3級 経営情報システム - javada3級 経営情報システム 試 験 問 題...

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H29前-071B01-表紙 平成29年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 経営情報システム分野 3級 経営情報システム 試 験 問 題 (16ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。 問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番 号、⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないよう に注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルの いずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあ りますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に 従って正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてくださ い。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従って ください。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できませ ん。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってくださ い。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち 帰ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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H29前-071B01-表紙

平成29年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験

経営情報システム分野

3級 経営情報システム

試 験 問 題 (16ページ)

1.試験時間 110分

2.注意事項

(1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

(2) 試験問題は、40題あります。

(3) 試験問題の配点は、次のとおりです。

問題1~問題40 各2.5点 合計100点

(4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番

号、⑤生年月日を正確に記入してください。

なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないよう

に注意してください。

(5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルの

いずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。

なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあ

りますので、きれいに消してください。

(6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

(7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に

従って正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてくださ

い。

(8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

(9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従って

ください。

(10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できませ

ん。

なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

(11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってくださ

い。

(12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち

帰ることができます。

なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

(13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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H29前-071B01-1

問題1 フラグメンテーションに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.SSDにおいてはHDDより頻繁に発生し、速度低下が著しくなる。

イ.デフラグメンテーションによって問題が解消する。

ウ.キャッシュメモリの利用による改善効果が高い。

エ.ファイルサイズが大きい場合に発生しやすい。

問題2 エミュレータに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.Javaは仮想マシンのエミュレータ上で実行される。

イ.エミュレータによって異なるOSがインストールされたPCを利用できる。

ウ.プロセッサのメーカーが同じでないとハードウェアのエミュレートはできない。

エ.エミュレートされた複数のマシンが同時に実行できる。

問題3 文字コードに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.ISO-2022-JPは、インターネット上で使われる日本語に対応した文字符号化方

式である。

イ.UTF-8は、複数の文字集合を扱えるコード体系で1〜6バイトで表現される。

ウ.EUCは、UNIX上でよく使われる文字コードの符号化方式である。

エ.シフトJISコードは、日本語を表現できる文字コードであるが、仕様の制約上、

半角カナは扱えない。

問題4 データベースに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.CSVファイルをインポートすることができる。

イ.データをネットワーク上に分散して保存することができる。

ウ.データベース上で複数のユーザーがデータを同時に閲覧することはできない。

エ.SQLによって射影、結合、選択などの操作をする。

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H29前-071B01-2

問題5 OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの階層とその説明の組合せ

として適切なものは、次のうちどれか。

[階層]

A.プレゼンテーション層

B.セッション層

C.ネットワーク層

D.データリンク層

[説明]

①転送データの文字コードや書式の違いを吸収するための規約。

②隣接する装置間のデータ転送や誤り制御を行うための規約。

③複数のデータリンクを接続したネットワークで、中継、迂回、経路選択を行うため

の規約。

④アプリケーションの仕様に基づいてデータ交換ができるように、通信の方法を確立

するための規約。

ア.A:② B:③ C:④ D:①

イ.A:① B:④ C:③ D:②

ウ.A:② B:④ C:③ D:①

エ.A:① B:③ C:④ D:②

問題6 MACアドレスに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.192.168.45.123のような形式で表される。

イ.LANカードに固有のアドレスが振られている。

ウ.アドレスにはベンダーのIDが含まれる。

エ.1台のPCに複数のアドレスが存在する場合がある。

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H29前-071B01-3

問題7 IPマスカレードに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.IPマスカレードは、NAT(Network Address Translation)ともいい、プライ

ベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する技術であり、プライベー

トIPアドレスとグローバルIPアドレスとを対応付けるため、使用可能なグロー

バルIPアドレスの個数を超えた数のホストをインターネットに接続することはで

きない。

イ.IPマスカレードは、NAPT(Network Address and Port Translation)ともい

い、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスとポート番号との組合せ

で対応付けるため、1個のグローバルIPアドレスを同時に複数のホストで利用す

ることができる。

ウ.IPマスカレードは、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)ともい

い、ホストを実際にネットワークに接続するときだけ自動的にIPアドレスを付与

することにより、IPアドレスを一元管理することができる。

エ.IPマスカレードでは、相手に自分のIPアドレスを知られないように、IPアド

レスを隠して通信を行うことができる。

問題8 Web上でのプログラミングに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.ネットワーク上のデータベースとのデータ交換を行いやすくするデータ形式を、A

jaxという。

イ.公開されているWebAPIを組み合わせてサービスを提供することを、マッシュアップ

という。

ウ.サーバーと非同期通信を行いながら動的にインタフェースを更新する方法を、XM

Lという。

エ.Web上でのアプリケーションとして実現できないものは、表計算ソフトである。

問題9「 h t t p : / / w w w . j a v a d a . o r . j p / i n d e x . h t m l」 と い う U R L ( U n i f o r m

Resource Locator)の中の javada.or.jp の部分に関する記述として適切なもの

は、次のうちどれか。

ア.この部分はプロトコル名を示している。

イ.この部分はホスト名を示している。

ウ.この部分はファイル名を示している。

エ.この部分はドメイン名を示している。

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H29前-071B01-4

問題10 A社では、社員やアルバイトがSNS(Social Networking Service)を企業か

らの情報発信として活用していく方針を立てるためにSNSの利用についてガイ

ドラインを設けている。A社のSNS利用ガイドラインとして不適切なものは、

次のうちどれか。

ア. このSNS利用ガイドラインは、当社の全社員を対象者とする。

イ.記載内容に間違いが見つかった場合は速やかに訂正し、その事実を伝える。

ウ.写真や名前を掲載するときには、本人の承諾を得る。

エ.自社製品に対する否定的な投稿に対する対応は個人で行わない。

問題11 近年注目を集めている技術「ブロックチェーン」に関する記述として適切なもの

は、次のうちどれか。

ア.分散型台帳技術と呼ばれ、個々のシステム内に同一の台帳情報を保有するという考

え方のことである。

イ.「FinTech」の主要技術のひとつとして、リアルタイム性を重視した即時決済に適用

されることが期待されている。

ウ.元々は流通業における運送管理を効率化するために考案されたものであり、それを

金融分野に活用することで一般に知られるようになった。

エ.仮想通貨ビットコインの中核となる技術であるが、改ざんのリスクが大きいことが

課題と言われている。

問題12 業務分析に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.業務分析は、経営戦略に基づいて、個々の業務が、全体を通して最適になることを

目指して行う必要がある。

イ.従来から手作業で行ってきた業務を、そのままシステム化してもメリットが少なく、

費用対効果が望めないため、業務や情報を分析・再構築して、効率化を図る必要が

ある。

ウ.業務分析において、業務や流れを記述する手法として、ブレーンストーミング、D

FD(Data Flow Diagram)などがある。

エ.BPR(Business Process Re-engineering)として業務分析を行う場合、現状分

析をほとんど行わなかったり、機能・プロセス分析の後に行ったりすることもある。

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H29前-071B01-5

問題13 業務要件の定義作業に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.企画作業として投資効果・業務効果を明確化した後に、業務要件の定義作業を実施

した。

イ.業務要件の定義では、利害関係者を定義してから利害関係者のヒアリングを実施し

た。利害関係者として、システムのユーザー、経営層、システム部門、開発者、保

守者を含めた。

ウ.業務要件の定義とシステム要件の定義を同時に実行した。

エ.業務要件には機能的な要件だけでなく、使いやすさ、信頼性、性能、保守性、セ

キュリティなどの要件を含めた。

問題14 システム化計画の策定に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.システム化の目的を明確化するために利用する手法として、SWOT分析がある。

