3 dディスプレイ技術調査2009

64
1 3Dディスプレイ技術調査 2009/9/17 @TMYSYSKW

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1

3Dディスプレイ技術調査

2009/9/17 @TMYSYSKW

2

目次

立体視の原理

3D表示の原理

3Dデジタルシネマ

3Dディスプレイの状況

3D映像信号の伝送方式

3D表示の安全規格

3D撮影について

3D撮影機材の実際例

参考

3

立体視の原理

4

視覚的な立体認識作用

両眼視差 両眼輻輳 焦点調節 運動視差

視覚が立体を認識する4つの作用

5

画像性の立体認識作用

遮蔽 大きさ 上下 遠近 陰影

画像の配置の仕方などで立体感を出す方法

6

3D表示の原理

7

3Dディスプレイの表示原理

メガネありタイプ

– 分光方式

• (アナグリフ)

– 偏光方式

– アクティブシャッタ方式

メガネなしタイプ

– バララックスバリア

– レンチキュラーレンズ

※混合した方式もあり

8

アナグリフ

アナグリフ(Anaglyph)は、

右に青(シアン)、

左に赤

のフィルタを用いたメガネで立体像を見る分光方式の一種。

古く※から使用されているが、色フィルタを

使用するために色再現性が低い(基本モノクロ)。

※原理発見は、1853年Wilhelm Rollmann(独)。1891年、Louis Ducas Du Hauron(仏)が印刷で同効果を試す(←アナグリフの命名者)

9

分光方式

左右の画像で使用する色周波数を

半分に分離し、分光メガネを通して

左右の眼に異なる映像を出す

長所 画面が比較的(偏光方式に比べ)明るい

フリッカー少ない

同時に多人数視聴可能

特殊スクリーン不要(プロジェクタの場合)

短所 3Dメガネが高価

色再現性が低い(補正が必要)

採用例 Dolby 3D Digital Cinema - プロジェクタタイプ

4D2U(国立天文台) - プロジェクタタイプ

4D2U(国立天文台)

※ダイムラーベンツ社が3DのCAD用に開発。Infitec社として分離した後、2003年に製品化

10

偏光方式

偏光フィルタ

長所 3Dメガネが安価

(分光方式に比べて)色再現性が高い

フリッカーなし

同時に多人数視聴可能

短所 画面が比較的暗い

解像度が半分になる(表示パネル1枚の場合)

クロストークが発生しやすい

偏光の位相合わせが必要

–特殊なスクリーンが必要(プロジェクタの場合)

採用例 REAL D (デジタルシネマ) - プロジェクタタイプ

ヒュンダイ3Dディスプレイ※

JVC業務用3Dディスプレイ※

偏光フィルタによって特定方向の光の

振動を通過させて左右の映像を分離し

左右の眼に異なる画像を作る。別名、ポラロイド方式。

※xpol方式

偏光は円偏光(マイクロポール方式) を使うことで実用的になった

※発明は、1932年 Edwin H. Land(米、ポラロイド創業者)

11

偏光方式(詳細)

1ライン毎に向きの異なる

偏光フィルタを貼る

パネル全面に偏光板を張る

ハーフミラーで反射する画像は円偏光の

位相がπ/2変わる

2パネル+ハーフミラー式 1パネル式

※xpol方式

12

Xpol(エックスポール)

Xpol(エックスポール)は、有沢製作所が開発した円偏光フィルタによる3D

表示方式。μpol(マイクロポール)方式を発展させたもの。

ガラス基板上に1ライン毎に偏光方向の異なるポリマ液晶を配置してある。

13

アクティブシャッタ方式

長所 フル解像度で表示可能

完全な(表示パネルと同じ)色再現性

短所 メガネが高価

メガネ側に電力供給が必要

表示パネルとメガネの同期が必要

モニタは高速応答性が必須(120Hz以上)

フリッカが発生しやすい

採用例 XpanD – デジタルシネマ

パナソニックの3Dディスプレイ(XpanD)

NvidiaのVision 3D

オリンパス3D視聴キット

メガネの左右フィルタを通過する光を

交互に開閉することで、左右の眼に

異なる画像を作る

Teleview

※1922年、交流同期モータの発明者であるLaurens

Hammondがニューヨークの劇場で世界初のアクティブシャッタ式3Dシステム(Teleview)を公開

14

バララックスバリア方式(メガネなし)

