選択と自由の見地からのモチベーション考

選択と自由の見地からの

モチベーション考

2013/07/05

選択は、

ささいなものから人生を変えるようなものまで、

選択の自由がある場合もそうでない場合も、

わたしたちの人生の物語の、切っても切り離せない部

分なのだ。まえがきより

本日のテーマ

選択の科学コロンビア大学ビジネススク－ル特別講義

シーナ・アイエンガー (著), 櫻井祐子

ふたつの自由

制約からの自由

photo by ep_jhu http://www.flickr.com/photos/ep_jhu/9192698634/

活動する自由

photo by star5112 http://www.flickr.com/photos/johnjoh/1059365663/

外部の妨害からの「からの自由」

選択肢が多いが、持てる人とそうでない人がいる世界

行動、成果を獲得「する自由」

選択肢は限られるが、誰もが同じように持てる世界

ふたつの自由

両立されていますかそれとも、どちらかに偏っていますか

ふたつの選択志向

幸福は、困難を乗り越え勝ち取る

義務を果たすことで幸福が得られる

個人選択主義

自分で選択することに意義があり、それにより、

より良い結果を得られる

集団選択主義

集団の結果を重視し、より知見の広い人のアド

バイスに従うべき

ふたつの選択志向

組織は、どちらの性質が強いですか

組み合わせを考えてみる

「からの自由」選択肢が多い

「する自由」誰もが同じように持てる

個人選択主義

自分の選択が大切

集団選択主義

知見の広い意見に従うべき

マトリックス



個人選択主義


"からの自由"の仕組みのな

かで、個人主義が推奨され

る

⇒成功を目指して各々が選

択し切磋琢磨する

集団選択主義


“する自由”が強化されてい

て、集団主義を指針にする

⇒集団全体の向上をめざし、

共通目的に貢献する

矛盾のない(少ない)組み合わせ



個人選択主義


・選択しようにも範囲が狭い

・そのなかで選択しても、特別なものが得られるわけではない

⇒獲得に対する意欲が喪失

⇒環境を批判し、外の世界に離脱する

集団選択主義


・選択しようとして批難される

・従った選択であっても達成に困難さを伴う

⇒選択へのあきらめ、無関心/隷属的になる

⇒小さなコミュニティを作り、身を守る。しかし、選択するリーダーに対する圧力

矛盾がある組み合わせ

どういうのがいいのか



個人選択主義


集団選択主義


両極端は(たぶん)しんどい

個人競争

協和共産



個人選択主義


集団選択主義


矛盾をどう解消するか

選択や主張を推奨し、協力して解決する

・困難だが達成可能な挑戦目標を見つける

・同時に、お互いを尊重し協力し合える風土をつくる

選択を集約/集中し、集団意思を尊重する

・明確な目標を設定して共同解決で困難を乗り越える

・そして、個人が負うリスクを軽減し専念できる領域を拡げる

おしまい

選択と自由の見地からのモチベーション考

Documents