食品の安全性確保に関するシステム構築

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食食食食食食食食食食食食食食食食食食 食食食食食食食食食食食食 「」 食食食食食食食食食 食食食食食食食食 食食食食食食食食 食食食食食食食食食食食食食食1994 1994 食食食食食食食食食食食食食 食食食 食食食食 () 食食食 食食食食 () 食食食 食食食食食 () 食食食 食食食食食 () 死死死死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死 、? 死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死死死 死死死死 死死死死死 38 死死死死死死死死

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食品の安全性確保に関するシステム構築. 改革なくして成長なし 鹿児島大学農学部獣医学科 岡本嘉六. 慶 第38回定期総会 祝 鹿児島県獣医師会. 「安全性」を巡る情況の変化. 死亡事故が激減しているのに、かつてなかった騒動を繰り返すのは何故か?. 生産過程が見えない. ハイリスク集団の比重が増加. 都市と農村の乖離 農産物の自由化( 1994 ). 高齢化(絶対数) 少子化(希少価値). HACCPによる品質と安全性管理の条件整備を  ( 2002 ). - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品の安全性確保に関するシステム構築

「安全性」を巡る情況の変化

生産過程が見えない

都市と農村の乖離都市と農村の乖離農産物の自由化(農産物の自由化( 19941994))

ハイリスク集団の比重が増加

高齢化(絶対数)高齢化(絶対数)少子化(希少価値)少子化(希少価値)

死亡事故が激減しているのに、かつてなかった騒動を繰り返すのは何故か?

改革なくして成長なし改革なくして成長なし鹿児島大学農学部獣医学科 岡本嘉六

慶 慶 第38回定期総会祝 祝 鹿児島県獣医師会

Page 2: 食品の安全性確保に関するシステム構築

HACCPによる品質と安全性管理の条件整備を ( 2002)

死亡原因の多くは自然毒であり、家庭で起きていることに目を向ける必要がある。健康の対極にあるのが「死」であることを直視すれば、食中毒の最重要管理点は自食中毒の最重要管理点は自然毒による事故を防ぐことにある。然毒による事故を防ぐことにある。自然毒の事故数はほとんど減少していない=消費者の安全行動パターンには向上がみられない!

Page 3: 食品の安全性確保に関するシステム構築

リスクアナリシスと国民衛生 ( 2002)

国民衛生の優先課題を考えるリスクアナリシス国民衛生の優先課題を考えるリスクアナリシス

 腸管感染症が自殺を上回るのは、高齢者と小児だけで 腸管感染症が自殺を上回るのは、高齢者と小児だけであり、「年齢階層別にみた国民衛生の課題としては、多あり、「年齢階層別にみた国民衛生の課題としては、多くの世代にとって腸管感染症より自殺が上位にある」とくの世代にとって腸管感染症より自殺が上位にある」という厳粛な事実である。とりわけ、いう厳粛な事実である。とりわけ、 2525 ~~ 3434 歳の自殺者歳の自殺者数数 3,4003,400 を腸管感染症による死者数を腸管感染症による死者数 1212 と比べると、実と比べると、実にに 283283 倍になる。 衛生対策費(あなたの税金)を、腸倍になる。 衛生対策費(あなたの税金)を、腸管感染症の極一部にすぎないわずかな「食中毒死者」に管感染症の極一部にすぎないわずかな「食中毒死者」に振り向けることで、自殺者が放置されている日本の現実振り向けることで、自殺者が放置されている日本の現実を、あなたは妥当だと思いますか?を、あなたは妥当だと思いますか?

Page 4: 食品の安全性確保に関するシステム構築

70 年前後に 1,259 件あった事故が 90 年前後には 773 件まで減少したが、その間患者数は 3 万 4 千人と変わらず、事故の規模が大きくなってきた。96 年以降の変化は、一人のみの事例まで加算することにした統計上の理由によるもので、実質的変化ではない。

Page 5: 食品の安全性確保に関するシステム構築

厚生省は先月下旬、大阪府堺市で今夏発生した学校給食による病原性大腸菌O157集団食中毒について、原因調査の最終報告を発表した。その内容は「カイワレ大根が汚染していたか否か」という汚染源究明に終始し、学校給食施設の衛生管理はどうなっていたのかという疑問には答えていなかった。

「食材バッシング」の始まり

管 直人管 直人厚生大臣 が「「カイカイワレとは断定できないが、そワレとは断定できないが、その可能性も否定できないと思の可能性も否定できないと思料される料される 」と不用意な発言(迷言)をしたために、問題は「学校給食」から「食材」にすりかえられた。

管 直人管 直人厚生大臣の「迷言」以前の報道ー1

続き続き

トップの判断ミスは「「カイワレを食カイワレを食べてみせるべてみせる」」ことで解消せず、生野菜からハムに至るまで拡大する買い買い控えにより、農業控えにより、農業破壊破壊へと進んだ。

武部は菅直人

菅直人の前例に従っただけであ

り、失言とそれを修正するためのパー

フォーマンスは、無責任なマスコミの

無責任なマスコミの

煽り行為

煽り行為を招き、「食材バッシング」

ここから始まった。

Page 6: 食品の安全性確保に関するシステム構築

カイワレ国賠訴訟東京判決に思う  2001/5/31

 病原性大腸菌O157による集団感染で、厚生省が「カイワレ大根の可能性が大きい」と発表したことに対し「科学的根拠が不十分のまま発表され打撃を受けた」として「日本かいわれ協会」が国に損害賠償を求めた訴訟の判決が 30 日、東京地裁であった。

 今回の東京判決は、すでに判決が確定した大阪地裁堺支部判決( 1999 年9月 10 日)とも食い違うものである。これは、死亡児童の保護者が市を相手に起こした裁判であり、堺市の過失責任 を認め4500万円の支払い命じたものである。判決理由として、「学校給食を喫食する児童が、抵抗力の弱い若年者であることなどからすれば、学校給食について、児童が何らかの危険の発生を甘受すべきとする余地はなく、学校給食には、極めて高度な安全学校給食には、極めて高度な安全性が求められている性が求められている」、「堺市においては、早朝に搬入された食早朝に搬入された食材を検収もしないで常温のまま長時間放置していた実情にあった材を検収もしないで常温のまま長時間放置していた実情にあったから、その間にO157が増殖から、その間にO157が増殖して、水洗いのみでは、すべてを除菌できない可能性があり、その除菌しきれなかった菌量でも、場合によっては感染の危険性があること。」としている。また、 「原因食材をめぐり、原告側が最も可能性が高いと主張したカイワレ大根については言及しなかった(毎日新聞  1999 年9月10 日)」とあるように、堺市事故に関しては、感染源の特定より堺市事故に関しては、感染源の特定よりも、感染経路対策の不備によることを認めたものである。も、感染経路対策の不備によることを認めたものである。

