3 実機による負荷試験

3-1試験の概要

3-1-1 試験の概要

実機を使用した負荷試験は2014年度にコンクリートの土場で、2015年度に土の土場において実施した。

（１）コンクリートの土場

①日時・場所

試験日時：2014 年 11 月 17 日～20 日

場所：茨城県常陸大宮市上檜沢地内（美和木材協同組合土場）

表 3-1 試験日程と概要

日 付 使用機種名 備考

11 月 17 日 フェラバンチャーMSE-45(住友 SH-135) 試験準備、負荷試験

11 月 18 日 ハーベスタ KETO-150S(CAT 314C) 負荷試験

11 月 19 日 グラップルローダ F-801（IHI） 〃

11 月 20 日 日建ロングリーチグラップル

（ｺﾍﾞﾙｺ SK165SRR）

負荷試験、片付け

＊（）内はベースマシン

②試験手順

・路面がコンクリートで舗装された土場の試験スペース上に，等間隔で荷重計を設置する。

・荷重計は左右(ホイールは前後輪，フォワーダ等は履帯長に均等になるよう)に配置。

・転倒防止のため、荷重計両脇に H 型鋼を接地荷重計の上に鉄板を敷設。

・試験車両を静かに載せる。静止状態で荷重計測を実施。

・計測時間は１動作当たり 1 分。

図 3-1 試験のイメージ図

荷重計 H 型鋼

敷鉄板

図 3-2 試験器材等の配置イメージ図

③荷重計・使用器材

【荷重計等】(東京測器研究所製)

・荷重計(圧力センターホール型) KCC-500KNA ×12 個

・コントロールユニット TMR-211

・表示ユニット TMR-281

・ひずみゲージユニット TMR-221

図 3-3 荷重計形状

表 3-2 荷重計寸法

ｷｬﾀﾋﾟﾗ－等

(鉄板)

荷重計

ケーブル

ひずみﾚｺｰﾀﾞ

表 3-3 荷重計の仕様

(東京測器研究所カタログより抜粋)

