アホロートルエンジニアから見た特許

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アホロートル エンジニアから見た特許 2015-07-24 @uupaa

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Page 1: アホロートルエンジニアから見た特許

アホロートル エンジニアから見た特許

2015-07-24 @uupaa

Page 2: アホロートルエンジニアから見た特許

“特許? 取れたら最高にクールだよね”

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Topic

Page 4: アホロートルエンジニアから見た特許

改正特許法⬜☕️価値

💰57億円

🍮強い

⏰ATB🎹🔊音ゲー 📍落ちゲー

🔦🔵青色LED

Page 5: アホロートルエンジニアから見た特許

有名なゲーム特許‣ 📍落ちゲー特許

• 第2526840号。1982/6に成立。既に期限切れ • 移動可能な物が積み上がるとゲーム終了

‣ ⏰ATB特許 • 第2794230号。1991/7に成立。既に期限切れ • ターン制ではなく時間で敵が攻撃してくる

‣ 👾ミニゲーム特許 • 第2742394号。1994/12に成立。既に期限切れ • ロード中にミニゲームができる

Page 6: アホロートルエンジニアから見た特許

有名なゲーム特許‣ 🎹🔊音ゲー特許

• 第3058051号など。1995/4に成立。既に期限切れ • 楽譜が縦に流れ、テンポに合わせタイミングよく叩く

‣ ⚽️サッカー特許 • 第2004-381199号など。2004/12に成立 • タッチパネルを使ったサッカー的操作 • イナズマイレブン

Page 7: アホロートルエンジニアから見た特許

巨額💰訴訟• 米の発明家が「低周波に合わせて画面が赤や緑に変化する」特許を根拠に任天堂とセガを訴えた事件

• 両社は「音で画面が変化している訳ではない」「これがまかり通るなら全ビデオゲームが特許侵害となる」と主張するもセガに57億円の支払い命令が。この事件以降ゲーム業界は特許や知財に対して過敏に

• その後、防衛や収穫(取れる所から取る)以外の目的で特許を行使するメーカーも現れ、自由にゲームを制作できる牧歌的な時代ではなくなってしまった

Page 8: アホロートルエンジニアから見た特許

強い特許🍮弱い特許• プリンの表面を焦がし焼き色をつける特許

牛乳+砂糖+卵黄を主原料とする微細な泡を作り、泡だけを焼くことでプラケースを溶かさずに焦げ目を作る !

• 強い特許になりえるポテンシャルをもっているが材料を具体的に記述しすぎたため、回避可能な弱い特許になってしまった

Page 9: アホロートルエンジニアから見た特許

前例が無いという価値• 珈琲味の豆腐を作る特許が存在する

• VR関連特許はOculus製品化以前から存在する

• その時点で商品価値が見いだせなかったり、実現可能性が不明確だからと切り捨てるのは早計

• 前例が無いから特許になる= 前例が無い物を人はなかなか理解できない

👓⬜☕️️

Page 10: アホロートルエンジニアから見た特許

改正特許法• 2015-07-03 青色LED訴訟が引き金となり、社員の発明を企業に帰属させる改正特許法が成立http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H1K_T00C15A7MM0000/

• 改正特許法は「相当の金銭、その他の経済上の利益を受ける権利」が保証されている場合に限り、発明が個人ではなく所属する企業に帰属する。ただし、十分な保証規定がない会社においては、従来通り特許は発明者の物となる(乱用防止)

Page 11: アホロートルエンジニアから見た特許

特許成立までの流れ

1. 💡アイデアを練る

2. 🔎先行/類似特許の検索。プロトタイピング

3. 📝説明のための資料を作成

4. 📑弁理士に説明。願書作成とブラッシュアップ

5. 🔒審査を得て特許成立

Page 12: アホロートルエンジニアから見た特許

🔎特許の検索とプロトタイピング• 日本の特許は先願制。年に40万件出願され10万件が成立

• 先行特許や類似特許を特許情報プラットフォームで検索し、ある程度調べたら専門家に相談するのがベスト。プロ目線で深掘りすると沢山出てきたりする

• アイデア先行でも良いが、プロトタイピングを行い動く物を見せながら説明すると話がスムーズに。実際に動く物を作れるエンジニアは特許を取得しやすい

Page 13: アホロートルエンジニアから見た特許

📝説明資料を作成📈• 弁理士さんにアピールするための資料を作成

• 特許の要件(明細書や図面)を理解し、フォーマット沿うように資料を作成すると時短できる

• 単純で強い特許になるように心がける

• プロに相談すると、その過程で色々なINPUTや学びがある

Page 14: アホロートルエンジニアから見た特許

📑願書のブラッシュアップ

• 弁理士さんに説明し願書を書いてもらう(社内に特許担当者がいる場合は、お願いしてセッティングしてもらう)

• 1~2ヶ月後に願書(明細書)の草案が届くので、精査とリテイクを繰り返し、ブラッシュアップしていく(完成するまで何度か繰り返す)

Page 15: アホロートルエンジニアから見た特許

🔒審査を得て特許成立

• 願書提出後は時間がゆっくりと進む。提出後に差し戻される事も

• 18ヶ月後には出願内容が公開され、誰でも検索可能に

• 特許成立で20年間の独占権が与えられる🎉

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特許の良い点

• 特許出願や成立に対し特別報酬規定がある会社が多い。特許が実際に利益を産むと、利益に応じた報酬が支払われる

• 自慢できる。承認欲求が最大限に満たされる [要出典]

Page 17: アホロートルエンジニアから見た特許

プロの教えから学ぶ恩田さんの教え

✓ スタンドアローンが前提の発明でも、ネットを活用できないか考える

✓ 子供の頃に感じた、こういうものがあったらいいな、面白いのにな、という視点を忘れない

✓ 新しいものはひと通り試してみる。体験もせずに評価しない ✓ 他社の特許をよく研究する ✓ 技術者に、開発中の技術を語ってもらえるようにする ✓ 会社の製品やサービス、技術研究の方向を理解する - via http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20110911007/

Page 18: アホロートルエンジニアから見た特許

“餅は餅屋。プロに相談”

このスライドの内容は全て私見であり所属する組織/団体の公式見解ではありません