経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

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緊デジとは 緊デジとは、経済産業省による「コンテンツ緊急電子化事業」の略称です。この事業では、国内の出版物を 2012年の1年間で6万冊電子化することを目指します。 本事業は日本出版インフラセンター(JPO)が受託し、電子化を行う事業者(制作会社)を差配する中核企 業として(株)パブリッシングリンクが採択されました。当サイト「緊デジ.jp」は、JPOの委託を受けパブ リッシングリンクが運営管理しています。 ■概略 電子書籍市場の拡大及びそれに伴う被災地域の知へのアクセスの向上に向けて、書籍の電子化作業に要する 製作費用を国が補助します。 補助率は電子化費用金額の50%(条件によっては3分の2) さらに代行出版社である(株)出版デジタル機構(パブリッジ)と契約すると初期費用が “ほぼ0円”(費 用を出版デジタル機構が立替え)となります(*補助金分の消費税は出版社の負担となります)。 出版デジタル機構は本事業の代行パートナーとして、事業全体の遂行に全面協力を頂いています。 書籍の電子化 6万冊 経済産業省 受託 委託 中核企業 差配 制作会社公募・採択・発注管理 電子書籍制作 申請 代行申請 直接申請 JPO 出版デジタル 機構 各出版社 電子化依頼 各制作会社 パブリッシング リンク コンテンツ緊急電子化事業 - 1 -

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Page 1: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

緊デジとは

緊デジとは、経済産業省による「コンテンツ緊急電子化事業」の略称です。この事業では、国内の出版物を2012年の1年間で6万冊電子化することを目指します。

本事業は日本出版インフラセンター(JPO)が受託し、電子化を行う事業者(制作会社)を差配する中核企業として(株)パブリッシングリンクが採択されました。当サイト「緊デジ.jp」は、JPOの委託を受けパブリッシングリンクが運営管理しています。

■概略

電子書籍市場の拡大及びそれに伴う被災地域の知へのアクセスの向上に向けて、書籍の電子化作業に要する製作費用を国が補助します。

補助率は電子化費用金額の50%(条件によっては3分の2)

さらに代行出版社である(株)出版デジタル機構(パブリッジ)と契約すると初期費用が “ほぼ0円”(費用を出版デジタル機構が立替え)となります(*補助金分の消費税は出版社の負担となります)。

出版デジタル機構は本事業の代行パートナーとして、事業全体の遂行に全面協力を頂いています。

書籍の電子化6万冊

経済産業省受託

委託

中核企業

差配

制作会社公募・採択・発注管理

電子書籍制作

申請 代行申請

直接申請

JPO 出版デジタル機構

各出版社電子化依頼

各制作会社

パブリッシングリンク

コンテンツ緊急電子化事業

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Page 2: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

■目標予算規模

・補助金額(上限) 約10億円・事業総額 約20億円・電子化書籍のアイテム数 約6万タイトル

■電子化する書籍タイトルについて

電子化の補助をする書籍は、出版社審査を通った出版社からタイトル申請を受け、書目選定のガイドラインをもとに選定します。ご不明な点はJPOもしくは出版デジタル機構へお問い合わせください。

対象出版社の定義①日本の国内企業であること。中小企業であること②パブリッシャーズフォーラム(有識者委員会)へ参画している出版団体の会員、(社)日本出版取次協会へ加盟の会員と取引があること、又は(株)地方・小出版流通センターと取引があること

③ISBN出版社コードを保持しており、以下の義務を履行していること・国際本部運営資金(旧:国際本部分担金)を支払っていること・書籍JANコードを使用している出版社は書籍JANコード登録申請及び3年ごとの更新を行っていること④日本出版インフラセンター 商品基本情報センターへ課金承諾書を提出していること

優先事項①東北6県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)の出版社については2/3補助とする②昨年の新刊発行点数の2倍までを優先とする(日本出版インフラセンターの商品基本情報センターに対する登録済対象書籍の2倍) ※7月24日に撤廃

