平成27年7月9日、11日 三菱電機株式会社 · 深度方向の土壌を採取し,土...

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©2015 Mitsubishi Electric Corporation 日本建鐵跡地 土壌汚染に関する住民説明会 平成2779日、11三菱電機株式会社 1 資料1 ©2015 Mitsubishi Electric Corporation 1.『日本建鐵及び跡地』の概要と調査契機 2.基準超過物質について 3.土壌・地下水調査について(清水建設) 4.汚染土壌・地下水の浄化対策について 2

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©2015 Mitsubishi Electric Corporation

日本建鐵跡地土壌汚染に関する住民説明会

平成27年7月9日、11日

三菱電機株式会社

1

資料1

©2015 Mitsubishi Electric Corporation

1.『日本建鐵及び跡地』の概要と調査契機

2.基準超過物質について

3.土壌・地下水調査について(清水建設)

4.汚染土壌・地下水の浄化対策について

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©2015 Mitsubishi Electric Corporation

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1.日本建鐵及び跡地の概要・所 在 地 : 千葉県船橋市山手1-1-1 ・敷地面積: 約108,000㎡・沿 革 : 大正時代に日本建鐵工業として創業

昭和16年に船橋市に工場設立平成17年 三菱電機㈱の完全子会社平成27年 会社清算

・事業内容: 戦時中は軍需工場として航空部品等の製造。近年では熱交換器、濾過器、洗濯機・冷凍冷蔵ショーケース等の機械製造

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1.調査契機

• 水質汚濁防止法で指定する有害物質を、

製造工程において洗浄用等で使用して

いました。

• 事業終了に伴い、平成26年8月28日に水質

汚濁防止法に基づく有害物質使用特定施設の使用廃止を船橋市に届け出ました。

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この時点で土壌汚染対策法の調査・報告義務が発生したことから、土壌汚染対策法に基づき調査を開始しました。

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2.基準超過物質について

• 土壌からの超過

揮発性有機化合物

トリクロロエチレン、1,1‐ジクロロエチレン、

シス‐1,2‐ジクロロエチレン

重金属

鉛、ふっ素、六価クロム、水銀

• 地下水からの超過

トリクロロエチレン、1,1‐ジクロロエチレン

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2.基準超過物質について

• 土壌・地下水汚染の原因

– 重金属である鉛や六価クロム、ふっ素ならびに揮発性有機化合物であるトリクロロエチレンについては、製造等で洗浄剤、塗料、薬液として使用していました。

– 重金属の水銀については、計測機器に封入された状態で使用していました。

使用に伴ってこれら物質が浸透したと推測されます。

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2.基準超過物質について

地下水汚染が発生している物質の説明(1)

• トリクロロエチレンとは?

– 塩素を含む揮発性有機化合物で、水よりも重く、臭気があり、常温では無色透明の液体です。

– 不燃性で、脱油に優れた特性があり、日本建鐵では、部品洗浄工程で使用していました。

– 発がん性があることがわかり、平成6年に使用を廃止しました。

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2.基準超過物質について

地下水汚染が発生している物質の説明(2)

• 1,1‐ジクロロエチレンとは?

– トリクロロエチレンが土壌や地下水に含まれる微生物の分解作用によって生成されます。

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3.土壌・地下水調査について

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調査対象物質:特定有害物質全25物質

・第一種特定有害物質(揮発性有機化合物):全11物質

土壌溶出量基準超過3物質,地下水基準超過2物質

①土壌溶出量(mg/L)

②土壌含有量(mg/kg)

③地下水(mg/L)

1 四塩化炭素 0.002 以下 0.002 以下

2 1,2-ジクロロエタン 0.004 以下 0.004 以下

3 1,1-ジクロロエチレン 0.1 以下 0.1 以下

4 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 以下 0.04 以下

5 1,3-ジクロロプロペン 0.002 以下 0.002 以下

6 ジクロロメタン 0.02 以下 0.02 以下

7 テトラクロロエチレン 0.01 以下 0.01 以下

8 1,1,1-トリクロロエタン 1 以下 1 以下

9 1,1,2-トリクロロエタン 0.006 以下 0.006 以下

10 トリクロロエチレン 0.03 以下 0.03 以下

11 ベンゼン 0.01 以下 0.01 以下

物質名番号

土壌汚染対策法に規定される基準

なし第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)

区分

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3.土壌・地下水調査について調査対象物質・第二種特定有害物質(重金属等):全9物質

・第三種特定有害物質(農薬等):全5物質

土壌溶出量基準超過3物質,含有量基準超過3物質 10

①土壌溶出量(mg/L)

②土壌含有量(mg/kg)

③地下水(mg/L)