Page 7: 食品の安全性確保に関するシステム構築

 大阪府堺市で1996年に起きた病原性大腸菌O157集団食中毒をめぐり、カイワレ大根がほぼ原因食材とした厚生省(当時)の発表で出荷が激減したとして「日本かいわれ協会」と加盟18業者が国に総額約1億1000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は21日、請求東京高裁は21日、請求を棄却した1審東京地裁判決を変更し、約1690万円の賠償を命じた。を棄却した1審東京地裁判決を変更し、約1690万円の賠償を命じた。 江見弘武裁判長は、厚生省の中間報告ではカイワレ大根を原因食材と断定するには至っていなかったのに、当時の菅直人厚相が、記者会見を通じ当時の菅直人厚相が、記者会見を通じてあいまいな内容を公表したと指摘。発表方法が違法だったと認定し「食てあいまいな内容を公表したと指摘。発表方法が違法だったと認定し「食品にとっては致命的な評価の低下を招いた」と述べた。品にとっては致命的な評価の低下を招いた」と述べた。(共同通信  5 月21日 )

国が逆転敗訴、賠償命令 カイワレ訴訟で東京高裁国が逆転敗訴、賠償命令 カイワレ訴訟で東京高裁

 カイワレ大根の無実の罪が晴れました。昨年の大阪地裁判決に続いて、今回の東京高裁判決は、「疑わしきは罰せず」とい今回の東京高裁判決は、「疑わしきは罰せず」という法の原則を貫いたものであり、民主主義の原則が復権したもう法の原則を貫いたものであり、民主主義の原則が復権したものであります。のであります。あらぬ疑惑をかけて村八分にするような、この間の風潮に警鐘を鳴らすものであり、「消費者の知る権利」を「消費者の知る権利」を「錦の御旗」にして日本農業潰しを当然のこととしてきたマス「錦の御旗」にして日本農業潰しを当然のこととしてきたマスメディアも同時に裁かれていることを銘記すべきです。メディアも同時に裁かれていることを銘記すべきです。

慶祝: カイワレ大根東京高裁判決 慶祝: カイワレ大根東京高裁判決 鹿児島大学農学部獣医公衆衛生学教室 岡本嘉六

Page 8: 食品の安全性確保に関するシステム構築

 裁判が続いていても国民の関心が「カイワレ」から離れたことで、「たかり屋評論家」とマスメディアは、次の標的を「卵」に定め、「卵があぶない」とキャンペーンを張り始めた。 卵による食中毒は、 1980 年代に欧米で出現したサルモネラ・エンテリティディス(SE)の新しいタイプによるもので、流行の広がりに対し欧米では真剣な取り組みが模索されていた時期である。 日本は「種鶏」を欧米から輸入している関係で、国内への侵入は時間の問題であり、 88 年には確認された。欧米同様の流行が始まったが、「カイワレ騒動」で味を占めた「たかり屋評論家」は、格好の「出演料稼ぎ」の題材を手にした。かくて、「空騒ぎ」が始まり、真剣な対応が等閑にされた。 「私食べるヒト私食べるヒト」でしかない「たかり屋評論家」は、具体的な対策を提示できるはずもなく、行政や 生産者具体的な対策を提示できるはずもなく、行政や 生産者を誹謗攻撃することしかできない!を誹謗攻撃することしかできない!

Page 9: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食の安全性: カイワレからBSEまで「○○がアブナイ!」、「××は危険だ!」といった情報を、誰から聞きましたか? お母さんですか? おばあさんですか? それは信用していいのですか?「○○さんは ××で死んだ」という身近な出来事で、どの程度「食中毒」がありましたか? 「急性毒性」「急性毒性」「〇〇を食べたら癌になる」、「 ×× を食べたら高血圧になる」、「△△を食べたら糖尿病になる」などの情報を、あなたは本当に実践できますか? 何を食べたらいいのですか? 「慢性毒性」「慢性毒性」あなたの情報源がテレビや新聞などのマスメディアだとしたら、あなたの情報源がテレビや新聞などのマスメディアだとしたら、それこそ「アブナイ!」のではないでしょうか? 我が国に特有それこそ「アブナイ!」のではないでしょうか? 我が国に特有の不幸な現実ですが、の不幸な現実ですが、マスコミにも、ピンからキリまであります。マスコミにも、ピンからキリまであります。「たかり屋評論家」「たかり屋評論家」がいう「消費者と生産者の対置」「消費者と生産者の対置」ではなく、生産もすれば消費もする現実の「生活者」の立「生活者」の立

場で場で

Page 10: 食品の安全性確保に関するシステム構築

 ヒトへの健康危害評価は、経験主義的な方法や生理学と関連した実験研究法による量的科学分析だけでなく、WTO上級委員会の言葉で言えば、「人々が生き、働き、死んでいく現実の「人々が生き、働き、死んでいく現実の世界に実在している人間社会における危険性(リス世界に実在している人間社会における危険性(リスク)」ク)」を包括しなくてはならない。

(家畜へのホルモン剤使用を巡る米国ー EU 間の牛肉紛争)

生活者の視点生活者の視点

 「消費者(わたし食べるヒト)」と「生産者(あなた作るヒ 「消費者(わたし食べるヒト)」と「生産者(あなた作るヒト)」に国民を分断するような意見は、基本的に間違っている。ト)」に国民を分断するような意見は、基本的に間違っている。自給自足生活から分業社会へと発展した現在、全ての国民は消費者であると同時に生産者でもあり、意図的に切り離してしまうことは、現実を見ていない。  生産もすれば消費もする「生活者」が、それぞ生産もすれば消費もする「生活者」が、それぞれの生産活動を正当に評価することが分業社会のれの生産活動を正当に評価することが分業社会の基盤基盤であり、それを破壊するために「消費者の立場」を主張する「たかり屋評論家たかり屋評論家」は社会のダニ社会のダニである。

Page 11: 食品の安全性確保に関するシステム構築

検証:「農場から食卓まで( From farm to table)」の意味する

こと鹿児島大学農学部獣医学科獣医公衆衛生学研究室  岡本嘉六

1.日本の進むべき道: 何を、どう、変えなくてはならないのか?・ 「食品安全基本法」、「食品安全委員会」は、「食品衛生法」の枠組みをどのように変えようとするのか?2.米国の経験から何を学び、何を採り入れるべきか?・ 米国におけるHACCPの効果は上がっているのか?・ それと関連する「食品安全確保システム」を米国はどのように構築してきたか?3.日本にHACCPシステムがなぜ必要か、それを採り入れるには、どのような工夫が必要なのか?

Page 12: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品安全基本法案(仮称)の骨子案

①国民の健康の保護が重要であるという基本的認識の下に食品の安全性を確保②食品の安全性の確保のために必要な措置が食品供給行程 の各段階において適切に講じられること③食品の安全性の確保のために必要な措置が国際的動向及び国民の意見の反映に配慮しつつ科学的知見に基づき講じられること

基本理念

食品の安全性の確保に関し、基本理念及び施策の策定に係る基本方針等を定め、関係者の責務及び役割 を明らかにすることにより食品の安全性の確保を総合的に推進

目的

関係者の責務・役割

○地方公共団体の責務○国の責務 ○食品関連事 食品関連事業者の責務

○消費者の役割

今必要なのはこのような一般論ではなく、「カイワレ」などの一今必要なのはこのような一般論ではなく、「カイワレ」などの一連の騒動が起きた省庁間連携の不備を是正することが大切。たと連の騒動が起きた省庁間連携の不備を是正することが大切。たと

えば、えば、

「農場から食卓までの安全性確保」(「農場から食卓までの安全性確保」( From Farm To From Farm To TableTable))

・・・ 獣医療行政の一元化を ・・・・・・ 獣医療行政の一元化を ・・・ 2001/11/62001/11/6 をお読みください(赤色背景はリンクされていますので、クリックしてく