デュアルビュー液晶(シャープ)、同じ原理

ディスプレイ前面に画素ピッチと同じ周期のスリット(バリア)を置き、スリットを通過する光が左右で異なることを利用

長所 3Dメガネ不要

アクティブバリアにすることで2D/3Dの切替が容易

多視点(3以上)が可能

短所 解像度が半分になる

同時、多人数視聴に不向き(見る向きが固定)

採用例 デュアルビュー液晶

富士フィルムFinePix Real 3Dシリーズ

Woo携帯H001

※発明は、1903年、Frederc Eugene Ives(米)

15

レンチキュラ-方式(メガネなし)

ディスプレイ前面に蒲鉾断面のレンズ

フィルムを張り、左右に異なる映像を

送るようにした方式

長所 3Dメガネが不要

色再現性が高い

多視点可能

短所 モニタは3D専用

採用例 3D印刷物

ドコモの試作3Dディスプレイ

※同様に映像の前に微小円形レンズを並べたIP方式もある

16

3Dデジタルシネマ

17

RealD

名称 RealD

開発 RealD社

方式 偏光方式+1プロジェクタ

日本でのシアター展開

ワーナーマイカル系

採用例 東京ディズニーリゾート

特徴

– 業務用DLPによるシングルプロジェクタ

– 偏光が変わらない特殊なスクリーン(シルバースクリーン)が必須

– メガネが安価(ワーナーマイカルではメガネの持ち帰り可能)

RealD ・・・

偏光方式。プロジェクタの前に偏光フィルタを置いて、観客は偏光メガネをかけて視聴する。

18

Dolby 3D(Infitec)

名称 Dolby 3D

開発 Infitec GmbH(独)

Dolbyはライセンス提供を受けている

方式 分光方式+1プロジェクタ

日本でのシアター展開

Tジョイ系

新宿バルト、梅田ブルク

採用例 4D2U(国立天文台3Dプラネタリウム)※

Dolby 3D ・・・ 分光方式。プロジェクタからの出力を3色左右で異なる周波数で分離して表示。観客は分光メガネを掛けて見る。

特徴

– Dolbye 3Dではフライホイールと組み合わせて1プロジェクタ化

– 通常のスクリーンで3D上映可能

– メガネが高価(Dolby発表では$50/個程度)

– 色再現性が低い

19

XpanD

名称 XpanD

開発 X6D社

方式 時分割アクティブシャッタ

日本でのシアター展開

TOHOシネマ系

MOVIX系

シネチッタ系

採用例 パナソニック3Dメガネ(Ceatec展示)

パナソニックの3Dメガネは、XpanD製

Xpand D ・・・ 時分割方式のアクティブシャッタメガネを

使用して、左右交互の映像を視聴する

特徴

– 通常のスクリーンで3D上映可能

– メガネが比較的高価、電池の交換が必要

– メガネが重い

– 色再現性が高い

20

IMAX 3D

名称 IMAX 3D

開発 IMAX

方式 偏光方式+2プロジェクタ

日本でのシアター展開

109シネマズ系

サントリーミュージアム

採用例

IMAX 3D ・・・ プロジェクタの前に偏光フィルタを置いて

観客は偏光メガネをかけて視聴する

1980年代にフィルムで登場。現在は

デジタル化。詳細技術不明

※ダイムラーベンツ社が3DのCAD用に開発。Infitec社として分離した後、2003年に製品化

21

3D映画の歴史(主にアメリカ)

JAWS 3-D(1983年)

1932年、

Edwin H. Land(ポラロイド創設者)が

偏光方式による3D表示を確立

1951年~1970年

2006年~ 2001年~2005年 1986年~2000年

1971年~1985年 ~1950年

1853年、

Wilhelm Rollmann(独)

がアナグリフを発明

Jim the Penman(1915年)

世界初の3D映画(アナグリフ)

2006年、InfitecがDolby3Dに

分光方式3Dの技術供与

2003年、RealD社が創設

1922年、

NYでTeleview(アクティブシャッタ式) の劇場が登場

IMAX 3D

TRANSITIONS(1986年)

