1

Tsukuba Eco-Action time

二酸化炭素排出の現状

中学 1 年　『環境問題を見つめなおそう』

2

地球温暖化の最も大きな原因は、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの増加である。

大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、化石燃料の燃焼などによってもたらされた。

温暖化がさらに進行すると、人間社会や自然環境に様々な悪影響が出てくる。

二酸化炭素排出量を減らそう！

前回の復習

地球温暖化と二酸化炭素

3

日本ではどのくらい二酸化炭素を出している？

起源別排出量

石油等5.64 億トン（ 43.3 ％）

天然ガス等2.03 億トン（ 15.6 ％）

石炭等4.52 億トン（ 34.7 ％）

工業プロセス0.54 億トン（ 4.1 ％）

廃棄物0.31 億トン（ 2.4 ％）

約 13億トン

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

化石燃料の燃焼 ＝ 93.5 ％

2007 年度

4

排出量は変化してきた？

起源別排出量の経年変化

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

5

排出量が多いのはどのような活動？

燃料起源部門別排出量

産業部門（製造業・農林水産業・鉱業・建設業）

運輸部門（自動車・鉄道・航空・船舶）

民生部門（サービス業等）

民生部門（家庭）

エネルギー転換部門（発電所自体の電力消費や送電上の損失分等）

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

6

一人あたりの排出量はどれくらい？

一人当たり排出量

排出量全体

燃料起源の排出量

家庭からの排出量

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

7

私達はどのように二酸化炭素を出している？

家庭からの二酸化炭素排出

化石燃料

発電所

浄水場下水処理場

水

電力

都市ガスLPG ・灯油

ガソリン軽油

川・湖など

水道

廃棄物

二酸化炭素

クリーンセンターなど

8

家庭からの一人あたり排出量の内訳は？

家庭からの起源別排出量

水道廃棄物軽油

ガソリン

電力

都市ガス

LPG

灯油 211

110

170

917

590

31 76 60

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

9

クイズ：排出量が多い順番は？

家庭からの目的別排出割合

（　　）　暖房（　　）　冷房（　　）　給湯（　　）　料理（　　）　電気製品 （エアコン・調理器具

は除く）

（　　）　自動車（　　）　ゴミ（　　）　水道

10

答え：排出量が多い順番は、

家庭からの目的別排出割合

国立環境研究所のデータをもとに作成（ http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html ）

2007 年度

1.電気製品2.自動車3.給湯4.暖房5.料理6.ゴミ7.水道8.冷房

11

世界の他の国・地域では？

国別燃料起源排出量

Key World Energy Statistics 2009 （ International Energy Agency ）をもとに作成（ http://iea.org/textbase/nppdf/free/2009/key_stats_2009.pdf ）

世界全体289.62 億トン（ 2007 年）

世界平均4.38 トン / 人（ 2007 年）

137 の国・地域の中の上位 30

12

茨城県では？　つくば市では？

階層間比較

世界： Key World Energy Statistics 2008 （ International Energy Agency ）より日本・茨城県・つくば市：つくば市域二酸化炭素排出量調査報告書をもとに算出

（ http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/localhost/kan006/CO2houkokusyo.pdf ）

一人あたり燃料起源二酸化炭素排出量

世界4.28 トン

つくば市8.17 トン

日本9.28 トン

茨城県15.93 トン

　（ 2006 年）

13

天然資源

水資源　⇒更新性

森林資源　⇒更新性

鉱物資源　⇒非更新性• 金属資源　（鉄・アルミニウムなど）• 化石燃料　（石油・石炭・天然ガスなど）• その他　（宝石・石灰石・珪砂など）

化石燃料ってどんな資源？

天然資源としての化石燃料

← 　自然がくれた贈り物

14

確認埋蔵量 生産量 可採年数

石油 1708 億トン 40.7 億トン /年 42 年

石炭 8260 億トン 67.7 億トン /年 122 年

天然ガス 185 兆 m3 3.07 兆 m3/年 60 年

化石燃料ってあとどれくらいある？

化石燃料の可採年数

BP Statistical Review of World Energy June 2009 より（ http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english

/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2009_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_2009.pdf ）

※2008 年末時点

可採年数 ＝　　　　　　 ÷確認埋蔵量 生産量

生産量が変わらなかった場合に、採掘が可能な年数

15

化石燃料の燃焼大気中の二酸化炭素濃度を上昇させ、地球を温暖化させる。

化石燃料の埋蔵量は無限ではなく、このまま使い続けると無くなる（かもしれない）。

具体的に考えてみよう！

まとめ

私達はどうすればよい？

16

Tsukuba Eco-Action time

次世代環境教育教材

『二酸化炭素排出の現状』

作成：　山中 勤 （筑波大学 陸域環境研究センター）監修：　筑波大学 次世代環境教育ワーキンググループ