ださい)。

Page 13: 食品の安全性確保に関するシステム構築

○消費者の役割 食品の安全性確保に関し知識と理解を深めるとともに、施策について意見を表明するように努めることによって、食品の安全性の確保に積極的な役割を果たす

① 「食品健康影響評価」の実施 ・施策の策定に当たっては、原則として食品健康影響評価を実施 ・緊急を要する場合は、施策を暫定的に策定。その後遅滞なく、食品健康影響評価を実施 ・評価は、その時点の水準の科学的知見に基づいて、客観的かつ中立公正に実施 ※食品に係る生物学的・化学的・物理的な要因又は状態が食品を摂取することにより人の健康に及ぼす影響を評価すること②国民の食生活の状況等を考慮するとともに、食品健康影響評価結果に基づいた施策を策定③情報の公開、意見を述べる機会の付与その他の関係者相互間の情報及び意見の交換の促進

施策の策定に係る基本方針「食品衛生法」に定められ「食品衛生法」に定められた「食品衛生調査会」およた「食品衛生調査会」および「専門委員会」との関連び「専門委員会」との関連は?は?

消費者の責務 は?消費者の責務 は?

Page 14: 食品の安全性確保に関するシステム構築

①所掌事務等 ・関係大臣の諮問に応じ、又は自ら食品健康影響評価を実施 ・食品健康影響評価の結果に基づき、関係大臣に勧告 ・食品健康影響評価の結果に基づく施策の実施状況を監視し、関係大臣に勧告 ・調査審議を行い、関係行政機関の長に意見を述べる(緊急時等) ・調査研究の実施 ・関係者相互間の情報・意見の交換の実施及び関係行政機関の事務の調整 ・資料提出の要求や緊急時の調査要請等②組織等 ・委員7名で構成(3名は非常勤にできる) ・有識者から内閣総理大臣が任命 (任期3 年) ・委員長は互選で常勤の委員から選出 ・専門委員や事務局の設置

食品安全委員会(仮称)の設置

措置の実施に関する基本的事項○政府は、基本方針により講ぜられる措置の実施に関する基本的事項を策定○内閣総理大臣は食品安全委員会の意見を聴いて、基本的事項の案を作成

・専門委員や事務局の設置

・委員7名で構成(3名は非常勤にできる)

President's Council on Food SafetyPresident's Council on Food Safety大統領直轄 食品安全評議会 大統領直轄 食品安全評議会

今必要なのは、屋上屋を重ねることではなく農場から食卓までの一連の対策を包括的に審議する組織である

Page 15: 食品の安全性確保に関するシステム構築

2.米国の経験から何を学び、何を採り入れるべきか?・ 米国におけるHACCPの効果は上がっているのか?・ それと関連する「食品安全確保システム」を米国はどのように構築してきたか?・ それと関連する「食品安全確保システム」を米国はどのように構築してきたか?

   1/1997  年頭教書The federal government, in concert with state and local governments, industry and academia, are conducting research, risk assessments, and cost-benefit analyses to determine how foodborne illnesses occur and can be prevented or controlled in the most efficient and cost-effective manner.

President's Food Safety Initiative

 どのようにして食中毒が起きるのか、どうしたら最も効果的でしかも対費用効果があげられるのかについて、産官学協力により、研究、危険性査定、対費用効果の解析をする。

大統領直轄 食品安全委員会危険性解析に基づく政策立案組織

Page 16: 食品の安全性確保に関するシステム構築

President's Council on Food Safety大統領直轄 食品安全評議会

Charter 憲章  1998 年 12 月 16 日 Article I: Purpose.

Article II: Membership

The following individuals shall be members of the Council: Secretary of Agriculture, Secretary of Commerce, Secretary of Health and Human Services, Administrator of the Environmental Protection Agency, Director of the Office of Management and Budget, Assistant to the President for Science and Technology/Director of the Office of Science and Technology Policy, Assistant to the President for Domestic Policy, and Director of the National Partnership for Reinventing Government.

第一条: 目的第一条: 目的

第二条: 組織第二条: 組織

次の役職者をもって評議会を構成する。次の役職者をもって評議会を構成する。農務長官 農務長官 商務長官 商務長官 保健・福祉長官 保健・福祉長官 環境保護庁の行政官 環境保護庁の行政官 行政管理予算庁総官 行政管理予算庁総官 科学技術担当大統領補佐官科学技術担当大統領補佐官 // 科学技術政策局総官科学技術政策局総官

内政担当大統領補佐官、そして内政担当大統領補佐官、そして政府改革国家委員会総官政府改革国家委員会総官

関連省庁の次官級による関連省庁の次官級による包括的方針を検討する組包括的方針を検討する組織が、今、必要とされて織が、今、必要とされて

いるいる

Page 17: 食品の安全性確保に関するシステム構築

FOOD SAFETY FROM FARM TO TABLE: A NATIONAL FOOD SAFETY INITIATIVE REPORT TO THE PRESIDENT MAY 1997

Executive SummaryA New Interagency Strategy to Prevent Foodborne DiseaseFoodborne Illness: A Significant Public-Health Problem

Sources of Foodborne Contamination The Current System for Protecting FoodThe Food-Safety System Must Be Prepared for the 21st CenturyImmediate Actions to Improve Food Safety

A New Early-Warning System for Foodborne Disease Surveillance Interstate Outbreak Containment and Response Coordination Risk Assessment Research Improving Inspections and Compliance Education A Blueprint for a Better Food-Safety System

Appendix A - Budget Request for Food-Safety Initiative Activities: FY98Appendix B - Microbial Pathogens

要約要約食品媒介疾患を予防するための、省庁を跨る新たな戦略食品媒介疾患を予防するための、省庁を跨る新たな戦略食中毒食中毒 : : 重要な公衆衛生問題 重要な公衆衛生問題 食中毒菌の汚染源 食中毒菌の汚染源

食物汚染を防ぐ現在のシステム食物汚染を防ぐ現在のシステム食物安全システムは食物安全システムは 2121 世紀に向けて準備すべき世紀に向けて準備すべき食物安全を改良する即座の動作 食物安全を改良する即座の動作 食品媒介疾患監視のための新たな早期警戒システム 食品媒介疾患監視のための新たな早期警戒システム

州を跨る汚染と連携管理 州を跨る汚染と連携管理  FDAFDA、、 CDC(HHSCDC(HHSのの ))、、 USDAUSDA、および、および EPAEPA

リスクアセスメント リスクアセスメント 研究 研究 食品検査体制の改善 食品検査体制の改善 教育教育 食品安全システム改善の青写真食品安全システム改善の青写真

付録付録 A- A- 食品安全委員会活動のための概算要求食品安全委員会活動のための概算要求 : FY98: FY98付録付録 B- B- 病原微生物病原微生物

Page 18: 食品の安全性確保に関するシステム構築

United States Food Safety System March 3, 2000 I. Synthesis: The United States Food Safety System

II. United States Food Safety System

Introduction  A. Laws And Implementing Regulations   B. Risk Analysis And the U.S.'s Precautionary

