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「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習 内容編 公益社団法人 日本看護協会

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Page 1: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」活用のための手引き

3. 学習内容編

公益社団法人 日本看護協会

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はじめに

意思決定を支える力

ニーズをとらえる力

ケアの受け手をとらえ、判断し、その人に適した方略を選択する

ケアの受け手を中心に、情報やデータを多職種間で共有し、ケアの方向性を検討、連携する

ケアの実施・評価を行う(PDCAサイクルや看護過程の展開)

ケアの受け手が立ち会う場面(治療、最期の迎え方等)において、その人らしい選択ができるための意思決定を支える

協働する力 ケアする力

図1 JNAラダーを構成する4つの力

日本看護協会 常任理事

川本 利恵子

日本看護協会では、2025年に向けて変化する医療提供体制へ対応すべく、

あらゆる施設や場におけるすべての看護師に共通する看護実践能力の標準的指

標として、「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(以下、JNAラ

ダー)を2016年5月に公表しました。

JNAラダーを多くの方々にご活用いただくために、『「看護師のクリニカル

ラダー(日本看護協会版)」活用のための手引き』を作成しており、2016年5

月に、第1弾として開発の背景や目的、開発プロセスをまとめた「1.開発の経

緯」、2016年11月には第2段として「2.導入・活用編」を公表し、JNAラダー

を導入方法を紹介しました。

JNAラダーは、すべての看護師に共通する看護実践能力として、4つの力か

ら構成し(図1)、5つの習熟段階で構成しています(図1)。看護師が習熟段

階に応じて看護実践能力を強化していくためには、看護師個人の自己研鑽だけ

でなく、組織がその学習を支援していくことも重要です。

そこで、JNAラダーの4つの力に基づく学習内容を段階毎にまとめ、学習内容

を作成しました。特に、中堅看護師については、キャリア開発ではなく看護実

践能力強化の視点から標準的な学習の方向性を示すことは新しい試みといえま

す。

実践のそれぞれの場の中で、知識の習得や実践の経験によって、学習が蓄積

していくことで、広く看護実践能力の強化が図られることを期待しています。

1

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JNAラダーに基づく学習内容の特徴

2

1医療機関や地域における看護師の役割発揮を意識した内容としています

業務を通して「学び・育てる」ためのOJTの視点を盛り込んでいます

現場で業務を遂行する中で、知識や技術を学びとったり、上司や先輩からの

指導を受けることによる看護実践能力の育成にはOJT(On-the-job Training)が

欠かせません。業務を通して「学び・育てる」ためのOJTの視点を「実践

(OJT)」とし、現場の看護に合わせた知識や技術を「知識の例」として、表

現しました。

特定の領域に特化せず、施設を問わず共通して求められる学習内容として、

地域包括ケアシステムにおける、多職種間連携やケアの改善の視点を盛り込み

ました。

学習内容検討のプロセス

JNAラダーのレベル

レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ

理解

知識

専門的用語や定義(具体的知識)

原理や理論など知識の系統的理解(概念的知識)

手法や方法(遂行的知識)

情報や思考プロセス(メタ認知的知識)

考え

正しい情報を呼び出す(記憶)

意味をとらえる(理解)

すでに学習した手段を別の状況に適用する(応用)

相互関係を明確にするために構成要素に分解し、全体との関連性の説明する(分析)

目的に照らして判断を行う(評価)

物事を組み合わせて新たなものを作り出す(創造)

意志・

態度

気付く(受容)

自発的に行動する(反応) 参加する、責任を負う(価値付け)

討論する、見解を示す(価値の組織化)

主張する(価値の個性化)

行動

示された動作を真似て試みる(模倣)

手順に従って実践する(操作)

正確に実施する(精緻化)

調和した形で順序よく出来る(分節化)

状況にあわせて適切に行動をとれる(自然化)

図2 JNAラダー学習内容検討の基本的考え方

すべての看護師に共通する学習内容を開発するために、様々な場(中小規模

病院、大規模病院、訪問看護ステーション、高齢者介護施設、教育機関)や立

場(看護管理者、教育担当者、専門・認定看護師、教員)を含め検討メンバー

としました。学習理論も参考としながら(図2)、各レベルに到達するための

学習における目標として「学習目標」を作成し、現場で実施されている教育や

実践内容を踏まえて整理を進めました。

教育目標分類学a等を参考に本会作成

2

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レベ

ルⅠ

ⅡⅢ

ⅣⅤ

レベル毎の定義

基本的な看護手順に従い必要に応

じ助言を得て看護を実践する

標準的な看護計画に基づき自立し

て看護を実践する

ケアの受け手に合う個別的な看護を

実践する

幅広い視野で予測的判断をもち看

護を実践する

より複雑な状況において、ケアの受け

手にとっての最適な手段を選択し

QOLを高めるための看護を実践する

ニーズをとらえる力

助言を得てケアの受け手や状況(場)

のニーズをとらえる

ケアの受け手や状況(場)のニーズを

自らとらえる

ケアの受け手や状況(場)の特性をふ

まえたニーズをとらえる

ケアの受け手や状況(場)を統合し

ニーズをとらえる

ケアの受け手や状況(場)の関連や意

味をふまえニーズをとらえる

□助言を受けながらケアの受け手に

必要な身体的、精神的、社会的、ス

ピリチュアルな側面から必要な情報収

集ができる

□ケアの受け手の状況から緊急度を

とらえることができる

□自立してケアの受け手に必要な身

体的、精神的、社会的、スピリチュア

ルな側面から必要な情報収集ができ

る □得られた情報をもとに、ケアの受け

手の全体像としての課題をとらえるこ

とができる

□ケアの受け手に必要な身体的、精

神的、社会的、スピリチュアルな側面

から個別性を踏まえ必要な情報収集

ができる

□得られた情報から優先度の高い

ニーズをとらえることができる

□予測的な状況判断のもと身体的、

精神的、社会的、スピリチュアルな側

面から必要な情報収集ができる

□意図的に収集した情報を統合し、

ニーズをとらえることができる

□複雑な状況を把握し、ケアの受け

手を取り巻く多様な状況やニーズの情

報収集ができる

□ケアの受け手や周囲の人々の価値

観に応じた判断ができる

ケアする力

助言を得ながら、安全な看護を実践

する

ケアの受け手や状況(場)に応じた看

護を実践する

ケアの受け手や状況(場)の特性をふ

まえた看護を実践する

様々な技術を選択・応用し看護を実

践する

最新の知見を取り入れた創造的な看

護を実践する

□指導を受けながら看護手順に沿っ

たケアが実施できる

□指導を受けながら、ケアの受け手に

基本的援助ができる

□看護手順やガイドラインに沿って、

基本的看護技術を用いて看護援助

ができる

□ケアの受け手の個別性を考慮しつ

つ標準的な看護計画に基づきケアを

実践できる

□ケアの受け手に対してケアを実践す

る際に必要な情報を得ることができる

□ケアの受け手の状況に応じた援助

ができる

□ケアの受け手の個別性に合わせ

て、適切なケアを実践できる

□ケアの受け手の顕在的・潜在的

ニーズを察知しケアの方法に工夫がで

きる

□ケアの受け手の個別性をとらえ、看

護実践に反映ができる

□ケアの受け手の顕在的・潜在的な

ニーズに応えるため、幅広い選択肢の

中から適切なケアを実践できる

□幅広い視野でケアの受け手をとら

え、起こりうる課題や問題に対して予

測的および予防的に看護実践ができ

□ケアの受け手の複雑なニーズに対

応するためあらゆる知見(看護および

看護以外の分野)を動員し、ケアを実

践・評価・追求できる

□複雑な問題をアセスメントし、最適

な看護を選択できる

協働する力

関係者と情報共有ができる

看護の展開に必要な関係者を特定

し、情報交換ができる

ケアの受け手やその関係者、多職種

と連携ができる

ケアの受け手を取り巻く多職種の力を

調整し連携できる

ケアの受け手の複雑なニーズに対応で

きるように、多職種の力を引き出し連

携に活かす

□助言を受けながらケアの受け手を

看護していくために必要な情報が何

かを考え、その情報を関係者と共有

することができる

□助言を受けながらチームの一員とし

ての役割を理解できる

□助言を受けながらケアに必要と判

断した情報を関係者から収集するこ

とができる

□ケアの受け手を取り巻く関係者の

多様な価値観を理解できる

□連絡・報告・相談ができる

□ケアの受け手を取り巻く関係者の

立場や役割の違いを理解したうえで、

それぞれと積極的に情報交換ができ

る □関係者と密にコミュニケーションを取

ることができる

□看護の展開に必要な関係者を特

定できる

□看護の方向性や関係者の状況を

把握し、情報交換できる

□ケアの受け手の個別的なニーズに

対応するために、その関係者と協力し

合いながら多職種連携を進めていくこ

とができる

□ケアの受け手とケアについて意見交

換できる

□積極的に多職種に働きかけ、協力

を求めることができる

□ケアの受け手がおかれている状況

(場)を広くとらえ、結果を予測しなが

ら多職種連携の必要性を見極め、主

体的に多職種と協力し合うことができ

る □多職種間の連携が機能するように

調整できる

□多職種の活力を維持・向上させる

関わりができる

□複雑な状況(場)の中で見えにくく

なっているケアの受け手のニーズに適

切に対応するために、自律的な判断

のもと関係者に積極的に働きかけるこ

とができる

□多職種連携が十分に機能するよ

う、その調整的役割を担うことができる

□関係者、多職種間の中心的役割

を担うことができる

□目標に向かって多職種の活力を引

き出すことができる

意思決定を支える力

ケアの受け手や周囲の人々の意向を

知る

ケアの受け手や周囲の人々の意向を

看護に活かすことができる

ケアの受け手や周囲の人々に意思決

定に必要な情報提供や場の設定が

できる

ケアの受け手や周囲の人々の意思決

定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊

重できる

複雑な意思決定プロセスにおいて、多

職種も含めた調整的役割を担うこと

ができる

□助言を受けながらケアの受け手や

周囲の人々の思いや考え、希望を知

ることができる

□ケアの受け手や周囲の人々の思い

や考え、希望を意図的に確認するこ

とができる

□確認した思いや考え、希望をケア

に関連づけることができる

□ケアの受け手や周囲の人々の意思

決定に必要な情報を提供できる

□ケアの受け手や周囲の人々の意向

の違いが理解できる

□ケアの受け手や周囲の人々の意向

の違いを多職種に代弁できる

□ケアの受け手や周囲の人々の意思

決定プロセスに看護職の立場で参加

し、適切な看護ケアを実践できる

□適切な資源を積極的に活用し、ケ

アの受け手や周囲の人々の意思決

定プロセスを支援できる

□法的および文化的配慮など多方

面からケアの受け手や周囲の人々を

擁護した意思決定プロセスを支援で

きる

©2016 J

apan

ese

Nurs

ing

Ass

ocia

tion

「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」

看護の核となる実践能力:看護師が論理的な思考と正確な看護技術を基盤に、ケアの受け手のニーズに応じた看護を臨地で実践する能力

定義

看護

の核

とな

る実

践能

【レベル毎の目標】

【行動目標】

【レベル毎の目標】

【行動目標】

【レベル毎の目標】

【行動目標】

【レベル毎の目標】

【行動目標】

公益社団法人

日本看護協

3

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JNAラ

ダー4つ

の⼒と学習項⽬

ニーズをとらえる⼒

ニーズをとらえる⼒

協働する⼒

協働する⼒

意思決定を⽀える⼒

意思決定を⽀える⼒

ケアする⼒

ケアする⼒

⾝体⾯(疾患・障がい)

⾝体⾯(⽣活)

社会⾯

精神⾯

ケアの受け⼿の全体像

ケアの改善

ケアの提供

安全

感染

病態把握

薬剤の取扱

救命救急

チームでの協働

コミュニケーション

地域をみる視点

意思決定⽀援

倫理

すべての看護師に共通する看護実践能⼒獲得のための核となる学習内容で構成

価値観や信条の側⾯

(スピリチュアルな側⾯)

看取り

4

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5つの習熟段階に応じた学習内容

各レベルに到達するための学習内容を示しました(表1)。各習熟段階には、

「到達目標」としてJNAラダーの「レベル毎の定義」を示しています。

表の中では、4つの力ごとに、JNAラダー各習熟段階の「レベル毎の目標」「行動

目標」、さらに「学習目標」が示され、学習内容が「実践(OJT)」と「知識の

例」の2枠で示されています。

■到達目標…JNAラダーのレベル毎の定義

■レベル毎の目標…JNAラダーの4つの力におけるレベル毎の目標

■行動目標…レベル毎の目標を達成するための行動目標

行動目標がすべて達成されることで、各レベルに到達

する

■学習目標…各レベルに到達するための学習における目標

実践(OJT)や知識の学習内容を包含した目標とする

■実践(OJT)…各レベルに到達するために、業務を通して

「学び・育てる」ためのOJTの視点

学習形態例:OJT*、演習**、レポート等

■知識の例…実践(OJT)の学習のために、獲得すべき知識や技術

の例

学習形態例:集合研修、自己学習、eラーニング等

*OJT…On the Job Training。現場で業務を遂行する中で知識や技術を学びとっ

たり、上司や先輩等からの助言や指導を受けたりすることが行われるb。

**演習…模擬的な状況を設定し、実践的に経験する場。ロールプレイやシミュレー

ション、事例検討などがあるbc。

また、専門職である看護師に求められる基本姿勢として、看護者の倫理綱領や看

護業務基準(2016年改訂版)に、継続学習による能力の維持・開発や自己研鑽の

必要性が示されていますde。そのため、「教育内容」ではなく「学習内容」として

公表しています。

JNAラダー

学習内容

として

新たに提示

各レベルに到達するための学習内容

用語の説明

参考文献

a A Taxonomy for Learning, Teaching, and Assessing: A Revision of Bloom's Taxonomy

of Educational Objectives, Abridged Edition. Lorin W. Anderson, 2001.

b 継続教育の基準ver.2活用のためのガイド. 日本看護協会, 2012.

c 助産実践能力育成のための教育プログラム. 医学書院, 2015.

5

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学習内容の活用方法

JNAラダーに基づく学習内容は、あらゆる実践の場のすべての看護師に共通

するものとして、核となる学習内容で構成しています。そのため、活用の際に

は、実践の場に応じて必要な学習内容を追加していただければと考えています。

核となる学習内容としての活用

施設内教育への活用

■知識の例…研修選びへの参考

■実践(OJT)…実践の中で意識するポイント

振り返りのポイント

■知識の例…自施設に応じた研修企画の検討

自己学習や研修受講の推奨

■実践(OJT)…学習内容を活用したOJT

OJTにおける指導や振り返りの

ポイント

演習指導時のポイント

看護師個人

実践の意味づけによる

看護実践の積み上げ

看護師が所属する組織

標準的な学習内容

を用いた

施設内教育の充実

施設内教育を企画する看護管理者や教育担当者には、社会のニーズ・組織の

ニーズ・対象となる個々の看護師のニーズを考慮して、優先順位をつけて施設

内教育へ反映し活用されることを期待しています。施設の状況に応じて、日本

看護協会や都道府県看護協会等の施設外教育も積極的に活用しながら、教育の

対象・方法などを検討いただければ幸いです。

レベルⅠ到達のための教育については、2014年に厚生労働省が取りまとめ

た「新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】」fに沿った内容としている箇所

もあるため、ガイドラインの活用も併せて進めていただければと考えています。

本手引きの最後に、指針や研修プログラム等を掲載しています。ご参考くださ

い。

d 看護者の倫理綱領. 日本看護協会, 2003.

e 看護業務基準(2016年改訂版). 日本看護協会, 2016.

f 新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】. 厚生労働省, 2014.