【その他器材】

・H 型鋼 (H)125×(B)125×(t1)6.5×(t2)9mm 長さ 6m 4 本

・敷鉄板(縞鋼板) 910×1820×22mm 長さ 1.82m 6 枚

H 型鋼と荷重計の設置状況 縞鋼板の敷設状況

モニタリング状況

（２）土の土場

①日時・場所

試験日時：2015 年 11 月 2 日～4 日

場所：茨城県常陸大宮市鷲子（ピジョン美和の森内）

表 3-4 試験日程と概要

日 付 使用機種名 備考

11 月 3 日 ハーベスタ KETO-150S(CAT 314C) 準備、負荷試験

〃 日建ロングリーチグラップル

（ｺﾍﾞﾙｺ SK165SRR）

負荷試験

11 月 4 日 グラップルローダ F-801（IHI） 負荷試験、片付け

＊（）内はベースマシン

②試験手順

・路面が土の土場の試験スペース上に，鉄板を設置する。

・鉄板上に，等間隔で荷重計を設置する。

・荷重計は左右(ホイールは前後輪，フォワーダ等は履帯長に均等になるよう)に配置。

・転倒防止のため、荷重計両脇に H 型鋼を設置。荷重計の上に鉄板を敷設。

・試験車両を静かに載せる。静止状態で荷重計測を実施。

・計測時間は１動作当たり 1 分。

図 3-4 試験のイメージ図

荷重計 H 型鋼

敷鉄板

敷鉄板

敷き鉄板の設置状況 H 型鋼と荷重計の設置状況

鉄板設置状況 鉄板板の沈下量測定状況

モニタリング状況

3-1-2 使用機械

【フェラバンチャーMSE-45】

ベースマシン：住友 SH-135X-6

平均接地圧：53kPa

【ハーベスタ KETO-150S】

ベースマシン：CAT 314C

平均接地圧：45kPa

【グラップルローダ F-801（IHI）】

ベースマシン：

平均接地圧：53kPa

【ロングリーチグラップル(日建)】

ベースマシン：ｺﾍﾞﾙｺ SK165SRR

平均接地圧：50.9kPa

＊ 土の土場では、上記のうち【ハーベスタ KETO-150S】【グラップルローダ F-801（IHI）】

【ロングリーチグラップル(日建)】の 3 機種を使用した。

3-1-3 荷重試験の方法

（１）コンクリート土場

①【フェラバンチャーMSE-45】

荷重試験は等間隔に設置された荷重計の上に鉄板を敷き、その上に機械を配置し、下表に示した

6 ケース（グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実施した。機械は静止状態に

し、1 分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔等は下図のとおりである。

表 3-5 フェラバンチャーMSE-45 の負荷試験の組合せ

グラップル荷重 アーム長

ケース１ 無 3m

ケース２ 無 7m

ケース３ 全木1本 5m

ケース４ 全木1本 6m

ケース５ 全木3本 5m

ケース６ 全木3本 6m

〃

〃

角度

0°45°90°135°180°

〃

〃

〃

＊全木 1 本（長さ 16.9m、元口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-5 荷重計の配置と旋回角度

ケース１ ケース２ ケース３

ケース４ ケース５

5×0.54=2.70m

荷重計

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°180°

90° 45° 135°

荷重計

1990

②【ハーベスタ KETO-150S】

荷重試験は等間隔に設置された荷重計の上に鉄板を敷き、その上に機械を配置し、下表に示した４

ケース（グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実施した。機械は静止状態にし、1

分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔等は下図のとおりである。

表 3-6 ハーベスタ KETO-150S の負荷試験の組合せ

グラップル荷重 アーム長 旋回角度

ケース１ 無 3.3m 0°45°90°135°180°

ケース２ 無 8.3m 〃

ケース３ 全木 1 本 3.3m 〃

ケース４ 全木 1 本 8.3m 〃

＊全木 1 本（長さ 16.9m、元口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-6 荷重計の配置と旋回角度

ケース１ ケース２

ケース３ ケース４

5×0.54=2.70m

荷重計

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0° 180°

90° 45° 135°

荷重計

1990

③【グラップルローダ F-801（IHI）】

荷重試験は等間隔に設置された荷重計の上に鉄板を敷き、その上に機械を配置し、下表に示した８

ケース（荷台荷重、グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実施した。機械は静止状

態にし、1 分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔等は下図のとおりである。

表 3-7 グラップルローダ F-801 の負荷試験の組合せ

荷台荷重 グラップル荷重 アーム長 角度

ケース１ 無 無 3m 45°90°135°180°

ケース２ 無 無 8m 〃

ケース３ 無 玉切 2 本 3m 〃

ケース４ 無 玉切 2 本 8m 〃

ケース５ 半載 玉切 2 本 3m 〃

ケース６ 半載 玉切 2 本 8m 〃

ケース７ 全載 玉切 2 本 3m 〃

ケース８ 全載 玉切 2 本 8m 〃

＊玉切 1 本（長さ 3.1m、末口径 22cm,24cm）

側面図 平面図

図 3-7 荷重計の配置と旋回角度

ケース１ ケース２ ケース３ ケース４

ケース５ ケース６ ケース７ ケース８

荷重計

2×0.60

=1.20m 3.04m

L6 L5 L4 L3 L2 L1 荷重計

90° 45° 135°

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0° 180° 1720

④【ロングリーチグラップル(日建)】

荷重試験は等間隔に設置された荷重計の上に鉄板を敷き、その上に機械を配置し、下表に示した６

ケース（グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実施した。機械は静止状態にし、1

分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔等は下図のとおりである。

表 3-8 ロングリーチグラップルの負荷試験の組合せ

グラップル荷重 アーム長

ケース１ 無 3m

ケース２ 無 9.7m

ケース３ 無 12m

ケース４ 全木1本 3m

ケース５ 全木1本 9.7m

ケース６ 全木1本 12m 〃

角度

0°45°90°135°180°

〃

〃

〃

〃

＊全木 1 本（長さ 16.9m、元口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-8 荷重計の配置と旋回角度

