脈状と病理病証(総論)

77
大上勝行

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平成25年経絡治療夏期大学研究科スライド資料 「脈状と病理病証(総論)」 大上勝行

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Page 1: 脈状と病理病証(総論)

大上勝行

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Page 18: 脈状と病理病証(総論)

脈診 診察 治療

普通科 六部定位脈診 経絡・虚実 六十九難

高等科 祖脈診陰陽・表裏・寒熱

手技

研究科 脈状診 病理 五味論・手技

↓ 脈位脈状診 各部位の病理 五味論・手技

Page 19: 脈状と病理病証(総論)

鍼を

どこに

どの様に

どの程度

刺すか?

Page 20: 脈状と病理病証(総論)

経絡治療

古典医学 西洋医学

Page 21: 脈状と病理病証(総論)

病態を古典医学的物差しで解析

不均衡を是正

Page 22: 脈状と病理病証(総論)

陰陽

虚実

内外

表裏

臓腑

人迎気口

経絡

寒熱

気血

五行

補瀉

etc

Page 23: 脈状と病理病証(総論)

すべての疾病を経絡の虚実状態として把握

し、それを主に鍼灸を用いて補瀉し、

治療に導く伝統医術である。

『日本鍼灸医学・基礎編』

P8

Page 24: 脈状と病理病証(総論)

臓の虚により病を4つに分類する

六部定位脈差診

難経六十九難による取穴

虚するものはその母を補い、実するものはその子を瀉す

置鍼

Page 25: 脈状と病理病証(総論)

「どこに(選経・選穴)」「どの様に(補瀉)」の診断法

「どの様に(手技)」「どの程度(ドーゼ)」は個人の裁量・感覚・経験で

祖脈診脈状診

Page 26: 脈状と病理病証(総論)

よりベターな選穴

的確な手技の選択

適切な刺激量

Page 27: 脈状と病理病証(総論)
Page 28: 脈状と病理病証(総論)

病の状態を分析・分類する

陰陽・虚実・表裏・寒熱・経絡などの古典的ものさしを用いる

治療に結びつける

選穴・手技・刺激量

Page 29: 脈状と病理病証(総論)

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波

及病症

Page 30: 脈状と病理病証(総論)
Page 31: 脈状と病理病証(総論)

肝 心 脾 肺 腎

魂 神 意智 魄 精志

発生 生命 製造 収斂 堅固

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 32: 脈状と病理病証(総論)

内因怒・喜・思・憂悲・恐驚

外因風・暑・湿・寒・燥

不内外因飲食・労倦

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 33: 脈状と病理病証(総論)

肝 血

脾 気・血・津液

肺 気

腎 津液精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 34: 脈状と病理病証(総論)

陽 温める

動かす

和げる

乾かす

開く 発散 出る 上る

陰 冷やす

鎮める

堅める

潤す閉じる

収斂 入る 下る

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 35: 脈状と病理病証(総論)

1.経絡

2.表裏

3.支配部位

4.熱は上・外へ、寒は下・内へ

5.隣接する部位

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 36: 脈状と病理病証(総論)

寒熱が波及した部位の、

虚実寒熱により現れる

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

Page 37: 脈状と病理病証(総論)

3.どの臓がどの様に虚したのか?

四診によって得られる情報(虚実寒熱)を分類する

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の

発生

臓腑経絡に波及

病証

2.寒熱は? 1.患者の訴えはどの経か?

Page 38: 脈状と病理病証(総論)

熱証肝虚

肺虚

腎虚

病気

脾虚

寒証

熱証

寒証

熱証

寒証

熱証

寒証

五臓

六腑

十二経

五華

五官

五臓

六腑

十二経

五華

五官

精気の虚 寒熱の波及気血津液の虚

Page 39: 脈状と病理病証(総論)
Page 40: 脈状と病理病証(総論)

どこに刺すか?

• 選経

• 選穴

どの様に刺すか?

• 補瀉

• 手技

どの程度刺すか?

• ドーゼ

予後・経過の予測

Page 41: 脈状と病理病証(総論)

選経 選経選穴選経

手技 選穴

選経

手技

精気の虚

病因

病理の虚寒熱の発生

臓腑経絡に波及 病症

本治法

標治法

Page 42: 脈状と病理病証(総論)

六十九難

経絡の虚実がわかることで、治療経穴が決まる

置鍼

補に用いる経穴、瀉に用いる経穴が決まっている

Page 43: 脈状と病理病証(総論)

選穴

手技 選穴

手技

選経 選経選穴

手技 選穴

手技

精気の虚

病因

病理の虚寒熱の発生

臓腑経絡に波及 病症

本治法

標治法

Page 44: 脈状と病理病証(総論)

脈 = 陽気(健康時)

脈 = 熱(病時)

Page 45: 脈状と病理病証(総論)

Page 46: 脈状と病理病証(総論)

穀道

Page 47: 脈状と病理病証(総論)
Page 48: 脈状と病理病証(総論)

