5555 コンクリートコンクリート試験5555 コンクリートコンクリート試験...
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5555 コ ン ク リ ー トコ ン ク リ ー トコ ン ク リ ー トコ ン ク リ ー ト 試 験試 験試 験試 験
平成 23 年度に受託したコンクリート圧縮強度試験のうち件数の多い結果から,圧縮強度と,見掛け
密度の傾向について取りまとめものである。
5555・・・・1111 圧縮強度圧縮強度圧縮強度圧縮強度についてについてについてについて
((((1111)))) 年間平均圧縮強度試験年間平均圧縮強度試験年間平均圧縮強度試験年間平均圧縮強度試験
4 週標準養生を表 1-1 に,表 1-2 に 4週現場水中養生を,平成 23年度の平均圧縮強度を示す。
表表表表 1111----1111 圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表((((標準養生標準養生標準養生標準養生))))
呼び強度 セメント種類 試験組数 平均強度 最 大 最 小 標準偏差 変動係数
18 N 44 25.4 33.7 21.1 2.673 10.53
18 BB 1,298 25.3 37.4 18.6 2.355 9.30
21 N 93 28.0 33.4 23.8 2.186 7.81
21 BB 620 28.2 36.5 20.9 2.368 8.39
24 N 254 32.0 41.7 25.5 2.574 8.05
24 BB 374 32.3 40.9 26.1 2.774 8.60
27 N 393 35.5 46.1 26.1 3.068 8.62
27 BB 215 35.8 45.1 26.7 2.673 7.47
30 N 322 39.0 50.9 29.8 3.259 8.36
30 BB 105 38.8 44.1 31.3 2.595 6.69
表表表表 1111----2222 圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表圧縮強度統計一覧表((((現場水中養生現場水中養生現場水中養生現場水中養生))))
呼び強度 セメント種類 試験組数 平均強度 最 大 最 小 標準偏差 変動係数
18 N 8 23.8 27.7 19.9 2.766 11.62
18 BB 2 24.6 26.3 22.8 2.475 10.08
21 N 38 28.5 33.1 21.4 2.686 9.44
21 BB 1 27.4 27.4 27.4 0.000 0.00
24 N 307 31.6 40.0 25.3 2.775 8.77
24 BB 10 30.9 33.6 28.5 1.864 6.03
27 N 471 34.3 44.3 28.2 2.580 7.52
27 BB 9 33.5 39.2 26.6 3.750 11.20
30 N 492 37.7 47.6 28.9 3.276 8.67
30 BB 18 36.3 41.8 28.3 3.267 9.00
図 1-1(1)に 4 週標準養生,図 1-1(2)に 4 週現場水中養生を,呼び強度毎に年間圧縮強度のヒ
ストグラムを示す。(ただし,各試験組数が 10 組未満の結果を除く)
図図図図 1111----1111((((1111)))) 圧縮強度圧縮強度圧縮強度圧縮強度ののののヒストグラムヒストグラムヒストグラムヒストグラム((((標準養生標準養生標準養生標準養生))))
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19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43
N
BB
21-N組 数= 93
平均値= 28.0
最大値= 33.4
最小値= 23.8
標準偏差=2.186
21-BB組 数= 620平均値= 28.2最大値= 36.5最小値= 20.9標準偏差=2.368
0
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40
16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40
N
BB18-N
組 数= 44
平均値= 25.4
最大値= 33.7
最小値= 21.1
標準偏差=2.673
18-BB組 数= 1298
平均値= 25.3
最大値= 37.4
最小値= 18.6
標準偏差=2.355
0
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35
22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46
N
BB24-N
組 数= 254
平均値= 32.0
最大値= 41.7
最小値= 25.5
標準偏差=2.574
24-BB組 数= 372
平均値= 32.3
最大値= 40.9
最小値= 26.1
標準偏差=2.774
0
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25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49
N
BB27-N
組 数= 393
平均値= 35.6
最大値= 40.9
最小値= 26.1
標準偏差=3.068
27-BB組 数= 215
平均値= 35.8
最大値= 45.1
最小値= 26.7
標準偏差=2.673
0
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20
25
30
28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52
N
BB30-N
組 数= 322
平均値= 39.0
最大値= 50.9
最小値= 29.8
標準偏差=3.259
30-BB組 数= 105
平均値= 38.8
最大値= 44.1
最小値= 31.3
標準偏差=2.595
図図図図 1111----1111((((2222)))) 圧縮強度圧縮強度圧縮強度圧縮強度ののののヒストグラムヒストグラムヒストグラムヒストグラム((((現場水中養生現場水中養生現場水中養生現場水中養生))))
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50
16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40
