5 成績処理をしたい44 5 成績処理をしたい 【完成図】 (1)得点からabc...

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44 5 成績処理をしたい 【完成図】 (1)得点から ABC の3段階に評定したい 【操作手順】 定期考査の得点から、ABC の3段階評価をしましょう。 定期考査の結果が入力してあ る表を開きましょう。 表の中間考査と期末考査の列 には、観点別の点数とその最高 点が既に入力されています。最 高点は、テストよって変わる場 合がありますので、変更可能に しています。

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Page 1: 5 成績処理をしたい44 5 成績処理をしたい 【完成図】 (1)得点からABC の3段階に評定したい 【操作手順】 定期考査の得点から、ABC の3段階評価をしましょう。

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□5 成績処理をしたい 【完成図】 (1)得点から ABC の3段階に評定したい 【操作手順】 定期考査の得点から、ABC の3段階評価をしましょう。 ①

① 定期考査の結果が入力してあ

る表を開きましょう。 ② 表の中間考査と期末考査の列

には、観点別の点数とその最高

点が既に入力されています。最

高点は、テストよって変わる場

合がありますので、変更可能に

しています。

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④ ⑤

③ 定期考査の達成率(F 列)を

計算します。達成率は、中間考

査(D 列)と期末考査(E 列)

の点数の合計を中間考査と期末

考査の最高点の合計で割っても

とめます。F11 のセルをクリッ

クし、 「 =(D11+E11)/($D$7+$E$7) 」と入力します。

同様にして、F12~14 のセル

に以下のように入力します。

F12 =(D12+E12)/($D$8+$E$8) F13 =(D13+E13)/($D$9+$E$9) F14 =(D14+E14)/($D$10+$E$10)

④ 達成率(F 列)から、観点別

の評価(G 列)を A、B、C で判

定します。判定の基準は、Sheet2にある「初期設定」で設定され

て い ま す 。 表 の 下 に あ る

「Sheet2」をクリックして、手

前に出しましょう。 ⑤ 設定1「定期考査の3段階評

価の基準」の C7、C8 のセルの

値は変更が可能です。必要に応

じて変更しましょう。

作業領域ついて

数式バーに入力することも 出来ます。

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⑥ Sheet1 に戻り、G11 のセルを

クリックして、「関数の挿入」ボ

タン をクリックします。

注)今回の成績表では、3段階

評価の ABC は、すべて半角大文

字を使用しています。式を入力

する時は、注意しましょう。

関数のダイアログボックスから

「IF」を選択します。

論理式に

F11*100>=Sheet2!$C$7

真の場合に

“A”

と入力します。

「偽の場合」のテキストボックス

でクリックします。

続いて IF 関数を選択します。

A と入力すれば 自動的にダブルコーテンションが

付いた ”A” に変換されます。

続いて▼を クリックします。

まず「偽の場合」の テキストボックスで

クリック

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論理式に

F11*100>=Shteet2!$C$8

真の場合に

“B”

偽の場合に

“C”

と入力します。

「OK」をクリックします。 ⑦ G11 のセルの内容をコピーし

て、G12~14 のセルに貼り付け

ます。

以上で観点別に ABC の3段階

評価ができました。

One Point IF 関数は、条件によって処理を分岐するのに役立ち

ます。

=IF(論理式,[真の場合] ,[偽の場合])

[論理式]には、「>=」「=」「<」などの比較演算子を使

った条件式を指定します。条件を満たすときには「真

の場合」の処理、満たさないときは「偽の場合」の処

理が行われます。

One Point 他のワークシートのセルを参照する場合は、参照す

るセル番地の前に“ワークシート名!”を付けて表

わします。

ワークシート名!セル番地

One Point オートフィルで右クリック

してドラッグする。 書式のみコピー:罫線などだ

けがコピーされる。 書式なしコピー:罫線などは なしで、セルの中身だけコピ

ーする。

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(2)文字を点数化して評定したい 【操作手順】 定期考査の評価と他の評価物の ABC3 段階評価から、観点別達成度(%)を出してみましょう。 ①