12 カドミウム 0.01 以下 150 以下 0.01 以下

13 六価クロム 0.05 以下 250 以下 0.05 以下

14 シアン 検出されないこと 50 検出されないこと

15 水銀水銀が0.0005以下,

かつ,アルキル水銀が

検出されないこと15

水銀が0.0005以下,

かつ,アルキル水銀が

検出されないこと

16 セレン 0.01 以下 150 以下 0.01 以下

17 鉛 0.01 以下 150 以下 0.01 以下

18 砒素 0.01 以下 150 以下 0.01 以下

19 ふっ素 0.8 以下 4000 以下 0.8 以下

20 ほう素 1 以下 4000 以下 1 以下

21 シマジン 0.003 以下 0.003 以下

22 チオベンカルブ 0.02 以下 0.02 以下

23 チウラム 0.006 以下 0.006 以下

24 ポリ塩化ビフェニル(PCB) 検出されないこと 検出されないこと

25 有機りん化合物 検出されないこと 検出されないこと

第二種特定有害物質(重金属等)

第三種特定有害物質(農薬等)

なし

番号 区分 物質名

土壌汚染対策法に規定される基準

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3.土壌・地下水調査について揮発性有機化合物の土壌調査の流れ

1.土壌ガス調査 地表部の土壌ガスを採取し,ガス中の揮発性有機化合物を測定する。

【平面的に汚染の可能性を

把握する】

2.ボーリング土壌

溶出量調査

深度方向の土壌を採取し,土壌中の揮発性有機化合物を分析する。

【汚染の有無を判定し,汚

染範囲を確定する】

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3.土壌・地下水調査について

1.土壌ガス調査 地表部の土壌ガスを採取し,ガス中の揮発性有機化合物を測定する。

【平面的に汚染の可能性を

把握する】

2.ボーリング土壌

溶出量調査

深度方向の土壌を採取し,土壌中の揮発性有機化合物を分析する。

【汚染の有無を判定し,汚

染範囲を確定する】

揮発性有機化合物の土壌調査の流れ

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3.土壌・地下水調査について土壌調査結果① 揮発性有機化合物の土壌汚染状況

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3.土壌・地下水調査について

重金属等による土壌調査の流れ

1.表層土壌調査 地表部及び埋設配管下の土壌を採取し,重金属等を分析する。

【汚染の有無を判定し,平面

的な汚染範囲を確定する】

2.ボーリング土壌

溶出量・含有量調査

深度方向の土壌を採取し,土壌中の重金属等を分析する。

【汚染深度を把握し,汚染

範囲を確定する】

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3.土壌・地下水調査について

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重金属等による土壌調査の流れ

1.表層土壌調査 地表部及び埋設配管下の土壌を採取し,重金属等を分析する。

【汚染の有無を判定し,平面

的な汚染範囲を確定する】

2.ボーリング土壌

溶出量・含有量調査

深度方向の土壌を採取し,土壌中の重金属等を分析する。

【汚染深度を把握し,汚染

範囲を確定する】

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3.土壌・地下水調査について土壌調査結果② 重金属等による土壌汚染状況

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3.土壌・地下水調査について土壌調査結果③ 重金属等の土壌汚染深度

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3.土壌・地下水調査について地下水調査の流れ

地下水調査 土壌調査の結果,土壌溶出量汚染があった区画において,観測井戸を設置して地下水を採取し,地下水中の汚染物質の濃度を測定する。

【地下水汚染の有無を判定し,

汚染範囲を確定する】

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3.土壌・地下水調査について地下水調査結果

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4.浄化対策について

• 基準超過が確認された本敷地については、6月15日

の土壌調査結果の報告に伴い、土壌汚染対策法に基づき、船橋市から区域指定を受ける予定です。

• その上で、周辺住民の皆様の健康に影響が生じないよう適切な管理及び汚染の除去等の指導を受けながら対応して参ります。

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4.浄化対策について

• 応急対策(土壌)

ほぼ全域がコンクリート舗装等で覆われています。舗装等にて覆われていない部分は、シート養生で被覆しており、汚染土壌の飛散防止をしたため、健康への影響のおそれは極めて低い状態です。

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4.浄化対策について

• 応急対策(地下水)

敷地境界部において基準超過を示しており、敷地外への影響が懸念されます。

地下水流向の下流側の敷地境界に井戸を設置し、汚染地下水を汲み上げ、下流への流出を防止します。

汲み上げした地下水は、浄化装置で汚染物質を浄化し、汚染がないことを定期的に確認して放流します。

7月末から実施予定です。

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4.浄化対策について

• 恒久対策

船橋市のご指導や、 土壌汚染対策法に基づき、速やかに実施いたします。

– 土壌(入れ替え)

• 汚染土壌を掘削し、清浄な土壌に入れ替えます。掘削した汚染土壌は、適正に処理します。

– 地下水(原位置浄化)

• 高濃度の汚染地下水を汲上げて浄化します。

• 化学処理(バイオ栄養剤投入など)により有害物質を無害化します。

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4.浄化対策について

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今後のスケジュール平成月 7 8 9 10 11 12 1~6 7 …

応急対策

恒久対策

応急対策

恒久対策

30年28年 31年

土壌

地下水

27年 29年

恒久対策終了まで実施

掘削・入替

恒久対策終了まで実施

汲上、化学処理 (有害物質分解) モニタリング

約9か月間

7月末

約2年間 2年間

10月頃

調査・検討

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ご清聴ありがとうございました

■□今後の連絡先□■

三菱電機株式会社 新船橋管理センター

お問い合わせ窓口専用電話 : 047-410-3362(平日9時~17時)e-mail : [email protected]

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