トピックス解説:おかやまスポーツプロモーション研究会 配布資料
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2017.03.17 【 SSF スポーツ白書発刊記念パネルディスカッション:トピックス解説】
「地方方創生 × スポーツ -スポーツまちづくりという提案-」
おかやまスポーツプロモーション研究会の組成と今後
高岡敦史
岡山大学大学院教育学研究科 講師
博士(体育科学/スポーツ経営学)
都心部への人口流出を食い止める地方創生• スポーツの成長産業化• プロスポーツ・企業スポーツ・民間スポビズの
活性化• 地域におけるスポーツツーリズムの資源開発・
活性化• スポーツ関連組織の経営的自立化・収益事業拡大
地域スポーツの市場化に伴う格差拡大リスク
スポーツは全ての人々の権利・みんなのものスポーツ機会の提供:自治体・スポーツ団体の取組み• スポーツ参画人口の拡大・未実施者ゼロ• 子どものスポーツ機会の充実・習慣化・体力向上• スポーツ指導者・スポーツ推進委員の育成• 総合型地域スポーツクラブの質的充実
公的資金依存に伴う振興政策の破綻リスク
【スポーツ白書 2017 トピックス】 「地方創生 × スポーツ -スポーツまちづくりという提案-」
スポーツによる地域振興地域スポーツの振興スポーツまちづくりとい
う提案
スポーツでの「産官学金労言」協働• 一億総スポーツ社会の実現
スポーツを場にしたネットワーキング• 活力があり絆の強い社会の実現
まちづくり系スポーツコミッション• 行政・スポーツ団体・観光産業
等+ α
岡山市の “スポーツまちづくり” にかかわる事業構想と事業展開
おかやまスポーツプロモーション研究会( Sports Promotion for Okayama Community 研究会)
岡山商工会議所スポーツ支援委員会
岡山経済同友会地方創生委員会
(地域振興委員会)(文化・スポーツ委員会)
西口活性化協議会
奉還町商店街組合
JR 西日本岡山支社
言学官産金岡山県
スポーツ振興課教委・保健体育課
岡山市スポーツ振興課
(スポーツ誘致推進室)
岡山市経済局観光コンベンション推進課
(公社)おかやま観光コンベンション協
会
岡山大学教育学研究科(スポーツ)
環境理工学部(都市計画)
地域総合研究センター
朝日医療大学校
山陽新聞社OHK 岡山放送
RSK 山陽放送
TSCテレビせとうち
NHK 岡山放送
oni ビジョン(山陽新聞社系ケーブルテレ
ビ)
スポーツ
岡山シーガルズ(バレーボール V プレミア
リーグ)
ファジアーノ岡山(サッカー J2 )
天満屋女子陸上競技部
TRYHOOP OKAYAMA EXE
(バスケ 3on3 プロリーグ)
岡山県体育協会
日本政策投資銀行
おかやまスポーツコミッション(仮称・今年度設立予定)
まちづくり系スポーツコミッション+ DMO として構想.おかやま地域発展協議体,おかやま円卓会議と連動
2014.10. 創設.これまで毎月開催し, 2017.3 現在で 31回目.産官学金言スポーツから約 90名が参加.毎回 30~ 40名が出席. 会長:梶谷俊介氏(岡山商工会議所 副会頭 岡山経済同友会理事・地域振興委員長 岡山トヨタ自動車㈱代表取締役社長)
岡山事務所 吉田 淳一 元所長 松本 晃 前所長 高橋 淳悦 所長
本店地域企画部 桂田 隆行 氏 稲垣 謙治郎 氏
【既存スポーツコンテンツの活用】 ・ スポーツイベントと連動したまちなか回遊促進プロジェクト ・ プロ・クラブ間連携事業の立案・展開 ・ 地元プロクラブの地域密着活動・事業活動の支援 ・ 地元ゆかりのアスリートの活動支援事業, PR 事業
【スポーツまちづくり】 ・ 岡山駅運動公園口~スポーツ・文教エリアのスポーツコンベンション集積地化,県内他市町村への波及 ・ おかやまスマートベニュー ® 構想-コンベンションエリアのリ・デザイン
【今後の展開の構想(アイディアベース)】 ・ 中心市街地におけるスポーツ合宿誘致 (東京五輪事前合宿,プロクラブによる合宿誘致) ・ スポーツコンベンション集積地化とスマートベニューを起点とした中心市街地の総合的なリ・デザイン提案(公共交通網や道路整備,ホテル誘致などを含む)
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おかやまスポーツプロモーション研究会( SPOC 研究会)
研究会には毎回 30~ 40名が参加
毎回の懇親会は出席率 9割
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おかやまスポーツプロモーション研究会( SPOC 研究会)
研究会での視察はすでに 4回さいたまスポーツコミッション,高崎駅前アリーナ整備,アオーレ長岡,
中野駅前再開発
岡山駅運動公園口エリアの回遊性向上の取り組み
講演会・シンポは 3回実施
地元商店街での取り組み5
地域振興(スポーツによる振興) スポーツ振興(スポーツの振興)スポーツまちづくりガバナンスの構築スポーツ参画の生活文化化
シビック・プライドと市民性の醸成
「暮らし続けたいまち」の構築
新たなスポーツ参加スタイル社会的絆の醸成シビック・プライドの醸成
中心市街地活性化
経済波及効果の最大化インバウンド市場拡大
【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
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1 .6㎞
1 .5㎞
奉還町商店街
西川緑道公園表町商店街
駅前商店街
シティライト スタジアム
ジップアリーナ
県総合グラウンド
1 .9㎞
イオンモール岡山
後楽園
岡山城
【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
岡山駅
岡山大学
