5.学術調査研究業 ·...

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5.学術調査研究事業 委員会名 開催 (委員長・主査) 回数 下記の事項について協議する。 1.学術事業の統括に関する事項 2.学術調査研究に関する事項 3.国際交流事業(ASHRAE,CIBW062,REHVA等)に関する事項 4.公募型研究と寄付金募集に関する事項 5.戦略的研究に関する事項 6.学術理事管掌委員会の調整に関する事項 7.委員会年次報告、計画、予算、候補者に関する事項 8.成果報告書の出版物(便覧,規格等)への反映方法に関する事項 9.100周年記念事業に向けた企画に関する事項 10.関係理事との連携に関する事項 本委員会の活動計画について次に示す。 1.木質バイオマスの利用実践地域を調査見学する。 2.海外の成功事例(オーストリア・ギュッシング地域など)を収集し、 分析をする。 3.都市域であり、木質バイオマスが十分にある地域を探索し、木質バ イオマスに関する量的把握を行う。 4.新たな建築設備システムを検討する。また、バイオマス利用に関す る業務上のポイントを整理する。 5.想定した対象に計画策定・実施を試行する。 6.他地域で参考になるように手順をマニュアル化する。 7.補助事業での具体化を検討する。併せて、事業化の課題と対策を整 理する。 平成28年度の実施計画を以下に述べる。 1.木質系バイオマスと汚泥系バイオマスの最新事例の調査を3回程度行 う。 2.講演会を2回開催する 3.1年目の成果を踏まえてバイオマス利用施設の計画策定マニュアルを 検討する。 1.学術委員会から諮問を受け研究成果報告書を審査・評価する。 2.学術委員会から諮問を受けた事項について審議する。 3.その他関連事項を審議する。 1.研究委員会に関する事項 ①学術委員会からの指示事項の調整 ②研究委員会成果報告書の提出等の調整 ③平成28年度年次報告書および平成29年度計画書、予算、委員候補の 審議 ④各表彰の推薦(功績賞、篠原記念賞、関連団体からの依頼) ⑤技術フェロー候補の推薦 2.研究助成候補者の推薦に関する事項 ①財団法人鹿島学術振興財団 ②財団法人とうきゅう環境財団 ③財団法人給水工事技術振興財団 ④関係団体からの研究助成推薦依頼に関する検討 1.各小委員会への付託事項とその方向性を確認する。 2.各小委員会の運営・活動・その他諸問題について協議・検討を行う3.シンポジウムを企画・立案する。 4.各小委員会の平成29年度事業計画・予算を検討する。 5 学術委員会 赤司 泰義 4 学術諮問委員会 竹部 友久 3 研究委員会 大岡 龍三 4 木質・汚泥バイオマスの 建築設備用利用に関する 研究委員会 浅野 良晴 6 空気調和設備委員会 長井 達夫 学術調査研究事業 5

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Page 1: 5.学術調査研究業 · あるパーソナル空調におけるビル管など室内環境計測方法に関するあり. 方のほか、主観評価調査表の情報収集を行い、パーソナル空調ならでは:

