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総務省地域力創造グループ 過疎対策室 平成29年度過疎地域等自立活性化推進交付金 過疎地域等ネットワーク圏形成支援事業 概要一覧

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総務省地域力創造グループ

過疎対策室

平成29年度過疎地域等自立活性化推進交付金過疎地域等ネットワーク圏形成支援事業

概要一覧

過疎地域等自立活性化推進交付金の活用事例(平成29年度)

青 森 県 五所川原市 : 七和まちづくりネットワークによる住民主導の地域ビジネス助け合い事業 ・・・ 1

兵 庫 県 西 脇 市 : 地域が自立!地域で共生!比也野里プロジェクト ・・・ 2

島 根 県 雲 南 市 : 鍋山ささえあい事業 ・・・ 3

福 岡 県 那 珂 川 町 : 伝わる「暮らし」。みんなの「南畑の本」プロジェクト ・・・ 4

鹿 児 島 県 南 九 州 市 : 空き家再生ネットワークの資源化を通じた創業支援プロジェクト ・・・ 5

ごしょがわらし

にしわきし

うんなんし

なかがわまち

みなみきゅうしゅうし

ななわ

ひやのさと

なべやま

みなみはた

事業名:七和まちづくりネットワークによる住民主導の地域ビジネス助け合い事業 総事業費:15,518千円

五所川原市七和地区集落ネットワーク圏(青森県五所川原市)

・五所川原市の南東部に位置する農村地区・6つの集落(773世帯、1944人)による集落ネットワーク圏・高齢化率:38.58%・公共施設等:中学校と保育園が1つ。小学校なし。公民館が1つ。

・各集落が一体となって安心して幸せに暮らせる地域コミュニティを構築することが地域の将来像である。・地域のつながりを実感できる機会を創出し、地域で孤独を感じることなく、生活に安心をもたらすよう拠点機能の強化を図る。・地域内の資源循環の活性化と地域外からの外貨獲得に取組む。・担い手発掘・育成と住民主体組織の設立・法人化を推進する。

集落ネットワーク圏で取り組む内容

背景・課題・活性化の方針等

移動販売車「七和楽々号」の運行

事業実施体制

コミュニティカフェの開設

産業振興

生活の安全・安心確保対策

七和地域住民協議会七和地区民生委員・児童委員協議会七和地区社会福祉協議会暮らしの応援隊社会福祉法人若菜会

運営主体:七和地区活性化協議会

事務局(七和福祉プラザ)企画実践(七和まちづくりネットワーク)

協力団体青森大学弘前医療福祉大学政策集団地域再生青森会議青森コミュニティビジネス研究所プロジェクトおおわに事業協同組合青森県生活協同組合連合会

助言提言

作業指示

青森県西北地域県民局五所川原市

支援協力

◆地産地消&地産外商プロジェクト(七和地区活性化協議会)

・米や薪の生産者と消費者を結びつける体験活動等を実施するとともに、それらの集荷・保管・精米・配送体制を整えるための体制構築を行った。また、七和地域ブランド化戦略策定委員会を開催した。

◆助け合いプロジェクト(七和地区活性化協議会)

・社会福祉法人若菜会のサービスと自主的な助け合い事業を融合させ、住民ファーストな仕組みづくり、サービス提供を行った。具体的には、高齢者等に対する送迎サービスの社会実験や、青森県民生協との連携による、移動販売車「七和楽々号」の運行に取り組んだ。・また、高齢者福祉だけではなく、地域にニーズのある障碍者福祉にも取り組んだ。

※持続可能な取組に向けて、地域の危機感を自分事のように感じ、行動する住民が着実に増えてきている。

◆小さな拠点&つながるプロジェクト(七和地区活性化協議会)

・七和福祉プラザの小さな拠点としての機能をさらに充実させるため、コミュニティカフェの開設や健康体操、健康教室の実施等により、住民相互のつながりを強化し、併せて交流人口の拡大を図った。

地域文化伝承対策

ご し ょ が わ ら し ななわ

1

整備した特産品加工場では特産加工品【万能だれ比也野】を製造

事業名:地域が自立!地域で共生!比也野里パワーアッププロジェクト 総事業費:12,081千円

比延集落ネットワーク圏(兵庫県西脇市)

・比延地区は西脇市の東部にある中山間地域・8の集落(約1,500世帯、約3,800人)による集落ネットワーク圏・高 齢 化率:35.7%(一部地域では46%を超える。)・公共施設等:診療所、小売店舗はなし。小学校2、中学校1、