ケース１ ケース２ ケース３

ケース４ ケース５ ケース６

5×0.56=2.80m

荷重計

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0° 180°

90° 45° 135°

荷重計

1990

（２）土の土場

①【ハーベスタ KETO-150S】

荷重試験は土の土場に敷設した鉄板上に等間隔に荷重計・鉄板を配置し、その上に機械を配置す

る。その後、下表に示した４ケース（グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実

施した。機械は静止状態にし、1 分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔

等は下図のとおりである。

表 3-9 ハーベスタ KETO-150S の負荷試験の組合せ

＊全木 1 本

（長さ 16.9m、元口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-9 荷重計の配置と旋回角度

ハーベスタ 単位：m

BM 10.000 10.000 0.000R0 9.676 9.673 -0.003R1 9.762 9.757 -0.005R2 9.891 9.888 -0.003L0 9.689 9.688 -0.001L1 9.781 9.780 -0.001L2 9.908 9.906 -0.002

初期値 設置後 沈下量

沈下量測定点

グラップル荷重 アーム長 角度

ケース１ 無 3.3m 0°45°90°135°180°

ケース２ 無 8.3m 〃

ケース３ 全木 1 本 3.3m 〃

ケース４ 全木 1 本 7.6m 〃

5×0.54=2.70m

荷重計

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°180°

90° 45° 135°

荷重計

L1 L0 L2

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°

R1 R0 R2

荷重計

ケース１ ケース２

ケース３ ケース４

②【グラップルローダ F-801（IHI）】

荷重試験は土の土場に敷設した鉄板上に等間隔に荷重計・鉄板を配置し、その上に機械を配置す

る。その後、下表に示した８ケース（荷台荷重、グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せ

で試験を実施した。機械は静止状態にし、1 分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、

設置間隔等は下図のとおりである。

表 3-10 グラップルローダ F-801 の負荷試験の組合せ

荷台荷重 グラップル荷重 アーム長 角度

ケース１ 無 無 3m 45°90°135°180°

ケース２ 無 無 8m 〃

ケース３ 無 玉切 2 本 3m 〃

ケース４ 無 玉切 1 本 8m 〃

ケース５ 半載 玉切 2 本 3m 〃

ケース６ 半載 玉切 1 本 8m 〃

ケース７ 全載 玉切 2 本 3m 〃

ケース８ 全載 玉切 1 本 8m 〃

＊玉切 1 本（長さ 4.0m、末口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-10 荷重計の配置と旋回角度

F-801 単位：m

BM 10.000 10.000 0.000R0 9.676 9.667 -0.009R1 9.762 9.751 -0.011R2 9.891 9.884 -0.007L0 9.689 9.684 -0.005L1 9.781 9.775 -0.006L2 9.908 9.903 -0.005

初期値 空荷 沈下量

沈下量測定点

荷重計

2×0.60

=1.20m 3.04m

L6 L5 L4 L3 L2 L1 荷重計

90° 45° 135°

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°180°

L1 L0 L2

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°

R1 R0 R2

荷重計

F-801 単位：m

BM 10.000 10.000 0.000R0 9.676 9.663 -0.013R1 9.762 9.750 -0.012R2 9.891 9.884 -0.007L0 9.689 9.684 -0.005L1 9.781 9.776 -0.005L2 9.908 9.909 0.001

初期値 半載 沈下量

F-801 単位：m

BM 10.000 10.000 0.000R0 9.676 9.662 -0.014R1 9.762 9.750 -0.012R2 9.891 9.884 -0.007L0 9.689 9.684 -0.005L1 9.781 9.776 -0.005L2 9.908 9.910 0.002

初期値 全載 沈下量

ケース１ ケース２ ケース３ ケース４

ケース５ ケース６ ケース７ ケース８

③【ロングリーチグラップル(日建)】

荷重試験は土の土場に敷設した鉄板上に等間隔に荷重計・鉄板を配置し、その上に機械を配置する。

その後、下表に示した６ケース（グラップル荷重、アーム長、旋回角度）の組合せで試験を実施した。

機械は静止状態にし、1 分間荷重を計測し平均値を求めた。なお、荷重計番号、設置間隔等は下図のと

おりである。

表 3-11 ロングリーチグラップルの負荷試験の組合せ

グラップル荷重 アーム長

ケース１ 無 3m

ケース２ 無 9.7m

ケース３ 無 12m

ケース４ 全木1本 3m

ケース５ 全木1本 9.7m

ケース６ 全木1本 12m 〃

角度

0°45°90°135°180°

〃

〃

〃

〃

＊全木 1 本（長さ 16.9m、元口径 22cm）

側面図 平面図

図 3-11 荷重計の配置と旋回角度

ロングリーチ 単位：m

BM 10.000 10.000 0.000R0 9.676 9.667 -0.009R1 9.762 9.751 -0.011R2 9.891 9.885 -0.006L0 9.689 9.684 -0.005L1 9.781 9.775 -0.006L2 9.908 9.906 -0.002