Avatar(2009年)

第1次3Dブーム 1952-1954

第2次3Dブーム (1980-1984)

第3次3Dブーム (2005-)

BWANA DEVIL(1952年)

最初のカラー3Dフィルム

2005年、

初の商業3Dデジタルシネマがオープン

(Mann’s chinese theater,LA)

1980年、ケーブル局のSelec TV

が3D長編ドラマを販売。

3年間で2億5000万のアナグリフメガネを配布

2003年、Infitecが製品化 Captain EO

(1986年ディズニーアトラクション)

Honey, I Shrunk the Audience!

(1995年ディズニーアトラクション)

和名「ミクロアドベンチャー!」

13日の金曜日Part3

(1982年)

Center Of the Earth

(2008年)

22

第3次3D映画ブームの背景

2003年から2005年にかけてのハリウッド映画の不振

– 家庭TVから劇場に足を向けさせるための工夫

技術革新

– XpanD、RealD、Dolby 3Dが登場

– 映像のCG化が普及(CGアニメ、モーションキャプチャ)

– 2Dから3Dへのコンバータの実用化

– 業務用DLPの普及(1プロジェクタで3D映画が上映可能)

盗撮の防止

23

3Dディスプレイの状況

24

立体ディスプレイ表示方法比較

方式 メガネの要否

液晶(IPS)との親和性

フリッカ 業務モニタの実績

特記事項

時分割 必要 ×

(要高速応答性)

×

しやすい

× メガネが高価

分光方式 必要 ○ ○ × メガネが高価

偏光方式 必要 ○ ○ ○ メガネが安価

バララックスバリア 不要 ○ ○ ○ メガネ不要

レンチキュラ-レンズ 不要 ○ ○ × メガネ不要・2Dで違和感

25

主な他社3Dモニタ(1/2)

メーカ

型番

ビクター GD-463D10

True3Di SDM-080M

アストロデザイン SM-3324

VisuMotion 65”Multi-User 3D Display

外観

方式 偏光方式(1パネル) +パッシブメガネ

偏光方式(2パネル+ミラー) +パッシブメガネ

偏光方式(1パネル) +パッシブメガネ

バララックスバリア

パネルサイズ 46v 8 24v 65v

明るさ ? 400cd/m2 ? ?

コントラスト比 2000:1 400:1 ? ?

応答速度 ? ? ? ?

入力 HDMI(3D対応) x 3 DVI x2 , Composit x 2 HD-SDI x 2? DVI-D/RGB Analog

価格 70万? ? 68万円? ?

特記事項 ※Xpol NFL中継での採用実績有り

※Xpol ? 2009年に発表のみ

26

主な他社3Dモニタ(2/2)

メーカ

型番

T&TS ST-193LHM

ヒュンダイ E465S

Zalman ZM-M220W

シャープ LL-151D

外観

方式 偏光方式(2パネル+ミラー) +パッシブメガネ

偏光方式(1パネル) +パッシブメガネ

偏光方式(1パネル) +パッシブメガネ

バララックスバリア

パネルサイズ 19 46v 22v 15

明るさ ? ? 300-400cd/m2 ?

コントラスト比 500:1以上 ? 1000:1 ?

応答速度 8ms ? 5msec ?

入力 DVI-D x 2 HDMIx2, コンポジットx3,D4x2 DVI-D, D-Sub ?

価格 ? オープン(35万円程度) オープン(4万円程度) 製造中止

特記事項 ※Xpol 日本BSの3D放送対応 ビックカメラで取り扱い

※Xpol 3D視聴はNVIDIA専用

27

その他の3D視聴キット

メーカ

型番

オリンパス POWER3D Media Player

VUZIX iWear VR920

NVIDIA 3D Vision ディスカバー

NVIDIA 3D Vision

外観

方式 有線式液晶シャッタメガネ 液晶ヘッドマウントディスプレイ アナクリフメガネ 液晶シャッタ式メガネ

パネルサイズ なし (2.7メートル先に44インチに相当)