Approach1. Risk Analysis2. Precautionary Approach

  C. Dealing With New Technologies, Products, and Responding to Problems

  D. Transparency  E. System Accountability

ⅠⅠ. 統合体: 米国食品安全機構(システム):. 統合体: 米国食品安全機構(システム):立法、立法、司法、行政のそれぞれの任務を遂行できる連携・協議機司法、行政のそれぞれの任務を遂行できる連携・協議機関関ⅡⅡ. 米国食品安全機構(システム). 米国食品安全機構(システム)序論序論 A.法と施行規則 A.法と施行規則  B.危険性解析と米国の予防措置 B.危険性解析と米国の予防措置

1.危険性解析危険性解析2.予防措置2.予防措置

  C.新らしい技術、製品、および問題への対処に係るC.新らしい技術、製品、および問題への対処に係る措置措置

 D.透明性 D.透明性  E.システム責任 E.システム責任

C.新らしい技術、製品、および問題への対処に係るC.新らしい技術、製品、および問題への対処に係る措置措置 農場から食卓までの安全性という目標を達成する上で、連邦政府は一部の役割を果たすにすぎません。連邦政府は、州および地方機関、ならびに第三者機関第三者機関と連携し、食品安全対策を促進し、産業界と消費者の食品安全活動の推進を手助けします。 米国は、食品安全に基本的な役割を果たす第三者機第三者機関関および当事者当事者として規則に基づく産業界を認知します。法制度は、規則に定められた安全性事項に適合している食品を製造するためにある。政府の役割は、適切な基準を設けること、産業界がそれらの基準とその他の食品安全規則に適合していることを認証するために必要なことを定めることである。 ・・・・・

Page 19: 食品の安全性確保に関するシステム構築

Annex II to the United States' National Food Safety System Paper

A. Introduction   A.1. A Food Safety System with Precaution as its Foundation   A.2. Producers' Responsibility for Caution   A.3. Regulators' Caution in Food Safety Regulation under U.S. Statutes   A.4. Caution in Risk Analysis   A.5. Complexity of Science and Variety of Precautionary Approaches   A.6. The Food Safety Initiative B. Food Safety Agencies' Caution: An Overview

Food and Drug Administration (FDA) Food Safety and Inspection Service (FSIS) Environmental Protection Agency (EPA) Animal and Plant Health Inspection Service (APHIS)

C. Precaution in Response to Emerging Food Problems D. Scientific Advice in Food Safety Risk Assessments E. Economic FactorsEconomic Factors

PRECAUTION IN U.S. FOOD SAFETY DECISIONMAKING:米国の食品安全に係る政策決定における監視米国の食品安全に係る政策決定における監視A A .緒言.緒言   A.1. A.1. 監視構造を伴った食品安全システム監視構造を伴った食品安全システム   A.2. A.2. 警告に対する生産者の義務警告に対する生産者の義務   A.3. A.3. 米国法令の下における食品安全規則による監視員の警告米国法令の下における食品安全規則による監視員の警告   A.4. A.4. 危険性解析における警告危険性解析における警告   A.5. A.5. 科学の複雑さと監視活動の多様性科学の複雑さと監視活動の多様性   A.6. A.6. 食品安全委員会 食品安全委員会 B B .食品安全に係る省庁の施策の概要.食品安全に係る省庁の施策の概要

食品医薬品局食品医薬品局 (FDA) (FDA) 食品安全・検査部食品安全・検査部 (FSIS) (FSIS) 環境保護庁環境保護庁 (EPA)(EPA) 動植物衛生検査部動植物衛生検査部 (APHIS ) (APHIS )

C C .新たな食品安全問題に対する予防措置.新たな食品安全問題に対する予防措置D D .食品安全の危険性解析における科学的助言.食品安全の危険性解析における科学的助言E E .経済的要素.経済的要素

安全施策においても、対費用効果を踏まえることは当然のこと。老朽化した機体を更新する費用を節約したことで墜落事故が発生している世の中で、金満日本の消費者論理は、安全のためなら「金に糸目をつけない」かのような「空理空論」に終始している。生産業を成り立たたせるコスト管理が欠けていては・・・・・

Page 20: 食品の安全性確保に関するシステム構築

2.米国の経験から何を学び、何を採り入れるべきか?・ 米国におけるHACCPの効果は上がっているのか?・ それと関連する「食品安全確保システム」を米国はどのように構築してきたか?

・ 米国におけるHACCPの効果は上がっているのか?

「米国では HACCP の実施により食中毒はなくなった」、「日本では生産者や加工業者が儲けに走って安全対策を講じないため、米国に遅れをとっている」かのように宣伝される「食材バッシングの嵐」を冷ますため、今回は米国における「農場から食卓まで」の最末端の状況をみてみたい。私は、「私は、「 1010 万人当り罹患率」を物指しとして万人当り罹患率」を物指しとして比べ、日本の衛生水準が米国より低いとは思わ比べ、日本の衛生水準が米国より低いとは思わない。ない。

「養豚の友」 第2回原稿

Page 21: 食品の安全性確保に関するシステム構築

農場から食卓までの一連の対策に基づく食肉の安全性の向上養豚の友  2002/12/24

米国でのHACCP システム 米国では 1993 年に食品媒介性感染症の発生数を推計し、年間 360 ~ 713 万人の患者が発生して 2695 ~6587 人が死亡しており、そのうち食肉によるものは、それぞれ、 215 ~ 497 万人、 1436 ~ 4232 人と大半を占めることが明らかにされた。この数が多いのか、少ないのかを判断する物差しとして、食肉による健康危害に係る医療費等の生産ロスが 46 ~ 75億ドルと計算された。金換算したのは、人命が尊いことを軽視すること金換算したのは、人命が尊いことを軽視することではなく、対費用効果を試算するためではなく、対費用効果を試算するためであり、きわめて合理的判断がなされていることを示している。すなわち、これだけの費用を予防に回せば、安上がりでしかも人命これだけの費用を予防に回せば、安上がりでしかも人命が救われるが救われるということである。ということである。

Page 22: 食品の安全性確保に関するシステム構築

Foodborne-disease outbreaks reported to CDCJanuary 1, 1990 through March 15, 2002 1

1: As reported by state health departments through the Foodborne Disease Outbreak Surveillance System.*Preliminary data; not all states have completed reporting.

農場や食肉センターにHACCPを導農場や食肉センターにHACCPを導入することで汚染は軽減したが、食中入することで汚染は軽減したが、食中毒事故数は減っていない。生産・処理毒事故数は減っていない。生産・処理・加工段階での努力の成果が生かせな・加工段階での努力の成果が生かせないのは何故か! 消費者教育の重要性いのは何故か! 消費者教育の重要性を示す。を示す。

Page 23: 食品の安全性確保に関するシステム構築

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: 1991

: 1996

: 2001

分離菌株数

家畜と共通する主要血清型のヒトにおける推移

食中毒事故数は減少していないが、生産段階で汚染軽減食中毒事故数は減少していないが、生産段階で汚染軽減に努力したサルモネラ(ST,SE)については、着実に努力したサルモネラ(ST,SE)については、着実に減少した。に減少した。すなわち、食中毒原因物質はこれ以外にもすなわち、食中毒原因物質はこれ以外にも多数有り、それらの事故を減らす責任 は、生産者ではな多数有り、それらの事故を減らす責任 は、生産者ではなく消費行動 にある!く消費行動 にある!

U.S. Foodborne Disease Outbreaks

Page 24: 食品の安全性確保に関するシステム構築

Figure 3. Annual incidence (per 100,000 population) of laboratory confirmed cases of Campylobacter, Salmonella, Shigella, and E. coli 0157:H7 infections, by selected sites, 1996. (Food borne disease active surveillance network, 1996. MMWR 46:258-261, 1997.)