5.学術調査研究事業

委員会名 開催(委員長・主査) 回数

下記の事項について協議する。

1.学術事業の統括に関する事項

2.学術調査研究に関する事項

3.国際交流事業(ASHRAE,CIBW062,REHVA等)に関する事項

4.公募型研究と寄付金募集に関する事項

5.戦略的研究に関する事項

6.学術理事管掌委員会の調整に関する事項

7.委員会年次報告、計画、予算、候補者に関する事項

8.成果報告書の出版物(便覧,規格等)への反映方法に関する事項

9.100周年記念事業に向けた企画に関する事項

10.関係理事との連携に関する事項

本委員会の活動計画について次に示す。

1.木質バイオマスの利用実践地域を調査見学する。

2.海外の成功事例(オーストリア・ギュッシング地域など)を収集し、

  分析をする。

3.都市域であり、木質バイオマスが十分にある地域を探索し、木質バ

  イオマスに関する量的把握を行う。

4.新たな建築設備システムを検討する。また、バイオマス利用に関す

  る業務上のポイントを整理する。

5.想定した対象に計画策定・実施を試行する。

6.他地域で参考になるように手順をマニュアル化する。

7.補助事業での具体化を検討する。併せて、事業化の課題と対策を整

  理する。

平成28年度の実施計画を以下に述べる。

1.木質系バイオマスと汚泥系バイオマスの最新事例の調査を3回程度行

  う。

2.講演会を2回開催する

3.1年目の成果を踏まえてバイオマス利用施設の計画策定マニュアルを

  検討する。

1.学術委員会から諮問を受け研究成果報告書を審査・評価する。

2.学術委員会から諮問を受けた事項について審議する。

3.その他関連事項を審議する。

1.研究委員会に関する事項

①学術委員会からの指示事項の調整

②研究委員会成果報告書の提出等の調整

③平成28年度年次報告書および平成29年度計画書、予算、委員候補の

  審議

④各表彰の推薦(功績賞、篠原記念賞、関連団体からの依頼)

⑤技術フェロー候補の推薦

2.研究助成候補者の推薦に関する事項

①財団法人鹿島学術振興財団

②財団法人とうきゅう環境財団

③財団法人給水工事技術振興財団

④関係団体からの研究助成推薦依頼に関する検討

1.各小委員会への付託事項とその方向性を確認する。

2.各小委員会の運営・活動・その他諸問題について、協議・検討を行う。

3.シンポジウムを企画・立案する。

4.各小委員会の平成29年度事業計画・予算を検討する。

5

事 業 内 容

学術委員会赤司 泰義

4

学術諮問委員会竹部 友久

3

研究委員会大岡 龍三

4

木質・汚泥バイオマスの建築設備用利用に関する

研究委員会浅野 良晴

6

空気調和設備委員会長井 達夫

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 近年、新たなパーソナル空調事例もいくつか出てきているため、昨年

からの活動を継続し、事例調査を行い、国内における事例集の充実と方

式の分類整理を行う。その上で、昨年までの議論の中で抽出した課題で

あるパーソナル空調におけるビル管など室内環境計測方法に関するあり

方のほか、主観評価調査表の情報収集を行い、パーソナル空調ならでは

の評価項目について整理する。

 事例収集に加え、性能評価方法についても整理し、成果報告書とする

計画である。

 情報技術の進展と、委員の関係した竣工建物における情報技術導入の

状況、スマートコミュニティ事業における空調関連での情報技術の活用

状況について調査をおこない、計画、運用、性能検証等各段階における

情報技術の活用の状況についてとりまとめる。

1.内部発熱に関する継続的な調査・分析(事務所ビル,商業ビル)

2.空調システムの機器容量と内部発熱(内部発熱とVAV、AHU、熱源等

  の関係を分析)