N
BB
18-N
組 数= 8
平均値= 23.8
最大値= 27.7
最小値= 19.9
標準偏差=2.766
18-BB
組 数= 42
平均値= 24.6
最大値= 26.3
最小値= 22.8
標準偏差=2.475
0
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30
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50
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70
80
90
100
19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43
N
BB
21-N組 数= 38
平均値= 28.5
最大値= 33.1
最小値= 21.4
標準偏差=2.686
21-BB組 数= 1
平均値= 27.4
最大値= 27.4
最小値= 27.4
標準偏差=-
0
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45
22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46
N
BB24-N
組 数= 307
平均値= 31.6
最大値= 40.0
最小値= 25.3
標準偏差=2.715
24-BB組 数= 10
平均値= 30.9
最大値= 33.6
最小値= 28.5
標準偏差=1.864
0
5
10
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25
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35
25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49
N
BB
27-N組 数= 471
平均値= 34.3
最大値= 44.3
最小値= 28.2
標準偏差=2.580
27-BB組 数= 9
平均値= 33.5
最大値= 39.2
最小値= 26.6
標準偏差=3.750
0
5
10
15
20
25
30
28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52
N
BB30-N
組 数= 492
平均値= 37.7
最大値= 47.6
最小値= 28.9
標準偏差=3.276
30-BB組 数= 18
平均値= 36.3
最大値= 41.8
最小値= 28.3
標準偏差=3.267
((((2222)))) 打設季節別圧縮強度打設季節別圧縮強度打設季節別圧縮強度打設季節別圧縮強度のののの傾向傾向傾向傾向
4 週標準養生を図 1-2(1)・(2)に,4 週現場水中養生を図 1-3(1)・(2)に,呼び強度毎に打設
季節別の平均圧縮強度を示す。ここで,春期は打設月が 3 月~5月,夏期 6月~8月,秋期 9 月~11
月,冬期 12~2月である。
なお,各試験組数が 20 組未満の工場についてはグラフより省略した。
図 1-4 に管理センターの現場水中養生水槽の水温を示す。10:00 と 15:00(ただし,土・日曜・
休日を除く日)に測定した,月毎の平均水温である。
図図図図 1111----2222((((1111)))) 呼呼呼呼びびびび強度強度強度強度 18181818・・・・21212121 標準養生標準養生標準養生標準養生
図図図図 1111----3333((((1111)))) 呼呼呼呼びびびび強度強度強度強度 18181818・・・・21212121・・・・24242424 現場水中養生現場水中養生現場水中養生現場水中養生
図図図図 1111----4 4 4 4 管理管理管理管理センターセンターセンターセンターのののの現場水中養生水槽水温現場水中養生水槽水温現場水中養生水槽水温現場水中養生水槽水温
<<<<まとめまとめまとめまとめ>>>>
1. 標準養生の Nと BB の年間平均圧縮強度を比較すると,ほぼ同じ値を示した。
2. 季節強度差をみると,現場養生では 24BB 以外で冬期打設の強度が最も低い値を示した。
これは、コンクリート硬化時の温度が低いと強度発現が遅くなる傾向が示されたと思われる。
5
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30
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
水水水水温温温温((((℃℃℃℃))))
現場養生水槽の月平均水温
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
5555・・・・2222 見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度についてについてについてについて
((((1111)))) 使用粗骨材使用粗骨材使用粗骨材使用粗骨材のののの使用割合使用割合使用割合使用割合
図 2-1 に,年度別の粗骨材使用割合を示す。図をみると H17 年度以降から天然砂利の使用割合が,
統計件数の約1割に減少している。一方,砕石のみの使用割合は約8割を占めている。
図 2-1(1)・(2)に,セメント(BB・N)別の使用粗骨材の割合を年度別に示す。
BB・Nとも全体の図と同じ様な使用割合になっている。
図図図図 3333----1111 年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材のののの内訳内訳内訳内訳
図図図図 2222----1111 年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材のののの内訳内訳内訳内訳
図図図図 2222----1111((((1111)))) 年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材のののの内訳内訳内訳内訳
図図図図 2222----1111((((2222)))) 年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材年度別使用粗骨材のののの内訳内訳内訳内訳
((((2222)))) 使用粗骨材別使用粗骨材別使用粗骨材別使用粗骨材別コンクリートコンクリートコンクリートコンクリートのののの見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度
図 2-2 に,使用粗骨材別によるコンクリートの見掛け密度(㎏/m3)の平均値を年度別に示す。