これは企業の内部環境と外部環境を分析して、内部環境分析から強みと弱みを明確

化し、外部環境分析から企業の機会と脅威を明確化する手法である。

イ.システム化計画では、業務分析により業務的な要件を集めると共に、システムの範

囲や構成を決定する。

ウ.経営環境の分析として、経済状況、業界状況、自社環境、ライバル企業の情報戦略、

特に顧客の囲い込みや需要の把握に情報システムがどのような役割を果たしている

かも調査する。

エ.システム化計画では、システム化の目的を実現するためのビジネス面での分析を主

体として行い、技術動向の調査など技術面での分析は、後続のフェーズで行う。

問題15 顧客とのコンタクト履歴、商談状況などの情報共有、活用によって営業活動の支

援を行うものとして適切なものは、次のうちどれか。

ア.CRM

イ.ERP

ウ.SCM

エ.SFA

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H29前-071B01-6

問題16 ハードウェアの導入計画に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.機器やネットワークに異常が生じたとしても、代替機やネットワークの迂う

回路を選

択できるようにしておくとよい。

イ.使いやすい機器を選定するためには、操作性、見やすさなどの人間工学も考慮して

機器を選ぶとよい。

ウ.現行システムに対してベンダーから新規ハードウェア調達を行う場合には、現行業

務の端末数やデータ量に十分な機器やネットワークの構成を選ぶとよい。

エ.新規にシステムを導入する場合には、最新のマシンを選択しなくてもよい。

問題17 下図は、ある商品の注文情報から、在庫の確認及びその返答を行う処理について

のHIPO図(詳細ダイヤグラム)である。図中の処理③において表示されるエ

ラーメッセージとして、明らかに該当しないものは、次のうちどれか。

ア.引き当て可能な在庫がありません。

イ.商品コードに誤りがあります。

ウ.顧客コードが所定の様式になっていません。

エ.希望数量が数値以外になっています。

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H29前-071B01-7

問題18 近年、ダイバーシティ(多様性)を尊重する考え方の広まりや、障害者差別解消

法の施行などにより、ウェブ画面の設計においても、適切な対応(ウェブアクセ

シビリティ対応)が求められるようになっている。総務省では、地方公共団体な

ど各公的機関向けに「みんなの公共サイト運用ガイドライン」を発行し、適切な

ウェブサイトを構築するよう指導している。ウェブアクセシビリティ確保の観点

から適切とは言えないものは、次のうちどれか。

ア.地図で現在地などを視覚的に表現する場合に、色の違いで表すだけでなく、文字や

形でも説明する。

イ.画像の近くに、画像の内容を十分に説明するテキスト情報を掲載する。

ウ.PDFファイルの提供に併せて、同じ内容のページをHTMLで作成する。

エ.ホームページにて音声読み上げ機能を提供する。

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H29前-071B01-8

問題19 以下のような請求書を発行する企業が請求管理用のデータベースを構築すること

になった。構築する請求管理用データベースについて、テーブルとフィールドの

構成に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

なお、「~テーブル:」の後の記述がテーブルの中に設定するフィールドの名称

である。また、「自社名」「支払条件」「振込先」は固定とする。

ア.顧客テーブル:顧客コード、顧客名、値引

商品テーブル:商品コード、商品名、単価

請求書テーブル:請求書番号、明細番号、請求日、顧客コード、商品コード、数量

イ.顧客テーブル:顧客コード、顧客名

商品テーブル:商品コード、商品名、単価、値引

請求書テーブル:請求書番号、請求日、顧客コード

請求詳細テーブル:明細番号、商品コード、数量

ウ.顧客テーブル:顧客コード、顧客名

商品テーブル:商品コード、商品名、単価

請求書テーブル:請求書番号、顧客コード、請求日、値引

請求詳細テーブル:請求書番号、明細番号、商品コード、数量

エ.顧客テーブル:顧客コード、顧客名

商品テーブル:商品コード、商品名、単価

請求書テーブル:請求書番号、顧客コード、請求日

請求詳細テーブル:請求書番号、明細番号、商品コード、数量、値引

明細番号 商品コード 商品名 単価 数量 金額1 JVD-58 コントロールユニット 789,000 1 789,0002 YNP-31 遠隔操作モジュール 235,000 2 470,0003 AKB-47 入力用端末 156,000 2 312,0004 UHF-42 ディスプレイ 89,000 2 178,0005 WNT-12 ケーブルセット 8,900 4 35,600

