パタン・ランゲージを用いてスクラムの本質をひもとく

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パタン・ランゲージを用いて Scrum の本質をひもとく 2015-03-19 株式会社サイバーエージェント アドテクスタジオ「リーン/アジャイル開発プロセス ゼミ」 ゼミ長 横道 @ykmc09_dev

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パタン・ランゲージを用いて Scrum の本質をひもとく2015-03-19

株式会社サイバーエージェント アドテクスタジオ「リーン/アジャイル開発プロセス ゼミ」

ゼミ長 横道 稔 (@ykmc09_dev)

悩み

つい「Scrum をやる」こと にとらわれ過ぎてしまう

手段に固執した 進め方している中で、 そのプロセスがうまく 回らないと…

あー スクラム、アジャイル

ってダメだね

ヒソヒソ

ヒソヒソ

ヒソヒソ

いやいや! 私がダメなだけです!

Scrum is not a methodology

Scrum はつい”方法論”と 捉えてしまうぐらい

構成要素がカッチリしている?

「バックログリファインメント」の時間とらなきゃ。

「スプリント計画」 全員でやらなきゃ。

Scrum に 込められている価値は、 成果物やイベント のインパクトで

埋没してしまいがちなのかも

もっともっと 「なぜ Scrum では、 それをやるのか」

を皆で共有できないか?

パタン・ランゲージところで

パタン・ランゲージとは• 建築家クリストファー・アレグザンダー

• 歴史を経て磨かれた、いきいきとして美しく調和のとれた街並みの中にある、街や建物の "名付けえぬ質" をもつ特長を抽出して名前を付け、それぞれの現れるコンテキストや、その効果を書いてまとめまたもの

• 「舞台のような階段」「座れる階段」「街路を見下ろすバルコニー」

チームの暗黙知を活かし創造を支援するパターン・ランゲージ http://kray.jp/blog/pattern-language-in-kray/

パタン・ランゲージとは• 暗黙知を表現・共有・活用する方法の一つで、特定の状況で繰り返し現れる問題とその解決方法等(パターンと呼ぶ)を集めたものです。

• 個々のパターンには名前があり、コンテキストや問題、背景となる因果関係、解決方法、結果、例などから構成されます。

チームの暗黙知を活かし創造を支援するパターン・ランゲージ http://kray.jp/blog/pattern-language-in-kray/

パタン・ランゲージの表現(ざっくり)

◯◯な状況のとき、◯◯という問題が発生しやすい。なぜなら◯◯という避けがたい理由があるからだ。

そういう時には◯◯をしよう!

そうすると、◯◯な結果になるよ。

パタン・ランゲージに影響を受けて 書かれた書籍

Scrum には 「名付けえぬ質」 がたくさん?

Scrum の構成要素は、 ある「コンテキスト」

のもとで「問題」を「解決」するもの?

「なぜそれをやるのか」 を見失いそうな時に 思い出せるものにしたい

Scrum をひもとくパタン

どうやって作っていったか

まず 「なぜそれをやるのか」

を整理した

Scrum のそれぞれの構成要素が どのような目的のもと存在しているのか考えてみる

Scrum のフレーム

Scrum のフレームの構成要素

何のためにその構成要素があるのか(WHY)

順にみていくと…

そのまま パタンにしていってみよう

👉

http://bit.ly/scrumpattern

こうやって

こうやって

今のところ30パタン

全体像

構成要素から パタンをたどれる

まだまだ WIP

まだパタンの種レベル

言葉も”いきいき”していない

「パタンの作り方」のマナーにもしたがっていなくて、

まだまだブラッシュアップのためのプロセスが必要

一緒に作ってくれる人を 募集しています

twitter: @ykmc09_dev

Scrum をやる人の 言語づくりを

ちなみに Jim Coplien に このパタンのことを 伝えたら…

「我々5年前から 作ってるよ!」 (恥ずかしながら知らなかった…)

Scrum Pattern Community

http://www.scrumplop.org/

平行して社内では、

アドテクスタジオ内プロダクトの 暗黙知の表出化するための 「開発プロセス・パタン」 を作ろうとしています

こちらもまだまだ WIP

組織の暗黙的なナレッジを 組織内で広く役立てられるように

以上