カリフォルニア州をみると、主要4カリフォルニア州をみると、主要4種の食中毒菌による患者は、種の食中毒菌による患者は、 1010 万万人当り約人当り約 100100 人である。あなたの町人である。あなたの町が5万人だとすれば、年間が5万人だとすれば、年間 5050 人の人の食中毒が発生していることになりま食中毒が発生していることになります。これでも、米国が日本より進んす。これでも、米国が日本より進んでいると思いますか?でいると思いますか?

Page 25: 食品の安全性確保に関するシステム構築

10,58133.4%

3,58411.3%

   99 歳以下の小児と歳以下の小児と6060 歳以上の高齢者歳以上の高齢者が全体のが全体の 4545%を占%を占めるめる

ハイリスハイリスク集団へク集団への重点対の重点対策策

第三者認証第三者認証による安全による安全性保証シス性保証システムの構築テムの構築

安全の価格安全の価格より安全な高付より安全な高付加価値商品の開加価値商品の開発発

Isolates from human sources

Page 26: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品衛生法には、ハイリスク集団の規定が食品衛生法には、ハイリスク集団の規定がなく、健康成人を含めた一律の対策しか採なく、健康成人を含めた一律の対策しか採

れないれない 食中毒に罹りやすく、しかも重度の健康障害に陥りやすい健康弱者への重点対策が必要! 健康弱者向けの、安全性がより高い「食品供給システム」の構築が肝要!そのために、護送船団方式から自己責任 への転換そのために、護送船団方式から自己責任 への転換1. 生産・製造業者が講ずる安全性対策費を価1. 生産・製造業者が講ずる安全性対策費を価格に上乗せできるようにする格に上乗せできるようにする2. 生産・製造業者の安全性対策が確実に実行2. 生産・製造業者の安全性対策が確実に実行されていることを保証するシステムが必要されていることを保証するシステムが必要3. 自分の健康状態に見合った安全性を選択で3. 自分の健康状態に見合った安全性を選択できるための、消費者教育きるための、消費者教育

Page 27: 食品の安全性確保に関するシステム構築

リスクアナリシスの考え方と法・機構 ( 2003)

オーストラリア・ニュージーランドの食品規格コード( Standard 3.1.1 )では、次のように規定している。「安全で適切な食品の意味(1)    安全基準は、その食品が製造された目的に応じて適切かつ合理的に消費される条件下で満たされる。(2)     大多数の人には影響がなく、アレルギーや過敏体質をもった人だけに現れる危害があってもその食品が安全でないとは言わない。(以下略)」 また、米国の食品規格コード( 1-2.44 Definitions )では、高感受性集団( Highly susceptible population )を次の2群に分けている。( 44 )高感受性集団とは、次の理由で、一般集団の人より食品媒介性疾患に罹りやすい人をいう。( i )免疫低下者、就学前児童、老人。( ii )デイケア施設、腎臓透析センター、病院または療養所、看護付老人ホームなどの健康管理または補助生活を受けている人。

誰にとっての安全か?

Page 28: 食品の安全性確保に関するシステム構築
Page 29: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品のリスクは個々人の健康状態によって異なっており、全ての人に一律に「安全」を保障することは不可能である。 基礎疾患をもった方は、自己責任 で防備することが肝要であり、そのための衛生教育が急がれる。 特異体質の方を含めて健康危害のないことを求めるのは、安全性の問題を混乱させるだけである。 議論の場では「「 100%100%安全」安全」と同様に「全ての人に安「全ての人に安全」全」という主張が繰り返される。このことは、現在の食品衛生法の中に明示されていないことによるものであり、消費段階で自己防衛すべき問題までを一律規制の対象とすべきとの意見が出されるのは、安全性について大きな誤解が広がっていることを示している。

日本の法令ではそうした区分がないために、健康弱者が享受すべき特別な安全対策を実施できなくしている。

Page 30: 食品の安全性確保に関するシステム構築

コストに見合った安全

  90 年代初頭に、牛肉の対米輸出牛肉の対米輸出を行うため、鹿児島、宮崎、群馬に一箇所ずつ米国の基準に合わせて、食肉センターの牛を処理するライン全体について衛生対策をした。そのラインで処理される牛肉の一部が米国に輸出され、大半は国内販売されているのだが、それらの食肉センターで処理された牛肉の国内価それらの食肉センターで処理された牛肉の国内価格が他のものより高価格で取引されているという話は聞いてい格が他のものより高価格で取引されているという話は聞いていない。それ故、ない。それ故、3箇所では米国並みの HACCP システムが導入されたにもかかわらず、他の食肉センターにそのシステムが広他の食肉センターにそのシステムが広がる契機とはならなかった。がる契機とはならなかった。

 米国では品質規格と同様に、衛生規格があり、「米国では品質規格と同様に、衛生規格があり、「 AAAA 」、」、「「 AA 」、「」、「 BB 」、「」、「 CC 」などと表示される。」などと表示される。生育・生産・加工段階で、より高度な安全性対策を採用するには、施設・設備の改良、時には能率を悪くすることもある作業手順の見直し、従業 員教育など通常より経費がかかる。それを商品価格に転嫁それを商品価格に転嫁できないとしたら、業界はどこから資金を捻出できるのか?できないとしたら、業界はどこから資金を捻出できるのか? 昨年、産地等の「偽装表示」が明るみに出たが、ある意味では「安全性では金をとれないから、品質(産地)で資金調達しよう」と考えても故なしとはしない。

Page 31: 食品の安全性確保に関するシステム構築

最も安価なリスクの低減方法 「破壊検査」しかないものについて「 100%フリー」はあり得ないことを周知させることが最も重要である。 同一ロットの食材を原因と推定した食中毒事故で、ロットのごく一部でのみ発症があったり、発症率に大きな偏りがある事実について、日本ではほとんど無視されているが、米国では流通過程における細菌の増殖に基づくと判断している。 細菌の増殖に好適な水分活性、 pH 、蛋白質を備えている食肉、卵、乳製品、海産物などを潜在的危害性食品( Ptentially Hazardous Food )と規定 し、それらの輸送・保管中の所定管理項目についての記録を2年間保存することを義務付けている。たとえば、最も重要な輸送・保管中の温度については、殻付卵で 7.2℃ 以下とすることが数年前定められた。 『食品輸送衛生法』など社会システム上の不備を是正することが大切だ 。「 100%フリー」の幻想を振りまくことによる流通業界や消費者の油断こそ食中毒のリスクを高め、食材バッシングを続けさせる根源である。

Page 32: 食品の安全性確保に関するシステム構築

生産・流通段階でのリスク管理 「安全性向上の努力はしたが、値段が据え置かれたため倒産した」という実施に伴う不安は消せない。消費者が安全性に対価を払うシステムができていないからである。現在進めている「トレーサビリティー」も、多額の税金を投入することで賄われており、消費者が負担するという話はない。こうした護送船団方式を変えない限り、生産業や流通業は安心して乗り出せない。 「生産「生産・流通段階でのリスク管理」は、「個々人の選択・流通段階でのリスク管理」は、「個々人の選択による安全性の確保」という対価を払う社会構造による安全性の確保」という対価を払う社会構造改革によって推進される。 改革によって推進される。

