350 balade-haiku dans l'ile de shikoku 2012 dossier de...
TRANSCRIPT
「「「「四国俳句巡四国俳句巡四国俳句巡四国俳句巡りりりり」」」」参考資料参考資料参考資料参考資料
宗鑑、蕪村、一茶、放哉 ~歌人・俳人に愛された 香川県 ~
―日本最古の俳蹟 一夜庵―
俳諧の祖、戦国の連歌師 山崎宗
鑑が結び、生涯を終えた一夜庵
(香川県観音寺市・興昌寺)、
享禄元年(1528)年に建立された
日本最古の俳蹟で、毎年、忌日
には法要と宗鑑をしのび、句会
も開かれる。
香川県丸亀市にある妙法寺
は、俳人 与謝蕪村が滞在
し、画を残したことから蕪
村ゆかりの寺として、蕪村
寺と呼ばれる。「蘇鉄図」
をはじめ蕪村作の大作六点
の寺宝を所蔵する。
日本三大俳人の一人、小林一茶は、
度々、四国を訪れたことでも知られ
る。金比羅宮(香川県多度津町琴平
町)には、1794年、参詣に訪れた
32歳の一茶が詠んだ「おんひらひ
ら蝶も金比羅参りかな」の句碑も
建てられている。
その他:四国 71番札所 弥谷寺の遍路参道に 100 年以上続く、俳句茶屋(香川県三豊市)。香
川県と県国際交流協会では、俳句愛好家の県国際交流員を通じ、外国人在住者も含めた英語講
座や栗林公園(香川県高松市)での句会の開催など県内の俳句交流や国際化にも努めている。
漂白の自由律俳人尾崎
放哉の終焉の地、小豆
島(香川県小豆郡土庄
町)。放哉ゆかりの品
を豊富に展示した尾崎
放哉記念館では、全国
唯一の自由律俳句公募
である「放哉賞」の募
集も行っている。
近代俳句発祥の地 俳都・松山(愛媛県)
松山ゆかりの俳人: 正岡子規、夏目漱石、柳原極堂(俳誌ホトトギス創刊)、高浜虚
子、河東碧梧桐、種田山頭火、山口青邨、中村草田男、山口誓子、石田波郷など
近代俳句の父 正岡子規を
生んだ松山。市内には、松
山市立 正岡子規記念博物
館、子規の住居を模した子
規堂など子規に関係する多
くの文学・歴史資料をみる
ことができる
聖徳太子、斉明天皇などの行幸でも知られる日本最
古の温泉、道後温泉。額田王や山部赤人の万葉歌に
も詠まれ、「熟多津の石湯」、「伊予の湯桁」の名
で歌枕にもなっている。
俳都 松山には句碑の立ち
並ぶ俳句の道を始め、市内
には、500を超える句碑
がある。市内90ヶ所に設
置されている松山観光俳句
ポストには、年間1万2千
句の応募が集まる。
― 生誕 130 年、松山に没した俳人 山頭火―
― 栗田樗堂 庚申庵史跡庭園―
その他:毎年、夏に行われる俳句創作と鑑賞を競う高校生による俳句大会「俳句甲子
園」や NHK 松山制作の俳句紀行バラエティー番組「俳句王国がゆく」の放送など広い
層への俳句浸透をめざしたユニークなイベントも活発に行われ、注目を集めている。
また松山の偉人・秋山好古・真之、正岡子規を描き、ドラマ化もされた司馬遼太郎の
小説「坂の上の雲」を軸とした博物館「坂の上の雲ミュージアム」では、毎月、子規
を紹介した紙芝居が上演され、市内では、毎年、命日 9 月 19 日糸瓜忌をはじめ、松山
ゆかりの俳人たちの忌日や記念日にちなんだ句会や記念講演、コンサートやミュージ
カルなど町中でさまざまなイベントが開催されている。
今年、生誕130年を
迎える自由律の代表俳
人 種田山頭火、松山
は、さすらいの俳人山
頭火の終焉の地として
知られ、終の住処とな
った一草庵も復元・保
存されている。
一茶とも親交の深
かった俳人栗田樗堂
が過ごした庚申庵、
現在は愛媛県指定史
跡庭園として開園さ
れている。