③申請日の早いもの

書目選定の基本的な考え方以下の優先順位に則り、書目の選定を行う① 被災地域における知へのアクセスの向上② 被災地域における新規事業の創出や雇用の促進③ 電子書籍市場の活性化

対象書籍の定義① ISBNコードが付与されていること(雑誌は対象外)② 出版社が対象書籍のデジタル化に対し、権利者から許諾を得ていること(万一問題が発生した場合には、出版社が責任を負うこと)

③ 図書寄贈にふさわしい書籍であること。また、図書館からの要請があれば寄贈が可能なこと可能な範囲で寄贈できること。 ※7月24日に緩和

対象書籍選定の優先順位優先順位1: 東北関連のもの(例:著者が東北に関係する、物語の主要な舞台や研究のテーマ等が東北6県である、震災復興に関連する地震災害原子力関連である など)優先順位2 : 審査委員会メンバーの推薦

本事業で選定した書籍名および出版社名は、すべてネット上でも公開されます。上記の定義に沿った書籍タイトルを申請してください。

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Page 3: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

■電子書籍について

電子書籍にはEPUBやPDFなどたくさんのフォーマットがありますが、今回の緊デジでは、フィックス(画像)型とリフロー(テキスト)型それぞれに対して、XMDF/ドットブック/EPUB3という合計6種類のフォーマットで制作します。

書籍の電子化を希望する出版社は、それぞれの特徴をご理解の上、ご希望の電子書籍フォーマットをお選びください。フォーマットなどがよくわからない場合は申請時に「どちらでもよい」を選んでいただけば、制作や販売などを考慮して事務局が最適のフォーマットを選択します。なお、現在はEPUB3での生産体制がまだ確保できておらず、XMDFとドットブックでの生産を先行させています。

また、緊デジで制作する電子書籍は中間作業データを保存しますので、将来的なフォーマットの変更などに合わせて変更や変換が可能となるように制作します。フォーマット技術などは日々変化・発展しますので、安定するのを待つことなく電子化を進め、配信を開始していただくことをお勧めします。

・フィックスとリフロー

緊デジのフィックス型とリフロー型は、「画像型とテキスト型」に言い換えることができます。

印刷物である底本を1ページずつスキャンし、その画像をまとめたものがフィックス型です。電子化されたコミックなどはほとんどがこのフィックス型です。

緊デジでは、電子書籍では再現の難しい複雑なレイアウトの本や図版の多い本、DTPデータが残っていない古い既刊書、特殊な記号や数式などを多用している書籍もフィックス型で制作します。

フィックス型の特徴としては、制作コストが安く、どのような複雑な書籍でも電子化することができます。ただし文字までも画像化してしまうため、ファイルサイズが50~100MBと大きめになるほか、電子書籍の魅力である「検索」もできません。将来、OCRという画像文字認識技術が発展すればフィックス型でも検索の可能性はでてくると考えていますが、いまはまだ難しいのが現状です。

また、通常の書籍の判型サイズに比べ、電子書籍リーダーデバイスは表示画面サイズが6インチ程度となる場合があります。これは文庫本よりもさらに小さいため、フィックス型ではページ全体が縮小表示され、文字が小さく表示されてしまいます。スマートホンなどでの表示も同様です。そのため、緊デジではフィックス型の閲覧には7インチ以上のタブレットデバイスを推奨しています。

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Page 4: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

フィックス型(画像型)

フィックス型の電子書籍は、紙の本をそのまま画像スキャンしたものなので、底本のノンブルなどもそのまま表示される。

底本をそのまま表示しているので、文字サイズは小さく表示されてしまう。拡大表示すると表示エリアから文字がはみだしてしまう。

段組や図版などの入った書籍もそのまま電子化できる。

リフロー型(テキスト型)

