50fes 春休み協奏曲 ボイスパーカッション講座資料

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2016 / 02 / 13 (Sat.) 講師 : 加賀谷 北斗 Workshop in 50Fes 「春休み協奏曲」 みんなで考えるボイパ論

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2016 / 02 / 13 (Sat.)講師 : 加賀谷北斗

Workshop in 50Fes「春休み協奏曲」

みんなで考えるボイパ論

今回の内容はあくまで講師個人の経験に基づく主観に大きく依存するため,正しくない情報が含まれる場合があります.今回のワークショップに限らず,情報は取捨選択しましょう!

今回の内容は「心がけ」が多くなっています.アドホックに「こういう時こうしろ」というアドバイスは少なめになっています.

また,今回の内容は完全な「音楽初心者」向けではありません.よく使われる単語の説明等はしませんのでご了承ください.適宜スマホ等で検索してください.

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. What’sリズム(5~10分)

3. 音色(5~10分)

4. 曲の組み立て(10~15分)

5. 本番の話(10~15分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. What’sリズム(5~10分)

3. 音色(5~10分)

4. 曲の組み立て(10~15分)

5. 本番の話(10~15分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

Introduction: ボイパの歴史• Human beat boxは1980年代に発達したとされる• 元々はヒップホップ界隈の文化とも?• Doug E. Freshの”La Di Da Di”(1985)が黎明期のボイパ入り曲として有名

•一部の民族音楽にも口で打楽器的なリズムを刻む奏法が伝わっている

•アカペラによるポピュラーミュージックとのアンサンブルが普及し始めたのも80年代頃• 山下達郎「メリー・ゴー・ラウンド」(1983)• Vox One「Missin’ You」(1993)• RAG FAIR「ラブラブなカップルフリフリでチュー」(2002)

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. What’sリズム(5~10分)

3. 音色(5~10分)

4. 曲の組み立て(10~15分)

5. 本番の話(10~15分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

アカペラにおけるリズム• (西洋)音楽の三要素• 旋律(メロディ)• 和声(ハーモニー)• 律動(リズム)

•アカペラは「ハーモニー」をより強調した演奏形態• リズムを軽視しがちと言われる

•リズム隊は存在するが…• 楽器のバンドに比べて支配力が小さいとされる[要出典]

•普段皆さんはどれだけリズムについて考えていますか?

「リズム」

リズムとはパルス

一定間隔の刺激

拍(≒ビート)パルスにアクセントがついたもの

拍子(≒タイム)拍に周期性をもたせたもの

クーパー&マイヤー,音楽のリズム構造,1960

リズムとは拍子(≒タイム)

拍に周期性をもたせたもの

リズム(の一つの定義)

拍子をグループ化したもの

クーパー&マイヤー,音楽のリズム構造,1960

リズムとは•「リズムをもっと正確に」• 譜割りに従え.• あるいは正確なタイム感で演奏しろ

•「ここのリズムもうちょっと重めでいこう」• ここの「ノリ」もう少し重くしよう(漠然とした意味)

•「このアレンジのリズム,センスがないよ」• アレンジなどにおいて曲に合ったリズムの組み立てができていないということ(さっきの図的な)

パルス・タイムの感覚•日本人にありがちな「3-3-7拍子的感覚」• 音を出していないところを拍とみなさない• シラブル・フィルインに合わせて手を動かしちゃうやつ

•西洋音楽• 一定の時間的拘束がある→メトロノーム

日本

間拍子

西洋

タイム

もっとも重要なこと

パルスと

(その上に鳴る)リズム

を同時に感じること

リズムの種類•リズムを作る基本となる音符によって,リズムにはいくつか種類がある• ex) 8分音符→8分ビート

•皆さんが触れる機会が多いもの• 8ビート,16ビート(+4ビートジャズなど)

• 8ビートと16ビート• 日本語ではビートというが,これは和製英語で,英語では8ビートをeight note rhythm, eight note feel, rock beat, rock feelなどと呼び,16をsixteen ~, funk beat, funk feelなどと呼ぶ

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. What’sリズム(5~10分)

3. 音色(5~10分)

4. 曲の組み立て(10~15分)

5. 本番の話(10~15分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

音色•極端なボイスパーカッショニストたち• 音が出るまでは音色ばっかり気にする• 音がある程度出るようになると組み立てばっかり気にする

•音色もずっと気にしなければいけない大事な要素です!