初期値 設置後 沈下量

沈下量測定点

5×0.56=2.80m

荷重計

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°180°

90° 45° 135°

荷重計

L1 L0 L2

L6 L5 L4 L3 L2 L1

R6 R5 R4 R3 R2 R1

0°

R1 R0 R2

荷重計

ケース１ ケース２ ケース３

ケース４ ケース５ ケース６

3-2 試験結果

3-2-1 旋回角度ごとの最大接地荷重

各機械における旋回角度ごとに作用した 大接地荷重をまとめると以下のとおりである。機械の種類、

アーム長、旋回角度等の条件により異なるが、コンクリートの土場では荷重計 1 個当たり 大で 96kN

の荷重が、土の土場では荷重計 1 個当たり 大で 77kN の荷重が計測された。

【フェラバンチャーMSE-45】

表 3-12 フェラバンチャーMSE-45 の最大接地荷重

旋回角度 0° 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 60.54 69.49 79.38 95.68 65.99

測定箇所 L2 L2 L4 L4 L4

アーム長（m） 6 6 7 7 6グラップル荷重 全木3本 全木3本 無 無 全木1本

・フェラバンチャーMSE-45 は旋回角度 135 度で 大接地荷重が作用する。

【ハーベスタ KETO-150S】

表 3-13 ハーベスタ KETO-150S の最大接地荷重（コンクリート土場の試験結果） 単位：KN

旋回角度 0° 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 67.74 68.5 73.74 87.25 70.57

測定箇所 R2 L3 L3 L5 L5アーム長（m） 3.3 8.3 8.3 8.3 8.3

グラップル荷重 全木1本 無 全木1本 全木1本 無 ＊旋回角度 45 度のみ、昨年度より 大接地荷重が大きい。

表 3-14 ハーベスタ KETO-150S の最大接地荷重（土の土場の試験結果） 単位：KN

旋回角度 0° 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 54.79 69.95 47.03 42.42 55.93

測定箇所 R2(L2) R2(L2) R2(L2) L5(R5) L5(R5)アーム長（m） 7.6 7.6 8.3 3.3 7.6

グラップル荷重 全木1本 全木1本 無 無 全木1本 ＊昨年度試験と左右逆のため、測定位置は( )内を参照のこと

【グラップルローダ F-801（IHI）】

表 3-15 グラップルローダ F-801 の最大接地荷重（コンクリート土場の試験結果） 単位：KN

荷台荷重 全載 全載 全載 空荷旋回角度 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 40.69 45.93 45.63 42.99

測定箇所 L5 L5 L5 R1アーム長（m） 8 8 8 3グラップル荷重 玉切２本 玉切２本 玉切２本 玉切２本

＊旋回角度 45 度のみ、昨年度より 大接地荷重が大きい。

表 3-16 グラップルローダ F-801 の最大接地荷重（土の土場の試験結果）単位：KN

荷台荷重 空荷 空荷 空荷 空荷旋回角度 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 41.48 38.4 29.09 26.79

測定箇所 R1(L1) R1(L1) R1(L1) R1(L1)アーム長（m） 8 8 3 3グラップル荷重 玉切１本 玉切１本 玉切２本 玉切２本

＊昨年度試験と左右逆のため、測定位置は( )内を参照のこと

【ロングリーチグラップル(日建)】

表 3-17 ロングリーチグラップルの最大接地荷重（コンクリート土場の試験結果） 単位：KN

旋回角度 0° 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 86.44 67.47 62.72 64.98 87.86