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おかやま地域発展協議体
岡山大学の役割と体制
委員長 岡山大学社会貢献担当理事・副学長副委員長 岡山商工会議所、岡山県、岡山市、倉敷市、
中国銀行、山陽新聞社委 員 岡山商工会議所、一社)岡山経済同友会、岡山県
岡山市、倉敷市、中国銀行、山陽新聞社、岡山大学アドバイザー
岡山県内の団体・機関、企業、NPO、学識経験者等事務局 岡山大学地域総合研究センター職 員 数名
協議体の主な業務・テーマ案の持ち寄り・協議会の開催と情報共有・実施計画作成と業務分担確定・研究会・勉強会の開催・協働による調査研究・情報提供・資料作成
・人材育成計画11学部・7研究科・全学センター全学教育院・地域総合研究センター
・実践型教育の企画と実施・研究会・勉強会の企画・地域調査研究の展開・組織のサポート等(全学同窓会)
おかやま円卓会議
・産官学民が連携できるテーマの検討・おかやまの持続発展グランドデザイン検討・雇用創出に向けた人材育成の共通認識
関係部署
岡山商工会議所事務局
一社)岡山経済同友会事務局
中国銀行営業統括部
岡山県総合政策局
岡山市政策局
倉敷市企画財政局
山陽新聞社社長室
事務局が中心となりとりまとめ、組織運営
産官学民で支援体制をとる
ニーズ:経済界、自治体、NPO等開発:主は大学、社会連携で実施
産官学連携人財Farm・実践型教育修了者の登録DBの開発・運営・情報提供サイトの企画・運営・管理・実務家講師の登録・管理・支援・実践型授業への実務家講師紹介・マッチング・キャリア情報の提供(関係機関と連携)・県内企業への就業支援(関係機関と連携)
大学コンソーシアム岡山・産官の後押しによる組織改革の断行・学長会と事務局機能の強化・産官からの要請を周知・検討・決定・各種活動やプロジェクトの積極推進・ICT教育の更なる展開
・岡山県商工会議所連合会代表・一社)岡山経済同友会代表・一社)岡山県銀行協会代表・岡山県知事・岡山市長・倉敷市長・山陽新聞社代表・岡山大学長
教育 医療
技術 まち
グローバルな視座でおかやま創生
支援:岡山大学Alumniの組織・事務所活用
意見具申
方針伝達
おかやま地域発展協議体の組織・体制
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【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
スポーツまちづくり:地域再生計画策定をヒントに
スポーツまちづくりには “みんなで構想すること”
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スポーツまちづくり:地域再生計画策定をヒントに
【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
スポーツまちづくりには “関連施策の一体化” が必要
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ロンドンオリンピックと官学連携(ロンドン市と Oxford 大学)の例
【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
スポーツまちづくりには “協働” が必要
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スポーツアクセス権(移動権)の保障 経済 環境・ 健康・体力
福祉・医療 まちの活性化
内閣府 警察庁国土交通省
他
経済産業省 環境省 エ・
ネ庁農林水産省
他
スポーツ庁 文部科学
省厚生労働省
他
総務省国土交通省経済産業省
他
スポーツ産業創出
スポーツ庁経済産業省
総務省他
スポーツまちづくりには関連トピックの総合化が肝要
地方創生の機運を阻むシステム地方自治体組織も同様の「縦割り」状況 + 真の協働推進が進みにくい
地方自治体:「管理」あって「経営」無し、「執行」あって「政治」無し 加えて、個人金融資産 1,700兆円と法人の内部留保資金が動きにくい
【 SPOC 研究会における共通認識】 スポーツと地域との “幸せな関係” の創出
国民生活や経済の課題解決に横たわる国の「縦割り行政」
スポーツまちづくりへの関係団体・市民の参画・協働
スポーツまちづくりを契機としたシステム変革
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今後のスポーツ振興の方向性-今,問われていること
“ スポーツの振興” と “スポーツによる地域振興” の両立方策とは? スポーツの存在論の二項対立を避けるには? -スポーツ振興は基盤.機能発揮はネットワーク(絆)の力 (自己目的論/手段論) スポーツまちづくり事業体の機能と事業領域は? -スポーツ界・まちづくり界・産業界の横断・統合 (まちづくり系スポーツコミッション) 地方行政の縦割り構造とどう付き合うか? -“変人”職員に依存した部局間連携を超える創造的ゆらぎ
スポーツによる “地方創生” はいかに可能か? 地方創生ステイクホルダーにとってスポーツの価値とは? -スポーツしかできない活性化策の具体化
資本流入&域内循環,雇用創出は可能か? -スポーツ界内の競争から,スポーツ外産業との共創へ
交流人口を移住・定住人口の増加につなげるには? -スポーツの生活文化化と全てのまちづくりとの連動
スポーツまちづくり事業体の持続可能性はどのように担保されるのか? 事業体としての財政的・制度的自立をどう考えるか? -主体的な事業展開が可能な独自財源の確保
多組織協働事業体としての統合性の担保は? -市民的討議を通した多様性を活かす知識創造, ファシリテーターが不可欠
【 SPOC 研究会における共通認識】スポーツと地域との “幸せな関係” の創出に向けた “発問”
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