なし なし

明るさ - ? - -

コントラスト比 - ? - -

応答速度 - ? - -

入力 - USB, VGA

価格 ? 59,900円

特記事項 応答速度 8ms以下の高速タイプ(白黒6ms以下 中間調2ms以下)を推奨。BenQ製、24インチFullHDディスプレイを推奨モニタとしている

28

3D映像信号の伝送方式

(HDMI 1.4)

29

概要

HDMI1.4は1.3とバンド幅は変わらない(340MHz)

– 4k2k対応だが24pまで

3D対応はVsync/Hsyncの扱いを変えることで対応

– 大多数の3D映像の伝送方式をカバー

– フレームシーケンス・LBL・SBSなどの転送方式に対応

– 1080pフルフレームの3Dは転送できない

HDMI1.4で規定しているのは転送方法だけ

– 3Dの表示方法はディスプレイ側で独自に決定

– HDMI1.4対応を謳うと、全転送方式に対応する必要あり

30

フィールドシーケンシャル方式

左右の画像フレームをそのまま転送(同一の垂直同期区間)する方式。

同期周波数を倍にする必要あり

垂直同期区間に、左右の

インタレース画像4枚を

入れる。

垂直同期区間に、左右の

インタレース画像2枚を

入れる。

31

Line-By-Line方式

通常の1フレーム内に左右の画像の1ラインを交互に入れて伝送する方式。

垂直同期区間を2倍にして、左右2画面分を1フレームとして伝送

(垂直同期のブランク区間を倍にして区別)

32

Side-By-Side方式

左右の画像をそれぞれ水平方向に圧縮して

2画面分を1フレームとして伝送

解像度低下

垂直同期区間を2倍にして、左右2画面分を1フレームとして伝送

同期周波数を1/2にする。低フレームレート。

左右2画面分を1つのフレーム内に入れて(同一の水平同期区間)伝送する方式。

(水平同期のブランク区間を倍にして区別)

33

深度情報方式

基準画像に深度情報を加えて、伝送する方式。

3DCG出力、ゲーム機接続用。

画像

+深度情報

画像

+深度情報

+グラフィック

+グラフィック -深度情報

34

ディスプレイ⇔3Dメガネ通信方法

通信手段 特徴 採用例

有線 確実に信号伝送できる

メガネに電源不要

ケーブルが煩わしい

オリンパス3D視聴キット

IR(赤外線) メガネに電池が必要だが長寿命

障害物に弱い

日光の影響を受ける(野外使用に弱い)

パナソニック(CEATECデモ)

NVIDIA 3D Vision

Bluetooth メガネに電池が必要

接続時に認証が必要

(Wiiリモコン)

ZigBee

(IEEE 802.15.4 )

メガネに電池が必要

接続時に認証が必要

(ソニーおき楽リモコン)

無線LAN

(IEEE 802.11.?)

オーバースペック

消費電力大

アクティブシャッタ3Dメガネを使用した場合の通信方式比較

35

3D表示の安全規格

36

3D表示デバイスに対する安全規格

ISO/IWA3(映像の安全性に関する国際規格)

VDT作業者における労働衛生管理のためのガイドライン

3DC安全ガイドライン

37

「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」

厚生労働省が2002年に出したもの

表示付きの装置を長時間操作する操作者を保護する目的

ディスプレイに求められる制約

– フリッカーが知覚されないこと

– 輝度・コントラストが容易に変更できること

38

「3DC安全ガイドライン」

JEITAの試案を元にISO/IWA3を参考にして作成された3D

表示装置のガイドライン – 3Dコンソーシアムの安全ガイドライン部会が作成

– 2004年12月にVer1が公開

– 2008年12月改訂版、一般公開

ガイドラインの抜粋 – 両眼視差を利用した立体表示装置では左右画像のクロストークができるだけ小さい装置の利用を推奨する<GL-4>

– 液晶シャッター方式や時分割方式立体表示装置ではフリッカーを軽減するためシャッタースピードは120Hz以上を推奨する<GL-5>

– 適正視点位置が限られる立体ディスプレイを用いる場合は、適正位置の確認手段をシステムが備えるのが望ましい<GL-10>

39

3D撮影について

40

カメラの構成

カメラ2台(2CCD)構成

2眼+カメラ1台(1CCD)