測定箇所 R2 L3 R2 L5 L5アーム長（m） 9.7 12 3 12 12

グラップル荷重 無 全木1本 無 全木1本 全木1本 ＊全ての旋回角度で、昨年度より 大接地荷重が小さい。

表 3-18 ロングリーチグラップルの最大接地荷重（土の土場の試験結果） 単位：KN

旋回角度 0° 45° 90° 135° 180°

接地荷重(kN) 58.68 64.16 56.19 57.16 76.80

測定箇所 R2(L2) R2(L2) R2(L2) L5(R5) L5(R5)アーム長（m） 9.7 9.7 9.7 12 9.7

グラップル荷重 無 全木1本 無 有 全木1本 ＊昨年度試験と左右逆のため、測定位置は( )内を参照のこと

3-2-2 最大接地荷重(荷重計 1個)の全体荷重(荷重計 12 個)に対する割合

旋回角度ごとに作用した 大接地荷重とそれに対する全体荷重の割合をまとめると以下のとおりで

ある。コンクリートの土場では、 大で全体荷重の約 6 割の荷重が 1 箇所に集中するケースが確認され

た。

【フェラバンチャーMSE-45】

表 3-19 フェラバンチャーMSE-45 の最大接地荷重の全体荷重に対する割合

アーム長（m）

グラップル荷重

ｱｰﾑ角度 0° 45° 90° 135° 180°

測定箇所 L4 L4 L4 L4 L4接地荷重(kN) 39.88 49.66 55.71 62.27 63.49

全体荷重に対する割合 24% 30% 33% 38% 38%

測定箇所 R2 L4 L4 L4 L4

接地荷重(kN) 40.75 49.99 55.33 62.68 63.32

全体荷重に対する割合 24% 30% 33% 38% 38%

測定箇所 R2 L4 L4 L4 L4

接地荷重(kN) 35.67 48.35 58.73 66.54 63.57

全体荷重に対する割合 21% 28% 34% 38% 37%

測定箇所 R2 L4 L4 L4 L4

接地荷重(kN) 49.92 47.34 73.41 89.55 65.99

全体荷重に対する割合 30% 28% 44% 53% 39%

測定箇所 L2 L2 L4 L4 L4接地荷重(kN) 60.54 69.49 79.05 92.18 51.61

全体荷重に対する割合 35% 41% 46% 54% 30%

測定箇所 R2 L2 L4 L4 L4接地荷重(kN) 58.54 61.36 79.38 95.68 55.54

全体荷重に対する割合 35% 37% 48% 58% 33%

7 無

6 全木1本

6 全木3本

3 無

5 全木1本

5 全木3本

・アーム長 5m 以下の場合は旋回した側に全体荷重の 40%未満の 大接地荷重が作用する

・アーム長 6m を超えると旋回した側に全体荷重の 28%～58%の 大接地荷重が作用する

【ハーベスタ KETO-150S】

表3-20 ハーベスタKETO-150Sの最大接地荷重の全体荷重に対する割合（コンクリート土場の試験結果）

アーム長（m）

グラップル荷重

ｱｰﾑ角度 0° 45° 90° 135° 180°

測定箇所 R2 R2 R2 R2 R2接地荷重(kN) 63.77 58.15 58.84 56.91 56.22

全体荷重に対する割合 43% 37% 39% 38% 37%測定箇所 R2 R2 R2 R2 R2

接地荷重(kN) 67.74 59.27 58.3 55.55 55.06全体荷重に対する割合 44% 39% 37% 36% 36%

測定箇所 R2 L3 L3 L5 L5接地荷重(kN) 63.48 68.5 70.36 81.05 70.57

全体荷重に対する割合 40% 46% 46% 53% 47%

測定箇所 R2 L3 L3 L5 L5

接地荷重(kN) 63.82 63.41 73.74 87.25 68.56

全体荷重に対する割合 40% 41% 47% 57% 46%

8.3 全木1本

無3.3

全木1本3.3

無8.3

・アーム長 3.3m の場合は旋回とは反対側に 大荷重が作用し、その値は全体荷重の 40%以下

・アーム長 8.3m の場合は 0°を除いて旋回した側に 大荷重が作用し、その値は全体荷重の 41%～57%

表 3-21 ハーベスタ KETO-150S の最大接地荷重の全体荷重に対する割合（土の土場の試験結果）

アーム長（m）

グラップル荷重

ｱｰﾑ角度 0° 45° 90° 135° 180°

測定箇所 R2 R2 L5 L5 L5接地荷重(kN) 41.68 41.7 39.43 42.42 41.63

全体荷重に対する割合 28% 27% 27% 27% 27%

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 45.4 46.95 42.99 39.14 38.34