「全ての人にとって安全でなければならない」という護送船団方式ではなく、「個々人の選択による安全性の確保」へと梶を切る必要がある。

対費用効果を踏まえた農場から食卓までの安全性確保 消費段階で管理できる危害までを生産段階で制御する必要はない。

Page 33: 食品の安全性確保に関するシステム構築

慶祝  第44回九州ブロック家畜保健衛生業績発表会

目的: 畜産の現況に即した家畜衛生事業の改善向上に資する目的: 畜産の現況に即した家畜衛生事業の改善向上に資する

農場段階におけるQAP(品質保証計画)鹿児島大学 岡本嘉六2003年2月14日

畜産物安全性確保のためのセミナー畜産物安全性確保のためのセミナー1.特別講演:安全な畜産物を生産・供給する新しい時代  鹿児島大学農学部 教授 岡本 嘉六 先生・・・・・・・・・・・・・・・・・9 0 分2.農林水産省がすすめる家畜生産段階のHACCPとは  東京食糧安全研究所 ( 主宰)  獣医学博士 茶薗 明 先生・・・55分3. HACCP定着のための効果的な作業手順    ㈱アトルHACCP推進室       川原 俊介 氏・・・・・・・・・・・・45分4.質疑応答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30分

北部会場(鳥栖市 JA グリーンセンター) 平成 15年 22 月月 55日日 13時~ 17時

南部会場 (鹿児島空港ホテル)平成 15年 22 月月 66日日 13時~ 17時

Page 34: 食品の安全性確保に関するシステム構築

家畜衛生の目的家畜衛生の目的

 家畜の疾病予防と健康増進を通して、畜産経営の高度化に寄与し、安全性の高い畜産物を供給することを目的とする。

家畜衛生の役割

1.疾病要因の制御 2.患畜の診断に基づく治療および防除 3.畜産物の安全性の確保 4.畜産公害の防止 5.動物福祉に貢献

家畜伝染病予防法家畜伝染病予防法第 1章 総則:家畜の伝染性疾病の発生予防・まん延防止

により、畜産の振興を図ることを目的とする。第 2章 家畜の伝染性疾病の発生の予防 第 3章 家畜伝染病のまん延の防止 第 4章 輸出入検疫 第 5章 雑則第 6章 罰則

3.畜産物の安全性の確保 4.畜産公害の防止 5.動物福祉に貢献

リスクアナリシスの考え方と法・機構リスクアナリシスの考え方と法・機構 日本における生産段階での衛生管理の枠組み日本における生産段階での衛生管理の枠組み

家畜保健衛生所の役割も、時代のニーズに合わせて変わる。そのための法整備を求めることが必要とされている。行政は法に基づいて執行する訳で、時代に即した立法を国会に要求することも、行政庁の重要な責務である。

Page 35: 食品の安全性確保に関するシステム構築

19961996  境市学校給食事故( 境市学校給食事故( O157O157 ))19981998  卵の賞味期限表示( 卵の賞味期限表示( SESE))

香港新型インフルエンザ香港新型インフルエンザ19991999  テレビ朝日ダイオキシン報道 テレビ朝日ダイオキシン報道20002000  雪印黄色ブドウ球菌事故 雪印黄色ブドウ球菌事故20012001   テレ朝テレ朝判決・控訴判決・控訴

BSE発生BSE発生

作成に至る背景作成に至る背景

HACCPHACCP: 安全性向上の: 安全性向上の新しい方法論であると同時新しい方法論であると同時に、衛生管理記録を残し第に、衛生管理記録を残し第三者に確認してもらうこと三者に確認してもらうことにより生産者を保護する。により生産者を保護する。畜産物生産衛生指導体制整備事業

1996-2001HACCPに基づく衛生管理手法の導

日本鶏卵HACCP認定機日本鶏卵HACCP認定機構 構

1999年5月1999年5月

日本鶏卵HACCP認定機日本鶏卵HACCP認定機構 構

1999年5月1999年5月

生産効率を高める生産効率を高める安全性を向上させる安全性を向上させる

Page 36: 食品の安全性確保に関するシステム構築

農林水産省 「家畜畜産物生産衛生指導体制整備事業」専門委員会

㈲東京食糧安全研究所:HACCP作業部会統 轄 茶薗 明(東京食糧安全研究所主宰)委員長 佐藤懇一(東京食糧安全研究所)委 員 平野誠一(共立製薬㈱)委 員 渡辺邦雄(共立製薬㈱)委 員 小野原節雄 (㈱アトル )委 員 川原俊介(㈱アトル)委 員 桜木正美(㈱アトル)委 員 杉浦嘉明(㈱鶏卵肉情報センター)委 員 立石 亘(㈱鶏卵肉情報センター)委 員 佐藤徳重(フードテクノエンジニアリング㈱)委 員 大貫勝彦(㈱フロンティア インターナショナル)委 員 井上敏雄(㈱ウエルオン)指導者 山本茂貴(国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部部長)指導者 田中信正(新潟薬科大学教授・ JHTC理事長)指導者 岡本嘉六(鹿児島大学農学部教授)指導者 小久保彌太郎(日本食品衛生協会技術参与)指導者 伊藤 武(財)東京顕微鏡院(食と環境の科学センター所長)

専門委員

茶薗 明(東京食糧安全研究所主宰・鹿児島大学客員教授)茶薗 明(東京食糧安全研究所主宰・鹿児島大学客員教授)小久保彌太郎(日本食品衛生協会技術参与)元井葭子 (独立行政法人家畜衛生研究所部長)酒井健夫(日本大学生物自然学部獣医学科教授) 小川益雄(日本食品分析センター技術顧問)

日本鶏卵HACCP認定機

日本鶏卵HACCP認定機

構構

なぜ今認証機構が必要か

1999 年時点では生産者の理解が得られなかったが、今やこれしか道がないことが理解されつつある。

Page 37: 食品の安全性確保に関するシステム構築

家畜の生産段階における衛生管理ガイドライン 生産局 畜産部 衛生課 松岡 鎮雄

農林水産省から-畜産の情報 ( 国内編 )平成 15 年 2 月号 -

生産現場のHACCPガイドラインの策定―経緯,現状,今後の対応について―

小野寺 聖(農林水産省生産局畜産部衛生課課長補佐) 日本獣医師会雑誌、平成 15 年 2 月号

平成 14年度 畜産振興主要事業一覧 5 .家畜衛生対策

事業名:畜産物生産衛生指導体制整備事業実施主体:県 事業内容 :生産衛生管理ガイドラインのモデル実施等 備考:国庫

実施主体:県

Page 38: 食品の安全性確保に関するシステム構築

図2 畜産物生産衛生指導指導体制整備事業

第1段階: HACCP システムによる衛生管理モデル導入に係る調査・検討 ・普及・啓発 第2段階: HACCP システムによる衛生管理基準の作成 第3段階:衛生管理ガイドラインの検証・策定

本ガイドラインは、下記のステップを経て 14 年9月 30 日に策定された

松岡 鎮雄氏 指導指導体制

Page 39: 食品の安全性確保に関するシステム構築

図 4  畜産物生産衛生管理管理体制整備事業

C .生産段階におけるHACCPの考え方に基づいた衛生管理とは

○ 日常の飼養管理内容を点検○ 食中毒の原因菌などの危害因子の侵入を効率的かつ効果的に防止するために重点的に実施すべき作業とその実施内容を定めて衛生管理を実施○ 飼養管理が適切に実施されていることを,作業実施状況の記録,定期的な検査等により確認○ 自らの衛生管理水準の向上 小野寺 聖氏