認定こども園1、地区コミュニティセンター1

地域自らが主体となった高齢者支援・子育て支援や、地域資源を活かし域外から人・資金が流入する地域づくりに取り組むことで、将来にわたっ

て生活機能が維持され、活力ある地域へと展開していく。

集落ネットワーク圏で取り組む内容

背景・課題・活性化の方針等事業実施体制

生活の安全・安心確保対策

産業振興

支援

ええまち比也野里(地域のまちづくり団体)

西脇市観光協会

社会福祉法人ひえ

NPO法人北はりま田園空間博物館

大学・高校等

西脇市役所

地域自治組織に移行

比延地区自治協議会

区長会ほかその他団体+

みのり農業協同組合 企業等

株式会社北はりま旬菜館

ええまち比也野里

その他の団体・個人

◆比也野里くらし安心事業 (ええまち比也野里)

・地域が主体となって小規模商業施設(日用品や惣菜等の販売)や住民交流拠点(喫茶、サロン)の運営、移動販売車の運行による買物支援を実施。

・高校生との連携により、商業施設・住民交流拠点の活性化、独居高齢世帯等への買物支援の個配対応へと展開。

◆地域で育てる比也野っ子推進事業(ええまち比也野里)

・農業体験等の地域文化・伝統の継承、放課後等の見守り、多世代交流行事などを実施し、地域で子育てを応援。

◆豊かな比也野里づくり事業 (ええまち比也野里)

・循環型農業(生ゴミの液肥化と特産農産物の栽培のリンク)の促進による食の安全・安心のブランド化を図る。・耕作放棄地等の景観保全や有効利用に取り組み、豊かな農村環境を保全する。・竹林オーナー制等を通じ、景観保全、交流促進を図る。

交流・移住促進対策

◆比也野里まるごと魅力発信事業 (ええまち比也野里)

・大学連携による地域資源の魅力発信を行う。・住民交流事業の実施や、味噌づくり、竹炭づくり、農作業など農村体験講座等を開設し、住民間交流を図る。・農村体験講座等と連携し、都市部の住民等と都市間住民交流を図る。

【比延地区自治協議会】での地域課題の解決へ向けたワークショップ

万能だれ比也野

◆特産品開発・販路拡大事業 (ええまち比也野里)

・空き施設を加工場として改修し、地域資源を活かした特産商品開発、 販路拡大等を図る。

ひえ にしわき

ひやのさと

2

事業名:鍋山ささえあい事業 総事業費:12,644千円

鍋山集落ネットワーク圏(島根県雲南市)

・鍋山地区は雲南市三刀屋町の西部にある農村地帯・11集落28自治会(412世帯、1,398人)の集落ネットワーク圏・高 齢 化率:39.7%・公共施設等:小学校、幼稚園、郵便局、交流センター等がある。

病院(診療所・歯科)はない。買い物は個人商店1店舗。

・地域づくり活動に関わる担い手が不足しており、地区内の人的資

源の把握と見守り推進体制の構築を行う。・相談・見守り体制の構築必要性の地区内住民への意識付けを行う。・専門職・関係機関等との協働体制をつくる。

集落ネットワーク圏で取り組む内容

背景・課題・活性化の方針等

躍動鍋山「ささえあい祭り」実施状況

支援

事業実施体制

地域住民への事業説明状況

①地域内資源の把握と見守り推進体制の構築

②鍋山交流センター等での相談や支援の試行

③専門職・機関等とのネットワークの構築

④雲南市や関係機関との協働体制づくり

◆ 住民ヒアリングの実施:困りごと相談・見守り支援のニーズ調査実施 平成29年8月16日~29日 対象;65歳以上独居高齢者32名・災害時要支援者32名計64名◆人的資源の発掘:地区内看護師チーム「ちょんてご」 1団体7名育成・支援◆福祉活動参加者の増加:事業説明会・研修会・イベント等参加者1,368人(開催回数43回)

◆日常生活の中で“つぶやき”を拾う「安らぎ広場」を開設

・つぶやき拾い 88件(ささえあいまつり30、クリスマス会13、栄養と介護予防教室45)

・安らぎ広場への相談件数 10件(個別7件、自治会等3件)、安心生活応援隊事業依頼件数 22件(草刈り・剪定・除雪・畑作業)

◆12回の情報共有やふりかえりの場を開催し行政や社会福祉協議会、市立病院等と協働体制づくりを実施

なべやま うんなんし

3

事業名:伝わる「暮らし」。みんなの「南畑の本」プロジェクト 総事業費:6,924千円

南畑地区(福岡県那珂川町)

・南畑地区は、那珂川町南部の6つの集落(約800世帯、約1,800人)による集落ネットワーク圏【人口減少】15年間(H14 →H29)で約25%減少【少子化】25年間(H3 →H29)で小学校児童数約72%減少地区内には、幼稚園が1つ、小学校が1つあるが、中学校は無い。