砕石は 2320(㎏/m3),天然砂利は 2300(㎏/m3),砂利砕石は 2340(㎏/m3)を示し、それぞれ前
年と同等であった。
図 2-3 に,年度別のコンクリート見掛け密度が 2300((㎏/m3)を下回る割合を使用粗骨材別に
示す。砕石は 30.0%,砂利砕石は 14.3%と増加した。また、H17 年度に 53.7%と高い値を示した
天然砂利が再び 54.2%に増加した。
図図図図 3333----2222 見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度のののの推移推移推移推移
図図図図 2222----2222 見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度のののの推移推移推移推移
図図図図 2222----3333 見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度がががが 2300230023002300 をををを下回下回下回下回るるるる割合割合割合割合のののの推移推移推移推移
図 2-4(1)・(2)に,粗骨材の種類及びセメント別のコンクリートの見掛け密度(2300(㎏/m3)以
下の割合も表示)ヒストグラムを示す。3 種類の粗骨材(天然砂利・砕石・砂利砕石)を使用した N
と BB の見掛け密度を比較すると,天然砂利 N以外で BBが高い値を示した。また, 見掛け密度が 2300
以下になる割合(%)は,天然砂利においては N・BB 同等の割合になっており,砕石は BB で砂利砕石
は N の方が高い割合になっている。
天然砂利天然砂利天然砂利天然砂利[[[[NNNN]]]] 天然砂利天然砂利天然砂利天然砂利[[[[BBBBBBBB]]]]
図図図図 2222----4(1)4(1)4(1)4(1) 単位容積質量単位容積質量単位容積質量単位容積質量ヒストグラムヒストグラムヒストグラムヒストグラム
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5
10
15
20
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度
数
百
分
率
%
2160
2180
2200
2220
2240
2260
2280
2300
2320
2340
2360
2380
2400
2420
2440
2460
見掛け密度(㎏/m3)
N=313
AV=2300
MAX=2410
MIN=2190
σ=0.038
2300以下の組数=165
2300以下の割合=52.7
43.2
45.9
53.7
34.7
38.6
35.7
43.1 41.4
54.2
26.425.4 24.5 24.4
28.9
24.6
20.3
22.5
30.0
35.7
32.2 31.1
18.7
14.3
8.7
16.7
11.3 14.3
0
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20
30
40
50
60
H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23
%
年 度
2300(kgm3)下回る割合
天然砂利 砕石 砂利砕石
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5
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15
20
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度数百分率%
2160
2180
2200
2220
2240
2260
2280
2300
2320
2340
2360
2380
2400
2420
2440
2460
見掛け密度(kg/m3)
N=257 AV=2300 MAX=2440 MIN=2160 σ=0.041 2300以下の組数=144 2300以下の割合=56.0
砕砕砕砕 石石石石[[[[NNNN]]]] 砕砕砕砕 石石石石[[[[BBBBBBBB]]]]
砂利砕石砂利砕石砂利砕石砂利砕石[[[[NNNN]]]] 砂利砕石砂利砕石砂利砕石砂利砕石[[[[BBBBBBBB]]]]
図図図図 2222----4(2)4(2)4(2)4(2) 見掛見掛見掛見掛けけけけ密度密度密度密度ヒストグラムヒストグラムヒストグラムヒストグラム
〈〈〈〈まとめまとめまとめまとめ〉〉〉〉
1. 減少傾向を示している天然砂利の使用割合が,統計件数の約 1 割になっている。
2. 使用粗骨材別コンクリートの見掛け密度(㎏/m3)は,砕石・天然砂利・砂利砕石は,22
年度と同等であった。
3.見掛け密度 2300(㎏/m3)を下回る割合は砕石で(30.0%)、天然砂利(54.2%)、砂利砕
石(14.3%)は前年度に比べ増加した。
粗骨材の種類及びセメント別の見掛け密度では,BB が若干高い値を示した。また,見掛け密
度 2300(㎏/m3)以下になる割合(%)は, 天然砂利においては N・BB 同等の割合になってお
り,砕石は BB で砂利砕石は N の方が高い割合になっている。
0
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度
数
百
分
率
%
2160
2180
2200
2220
2240
2260
2280
2300
2320
2340
2360
2380
2400
2420
2440
2460
見掛け密度(kg/m3)
N=2071
AV=2320
MAX=2410
MIN=2190
σ=0.031
2300以下の組数=675
2300以下の割合=32.6
0
5
10
15
20
25
度
数
百
分
率
%
2160
2180
2200
2220
2240
2260
2280
2300
2320
2340
2360
2380
2400
2420
2440
2460
2480
2500
見掛け密度(kg/m3)
N=2090
AV=2320
MAX=2500
MIN=2140
σ=0.034
2300以下の組数=572
2300以下の割合=27.4
0
5
10
15
20
25
30
2160
2180
2200
2220
2240
2260
2280
2300
2320
2340
2360
2380
2400
2420
2440
2460
度数百分率%
見掛け密度(㎏/m3)
N=26
AV=2330
MAX=2390
MIN=2280
σ=0.0272300以下の組数=8
2300以下の割合=30.8