管理管理体制

Page 40: 食品の安全性確保に関するシステム構築

生産衛生管理体制整備事業生産衛生管理体制整備事業2002-20042002-2004

農林水産省生産局長通達農林水産省生産局長通達14生第2738号: 平成14年914生第2738号: 平成14年9

月30日月30日

第三者による検証体制 の構築第三者による検証体制 の構築

Page 41: 食品の安全性確保に関するシステム構築

最も大切な点は、「誰が費用を負担するか」であ最も大切な点は、「誰が費用を負担するか」である。る。

行政が国民の税金を使ってやるのか= 行政が国民の税金を使ってやるのか= 「「護送船団方式」護送船団方式」それともそれとも

受益者が「安全性に対する対価」として負担するのか受益者が「安全性に対する対価」として負担するのか今や、「自己責任の時代」に突入している!今や、「自己責任の時代」に突入している!

Page 42: 食品の安全性確保に関するシステム構築

良好な関係を築くための、保証システ

良好な関係を築くための、保証システ

ムム

コストを価格に上乗せし、

コストを価格に上乗せし、生産者と消費者

生産者と消費者

のの 衛生対策財源がない一律規制は生産者の破綻、

衛生対策財源がない一律規制は生産者の破綻、

官吏・税金増により消費者負担も重くな

官吏・税金増により消費者負担も重くな

るる

Page 43: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食中毒防止のための生産から消費までの衛生対策 家禽向上国家計画: NPIP

Page 44: 食品の安全性確保に関するシステム構築

農畜水産物流通の国際化の進行と国際基準 ( 1999 ) ー グローバル・スタンダードとは ー

 危険性の管理(マネジメント)は、生産者が査定で提起された管理措置と管理基準が実施可能なものであるか否かを検討し、可能となれば実行し定期点検等の監視体制をとる役割

 危険性の情報交換(コミュニケーション)は、査定と管理の連携が円滑にいくようにする企画・立案、組織化、進行の調整、成果の評価を行う危険性解析における第三者的存在であり、生産者と消費者の情報交換も担う役割

 危険性の査定(アセスメント)は、各方面の専門家によって、実験や調査に基づく科学的根拠から当該物質によってヒトで起きる健康被害を予測し、 100万人に1人程度の確率に抑え込むための管理措置と管理基準を策定する役割

Page 45: 食品の安全性確保に関するシステム構築

九州九州農政局

Page 46: 食品の安全性確保に関するシステム構築

九州農政局

九州農試

Page 47: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品衛生問題の解決に獣医療が果たすべき役割検査官としての役割にとどまらず、21世紀の食の問題について、包括的指針を提示すること地方化の時代を切り開くために全国一律ではなく、より高度なサービスを提供する道産食品安全確保特別対策事業費(HACCP推進事業)道産食品安全確保特別対策事業費(HACCP推進事業)

保健 福祉部   実施期間(始期)11 年~13 年(期限)   関係課・関係事業:水産林務部水産経営課、農政部酪農畜産課・流通対策課、経済部地域産業課、総合企画部経済企画室 環境生活部消費生活課   予算額(千円):平成 11 年度 13 ,383

「北海道だからできる」と言い訳せず、「北海道だからできる」と言い訳せず、「九州は一つ」でやってみようではないか!「九州は一つ」でやってみようではないか!

Page 48: 食品の安全性確保に関するシステム構築

食品事業者を格付け評価 全国初、北海道が導入

段階7以上 :☆☆☆☆ 6  :☆☆☆ 5  :☆☆    4  :☆        3  :        1~2 :1未満:

評価HACCPに基づいた高度な自主管理を実施しています。            HACCPに基づいた自主管理に積極的に取り組んでいます。HACCPに基づいた自主管理に取り組んでいます。自主管理ができており HACCP に基づいた取り組みが可能です。自主管理に積極的に取り組んでいます。自主管理に取り組み始めました。もう少し努力しましょう。

 北海道では、平成11年7月に平成11年7月に「北海道食品安全協議会「北海道食品安全協議会」を設置」を設置し、安全で健康的な食環境づくりのための諸施策、特にHACCPに基づく自主衛生管理の導入推進について検討を始め、平成14年3月に、協議会から「HACCP導入促進に関する試案」の中で、評価基準となる141のチェ141のチェック項目からなる「評価調書」ック項目からなる「評価調書」が示されました。 「評価調書」を策定するに当たっては、次の点が留意されました。 ① 事業者が自主的に取り組みやすいように、基本的なものからチェック項目を設 し 、徐々に高いレベルを目指すように、項目を設定する。 ② HACCPを導入するためには、その土台として、手洗いの徹底や調理機器の洗浄消毒など一般的衛生管理の取り組みが重要なため、一般的衛生管理事項に重点を置いた評価基準とする。 ③ ハード、ソフト両面で判断し、なるべく人的、資金的負担をかけない基準とする。

「北海道食品安全協議会」「北海道食品安全協議会」

Page 49: 食品の安全性確保に関するシステム構築

「製造・加工」段階での格付けを実施した北海道は、「生産」段階での第三者認証を構築することは容易であるが、九州は???

Page 50: 食品の安全性確保に関するシステム構築
Page 51: 食品の安全性確保に関するシステム構築

リスクアナリシスと国民衛生「農業と経済(昭和堂)」特集号(2002年12月号)

 危険性の査定(アセスメント)は、各方面の専門家によって、実験や調査に基づく科学的根拠から当該物質によってヒトで起きる健康被害を予測し、 100万人に1人程度の確率に抑え込むための管理措置と管理基準を策定する役割

 危険性の管理(マネジメント)は、査定で提起された管理措置と管理基準が行政のどの部門で実施可能かを検討し、農場から食卓までの各段階での安全確保施策を実行し、監視体制をとる役割

 危険性の情報交換(コミュニケーション)は、査定と管理の連携が円滑にいくようにする企画・立案、組織化、進行の調整、成果の評価を行う危険性解析における司令部であり、生産から消費までの情報交換も担う役割

Page 52: 食品の安全性確保に関するシステム構築

FoodNet PresentationsHigh-Risk Food Consumption, handling, and Preparation Practices of Adults in the FoodNet Sites, 1996-1997

取材人数:  7493人取材方法: 電話実施時期:  96 年7月 -97年 6 月

生焼けハンバーガー( pink hamburgers)を好む: 34%

高所得( >=$60,000)  45% > 低所得( <$60,000)  30%

大卒以上  38% > 高卒以下  25%他の人種  36%  > 黒人  12%

カリフォルニアとコネチカット州  43% > 他の州  27%

半熟卵を好む:  18%オレゴン州  23 %  > 他の州  16%

未殺菌生乳を好む:  1.5 %スペイン系  4.9 % > 他の人種  1.4%

食文化・食習慣

Page 53: 食品の安全性確保に関するシステム構築

Rallying the Troops to Fight Food-Borne Illness食品媒介性疾患との戦いに向けた組織の再編成

by Audrey Hingley , FDA Consumer magazine (November-December 1997)

Food Safety Misconceptions

"People don't see food safety problems as related to their personal food handling practices," says Alan Levy, Ph.D., a statistician and chief of the consumer studies branch in FDA's Center for Food Safety and Applied Nutrition.