リフロー型の電子書籍は、デバイスや環境によってフォントや文字サイズなどが変わる。文字のサイズを拡大すると、文章は先に送られ、自動で表示ページ数が増える。

複雑なレイアウトは再現できず、基本的には文芸など文字中心の読み物に採用される。

リフロー型というのは、底本書籍の文章をテキストとして取り出し、電子書籍として組み直したものです。技術的にはWebページを(日本語の場合は縦組で)パッケージ化したものと考えられます。検索もできますし、文字のサイズも読者が好きなように変更できます。ただし文字の表示サイズを大きくするとテキストはリフローされ、全体のページ数が増えてしまうため、「Xページを参照」といった指示は出来ません。

現在では一般的に「電子書籍」と言った場合、リフロー型を指すことが多いようです。読者からすると自分の視力に合わせて文字の大きさを変えられたり、好みのフォントに変更できる点が魅力的です。また、テキストなので1冊のファイルサイズが小さく済み、1MB以内に収まってしまうタイトルが大半です。メモリーカード内にたくさんの電子書籍を保存しておいて、好きなときに選んで読めるという利点があります。

しかし、リフロー型は底本からテキストを取り出して組み直すので、フィックス型よりも制作コストがかかります。緊デジではDTPデータからテキストを取り出しますが、DTPデータが残っていない場合はOCRなどによる再入力が必要となりますし、DTPデータで制作した場合も、印刷と電子書籍では使用できるフォントや文字コードが違うため、「電子書籍では使用できない文字」が出てしまい、校正の時には文字化けがないかどうかの確認が必要となります。

・XMDFとドットブックとEPUB3

フィックス型とリフロー型のそれぞれに、XMDFファイル形式とドットブックファイル形式が存在します。XMDFはシャープ社の、ドットブックはボイジャー社のファイル形式ですが、緊デジでは両ファイル形式のうち共通の機能のみを選択して仕様化していますので、XMDFとドットブックに関する機能差は無いものと考えていただいて結構です。

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Page 5: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

電子書籍を購入していただく読者様にも、XMDFとドットブックそれぞれの見え方や操作方法の違いなどを、できるだけ意識させない方向で販売する予定です。

XMDFとドットブックのほかに、緊デジではEPUB3での制作も予定しています。EPUB3はオープンな標準仕様のフォーマットで普及が期待されていますが、まだ細かい制作ルールや表示に関する仕様の統一が確定しておらず、現在策定作業中です。緊デジで制作するEPUB3は、XMDFやドットブックと、電子書籍としての機能差はほとんどありません。

■フォーマットの選択

本事業で電子化する書籍は、基本的に文芸や評論など読み物系の書籍を想定しています。カラー写真を多用した雑誌や絵本などは、本事業の範囲では電子化できない可能性があります。また、リフロー型はDTPデータの提出が必須となっていますが、DTPデータでもバージョンによっては利用できないものがありますのでご注意ください。

緊デジでは申請時のフォーマット選択をA(フィックス)とB(リフロー)に分けました。さらに、Bには底本から文字入力をおこすB-2型も選択できます。ただし、B-2は文字入力のコストが大きいため、制作数は限定され、出版社からの希望を受けた後、審査委員会WG(書面審査)にて選定を行います。

A:フィックス型

B-1:リフロー型

B-2:リフロー型

・DTPデータなどのテキストがない、もしくはデータが古い既刊書・レイアウトが複雑か、図版点数の多い書籍・特殊な記号や数式などを多用している書籍・日英以外の他言語文字を使用している書籍・大判(B5判以上)の書籍は、表示や文字が縮小されるため不向き・底本が1冊あれば制作可能