全体荷重に対する割合 30% 31% 28% 26% 25%

測定箇所 R2 R2 R2 R5 L5接地荷重(kN) 51.79 62 47.03 36.07 52.92

全体荷重に対する割合 34% 39% 31% 23% 36%

測定箇所 R2 R2 R2 R5 L5接地荷重(kN) 54.79 69.95 46.98 40.27 55.93

全体荷重に対する割合 34% 44% 31% 26% 38%

7.6 全木1本

無3.3

全木1本3.3

無8.3

・アーム長 3.3m の場合は 90°～180°の範囲で旋回とは反対側に 大荷重が作用し、その値は全体荷

重の 43%以下

・アーム長7.6～8.3mの場合は180°を除いて旋回した側に 大荷重が作用し、その値は全体荷重の23%

～44%

【グラップルローダ F-801（IHI）】

表 3-22 グラップルローダ F-801 の最大接地荷重の全体荷重に対する割合（ｺﾝｸﾘｰﾄ土場の試験結果）

荷台荷重アーム長

（m）グラップル

荷重ｱｰﾑ角度 45° 90° 135° 180°

測定箇所 L1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 30.44 27.06 26.83 27.13

全体荷重に対する割合 32% 29% 28% 30%

測定箇所 L1 L1 R1 R1

接地荷重(kN) 30.59 27.15 31.97 42.99

全体荷重に対する割合 31% 29% 35% 46%

測定箇所 L1 L1 L5 R1

接地荷重(kN) 30.4 28.46 26.81 25.8

全体荷重に対する割合 33% 31% 28% 27%

測定箇所 L1 L1 L5 R1接地荷重(kN) 40.12 36.49 33.04 39.33

全体荷重に対する割合 41% 38% 34% 40%

測定箇所 L1 L5 L5 R1接地荷重(kN) 31.89 31.05 32.93 28.39

全体荷重に対する割合 28% 28% 30% 25%

測定箇所 L1 L5 L5 L5

接地荷重(kN) 34.51 36.87 37.96 29.35

全体荷重に対する割合 31% 32% 34% 27%

測定箇所 L5 L5 L5 L5接地荷重(kN) 37.1 40.11 40.06 34.16

全体荷重に対する割合 28% 31% 31% 26%

測定箇所 L5 L5 L5 L5

接地荷重(kN) 40.69 45.93 45.63 35.73

全体荷重に対する割合 30% 35% 33% 28%

半載

全載

3 玉切２本

8 玉切２本

3 玉切２本

8 玉切２本

玉切２本

8 無

空荷

8 玉切２本

3 無

3

・アーム長 3m の場合は旋回した側に全体荷重の 26%～32%の 大接地荷重が作用する。

・アーム長 8m の場合は旋回した側に全体荷重の 27%～41%の 大接地荷重が作用する。特に空荷でグ

ラップル荷重がある場合、旋回した側に全体荷重の 34%～41%の 大接地荷重が作用する。

表 3-23 グラップルローダ F-801 の最大接地荷重の全体荷重に対する割合（土の土場の試験結果）

荷台荷重アーム長

（m）グラップル

荷重ｱｰﾑ角度 45° 90° 135° 180°

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 31.03 29.58 27.28 26.22

全体荷重に対する割合 35% 34% 33% 30%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 34.53 32.68 29.09 26.79

全体荷重に対する割合 40% 38% 34% 29%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 33.58 31.67 26.94 23.8

全体荷重に対する割合 40% 36% 31% 29%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 41.48 38.4 29.08 24.75

全体荷重に対する割合 47% 45% 34% 27%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 33.33 31.16 27.71 25.06

全体荷重に対する割合 24% 9% 12% 22%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 36.66 32.84 25.88 21.75