6

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学習内容の施設内教育への活用例

活用例① 病院施設Aの場合

1. 組織における人材育成の現状・課題

地域医療の中核を担う施設として、患者の在宅復帰支援や地域との連携

の強化が課題である。

看護実践能力

組織の理念

目指す看護職員像

OJT・研修等

地域医療の発展に寄与する医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する

地域の中で多職種連携の中心的役割を担い、患者の個別性を配慮した看護ケアが提供できる

教育理念

教育目的

教育目標

年間教育計画

専門職として、変化する地域社会のニーズに対応する能力を身につけ、質の高い看護ケアを提供できる看護職を育成する

主体的かつ自律的に専門職として地域社会のニーズに対応するための能力を身につけ、質の高い看護ケアを提供する

・地域医療の提供に必要な看護実践能力の向上に向けて自発的に行動することができる・質の高い医療の提供に向けて、多職種と討論することができる

2.教育計画全体の見直しへのJNAラダーの活用

組織の教育計画全体を、JNAラダーを活用して見直しを実施。

自施設の教育計画 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

看護実践能力 新人看護職員研修研修①研修②研修③

研修⑤研修⑥研修⑦研修⑧

研修⑪

組織的役割遂行能力 研修④ 研修⑨ 研修⑫研修⑬

研修⑮研修⑯

研修⑲研修⑳

自己教育・研究能力 研修⑩ 研修⑭ 研修⑰研修⑱

JNAラダー学習内容 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

看護実践能力ケアする力

●ケアの改善 ●ケアの提供●安全 ●感染 ●病態把握●薬剤の取扱 ●救命救急

ニーズをとらえる力

●身体面(疾患・障がい)●身体面(生活)●精神面 ●社会面●価値観や信条の側面●ケアの受け手の全体像

協働する力

●チームでの協働●コミュニケーション●地域をみる視点

意思決定を支える力

●意思決定支援●倫理●看取り

既存の研修を活かしつつ、研修後のOJTにJNAラダー学習内容を活用。OJTのために必要な知識を既存の研修に追加。

優先度の高い内容を追加。OJTのために必要な知識について施設外教育を活用しながら組み込む。

優先度の高い内容を追加。OJTを中心として、JNAラダー学習内容を活用した自己学習を支援。

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3. JNAラダー学習内容を参考とした企画例

1) 講義・演習・OJTの連動

ケアする力

●ケアの改善 ●ケアの提供●安全 ●感染 ●病態把握●薬剤の取扱 ●救命救急

ニーズをとらえる力

●身体面(疾患・障がい)●身体面(生活)●精神面 ●社会面●価値観や信条の側面●ケアの受け手の全体像

協働する力

●チームでの協働●コミュニケーション●地域をみる視点

意思決定を支える力

●意思決定支援●倫理●看取り

レベルの定義標準的な看護計画に基づき自立して看護

を実践する

レベルⅡ到達のための学習内容全体

研修内容:①在宅復帰を考慮したフィジカルアセスメントの演習※学習内容の「実践(OJT)」の内容を指導のポイントとして活用

②多職種との情報共有の方法③多職種とのコミュニケーションのロールプレイ※学習内容の「実践(OJT)」の内容を指導のポイントとして活用

研修後:①部署で在宅復帰支援の患者を受けもつ※学習内容の「実践(OJT)」の内容を意識した実践の実施

②先輩の助言を受けながら事例の振り返り

ニーズをとらえる力

●身体面(生活)・住環境を考慮したアセスメント・生活習慣を考慮したアセスメント

協働する力

●チームでの協働・情報伝達

●コミュニケーション・協働するメンバーへの意見の伝え方

研修

研修名:在宅復帰支援のためのフィジカルアセスメントと多職種への伝達

ねらい:患者の在宅での生活に必要となる動きを想定したフィジカルアセスメントの実施から、その情報を関係するメンバーと共有する方法を理解する

学習内容例:

教育方略

JNAラダー学習内容を参考とした教育例

強化したい点:患者の在宅復帰のための地域との連携、情報を収集する内容および方法、関係するメンバーとの情報交換方法

Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

看護実践能力 新人看護職員研修研修①研修②研修③

研修⑤研修⑥研修⑦研修⑧

研修⑪

組織的役割遂行能力 研修④ 研修⑨ 研修⑫研修⑬

研修⑮研修⑯

研修⑲研修⑳

自己教育・研究能力 研修⑩ 研修⑭ 研修⑰研修⑱

教育計画のうち、レベルⅡを目指す看護師を対象とした看護実践能力の教育を企画。

ニーズをとらえる力

●身体面(生活)

協働する力

●チームでの協働●コミュニケーション

JNAラダー学習内容の「実践(OJT)」に示された内容を実践で実施するために…

どのような知識が必要か「知識の例」を参考に検討

どのような教育方略とするか「実践(OJT)」を参考に検討

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2) 知識の獲得のみで終わらせないグループワークの実施

Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

看護実践能力 新人看護職員研修研修①研修②研修③

研修⑤研修⑥研修⑦研修⑧

研修⑪

組織的役割遂行能力 研修④ 研修⑨ 研修⑫研修⑬

研修⑮研修⑯

研修⑲研修⑳

自己教育・研究能力 研修⑩ 研修⑭ 研修⑰研修⑱

教育計画のうち、レベルⅢを目指す看護師を対象とした看護実践能力の教育を企画。

ケアする力

●ケアの改善 ●ケアの提供●安全 ●感染 ●病態把握●薬剤の取扱 ●救命救急

ニーズをとらえる力

●身体面(疾患・障がい)●身体面(生活)●精神面 ●社会面●価値観や信条の側面●ケアの受け手の全体像

協働する力

●チームでの協働●コミュニケーション●地域をみる視点

意思決定を支える力

●意思決定支援●倫理●看取り

レベルの定義ケアの受け手に合う個別的な看護を実践

する

レベルⅢ到達のための学習内容全体

研修・教育方略

①日本看護協会のインターネット配信研修[オンデマンド]を視聴

②各自が自身のレベルに応じた学習内容の「実践(OJT)」を確認

③各自がこれまでの事例をもとに、JNAラダー行動目標、学習内容の「実践(OJT)」を用いて、どこまで実践できていたか、どこまで実践できていたらよいのかを検討

④グループワークで皆で共有し、目指す看護実践や自施設の役割から求められる看護実践について話し合う

JNAラダー学習内容を参考とした教育例

※1つの力や学習項目に焦点化した実施も可能

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活用例② 訪問看護ステーションBの場合

1. 組織における人材育成の現状・課題

高齢化が急激に加速している地域であり、認知症へのケアや看取りへの対応

が非常に求められている。

2. 教育の目的と目標

目的:利用者や家族の意思を尊重しながら、生活の質を高めるケア提供能力

を身につけ、安心して在宅療養を継続できるための支援を提供する

目標:看取りにおける顕在的・潜在的ニーズに対応しながら多職種間連携を

進め、意思決定プロセスにおいて適切なリソースを用いて支援する方

略を理解できる

3. JNAラダー学習内容を参考とした企画例

対象:レベルⅣを目指す看護師

①自己学習

②ステーション内カンファレンスで、現在担当している利用者について、学習内容の「実践(OJT)」の内容をもとに今後のケアの計画を同僚や後輩に説明する

③ケアの計画・実施について同僚や後輩と意見交換・フィードバックを得る

※地域の訪問看護師が集まって事例検討会を実施する企画も実施①各自が自身のレベルに応じた学習内容の「実践(OJT)」を確認②各自がこれまでの事例をもとに、JNAラダー行動目標、学習内容の「実践(OJT)」を用いて、どこまで実践できていたか、どこまで実践できていたらよいのかを検討

③グループワークで皆で共有し、目指す看護実践や療養の場における切れ目のない看護提供について話し合う

レベルⅣ到達のための学習内容全体

例:人生の最終段階にあるがん末期であり、薬剤投与を含めた人生の最期の迎え方の希望に沿ったケア提供のため多職種と協働する必要のある利用者を担当した場合、そのために必要な知識・実践を自己学習する。

教育方略

JNAラダー学習内容を参考とした教育例

ケアする力

●ケアの改善 ●ケアの提供●安全 ●感染 ●病態把握●薬剤の取扱 ●救命救急

ニーズをとらえる力

●身体面(疾患・障がい)●身体面(生活)●精神面 ●社会面●価値観や信条の側面●ケアの受け手の全体像

協働する力

●チームでの協働●コミュニケーション●地域包括ケアシステム

意思決定を支える力

●意思決定支援●倫理●看取り

レベルの定義幅広い視野で予測的判断をもち

看護を実践する

強化したい点:看取りにおける顕在的・潜在的ニーズへの対応、がん末期の薬剤投与、多職種間連携、意思決定プロセスにおけるリソース活用

ケアする力

●ケアの提供●薬剤の取扱

協働する力

●チームでの協働

意思決定を支える力

●意思決定支援●看取り

JNAラダー学習内容の「実践(OJT)」に示された内容を実践で実施するために…

10

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施設におけるJNAラダーを用いたフィードバック

施設内教育におけるJNAラダーの活用の基本的な考えとして、まず「看護師

個人」が専門職である自身の成長のために、看護実践能力の自己評価・自己研

鑽ツールとして用いる、また、「看護師が所属する施設」は、組織の理念や目

的と照らし合わせながら人材育成・教育支援ツールとして施設内教育の充実を

目指して活用いただきたいと考えています。

施設内教育におけるJNAラダー活用の基本的な考え

看護師個人の自己評価と看護管理者・教育担当者からのフィードバック

日本看護協会は、JNAラダーを用いて看護実践能力を適切に評価し認証する

制度(案)を検討しています。その制度(案)においては、日本看護協会の定

める基準を評価の要件とすることを想定しています。看護実践能力の適切な評

価による質担保を目指して、検討を重ねます。

まず、看護師個人は本書で示したJNAラダー学習内容の「実践(OJT)」を

用いて、自己学習に活用ください。次に、JNAラダーの行動目標や自施設の実

践例を基準に自己評価を行っていただきたいと思います。

施設の看護管理者や教育担当者は、看護師個人の自己評価に基づく看護実践

の可視化から、現在「できている」と判断される実践を承認し、「できていな

い」点をどのように達成可能とするのかを、ともに考え、次の課題を見出して

いただきたいと思います。さらに、看護師個人の課題解決に向けて「学習をど

のように支援していくか」「どのような看護実践を組織として期待するか」を

看護師個人と共有してはいかがでしょうか。

そのためには、日ごろから看護師個人の看護実践を把握し、必要に応じて

フィードバックを重ねることが、看護師の成長を支えることにつながります。

11

Page 13: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅰ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:基

本的

な看

護⼿

順に

従い

必要

に応

じ助

⾔を

得て

看護

を実

践す

表1

レベ

ルⅠ

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例ニ ー ズ を と ら え る ⼒

助⾔

を得

てケ

アの

受け

⼿や

状況

(場)

のニ

ーズ

をと

らえ

□助

⾔を

受け

なが

らケ

アの

受け

⼿に

必要

な⾝

体的

、精神

的、社

会的

、ス

ピリ

チュ

アル

な側

⾯か

ら必

要な

情報

収集

がで

きる

ケア

の受

け⼿

の状

況か

ら緊

急度

をと

らえ

るこ

とが

でき

1.

助⾔

を受

けな

がら

、ケア

の受

け⼿

の安

全・

安楽

・安

寧に

関す

る視

点が

理解

でき

2.ケ

アの

受け

⼿に

必要

な情

報収

集の

4つ

の側

⾯と

、基本

的な

収集

⽅法

が理

解で

きる

.⽣命

の危

機的

状態

を把

握す

るた

めの

アセ

スメ

ント

⽅法

が理

解で

きる

.⼊⼿

した

ケア

の受

け⼿

の情

報に

つい

て、

守秘

義務

の遵

守、個

⼈情

報保

護の

遵守

のも

と、取

り扱

う重

要性

が理

解で

きる

⾝体

⾯(

疾患

や障

がい

①⾝

体⾯

(疾

患や

障が

い)

に関

する

情報

収集

⽅法

につ

いて

、以

下を

実施

する

・ケ

アの

受け

⼿の

年齢

や状

況に

応じ

、反

応を

みな

がら

訴え

・症

状を

確認

する

助⾔

を得

なが

らフ

ィジ

カル

アセ

スメ

ント

を実

施し

、報

告を

する

記録

や報

告・

カン

ファ

レン

スな

どか

ら既

往歴

・現

病歴

、服

薬内

容・

医療

的処

置・

疾患

や障

がい

の状

況の

整理

をす

②⾝

体⾯

につ

いて

、観

察や

デー

タに

基づ

き正

常・

異常

の判

断を

する

①呼

吸器

系・

循環

器系

、消

化器

系、

中枢

神経

系の

解剖

⽣理

とフ

ィジ

カル

アセ

スメ

ント

技術

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【症

状・

⽣体

機能

管理

技術

・バ

イタ

ルサ

イン

の観

察と

解釈

⾝体

計測

静脈

⾎採

⾎と

検体

の取

・採

尿・

尿検

査の

⽅法

と検

体の

取扱

⾎糖

値測

定と

検体

の取

・⼼

電図

モニ

ター

・12

誘導

⼼電

図の

装着

・管

・パ

ルス

オキ

シメ

ータ

ーに

よる

測定

⾝体

機能

の評

④意

識レ

ベル

の評

価・

脳神

経失

調症

状⾝

体⾯(

⽣活

) ①

体⾯

(⽣

活)

に関

する

情報

収集

⽅法

につ

いて

、以

下を

実施

する

ケア

の受

け⼿

の⾏

動や

⾔動

、表

情か

ら、

安全

・安

楽・

安寧

の状

況に

つい

て助

⾔を

得な

がら

アセ

スメ

ント

する

ケア

の受

け⼿

の⽣

活に

関す

る基

本的

なニ

ーズ

に関

する

情報

を、

本⼈

や他

者か

ら得

・記

録や

報告

・カ

ンフ

ァレ

ンス

など

から

、基

礎情

報を

得る

助⾔

を得

なが

ら疾

患や

障が

いに

よる

⽇常

⽣活

上の

留意

点を

挙げ

③ケ

アの

受け

⼿を

⽣活

者と

して

とら

える

視点

に気

づく

①⽇

常⽣

活⾃

⽴度

②以

下の

⽇常

⽣活

⾏動

に関

する

基本

的な

ニー

・環

・⾷

・排

・活

動・

休息

清潔

・⾐

⽣活

援助

呼吸

・循

・苦

痛・

安楽

コミ

ュニ

ケー

ショ

ン機

能の

把握

精神

①精

神⾯

に関

する

情報

収集

⽅法

につ

いて

、以

下を

実施

する

・⾔

動か

ら、

認知

機能

を評

価す

・⾔

動や

表情

から

、基

本的

なニ

ーズ

に関

する

情報

を得

・記

録や

報告

・カ

ンフ

ァレ

ンス

など

から

、情

報を

得る

ケア

の受

け⼿

の精

神⾯

に関

する

情報

を、

助⾔

を得

なが

ら整

理す

③ケ

アの

受け

⼿⾃

⾝の

現状

に対

する

認識

を把

握す

①認

知機

能の

評価

②精

神⾯

のニ

ーズ

のと

らえ

⽅の

視点

健康

状態

・疾

患・

症状

・治

療へ

の理

精神

的に

不安

定な

反応

や症

・性

社会

①社

会⾯

に関

する

情報

収集

⽅法

につ

いて

、以

下を

実施

する

・本

⼈に

確認

しな

がら

基礎

情報

を得

・記

録や

報告

・カ

ンフ

ァレ

ンス

など

から

、基

礎情

報を

得る

ケア

の受

け⼿

の社

会⾯

に関

する

情報

を、

助⾔

を得

なが

ら整

理す

①社

会的

ニー

ズの

とら

え⽅

の視

点・

家族

構成

・家

族関

係・

キー

パー

ソン

家族

のサ

ポー

・経

済的

な情

報(

経済

状況

、医

療費

負担

状況

・社

会的

役割

(職

業、

就業

状況

・そ

の他

他者

との

関係

・交

流価

値観

や信

条の

側⾯

(ス

ピリ

チュ

アル

な側

⾯)

①価

値観

や信

条の

側⾯

に関

する

情報

収集

⽅法

につ

いて

、以

下を

実施

する

・ケ

アの

受け

⼿の

⽣活

状況

や⽣

活史

、家

族背

景、

病状

経過

を知

・⾔

動や

表情

から

、ケ

アの

受け

⼿が

⼤切

にし

てい

るも

のに

関す

る情

報を

得る

記録

や報

告・

カン

ファ

レン

スな

どか

ら、

情報

を得

②ケ

アの

受け

⼿の

価値

観や

信条

の側

⾯に

関す

る情

報を

、助

⾔を

得な

がら

整理

する

①価

値観

や信

条、

QO

Lの

側⾯

のニ

ーズ

のと

らえ

⽅の

視点

趣味

や好

きな

こと

⼤切

にし

てい

るも

の、

価値

観や

習慣

気が

かり

や関

⼼/気

持ち

の状

・こ

れま

での

⼈⽣

の経

・⽣

活状

・周

囲と

の関

係性

ケア

の受

け⼿

の全

体像

助⾔

を得

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

のニ

ーズ

を⾝

体的

・精

神的

・社

会的

・ス

ピリ

チュ

アル

⾯の

4側

⾯で

整理

する

助⾔

を得

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

のニ

ーズ

のう

ち、

もっ

とも

ケア

が必

要な

ニー

ズを

挙げ

③断

⽚的

であ

って

も、

ケア

の受

け⼿

の置

かれ

てい

る現

在の

状況

を把

握す

④ケ

アの

受け

⼿の

情報

につ

いて

、守

秘義

務の

遵守

、個

⼈情

報の

遵守

のも

と取

り扱

①⾝

体的

、精

神的

、社

会的

、ス

ピリ

チュ

アル

な側

⾯に

含ま

れる

要素

とそ

れぞ

れの

関連

12

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JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅰ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:基

本的

な看

護⼿

順に

従い

必要

に応

じ助

⾔を

得て

看護

を実

践す

表1

レベ

ルⅠ

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例ケ ア す る ⼒

助⾔

を得

なが

ら、

安全

な看

護を

実践

する

□指

導を

受け

なが

ら看

護⼿

順に

沿っ

たケ

アが

実施

でき

□指

導を

受け

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

に基

本的

援助

がで

きる

看護

⼿順

やガ

イド

ライ

ンに

沿っ

て、

基本

的看

護技

術を

⽤い

て看

護援

助が

でき

1.