合  計 1,784,600税  額 142,768値  引 4,600ご請求額 1,922,768

上記の通りご請求申し上げます。

御支払条件:納品検収後翌々月末銀行振込振込先:○○銀行△△支店普通12345678 請求書番号:000222062001

請  求  書

☆∮♪株式会社様(顧客コード:OOOO2)株式会社○△□

平成29年10月1日

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H29前-071B01-9

問題20 プログラムでテキストファイルを扱う際に必要なファイルの情報として不適切な

ものは、次のうちどれか。

ア.符号化形式(エンコーディング)の種類

イ.改行の種類

ウ.CSVファイルのヘッダーの有無

エ.文字コードのバイト数

問題21 運用スケジュールの作成に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.IT資源の稼働率を上げ、有効利用するために、運用可能時間を使い切るよう運用

スケジュールを作成する。

イ.期末決算などの年間行事日程を把握した後に、年次処理、月次処理、週次処理、日

次処理をブレークダウンして運用スケジュールを作成する。

ウ.システム担当者から臨時処理の依頼を受けた場合、運用担当者は運用スケジュール

を変更し速やかに処理を実行する。ただし、事後に必ず運用管理者に報告し承認を

受ける。

エ.年次処理などのように特定の時期にのみ実行するアプリケーションの実行計画は、

実行する時期に近くなった時点で運用スケジュールを作成する。

問題22 ハードウェアの信頼性と平均故障期間に関する記述として不適切なものは、次の

うちどれか。

ア.装置Aと装置Bの信頼度が共に0.98のとき、この装置を直列に接続したときと並列

に接続したときの信頼度は同じである。

イ.あるHDDの仕様書に「平均故障期間(MTBF)100万時間」と示されている場

合、このHDDを冗長構成無しに同時に100台使用しているとすると、平均して1万

時間に1台が故障する可能性があると考えてよい。

ウ.信頼度0.99の装置Aと信頼度0.98の装置Bを直列に接続した装置の信頼度は約0.97

である。

エ.信頼度は1に近い値のものほど信頼性が高い。

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H29前-071B01-10

問題23 キャパシティ管理の目的は、ITサービスが必要とする資源の容量や性能を、予

測と監視により最適なコストで提供することである。キャパシティ管理の活動と

して最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.PaaS(Platform as a Service)で利用するサービス内容を決めるために、長

期的な事業計画をもとにITサービスに必要な資源の需要予測を行う。

イ.SaaS(Software as a Service)を利用している場合、キャパシティ管理は

サービスの提供会社で実施するため、サービス利用者がキャパシティの計測、監視

を行う必要は無い。

ウ.ITサービス提供に利用する機器で、ハードディスク容量不足による処理の異常終

了を示す警告が検知されたため、不要なファイルを削除し処理を再実行した。

エ.キャパシティ管理のKPIとして、「ITサービスに利用する資源の容量や能力の

不足に起因するインシデントの数」を設定する。

問題24 以下の<事例>における障害への対応や対処として適切なものは、次のうちどれ

か。

<事例>

A社では、チケット販売システムをデュープレックスシステムで運用している。

この会社では、午前10時から、全国の窓口でのチケット販売を開始している。

販売開始前に各窓口の端末を起動したところ、複数の販売窓口でチケット販売シ

ステムのアプリケーションが起動せずチケットの取扱いができなかった。なお、前

日からアプリケーションや機器、基本ソフトなどシステム構成要素に変更は行って

いない。

ア.システム構成要素に変更を行っていないことからチケット販売システムに使用して

いる機器の故障の可能性が高いので、まずシステム機器の点検を行い、その後、ソ

フトウェアの調査を行う。

イ.運用管理担当者は、サービスの復旧を最優先に行い、その後、障害の根本原因を調

査・分析し、恒久的な処置を行う。

ウ.システムの障害を発見した利用者は、他のシステム機能を操作するなどして障害の

原因や範囲など情報を収集した後、システム管理部門へ連絡するよう努める。

エ.システムの障害を発見した利用者は、他の販売窓口でも障害に速やかに対応できる

よう、他の販売窓口にも障害の発生について連絡を行う。

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H29前-071B01-11

問題25 ソフトウェアの利用に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.無償ソフトウェアは、自由にソフトウェアを改変して利用することができる。