全体荷重に対する割合 22% 4% 10% 17%

測定箇所 R1 R1 R1 L5接地荷重(kN) 32.98 31 27.07 25.47

全体荷重に対する割合 24% 22% 20% 18%

測定箇所 R1 R1 R1 R1接地荷重(kN) 35.41 31.72 25.4 25.92

全体荷重に対する割合 8% 8% 13% 19%

玉切２本

8 無

空荷

8 玉切１本

3 無

3

半載

全載

3 玉切２本

8 玉切１本

3 玉切２本

8 玉切１本

・アーム長 3m の場合は旋回した側に全体荷重の 9%～40%の 大接地荷重が作用する。

・アーム長 8m の場合は旋回した側に全体荷重の 4%～47%の 大接地荷重が作用する。特に空荷でグ

ラップル荷重がある場合、旋回した側に全体荷重の 34%～47%の 大接地荷重が作用する。

【ロングリーチグラップル(日建)】

表 3-24 ロングリーチグラップルの最大接地荷重の全体荷重に対する割合（ｺﾝｸﾘｰﾄ土場の試験結果）

アーム長（m）

グラップル荷重

ｱｰﾑ角度 0° 45° 90° 135° 180°

測定箇所 R2 R2 R2 R2 R2接地荷重(kN) 63.87 65.92 62.72 58.79 55.36

全体荷重に対する割合 36% 35% 34% 33% 31%測定箇所 R2 R2 R2 R2 R2

接地荷重(kN) 67.97 67.2 62.19 56.47 52.64全体荷重に対する割合 36% 36% 34% 30% 28%

測定箇所 R2 L3 L4 L5 L5接地荷重(kN) 84.65 60.55 54.71 59.09 80.72

全体荷重に対する割合 47% 32% 30% 33% 45%

測定箇所 R2 L3 L4 L5 L5接地荷重(kN) 86.44 63.09 58.68 57.99 81.66

全体荷重に対する割合 47% 33% 32% 32% 45%

測定箇所 R2 L3 L4 L5 L5接地荷重(kN) 83.47 59.81 58.91 56.66 79.63

全体荷重に対する割合 46% 32% 31% 31% 44%

測定箇所 R2 L3 L4 L5 L5接地荷重(kN) 84.86 67.47 59.97 64.98 87.86

全体荷重に対する割合 45% 36% 32% 34% 48%

3 無

3 全木1本

9.7 無

9.7 全木1本

12 無

12 全木1本

・アーム長 3m の場合は旋回とは反対側に 大荷重が作用し、その値は全体荷重の 40%以下

・アーム長 9.7m 以上の場合は旋回した側に全体荷重の 30%～48%の 大接地荷重が作用する。

特に 180°で全体荷重の 40%を越える 大接地荷重が作用する

表 3-25 ロングリーチグラップルの最大接地荷重の全体荷重に対する割合（土の土場の試験結果）

アーム長（m）

グラップル荷重

ｱｰﾑ角度 0° 45° 90° 135° 180°

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 54.87 53.5 50.24 51.04 51.52

全体荷重に対する割合 28% 30% 29% 30% 29%

測定箇所 L5 R2 R2 L5 R2接地荷重(kN) 40.64 51.59 48.7 49.27 47.35

全体荷重に対する割合 36% 36% 34% 30% 28%

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 58.68 63.69 56.19 54.56 71.33

全体荷重に対する割合 34% 37% 32% 32% 41%

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 56.78 64.16 55.27 55.03 76.8

全体荷重に対する割合 31% 37% 32% 32% 43%

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 55.69 61.52 53.04 57.09 66.95

全体荷重に対する割合 33% 34% 32% 33% 41%

測定箇所 R2 R2 R2 L5 L5接地荷重(kN) 56.27 61.26 53.19 57.16 69.16

全体荷重に対する割合 32% 34% 32% 34% 41%

9.7 全木1本

12 無

12 全木1本

3 無

3 全木1本

9.7 無

・旋回角 0～90°の場合に旋回側に 大荷重が 135～180°の場合、反対側に 大荷重が作用する。荷

重の大きさは 0～90°で 28%～37%、135～180°で 28%～43%となる。