災害情報収集・分析トレーニング(試案)

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災災災災災災 災災 災災災災災災 ( 災災 ) Kenya Miyazaki

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6/22防災イベント用トレーニングプログラム試案。

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Page 1: 災害情報収集・分析トレーニング(試案)

災害情報収集・分析トレーニング (試案 )

Kenya Miyazaki

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はじめに

• このトレーニングプログラムは、東北復興支援に関わる学生団体による新入生向け防災イベントのアクティビティとして考案しました。

• 専門的知識のない人でも扱えるように平易な文章でなるべく分かりやすく説明しています。

• トランプや付箋、筆記用具など、身の回りのものだけでできます(お金がかからない!)

• 単純なゲームとしても楽しめます。

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目次

(1)トレーニングの目的(2)使うもの(3)トレーニングの進め方(4)評価のしかた(5)その他

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(1)トレーニングの目的

●なぜ「災害情報収集・分析」なのか?  1995年の阪神・淡路大震災以降、最も発展した防災対策分野のひとつが「情報」です。多くの人がスマートフォンを持ち、インターネットや SNSを介して自分が必要な情報に簡単にアクセスできます。 そして、そんな情報の有り余る時代を「当たり前」に生活している私たちはごく自然に「情報の取捨選択」をしています。 

例えば「防災」を勉強しようと思ったとき、情報がありすぎて(本、ネット、講習会、ボランティア団体 )、全部に手をつけること・・・はできませんし何が良いのかも分かりません。

そこで検索したり、 SNSを使って人に聞いたりして「いる情報・いらない情報」を”ふるい”にかけます。

そうすることで「いらない(興味のない)情報は取り除き「いる(興味のある)」情報だけを取捨選択しています。

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(1)トレーニングの目的

●なぜ「災害情報収集・分析」なのか? そこで、課題となるのが「情報」を見分けるリテラシーです。いるかいらないかは本人の個人的な考えで構いませんが「必要か、不必要か」を見分けるにはある程度の知識や経験が求められます。

 「防災」について勉強したいと思ったときも「防災の”何を”勉強したいのか」「”何が”必要なのか」はっきりしなければ、検索をしても自分が知りたい情報にはたどり着けないでしょう(そもそも自分が何を知りたいのか分かってないのだから、たどり着けるはずがありません)。

 本トレーニングでは災害時を想定し、収集するたくさんの災害情報の中から「今、自分(や周囲の人)に必要な情報は何か」を分析し、見分けるリテラシーを身に付けてもらうことを目的としています。

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(2)使うもの

●付箋(ポストイット)50枚ほど または トランプ 災害情報を記載するために使用します。 トランプを使う場合は特に記載の必要はありません。

●メモ帳・筆記用具 災害情報を記録するために使います。 付箋やトランプを持っていくのは NGです。

●模造紙2~3枚(またはホワイトボードでも可) 災害情報を集め、分析し、つなげるために使います。 できれば書いたり消したりしやすいWBが良いでしょう。

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(3)トレーニングの進め方

●事前準備 ・災害時を想定した様々な情報を付箋に書き込みます。  次ページの例も参考にしてください。 ・会場となる教室を確保します。本会場以外に2~3  教室あると良いでしょう(廊下やトイレでも)。

●当日準備 ・付箋やトランプを各教室に隠します(授業時間等を考  え、他の学生に間違って取られないように気をつけま  しょう)。※前の時間から教室を押さえておくとよい ・参加者にはなるべくばれないように準備します。

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(3)トレーニングの進め方

(参考)災害情報の例※ここでは大学のいくつかの教室を「地域」に見立て、それぞれの「地域」の情報が 「本部」に集まる、と想定しています。※この状況で全ての情報をいちはやく収集し、分析し、必要な対応をとるために、 「本部」の人はどのような指示をすれば良いでしょうか。

A 教室 (本部 ) ・三次救急医療機関がある ・広域避難場所指定の公園がある ・学生が多く住むB 教室 ( 地区 ) ・外国人観光者がいる ・大学が避難所として施設開放したC 教室 ( 地区 ) ・火災が発生している ・大けがをした子どもがいる ・バスが動いているD 教室 ( 地区 ) ・帰宅困難者が多い ・車が渋滞で動かない ・ があるインターナショナルスクールE 教室 ( 地区 ) ・避難所に人が入りきらない ・消防署がある ・お年寄りが多く避難が困難 

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(3)トレーニングの進め方

(参考)災害情報トランプを使ったゲーム※前述のシチュエーションをトランプゲームで再現したものです。※ 各教室のどこかにトランプを隠してください。トランプは持ち出さないでください。※ チーム1、チーム2に分かれてミッションクリア ( 役作り )を競争します。

A 教室(チーム1)ミッション「ロイヤルストレートフラッシュを作れ!」B 教室(チーム2)ミッション「ファイブカードを作れ!」 →役で多少難易度が変わります。同じ役でもいいでしょう。

A B C D E 教室 トランプをランダムで隠しておく

①時間になったら、チームに分かれそれぞれの教室にカードを探しに行く。② カードを見つけたらメモする(カードは持ち出さない、相手チームに知られないように)。③タイミングを見てメモを持ち寄り、どの教室にどのカードがあるかを把握する。④どちらのチームがいち早く役に必要なカードの情報(どの教室に何があるか)を 集められるか競います。※ たくさん調べるほど役作りしやすい反面、時間がかかる・・・

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(3)トレーニングの進め方

●当日 こんな感じでやってみてください(適当)。

【ヒント】・はじめに「本部役」だけ5~10名くらいで 決めてください。残りの人数をどうグループ 化するか、どう情報収集・伝達させるかは、 本部役の人が責任をもって決めてください。

・本部はホワイトボードや模造紙に各教室( 地 区 )の情報を書き出します。緊急度と重要度 の 2 軸でマトリクス分析すると良いでしょう。

・参加者は見つけた情報の緊急度や重要度をま ずその場で判断し、最終的な判断は本部に 任せます。

・ある程度集めてから報告しても、重要だと 思ったらすぐ報告してもどちらでも構いませ ん。

・本部は全員の情報共有、意思疎通をどうすれ ばいいかも考えてみましょう。

・難しく考えず、楽しんでください。

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(4)評価のしかた

トレーニング終了後の振り返り(リフレクション)

・本部に集まって、まずはホワイトボードや模造紙を眺め て自分たちが集めた情報がどのように分析されたかを 考えてみましょう。・まずは本部役から「どんなことが大変だったか」「どん な点に気をつけたか」などを話してください・人数が多い場合は5つくらいのグループに分かれて、 グループ毎に感想や意見を伝え合ってください。

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(5)その他

様々なアレンジやイタズラを加えてみよう!

・情報は「日本語」だけとは限らないよね。・あれ、さっきまでこんな情報なかったぞ・・・?・あれ、さっきまであった情報がなくなった・・・?・なんか、謎の ICレコーダーが置いてある。・ Twitterのハッシュタグで情報が流れてる。・せっかくホワイトボードに書いた情報を誰だよ勝手に 消した奴もうわけわかんねーよ・突然「あと五分です」って言われても!

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災害情報収集・分析トレーニング (試案 )

Kenya Miyazaki

ぜひ楽しんでください!ご意見お待ちしています。