イ.会社名義で購入した1台のPCに複製可能なソフトウェアは、同時に複数人で使用

しなければ、社内の複数のPCにインストールしておくことができる。

ウ.購入したソフトウェアは、メディアの破損に備えるためであれば複製を作成するこ

とができる。

エ.オープンソフトウェアは、ソースコードが公開されているので、自由にソースコー

ドを改変して利用や配布をすることができる。

問題26 災害や障害発生時の対応計画を見直し、業務システムのデータの目標復旧時点

(RPO: Recovery Point Objective)を48時間から24時間とした。この見直し

への対応として適切なものは、次のうちどれか。

ア.自家発電装置の燃料の備蓄を、48時間分から24時間分へ見直した。

イ.障害発生後にデータを復元する目標時間を、48時間から24時間に見直した。

ウ.業務データのバックアップを実施する間隔を、2日から1日に見直した。

エ.システム障害時の出勤対応者などの緊急対応体制について、障害発生後2日間から

1日間に計画を短縮した。

問題27 国内で無線機器を使用する場合、電波法第38条の2に基づく「無線局機器に関す

る基準認証制度」(本問では、以下、認証制度という)に適合した無線機器を使用

する必要がある。無線機器の調達や認証制度について適切なものは、次のうちど

れか。

ア.Bluetooth機器は、認証制度の対象では無い。

イ.他国製のスマートフォンや携帯電話は、認証制度の対象では無い。

ウ.無線機器は、下の技適マークが付けられている機器を調達する。

エ.適切な管理者のいる法人で調達するコードレス電話機は、認証制度の対象ではない。

<技適マーク>

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H29前-071B01-12

問題28 A社では、営業担当者にモバイルパソコンを配布して業務に役立てることにした。

モバイルパソコンの業務での使用における情報漏えいの防止対策として有効なも

のは、次のうちどれか。

ア.外出先から、顧客情報が本文に記載されたテキスト形式のメールを、会社あてに送

信する。

イ.外出先からVPN(Virtual Private Network)で会社のサーバーに接続して、顧

客データを参照する。

ウ.社内LANから共有フォルダにアクセスして、内蔵ハードディスクに顧客データを

取り込む。

エ.顧客情報の入ったメールを、POP(Post Office Protocol)で受信する。

問題29 物理的及び環境的セキュリティ対策として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.自然災害などによる設備の被害に備え、情報システム安全対策基準(平成7年通商

産業省告示第518号)を参照し、対策を検討・実施する。

イ.電力供給の停止には無停電電源装置の設置が有効だが、システム構成機器を設置し

た部屋の照明や空調も考慮した給電能力を確保することが必要である。

ウ.外部者による不法侵入や盗難、破壊活動などに備え、重要なサーバーが設置されて

いる施設においては、「許可された社員のみが、入口で必ず本人確認のチェックを受

け施設に入ることができる」といった厳重な入退室管理の環境や規則を整える。

エ.サーバーを設置している施設・設備がトラブルで利用できなくなった場合に備え、

サーバーを設置している施設・設備とは別に、地理的に離れた場所にバックアップ

用のサーバーなどを用意し、バックアップファイルを保管する。

問題30 近年、個人情報を含むパーソナルデータの取得・収集・分析・流通が社会経済活

動及びイノベーションや経済成長における重要な役割を果たすようになっている。

例えば、鉄道会社が保有する個人の乗車履歴データを、他社に提供しようとした

ことがある。そのような社会情勢を受けて、政府の個人情報保護委員会では、

2017年2月に「匿名加工情報」を活用するためのレポートを発行した。その「匿

名加工情報」に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.「匿名加工情報」を作成する個人情報取扱事業者には、漏えいを防止するための安

