実践!個別対応方式

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実践！個別対応方式実践！個別対応方式

個別対応方式の計算方法


消費税法改正により、個別対応方式を採用する会社が増えています。


そうなんです。計算や経理方法が変わるみたいだけど、


難しいみたいで・・・


そうですね・・・


今までの方法に比べたら少し手間がかかりますね。


それでは、考え方を簡単な数字で解説しましょう。


TOPIC1 　個別対応方式って？

売上との対応関係で考える！


TOPIC1 　個別対応方式って？あなたの会社では、さまざまな商品を売っていますね。

売上



売上


TOPIC1 　個別対応方式って？売上の中には、消費税が課税される売上と、

文房具販売

事務処理委託サービス

事務所貸付

売上


TOPIC1 　個別対応方式って？売上の中には、消費税が課税されない売上があります。

住宅の貸付

売上


TOPIC1 　個別対応方式って？それでは、これらの売上に対する仕入・経費を考えてみましょう。

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付


TOPIC1 　個別対応方式って？あなたの会社ではいろいろなものを仕入れます。

仕入


TOPIC1 　個別対応方式って？あなたの会社ではいろいろなものを仕入れます。

商品仕入

仕入

住宅の修理代

事務所貸付営業交通費

事務スタッフ派遣料


TOPIC1 　個別対応方式って？売上と仕入はどういう対応関係にあるか考えてみましょう。

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付

仕入れた商品を販売売上のための経費

売上のための経費売上のための経費



商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



対応対応

対応対応


個別対応方式では、


消費税が課税される売上と対応関係にある仕入・経費分の消費税だけを


仕入税額控除できるようにしよう、という考え方をとります。


TOPIC1 　個別対応方式って？消費税が課税される売上は、これ！

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付




TOPIC1 　個別対応方式って？消費税が課税される売上は、これ！

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



課税課税

課税


TOPIC1 　個別対応方式って？控除できる消費税は、これ！

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



課税課税

課税


TOPIC1 　個別対応方式って？控除できる消費税は、これ！

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付



課税課税

課税

控除控除

控除


TOPIC1 　個別対応方式って？消費税が課税されない売上に係る消費税は、

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付


売上のための経費売上のための経費非課税


TOPIC1 　個別対応方式って？消費税が課税されない売上に係る消費税は、

商品仕入

仕入

住宅の修理代



売上

文房具販売


事務所貸付

住宅の貸付


売上のための経費売上のための経費非課税控除不可


TOPIC2 　実践！個別対応方式

具体例で見てみよう



文房具の販売 262,500,000

事務処理委託サービス 262,500,000

事務所賃貸業 262,500,000

住宅用アパート賃貸業 12,500,000

A 社の一年間の売上高（税込）はこうでした。


TOPIC2 　実践！個別対応方式A 社の一年間の売上高（税込）はこうでした。

文房具の販売 262,500,000 → 課税売上

事務処理委託サービス 262,500,000 → 課税売上

事務所賃貸業 262,500,000 → 課税売上

住宅用アパート賃貸業 12,500,000 → 非課税売上


TOPIC2 　実践！個別対応方式A 社の一年間の仕入高・経費（税込）はこうでした。

文房具の仕入 210,000,000

事務スタッフ派遣料 210,000,000

事務所賃貸営業交通費 210,000,000

住宅用アパート修繕費 8,400,000

本社総務部文房具 2,100,000


TOPIC2 　実践！個別対応方式A 社の一年間の仕入高・経費（税込）はこうでした。

文房具の仕入 210,000,000 → 課税仕入

事務スタッフ派遣料 210,000,000 → 課税仕入

事務所賃貸営業交通費 210,000,000 → 課税仕入

住宅用アパート修繕費 8,400,000 → 課税仕入

本社総務部文房具 2,100,000 → 課税仕入


TOPIC2 　実践！個別対応方式売上との対応関係を考えます。

文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


対応

対応

対応

対応



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


課税売上のための経費→

課税



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


課税売上のための経費分の消費税→控除できる！！

控除課税



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000



非課税売上のための経費分の消費税→非課税

課税控除



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000