ケア

の受

け⼿

本⼈

や家

族の

意向

に配

慮し

なが

ら、新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンの

基本

的看

護技

術項

⽬を

、助⾔

を受

けな

がら

安全

に正

確に

実践

する

こと

がで

きる

. ケ

アの

受け

⼿の

安全

を確

保す

る⼿

順を

遵守

する

ため

の基

本的

な⾏

動が

でき

る。

. ⼀

次救

命処

置を

修得

する

こと

がで

きる

1)

急変

時に

周囲

への

応援

要請

の⽅

法が

理解

でき

2) 救

命救

急の

処置

が必

要な

患者

への

ケア

が指

導を

受け

なが

らで

きる

. ケ

ア提

供に

責任

をも

って

ケア

の受

け⼿

の反

応を

確認

する

. 記

録に

ふさ

わし

い正

しい

⽤語

や適

切な

表現

が理

解で

きる

ケア

の改

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

管理

的側

⾯に

つい

ての

到達

⽬標

】に

基づ

きケ

アを

実施

する

⾃⾝

の実

施し

たケ

アに

責任

をも

って

ケア

の受

け⼿

の反

応を

確認

する

実施

した

ケア

の過

不⾜

や問

題点

を⾒

出す

看護

記録

の⽬

的・

意義

を理

解の

上助

⾔を

得な

がら

基礎

情報

、看

護計

画、

経過

記録

、看

護サ

マリ

ーを

記載

する

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

管理

的側

⾯に

つい

ての

到達

⽬標

②ケ

アの

記録

ケア

の提

①基

本的

な⽇

常⽣

活援

助技

術を

、助

⾔を

得な

がら

根拠

に基

づき

安全

に実

施す

る②

ケア

の受

け⼿

の意

向を

配慮

して

、基

本的

な⽇

常⽣

活援

助技

術を

実施

する

助⾔

を得

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

のニ

ーズ

に沿

った

症状

・⽣

体機

能管

理技

術を

実施

する

記録

や⼝

頭確

認か

ら、

ケア

の受

け⼿

に提

供さ

れて

いる

⽇常

⽣活

援助

技術

の実

施⽅

法を

把握

する

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

環境

調整

技術

療養

⽣活

環境

調整

・ベ

ッド

メー

キン

②新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

⾷事

援助

技術

⾷事

介助

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【排

泄援

助技

術】

・⾃

然排

尿・

排便

援助

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【活

動・

休息

援助

技術

歩⾏

介助

・移

動の

介助

・移

体位

変換

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【清

潔・

⾐⽣

活援

助技

術】

・清

洗髪

・⼝

腔ケ

⼊浴

介助

・部

分浴

・陰

部ケ

ア・

おむ

つ交

⾐⽣

活⽀

援、

整容

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【呼

吸・

循環

を整

える

技術

酸素

吸⼊

療法

・吸

体温

調整

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【創

傷管

理技

術】

・褥

瘡の

予防

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【与

薬の

技術

経⼝

薬の

与薬

、外

⽤薬

の与

薬、

直腸

内与

⑨新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

苦痛

の緩

和・

安楽

確保

の技

術】

・安

楽な

体位

の保

持安

①よ

くあ

る事

故事

例か

ら、

予防

のた

めに

⾃⾝

の看

護実

践に

おい

て具

体的

に気

をつ

ける

⽅法

を理

解す

②災

害発

⽣時

の連

絡体

制に

つい

て理

解し

、初

期⾏

動を

理解

する

暴⾔

・暴

⼒・

ハラ

スメ

ント

に気

づき

報告

する

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

安全

確保

の技

術】

・誤

薬防

⽌の

⼿順

に沿

った

与薬

・患

者誤

認防

⽌策

の実

転倒

転落

防⽌

策の

実施

よく

起こ

りう

る事

③ハ

ラス

メン

④災

害時

の初

期⾏

13

Page 15: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅰ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:基

本的

な看

護⼿

順に

従い

必要

に応

じ助

⾔を

得て

看護

を実

践す

表1

レベ

ルⅠ

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例感

①感

染予

防策

の基

本を

遵守

する

適切

なタ

イミ

ング

で適

切な

⽅法

によ

る⼿

指衛

⽣を

遵守

する

・必

要な

個⼈

防護

具を

選択

し、

適切

に着

脱、

廃棄

する

・⾎

液・

体液

曝露

を受

けた

とき

の初

期対

処⾏

動を

適切

に実

施す

マニ

ュア

ルや

基準

に従

い廃

棄物

を適

切に

廃棄

する

・滅

菌物

の適

切な

保管

と使

⽤を

⾏う

・ケ

アの

受け

⼿の

環境

整備

を⾏

②感

染が

疑わ

れる

ケア

の受

け⼿

に対

し、

経路

別予

防策

を⾏

③⽇

常の

健康

管理

と有

症状

時の

対応

をと

①ス

タン

ダー

ドプ

リコ

ーシ

ョン

⼿指

衛⽣

・個

⼈防

護具

の選

択と

着⽤

・⾎

液体

液曝

露予

防策

と曝

露時

の対

廃棄

物の

適切

な廃

滅菌

物の

適切

な取

環境

整備

感染

経路

別予

防策

・接

触予

防策

・⾶

沫予

防策

・空

気予

防策

⾃⾝

の感

染予

防⾏

動(

健康

管理

)病

態把

助⾔

を得

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

の病

態を

理解

する

①5

⼤疾

患に

関す

る病

態⽣

理(

レベ

ルⅢ

到達

まで

・が

・糖

尿病

脳⾎

管障

・急

性⼼

筋梗

・認

知症

薬剤

の取

①よ

く扱

う薬

剤の

基礎

知識

(作

⽤と

副作

⽤)

を理

解し

た上

で、

薬剤

投与

時・

中・

後の

観察

を実

施す

②医

薬品

管理

の留

意点

を理

解し

て、

安全

に薬

剤を

投与

する

①よ

く扱

う薬

剤の

作⽤

・副

作⽤

(イ

ンス

リン

、降

圧剤

・昇

圧剤

、カ

リウ

ムな

どを

含む

②薬

の安

全な

取り

扱い

(⿇

薬や

向精

神薬

を含

む)

薬剤

投与

の確

認⽅

④輸

救命

救急

事例

を⽤

いて

⼀時

救命

処置

を実

施し

、助

⾔を

得な

がら

その

実施

の根

拠を

説明

する

⽣命

の危

機的

状況

を発

⾒し

た際

の連

絡体

制を

理解

する

新⼈

看護

職員

研修

ガイ

ドラ

イン

にお

ける

【救

命救

急処

置技

術】

・意

識レ

ベル

の把

気道

確保

・⼈

⼯呼

②⼀

次救

命処

置協 働 す る ⼒

関係

者と

情報

共有

がで

きる

助⾔

を受

けな

がら

ケア

の受

け⼿

を看

護し

てい

くた

めに

必要

な情

報が

何か

を考

え、

その

情報

を関

係者

と共

有す

るこ

とが

でき

□助

⾔を

受け

なが

らチ

ーム

の⼀

員と

して

の役

割を

理解

でき

助⾔

を受

けな

がら

ケア

に必

要と

判断

した

情報

を関

係者

から

収集

する

こと

がで

きる

ケア

の受

け⼿

を取

り巻

く関

係者

の多

様な

価値

観を

理解

でき

□連

絡・

報告

・相

談が

でき

1.

ケア

の受

け⼿

を中

⼼と

して

、チー

ムの

メン

バー

が誰

であ

るか

理解

でき

2.

ケア

の受

け⼿

を取

り巻

く家

族、多

職種

、地域

を理

解で

きる

. 責

任を

もっ

て連

絡・

報告

・相

談す

る必

要性

を理

解し

、実施

でき

4.

ケア

の受

け⼿

をと

りま

く医

療・

介護

・福

祉の

しく

みを

理解

でき

チー

ムで

の協

①事

例を

⽤い

て、

関わ

るチ

ーム

のメ

ンバ

ーが

誰で

ある

かを

挙げ

、⾃

らの

役割

を説

明す

②同

僚や

多職

種と

の情

報伝

達場

⾯で

、情

報を

正し

く伝

える

カン

ファ

レン

スに

参加

して

、⾃

⾝の

もつ

情報

を発

⾔し

て伝

える

在宅

・介

護領

域に

おけ

る「

多職

種情

報共

有シ

ート

」(⽇

本看

護協

会版

)を

⽤い

た多

職種

との

情報

共有

につ

いて

理解

する

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

組織

にお

ける

役割

・⼼

構え

の理

解と

適切

な⾏

動】

・チ

ーム

医療

の構

成員

とし

ての

役割

理解

・同

僚や

多職

種と

の適

切な

コミ

ュニ

ケー

ショ

②多

職種

理解

コミ

ュニ

ケー

ショ

①⽇

常の

場⾯

にお

いて

、簡

潔に

不⾜

のな

い報

告・

連絡

・相

談を

⾏う

①報

告・

連絡

・相

地域

をみ

る視

①助

⾔を

得な

がら

、ケ

アの

受け

⼿が

⽣活

する

地域

の中

で利

⽤す

る社

会資

源を

把握

する

助⾔

を得

なが

ら、

ケア

の受

け⼿

が利

⽤し

てい

る医

療保

険・

介護

保険

など

の制

度に

つい

て把

握す

③助

⾔を

得な

がら

、社

会資

源の

過不

⾜の

検討

の視

点を

理解

する

①医

療保

険・

介護

保険

の概

要②

地域

社会

にお

ける

⾃施

設の

役割

の理

14

Page 16: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅰ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:基

本的

な看

護⼿

順に

従い

必要

に応

じ助

⾔を

得て

看護

を実

践す

表1

レベ

ルⅠ

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例意 思 決 定 を ⽀ え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

の意

向を

知る

□助

⾔を

受け

なが

らケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々の

思い

や考

え、

希望

を知

るこ

とが

でき

1.

看護

者の

倫理

綱領

を理

解す

2.

ケア

の受

け⼿

や家

族の

話が

聴け

て、

誠実

かつ

真摯

な態

度で

接す

3.

⾃⼰

と他

者の

価値

観の

違い

を認

め、

ケア

の受

け⼿

・家

族の

もつ

苦し

み、悲

しみ

、喜び

をあ

りの

まま

に受

け⼊

れる

こと

がで

きる

. 意

思決

定⽀

援が

必要

な場

に参

加し

、ケ

アの

受け

⼿の

権利

に気

づく

こと

がで

きる

意思

決定

⽀援

ケア

の受

け⼿

や家

族の

話を

誠実

かつ

真摯

な態

度で

、受

容的

・共

感的

に聴

くこ

とが

でき

たか

⾃⾝

の態

度を

振り

返る

ケア

の受

け⼿

や家

族の

思い

や考

え、

希望

と、

⾃⾝

の価

値観

を整

理す

③助

⾔を

得な

がら

、意

思表

⽰が

可能

なケ

アの

受け

⼿に

つい

て、

ケア

の受

け⼿

や家

族の

思い

や考

え、

希望

を確

認す

④⽇

常の

看護

提供

場⾯

にお

いて

、ケ

アの

受け

⼿や

家族

への

わか

りや

すい

説明

によ

る同

意を

得る

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンの

到達

⽬標

にお

ける

【患

者の

理解

と患

者・

家族

との

良好

な⼈

間関

係の

確⽴

ケア

の受

け⼿

のニ

ーズ

の全

⼈的

な把

ケア

の受

け⼿

の尊

重と

受容

的・

共感

的態

ケア

の受

け⼿

や家

族へ

のわ

かり

やす

い説

明と

同意

の取

家族

の意

向の

把握

と家

族に

しか

担え

ない

役割

の判

断と

⽀援

・守

秘義

務の

厳守

とプ

ライ

バシ

ー配

ケア

の受

け⼿

中⼼

のサ

ービ

ス提

供の

認識

①看

護の

実践

は看

護者

の倫

理綱

領や

看護

業務

基準

に基

づく

もの

であ

るこ

とを

理解

する

看護

師と

して

⾃覚

と責

任を

もっ

た⾏

動を

とる

⽇常

の看

護提

供場

⾯に

おい

て倫

理的

に⼾

惑い

を感

じた

場⾯

につ

いて

、看

護者

の倫

理綱

領と

照ら

して

、⼾

惑い

を感

じた

理由

を表

現す

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンの

到達

⽬標

にお

ける

【看

護職

員と

して

の⾃

覚と

責任

ある

⾏動

医療

倫理

・看

護倫

理に

基づ

いた

⼈間

の⽣

命・

尊厳

の尊

重と

ケア

の受

け⼿

の⼈

権擁

看護

⾏為

によ

るケ

アの

受け

⼿の

⽣命

を脅

かす

危険

性の

認識

・職

業⼈

とし

ての

⾃覚

と倫

理に

基づ

く⾏

②看

護者

の倫

理綱

③看

護業

務基

準(2

016

年改

訂版

)看

取り

⾃⾝

の実

践の

場に

おけ

る、

看取

りの

際の

体制

につ

いて

理解

する

①新

⼈看

護職

員研

修ガ

イド

ライ

ンに

おけ

る【

死亡

時の

ケア

に関

する

技術

死後

のケ

15

Page 17: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JN

AラダーレベルⅡ到達のための学習内容

到達目標:標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する

表1

レベルⅡ

©2

01

7 J

ap

an

ese

Nu

rsin

g A

ssoci

ati

on

レベル毎の目標

行動目標

学習目標

項目

実践(

OJT)

知識の例

ニ ー ズ を と ら え る 力

ケアの受け手や状

況(場)のニーズ

を自らとらえる

□自立してケアの受け

手に必要な身体的、

精神的、社会的、スピ

リチュアルな側面か

ら必要な情報収集が

できる

□得られた情報をもと

に、ケアの受け手の

全体像としての課題

をとらえることがで

きる

1.情報収集の4つの

側面からケアの受

け手の全体像をと

らえるために、看護

上の問題を把握す

るために必要な情

報を整理する方法

が理解できる

2.看護上の問題をと

らえるために、ケア

の受け手の情報を

収集する内容およ

び方法について理

解できる

3.標準的な、根拠に

基づいた看護過程

が理解できる

1) アセスメント

を統合した患者の

全体像を文章化す

2) ケアの受け手

の全体像から、看護

援助を必要とする

課題を判断する

身体面(疾患

や障がい)

①身体面(疾患や障がい)に関する情報収集方法について、以下を実施する

・検査データや画像データから、疾患や症状、障がいとの関連を説明する

・フィジカルアセスメントの結果から、疾患や症状、障がいとの関連を説明する

②経過に応じた疾患や障がいの観察と解釈をする

③比較的安定している状態に対して、正確なフィジカルアセスメントと適時性のある報告をする

①解剖生理とフィジカルアセスメントの再

確認

②検査データ、画像データと疾患や症状、

障がいとの関連

③臓器の障害の程度の観察

身体面(生活) ①疾患や障がいによる身体面(生活)への影響に関する情報収集方法について、以下を実施する

・本人や家族、多職種から住環境や生活習慣を確認する

・住環境や生活習慣に応じて必要なフィジカルアセスメントを実施し、報告する

②疾患や障がいによる日常生活上の留意点を挙げる

③経過に応じた疾患や障がいによる日常生活行動の変化を挙げる

④ケアの受け手の苦痛・安楽の視点から、生活における不自由さを把握する

①疾患や障がいを持つケアの受け手の日常

生活支援のためのフィジカルアセスメン

・運動・感覚器

・住環境を考慮したアセスメント

・生活習慣を考慮したアセスメント

精神面

①健康状態の変化による精神面への影響に関する情報を、本人や家族、多職種から入手する

②精神面の日常生活や治療への影響について留意点を挙げる

③ケアの受け手の精神面における課題を整理する

①健康状態の変化に伴う精神面の変化

②精神面のアセスメント

社会面

①健康状態の変化による社会面への影響に関する情報を、本人や家族、多職種から入手する

②ケアの受け手の社会面における課題を整理する

①健康状態の変化に伴うケアの受け手の社

会面の変化と周囲の人々への影響

価値観や信条

の側面(スピ

リチュアルな

側面)

①価値観や信条の側面に関する情報収集方法について、以下を実施する

・疾患や生きることのとらえ方を理解するため、言動や表情、行動を観察する

・ケアの受け手の言動から、つらさや価値観について気づき、その言動を記録する

②ケアの受け手の価値観や信条の側面をアセスメントし、共感的態度で接する

①価値観や信条、

QO

Lの側面のアセスメン

・疾患や生きることのとらえ方

・生き方についての希望

・将来への不安

・自身の変化によるつらさ

・他者とのつながり

ケアの受け手

の全体像

①特に全体像をとらえて課題を判断したと感じるケアの受け手について、以下の点から記述する

・収集した情報を

4つの側面で整理

・整理した情報の関連

・全体像の要約

・多職種からの基本的な情報収集

・過去の情報(健康状態や生活歴など)と現在の状況との関連

①身体的、精神的、社会的、スピリチュア

ルな側面からのケアの受け手の全体像の

要約

②ケアの受け手の疾患や障がいによる体験

理解

ケ ア す る 力

ケアの受け手や状

況(場

)に応じた看

護を実践する

□ケアの受け手の個別

性を考慮しつつ標準

的な看護計画に基づ

きケアを実践できる

□ケアの受け手に対し

てケアを実践する際

に必要な情報を得る

ことができる

□ケアの受け手の状況

に応じた援助ができ

1.自立して安全にケ

アを実施できるた

めに、状況や場に応

じた必要なケアが

理解できる

2.ケア実践に必要な

情報の種類と内容、

入手方法について

理解できる

3.基本的な看護技術

について、安全・安

楽・安寧なケアを理

解し安全な看護を

提供するための方

略が理解できる

4.状況に合わせて立

案した看護計画を

タイムリーに評価・

修正する

ケアの改善

①基礎情報、看護計画、経過記録、看護サマリーを、正確に時宜を得て記載する

②状況に応じて看護計画をタイムリーに評価・修正する

③リフレクションにより、自身の実施したケアの評価をする

④1人のケアの受け手に提供されているケアの全体を把握して整理し、記述する

①看護計画の評価

②リフレクション

ケアの提供

①ケアの提供方法を確認し、ケアを安全に実施するための留意点を考慮して、情報を入手する

②ケアの受け手の状況に応じてケアの選択や実施について、事例を用いて説明する

③自立して正確に基本的な看護技術を実施する

④ケアの受け手の苦痛や安楽・安寧を確認しながら、基本的な看護技術を実施する

①基本的看護技術の再確認

安全

①事故事例から、以下の点を理解する

・ガイドラインやマニュアルの視点から、自身の日々の実践で安全を確保する方法

・安全な看護を実践するための優先順位

・事故発生時の看護記録(経時記録)