全管理措置やその情報を第三者に提供する場合の公表義務がある。

イ.作成された「匿名加工情報」を受領して事業を行う「匿名加工情報取扱事業者」は、

安全管理措置などの義務は負わない。

ウ.そのままでは個人を特定することはできない情報、例えば「DNAを構成する塩基

の配列」は、特に加工しなくとも「匿名加工情報」となる。

エ.「匿名加工情報」とは、いかなる方法をもってしても特定の個人を識別することが

できないよう加工された情報のことである。

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H29前-071B01-13

問題31 企業間取引業務に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.売主が買主から注文を受けた場合には、必要に応じて注文請書を発行し、買主に送

る。

イ.買主は、請求書に記載された支払条件に基づき支払処理を行う。

ウ.売主が入金を確認した場合には、受領書を発行して買主に送る。

エ.売主が商品を納品する場合には、納品書あるいは納品書兼請求書を発行し、買主に

送る。

問題32 一般企業の経理財務部門の業務に関する記述として不適切なものは、次のうちど

れか。

ア.買掛金は受け取った請求書に従って支払が行われるが、支払側と請求側企業との間

で締め日、請求書発行日、支払日、支払条件などルールの違いがあるので請求側企

業の資金調達との関連で注意が必要である。

イ.支払債権の支払のために一定日数前の資金準備が必要であるが、もし資金準備が十

分でない場合には、給与などの人件費の支払は、一般の支払債権より優先させなけ

ればならないので注意が必要である。

ウ.一般経費の中には契約に従って定期的に支払が行われるものがあるが、必ずしも一

定期日とは限らず、口座引落しのリース料、保守料などは、契約切れであっても支

払われているケースもあるので注意が必要である。

エ.請求書の発行後、該当する売掛金の入金を確認し該当の売掛金を消し込む際、請求

先と振込みの名称が一致しないこともあるが、請求の金額と入金の金額は一致しな

ければ消込むことはできないので注意が必要である。

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H29前-071B01-14

問題33 以下の<事例>における新たなロット管理システムのロット番号に関する記述と

して不適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

A社は、大手化学品メーカーに中間素材を製造し納入する製造業である。製造する

自社製品の製品ロット情報と調達品の原材料ロット情報を個別に表計算ソフトで管

理してきた。しかし、納入品の品質などの不具合があった場合、大手化学品メー

カーからは、より詳細なロット情報とより迅速な報告が求められるようになってき

た。そこでA社は、正確かつ迅速なロットトレースを行うための方策を取り入れた、

新たなロット管理システムを構築することとした。

ア.製品と原材料のロット番号は、入力を簡便かつ正確にするため、製品ロット番号は

製造日単位に、原材料ロット番号は仕入日単位にシステムで自動付番する。

イ.製品ロット番号は、原材料ロット番号と製品対応がとれるよう、製造時に投入する

原材料のロット番号が変わる都度、付与し直す。

ウ.製品ロット番号及び原材料ロット番号は、バーコード化し、システム入力を簡便か

つ正確にするため、バーコードリーダーを導入する。

エ.製品のトラブルや瑕疵か し

が発生したときの影響を正確かつ迅速に分析するため、製品

ロット番号を出荷ファイルに保持し、出荷データと対比できるようにする。

問題34 SCM(Supply Chain Management)に関する記述として不適切なものは、次の

うちどれか。

ア.SCMとは、製造業や流通業において、商品などの供給の流れに関する情報を共有

化することにより、サプライチェーン全体の経営効果を最適化するための戦略的経

営手法のことである。

イ.SCMのパッケージソフトには、計画系と実行系とがあり、需要予測、受注管理、

生産計画、在庫管理、補充計画、配送管理などの機能が用意されている。

ウ.製造元、仕入先、供給先などにおいて、生産計画、方針、思惑などがそれぞれ異な

ると、全体の最適化が図れず、うまく機能しない。

エ.SCM導入における最大の目的は、サプライチェーンにかかわる各企業の情報共有

を進めることによる在庫の削減である。

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問題35 情報システムで扱う、いわゆるデータには、データ、情報、知識、知恵の四つが

