仮想通貨法メモ

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1. 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 2015 仮 6 仮The Financial Action Task Force ( 仮 仮仮 FATF )仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮 VCPPS 仮 仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 「」。、 )() VCPPS 仮仮 仮仮仮仮 ・・ FATF 仮 2014 仮 6 仮 仮 1 仮仮 VCPPS 仮仮仮 FATF 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 AML/CFT 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 VCPPS 仮 仮 、。 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮 peer-to-peer 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮 。、、。 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮 FinTech仮 仮 仮 仮 仮 仮仮仮仮仮仮仮 仮 仮 仮 、、。、、・・、、 仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 [仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 ]仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 2 仮仮仮仮仮仮仮 。、 2014 仮 6 仮仮 FATF 仮仮 AML/CFT 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 3 仮仮 VCPPS 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮 仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、、、。、、、、、。 仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、、 4 仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮 2. 仮仮仮仮仮仮 (1) 仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮 FATF 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮 仮 。、 AML/CFT仮 仮仮仮 仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、。、 仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮 、。、 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、、、 仮仮仮仮仮AML/CFT 仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、、、、、 5 仮仮 FATF 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 VCPPS 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、、。 (2) 仮仮仮仮仮仮 仮仮仮 FATF 仮仮仮仮仮仮 AML/CFT 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、。 AML/CFT 仮仮1 ( key definitions and Potential AML/CFT Risks 2 仮仮仮仮仮仮仮 3 http://www.fatf-gafi.org/countries/j-m/japan/documents/japan-aml- cft-deficiencies.html 4 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、。 仮 仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 、。、・、、、、。、、、、。、 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 5 仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮仮 仮 、、。

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Page 1: 仮想通貨法メモ

1. 仮想通貨法制の必要性

2015年 6月、The Financial Action Task Force (以下「FATF」)は、仮想通貨支払手

段及びサービス(以下「VCPPS」)に対するリスクベースプローチに関するガイダンス

(以下「本ガイダンス」)を公表した。本ガイダンスは、VCPPSがマネー・ローンダリ

ングやテロリスト・ファイナンシングに対するリスクを生じさせるものとして FATFが

2014年 6月に実施・公表したリスクアセスメント1を踏まえ、既存の金融システムとの

連結点となる VCPPSにつき FATF勧告がどのように適用され、AML/CFT措置をどのよう

に講ずるべきであるかにつき示すとともに、リスク軽減策の適用に際して VCPPSの技術

面や事業モデル、既存の法的枠組みに淵源する障害につき指摘するものである。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、典型的には peer-to-peer技術を応用するこ

とで、従前の決済インフラである中央集権的な仕組みとは異なる分散型の仕組みにより、

中央集権的な仕組みを採用する場合に要する多額のインフラ投資を要せずに決済を実現す

る金融情報技術である。仮想通貨が革新的な決済技術と考えられているのは、分散型決済

技術により、単に決済手数料が安くなるということではない。従来はコストとの関係で

成立し得なかった決済をグローバルレベルで成立させることができるようになることに

より、極めて低廉なグローバル決済網を前提とした革新的なサービスを生み出すインフ

ラとなることが期待されてのものである。

このような、いわゆる FinTechの尖兵とも言える仮想通貨は、インターネットにおけ

る電子メールに匹敵する程度に社会経済にインパクトを与えうるものとして、世界各国

で様々なサービス事業者が出現している。これに対し、各国は、マネー・ローンダリン

グやテロリスト・ファイナンシングのリスクや利用者保護、更に通貨政策に与える影響

等の観点から、一定の法的な対応を進めているところである。

我が国において、本ガイダンスの文脈で語られているところの仮想通貨の流通は、現

在のところそれほど大きなものではないと考えられており、[注:流通総額等のデータが

あれば欲しい]仮想通貨に関する特段の法令上の手当ては講じられていない 2。しかしなが

ら、2014年 6月に FATFから AML/CFT施策の不十分さを名指しで指摘されている我が

国において3、本ガイダンスにもかかわらず VCPPSにつき何らの対応を講じないという

わけにはいかないであろう。

また、前述のとおり、仮想通貨は、既存の決済インフラがコストの問題からカバーす

ることができなかった領域で決済サービスを提供することを可能とする技術的特性を持

つ。このことがもたらす関連サービスへの影響は極めて大きいというのが、次世代産業

をリードするスタートアップ業界のコンセンサスとなりつつあり、我が国としても、金

融戦略として、サービス提供業者の業務の適切性を確保することにより、仮想通貨関連

1 (key definitions and Potential AML/CFT Risks2 国会答弁の資料3 http://www.fatf-gafi.org/countries/j-m/japan/documents/japan-aml-cft-deficiencies.html