②災害発生時を想定した初期行動を実施する

③暴言・暴力・ハラスメントから自分の身を守る方法を理解する

①事故発生時の看護記録

②職業曝露防止対策

③暴言・暴力・クレーム等への対応

感染

①ケアの受け手や実践の場における感染リスクをアセスメントし、看護計画を立案・実施する

①一般的に感染ハイリスクとされるケアの

受け手、部署、処置

②医療関連感染とその予防策

③感染対策上問題となる微生物

④経路別予防策が必要な疾患とその対策

16

Page 18: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JN

AラダーレベルⅡ到達のための学習内容

到達目標:標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する

表1

レベルⅡ

©2

01

7 J

ap

an

ese

Nu

rsin

g A

ssoci

ati

on

レベル毎の目標

行動目標

学習目標

項目

実践(

OJT)

知識の例

病態把握

①ケアの受け手の病態理解に基づいたアセスメントを実施する

5大疾患に関する病態生理(レベルⅢ到

達まで)

・がん

・糖尿病

・脳血管障害

・急性心筋梗塞

・認知症

薬剤の取扱

①ハイリスク薬剤の基本知識(作用・副作用)を理解した上で、薬剤投与時・中・後の観察を実施す

②事例を用いて、主要な薬物について、ケアの受け手の年齢による特性に応じた留意点を説明する

①ハイリスク薬剤

②主要な薬物の薬理作用・副作用

救命救急

①事例(心肺停止以外)を用いて一次救命処置を実施し、その根拠を説明する

②事例を用いて、救急・急変時の看護記録を記載する

①救急・急変時の看護記録

協 働 す る 力

看護の展開に必要

な関係者を特定

し、情報交換がで

きる

□ケアの受け手を取り

巻く関係者の立場や

役割の違いを理解し

たうえで、それぞれ

と積極的に情報交換

ができる

□関係者と密にコミュ

ニケーションを取る

ことができる

□看護の展開に必要な

関係者を特定できる

□看護の方向性や関係

者の状況を把握し、

情報交換できる

1. ケアの受け手を

中心として、関係する

メンバーと情報交換

する場の設定とその

場での情報交換方法

が理解できる

2. ケアの受け手が

利用することができ

るサービスを把握す

ることができる

チームでの協

①同僚や多職種との情報伝達場面で、看護の方向性をわかりやすく伝える

②カンファレンスや調整会議において、目的や各職種の役割を理解した上で、必要な情報の収集と提

供を行う

③チームでの協働について、事例を用いて、以下の点について課題を記述する

・協働のタイミング

・情報収集

①多職種の専門性

②看護の専門性

③情報伝達

・メンバーとの情報交換の場や情報交換

方法

・情報伝達スキル(

SB

AR等)

コミュニケー

ション

①ケアの受け手や家族、多職種とのコミュニケーションにおける自己の課題を、事例を用いて理解す

①協働するメンバーへの意見の伝え方

地域をみる視

①ケアの受け手に関わる地域内の施設や職種を把握する

②ケアの受け手の療養の場やその役割を理解する

③ケアの受け手の社会資源の過不足について検討する

①地域包括ケアシステムの概要

②自施設でよく用いる社会資源

意 思 決 定 を 支 え る 力

ケアの受け手や周

囲の人々の意向を

看護に活かすこと

ができる

□ケアの受け手や周囲

の人々の思いや考

え、希望を意図的に

確認することができ

□確認した思いや考

え、希望をケアに関

連づけることができ

1. 意思決定プロセ

スについて理解す

2. ケアの受け手の

価値観や思いを反

映したケアを計画・

実施する重要性を

理解し、実施できる

意思決定支援

①意思決定支援の必要な場面に参加し、ケアの受け手や家族の思いや考え、希望、理解度を確認する

②ケアの受け手に提供されているケアの全体像を把握した上で、意思決定支援の場面に参加する

③ケアの受け手や家族の思いや考え、希望から、価値観を推察する

④価値観や思いを反映したケアの計画・実施について、事例を用いて説明する

①意思決定プロセス

・意思決定場面

・意思決定のパターン

・意思決定に関わる情報の収集方法

②インフォームドコンセント

・インフォームドコンセント同席の目的

の理解

・看護師の役割

・ケアの受け手や家族の受け止めの確認

倫理

①ケアの受け手や周囲の人々の人権を尊重した行動をする

②日常の看護提供場面における倫理的ジレンマに気づき、発言して表現する

③倫理的ジレンマから、倫理的問題や課題を検討する

①倫理的問題と課題

看取り

①事例を用いて、人生の最終段階における状態変化を理解する

②事例を用いて、「

人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」に沿ったケア

の実施について確認する

①人生の最終段階における状態変化

②看取りに関する法規やガイドライン

・医師法

・人生の最終段階における医療の決定プ

ロセスに関するガイドライン

17

Page 19: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅲ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:ケ

アの

受け

⼿に

合う

個別

的な

看護

を実

践す

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例ニ ー ズ を と ら え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や状

況(場

)の特

性を

ふま

えた

ニー

ズを

とら

える

□ケ

アの

受け

⼿に

必要

な⾝

体的

、精神

的、社

会的

、ス

ピリ

チュ

アル

な側

⾯か

ら個

別性

を踏

まえ

必要

な情

報収

集が

でき

得ら

れた

情報

から

優先

度の

⾼い

ニー

ズを

とら

える

こと

がで

きる

1.ケ

アの

受け

⼿の

健康

状態

全般(

発達

段階

や病

期お

よび

病態

、認知

症の

有無

や健

康維

持期

など

)に応

じた

情報

収集

を⾏

う意

味が

理解

でき

2.

ケア

の受

け⼿

の価

値観

・信

念・

信条

・思

いな

どを

尊重

しな

がら

より

深く

4つ

の側

⾯か

らケ

アの

受け

⼿を

とら

えて

優先

度の

⾼い

ニー

ズを

判断

する

⽅略

が理

解で

きる

⾝体

⾯(

疾患

や障

がい

①発

達段

階や

病期

およ

び病

態、

認知

症の

有無

等に

応じ

た情

報収

集か

ら、

優先

度の

⾼い

ニー

ズを

判断

し、

健康

状態

全般

に応

じた

情報

収集

を⾏

う意

味を

説明

する

複雑

な状

況(

例:

複数

疾患

、急

激な

状態

変化

等)

にお

いて

、疾

患や

障が

いの

経過

に応

じた

優先

度の

⾼い

ニー

ズを

判断

し、

説明

する

呼吸

不全

/⼼

不全

に対

して

、状

況や

優先

度に

応じ

たフ

ィジ

カル

アセ

スメ

ント

を⾏

い、

説明

する

①呼

吸不

全の

アセ

スメ

ント

②⼼

不全

のア

セス

メン

③病

期の

判断

急性

増悪

の判

⾝体

⾯(⽣

活)

①⽣

活習

慣や

⽣活

の変

化等

を踏

まえ

たセ

ルフ

ケア

能⼒

向上

に向

けた

ニー

ズの

判断

につ

いて

、事

例を

⽤い

て説

明す

②ケ

アの

受け

⼿の

苦痛

・安

楽・

安寧

を、

スケ

ール

等を

⽤い

て評

価し

、⽣

活に

おけ

る不

⾃由

さを

把握

する

①ケ

アの

受け

⼿の

セル

フケ

ア能

⼒向

上に

向け

たニ

ーズ

のと

らえ

・セ

ルフ

ケア

⽀援

のた

めの

看護

師の

役割

病状

理解

の確

・セ

ルフ

ケア

のア

セス

メン

・⾏

動の

動機

づけ

精神

①ケ

アの

受け

⼿の

精神

⾯に

おけ

る状

況や

課題

を、

意図

的な

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンか

ら把

握し

、説

明す

①⾔

語的

・⾮

⾔語

的コ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

社会

①ケ

アの

受け

⼿の

社会

⾯に

おけ

る課

題を

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

社会

資源

介護

⼒の

アセ

スメ

ント

②地

域の

把握

価値

観や

信条

の側

⾯(

スピ

リチ

ュア

ルな

側⾯

①ケ

アの

受け

⼿の

価値

観・

信念

・信

条・

思い

を、

意図

的な

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンか

ら把

握す

②ケ

アの

受け

⼿の

感情

表出

を促

進す

るコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

を実

施す

③ケ

アの

受け

⼿の

価値

観や

信条

の側

⾯に

関す

るニ

ーズ

につ

いて

、多

職種

と情

報共

有し

、専

⾨家

の介

⼊の

必要

性を

判断

する

①価

値観

・信

念・

信条

・思

い、

QO

Lを

尊重

する

コミ

ュニ

ケー

ショ

ン⽅

・傾

聴・

共感

・沈

ケア

の受

け⼿

の全

体像

個別

性を

踏ま

えた

判断

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点を

説明

する

・収

集し

た情

報を

4つ

の側

⾯で

整理

整理

した

情報

の関

・全

体像

の要

・科

学的

根拠

と優

先順

位に

基づ

く判

・ケ

アの

受け

⼿の

価値

観に

応じ

たニ

ーズ

の判

・過

去の

情報

や未

来の

状況

(退

院後

や疾

患の

経過

)に

関す

る時

間軸

を広

げた

情報

収集

①⾝

体的

、精

神的

、社

会的

、ス

ピリ

チュ

アル

な側

⾯の

情報

のア

セス

メン

トの

統合

看護

理論

の理

ケ ア す る ⼒

ケア

の受

け⼿

や状

況(

場)

の特

性を

ふま

えた

看護

を実

践す

□ケ

アの

受け

⼿の

個別

性に

合わ

せて

、適

切な

ケア

を実

践で

きる

ケア

の受

け⼿

の顕

在的

・潜

在的

ニー

ズを

察知

しケ

アの

⽅法

に⼯

夫が

でき

□ケ

アの

受け

⼿の

個別

性を

とら

え、

看護

実践

に反

映が

でき

1.ケ

アの

受け

⼿の

望む

安楽

や状

況に

合わ

せた

安全

・安

寧を

確保

する

⽅略

を理

解で

きる

.ケア

の受

け⼿

の顕

在的

・潜

在的

ニー

ズを

どの

よう

にケ

アに

⽣か

すの

か、事

例を

もち

いて

説明

でき

3.ケ

アの

受け

⼿の

個別

性を

反映

させ

た看

護実

践と

は何

かに

つい

て、ケ

アの

全体

を把

握し

て整

理し

、事例

をも

ちい

て説

明で

きる

ケア

の改

①ケ

アの

改善

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

根拠

に基

づく

⾃律

的な

評価

デー

タの

活⽤

エビ

デン

スの

活⽤

ケア

の改

善に

向け

た適

切な

資源

の活

・ケ

アの

再構

②複

数の

ケア

の受

け⼿

に提

供さ

れて

いる

ケア

の全

体を

把握

した

上で

、ケ

アの

優先

度を

判断

し、

説明

する

①エ

ビデ

ンス

に基

づく

ケア

・エ

ビデ

ンス

の活

・研

究成

果の

実践

への

反映

ケア

の提

①ケ

アの

受け

⼿の

顕在

的・

潜在

的ニ

ーズ

のケ

アへ

の反

映に

つい

て、

事例

を⽤

いて

セル

フケ

ア能

⼒の

向上

⽀援

を説

明す

②個

別性

をふ

まえ

た看

護に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

療養

⽣活

の安

定⽀

援あ

るい

は早

期在

宅復

帰⽀

援の

点か

ら個

別性

をふ

まえ

た看

護の

計画

・実

施・

評価

苦痛

の緩

和の

点か

ら、

個別

性を

ふま

えた

看護

の計

画・

実施

・評

①セ

ルフ

ケア

能⼒

の向

上⽀

援・

病状

理解

と⽣

活の

コン

トロ

ール

の⽀

・重

症化

予防

への

⽀援

療養

⽣活

の安

定⽀

③早

期在

宅復

帰⽀

④苦

痛の

緩和

(安

全・

安楽

・安

寧の

確保

)安

①⽇

常の

看護

提供

場⾯

にお

ける

事故

発⽣

のリ

スク

に気

づき

、解

決策

を⽴

案す

る②

暴⾔

・暴

⼒・

ハラ

スメ

ント

に対

して

対応

・防

⽌す

③事

故事

例を

⽤い

て、

事故

発⽣

の要

因を

分析

し、

解決

策を

⽴案

する

①事

故要

因分

析の

⼿法

18

Page 20: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅲ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:ケ

アの

受け

⼿に

合う

個別

的な

看護

を実

践す

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例感

①感

染発

⽣状

況や

動向

を把

握し

て、

感染

対策

実施

状況

を評

価す

る②

感染

発⽣

時に

、マ

ニュ

アル

や基

準に

沿っ

て感

染拡

⼤防

⽌の

対応

を実

施し

、そ

の情

報を

共有

する

適切

な感

染リ

スク

のア

セス

メン

トと

対策

の推

進の

ため

に、

ハイ

リス

クな

ケア

の受

け⼿

に関

する

カン

ファ

レン

スを

企画

する

①感

染発

⽣時

の拡

⼤予

防策

②最

新の

感染

対策

や感

染症

に係

る情

病態

把握

病態

理解

に基

づい

たア

セス

メン

トか

ら、

症状

緩和

ある

いは

悪化

しな

いた

めの

ケア

を実

施し

、説

明す

①5

⼤疾

患に

関す

る病

態⽣

理(レ

ベル

Ⅲ到

達ま

で)

がん

糖尿

・脳

⾎管

障害

急性

⼼筋

梗塞

認知

症薬

剤の

取扱

薬物

の作

⽤を

考慮

した

ケア

を実

施し

、説

明す

る②

ケア

の受

け⼿

の症

状や

副作

⽤か

ら、

薬物

の使

⽤有

無や

増減

等の

検討

の必

要性

を提

案す

①主

要な

薬物

の相

互作

⽤②

複雑

な状

況に

おけ

るハ

イリ

スク

薬剤

の使

・が

んに

おけ

る⿇

薬の

扱い

救命

救急

事例

を⽤

いて

、呼

吸、

循環

、意

識の

状態

から

、急

変を

予測

して

説明

する

②事

例を

⽤い

て、

救命

救急

場⾯

にお

ける

リー

ダー

シッ

プを

発揮

して

対応

する

事例

を⽤

いて

、ケ

アの

受け

⼿の

家族

や周

囲の

⼈々

に配

慮し

なが

ら対

応す

④事

例を

⽤い

て、

SBAR

を⽤

いて

報告

をす

①急

変の

予測

・呼

吸、

循環

、意

識の

評価

救命

救急

場⾯

にお

ける

リー

ダー

シッ

③救

命救

急時

の⼼

理的

⽀援

協 働 す る ⼒

ケア

の受

け⼿

やそ

の関

係者

、多

職種

と連

携が

でき

□ケ

アの

受け

⼿の

個別

的な

ニー

ズに

対応

する

ため

に、

その

関係

者と

協⼒

し合

いな

がら

多職

種連

携を

進め

てい

くこ

とが

でき

□ケ

アの

受け

⼿と

ケア

につ

いて

意⾒

交換

でき

□積

極的

に多

職種

に働

きか

け、

協⼒

を求

める

こと

がで

きる

1.