非課税売上のための経費分の消費税→控除できない！！

控除不可非課税

控除課税



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


対応関係のないの消費税→共通



文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


対応関係のないの消費税→一部控除できる！！共通一部

控除


TOPIC2 　実践！個別対応方式それでは、消費税を計算してみましょう。

文房具の仕入 210,000,000





文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000



TOPIC2 　実践！個別対応方式①課税売上高を計算します。

文房具の販売 262,500,000

課税売上合計 787,500,000事務処理委託サービス 262,500,000

事務所賃貸業 262,500,000

住宅用アパート賃貸業 12,500,000 非課税売上合計 12,500,000


TOPIC2 　実践！個別対応方式①課税売上高を計算します。

文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000

住宅用アパート賃貸業 12,500,000 非課税売上合計 12,500,000787,500,000×100/105

=750,000,000 （課税標準）


TOPIC2 　実践！個別対応方式②課税標準に対する消費税を計算します。

文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


=750,000,000 （課税標準）

×4%=30,000,000（課税標準に対する消費税）


TOPIC2 　実践！個別対応方式①課税売上に対応する仕入に対する消費税を計算します。

文房具の仕入 210,000,000 課税売上対応仕入合計630,000,000

控除できる消費税24,000,000事務スタッフ派遣料 210,000,000









住宅用アパート修繕費 8,400,000 非課税売上対応仕入→控除できない


①課税売上に対応する仕入に対する消費税を計算します。







本社総務部文房具 2,100,000 課税非課税共通対応仕入合計

一部控除できる消費税 80,000

②課税売上・非課税売上に共通して対応する仕入に対する消費税を計算します。










課税売上割合を使って按分します。



文房具の販売 262,500,000

課税売上合計787,500,000→ 税抜金額750,000,000


事務所賃貸業 262,500,000


総合計 762,500,000


課税売上割合を計算します。



文房具の販売 262,500,000

課税売上合計787,500,000→ 税抜金額750,000,000


事務所賃貸業 262,500,000


総合計 762,500,000

②課税売上・非課税売上に共通して対応する仕入に対する消費税を計算します。②課税売上・非課税売上に共通して対応する仕入に対する消費税を計算します。

750,000,000/762,500,000=98.36%

課税売上割合を計算します。










課税売上割合750,000,000/762,500,000=98.36%










課税売上割合750,000,000/762,500,000=98.36%

→ 控除できる消費税　 80,000×98.36 ％ =78,688









78,688










78,688

③仕入税額控除ができる消費税を計算します。

控除

控除









78,688

③仕入税額控除ができる消費税を計算します。

控除

控除

24,000,000+78,688=24,078,688


TOPIC2 　実践！個別対応方式④差引税額を計算します。

文房具の販売 262,500,000


事務所賃貸業 262,500,000


=750,000,000 （課税標準）

×4%=30,000,000（課税標準に対する消費税）



項目金額

課税標準額に対する消費税額 30,000,000









78,688

控除

控除

24,000,000+78,688=24,078,688

④差引税額を計算します。



項目金額


仕入税額控除 △24,078,688



項目金額


仕入税額控除 △24,078,688

差引税額（百円未満切捨） 5,921,300


TOPIC2 　実践！個別対応方式⑤納付税額を計算します。

項目金額


仕入税額控除 △24,078,688


地方消費税（百円未満切捨） 1,480,300

納付税額 7,401,600


TOPIC2 　実践！個別対応方式⑤納付税額を計算します。

項目金額


仕入税額控除 △24,078,688


地方消費税（百円未満切捨） 1,480,300

納付税額 7,401,600

Congratulation!!


よくわかりました。


でも、非課税売上がある場合の、もう一つの計算のやり方もあるんですよね？


その通りです。


もう一つの計算方法「一括比例配分方式」も選ぶことができます。


どちらを選んでも大丈夫なのですか？


はい。両方のやり方で計算をして、


有理な方を選ぶことができます。

※一定要件があります。


わかりました！！


消費税は正しく計算し、漏れなく、損なく納税しましょう！


それでも、どうしたら良いか迷ったら・・・


エスエス会計がお手伝いします！


初回相談は無料です。


坂上信一郎公認会計士・税理士事務所（エスエス会計）

　URL： http://ss-accounting.com/　 MAIL： [email protected]　 TEL : 03-3382-0664

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