ
全体平均:695円
7
(3)法人格の取得について 法人格取得済みクラブは 17.7%(H24 は 15.9%)、取得していないクラブは
82.3%(H24 は 84.1%)である。法人格の種類は NPO 法人が 455 クラブ(H24は 395 クラブ)と最も多く、続いて一般社団法人が 16 クラブ(H24 は 11 クラ
ブ)となっている。 また、取得していないクラブの取得意向の有無については、「意向なし」が最
も多く、1,569 クラブ(H24 は 1,502 クラブ)、続いて「意向はあるが予定なし」
が 518 クラブ(H24 は 525 クラブ)、「予定あり」が 168 クラブ(H24 は 160クラブ)となっている。 なお、取得予定のクラブの取得予定年度は、「26 年度」が最も多く 56 クラブ
であり、続いて「25 年度」が 52 クラブ、「27 年度」が 23 クラブ、「28 年度以
降」が 18 クラブ、「未定」が 1 クラブとなっている。 ※年度は 4 月~翌年 3 月まで
17.7% 82.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図11 法人格取得の有無
取得している 取得していない N=2,847クラブ
455
2
8
16
9
0 100 200 300 400 500
NPO法人
認定・仮認定NPO法人
一般財団法人
一般社団法人
その他の法人
〔単位:クラブ数〕
図12 法人格の種類N=490クラブ
8
1,569
518
168
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800
意向なし
意向はあるが、予定なし
予定あり
〔単位:クラブ数〕
図13 取得意向の有無N=2,255クラブ
52
56
23
18
1
0 10 20 30 40 50 60
25年度
26年度
27年度
28年度以降
未定
〔単位:クラブ数〕
図14 取得の予定年度N=150クラブ
9
(4)クラブの事故対策 クラブの事故対策は、「AEDを所有していないが設置場所で活動」が 55.1%
(H24 は 42.7%)と最も多く、続いて「全員保険に加入」が 51.2%(H24 は
54.4%)、「クラブとして賠償責任保険に加入」が 37.9%(H24 は 38.4%)、続
いて「会員以外の参加者全員保険に加入」が 35.9%(H24 は 32.3%)、「全員へ
保険を紹介」が 35.1%(H24 は 30.1%)、「熱中症対策を実施」が 34.5%(H24は 29.6%)となっている。
55.1%
51.2%
37.9%
35.9%
35.1%
34.5%
30.9%
20.7%
17.7%
15.8%
11.1%
10.4%
8.6%
7.6%
7.1%
3.5%
2.7%
1.6%
7.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
AEDを所有していないが設置場所で活動
全員保険に加入
クラブとして賠償責任保険に加入
会員以外の参加者全員保険に加入
全員へ保険を紹介
熱中症対策を実施
クラブの緊急連絡網を作成
指導者への安全講習会等
会員以外の参加者全員保険を紹介
AEDを所有し設置
地域の医師との連携
クラブ独自の危機管理マニュアル作成
防災訓練を実施
健康問題を有しない旨の証明書の取得
AEDを所有しておらず、設置も不明
特に行っていない
定期的にメディカルチェックの実施
運動承諾証明書の提出
その他
図15 クラブの事故対策(複数回答)N=2,821クラブ
10
(5)クラブの活動内容 クラブのスポーツ・レクリエーション活動種目は、「6~10 種目以上」が 39.6%(H24 は 40.3%)と最も多く、続いて「11~20 種目」が 26.3%(H24 は 26.2%)
であり、6 種目以上の活動を行っているクラブは、69.3%(H24 は 69.9%)と
なっている。 クラブの文化活動種目は、「1~2 種目」が 71.4%(H24 は 71.4%)と最も多
く、続いて「3~5 種目」が 21.4%(H24 は 20.9%)、「6~9 種目」が 5.6%(H24は 5.6%)となっている。 定期活動種目以外の活動内容としては、「スポーツ・レクリエーション大会・
地域の運動会」が 72.3%(H24 は 69.0%)、「交流イベント」が 63.2%(H24は 57.8%)と多く、続いて「講習会・研修会」が 38.6%(H24 は 35.5%)とな
っている。
5.4% 25.3% 39.6% 26.3%
3.2%
0.2%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図16 スポーツ・レクリエーション活動種目数
1~2種目 3~5種目 6~10種目 11~20種目 21~30種目 31~40種目
N=2,870クラブ
71.4% 21.4% 5.6% 1.6%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図17 文化活動種目数
1~2種目 3~5種目 6~9種目 10種目以上 N=2,076クラブ
11
247
403
525
896
584
152
238
1,202