・「住みたくなる南畑」をテーマに、地域資源を有効活用していく・交流人口促進、移住促進・人口が減少しても維持できる地域コミュニティをつくる

集落ネットワーク圏で取り組む内容

背景・課題・活性化の方針等事業実施体制

交流・移住促進対策

①「南畑の本~暮らし編~」の制作(南畑ぼうぶら会議)

・人口減少が進行したとしても地域コミュニティが維持され、地域住民が活き活きと暮らしていける地域づくりを目指し、交流人口の増加、移住の促進を図る。・そのために、南畑ぼうぶら会議が掲げる地域活性化テーマである「住みたくなる南畑」のイメージが詰まった、手に取れるデザイン性の高い冊子を制作する。・これを福岡都市圏を中心に配布することにより、南畑の将来の担い手となるような、子育て世代を中心とした移住者呼び込みに繋げる。

(会議風景)(南畑の本)

②地域のみんなでプロモーション活動(南畑ぼうぶら会議)

・地域内における活性化の取組の周知が不足しており、地域全体を巻き込んで活性化に対する意識を高めていくことが必要。・冊子の配布先や配布方法、より効果の高い南畑の魅力の伝え方について、地域住民と協力して企画し、実施する。・制作した冊子は、地域でのお披露目会を開催して、活性化に対する地域の一体感醸成に繋げる。・冊子を通して、地域内外とのコミュニケーション促進を図る。

みなみはた な か が わ ま ち

4

事業名:空き家再生ネットワークの資源化を通じた創業支援プロジェクト 総事業費:10,038千円

頴娃町集落ネットワーク圏(鹿児島県南九州市)

・南九州市頴娃町は薩摩半島奥部の海岸沿いの農村エリア・74集落(5,603世帯,約12,000人)による集落ネットワーク圏・高齢化率:36.9%, 空き家比率:21%・公共施設等:小学校5,中学校3→H31年に1校に統合

公立や大きな総合病院はなし

・行政と連携した観光を軸としたまちづくり活動を継続的に推進・番所鼻公園,釜蓋神社,大野岳からの観光来訪者を商店街や農地へ誘導・再生可能な空き家を資源と位置づけ,必要な改修による機能強化・空き家群をネットワークとして交流人口増,創業支援に取り組む

集落ネットワーク圏で取り組む内容

背景・課題・活性化の方針等

年間15万人に達した釜蓋神社の来訪者

頴娃観光協会(NPO理事長が会長)

商工会頴娃支部(NPO副理事長が支部長)

石垣通り会

運営主体:NPO法人頴娃おこそ会

支援

事業実施体制

観光地でなかった石垣商店街に再生し交流拠点となった「塩や、」

産業振興

交流・移住促進対策

◆創業支援及び再創業支援事業地域に新たな交流や価値を生み出すビジネスの誘致(飲食店,体験観光,民宿ゲストハウス,研修受入)◆お茶のこさいさい研究所事業・今後地域が必要としつつ新規創業に繋がる可能性のある事業や働き方についての調査研究,立ち上げ支援(ゲストハウス,コワーキングスペース,田舎式不動産業,複業や小商い的なりわい など)

◆空き家再生の促進と機能強化及び発信・交流促進・再生可能な空き家を地域資源と位置づけ,新たな空き家の発掘に努める。家主との交渉も地域との信頼関係の維持構築を意識しつつ,丁寧に進めていく。・既に再生した5軒の空き家についても,必要な機能強化を通じ資源化する。

[再生空き家ネットワーク]既存 ①塩や、(交流拠点),②福のや、(民宿),

③ふたつや、母屋(協力隊員住居=お試しハウス⇒ゲストハウスへ),④茶や、(農業観光交流拠点),⑤なごみや(協力隊員住居⇒シェアハウス化)

新規 ⑥あずまや、(一棟貸し民宿) ⑦ふたつや、離れ(オフィス)

・再生空き家では、地域との交流促進、移住者受入、創業支援への繋がり創出を図る。

茶寿会

南九州市役所企画課,商工観光課,都市計画課

鹿児島県庁観光課,共生・協働推進課,地域政策課

第一工業大学頴娃高校

商工会女性部,長生会(敬老会),番所会,商工会青年部,石垣自治会 etc

◆三寿めぐりプロジェクト推進番所鼻公園・釜蓋神社・大野岳の3大観光スポットへの来訪者を観光スポット以外の商店街・農業エリアに誘導すべく、マップやサイトの作成を行う。

えいちょう みなみきゅうしゅう

5