構成

画角など細かい調整が可能

撮影映像は2Dでもそのまま使用可能

CANON XL1用3Dレンズ

(2000年開発表明・未発売)

・1つのCCDで3D撮影

・3D映像として信号出力

記録はXL1側でフィールドシーケンシャル(1秒間に左右30枚ずつ)

縮小とミラーでSide-by-Side

で記録

プリズムと液晶シャッタでフル解像度で撮影

フィールドシーケンシャルで記録

41

3D撮影時の調整

複数台で3D撮影時に調整すべきパラメータ

– カメラの間隔(ステレオベース)

– カメラの向き(トーイン)

– ステレオウィンドウ(トリミング)

– カメラの同期

42

カメラの間隔

ステレオベース

– カメラの光軸間隔のこと

ステレオベースの調整

– 近くの物を立体的にする場合は、狭くする

– 遠い物を立体的にする場合は、広くする

撮影可能範囲

撮影可能範囲

ステレオベース

43

カメラの向き

台形ゆがみ

– 左右のカメラで異なる映像が入る

– 鑑賞時のちらつきの原因になる

トーイン撮影

(コンバージェンス撮影)

台形ゆがみ

トーイン撮影(コンバージェンス撮影)

– 輻輳角を調整

– カメラの光軸を重なるようにして撮影

マクロ撮影、望遠撮影で3D感を出す時に使用

– 平行撮影で、被写体全体が左右カメラに収まらない時(風景撮影など)に使用

44

ステレオウインドウ

ステレオウインドウ・・・ 3D画像の基準面。左右の画像が同じ位置にあると、ステレオウインドウ上に定位がくる仮想面のこと。

ステレオウィンドウ

マウント枠

ステレオウインドウからはみ出て

飛び出す画像はフリッカの原因になる

(ステレオウインドウの破れ)

ステレオウィンドウ

マウント枠をはみ出て飛び出す画像

マウント枠

このような画像にならないように

飛び出す被写体が両眼のフレーム内に

収まるようにカメラを調整する

45

カメラの同期

録画スタート録画ストップ再生ズームフォーカスetc

同じタイミングで指示

撮影するカメラに対して、同じコマンドを同時に出す必要あり

46

3D撮影機材の実際例

47

3D撮影機材(平行式RIG)

2台のカメラとハーフミラーを使って、立体画像

を撮影する。

輻輳角度調整

※トーイン撮影

視差調整

48

3D撮影機材(ミラーRIG)

カメラ

カメラ

P+S TECHNIK(独)

ミラー式では画角を完全一致させることができる。

2Dから3Dへの切り替えを撮影できる

マクロでの3D撮影が可能

平行式と比べて広い範囲の調整が可能

2台のカメラとハーフミラーを使って、立体画像

を撮影する。

49

3D撮影システム

3D撮影システム構成

・カメラ2台

・リモコン(2台同時制御)

・RIG

・3Dモニタ

50

平行RIGによる3D撮影の様子

51

その他の3D撮影機材

Visumotion Eye5

・10倍ズーム

・輻輳角自動制御

SHVC 03SG

・5眼

・視点切り替え

・複数視点同時撮影

・MXF形式でメモリカード記録

・2眼1CCD?

・3D撮影システムを開発中

Panasonic P2 2眼カメラ

52

3Dコンポーザ

HD-SDI2入力を合成して3D映像信号化

出力フォーマットはSide-By-Side/Line-By-Line

NHKメディアテクノロジーが開発した

3D映像信号合成装置

53

参考

54

用語集

用語 英 説明

4D2U ← 国立天文台の開発した3Dプラネタリウム装置。3D表示にはInfitecの技術を利用している。

IMAX ← カナダの映写システム会社。通常の35mmフィルムの倍、70mmフィルムと最大20×28mスクリーン(ビル5階建てに相当)による上映が可能

MPフォーマット(Multi-

Picture Format) 複数の静止画ファイルを関連付けて記録するためのファイルフォーマット

ZigBee ← 家電向けの短距離無線通信規格。低データ速度(20Kbps

~250kbps)、低消費電力(乾電池程度の電力で100日~数年間稼動)