286
342
741
475
192
430
422
909
697
1,097
576
1,244
849
788
592
0 500 1,000 1,500 2,000
ドッジボール
体操
エアロビクス
ウォーキング
ダンス
ボウリング
ゲートボール
グラウンドゴルフ
ランニング(ジョギング)
水泳
ヨガ
陸上競技
柔道
剣道
空手
野球
ソフトボール
サッカー
フットサル
バレーボール
ソフトバレーボール
バスケットボール
テニス
図18 種目別クラブ数
72.3%
63.2%
38.6%
25.9%
14.5%
12.6%
15.0%
0% 20% 40% 60% 80%
スポーツ・レクリエーション
大会・地域の運動会333
交流イベント
講習会・研修会
ボランティア活動
文化活動・文化祭
講演会
その他
図19 定期活動種目以外の活動内容(複数回答)N=2,278クラブ
476
1,392
1,542
282
61
225
116
75
520
878
121
359
86
185
161
170
92
232
249
120
107
181
1,594
0 500 1,000 1,500 2,000
ソフトテニス
バドミントン
卓球
スキー
スノーボード
スポーツ吹矢
カヌー
ラグビーフットボール
太極拳
健康体操
バウンドテニス
ペタンク
ターゲット・バードゴルフ
インディアカ
3B体操
キンボール
親子リトミック
フィットネストレーニング
フラダンス
パークゴルフ
ビーチバレー
登山・クライミング
その他
〔単位:クラブ数〕
(複数回答)
12
(6)クラブ所属のスポーツ指導者 スポーツ指導者は、1クラブに平均 20 人(H24 は 20 人)が所属しており、
そのうち「有資格者」は 45.5%(H24 は 44.4%)、「資格を持たない指導者」は
54.5%(H24 は 55.6%)となっている。 また、手当が支給されているスポーツ指導者は、「有資格者」では 54.1%(H24は 61.1%)、「資格を持たない指導者」では 39.4%(H24 は 45.4%)となってい
る。 手当の平均額は、「有資格者」では 3,136 円/回(H24 は 3,323 円/回)、「資
格を持たない指導者」では 1,668 円/回(H24 は 1,632 円/回)、全体平均では
2,452 円/回(H24 は 2,509 円/回)となっている。
20人
8人
17人
33人
41人
0人 5人 10人 15人 20人 25人 30人 35人 40人 45人
全 体 平 均
1~ 100人
101~ 300人
301~1,000人
1,001人~
図20 会員規模別スポーツ指導者平均数
N=2,548クラブ
45.5% 54.5%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図21 スポーツ指導者有資格者数
有資格指導者 資格を持たない指導者
N=51,216人
13
54.1% 45.9%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図22 スポーツ指導者の手当の有無【有資格指導者】
有 無 N=23,295人
39.4% 60.6%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図23 スポーツ指導者の手当の有無【資格を持たない指導者】
有 無 N=27,921人
2,452円
3,136円
1,668円
0円 500円 1,000円 1,500円 2,000円 2,500円 3,000円 3,500円
全体平均
有資格指導者
資格を持たない指導者
図24 スポーツ指導者の資格有無別の手当の平均額N=23,596人
※一回当たりの平均額
14
(7)クラブの事務局体制 ①クラブマネジャー
クラブにおけるクラブマネジャーの配置は、「配置している」が 51.1%(H24は 52.3%)、「配置していない」が 48.9%(H24 は 47.7%)となっている。 クラブマネジャーの勤務形態をみると、「常勤」が 43.8%(H24 は 43.7%)、
「非常勤」が 56.2%(H24 は 56.3%)となっている。 手当が支給されているクラブマネジャーは「常勤」では 88.0%(H24 は 85.0%)、
「非常勤」では 45.6%(H24 は 41.7%)となっている。 手当の平均額は、「常勤」では 8,192 円/日(H24 は 8,324 円/日)、「非常勤」
では 4,206 円/日(H24 は 4,662 円/日)で、全体では 6,601 円/日(H24 は
6,905 円/日)となっている。
51.1% 48.9%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図25 クラブマネジャーの配置の有無
配置している 配置していない N=2,845クラブ
43.8% 56.2%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図26 クラブマネジャーの勤務形態別(常勤・非常勤)人数
常勤(週4日以上) 非常勤 N=2,386人
15