• HBB出身のプレイヤーを見て,「俺やってるのはああいうのとは違って,アンサンブルの中のry(ドヤ顔)」感を出す人もいる• あなたよりそのプレイヤーの方がが4つ打ちかっこよく打てるよ• 常に勉強の姿勢でいること

音色•どの音をどう出す,という話は省略• 無限に時間が掛かる• 「引き出しを増やす」をことは絶対に有益

• FAQ: 有声or無声?• A. 使い分けるべき.というかもっというとそんな名前だけの違いは特に気にしないでおくべき.あくまでツールとしてどちらも持っておき,その場その場でふさわしい音を使うだけ.

• FAQ: ブレスの位置• A. 次のページ

ブレス•ブレスはボイパ特有の問題• ドラムとは違う

•ブレスによって大切な音を消してしまうケースは多い

•パターンあれこれ• 基本となるビートの音を消して吸わないこと• ハイハットで起こりがち

• 吸う音をリズムに組み込むことを考えてみるのも一つの手

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. リズム全般のお話(5~10分)

3. 音色の話(10分)

4. 曲の組み立ての話(10~15分)

5. 本番の話(10~15分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

リズムの組み立て (1)•リズムの組み立てとは,• どの場所に• どの音を• (どんな出し方で)• どのくらいの音価(音の長さ・サスティーンなどとも)置くかを考えること!

•難しいのは,「どの場所に」「どんな音価で」の2つ!• ここで差がつく!• 名探偵コナンサントラ「捜査現場」• 中島みゆき「糸」• 清水翔太「カゼニフカレテ」

リズムの組み立て (2)•自分の現在のスキルをベースにして考えない• この音とこの音が出せるからこういうフレーズ,ではおかしい• 曲・ジャンル・アレンジ(!)をベースに考える

•しかし,どんなジャンルのときどう組み立てるべきかは最初はわからない…

ジャンルごとのリズムの違い•考えるな,感じろ

•いろんなジャンルの曲を考えながら聴き漁る.• 演奏する予定の曲がFunk(っぽい)なら,Funkの定番曲をまず聞いてみるとか.

•なんとなくのジャンル分け• ロック,ポップス→8ビート• フュージョン,ファンク,R&B→16ビート• ジャズ→4ビートジャズ,スウィングビート,シャッフルビート• 一部のドラムンベース,ダブステップなど→32ビート

練習方法•基本:メトロノームを使って一緒に練習

•好きな曲(アカペラ限定で調べない)のパターンを練習• 引き出しはあればあるほどよい

•常日頃から曲に対して「俺ならこう刻むな~」を考える• このご時世どこにでも音楽はある

•応用:ベースとの息の合わせ方を練習する• 息のあったリズム隊はそれだけで聞く価値がある!

Agenda1. Introduction / ボイパの歴史(5分)

2. What’sリズム(5~10分)

3. 音色(5~10分)

4. 曲の組み立て(10~15分)

5. 演奏中の話(10分)

6. Take Home Message / 質疑応答(10分)

演奏中の心構え•カウントから曲だと思うこと• 某番組の悪影響?メトロノームを持ち込むのもアリ!• 曲に合わせたスタートの仕方ってのを考えよう

•見えている部分には全て意図を• 「無表情」ではなく「無表情風の表情」を作れ!• 「にじみ出てるもの」である必要はない• 視覚的にもかっけぇ演奏を!リズム隊二人で浮いてないか?

•グループ内でのコミュニケーションをとろう• 冷静さを保つ上で重要• もちろんバランスは大事.誰に歌っているかを忘れないよう

Take Home Message•パルスの感覚を体に染みつかせること

•音色の追求を簡単にやめないこと

•空気を読んだボイパをする力を!• 聴覚・視覚

•よいボイパとは?• 苦手なジャンルがないこと

参考文献• Special Thanks!• Aさんのパーカス講座資料(2010)• Bさんのパーカス講座資料(2013)• 同じくC・Dさんのリズム講座資料(2014)

• Web• Wikipedia• 他Web資料多数

•本• 「リズムに強くなるための全ノウハウ」(市川宇一郎著/中央アート出版社)• 「ボイパ本」(渡辺悠著/リットー・ミュージック)• 「アカペラパーフェクト・ブック」(あっしー編著/ドレミ楽譜出版社)

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