実 = 陽気が詰まっている

虚 = 陽気が空ろ

大 = 陽気が多い、広範囲

小 = 陽気が尐ない、狭い

Page 49: 脈状と病理病証(総論)

大小

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Page 51: 脈状と病理病証(総論)

遅 = 寒

数 = 熱

Page 52: 脈状と病理病証(総論)

遅 = 寒

数 = 熱

Page 53: 脈状と病理病証(総論)

木 火 土 金 水

酸 苦 甘 辛 鹹

収 堅 緩 散 軟

「辛甘は発散し陽となす。酸苦は涌泄し陰となす。鹹味は涌泄し陰となす」 『素問』至真要大論(74)

Page 54: 脈状と病理病証(総論)

脈 刺法

浮 浅く

沈 深く

実 瀉

虚 補

数 短

遅 長

Page 55: 脈状と病理病証(総論)

①大小

②迎随

③深浅

④呼吸

⑤出内

⑥開闔

⑦提按

⑧弾爪

⑨捻転

⑩揺動

Page 56: 脈状と病理病証(総論)

Page 57: 脈状と病理病証(総論)

灸頭鍼

温灸

直接灸

接触鍼

散鍼

温灸

Page 58: 脈状と病理病証(総論)

六部定位脈差診

経絡

虚実

祖脈

表裏(浮沈)

寒熱(遅数)

Page 59: 脈状と病理病証(総論)

六部定位脈差診 祖脈診

Page 60: 脈状と病理病証(総論)
Page 61: 脈状と病理病証(総論)

選穴

手技 選穴

手技

選経 選経選穴

手技 選穴

手技

精気の虚

病因

病理の虚寒熱の発生

臓腑経絡に波及 病症

本治法

標治法

Page 62: 脈状と病理病証(総論)

弦=肝、弦=水畜といったとらえ方をしない

脈状を直接臓や症状に結びつけない

Page 63: 脈状と病理病証(総論)

内 「之を按げて有ることなく、之を按ずれば弦の状のごとし」

Page 64: 脈状と病理病証(総論)

脈幅が小さい

=陽気の発散が充分でない

①陽気が尐ない

陽虚・陰虚

②陽気が閉じこめられている

陽実・陰実 瘀血・気滞・食滞・水滞

Page 65: 脈状と病理病証(総論)

「これを集めれば、則ち浮沈・遅数の四つの他なし」

「病、表裏・陰陽を心にかけて、虚実寒熱を分明にせば、治療の誤りあるべからず。その虚実・寒熱・表裏・陰陽をば浮沈遅数の四を分別するなり」

『増補脈論口訣』

Page 66: 脈状と病理病証(総論)

祖脈の組み合わせである

陰陽・虚実・表裏・寒熱に置換して考える

Page 67: 脈状と病理病証(総論)

浮 浮・芤・大・軟

沈 沈・伏・細

遅 遅・緩

数 数・動

虚 虚・芤・微・細・軟・弱

実 実・洪・滑・弦・緊

Page 68: 脈状と病理病証(総論)

1. 病証病理の関係を明らかにする

治療方針が立てられる(選経・選穴・手技・ドーゼ)

2. 脈状がわかると

病理状態がより的確につかめる(寒熱の程度・治療の成否)

Page 69: 脈状と病理病証(総論)

木 火 土 金 水

味 酸 苦 甘 辛 鹹

補 収 堅 緩 散 軟

瀉 緩 散 軟 収 堅

Page 70: 脈状と病理病証(総論)

浮 実 外感 火 魚際 瀉

沈 滑実 内熱 水 尺沢 瀉

濇実 肺燥 木 尐商 瀉

Page 71: 脈状と病理病証(総論)
Page 72: 脈状と病理病証(総論)

精気の虚

病因

気血津液の虚

寒熱の発生

臓腑経絡に波及

病症

1. 精気の虚から気血津液の虚がおこり、寒熱の波及により病証が現れる

2. 病証を病理に結びつける、脈状を病理に結びつけるそれぞれの臓の生理病理を理解

Page 73: 脈状と病理病証(総論)

穀道

1.望聞問で身体の状態をイメージ2.脈診で身体の状態をイメージ3.陰陽虚実のゆがみを是正する

Page 74: 脈状と病理病証(総論)

選穴選経

手技 選穴

選経

手技

精気の虚

病因

病理の虚寒熱の発生

臓腑経絡に波及 病症

本治法

標治法

Page 75: 脈状と病理病証(総論)

熱証肝虚

肺虚

腎虚

病気

脾虚

寒証

熱証

寒証

熱証

寒証

熱証

寒証

五臓

六腑

十二経

五華

五官

五臓

六腑

十二経

五華

五官

精気の虚 寒熱の波及気血津液の虚

Page 76: 脈状と病理病証(総論)

六部定位脈診(普通科)

精気の虚

虚実の場所

祖脈診(高等科)

病位

寒熱

脈状診(研究科)

病理

Page 77: 脈状と病理病証(総論)

陰陽虚実寒熱に対するアプローチ(補瀉)

経絡治療 A B C D

擦診・取穴・手技・毫針

基本理論

各流派

共通部分