88.0% 12.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図27 クラブマネジャーの手当の有無【常勤】
有 無N=1,045人
45.6% 54.4%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図28 クラブマネジャーの手当の有無【非常勤】
有 無 N=1,341人
6,601円
8,192円
4,206円
0円 1,000円 2,000円 3,000円 4,000円 5,000円 6,000円 7,000円 8,000円 9,000円
全体平均
常 勤
非 常 勤
図29 クラブマネジャーの勤務形態別(常勤・非常勤)の手当の平均額
N=1,531人
※一日当たりの平均額
16
②事務局員 クラブにおける事務局員の配置は、「配置している」が 54.9%(H24 は 56.7%)、
「配置していない」が 45.1%(H24 は 43.3%)となっている。 クラブに配置されている事務局員の勤務形態をみると、「常勤」が 26.7%(H24は 26.9%)、「非常勤」が 73.3%(H24 は 73.1%)となっており、手当が支給さ
れている事務局員は、「常勤」では 63.8%(H24 は 70.8%)、「非常勤」では 35.7%(H24 は 36.2%)となっている。 手当の平均額は、「常勤」では 6,188 円/日(H24 は 6,508 円/日)、「非常勤」
では 2,986 円/日(H24 は 3,010 円/日)で、全体の平均としては 4,250 円/
日(H24 は 4,474 円/日)となっている。
54.9% 45.1%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図30 事務局員の配置の有無
配置している 配置していないN=2,830クラブ
26.7% 73.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図31 事務局員の勤務形態別(常勤・非常勤)人数
常勤(週4日以上) 非常勤 N=3,481人
17
63.8% 36.2%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図32 事務局員の手当の有無【常勤】
有 無 N=930人
35.7% 64.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図33 事務局員の手当の有無【非常勤】
有 無 N=2,551人
4,250円
6,188円
2,986円
0円 1,000円 2,000円 3,000円 4,000円 5,000円 6,000円 7,000円
全体平均
常 勤
非 常 勤
図34 事務局員の勤務形態別(常勤・非常勤)の手当の平均額
N=1,503人
※一日当たりの平均額
18
(8)クラブの活動費 クラブの年間予算は、「1~1,000,000 円」が 30.7%(H24 は 29.1%)と最も
多く、続いて「1,000,001~2,000,000 円」が 17.4%(H24 は 17.7%)、「10,000,001円以上」が 15.8%(H24 は 16.9%)となっている。 また、自己財源率をみると、「11~30%」が 19.8%(H24 は 22.7%)と最も
多く、続いて「91~100%」が 18.5%(H24 は 17.1%)、「31~50%」が 16.5%(H24 は 17.1%)、「51~70%」が 14.3%(H24 は 13.6%)、となっている。 全体の 53.6%(H24 は 56.7%)のクラブは、自己財源率が 50%以下となっ
ている。 ※「自己財源率」とは、自己財源を「会費・事業費・委託費」とし、これらが 全体収入に占める割合をいう。
※縦軸の数値について、0.1%以上は、上の項目に含まれる。
(例)10.1%は、11~30%に含まれる。
30.7%
17.4%
9.4%
6.7%
5.2%
3.9%
3.6%
3.5%
1.8%
2.0%
15.8%
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%
1~ 1,000,000円
1,000,001~ 2,000,000円
2,000,001~ 3,000,000円
3,000,001~ 4,000,000円
4,000,001~ 5,000,000円
5,000,001~ 6,000,000円
6,000,001~ 7,000,000円
7,000,001~ 8,000,000円
8,000,001~ 9,000,000円
9,000,001~10,000,000円
10,000,001円~
図35 予算規模(総額) N=2,769クラブ
4.2%
0.7%
12.4%
19.8%
16.5%
14.3%
13.6%
18.5%
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%
0%
1%未満
1~ 10%
11~ 30%
31~ 50%
51~ 70%
71~ 90%
91~100%
図36 自己財源(会費・事業費・委託費)率 N=2,767クラブ
19
(9)スポーツ振興くじ助成 スポーツ振興くじ助成(toto 助成)の交付を受けているかについては、「今ま