① 現時点で表には定期考査の評

価が入力されています。定期考

査以外の5項目の評価物につい

ての ABC の3段階評価もすで

に入力されています(H 列~L列)。これらを考慮して、観点別

の達成度を求めます。 ② 5項目の評価物について、A、

B、C それぞれを与えた数を求め

ます。 M11 のセルをクリックし、

「=COUNTIF(H11:L11,”A”)」 と入力します。

同様にして、N11、O11 のセ

ルに以下のように入力します。 N11

=COUNTIF(H11:L11,”B”) O11

=COUNTIF(H11:L11,”C”)

One Point

COUNTIF 関数は、条件に一致するセルの個数を

求めるのに使用します。

=COUNTIF(範囲,検索条件)

MEMO

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③ M11~O11 のセルをコピー

し、M12~O14 のセルに貼り付

けます。 ④ 評価物について観点別に A、

B、C それぞれの数が求められた

ので、これを使って評価を数値

で表わします。この変換のため

のデータは、Sheet2 の初期設定

3「評価物の観点別評価の基準」

で設定します。現時点では、左

図のようになっています。 ⑤ 観点別に A、B、C を与えた数

(M 列~O 列)にそれぞれの割

合を掛けて合計します。P11~P14 のセルに以下のように入力

します。

P11 =M11*Sheet2!$D$22 +N11*Sheet2!$F$22 +O11*Sheet2!$H$22

P12 =M12*Sheet2!$D$23

+N12*Sheet2!$F$23 +O12*Sheet2!$H$23

P13 =M13*Sheet2!$D$24

+N13*Sheet2!$F$24 +O13*Sheet2!$H$24

P14 =M14*Sheet2!$D$25

+N14*Sheet2!$F$25 +O14*Sheet2!$H$25

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⑥ ⑦

⑥ 観点別評価(Q 列)は、定期

考査の評価(G 列)を数値化し

たものと、5項目の評価物の評

価(H 列~L 列)を数値化した

もの(P 列)の合計で求めます。

以上のことをふまえ、まず、

定期考査の評価も数値化しま

す。この変換のためのデータは、

Sheet2 の初期設定2「定期考査

の観点別評価の基準」で設定し

ます。現時点では、左図のよう

になっています。 ⑦ Q11~Q14 のセルに以下のよ

うに入力します。 Q11=IF(G11=”A”,Sheet2!$D$14,

IF(G11=”B”,Sheet2!$F$14, Sheet2!$H$14))+P11

Q12=IF(G12=”A”,Sheet2!$D$15,

IF(G12=”B”,Sheet2!$F$15, Sheet2!$H$15))+P12

Q13=IF(G13=”A”,Sheet2!$D$16,

IF(G13=”B”,Sheet2!$F$16, Sheet2!$H$16))+P13

Q14=IF(G14=”A”,Sheet2!$D$17,

IF(G14=”B”,Sheet2!$F$17, Sheet2!$H$17))+P14

⑧ 観点別の評価から、観点別の

達成度を出します。観点別達成

度を知るために、まず表の右に

ある作業エリアを使って、全生

徒の最高点を調べます。

W11 のセルに、「=$Q11」と入

力します。W11 のセルをコピー

し、X12,Y13,Z14 のセルを選択

して、貼り付けます。

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⑨ ⑩

⑨ 観点別の最高点を、W10~

Z10 のセルに入力します。W10のセルをクリックし、以下のよ

うに入力します。

W10 =MAX(W11:W50) ⑩ W10 のセルをコピーし、X10

~Z10 のセルに貼り付けます。

One Point

MAX 関数は、指定した引数リスト、または範囲の中

の最大値を求めるのに使用します。

=MAX(引数 1,引数 2,・・・)

または =MAX (範囲)

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⑪ 観点別評価(Q 列)を最高点

W10~Z10)で割って、観点別達

成度を計算し、%で表示します。

R11 セルに、以下のように入力

します。

R11 =Q11/$W$10 ⑫ 同様にして、R12~R14 のセ

ルに以下のように入力します。

R12 =Q12/$X$10 R13 =Q13/$Y$10 R14 =Q14/$Z$10 以上で、観点別達成度を求め

ることができました。 ⑬ 観点別達成度をもとに、

ABC3 段階で、観点別の総合評

定を出しておきましょう。評定

の基準は、Sheet2 の初期設定4

「観点別総合評定の基準」で設

定します。現時点では、左のよ

うになっています。

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⑭ S11のセルに IF関数を使って、

観点別の ABC3 段階の総合評定

を以下のように入力します。

S11 =IF(R11*100>=Sheet2!$C$30, "A",IF(R11*100>=Sheet2!$C$31 ,"B","C"))

