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29P-0816 クロピドグレル与患態調田 1 一川 1 1 院薬) 【目的】 当院は年間約 300 症例の経皮的冠動脈形成術(PCI)を行っ ている。PCI 施行後はアスピリン・クロピドグレルの併用服用となり、臨床薬剤 師は出血傾向や肝障害への注意など、服用中は副作用モニターが必須である。 今回我々は投与量に着目し、適切な投与量の指標を得たいと考えた。そ こでクロピドグレル常用量以下の 50mg (ないしは 25mg)服用している症例 の現状を調査したので報告する。 【方法】 2008 10 1 日より 2010 10 31 日までに当院循環器内 科でクロピドグレル錠 25mg が処方された 50 名に対して、年齢・性別・初期 投与量・減量の有無・減量の理由・その後の服用状況などについて調査 を行った。 【結果】 対象者 50 名のうち女性が 43 (85%)であった。初期投与 量より減量になった症例は 16 名であり、うち女性は 10 名であった。そ の原因は便鮮血・内出血・ワーファリンとの併用・ Hb減少・紫斑などであった。 【考察】 添付文書上にある慎重投与対象に加え、女性であることは減 量の要因であることが推測された。

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Page 1: 29P-0816 クロ グレル 与患 の 態調 田 子1 子( 院 …nenkai.pharm.or.jp/131abst/29P-0816.pdf29P-0816 クロピドグレル減量投与患者の実態調査 太田 純子1,一川

29P-0816クロピドグレル減量投与患者の実態調査◯太田 純子1,一川 悦子1(1荻窪病院薬)

【目的】 当院は年間約 300 症例の経皮的冠動脈形成術(PCI)を行っている。PCI 施行後はアスピリン・クロピドグレルの併用服用となり、臨床薬剤師は出血傾向や肝障害への注意など、服用中は副作用モニターが必須である。今回我々は投与量に着目し、適切な投与量の指標を得たいと考えた。そこでクロピドグレル常用量以下の 50mg(ないしは 25mg)服用している症例の現状を調査したので報告する。【方法】 2008年 10月 1日より 2010年 10月 31日までに当院循環器内科でクロピドグレル錠 25mgが処方された 50名に対して、年齢・性別・初期投与量・減量の有無・減量の理由・その後の服用状況などについて調査を行った。【結果】 対象者 50名のうち女性が 43名(約 85%)であった。初期投与量より減量になった症例は 16名であり、うち女性は 10名であった。その原因は便鮮血・内出血・ワーファリンとの併用・Hb減少・紫斑などであった。【考察】 添付文書上にある慎重投与対象に加え、女性であることは減量の要因であることが推測された。