で一度も toto 助成は受けたことがない」が 51.7%と最も多く、続いて「現在 toto助成を受けている」が 29.5%、「以前 toto 助成を受けたことがある」が 18.6%となっている。 また、助成年数をみると、「2年目」が 28.1%と最も多く、続いて「3年目」
が 18.2%、「5年目」が 16.8%などとなっている。
51.7%
29.5%
18.6%
0.2%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
今まで一度もtoto助成は
受けたことがない333
現在toto助成を受けてい
る3333333333
以前toto助成を受けたこ
とがある3333333
その他33333333
図37 スポーツ振興くじ助成交付状況N=2,745クラブ
1年目
15.4%
2年目
28.1%
3年目
18.2%
4年目
14.9%
5年目
16.8%
6年目
4.1%
7年目
0.6%
8年目
1.4%9年目~
0.4%
図38 スポーツ振興くじ助成年数 N=803クラブ
20
(10)クラブの活動拠点施設 活動拠点施設の種類は、「学校体育施設」が 50.3%(H24 は 48.2%)で最も
多く、「公共スポーツ施設」が 40.2%(H24 は 42.1%)、「休校・廃校施設」が
1.9%(H24 は 1.8%)、「自己所有施設」が 1.6%(H24 は 1.6%)、「民間スポー
ツ施設」が 1.4%(H24 は 1.4%)などとなっている。
50.3% 40.2%
1.6%
1.4%
1.9%
4.6%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図39 活動拠点施設の種類
学校体育施設 公共スポーツ施設 自己所有施設
民間スポーツ施設 休校・廃校施設 その他
N=2,864クラブ
21
(11)クラブハウス クラブハウスの確保については、「クラブハウスがある」が 48.9%(H24 は
46.8%)、「クラブハウスがない」が 51.1%(H24 は 53.2%)となっている。 クラブハウスの種類は、「学校敷地内の独立施設」が 22.3%(H24 は 21.1%)、
「公共スポーツ施設の一部」が 20.3%(H24 は 23.0%)、「学校施設の一部(余
裕教室等)」が 14.8%(H24 は 10.3%)、「学校体育施設の一部(体育館内の一
室等)」は 11.4%(H24 は 11.7%)などとなっている。
48.9% 51.1%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図40 クラブハウス専用施設の有無
クラブハウスがある クラブハウスがない N=2,849クラブ
22.3% 11.4% 14.8%
2.8%
20.3% 6.2% 9.1% 5.9% 4.2%
3.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
図41 クラブハウス専用施設の種類
1.学校敷地内の独立施設2.学校体育施設の一部(体育館内の一室等)3.学校施設の一部(余裕教室等)4.公共スポーツ施設敷地内の独立施設5.公共スポーツ施設の一部6.1~5以外の公共施設(公民館等)敷地内の独立施設7.1~5以外の公共施設の一部8.1~7以外の民間施設9.自己所有施設10.その他
N=1,349クラブ
22
(12)クラブの設立効果 クラブ設立による地域の変化は、「地域住民のスポーツ参加機会増加」が
66.4%(H24は 65.7%)、「世代を越えた交流が活性化」が 65.3%(H24は 63.4%)、
「地域住民間の交流が活性化」が 56.9%(H24 は 53.5%)、「元気な高齢者の増
加」が 48.5%(H24 は 45.8%)、「子供たちが明るく活発」が 36.1%(H24 は
33.7%)などとなっている。
66.4%
65.3%
56.9%
48.5%
36.1%
32.1%
29.4%
27.6%
7.2%
2.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
地域住民のスポーツ参加機会増加
世代を越えた交流が活性化
地域住民間の交流が活性化
元気な高齢者の増加
子供たちが明るく活発
地域で子供の成長を見守る気運の上昇
地域の連帯感強化
地域が活性化
特に変わりがない
その他
図42 クラブの設立効果(複数回答)N=2,792クラブ
23
(13)クラブの現在の課題 クラブの現在の課題は、「会員の確保(増大)」が 74.7%(H24 は 73.7%)、「財
源の確保」が 65.5%(H24 は 63.6%)、「指導者の確保(養成)」が 62.6%(H24は 61.6%)、「会員の世代の拡大」が 44.2%(H24 は 43.6%)などとなっている。
74.7%
65.5%
62.6%
44.2%
35.2%
33.3%
33.2%
27.3%
25.9%
25.8%
25.6%
23.3%
21.0%
19.3%
18.1%
13.0%
10.9%
9.2%
5.9%
5.1%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