ケア

の受

け⼿

への

ケア

の⽬

標達

成に

向け

て関

係す

るメ

ンバ

ーと

検討

する

⽅略

を理

解で

きる

チー

ムで

の協

①コ

ンサ

ルテ

ーシ

ョン

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

専⾨

家や

多職

種の

専⾨

・⾃

⾝の

能⼒

・役

・コ

ンサ

ルテ

ーシ

ョン

を判

断す

る根

②カ

ンフ

ァレ

ンス

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・ケ

アの

受け

⼿の

状況

に応

じた

タイ

ミン

・参

加者

カン

ファ

レン

スで

解決

すべ

き課

・必

要な

情報

提供

カン

ファ

レン

スの

⽬的

達成

多職

種カ

ンフ

ァレ

ンス

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・多

職種

の役

・多

職種

の中

で看

護師

とし

ての

発⾔

多職

種連

携の

中で

の看

護師

の役

・多

職種

連携

の必

要性

①コ

ンサ

ルテ

ーシ

ョン

②カ

ンフ

ァレ

ンス

コミ

ュニ

ケー

ショ

①コ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

意図

的な

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンに

よる

ケア

の⽬

標達

・相

⼿の

意⾒

の受

け⽌

め⽅

と理

・意

⾒の

伝え

①ア

サー

ティ

ブコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

地域

をみ

る視

①地

域連

携に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

・地

域の

施設

や多

職種

の役

・調

整の

内容

や⽅

②ケ

アの

受け

⼿の

療養

の場

やそ

の役

割を

理解

から

、地

域連

携に

おけ

る⾃

⾝の

役割

を説

明す

る(

可能

であ

れば

ケア

の受

け⼿

の療

養の

場や

他施

設等

を訪

問す

る)

ケア

の受

け⼿

の希

望す

る⽣

活の

ため

に必

要と

なる

社会

資源

の過

不⾜

につ

いて

検討

し、

コン

サル

テー

ショ

ンす

①⾃

施設

周辺

の地

域包

括ケ

アシ

ステ

ムの

特徴

と⾃

施設

の役

②施

設外

の社

会資

源へ

のア

プロ

ーチ

19

Page 21: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅲ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:ケ

アの

受け

⼿に

合う

個別

的な

看護

を実

践す

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例意 思 決 定 を ⽀ え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

に意

思決

定に

必要

な情

報提

供や

場の

設定

がで

きる

□ケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々の

意思

決定

に必

要な

情報

を提

供で

きる

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

の意

向の

違い

が理

解で

きる

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

の意

向の

違い

を多

職種

に代

弁で

きる

1.ケ

アの

受け

⼿に

対す

る意

思決

定を

⽀援

する

要因

を理

解で

き、関

係者

とと

もに

⽀援

をす

る⽅

略を

理解

でき

意思

決定

⽀援

意思

決定

⽀援

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

ケア

の受

け⼿

の思

いや

考え

、希

・意

思決

定⽀

援に

関わ

る情

報の

整理

意思

決定

まで

の時

間的

猶予

ケア

の受

け⼿

の意

思決

定能

・情

報提

供の

内容

と⽅

・ケ

アの

受け

⼿の

意思

決定

のた

めの

看護

の計

画・

実施

・評

②意

思決

定の

困難

な状

況(

例:

意思

表⽰

の困

難な

場合

等)

にお

ける

⽀援

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・ケ

アの

受け

⼿の

権利

擁護

ケア

の受

け⼿

の周

囲の

⼈々

の意

・多

職種

への

代弁

多職

種等

チー

ムと

の検

①権

利擁

護・

意思

表⽰

が困

難な

ケア

の受

け⼿

(例

:認

知症

、⼩

児等

)へ

の⽀

・意

思決

定能

⼒の

判断

意思

決定

まで

の時

間的

猶予

アド

ボカ

シー

倫理

倫理

的ジ

レン

マか

ら、

倫理

的問

題や

課題

を明

確に

して

説明

する

②⽇

常の

看護

提供

を振

り返

り、

看護

業務

基準

(20

16年

改訂

版)

や看

護者

の倫

理綱

領を

⽤い

て、

⾃⾝

の役

割や

責任

を関

連づ

けて

理解

する

倫理

的ジ

レン

マに

つい

て、

相談

⾏動

をと

①看

護の

社会

的責

務・

看護

業務

基準

(20

16年

改訂

版)

の活

⽤・

看護

者の

倫理

綱領

の活

看取

①事

例を

⽤い

て、

⼈⽣

の最

終段

階に

おけ

る苦

痛の

緩和

を実

施す

る②

臨死

期の

ケア

の受

け⼿

の尊

厳を

守り

、周

囲の

⼈々

の⼼

情に

配慮

した

ケア

や声

かけ

を実

施す

①⼈

⽣の

最終

段階

にお

ける

苦痛

の緩

和②

臨死

時(

また

は看

取り

の場

⾯)

のケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々へ

の配

慮と

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンの

とり

20

Page 22: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅳ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:幅

広い

視野

で予

測的

判断

をも

ち看

護を

実践

する

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例ニ ー ズ を と ら え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や状

況(場

)を統

合し

ニー

ズを

とら

える

□予

測的

な状

況判

断の

もと

⾝体

的、

精神

的、

社会

的、

スピ

リチ

ュア

ルな

側⾯

から

必要

な情

報収

集が

でき

□意

図的

に収

集し

た情

報を

統合

し、

ニー

ズを

とら

える

こと

がで

きる

1.

ケア

の受

け⼿

を幅

広い

視野

から

とら

え、現

在の

状況

及び

予測

的な

状況

を論

理的

に整

理す

る⽅

略が

理解

でき

⾝体

⾯(

疾患

や障

がい

①複

雑な

状況

(例

:急

激な

状態

変化

、重

症者

等)

にお

いて

、状

況や

優先

度に

応じ

たフ

ィジ

カル

アセ

スメ

ント

を⾏

い、

現在

の状

況判

断お

よび

予測

的な

状況

判断

を説

明す

②重

症者

や多

重課

題・

時間

切迫

下に

おい

て、

状況

や優

先度

に応

じた

フィ

ジカ

ルア

セス

メン

トを

⾏い

、現

在の

状況

判断

およ

び予

測的

な状

況判

断を

説明

する

①重

症者

や多

重課

題・

時間

切迫

下の

フィ

ジカ

ルア

セス

メン

⾝体

⾯(⽣

活)

①疾

患や

障が

いに

よる

⽣活

の変

化に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

・現

在の

ケア

の⾝

体⾯

の状

・ケ

アの

受け

⼿の

⽣活

習慣

⽣活

の中

で起

こり

うる

課題

の予

・苦

痛・

安楽

の程

度の

評価

精神

①ケ

アの

受け

⼿の

精神

⾯に

おけ

る課

題に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

現在

の精

神⾯

の状

・今

後起

こり

うる

精神

⾯の

課題

の予

・意

図的

なコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

によ

るニ

ーズ

の把

社会

①ケ

アの

受け

⼿の

社会

⾯に

おけ

る課

題に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

現在

の社

会⾯

の状

・今

後起

こり

うる

社会

⾯の

課題

の予

・社

会資

源の

過不

価値

観や

信条

の側

⾯(

スピ

リチ

ュア

ルな

側⾯

①ケ

アの

受け

⼿の

価値

観・

信念

・信

条・

思い

を、

意図

的な

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンか

ら把

握す

②ケ

アの

受け

⼿の

感情

表出

を促

進す

るコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

を実

施す

③ケ

アの

受け

⼿の

価値

観や

信条

の側

⾯に

関す

るニ

ーズ

につ

いて

、多

職種

と情

報共

有し

、専

⾨家

の介

⼊の

必要

性を

判断

する

ケア

の受

け⼿

の全

体像

複雑

な状

況(

例:

情報

収集

が困

難、

意思

表⽰

が困

難、

複雑

な疾

患や

障害

など

)に

おけ

る意

図的

な情

報収

集に

よる

ニー

ズの

判断

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点を

説明

する

収集

した

情報

を4

つの

側⾯

で整

・整

理し

た情

報の

関連

全体

像の

要約

科学

的根

・早

期か

らの

予測

的判

・潜

在的

・顕

在的

ニー

ズの

抽出

ケア

の受

け⼿

の価

値観

に応

じた

ニー

ズの

判断

幅広

い知

識や

資源

の活

・看

護理

論を

⽤い

た整

①ケ

アの

受け

⼿の

全体

像の

論理

的整

理・

看護

理論

の活

ケ ア す る ⼒

様々

な技

術を

選択

・応

⽤し

看護

を実

践す

□ケ

アの

受け

⼿の

顕在

的・

潜在

的な

ニー

ズに

応え

るた

め、

幅広

い選

択肢

の中

から

適切

なケ

アを

実践

でき

□幅

広い

視野

でケ

アの

受け

⼿を

とら

え、

起こ

りう

る課

題や

問題

に対

して

予測

的お

よび

予防

的に

看護

実践

がで

きる

1.

ケア

の受

け⼿

に提

供さ

れて

いる

ケア

の全

体を

とら

え、

顕在

的・

潜在

的な

ニー

ズに

対応

する

⽅略

を理

解で

きる

. 予

測的

判断

のも

と、様

々な

技術

や知

識を

もと

に、ケ

アの

質管

理に

おい

てリ

ーダ

ーシ

ップ

を発

揮す

る⽅

略を

理解

でき

ケア

の改

①ケ

アの

改善

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

問題

抽出

と分

・解

決策

の実

⾏と

その

評価

ケア

のモ

ニタ

リン

グと

予測

的判

・ケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々か

らの

評価

指標

を⽤

いた

ケア

の評

・ケ

アの

改善

にお

ける

リー

ダー

シッ

プの

発揮

複数

のケ

アの

受け

⼿に

提供

され

てい

るケ

アの

全体

を把

握し

て、

それ

ぞれ

のケ

アの

状況

をモ

ニタ

リン

グし

て把

握す

①ケ

アに

おけ

るリ

ーダ

ーシ

ップ

②問

題解

決思

考・

過程

看護

の質

評価

サー

ビス

の経

済性

標準

化へ

の取

り組

み(

指標

・ガ

イド

ライ

ン・

理論

・枠

組み

の活

⽤)

ケア

の提

①顕

在的

・潜

在的

なニ

ーズ

に対

応す

る幅

広い

視野

から

の看

護に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

幅広

い選

択肢

の中

から

の適

切な

ケア

の提

案・

実施

ケア

の受

け⼿

の⽣

活の

中で

起こ

りう

る課

題や

症状

の予

測的

判断

ケア

の受

け⼿

の思

いや

理解

度を

考慮

した

対処

⽅法

や予

防⽅

法の

説明

ケア

の受

け⼿

の全

⼈的

な理

・看

護理

論を

⽤い

た整

安全

実践

の場

にお

ける

安全

に関

する

リス

クを

予測

した

問題

提起

とそ

の対

応策

を提

案す

②常

に療

養環

境が

安全

であ

るか

配慮

した

調整

を実

施す

③暴

⾔・

暴⼒

やク

レー

ム等

から

、発

⽣し

た要

因を

分析

し対

応策

を導

きだ

①安

全に

関わ

る関

連法

規・

医療

21

Page 23: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅳ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:幅

広い

視野

で予

測的

判断

をも

ち看

護を

実践

する

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例感

①感

染発

⽣時

に、

幅広

い可

能性

を考

慮し

なが

らリ

スク

をア

セス

メン

トし

、リ

スク

に対

する

様々

な対

応策

を挙

げる

病態

把握

ケア

の受

け⼿

に提

供さ

れて

いる

ケア

を、

病態

⽣理

と関

連付

けて

確認

し、

問題

点や

改善

点を

発⾒

する

薬剤

の取

①複

雑な

状況

(複

数疾

患、

複雑

な病

態等

)に

おい

て、

ケア

の受

け⼿

の症

状や

副作

⽤か

ら、

薬物

の使

⽤有

無や

増減

等の

必要

性を

提案

する

救命

救急

事例

を⽤

いて

、救

命救

急場

⾯に

おい

てそ

の場

にい

るメ

ンバ

ーで

チー

ムを

構成

し、

連携

して

救命

処置

を実

施す

②事

例を

⽤い

て、

ケア

の受

け⼿

の状

況を

家族

や周

囲の

⼈々

に説

明す

③事

例を

⽤い

て、

予測

的な

視点

も含

めて

SBAR

を⽤

いて

報告

をす

①救

命救

急時

のチ

ーム

連携

協 働 す る ⼒

ケア

の受

け⼿

を取

り巻

く多

職種

の⼒

を調

整し

連携

でき

□ケ

アの

受け

⼿が

おか

れて

いる

状況(

場)を

広く

とら

え、

結果

を予

測し

なが

ら多

職種

連携

の必

要性

を⾒

極め

、主

体的

に多

職種

と協

⼒し

合う

こと

がで

きる

多職

種間

の連

携が

機能

する

よう

に調

整で

きる

□多

職種

の活

⼒を

維持

・向

上さ

せる

関わ

りが

でき

1.

ケア

の受

け⼿

を取

り巻

く地

域包

括ケ

アシ

ステ

ムの

中に

おけ

る多

職種

間連

携に

よっ

て効

果的

なケ

アを

提供

する

⽅略

が理

解で

きる

チー

ムで

の協

①チ

ーム

での

協働

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

多職

種の

効果

的な

役割

発揮

調整

⽅法

ケア

の⽬

標の

共有

・役

割分

②多

施設

多職

種と

の連

携に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

多施

設多

職種

の役

・主

体的

な調

・予

測的

状況

に応

じた

連携

のタ

イミ

ング

複雑

な状

況(

例:

意思

統⼀

の困

難等

)に

おけ

るチ

ーム

での

協働

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・看

護情

報の

説明

調整

⽅法

ケア

の⽬

標の

共有

・役

割分

①合

意形

成②

交渉

コミ

ュニ

ケー

ショ

①カ

ンフ

ァレ

ンス

や会

議等

のフ

ァシ

リテ

ーシ

ョン

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・役

割の

明確

・参

加者

の尊

・⾃

⾝の

ファ

シリ

テー

ショ

ンに

つい

ての

他者

から

のフ

ィー

ドバ

ック

①フ

ァシ

リテ

ーシ

ョン

地域

をみ

る視

①地

域連

携に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

・地

域連

携に

よる

、ケ

アの

受け

⼿の

療養

⽣活

の安

・連

携対

象の

役割

地域

連携

にお

ける

⾃⾝

の役

・連

携の

タイ

ミン

・ケ

アの

受け

⼿の

経済

状況

地域

のネ

ット

ワー

ク会

議等

、他

施設

の看

護師

の参

加す

る会

議や

場へ

参加

し、

その

⽬的

や参

加者

の背

景を

理解

する

①保

健医

療の

動向

②診

療報

酬、介

護報

酬、障

害福

祉等

サー

ビス

報酬

⾏政

との

調整

が必

要な

社会

資源

22

Page 24: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅳ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:幅

広い

視野

で予

測的

判断

をも

ち看

護を

実践

する

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例意 思 決 定 を ⽀ え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

の意

思決

定に

伴う

ゆら

ぎを

共有

でき

、選

択を

尊重

でき

□ケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々の

意思

決定

プロ

セス

に看

護職

の⽴

場で

参加

し、

適切

な看

護ケ

アを

実践

でき

1.

ケア

の受

け⼿

の意

思決

定プ

ロセ

スの

促進

のた

めに

、適切

なリ

ソー

スを

⽤い

て⽀

援す

る⽅

略を

理解

でき

意思

決定

⽀援

適切

なリ

ソー

スを

⽤い

た意

思決

定⽀

援に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

ケア

の受

け⼿

や家

族の

思い

や考

え、

希望

と家

族の

ダイ

ナミ

クス

ケア

の受

け⼿

⾃⾝

の価

値に

もと

づく

納得

・意

思決

定プ

ロセ

スの

意図

的な

促進

意思

決定

のプ

ロセ

スの

促進

を判

断し

た理

由と

タイ

ミン

・ケ

アの

受け

⼿の

状況

の予

測や

様々

な側

⾯の

変化

の⾒

通し

ケア

の受

け⼿

のゆ

らぎ

に寄

り添

った

調整

適切

なリ

ソー

スや

幅広

い知

識の

活⽤

多職

種等

チー

ムと

の検

・意

思決

定後

の選

択を

⽀え

られ

る体

制づ

くり

組織

や部

署を

超え

た調

②意

思決

定の

困難

な状

況(

例:

ケア

の受

け⼿

と家

族と

の意

思の

異な

る場

合、

経済

的な

問題

等)

にお

ける

⽀援

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・ケ

アの

受け

⼿の

権利

擁護

ケア

の受

け⼿

の周

囲の

⼈々

の意

・多

職種

への

代弁

多職

種等

チー

ムと

の検

・適

切な

リソ

ース

や幅

広い

知識

の活

・組

織や

部署

を超

えた

調整

倫理

倫理

的問

題や

課題

のあ

る状

況に

おい

て、

倫理

的問

題や

課題

の顕

在化

を図

り、

適切

なリ

ソー

スの

活⽤

や相

談⾏

動・

コン

サル

テー

ショ

ンを

実施

し、

記録

する

倫理

的問

題や

課題

につ

いて

、検

討す

るア

プロ

ーチ

⽅法

を⽤

いて

、チ

ーム

で検

討す

①倫

理的

課題

に対

する

アプ

ロー

チ・

原則

を⽤

いた

問題

点の

整理

標準

化し

た枠

組み

を⽤

いた

検討

ナラ

ティ

看取

①看

取り

場⾯

にお

ける

環境

調整

につ

いて

、事

例を

⽤い

てそ

の根

拠を

説明

する

②ケ

アの

受け

⼿の

周囲

の⼈

々に

対し

て看

取り

の場

⾯に

向け

た⽀

援に

つい

て、

事例

を⽤

いて

説明

する

看取

り場

⾯に

おけ

る環

境調

整②

ケア

の受

け⼿

の周

囲の

⼈々

に対

する

看取

りに

向け

た⽀

③グ

リー

フケ

④尊

厳死

23

Page 25: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅴ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:よ

り複

雑な

状況

にお

いて

、ケ

アの

受け

⼿に

とっ

ての

最適

な⼿

段を

選択

しQ

OL

を⾼

める

ため

の看

護を

実践

する

1 レ

ベル

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

ベル

毎の

⽬標

動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例ニ ー ズ を と ら え る ⼒

ケア

の受

け⼿

や状

況(場

)の関

連や

意味

をふ

まえ

ニー

ズを

とら

える

□複

雑な

状況

を把

握し

、ケ

アの

受け

⼿を

取り

巻く

多様

な状

況や

ニー

ズの

情報

収集

がで

きる

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

の価

値観

に応

じた

判断

がで

きる

1.