アナグリフ anaglyph 右に青、左に赤のフィルタで立体画像を見せる方式

エックスポール Xpol 有沢製作所が開発した液晶用3D偏光フィルタ。1ライン毎に異なる円偏光を通す

クロストーク crosstalk 信号が漏れること。3Dの場合、右用映像が左眼に入ってしまうような現象で使用する

分光 spectroscopic 光を特定の波長ごとに分離すること

偏光 polarization 電場・磁場が特定の方向にしか振動していない光のこと

リグ RIG カメラを取り付ける装置

55

参考URL(1/4)

タイトル URL 補足

アストロデザイン http://www.astrodesign.co.jp/

アスナ http://www.asuna-3d.com/ 3Dコンポーザを販売。有沢製作所の子会社

有沢製作所 http://www.arisawa.co.jp/ Xpolの開発

オリンパスPower3D http://www.ep-s.jp/3dkit/spec.html 通販サイト

T&TS http://www.tandts.co.jp/

パナソニック 3Dサイト http://panasonic.co.jp/3d/

ビクター業務用3Dモニター http://www.victor.co.jp/pro/monitor/3d/gd-

463d10/index.html

日立ディスプレイズ http://www.hitachi-displays.com/

NHKメディアテクノロジー http://www.nhk-mt.co.jp/

3Dウィン http://www.3d-win.co.jp/

NVIDIA 3D Vision http://www.nvidia.co.jp/object/3D_Vision_Overview

_jp.html

富士フィルム FinePix REAL 3D

W1

http://fujifilm.jp/personal/3d/camera/finepixreal3dw

1/index.html

サントリーミュージアム http://www.suntory.co.jp/culture/smt/about/index.ht

ml

IMAX 3Dシアター

2010年末で休館予定

4D2U http://4d2u.nao.ac.jp/

56

参考URL(2/4)

タイトル URL 補足

Dolby3D http://www.dolby.com/consumer/technology/dolby-

3d.html

IMAX http://www.imax.com/

IMAX JAPAN http://www.imaxjapan.com/

VISUMOTION(独) http://www.visumotion.com/

VMJ株式会社 http://www.visumotion.com/ VISUMOTION代理店

VUZIX http://www.vuzix.jp/campaign/index10.html

Inition(英) http://www.inition.co.uk/

Loreo(香港) http://www.loreo.com/ 一眼レフ用3Dレンズ

Peace(米) http://www.pacehd.com/

Real D http://www.reald.com/

XpanD http://www.xpandcinema.com/

3Dコンソーシアム http://www.3dc.gr.jp/jp/index.html 3D立体表示機器の開発、普及や3Dコンテンツの拡大の促進を図ることを目的とした 業界団体

立体映像産業推進協議会 http://www.rittaikyo.jp/

三次元映像のフォーラム http://www.hi.is.uec.ac.jp/3Dforum/

57

参考URL(3/4)

タイトル URL 補足

ヤマダ電機Business Network http://www.it.tecc.ne.jp/zirei/zirei21.htm Xpol有沢製作所を紹介

AV Watch - 3Dカメラを手掛ける米Pace訪問記

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090206/avt03

7.htm

ビデオシステムと機材NEWS - 第17回産業用バーチャルリアリティ展開催

http://www.videoalpha.jp/news/2009/06/000771.ph

p

立体写真 「STEREOeYe」- ステレオ写真ギャラリー

http://www.stereoeye.jp/index_j.html

遠山式立体表示研究所 http://tohyama-shiki.com/labo/

AV Watch - 3Dで「スーパープレミアム」を加速するIMAXの劇場展開

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090714

_302161.html

CNET-J -注目の3D対決--映画館を支配するのはREAL D?それともドルビー?