会員の確保(増大)
財源の確保
指導者の確保(養成)
会員の世代の拡大
活動拠点施設の確保(維持)
事務局員の確保
活動種目の拡大
行政との調整(理解)
既存団体との関係
クラブハウスの確保・維持
学校部活動との連携(学校関係者の理解)
会費の設定(徴収)
クラブマネジャーの確保(養成)
クラブ経営に関する情報収集
他のクラブとの情報交換
法人化
競技力向上を目指す活動内容
大会(試合)への参加機会の確保
相談窓口(身近なサポート機関)の確保
その他
図43 クラブの現在の課題(複数回答) N=2,807クラブ
24
(14)クラブの特色ある取組 クラブの特色ある取組として、【子育て支援】に取り組んでいるクラブの中で
は、「学童保育や放課後子ども教室との協働によるスポーツ教室等の開催」が最
も多く 38.5%(H24 は 36.5%)となっている。 【学校との連携】に取り組んでいるクラブの中では、「学校で運動部活動を実
施できない種目について、運動部活動の代替としてクラブが行う活動」が最も
多く 34.3%(H24 は 33.1%)となっている。
38.5%
25.9%
12.6%
41.7%
0% 10% 20% 30% 40% 50%
学童保育や放課後子ども教室との
協働によるスポーツ教室等の開催
学童保育や放課後子ども教室への
指導者の派遣333333333
不登校や引きこもりの子供や特別
な支援が必要な子供のスポーツ活
動の場を提供するための取組33
その他333333333333
図44 クラブの特色ある取組 【子育て支援】(複数回答) N=1,046クラブ
34.3%
26.4%
19.5%
6.5%
38.1%
0% 10% 20% 30% 40%
学校で運動部活動を実施できない
種目について、運動部活動の代替
としてクラブが行う活動3333
クラブから学校の運動部活動への
指導者の派遣333333333
クラブから学校の体育の授業への
指導者の派遣333333333
学校の教員を対象とした講習会の
開催3333333333333
その他
図45 クラブの特色ある取組 【学校との連携】(複数回答) N=1,271クラブ
25
【地元大学や企業との連携】に取り組んでいるクラブの中では、「学生のイン
ターンシップ等により指導者やクラブの運営補助として活用」が最も多く
31.3%(H24 は 35.8%)となっている。 【健康づくり・若者スポーツ参加・トップアスリートの活用等】に取り組ん
でいるクラブの中では、「トップアスリート(引退後の選手等)を活用したスポ
ーツ教室等の開催」が最も多く 30.8%(H24 は 25.1%)となっている。
31.3%
19.5%
16.6%
3.6%
45.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50%
学生のインターシップ等により指導者
やクラブの運営補助として活用333
大学や企業の施設を活用したスポーツ
教室等の開催33333333333
企業を対象としたスポーツ・健康教室
等の開催(指導者の派遣を含む)33
企業が職員を対象として行う健康診断
に対する連携協力333333333
その他
図46 クラブの特色ある取組 【地元大学や企業との連携】
(複数回答) N=722クラブ
その他
30.8%
26.7%
23.4%
15.6%
15.4%
21.5%
0% 10% 20% 30% 40%
トップアスリート(引退後の選手等)
を活用したスポーツ教室等の開催33
行政の健康福祉部局や外郭団体から事
業を受託して地域住民の健康づくり事
業の実施3333333333333
20~30歳代のスポーツ参加促進に
向けた取組333333333333
医療費の削減を具体的な目標として掲
げた取組3333333333333
障害者スポーツと連携した取組333
その他33333333333333
図47 クラブの特色ある取組
【健康づくり・若者スポーツ参加・トップアスリートの活用等】(複数回答)
N=1,234クラブ
26
【他の総合型クラブや他のスポーツクラブとの連携】に取り組んでいるクラ
ブの中では、「近隣のエリアにおいて、総合型クラブとネットワークを構築し、
連携・協働した事業を実施」が最も多く 48.8%となっている。
48.8%
33.5%
20.9%
14.2%
19.6%
0% 10% 20% 30% 40% 50%
近隣のエリアにおいて、総合型クラ
ブとネットワークを構築し、連携・
協働した事業を実施333333333
他のスポーツ団体(総合型クラブ除
く)とスポーツ教室等の共同開催33
他のスポーツ団体(総合型クラブ除
く)と施設の共有33333333
複数の総合型クラブが指導者や施設
等を共有し、スポーツ教室等を開催
その他3333333333333
図48 クラブの特色ある取組
【他の総合型クラブや他のスポーツクラブとの連携】(複数回答) N=1,208クラブ
1
2
平成25年度 総合型地域スポーツクラブ関する実態調査結果
概 要
平成25年12月 文部科学省スポーツ・青少年局
スポーツ振興課
〒100-8959 東京都千代田区霞が関 3-2-2 TEL 03-6734-2998 FAX 03-6734-3792 担当 舟木 泰世 山元 真理子