複雑

な背

景や

困難

な状

況に

おい

ても

、ケア

の受

け⼿

を幅

広い

視野

から

とら

え、現

在の

状況

及び

予測

的な

状況

を論

理的

に整

理す

る⽅

略が

理解

でき

⾝体

⾯(

疾患

や障

がい

①複

雑な

状況

(例

:複

数疾

患の

バラ

ンス

調整

困難

、重

症者

等)

にお

いて

、状

況や

状態

の優

先度

に応

じて

フィ

ジカ

ルア

セス

メン

トを

⾏い

、そ

の解

釈を

説明

する

複雑

な状

況(

例:

複数

疾患

のバ

ラン

ス調

整困

難、

重症

者等

)に

おい

て、

複雑

な状

態に

ある

ケア

の受

け⼿

の症

状か

ら、

現在

の状

況判

断及

び予

測的

な状

況判

断を

説明

する

⾝体

⾯(⽣

活)

①複

雑な

状況

(例

:急

激な

状態

変化

、社

会⾯

や精

神⾯

の課

題が

⼤き

い場

合等

)に

おけ

る疾

患や

障が

いに

よる

⽣活

の変

化に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

現在

の⾝

体⾯

の状

・ケ

アの

受け

⼿の

⽣活

習慣

⽣活

の中

で起

こり

うる

課題

の予

・苦

痛・

安楽

の程

度の

評価

精神

①複

雑な

状況

(例

:急

激な

状態

変化

、社

会⾯

や精

神⾯

の課

題が

⼤き

い場

合等

)に

おけ

る精

神⾯

の課

題に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

現在

の精

神⾯

の状

・今

後起

こり

うる

精神

⾯の

課題

の予

・意

図的

なコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

によ

るニ

ーズ

の把

社会

①複

雑な

状況

(例

:急

激な

状態

変化

、社

会⾯

や精

神⾯

の課

題が

⼤き

い場

合等

)に

おけ

る社

会⾯

の課

題に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

現在

の社

会⾯

の状

・今

後起

こり

うる

社会

⾯の

課題

の予

・社

会資

源の

過不

価値

観や

信条

の側

⾯(

スピ

リチ

ュア

ルな

側⾯

①ケ

アの

受け

⼿の

価値

観・

信念

・信

条・

思い

を、

意図

的な

コミ

ュニ

ケー

ショ

ンか

ら把

握す

②ケ

アの

受け

⼿の

感情

表出

を促

進す

るコ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

を実

施す

③ケ

アの

受け

⼿の

価値

観や

信条

の側

⾯に

関す

るニ

ーズ

につ

いて

、多

職種

と情

報共

有し

、専

⾨家

の介

⼊の

必要

性を

判断

する

ケア

の受

け⼿

の全

体像

複雑

な状

況(

例:

複数

の問

題、

社会

⾯や

精神

⾯の

複雑

な背

景等

)に

おけ

るニ

ーズ

の判

断に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

を論

理的

に整

理し

て説

明す

・収

集し

た情

報を

4つ

の側

⾯で

整理

整理

した

情報

の関

・全

体像

の要

・多

様な

情報

収集

複雑

な状

況の

整理

解決

すべ

き内

容の

明確

・早

期か

らの

予測

的判

・ケ

アの

受け

⼿の

価値

観に

応じ

たニ

ーズ

の判

・看

護理

論を

⽤い

た整

ケ ア す る ⼒

最新

の知

⾒を

取り

⼊れ

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造的

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実践

する

□ケ

アの

受け

⼿の

複雑

なニ

ーズ

に対

応す

るた

めあ

らゆ

る知

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看護

およ

び看

護以

外の

分野

)を動

員し

、ケア

を実

践・

評価

・追

求で

きる

複雑

な問

題を

アセ

スメ

ント

し、

最適

な看

護を

選択

でき

1.

複雑

な背

景や

困難

な状

況に

おい

ても

、ケア

の受

け⼿

にと

って

最善

のア

ウト

カム

を⾒

据え

てケ

アの

質管

理に

取り

組む

⽅略

を理

解で

きる

. 複

雑な

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難な

状況

を整

理し

、改

善や

解決

に向

かっ

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む⽅

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理解

でき

ケア

の改

①複

雑な

状況

(例

:複

数の

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、社

会⾯

や精

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の複

雑な

背景

、複

雑な

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や障

がい

等)

にお

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ケア

の改

善に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

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最善

のア

ウト

カム

を⾒

据え

たケ

ア提

・根

拠に

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⽤い

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アの

評価

創造

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刷新

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②ケ

アの

改善

や課

題の

解決

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ダー

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⽤い

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明す

①ア

ウト

カム

マネ

ジメ

ント

の考

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②変

⾰理

ケア

の提

①複

雑な

状況

(例

:複

数の

問題

、社

会⾯

や精

神⾯

の複

雑な

背景

、複

雑な

疾患

や障

がい

等)

にお

ける

、課

題の

改善

や解

決に

向け

た最

適な

看護

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

・療

養⽣

活に

おけ

る新

たな

可能

性を

広げ

るケ

アの

提案

・実

・ケ

アの

受け

⼿の

QO

Lを

⾼め

るこ

とを

踏ま

えた

ケア

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ロセ

・困

難な

状況

・問

題を

どの

よう

にと

らえ

ケア

に反

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たか

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実践

の場

にお

ける

安全

管理

に関

する

問題

解決

に向

けた

計画

的な

⾏動

を実

施す

る②

実践

の場

にお

ける

安全

に関

する

リス

クに

つい

て、

多職

種間

とリ

スク

や対

応策

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有を

実施

する

看護

職の

健康

と安

全に

配慮

した

労働

安全

衛⽣

ガイ

ドラ

イン

(平

成30

年完

成予

定)

24

Page 26: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNA

ラダ

ーレ

ベル

Ⅴ到

達の

ため

の学

習内

到達

⽬標

:よ

り複

雑な

状況

にお

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受け

⼿に

とっ

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最適

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を⾼

める

ため

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実践

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表1

レベ

ルⅤ

©20

17 J

apan

ese

Nur

sing

Ass

ocia

tion

レベ

ル毎

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動⽬

学習

⽬標

項⽬

践(

OJT

)知

識の

例救

命救

①複

雑な

状況

(例

:倫

理的

課題

、複

雑な

病態

等)

にお

ける

救急

救命

につ

いて

、事

例を

⽤い

て、

チー

ムと

連携

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対応

を説

明す

協 働 す る ⼒

ケア

の受

け⼿

の複

雑な

ニー

ズに

対応

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るよ

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を引

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□複

雑な

状況(

場)の

中で

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ケア

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け⼿

のニ

ーズ

に適

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ため

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⾃律

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判断

のも

と関

係者

に積

極的

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きか

ける

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きる

□多

職種

連携

が⼗

分に

機能

する

よう

、そ

の調

整的

役割

を担

うこ

とが

でき

る□

関係

者、

多職

種間

の中

⼼的

役割

を担

うこ

とが

でき

る□

⽬標

に向

かっ

て多

職種

の活

⼒を

引き

出す

こと

がで

きる

1.

複雑

な背

景や

困難

な状

況に

おい

ても

、ケア

の受

け⼿

の問

題解

決に

向か

って

多職

種間

連携

を牽

引す

る⽅

略が

理解

でき

チー

ムで

の協

働①

主体

的に

チー

ムを

構成

し、

ケア

提供

にお

ける

多職

種連

携を

牽引

する

リー

ダー

シッ

プを

発揮

する

②チ

ーム

での

協働

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

多職

種の

納得

性の

⾼い

調整

・意

⾒の

伝え

⽅・

調整

⽅法

・ケ

アの

⽬標

の明

確化

・役

割分

担・

チー

ムで

の協

働に

よる

問題

解決

①チ

ーム

のコ

ーデ

ィネ

ーシ

ョン

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ュニ

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ン①

複雑

な状

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例:

複数

の問

題、

社会

⾯や

精神

⾯の

複雑

な背

景、

複雑

な疾

患や

障が

い等

)に

おけ

るカ

ンフ

ァレ

ンス

や会

議等

のフ

ァシ

リテ

ーシ

ョン

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

役割

の明

確化

・参

加者

の尊

重地

域を

みる

視点

地域

の看

護師

と顔

の⾒

える

ネッ

トワ

ーク

構築

やつ

なが

りを

持ち

、各

⽴場

の役

割と

⾃⾝

の役

割を

踏ま

えて

、ケ

ア提

供に

おけ

る地

域連

携の

⽅法

を提

案す

る①

これ

から

の⽇

本社

会を

⾒据

えた

保健

医療

の問

意 思 決 定 を ⽀ え る ⼒

複雑

な意

思決

定プ

ロセ

スに

おい

て、

多職

種も

含め

た調

整的

役割

を担

うこ

とが

でき

□適

切な

資源

を積

極的

に活

⽤し

、ケ

アの

受け

⼿や

周囲

の⼈

々の

意思

決定

プロ

セス

を⽀

援で

きる

□法

的お

よび

⽂化

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ど多

⽅⾯

から

ケア

の受

け⼿

や周

囲の

⼈々

を擁

護し

た意

思決

定プ

ロセ

スを

⽀援

でき

1.

ケア

の受

け⼿

の意

思決

定プ

ロセ

スに

おい

て、複

雑な

背景

や困

難な

状況

にあ

って

も、チ

ーム

を動

かし

て解

決に

導く

⽅略

を理

解で

きる

意思

決定

⽀援

チー

ムを

動か

して

実施

する

意思

決定

⽀援

につ

いて

、事

例を

⽤い

て以

下の

点か

ら説

明す

る・

ケア

の受

け⼿

や家

族の

思い

や考

え、

希望

と家

族の

ダイ

ナミ

クス

・ケ

アの

受け

⼿⾃

⾝の

価値

にも

とづ

く納

得性

・ケ

アの

受け

⼿や

家族

の納

得性

の⾼

い選

択や

決定

への

調整

・チ

ーム

を動

かす

こと

によ

る意

思決

定プ

ロセ

スの

促進

・ケ

アの

受け

⼿の

権利

擁護

・意

思決

定⽀

援の

タイ

ミン

グ・

ケア

の受

け⼿

の状

況の

予測

や様

々な

側⾯

の変

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⾒通

し・

法的

・⽂

化的

配慮

、リ

ソー

スに

基づ

いた

判断

・組

織や

部署

を超

えた

調整

・意

思決

定の

妥当

性の

評価

②複

雑な

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(例

:特

に倫

理的

配慮

が必

要な

場合

、社

会⾯

や精

神⾯

の課

題が

⼤き

い場

合等

)に

おけ

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援に

つい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

解決

に導

く⽅

略を

説明

する

・ケ

アの

受け

⼿の

権利

擁護

・ケ

アの

受け

⼿の

周囲

の⼈

々の

意向

・多

職種

への

代弁

・多

職種

等チ

ーム

との

検討

・組

織や

部署

を超

えた

調整

・意

思決

定の

妥当

性の

評価

倫理

倫理

的問

題や

課題

のあ

る状

況に

おい

て、

事例

を⽤

いて

以下

の点

から

説明

する

・倫

理的

問題

や課

題の

顕在

化・

適切

なリ

ソー

スの

活⽤

や相

談⾏

動・

コン

サル

テー

ショ

ン・

価値

の対

⽴・

多職

種等

チー

ムと

の検

討②

倫理

的問

題や

課題

から

、既

存の

仕組

みや

ルー

ル等

を⾒

直す

提案

をす

看取

①事

例を

⽤い

て、

看取

り後

の評

価を

実施

する

①看

取り

後の

ケア

の評

25

Page 27: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNAラダー各レベルに対応した学習内容 一覧 表 2

©2017 Japanese Nursing Association

レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ

到達目標

基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を

実践する

標準的な看護計画に基づき自立して看

護を実践する

ケアの受け手に合う個別的な看護

を実践する

幅広い視野で予測的判断をもち

看護を実践する

より複雑な状況において、ケアの受け

手にとっての最適な手段を選択し、QOL を高めるための看護を実践する

各習熟段階に対応した学習内容

ニーズをとらえる力

身体面(疾患や障がい)

実践(

①身体面(疾患や障がい)に関する情報収集方法について、以下を実施する

・ケアの受け手の年齢や状況に応じ、反応

をみながら訴え・症状を確認する・助言を得ながらフィジカルアセスメントを実施し、報告をする

・記録や報告・カンファレンスなどから既往歴・現病歴、服薬内容・医療的処置・疾患や障がいの状況の整理をする

②身体面について、観察やデータに基づき正常・異常の判断をする

①身体面(疾患や障がい)に関する情報収集方法について、以下を実施する・検査データや画像データから、疾患

や症状、障がいとの関連を説明する・フィジカルアセスメントの結果から、疾患や症状、障がいとの関連を説

明する②経過に応じた疾患や障がいの観察と解釈をする

③比較的安定している状態に対して、正確なフィジカルアセスメントと適時性のある報告をする

①発達段階や病期および病態、認知症の有無等に応じた情報収集から、優先度の高いニーズを判

断し、健康状態全般に応じた情報収集を行う意味を説明する

②複雑な状況(例:複数疾患、急激

な状態変化等)において、疾患や障がいの経過に応じた優先度の高いニーズを判断し、説明する

③呼吸不全/心不全に対して、状況や優先度に応じたフィジカルアセスメントを行い、説明する

①複雑な状況(例:急激な状態変化、重症者等)において、状況や優先度に応じたフィジカル

アセスメントを行い、現在の状況判断および予測的な状況判断を説明する

②重症者や多重課題・時間切迫下において、状況や優先度に応じたフィジカルアセスメントを

行い、現在の状況判断および予測的な状況判断を説明する

①複雑な状況(例:複数疾患のバランス調整困難、重症者等)において、状況や状態の優先度に応じてフィジカル

アセスメントを行い、その解釈を説明する

②複雑な状況(例:複数疾患のバランス

調整困難、重症者等)において、複雑な状態にあるケアの受け手の症状から、現在の状況判断及び予測的な状況判断

を説明する

知識の例

①呼吸器系・循環器系、消化器系、中枢神経系の解剖生理とフィジカルアセスメント技術

②新人看護職員研修ガイドラインにおける【症状・生体機能管理技術】

③身体機能の評価

④意識レベルの評価・脳神経失調症状

①解剖生理とフィジカルアセスメントの再確認

②検査データ、画像データと疾患や症

状、障がいとの関連③臓器の障害の程度の観察

①呼吸不全のアセスメント②心不全のアセスメント③病期の判断

④急性増悪の判断

①重症者や多重課題・時間切迫下のフィジカルアセスメント

身体面(生活)

実践(

①身体面(生活)に関する情報収集方法に

ついて、以下を実施する・ケアの受け手の行動や言動、表情から、安全・安楽・安寧の状況について助言を

得ながらアセスメントする・ケアの受け手の生活に関する基本的なニーズに関する情報を、本人や他者から得

る・記録や報告・カンファレンスなどから、情報を得る

②助言を得ながら疾患や障がいによる日常生活上の留意点を挙げる

③ケアの受け手を生活者としてとらえる視

点に気づく

①疾患や障がいによる身体面(生活)へ

の影響に関する情報収集方法について、以下を実施する・本人や家族、多職種から住環境や生

活習慣を確認する・住環境や生活習慣に応じて必要なフィジカルアセスメントを実施し、

報告する②疾患や障がいによる日常生活上の留意点を挙げる

③経過に応じた疾患や障がいによる日常生活行動の変化を挙げる

④ケアの受け手の苦痛・安楽の視点か

ら、生活における不自由さを把握する

①生活習慣や生活の変化等を踏ま

えたセルフケア能力向上に向けたニーズの判断について、事例を用いて説明する

②ケアの受け手の苦痛・安楽・安寧を、スケール等を用いて評価し、生活における不自由さを把握す

①疾患や障がいによる生活の変

化について、事例を用いて以下の点から説明する

・現在の身体面の状況

・ケアの受け手の生活習慣・生活の中で起こりうる課題の予測

・苦痛・安楽の程度の評価

①複雑な状況(例:急激な状態変化、社

会面や精神面の課題が大きい場合等)における疾患や障がいによる生活の変化について、事例を用いて以

下の点から説明する・現在の身体面の状況・ケアの受け手の生活習慣

・生活の中で起こりうる課題の予測・苦痛・安楽の程度の評価

知識の例

①日常生活自立度②以下の日常生活行動に関する基本的なニ

ーズ③コミュニケーション機能の把握

①疾患や障がいを持つケアの受け手の日常生活支援のためのフィジカルア

セスメント

①ケアの受け手のセルフケア能力向上に向けたニーズのとらえ方

精神面

実践(

①精神面に関する情報収集方法について、以下を実施する

・言動から、認知機能を評価する・言動や表情から、基本的なニーズに関する情報を得る

・記録や報告・カンファレンスなどから、情報を得る

②ケアの受け手の精神面に関する情報を、

助言を得ながら整理する③ケアの受け手自身の現状に対する認識を把握する

①健康状態の変化による精神面への影響に関する情報を、本人や家族、多職

種から入手する②精神面の日常生活や治療への影響について留意点を挙げる

③ケアの受け手の精神面における課題を整理する

①ケアの受け手の精神面における状況や課題を、意図的なコミュ

ニケーションから把握し、説明する

①ケアの受け手の精神面における課題について、事例を用いて

以下の点から説明する・現在の精神面の状況・今後起こりうる精神面の課題

の予測・意図的なコミュニケーションによるニーズの把握

①複雑な状況(例:急激な状態変化、社会面や精神面の課題が大きい場合

等)における精神面の課題について、事例を用いて以下の点から説明する

・現在の精神面の状況

・今後起こりうる精神面の課題の予測・意図的なコミュニケーションによるニーズの把握

知識の例

①認知機能の評価②精神面のニーズのとらえ方の視点

①健康状態の変化に伴う精神面の変化②精神面のアセスメント

①言語的・非言語的コミュニケーション

社会面

実践(

①社会面に関する情報収集方法について、以下を実施する

・本人に確認しながら基礎情報を得る

・記録や報告・カンファレンスなどから、情報を得る

②ケアの受け手の社会面に関する情報を、

助言を得ながら整理する

①健康状態の変化による社会面への影響に関する情報を、本人や家族、多職種から入手する

②ケアの受け手の社会面における課題を整理する

①ケアの受け手の社会面における課題を、事例を用いて以下の点から説明する

・社会資源

①ケアの受け手の社会面における課題について、事例を用いて以下の点から説明する

・現在の社会面の状況・今後起こりうる社会面の課題の予測

・社会資源の過不足

①複雑な状況(例:急激な状態変化、社会面や精神面の課題が大きい場合等)における社会面の課題について、

事例を用いて以下の点から説明する・現在の社会面の状況・今後起こりうる社会面の課題の予測

・社会資源の過不足

知識の例

①社会的ニーズのとらえ方の視点 ①健康状態の変化に伴うケアの受け手の社会面の変化と周囲の人々への影

①介護力のアセスメント②地域の把握

価値観や信条の側面(スピリチュアルな側面)