・近年のDTPデータが残っている書籍(InDesign CS以上、もしくはQuark Xpress 4.1以上が必須)・文章中心の読みもの書籍

・DTPデータが残っていない書籍・文章中心の読みもの書籍・最終決定は審査委員会の選定による

緊デジは「既刊書の電子化」が目的なので、電子化に合わせての改訂や修正は出来ません。フィックス型で可能なのは不要部分の削除(白塗り)のみで、削除した部分は白く空きます。文字修正やツメ/送りなどは不可能です。

リフロー型の場合は、多少の文字修正が可能です。ただし、基本的には表記の間違いを修正する程度までとし、新たに推敲しなおして文章を差し替えするような作業はお断りしています。

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Page 6: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

文字入力から制作するB-2型は、文化的価値があるもの、話題作・最新作など電子書店における売れ筋となりうるもの、東日本大震災関連など東北振興に寄与するもの等を基準として、審査委員会が選定します。

■出版社が用意する入稿データ

フィックス型の場合、出版社は入稿用データとして底本:1冊(可能な場合は2冊)カバー付きを提出してください。(東北三県の図書館へ寄贈する場合は、さらに3冊が必要)

使用する版・刷は各出版社でご判断ください。入稿されたものを「底本」とします。底本はスキャン画像化するため、汚れ・破れ・乱丁のないものをご用意ください。底本は断裁スキャンされ作業終了後に出版社へ原稿として返却されます。不要な場合でも、返却後に出版社が廃棄してください。

リフロー型の場合は、底本と同時に、印刷入稿時に使用したDTPデータをCD-RもしくはDVD-Rに保存して提出してください。

DTPデータは InDesign CS以上、QuarkXPress 4.1以上を限定します。Windows/Mac OSどちらのバージョンでもかまいません。CD/DVDの盤面には、OSバージョンおよびアプリケーションバージョンをわかる範囲で記入してください。欧文フォントなどは添付しなくても大丈夫です。

それ以外の、PDFやQuark Xpress 3.3以前、PageMaker、Microsoft WORD、電算写植用組版データなどは、緊デジ電子書籍用の入稿データとして利用できません。ご不明な場合はお問い合わせください。

■緊デジ電子書籍の仕様

緊デジで制作する電子書籍の技術仕様書や制作ガイドラインなどは、緊デジサイト上ですべて公開しています。仕様書は出版社向けと制作業者向けの内容に分けて書かれていますので、それぞれの立場からご確認いただきますようお願いします。(http://www.kindigi.jp/download/)

なお、仕様書などは頻繁にアップデートしていますので、必ず最新版をダウンロードしてください。

■申請、制作、配信までの流れ

・代行申請と直接申請

□代行申請出版デジタル機構を通して代行申請をした場合、申請に面倒な手間を省くことができます。出版社は底本(およびリフロー型はDTPデータ)を用意するだけで、電子書籍の制作から配信(電子書籍書店サイトでの販売)まで、すべてを出版デジタル機構が代行します。(校正確認は出版社に行っていただきます)

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Page 7: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

出版デジタル機構では、基本的に配信を希望する主な電子書店へ電子書籍データを卸す予定ですが、出版社様からのご要望に沿った配信先のみにすることも可能です。また、電子書籍の売り上げのうち、一定割合が販売当初より、出版社へ支払われます(*原則として一定期間、出版デジタル機構のみが配信・販売いたします)。

また、出版デジタル機構へ代行をさせた場合、電子書籍制作費から補助金を引いた残りを出版デジタル機構が立替ますので、出版社の初期費用は“ほぼ0円”となります(*補助金分の消費税は出版社の負担となります)。その代わりに電子書籍の配信・販売時に、一定の期間、一定の割合で売り上げから手数料を引かせていただきます。期間や割合などにつきましては、出版デジタル機構へお問い合わせください。

さらに、中間作業ファイルを出版デジタル機構がアーカイブとして保存し、将来的に新しい電子書籍フォーマットが出てきた場合、それに変換対応することを目指します。技術革新の度に新フォーマットで作り直す必要がでないよう、汎用性の高い仕様でデジタルデータをバックアップ保存いたします。