"Consumers have major misconceptions regarding food-borne illness. Most people think food prepared at home is safer than restaurant food although food safety experts say the opposite is true. They also think food-borne illnesses are mild. If people don't see food-borne illnesses as a real problem, they will be less likely to change their behavior."

"Two concepts are important--alerting people to the risks, and assuring people," he says.

食品の安全性についての誤解

「人々は、自分自身の食品取扱いと関連した安全性自分自身の食品取扱いと関連した安全性の問題の問題について理解していない」と、FDAの「食品の安全性と栄養センター」消費者研究室長 アラン博士は言う。「消費者は食品媒介性疾患について大きな誤解をもっている。大半の人は、レストランの食事よりも家庭で用意した食事が大半の人は、レストランの食事よりも家庭で用意した食事がより安全であると思っているが、安全性の専門家は正反対でより安全であると思っているが、安全性の専門家は正反対であると言っている。あると言っている。また、大半の人は食品媒介性疾患などたいしたことはないと思っている。人々が食品媒介性疾患を現実問題として理解しない限り、自身の行動を変えようとはしないだろう。」「二つの考えが重要である: 人々にリスクを警告人々にリスクを警告すること、人々を安心させることすること、人々を安心させること」と彼は言う。

Page 54: 食品の安全性確保に関するシステム構築

Food Safety Initiative: Food Safety Initiative: Education ComponentEducation Component 1998 1998Food Safety Initiative Education Efforts

SCHOOLSCHOOL-BASED EDUCATIONResearch Report Guides Planning of Food Safety Education for Childrenfor ChildrenBringing the Farm-to-Table Food Safety Initiative to Classrooms Nationwide

CONSUMER EDUCATIONFood Safety for Seniorsfor Seniors National Food Safety Education Month (NFSEM) Continuing Education Programs Fight BAC!TM National Food Safety Information Network Public Awareness Campaigns

Consumer Research

PRODUCER EDUCATION

FSTEA: "Food Safety Training and Education Alliance for Retail, Food Service, Vending, Institutions and Regulators." State and Local Retail Food Regulatory Staff Training

RETAIL EDUCATIONEducational Outreach Program for the GAPs/GMPs Guidance International Producer Education

何よりも学校教育が大切

次には消費者教育

ものには順序が大切

Page 55: 食品の安全性確保に関するシステム構築

SCHOOL-BASED EDUCATION学校を拠点とした教育

Research Report Guides Planning of Food Safety Education for Children

子供のための食品安全教育計画についての研究報告書The report, titled USDA/FDA Education Initiatives: Evaluating the Placement of Food Safety Education in Schools, found that food safety education was viewed by education experts as an important topic for students to study, though not a high priority issue at present. The research indicated that science would be the most effective subject area and that middle and high school would be the most appropriate grade levels for food safety education.

食品安全教育は、現時点では高度の優先事項ではない食品安全教育は、現時点では高度の優先事項ではないが、生徒が学ぶべき重要な課題である、と教育専門家が、生徒が学ぶべき重要な課題である、と教育専門家が総括した。食品安全教育のため、科学が最も効果的が総括した。食品安全教育のため、科学が最も効果的な学業領域であり、中学・高校が最も適した学業水準な学業領域であり、中学・高校が最も適した学業水準にある。にある。 戦後の学校給食制度により栄養士が配置され、栄養学について 戦後の学校給食制度により栄養士が配置され、栄養学について

は学校教育の中で教育されてきたが、衛生学に関しては「保健・は学校教育の中で教育されてきたが、衛生学に関しては「保健・体育」で若干触れられるものの、食品衛生学となると教育スタッ体育」で若干触れられるものの、食品衛生学となると教育スタッフすらいない。昨今の食材バッシングの中で、フすらいない。昨今の食材バッシングの中で、食品衛生学に食品衛生学について全く教育を受けていないついて全く教育を受けていないメディアの方々が俄か勉強メディアの方々が俄か勉強で補充した断片的知識を振りかざし、同様に食品衛生学を知らなで補充した断片的知識を振りかざし、同様に食品衛生学を知らない主婦の方々が右往左往する構図は、い主婦の方々が右往左往する構図は、学校教育の改善・充実によ学校教育の改善・充実によって正さなくてはならない。って正さなくてはならない。

Page 56: 食品の安全性確保に関するシステム構築

FDA Foodborne Illness Education Information CenterFDA Foodborne Illness Education Information Center

"Changing Strategies, Changing Behaviors

Bringing the Farm-to-Table Food Safety Initiative to Classrooms Nationwide 全国的に、農場から食卓までの食品安全活動を教室に持ち込むこと

FDA is collaborating with USDA and the National Science Teachers Association to develop a new food science supplemental curriculum aimed at middle and high school students. The project incorporates the farm-to-table, production-consumption chain in a science-based education program.

食品医薬品局は、農務省および全米科学教員連盟と連携して、中学生・高校生向けの新しい食品科学補助カリキュラムを開発した。このカリキュラムでは、科学を基礎とする教育プログラムに、農場から食卓まで、生産から消費までの流れを組み入れた。食品媒介疾患を予防するための、省庁を跨る新たな戦食品媒介疾患を予防するための、省庁を跨る新たな戦

略略連携管理連携管理「食品安全基本法」を立案する際、新たな「お目付「食品安全基本法」を立案する際、新たな「お目付

役」を設けるようなことではいけない。省庁の壁を超役」を設けるようなことではいけない。省庁の壁を超え、既存の勢力をどのように結集して、有効な活動がえ、既存の勢力をどのように結集して、有効な活動が展開できるかを先ず検討し、そのための司令部をどう展開できるかを先ず検討し、そのための司令部をどうするかである。するかである。

食品医薬品局 農務省 全米科学教員連盟

Page 57: 食品の安全性確保に関するシステム構築

From farm to table とは、 一つの段階でリスクをゼロにすることは困難であっても、農場から食卓ま農場から食卓までの各段階における制御効果の積算での各段階における制御効果の積算によって、最終的な健康被害を防止し、食品の有用性を手にすること

 安全性(安全性( SafetySafety )とは、)とは、病原体や有害化学物質などによる危害( Hazard )が生じる危険性( Risk )について、社会的に許容できる限度を意味します。危害が全社会的に許容できる限度を意味します。危害が全くないことを意味するものではありません。くないことを意味するものではありません。危険性解析( Risk Analysis )に基づいて、有害性と有用性を定量的に評価し、何がしかの危険性(何がしかの危険性( RiskRisk )を容認するこ)を容認することで新たな有用性を手に入れることとで新たな有用性を手に入れることです。

「安全性」の意味を共通のものとすることが、最も基本的課題「安全性」の意味を共通のものとすることが、最も基本的課題「経済発展の源はリスクをとろうとする人間の性向であるとア「経済発展の源はリスクをとろうとする人間の性向であるとアダムスミスが言っている。古来、このリスクをどう分散し許容ダムスミスが言っている。古来、このリスクをどう分散し許容するかが大問題だった」との経済学者の見解 (するかが大問題だった」との経済学者の見解 ( 19991999 年初頭の年初頭の毎日新聞「余禄」)毎日新聞「余禄」)