実践(

) ①価値観や信条の側面に関する情報収集方法について、以下を実施する

・ケアの受け手の生活状況や生活史、家族

背景、病状経過を知る・言動や表情から、ケアの受け手が大切にしているものに関する情報を得る

・記録や報告・カンファレンスなどから、情報を得る

②ケアの受け手の価値観や信条の側面に関

する情報を、助言を得ながら整理する

①価値観や信条の側面に関する情報収集方法について、以下を実施する

・疾患や生きることのとらえ方を理解

するため、言動や表情、行動を観察する

・ケアの受け手の言動から、つらさや価

値観について気づき、その言動を記録する

②ケアの受け手の価値観や信条の側面

をアセスメントし、共感的態度で接する

①ケアの受け手の価値観・信念・信条・思いを、意図的なコミュニケーションから把握する②ケアの受け手の感情表出を促進するコミュニケーションを実施する③ケアの受け手の価値観や信条の側面に関するニーズについて、多職種と情報共有し、専門家の介入の必要性を

判断する

知識の例

①価値観や信条、QOLの側面のニーズのと

らえ方の視点

①価値観や信条、QOLの側面のアセス

メント

①価値観・信念・信条・思い、QOL

を尊重するコミュニケーション方法

ケアの受け手の全体像

実践(

①助言を得ながら、ケアの受け手のニーズを身体的・精神的・社会的・スピリチュアル面の 4 側面で整理する

②助言を得ながら、ケアの受け手のニーズのうち、もっともケアが必要なニーズを挙げる

③断片的であっても、ケアの受け手の置かれている現在の状況を把握する

④ケアの受け手の情報について、守秘義務

の遵守、個人情報の遵守のもと取り扱う

①特に全体像をとらえて課題を判断したと感じるケアの受け手について、以下の点から記述する

・収集した情報を 4 つの側面で整理・整理した情報の関連・全体像の要約

・多職種からの基本的な情報収集・過去の情報(健康状態や生活歴など)と現在の状況との関連

①個別性を踏まえた判断について、事例を用いて以下の点から説明する

・収集した情報を 4 つの側面で整理

・整理した情報の関連

・全体像の要約・科学的根拠と優先順位に基づく判断

・ケアの受け手の価値観に応じたニーズの判断

・過去の情報や未来の状況(退院後

や疾患の経過)に関する時間軸を広げた情報収集

①複雑な状況(例:情報収集が困難、意思表示が困難、複雑な疾患や障がい等)における意図的

な情報収集によるニーズの判断について、事例を用いて以下の点から説明する

・収集した情報を 4 つの側面で整理

・整理した情報の関連

・全体像の要約・科学的根拠・早期からの予測的判断

・潜在的・顕在的ニーズの抽出・ケアの受け手の価値観に応じたニーズの判断

・幅広い知識や資源の活用・看護理論を用いた整理

①複雑な状況(例:複数の問題、社会面や精神面の複雑な背景、複雑な疾患や障がい等)におけるニーズの判断

について、事例を用いて以下の点から論理的に整理して説明する

・収集した情報を 4 つの側面で整理

・整理した情報の関連・全体像の要約・多様な情報収集

・複雑な状況の整理・解決すべき内容の明確化・早期からの予測的判断

・ケアの受け手の価値観に応じたニーズの判断

・看護理論を用いた整理

知識の例

①身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面に含まれる要素とそれぞれの関連性

①身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面からのケアの受け手の全体像の要約

②ケアの受け手の疾患や障がいによる体験理解

①身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面の情報のアセスメントの統合

①ケアの受け手の全体像の論理的整理

OJT

O

JT

OJT

O

JT

OJT

O

JT

26

Page 28: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNAラダー各レベルに対応した学習内容 一覧 表 2

©2017 Japanese Nursing Association

レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ

到達目標

基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を

実践する

標準的な看護計画に基づき自立して看

護を実践する

ケアの受け手に合う個別的な看護

を実践する

幅広い視野で予測的判断をもち

看護を実践する

より複雑な状況において、ケアの受け

手にとっての最適な手段を選択し、QOL を高めるための看護を実践する

各習熟段階に対応した学習内容

ケアの改善

実践(

①新人看護職員研修ガイドラインにおける【管理的側面についての到達目標】に基づきケアを実施する

②自身の実施したケアに責任をもってケアの受手の反応を確認する

③実施したケアの過不足や問題点を見出す

④看護記録の目的・意義を理解の上助言を得ながら基礎情報、看護計画、経過記録、看護サマリーを記載する

①基礎情報、看護計画、経過記録、看護サマリーを、正確に時宜を得て記載する

②状況に応じて看護計画をタイムリーに評価・修正する

③リフレクションにより、自身の実施

したケアの評価をする④1 人のケアの受け手に提供されているケアの全体を把握して整理し、記

述する

①ケアの改善について、事例を用いて以下の点から説明する

・根拠に基づく自律的な評価

・データの活用・エビデンスの活用・ケアの改善に向けた適切な資源

の活用・ケアの再構築②複数のケアの受け手に提供され

ているケアの全体を把握した上で、ケアの優先度を判断し、説明する

①ケアの改善について、事例を用いて以下の点から説明する

・問題抽出と分析

・解決策の実行とその評価・ケアのモニタリングと予測的判断

・ケアの受け手や周囲の人々からの評価

・指標を用いたケアの評価

・ケアの改善におけるリーダーシップの発揮

②複数のケアの受け手に提供さ

れているケアの全体を把握して、それぞれのケアの状況をモニタリングして把握する

①複雑な状況(例:複数の問題、社会面や精神面の複雑な背景、複雑な疾患や障がい等)におけるケアの改善に

ついて、事例を用いて以下の点から説明する

・最善のアウトカムを見据えたケア提

供・根拠に基づく自律的な評価・指標を用いたケアの評価

・創造性や刷新性のある新たなケアや改善の提案

②ケアの改善や課題の解決に向けたリ

ーダーシップの発揮について、事例を用いて説明する

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける【管理的側面についての到達目標】

②ケアの記録

①看護計画の評価②リフレクション

①エビデンスに基づくケア ①ケアにおけるリーダーシップ②問題解決思考・過程③看護の質評価

①アウトカムマネジメントの考え方②変革理論

ケアの提供

実践(

①基本的な日常生活援助技術を、助言を得ながら根拠に基づき安全に実施する

②ケアの受け手の意向を配慮して、基本的な日常生活援助技術を実施する

③助言を得ながら、ケアの受け手のニーズ

に沿った症状・生体機能管理技術を実施する

④記録や口頭確認から、ケアの受け手に提

供されている日常生活援助技術の実施方法を把握する

①ケアの提供方法を確認し、ケアを安全に実施するための留意点を考慮し

て、情報を入手する②ケアの受け手の状況に応じてケアの選択や実施について、事例を用いて

説明する③自立して正確に基本的な看護技術を実施する

④ケアの受け手の苦痛や安楽・安寧を確認しながら、基本的な看護技術を実施する

①ケアの受け手の顕在的・潜在的ニーズのケアへの反映につい

て、事例を用いてセルフケア能力の向上支援を説明する

②個別性をふまえた看護につい

て、事例を用いて以下の点から説明する

・療養生活の安定支援あるいは早

期在宅復帰支援の点から個別性をふまえた看護の計画・実施・評価

・家族看護の点から、個別性をふまえた看護の計画・実施・評価

・苦痛の緩和の点から、個別性をふ

まえた看護の計画・実施・評価 ・自身の過去の経験から得た学習を活かした個別性をふまえた看

護の計画・実施・評価

①顕在的・潜在的なニーズに対応する幅広い視野からの看護に

ついて、事例を用いて以下の点から説明する

・幅広い選択肢の中からの適切

なケアの提案・実施・ケアの受け手の生活の中で起こりうる課題や症状の予測的

判断・ケアの受け手の思いや理解度を考慮した対処方法や予防方

法の説明・ケアの受け手の全人的な理解・看護理論を用いた整理

①複雑な状況(例:複数の問題、社会面や精神面の複雑な背景、複雑な疾患

や障がい等)における課題の改善や解決に向けた最適な看護について、事例を用いて以下の点から説明する

・療養生活における新たな可能性を広げるケアの提案・実施

・ケアの受け手のQOLを高めることを

踏まえたケアのプロセス ・困難な状況・問題をどのようにとらえケアに反映したか

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける

【環境調整技術】②新人看護職員研修ガイドラインにおける【食事援助技術】

③新人看護職員研修ガイドラインにおける【排泄援助技術】

④新人看護職員研修ガイドラインにおける

【活動・休息援助技術】⑤新人看護職員研修ガイドラインにおける【清潔・衣生活援助技術】

⑥新人看護職員研修ガイドラインにおける【呼吸・循環を整える技術】

⑦新人看護職員研修ガイドラインにおける

【創傷管理技術】⑧新人看護職員研修ガイドラインにおける【与薬の技術】

⑨新人看護職員研修ガイドラインにおける【苦痛の緩和・安楽確保の技術】

①基本的看護技術の再確認 ①セルフケア能力の向上支援

②療養生活の安定支援③早期在宅復帰支援④苦痛の緩和(安全・安楽・安寧の

確保)

全 実践(

①よくある事故事例から、予防のために自

身の看護実践において具体的に気をつける方法を理解する

②災害発生時の連絡体制について理解し、

初期行動を理解する③暴言・暴力・ハラスメントに気づき報告する

①事故事例から、以下の点を理解する

・ガイドラインやマニュアルの視点から、自身の日々の実践で安全を確保する方法

・安全な看護を実践するための優先順位

・事故発生時の看護記録(経時記録)

②災害発生時を想定した初期行動を実施する

③暴言・暴力・ハラスメントから自分の

身を守る方法を理解する

①日常の看護提供場面における事

故発生のリスクに気づき、解決策を立案する

②暴言・暴力・ハラスメントに対し

て対応・防止する③事故事例を用いて、事故発生の要因を分析し、解決策を立案す

①実践の場における安全に関す

るリスクを予測した問題提起とその対応策を提案する

②常に療養環境が安全であるか

配慮した調整を実施する③暴言・暴力やクレーム等から、発生した要因を分析し対応策

を導きだす

①実践の場における安全管理に関する

問題解決に向けた計画的な行動を実施する

②実践の場における安全に関するリス

クについて、多職種間とリスクや対応策の共有を実施する

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける

【安全確保の技術】②よく起こりうる事故③ハラスメント

④災害時の初期行動

①事故発生時の看護記録

②職業曝露防止対策③暴言・暴力・クレーム等への対応

①事故要因分析の手法 ①安全に関わる関連法規 ①看護職の健康と安全に配慮した労働

安全衛生ガイドライン(平成 30 年完成予定)

感染

実践(

①感染予防策の基本を遵守する・適切なタイミングで適切な方法による手指衛生を遵守する

・必要な個人防護具を選択し、適切に着脱、廃棄する・血液・体液曝露を受けたときの初期対

処行動を適切に実施する・マニュアルや基準に従い廃棄物を適切に廃棄する

・滅菌物の適切な保管と使用を行う・ケアの受け手の環境整備を行う

②感染が疑われるケアの受け手に対し、経

路別予防策を行う③日常の健康管理と有症状時の対応をとる

①ケアの受け手や実践の場における感染リスクをアセスメントし、看護計画を立案・実施する

①感染発生状況や動向を把握して、感染対策実施状況を評価する

②感染発生時に、マニュアルや基準に沿って感染拡大防止の対応を実施し、その情報を共有する

③適切な感染リスクのアセスメントと対策の推進のために、ハイリスクなケアの受け手に関する

カンファレンスを企画する

①感染発生時に、幅広い可能性を考慮しながらリスクをアセスメントし、リスクに対する様々

な対応策を挙げる

知識の例

①スタンダードプリコーション

②感染経路別予防策③自身の感染予防行動(健康管理)

①一般的に感染ハイリスクとされるケ

アの受け手、部署、処置②医療関連感染とその予防策③感染対策上問題となる微生物

④経路別予防策が必要な疾患とその対策

①感染発生時の拡大予防策

②最新の感染対策や感染症に係る情報

態把握

実践(

①助言を得ながら、ケアの受け手の病態を

理解する

①ケアの受け手の病態理解に基づいた

アセスメントを実施する

①病態理解に基づいたアセスメン

トから、症状緩和あるいは悪化しないためのケアを実施し、説明する

①ケアの受け手に提供されてい

るケアを、病態生理と関連付けて確認し、問題点や改善点を発見する

知識の例

①5 大疾患に関する病態生理

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Page 29: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