S11 のセルをコピーし、S12~

S14 のセルに貼り付けます。

以上で、観点別の総合評定が入

力されました。

MEMO

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(3)観点別評価に重みを付けて総合評定を出したい

【操作手順】 観点別達成度に重みを付けて、総合の達成度を計算し、5 段階評定をもとめましょう。 ① ② ③

① 各観点に重みを付けて、最終的な

総合達成度を計算しましょう。各観

点の重みを T7~T10 のセルに入力

します。初期状態では、左図のよう

に、すべて「1」になっています。 ② 総合達成度(T12)は、観点別達

成度(R 列)に各観点毎の重みを掛

けて合計したものを、重みの合計で

割ってもとめます。T12 のセルをク

リックし、以下のように入力します。

T12 =(R11*$T$7+R12*$T$8+

R13*$T$9+R14*$T$10) /SUM($T$7:$T$10)

③ 後に総合達成度から5段階評定を

もとめます。評定の基準は、Sheet2の初期設定5「5段階評定の基準」

で設定します。現時点では、左のよ

うになっています。

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④ T13 のセルをクリックし、以下の

ように入力します。

T13 =IF(T12*100>=Sheet2!$C$37,”5”, IF(T12*100>=Sheet2!$C$38,”4”, IF(T12*100>=Sheet2!$C$39,”3”, IF(T12*100>=Sheet2!$C$40,”2”, “1”)))) 以上で、一人分の成績の評定表が

完成しました。 ⑤ 2 人目以降の表を完成させます。

F11~G14 のセルをコピーし、F15のセル以降に必要な人数分だけ貼り

付けます。 同様に、M11~T14 のセルをコピ

ーし、M15 のセル以降に必要な人数

分だけ貼り付けます。 以上で、成績の評定表が完成しま

した。

MEMO

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(4)担任用(B なし)と提出用(B あり)の成績一覧表を作りたい

【操作手順】 ABC の 3 段階評価の場合、B の評価が多くなります。入力を簡単にし、また、見やすくするために Bの評価の場合は、空欄とし、提出用のみ B を表示するように、工夫してみましょう。 ①

② ③

① 「成績一覧表4の4 2 学期

男子」のワークシートを開きま

しょう。1 枚目の「担任用」の

シートの各教科の「観点別学習

状況」の欄には、「A」または「C」

が入力されています。評価が

「B」の欄は空欄になっていま

す。 ② 提出用の表には「B」を表示

する必要があります。表の下に

ある「提出用」タブをクリック

して、「提出用」のシートを出し

て下さい。 ③ G6 のセルをクリックし、以下

のように入力します。 「=IF(担任用!G6=”A”,”A”,

IF(担任用!G6=”C”,”C”, IF(OR( 担 任 用 !G6=””, 担 任

用!G6= “B”),”B”,””)))

これならば、担任用で空欄や Bでも B が表示され、それ以外は

空欄で表示される。

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④ G6 のセルに、「B」と表示さ

れました。G6 のセルをコピー

し、G6~Z35のセルを選択して、

貼り付けをします。 ⑤ 「観点別学習状況」の欄に、

「A」、「B」、「C」が表示され

ました。

以上で、提出用成績一覧表が

できました。

MEMO

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(1)ファイルの保護 ① 一覧から保護したいファイルを

選択し、右クリックします。 ②「プロパティ」をクリックします。 ③「プロパティ」の画面が表示されます。 「読み取り専用」にチェックをし、 OK ボタンをクリックします。

文書ファイルの管理(1)

ファイルを読み取り専用にして保護

すると、変更して上書きすることも、

誤って削除されることもありません。

目的のファイル

の上で右クリッ

クします。

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(1)パスワードの設定 ①「ファイル」→「名前を付けて保存」

をクリックします。

② 「ツール」→「全般オプション」 をクリックします。

③ 保存オプションの「読み取りパスワード」

にパスワードを入力します。 OK ボタンをクリックします。

④ OK ボタンをクリックすると、

再度パスワードを聞いてくるので、 ③で設定したパスワードを入力します。

次回からファイルを開くときに、 パスワードを聞いてきます。 パスワードを忘れないようにしましょう。

文書ファイルの管理(2)

ファイルを他人に見られないように

するには、パスワードを設定します。