あるといわれている。「情報」に分類されている項目のみを扱っているものとして

適切なものは、次のうちどれか。

ア.缶ビールと紙おむつを一緒に購入する場合が多いので、陳列棚を隣にすることでさ

らに購入者が増加した。

イ.店舗毎に、曜日、購入者の性別、年齢層だけでなく天気、学校行事の有無などの

データを見つつ、当日の商品の品揃えを行っている。

ウ.データの属性、発生頻度、他の情報との関連や構造などを明確化した。

エ.経営者に会社のヒト、モノ、カネといった経営資源を把握・管理するためのデータ

とその表現方法を考えた。

問題36 A社では、顧客が技術部門にクレームを入れていた情報を知らずに、営業が顧客

訪問をしたため問題になった事案が発生した。このような問題の発生をなくすた

めに、情報共有を推進することになった。クレーム情報共有の推進策として最も

不適切なものは、次のうちどれか。

ア.メール、スケジューラ、ワークフローなど、情報の共有化でよく用いられている

ツールの利用を推進する。

イ.スマートフォンやタブレットで情報を入力・参照できるようにする。

ウ.部門を横断した形で情報を共有できるような情報基盤を整備する。

エ.クレーム情報に関し重要度・緊急度に基づく連絡網を構築する。

問題37 ビジネスに活用するための情報を収集するに当たり、基本的な知識として不適切

なものは、次のうちどれか。

ア.CD-ROMやDVD-ROMで入手する各種統計情報は、新規性の高い情報の入手

には適していない。

イ.インターネットによるキーワード検索で情報を得る場合、得られる情報は2次資料

である場合が多いが、できるだけ1次資料にあたることが大事である。

ウ.図書館の端末では、所蔵されている書籍・雑誌・新聞などの資料の検索だけでなく、

無料で商用データベースの検索ができる場合もある。

エ.商用データベースの中に企業情報データベースがあるが、人事などの情報は企業

名・役職が個人情報であるため、個人情報保護法の関係で存在しなくなった。

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問題38 インターネット上でWebを利用する際の記述として不適切なものは、次のうちど

れか。

ア.インターネット検索エンジンには、Webサイトをそれが属するテーマやトピックに

よってカテゴリに分類し、人間が審査して掲載しているディレクトリ型検索エン

ジンと、クローラと呼ばれるソフトウェアでインターネット上のWebページを巡回

してWebページデータを取得しているロボット型検索エンジンなどがある。

イ.「 http:」が最初についたWebサイトでパスワードなどのデータを入力した場合、

データ漏えいの危険がある。

ウ.IPアドレスの別名としてドメイン名を利用できるが、日本語のドメイン名も利用

できる。

エ.インターネット上のコンピュータはIPアドレスで識別されるが、古くから利用さ

れている32ビット方式は、約43億個定義でき十分な数を確保できるので問題はない。

問題39 グループウェアに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.単独のSNS製品には、ポータルサイト、メール、ワークフロー、情報・ファイル

共有などの機能はない場合が多いが、グループウェアでは標準的な機能である。

イ.シングルサインオンで、グループウェア機能だけでなく、業務システムも個別にロ

グインする必要をなくすことができる。

ウ.内部統制の要求事項を実現するために、ワークフロー機能を導入した。

エ.クラウド環境のサーバーとオンプレミスのサーバーが連携することはセキュリティ

上問題があるので、クラウド環境でグループウェアを導入する場合、サーバー連携

はグループウェア内だけに限定される。

問題40 文書ファイルをメールに添付して送付したところ、送付先から「ファイルがおか

しい」と連絡があった。この時に考えられる原因として不適切なものは、次のう

ちどれか。

ア.機種依存文字が含まれていたため、ウィルスチェックに該当した。

イ.異なる文字コードによって文書が開かれたため文字化けが起きた。

ウ.文書作成ソフトが異なっていて相手先にコンバーターがなかった。

エ.ファイル名が文字化けして拡張子が不明なものになっていた。