JNAラダー各レベルに対応した学習内容 一覧 表 2

©2017 Japanese Nursing Association

レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ

到達目標

基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を

実践する

標準的な看護計画に基づき自立して看

護を実践する

ケアの受け手に合う個別的な看護

を実践する

幅広い視野で予測的判断をもち

看護を実践する

より複雑な状況において、ケアの受け

手にとっての最適な手段を選択し、QOL を高めるための看護を実践する

各習熟段階に対応した学習内容

薬剤の取扱

実践(

①よく扱う薬剤の基礎知識(作用と副作用)を理解した上で、薬剤投与時・中・後の観察を実施する

②医薬品管理の留意点を理解して、安全に薬剤を投与する

①ハイリスク薬剤の基本知識(作用・副作用)を理解した上で、薬剤投与時・中・後の観察を実施する

②事例を用いて、主要な薬物について、ケアの受け手の年齢による特性に応じた留意点を説明する

①薬物の作用を考慮したケアを実施し、説明する

②ケアの受け手の症状や副作用か

ら、薬物の使用有無や増減等の検討の必要性を提案する

①複雑な状況(複数疾患、複雑な病態等)において、ケアの受け手の症状や副作用から、薬物の

使用有無や増減等の必要性を提案する

知識の例

①よく扱う薬剤の作用・副作用②薬の安全な取り扱い

③薬剤投与の確認方法④輸血

①ハイリスク薬剤②主要な薬物の薬理作用・副作用

①主要な薬物の相互作用②複雑な状況におけるハイリスク

薬剤の使用

救命救

実践(

①事例を用いて一時救命処置を実施し、助言を得ながらその実施の根拠を説明する

②生命の危機的状況を発見した際の連絡体

制を理解する

①事例(心肺停止以外)を用いて一次救命処置を実施し、その根拠を説明する

②事例を用いて、救急・急変時の看護記録を記載する

①事例を用いて、呼吸、循環、意識の状態から、急変を予測して説明する

②事例を用いて、救命救急場面におけるリーダーシップを発揮して対応する

③事例を用いて、ケアの受け手の家族や周囲の人々に配慮しながら対応する

④事例を用いて、SBAR を用いて報告をする

①事例を用いて、救命救急場面においてその場にいるメンバーでチームを構成し、連携して救

命処置を実施する②事例を用いて、ケアの受け手の状況を家族や周囲の人々に説

明する③事例を用いて、予測的な視点も含めて SBAR を用いて報告を

する

①複雑な状況(例:倫理的課題、複雑な病態等)における救急救命について、事例を用いて、チームと連携した対

応を説明する

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける

【救命救急処置技術】②一次救命処置

①救急・急変時の看護記録 ①急変の予測

②救命救急場面におけるリーダーシップ

③救命救急時の心理的支援

①救命救急時のチーム連携

働する

チームでの協働

実践(

①事例を用いて、関わるチームのメンバー

が誰であるかを挙げ、自らの役割を説明する

②同僚や多職種との情報伝達場面で、情報

を正しく伝える③カンファレンスに参加して、自身のもつ情報を発言して伝える

④在宅・介護領域における「多職種情報共有シート」(日本看護協会版)を用いた多職種との情報共有について理解する

①同僚や多職種との情報伝達場面で、

看護の方向性をわかりやすく伝える②カンファレンスや調整会議において、目的や各職種の役割を理解した

上で、必要な情報の収集と提供を行う

③チームでの協働について、事例を用

いて、以下の点について課題を記述する

・協働のタイミング

・情報収集

①コンサルテーションについて、

事例を用いて以下の点から説明する

・専門家や多職種の専門性

・自身の能力・役割・コンサルテーションを判断する根拠

②カンファレンスについて、事例を用いて以下の点から説明する

・状況に応じたタイミング

・参加者・カンファレンスで解決すべき課題

・必要な情報提供・カンファレンスの目的達成③多職種カンファレンスについ

て、事例を用いて以下の点から説明する

・多職種の役割

・多職種の中で看護師としての発言

・多職種連携の中での看護師の役

割・多職種連携の必要性

①チームでの協働について、事例

を用いて以下の点から説明する

・多職種の効果的な役割発揮

・調整方法・ケアの目標の共有化・役割分担

②多施設多職種との連携について、事例を用いて以下の点から説明する

・多施設多職種の役割・主体的な調整・予測的状況に応じた連携のタ

イミング③複雑な状況(例:意思統一の困難等)におけるチームでの協働

について、事例を用いて以下の点から説明する

・看護情報の説明

・調整方法・ケアの目標の共有化・役割分担

①主体的にチームを構成し、ケア提供

における多職種連携を牽引するリーダーシップを発揮する

②チームでの協働について、事例を用

いて以下の点から説明する・多職種の納得性の高い調整・意見の伝え方

・調整方法・ケアの目標の明確化・役割分担

・チームでの協働による問題解決

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける

【組織における役割・心構えの理解と適切な行動】

②多職種理解

①多職種の専門性

②看護の専門性③情報伝達

①コンサルテーション

②カンファレンス

①合意形成

②交渉術

①チームのコーディネーション

コミュニケーション

実践(

①日常の場面において、簡潔に不足のない報告・連絡・相談を行う

①事例を用いて、協働するメンバーへの意見の伝え方で工夫した点を説明する

②ケアの受け手や家族、多職種とのコミュニケーションにおける自己の課題を、事例を用いて理解する

①コミュニケーションについて、事例を用いて以下の点から説明する

・意図的なコミュニケーションによるケアの目標達成

・相手の意見の受け止め方と理解

・意見の伝え方

①カンファレンスや会議等のファシリテーションについて、事例を用いて以下の点から説明

する・役割の明確化・参加者の尊重

・自身のファシリテーションについての他者からのフィードバック

①複雑な状況((例:複数の問題、社会面や精神面の複雑な背景、複雑な疾患や障がい等)におけるカンファレ

ンスや会議等のファシリテーションについて、事例を用いて以下の点から説明する

・役割の明確化・参加者の尊重

知識の例

①報告・連絡・相談 ①協働するメンバーへの意見の伝え方 ①アサーティブコミュニケーション

①ファシリテーション

地域をみる視点

実践(

①助言を得ながら、ケアの受け手が生活する地域の中で利用する社会資源を把握す

る②助言を得ながら、ケアの受け手が利用している医療保険・介護保険などの制度に

ついて把握する③助言を得ながら、社会資源の過不足の検討の視点を理解する

①ケアの受け手に関わる地域内の施設や職種を把握する

②ケアの受け手の療養の場やその役割を理解する

③ケアの受け手の社会資源の過不足に

ついて検討する

①地域連携について、事例を用いて以下の点から説明する

・地域の施設や多職種の役割・調整の内容や方法②ケアの受け手の療養の場やその

役割を理解から、地域連携における自身の役割を説明する(可能であればケアの受け手の療養

の場や他施設等を訪問する)③ケアの受け手の希望する生活のために必要となる社会資源の過

不足について検討し、コンサルテーションする

①地域連携について、事例を用いて以下の点から説明する

・地域連携による、ケアの受け手の療養生活の安定

・連携対象の役割

・地域連携における自身の役割・連携のタイミング・ケアの受け手の経済状況

②地域のネットワーク会議等、他施設の看護師の参加する会議や場へ参加し、その目的や参加

者の背景を理解する

①地域の看護師と顔の見えるネットワーク構築やつながりを持ち、各立場

の役割と自身の役割を踏まえて、ケア提供における地域連携の方法を提案する

知識の例

①医療保険・介護保険の概要

②地域社会における自施設の役割の理解

①地域包括ケアシステムの概要

②自施設でよく用いる社会資源

①自施設周辺の地域包括ケアシス

テムの特徴と自施設の役割②施設外の社会資源へのアプローチ

①保健医療の動向

②診療報酬、介護報酬、障害福祉等サービス報酬

②行政との調整が必要な社会資

①これからの日本社会を見据えた保健

医療の問題

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JNAラダー各レベルに対応した学習内容 一覧 表 2

©2017 Japanese Nursing Association

レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ

到達目標

基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を

実践する

標準的な看護計画に基づき自立して看

護を実践する

ケアの受け手に合う個別的な看護

を実践する

幅広い視野で予測的判断をもち

看護を実践する

より複雑な状況において、ケアの受け

手にとっての最適な手段を選択し、QOL を高めるための看護を実践する

各習熟段階に対応した学習内容

意思決

定を支

える力

意思決

定支援

実践(

①ケアの受け手や家族の話を誠実かつ真摯な態度で、受容的・共感的に聴くことができたか自身の態度を振り返る

②ケアの受け手や家族の思いや考え、希望と、自身の価値観を整理する

③助言を得ながら、意思表示が可能なケア

の受け手について、ケアの受け手や家族の思いや考え、希望を確認する

④日常の看護提供場面において、ケアの受

け手や家族へのわかりやすい説明による同意を得る

①意思決定支援の必要な場面に参加し、ケアの受け手や家族の思いや考え、希望、理解度を確認する

②ケアの受け手に提供されているケアの全体像を把握した上で、意思決定支援の場面に参加する

③ケアの受け手や家族の思いや考え、希望から、価値観を推察する

④価値観や思いを反映したケアの計

画・実施について、事例を用いて説明する

①意思決定支援について、事例を用いて以下の点から説明する

・ケアの受け手の思いや考え、希望

・意思決定支援に関わる情報の整理

・意思決定までの時間的猶予

・ケアの受け手の意思決定能力・情報提供の内容と方法・ケアの受け手の意思決定のため

の看護の計画・実施・評価②意思決定の困難な状況(例:意思表示の困難な場合等)における

支援について、事例を用いて以下の点から説明する

・ケアの受け手の権利擁護

・ケアの受け手の周囲の人々の意向

・多職種への代弁

・多職種等チームとの検討

①適切なリソースを用いた意思決定支援について、事例を用いて以下の点から説明する

・ケアの受け手や家族の思いや考え、希望と家族のダイナミクス

・ケアの受け手自身の価値にもとづく納得性

・意思決定プロセスの意図的な

促進・意思決定のプロセスの促進を判断した理由とタイミング

・ケアの受け手の状況の予測や様々な側面の変化の見通し

・ケアの受け手のゆらぎに寄り

添った調整・適切なリソースや幅広い知識の活用

・多職種等チームとの検討・意思決定後の選択を支えられる体制づくり

・組織や部署を超えた調整②意思決定の困難な状況(例:ケアの受け手と家族との意思の

異なる場合、経済的な問題等)における支援について、事例を用いて以下の点から説明する

・ケアの受け手の権利擁護・ケアの受け手の周囲の人々の意向

・多職種への代弁・多職種等チームとの検討・適切なリソースや幅広い知識

の活用・組織や部署を超えた調整

①チームを動かして実施する意思決定支援について、事例を用いて以下の点から説明する

・ケアの受け手や家族の思いや考え、希望と家族のダイナミクス

・ケアの受け手自身の価値にもとづく

納得性・ケアの受け手や家族の納得性の高い選択や決定への調整

・チームを動かすことによる意思決定プロセスの促進

・ケアの受け手の権利擁護

・意思決定支援のタイミング・ケアの受け手の状況の予測や様々な側面の変化の見通し

・法的・文化的配慮、リソースに基づいた判断

・組織や部署を超えた調整

・意思決定の妥当性の評価②複雑な状況(例:特に倫理的配慮が必要な場合、社会面や精神面の課題が

大きい場合等)における支援について、事例を用いて以下の点から解決に導く方略を説明する

・ケアの受け手の権利擁護・ケアの受け手の周囲の人々の意向・多職種への代弁

・多職種等チームとの検討・組織や部署を超えた調整・意思決定の妥当性の評価

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインの到達目

標における【患者の理解と患者・家族との良好な人間関係の確立】

①意思決定プロセス

②インフォームドコンセント

①権利擁護

倫理 実

践(

①看護の実践は看護者の倫理綱領や看護業務基準に基づくものであることを理解す

る②看護師として自覚と責任をもった行動をとる

③日常の看護提供場面において倫理的に戸惑いを感じた場面について、看護者の倫理綱領と照らして、戸惑いを感じた理由

を表現する

①ケアの受け手や周囲の人々の人権を尊重した行動をする

②日常の看護提供場面における倫理的ジレンマに気づき、発言して表現する

③倫理的ジレンマから、倫理的問題や課題を検討する

①倫理的ジレンマから、倫理的問題や課題を明確にして説明する

②日常の看護提供を振り返り、看護業務基準(2016 年改訂版)や看護者の倫理綱領を用いて、自

身の役割や責任を関連づけて理解する

③倫理的ジレンマについて、相談

行動をとる

①倫理的問題や課題のある状況において、倫理的問題や課題の

顕在化を図り、適切なリソースの活用や相談行動・コンサルテーションを実施し、記録する

②倫理的問題や課題について、検討するアプローチ方法を用いて、チームで検討する

①倫理的問題や課題のある状況において、事例を用いて以下の点から説明

する・倫理的問題や課題の顕在化・適切なリソースの活用や相談行動・コ

ンサルテーション・価値の対立・多職種等チームとの検討

②倫理的問題や課題から、既存の仕組みやルール等を見直す提案をする

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインの到達目

標における【看護職員としての自覚と責任ある行動】

②看護者の倫理綱領

③看護業務基準(2016 年改訂版)

①倫理的問題と課題 ①看護の社会的責務 ①倫理的課題に対するアプロー

看取

実践(

①自身の実践の場における、看取りの際の体制について理解する

①事例を用いて、人生の最終段階における状態変化を理解する

②事例を用いて、「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」に沿ったケアの実施に

ついて確認する

①事例を用いて、人生の最終段階における苦痛の緩和を実施する

②臨死期のケアの受け手の尊厳を守り、周囲の人々の心情に配慮したケアや声かけを実施する

③死後のケアを実施する

①看取り場面における環境調整について、事例を用いてその根

拠を説明する②ケアの受け手の周囲の人々に対して看取りの場面に向けた

支援について、事例を用いて説明する

①事例を用いて、看取り後の評価を実施する

知識の例

①新人看護職員研修ガイドラインにおける

【死亡時のケアに関する技術】

①人生の最終段階における状態変化

②看取りに関する法規やガイドライン

①人生の最終段階における苦痛の

緩和②臨死時(または看取りの場面)のケアの受け手や周囲の人々への

配慮とコミュニケーションのとり方

①看取り場面における環境調整

②ケアの受け手の周囲の人々に対する看取りに向けた支援

③グリーフケア

④尊厳死

①看取り後のケアの評価

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Page 31: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

倫理綱領 発行年

看護者の倫理綱領 2003

ICN看護師の倫理綱領 2012

ICM助産師の国際倫理綱領 2014

業務基準・ビジョン

看護業務基準(2016年度改訂版) 2016

2025年に向けた看護の挑戦 看護の将来ビジョン いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護

2015

学習・教育に活用可能な指針・ガイドライン・報告書・資料等

看護倫理ー看護職のための自己学習テキスト 2017

訪問看護入門プログラム 2016

医療安全推進のための標準テキスト 2013

看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン 2013

看護補助者活用推進のための看護管理者研修テキスト看護補助者活用事例集

2013

はたさぽ ナースのはたらくサポートブック 2013

看護職のワーク・ライフ・バランス推進ガイドブック 2013

介護施設における看護職のための系統的な研修プログラムのご案内(実務者向け)

2012

継続教育の基準 ver.2 2012

一般病棟における心電図モニターの安全使用確認ガイド 2010

看護にかかわる主要な用語の解説-概念的定義・歴史的変遷・社会的文脈- 2007

看護職の社会経済福祉に関する指針 平成18年度版 就業規則編 2007

保健医療福祉施設における暴力対策指針 - 看護者のために - 2006

臨床倫理委員会の設置とその活用に関する指針 2006

看護記録および診療情報の取り扱いに関する指針 2005

小児慢性疾患患者の退院調整に関する指針 2005

盲・聾・養護学校における医療的ケア実施対応マニュアル 2005

看護職の社会経済福祉に関する指針-看護の職場における労働安全衛生ガイドライン 平成16年度版労働安全衛生編

2004

学習・教育に活用可能な本会関連資料

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Page 32: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

助産師関連資料

助産師の必要人数算出に関する提案 2015

助産師出向支援導入ガイドライン 2015

医療機関における助産ケアの質評価-自己点検のための評価基準-第2版 2007

病院・診療所における助産師の働き方-助産師が自立して助産ケアを行う体制づくりのために

2006

新卒助産師研修ガイド 2012

学習・教育に活用可能な指針・ガイドライン・報告書等 発行年

感染管理に関するガイドブック 改訂版 2004

看護研究における倫理指針 2004

人工呼吸器装着中の在宅ALS患者の療養支援訪問看護従事者マニュアル 2004

静脈注射の実施に関する指針 2003

看護職のための子どもの虐待予防&ケアハンドブック 2003

看護職が知っておきたい性の基礎知識-思春期保健に向けて 2003

看護職による子どもの虐待予防と早期発見・支援に関する指針 2002

保健師関連資料

市町村統括保健師人材育成プログラムの実施~今後の展開に向けて~ 2017

統括保健師人材育成プログラムの開発~2年間の試行を踏まえて~ 2016

「地域包括ケア体制の構築・推進に向けた研修プログラムの提案」報告書 2015

そうだ!事例検討会をやろう!“実践力アップ事例検討会”~みて・考え・理解して~

2014

平成24年度中堅期保健師コンサルテーションプログラム実施報告書 コンサルタント・企画運営担当者の手引き-プログラムの普及と実施に向けて-

2013

平成23年度中堅期保健師コンサルテーションプログラム(行政分野) 2012

平成23年度中堅期保健師コンサルテーションプログラム(産業分野) 2012

特定保健指導スキルアップのためのOJT事例集 2010

介護予防事業の企画・実践研修プログラム 2007

研修教材「睡眠に関する模擬講習」 2005

ガイドブック「地域保健行政における政策立案研修プログラム」 2003

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ICN発行物

保健分野職場内暴力対策研修マニュアル(2005年ICN・PSI・WHO・ILO)共同発行)

2008

職場における暴力対策ガイドライン(2007年改訂) 2007

看護師のための労働安全衛生管理プログラム(2007年発行) 2007

看護上級職を目指す人のための雇用機会および契約に関する必要事項(2007年改訂)

2007

看護研究のための倫理指針(日本看護協会訳) 2003

厚生労働省や文部科学省の指針・ガイドライン等

人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン[文部科学省・厚生労働省]

2015

人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 2014

新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】 2014

新人看護職員研修ガイドライン -保健師編- 2011

ICNでは看護に関連する各種所信声明を公表しており、看護に関する学習・教育に活用したり、より理解を深めるために参考になる情報も含まれています。これらの情報は、日本看護協会の公式ホームページに案内を掲載しておりますので、どうぞ併せてご活用ください。

ホーム>国際情報>国際看護師協会 (ICN)>基本文書>所信声明http://www.nurse.or.jp/nursing/international/icn/document/policy/index.html

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Page 34: 3. 学習内容編 - Japanese Nursing Association...「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」 活用のための手引き 3. 学習内容編 公益社団法人日本看護協会

平成28年度看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)推進委員会

秋山 智弥梅田 恵宮本 千津子山岸 紀子山下 美智子

京都大学医学部附属病院昭和大学東京医療保健大学諏訪中央病院筑波メディカルセンター病院

(以上の所属は平成29年3月時点)

担当理事:事務局 :

川本 利恵子渋谷 美香松原 由季小川 有貴清水 明美

日本看護協会 常任理事日本看護協会教育研究部/部長日本看護協会教育研究部継続教育課/課員日本看護協会教育研究部継続教育課/課員日本看護協会教育研究部継続教育課/課長

「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」に基づく学習内容

平成29年9月29日 日本看護協会公式ホームページにて公表

問い合わせ先:公益社団法人日本看護協会 看護研修学校 教育研究部継続教育課

042-492-7211(代表)

本書の無断転載は禁じます。

平成29年度教育委員会宇都宮 明美宇野 さつき成田 康子平岡 翠三浦 昌子龍川 初江渡邉 眞理

聖路加国際大学新国内科医院兵庫県立がんセンター名古屋市立大学病院名古屋大学医学部附属病院竹田綜合病院神奈川県立保健福祉大学

(以上の所属は平成29年9月時点)

平成28年度ワーキンググループ

伊藤 章子猪又 克子大内 紗也子大松 真弓福田 裕美山岸 紀子

筑波メディカルセンター病院済生会横浜市東部病院京都大学医学部附属病院産業医科大学病院埼玉県看護協会諏訪中央病院

(以上の所属は平成29年3月時点)

平成27年度教育委員会

猪又 克子 北里大学病院宇都宮 明美大和田 恭子小山田 恭子叶谷 由佳郷 由里子高橋 弘枝竹股 喜代子保科 英子森本 一美渡邉 眞理

聖路加国際大学日本赤十字医療センター東邦大学横浜市立大学東京都立墨東病院地域医療機能推進機構日本看護協会看護研修学校岡山大学病院日本看護協会神戸研修センター神奈川県立がんセンター

(以上の所属は平成28年3月時点)

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