Page 2: 仮想通貨法メモ

サービスに対する社会の信頼を醸成していくことが必要である。

以上の観点から、我が国においても、可及的速やかに仮想通貨法の導入を検討していか

なければならない4。

筆者らは、以上のような問題意識のもと、我が国において仮想通貨法を導入した場合に、

どのような法制として設計することが適切であるかにつき検討を行った。本稿は、その

初期的な検討結果を共有するものである。なお、本稿の検討は、筆者らが個人として行っ

たものであり、所属する団体の見解ではない。

2. 法制化の目的

(1)考え方

既に述べたとおり、仮想通貨に関する規制を現在検討しなければならない大きな理由

の一つは、FATF対応であることは否定できない。我が国の法制上、AML/CFT対応を行う

ためには、犯収法において一定のカテゴリーの業者を特定事業者として位置づけ、その

特定事業者の行う取引のうち一定の行為を特定取引としたうえで、本人確認等を義務付け

るという手順をとらざるをえない。そのためには、そもそも規制の対象となる仮想通貨

とは何を意味するのか、またいかなるサービス事業者が規制の対象となるかを明らかに

しなければならない。

これをもっともよくしうるのが、仮想通貨の取扱事業者を規律する業法を制定するこ

とであると考えられる。業法による規制は、国民の権利を制限する性質のものであるた

め、利用者保護や制度の信頼確保など、何らかの公共の利益目的があって、これを実現す

るために合理的なものでなければならない。AML/CFTは、グローバルレベルでの安全保

障を確保するという意味で公共の利益を持つものではあるから、正面からこれを目的に

掲げて業法規制を作り付けることも全く不可能ということはないであろうが、少なくと

も我が国の既存の業法の作り付けからすると、大きな跳躍を求めるものとして、必ずし

も筋の良い考え方ではないように思われる5。

4 仮想通貨の普及を促進するためには、むしろ規制を控えるべきであるという考え方もありうるところである。また仮想通貨については技術的動向を含めてまだ発展段階にあり、確定したものがないなかでの法制化は時期尚早であるとの考えもありうるところであろう。しかしながら、マネー・ローンダリングリスク等が存在するとの認識が世界的に共有されている中で、仮想通貨関連ビジネスにおいてよるべきルールがないことは、特に既存の金融ビジネスとの接続面という、流通量が重要な仮想通貨にとってクリティカルな局面において、明らかにマイナスの効果のほうが大きい。また、近時の情報技術の急速な進展により、金融技術の変化スピードはますます加速しており、法制もスタティックなものから、トライアンドエラーを繰り返しながら世界で勝つことができる標準をいち早く確立するアジャイルな対応が不可欠である。その意味で、各国の規制動向が固まってからその法制をコピーすれば良いと考えるのは誤りである。5 これには、立法にあたっては所管官庁をいずれにするべきかということがまず重要になる我が国の規制の建付けからしても、筋の悪い検討であると思われる。

Page 3: 仮想通貨法メモ

今般 FATFが対応を求めている理由が、既存の金融システムに対するゲートウェイとし

て VCPPSのリスクを把握していることからも、また他国における規制動向からも、基本

的には金融業法として仮想通貨法案を位置づけるというのが自然であるように思われる。

(2)業法上の目的

前述のとおり、仮想通貨法の制定は FATF対応すなわち AML/CFT対応の必要性が重要

な動機になっており、仮想通貨及び仮想通貨取扱事業者の犯収法上の位置づけを明確する

という側面を持つ。そもそもAML/CFTとは、

3. 中核用語の定義

4. 業者規制の基本デザイン

5. 犯収法の対応

The FATF is concerned by Japan’s continued failure to remedy the numerous and serious

deficiencies identified in its third mutual evaluation report adopted in October 2008, despite

Japan’s high-level political commitment.

The most important deficiencies deal with:

the incomplete criminalisation of terrorist financing

the lack of satisfactory customer due diligence requirements and other obligations in the area of

preventive measures applicable to the financial and non-financial sectors

the incomplete mechanism for the freezing of terrorist assets, and

the failure to ratify and fully implement the Palermo Convention.

The FATF encourages Japan to promptly address these AML/CFT deficiencies, including

through the adoption of the necessary legislation. The FATF will continue to monitor Japan’s

progress.

Show how specific FATF Recommendations should apply to convertible virtual currency

exchangers in the context of VCPPS, identify AML/CFT measures that could be required, and

provide examples; and

Page 4: 仮想通貨法メモ

Identify obstacles to applying mitigating measures rooted in VCPPS’s technology and/or

business models and in legacy legal frameworks.

At the same time, virtual currency payment products and services (VCPPS) present money

laundering and terrorist financing (ML/TF) risks. 

Virtual currencies have emerged and attracted investment in payment infrastructure built on

their software protocols. These payment mechanisms seek to provide a new method for

transmitting value over the internet. At the same time, virtual currency payment products and

services (VCPPS) present money laundering and terrorist financing (ML/TF) risks. FATF made

a preliminary assessment of these ML/TF risks in the June 2014 virtual currencies report (key

definitions and Potential AML/CFT Risks).

As part of a staged approach, the FATF has developed this Guidance focusing on the points of

intersection that provide gateways to the regulated financial system, in particular convertible

virtual currency exchangers. FATF will continue to monitor developments in VCPPS and

emerging risks and mitigating factors to update this Guidance, to include, where appropriate,

emerging best practices to address regulatory issues arising in respect of ML/TF risks

associated with VCPPS.