第4回 学習

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心理学 担当:佐藤勝義 [email protected] 4

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心理学

担当:佐藤勝義

[email protected]

第4回

先週の学会にて・・・

最新の研究内容は,この講義の最終回で!

学習とは

人間の学習のメカニズムを知り,より快適な生活のための知識・技能を高める!

一定の(経験)をすることによって,知的・技能的・社会的行動の(新しい型)を

獲得したり,改善したりすること。

学習理論と認知理論

• 古典的条件付け(レスポンデント条件付け)

• 道具的反応付け(オペラント条件付け)

• 洞察学習

• 観察学習

古典的条件づけ1

古典的条件づけ2

(古典的)条件づけ=(レスポンデント)条件づけ:生得的には関係ない、刺激と反応との間に連合(条件反射)が形成される学習

⇒条件付けで獲得された反応:(条件反応)

例)梅干やレモンのすっぱさを経験した人は、それを見ただけでも、口にしたのと同様の反応が生じ、唾液が分泌する

古典的条件づけ3

(無条件)刺激 (無条件)反射

古典的条件づけ4

(条件)刺激

(条件)反射

レスポンデント条件づけは,(受動)的な条件反応

古典的条件づけ5 古典的学習応用

刺激(般化) (分化) (消去)

ファとラでも強化 ソのみひらすら強化シ,ミに電気ショック

すべて強化しない

道具的条件づけ1

(道具的)条件づけ=(オペラント)条件づけ:(自発的)行動と報酬との間に連合(条件反射)が形成される学習

例)・ネズミがバーを押すたびに餌を与えるように

すると、頻繁に押すようになる

・犬に「おすわり」と支持し、言った時に座った

姿勢をとったら餌を挙げるようにすると、座る

ようになるなど

道具的条件づけ2

(オペラント)反応 (強化子)

(フィードバック)

オペラント条件づけは,(能動)的な条件反応

効果の法則 Thorndike, et al ,1898

(効果)の法則:衝動的にいろいろな動作を行なっている間に,満足を伴う動作だけがその場面に結合し強化される。不満足は弱められる。

※オペラント条件づけと同じ

学習性無力感 Seligman, et al, 1967

無力感を学習した犬は、逃げられる状況にしても、逃げなかった。

(学習性無力感)

無気力の状態=うつ病頑張っても頑張っても報われない

洞察学習(洞察学習):

課題場面全体の見通しをもった行動の学習

解決の見通しを立てた→認知説※ただ細かい学習の積み重ねとも?

洞察学習(洞察学習):

課題場面全体の見通しをもった行動の学習

解決の見通しを立てた→認知説※ただ細かい学習の積み重ねとも?

認知説は,過去経験や細かい学習の積み重ねである可能性 →細かく見ると行動理論

観察学習(モデリング)

真似は人間は得意!ないものを探すのは苦手

(観察学習)(モデリング):

直接経験ではなく,他の人の行動をまねすることによって成立する間接の学習

例)スポーツ技術の獲得

観察学習(モデリング)

人は(社会)から勝手に学習する家庭環境も,職場環境も重要

ビデオによる学習

報酬と罰・フィードバック

どっちが効果的?

行動の出現頻度の減少,行動を変えるのは難しい。

報酬と罰・フィードバック

罰での強化は難しいので,→(報酬)による強化を! ex) 自閉症の子ども

学習の応用 自己調整学習

良い学習をさせるのではなく,自らが学ぼうとする学習へ!

最新の学習心理研究

自己調整学習 (Zimmerman,1998)

うまく進んでいるか自分で自分をチェック!

自分はできるんだ!

がむしゃらに学習させてはダメ!

自己調整学習 (Zimmerman,1998)

面白かった→どうして?ためになった→何が?

やる気になった→どうやったの?(情意面)のフィードバックを!!

自己調整学習 (Zimmerman,1998)自分はその行動をどれくらいできると思うか!が重要

いかにこのプロセスを(わかりやすく伝えるか)

自己調整学習 (伊藤・神藤,2003)

内発的調整と外発的調整を(使い分ける)ことが重要!