□直接申請出版デジタル機構を通さず、出版社がJPOへ直接電子化の申請をすることも可能です。その場合、電子化費用の半額を出版社に先払いで負担していただきます。また、制作した電子書籍の配信先(電子書店)などについても、出版社が直接個別に契約していただくことになります。JPOは制作した電子書籍ファイルと中間作業ファイルを出版社へ納品した時点で完了となります。

・制作会社の指定

緊デジ事業の制作会社は、公募の上、試作の品質や見積りを精査し、東北での作業割合などを総合的に判断した上で採用を決定しています。どの会社にどの出版社の作業を行っていただくかは、基本的にパブリッシングリンクが指定します。

しかし、出版社からの制作会社指定にも一部お応えしています。その場合は原則として、デジタル化する出版物のDTPデータを制作・所有していることが前提となります。

出版社が、自社の出版物(印刷用)を制作してきた制作会社へ緊デジの電子書籍制作を依頼したい場合は、パブリッシングリンクへ推薦状をお送りください。詳しいことはパブリッシングリンクへお問い合わせください。

・緊デジ申請システムと書誌データ

各出版社は出版デジタル機構もしくはJPOとの契約締結の後、個別のタイトル申請、電子化クレジット(書誌情報)の登録確認、底本の送付、校正、配信(納品)という流れになります。

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Page 8: 経産省コンテンツ緊急電子化事業・事業説明資料

この間の作業の流れは、基本的にすべて緊デジサイトの出版社メニュー内にある「出版社タイトル申請システム」で行います。現在作業がどこまで進んでいるのかの確認や、校正のやりとりなどもすべてタイトル申請システム内で行いますので、システムの使用方法をご理解いただけますようお願いいたします。

出版社タイトル申請システムの操作マニュアルは、緊デジのダウンロードページから入手してください。

また、電子書籍の校正に関しては、「緊デジ 電子書籍校正の手引き」を用意しています。こちらもダウンロードページから入手できます。http://www.kindigi.jp/download/

・電子化クレジット(奥付)

緊デジで制作する電子書籍には、底本の奥付が画像でそのまま掲載され、さらにその後へ追加で「電子化クレジット」という電子書籍の奥付が入ります。

電子化クレジットには次の項目が入ります。

書名[必須]/著者名[必須]/発行者名[版元の任意]/発行[必須]/(発行連絡先住所・URLなど)[版元の任意]/著作権[版元の任意]/電子書籍発行日[版元の任意]/電子書籍制作日[版元の任意]/電子書籍制作会社[推奨]/(その他注意事項:改ざん・複製禁止の断り書き。著者プロフィール。デザイン・イラスト・写真等の権利処理情報など最大500文字まで)[版元の任意]

書名 銀河鉄道の夜著者名 宮沢賢治発行 JPO出版 〒◯◯◯-◯◯◯◯ 東京都新宿区XXX町◯ー◯ー◯ 電話 ◯◯◯◯ー◯◯◯◯著作権 (c) Kenji Miyazawa 20XX電子書籍発行日 ◯◯◯◯年◯◯月◯◯日電子書籍制作会社 ◯◯◯◯印刷株式会社

電子化クレジットの各項目は、タイトル申請時にシステム上で入力・確認が出来ます。書誌情報の読みや誤字なども含めて、タイトル申請時にご確認いただき、間違いがある場合は修正してください。

必須項目の書誌情報は、国会図書館や大学図書館の書誌データベース、大手取次によるBOOKデータベース、近刊情報センターの情報などを国立情報学研究所が統合したものから引いてきています。内容によっては不正確な場合もありますので、表記なども含めて必ず一冊ずつご確認ください。

[任意]の項目は各出版社でご判断ください。何も記入しなければその項目は掲載しません。

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・配信(販売)