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,2

0358361,00.htm

AV Watch - 【IFA2009】ソニー、3D

を大々的にアピール。新製品も

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090905

_313310.html

IT-Plus - 「3D新時代」が到来 ハ

リウッド映画の完成度と2つの映像技術

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMI

Txw000016122008

GIGAZINE - 3D立体映画の大本命

「アバター」の立体映像っぷりがどのような感じなのか

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/200

90821_avatar_review/

AV Watch -パナソニック、フルHD・3D対応50型PDPの発表会を開催

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090928

_318097.html

58

参考URL(4/4)

タイトル URL 補足

第3次立体映画ブーム : 第三の革命 立体3D映画の時代(第一回)

http://eiga.com/extra/oguchi/1

第3次立体映画ブーム : 第三の革命 立体3D映画の時代(第二回)

http://eiga.com/extra/oguchi/2

第3次立体映画ブーム : 第三の革命 立体3D映画の時代(第三回)

http://eiga.com/extra/oguchi/3

第3次立体映画ブーム : 第三の革命 立体3D映画の時代(第四回)

http://eiga.com/extra/oguchi/4

AV Watch -シャープなど、3D表示機器などの普及を目指す「3Dコンソーシアム」

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030304/3d.ht

m

AV Watch -シャープ、2D/3D切り替えが可能な液晶ディスプレイ

~3Dディスプレイのコンソーシアムを設立

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020927/sharp.

htm

PC Watch - NVIDIA、ION/Tegra/3D Visionの最新状況を総括

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090918

_316692.html

Wikipedia – 3-D film http://en.wikipedia.org/wiki/3-D_film

Wikipedia - Teleview http://en.wikipedia.org/wiki/Teleview

59

TN液晶

長所 低コスト

駆動電圧が低い

立下り応答速度が速い

短所 視野角による色変化が大きい

視野角による輝度変化が大きい

立上がり応答速度が遅い

コントラストが低い

採用例 安いPCモニタ・TV

TN方式とは電圧OFFで、液晶分子が光をねじって(旋光性)偏光パネルを通過できるように配置し、電圧により輝度を制御する。 電圧ON時には、液晶が立ち、光を偏光パネルを通過しないようになる。

60

VA液晶

長所 コントラスト比を高くできる

立下り応答速度が速い

短所 高コスト

視野角による色変化が大きい

視野角による輝度変化が大きい

立上がり応答速度が遅い

採用例 シャープ

ソニー、サムソン

東芝

VA方式とは電圧を加えることで液晶を寝かせ、光が液晶に乱反射したものを通過させることで輝度を制御する方式。 電圧OFF時には、液晶が立ち、光は通過しない(TNと逆)

バックライト

MVA方式

CPA方式

上からみた分子の向き 視野角ムラを防ぐ工夫

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IPS液晶

長所 視野角による色変化が小さい

視野角による輝度変化が小さい

短所 高コスト

応答速度が遅い

採用例 パナソニック液晶テレビ

(東芝)

IPS方式とは液晶を寝かせて配置し、電圧を掛けることでその向きを変えることにより輝度を制御する。 電圧OFF時には、液晶が順方向となり光は通過しない(TNと逆)

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DLP(Digital Light Processing )

DLPとは微細ミラーの集合体であるDMDを使い、ミラー角を高速制御しながら輝度調整をして表示するプロジェクタの1方式。

デジタルシネマのプロジェクタでは高いシェアを誇る。

単版式DLPの前で手を振ると色が分離してドラムが回っていることが確認できる

単版式DLPの構成

完全な色再現

光コントラスト

高速応答性

DMDは高速に制御できるため、時系列に様々な処理を埋め込むことが出来る。

3D表示(左右時分割など)に最適

DMDチップ(TI)

単板式(DMDとフライホイール)と三板式に分けられる。

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FinePix REAL 3D W1

世界初の3D撮影可能なコンパクトデジカメ

2眼・2CCD

– 1000万画素

– ステレオベースは77mm

3D静止画はMPフォーマットで記録

– 撮影時にMPO(3D)とJPEG(2D)同時記録

3D動画撮影可能

– 3D AVI フォーマット

– 最大サイズは640x480

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MPフォーマット(Multi-Picture Format)

MPOは、複数静止画ファイルを関連付けて1つのファイルにまとめたフォーマット

– CIPAが2009年2月にリリース

拡張子は“.MPO”(Multi Picture Object)

想定される利用形式

– パノラマ撮影、マルチビュー撮影、マルチアングル撮影、3D撮影

ファイルフォーマット

– 先頭画像の付加情報領域(APP2)の中に各個別画像へのポインタが付与