緊デジで制作した電子書籍は、基本的にすべて配信・販売することが前提です。販売の予定無く電子化だけを依頼したいというご希望にはお応えできません。

出版デジタル機構が代行する場合は、料率や配信方法で合意がとれれば、主な電子書店へ電子書籍データを卸します。料率などの交渉はすべて機構が行います。

直接申請の場合は、各出版社が個別に電子書店と料率や販売方法などについて交渉していただきます。

■出版社の負担について

出版社のご負担は、JPOへの直接申請と、出版デジタル機構への代行申請とでは、以下のような違いがあります。

□直接申請 □代行申請

■東北関連の補助率について

電子書籍の制作補助率は、各タイトルの内容によって変更されます。

・費用の2/3を補助するケース以下の条件の場合、「東北関連書籍」と判断し、2/3が補助されます。① 出版社の所在地が東北6県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)であること② 内容が東北に関連すること(著者が東北に関係する、物語の主要な舞台や研究のテーマ等が東北6県である、震災復興に関連する地震災害原子力関連であるなど、出版社の申請による)※タイトル申請の際、東北関連理由について記入していただきます。

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・費用の1/2を補助するケース上記以外

※タイトルおよび補助率は全て公開とすることとし、虚偽の記載があった場合には、補助金の対象から除外となります。

詳細はJPO(直接申請の場合)もしくは出版デジタル機構(代行申請の場合)へお問い合わせください。

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付随資料

■本事業の目的

東日本大震災の影響により被災地域では、出版関連事業者の生産活動が大幅に減退し、被災地域の書店等が失われたことにより地域住民の知へのアクセスが困難になっている。

被災地域において、中小出版社の東北関連書籍をはじめとする書籍等の電子化作業の一部を実施し、またその費用の一部負担をすることで、黎明期にある電子書籍市場等を活性化するとともに、東北関連情報の発信、被災地域における知へのアクセスの向上、被災地域における新規事業の創出や雇用を促進し、被災地域の持続的な復興・振興ならびに我が国全体の経済回復を図ることを目的とする。

(経済産業省「平成23年度「地域経済産業活性化対策費補助金(被災地域販路開拓支援事業(コンテンツ緊急電子化事業))」に係る補助事業者の公募について〈平成23年度第3次補正予算事業〉」2011年12月2日から引用)

■JPOの実施体制

●実施体制と各員会の役割実施体制図

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●JPO各委員会の役割

パブリシャーズ・フォーラム(有識者委員会)事業全体の円滑な推進を図ることを目的として、①事業全体の方針の策定・承認  ②各委員会の人選及び重要事項の報告・調整 ③事業全体の電子化作業及び書目選定の優先順位に関する基本方針等の策定 等を行う。

監理委員会電子化作業を一括して外注する中核企業における事業の監査事業全体の活動状況を把握し、事業が円滑に推進できる様に監督・管理

審査委員会書籍の電子化申請出版社の審査基準、ならびに電子化対象書籍及び東北関連書籍の選定基準・定義を策定し、申請に対する審査業務を行う。

標準化委員会書籍の流通コード、ならびに書誌情報の標準化を図り、本事業で電子化する書籍の運用・管理に供する。併せて、電子化作業の標準仕様の策定等を行う。

普及促進委員会本事業の遂行にあたり、著作権者の理解・出版社の協力を得るための説明会等啓蒙活動を行う。

参考

コンテンツ緊急電子化事業特設サイト 緊デジ・jphttp://www.kindigi.jp/緊デジ事業に関する最新情報や制作についてのFAQ、電子書籍仕様書などの資料を掲載しています。

出版デジタル機構 技術部だより:編集者が知っておきたい「電子書籍の文字化け」http://www.pubridge.jp/info/20120611t/編集者に知っておいていただきたい、DTPデータから電子書籍を作る場合の文字に関する基礎資料。

2012年8月24日 緊デジとは:ver.1.2 コンテンツ緊急電子化事業プロジェクトチーム

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