3.外皮負荷算定の精密化と環境応答ファサードへの対応に関する検討

4.前小委員会で提案した内部発熱及び外皮(フレーム考慮等)に係る

  計算法の実装・ケーススタディの実施

5.内部発熱のばらつきと温冷感の個人差を考慮したロバスト空調設計

  法の検討

1.ZEB実現事例の調査と評価

  昨年度に引き続き、ZEB実現事例の調査と評価を行う。

  海外の動向についても調査を行う。

2.ZEB実現可能性の検討

  シミュレーション等により、ZEBの実現可能性について検討・評価を

  行う。

3.ZEB実現のための要素技術、課題の抽出

初年度:エネルギー自由化の動向を整理

    近年の地域エネルギーシステムの調査

    スマートコミュニティのエネルギーシステムの調査

2年度:初年度の調査を基に、システムタイプを整理

    今後の地域エネルギーシステムに求められる役割の検討

3年度:上記の委員会活動を基に、今後の地域エネルギーシステムの方

    向性

1.各小委員会の研究テーマと調査の運営方法について、審議検討する。

2.各小委員会の平成28年度の計画と予算について、検討して管掌する。

3.小委員会の成果が、本学会の各種出版物等の内容に影響する部分を

  明らかにするとともに、関連する委員会に報告する。

4.シンポジウムの企画立案を行う。

5.本学会の功績賞・篠原記念賞・技術フェローを推薦する。

熱環境シミュレーション小委員会永田 明寛

5パーソナル空調性能評価検討小委員会佐々木 真人

ZEB実現可能性検討小委員会

丹羽 英治6

給排水衛生設備委員会大塚 雅之

5

4

空気調和設備における情報技術の活用

小委員会下田 吉之

4

次世代型地域エネルギーシステム検討小委員会

吉田 聡

事 業 内 容

5

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

小委員会設置目的を達成するために下記の事項を実施する。

1.給湯使用量と負荷データの見直し(ASHRAEデータからの脱却)

2.給湯負荷構成の見直し

3.給湯負荷パターンの解析による最大負荷のシミュレーションと動的

  給湯負荷予測による計画・設計法の検討

4.返湯管口径の選定と、配管・機器からの損失熱量の見直し

5.中央式給湯方式、局所式給湯方式や戸別セントラル方式、併用方式

  の課題と用途別適応の検討

6.その他、SHASE-S206、空気調和・衛生工学便覧、実務の知識等改訂

  のための検討

 小委員会の活動を一年延長し、最終年度となる。排水再利用施設のア

ンケート調査結果や現地調査を通しての既存の処理方式の見直しや新し

い標準的な処理方式の提案等も行う方向で検討を進めている。特に雨水

利用に関する内容をアンケート調査や現地調査を通して実態の問題点の

抽出を行い、それぞれについて検討を進める。保守点検の内容、点検頻

度、沈殿汚泥の引き抜き頻度、清掃頻度、管理体制等の稼働後の運用に

ついて、雨水利用運用マニュアル作成を予定している。

 排水再利用施設と雨水利用施設を併せて報告書を作成する。

小委員会設置目的を達成するために下記の事項を実施する。

1.水泳プール設備と浴場設備の基本事項と分類の整理

2.水泳プール設備と浴場設備の計画法と設計法、維持管理法の調査研究

3.循環ろ過設備と加熱・冷却設備の調査研究

4.レジオネラ症対策を含めた消毒の方式と装置の適合の調査研究

5.特殊設備の計画・設計法と維持管理の調査研究

6.『浴場施設のレジオネラ対策指針』『空気調和・衛生工学便覧』等

  改訂のための新規研究・技術の調査

 最終年度として、設計手法や性能評価手法に関する以下2テーマにつ

いて、その検討結果を提示し成果及び課題点等を整理する。

1.節水化設計手法として、排水横主管の搬送性と管決定法に関する基

  礎実験と影響把握

2.性能評価として、泡入浴剤排水の起泡力とその特性の把握

また、これれらの内容に関する成果報告書を作成し提出する。

 大規模厨房設備の施工事例及び関連文献・法令と技術的課題を調査・

整理し、計画の要点をまとめる。

1.初年度(平成27年度):大規模厨房設備の施工事例及び関連文献・

             法令の調査、データの収集。

2.2年度(平成28年度):大規模厨房設備の施工事例及び関連文献・

             法令の調査、データの収集。技術的課題の

             把握。

3.3年度(平成29年度):技術的課題の把握。計画の要点の整理。

             報告書の作成。

大規模厨房設備設計検討小委員会浅野 良晴

10

雑用水設備小委員会岡田 誠之

10

給湯設備の計画・設計法小委員会赤井 仁志

10

水泳プール・浴場設備の計画・設計と維持管理

手法小委員会松村 佳明

5

事 業 内 容

排水・通気システムの設計法検討小委員会

本郷 智大6

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 給水給湯設備システムの最適設計法の確立に向けて、次の活動を行う。

1.各建物用途の給水給湯負荷に関する既往調査データの収集・解析を

  行う(例えば、DECCデータ等)。

2.MSWCプログラムを用いた動的給水給湯負荷算定法の理解を図る。ま

  た、新算定法に適用する各建物用途のモデルの構築を進める。

3.MSWCプログラムを用いた各建物用途の動的給水給湯負荷算定結果の

  精度検証を進める。

4.動的給水給湯負荷算定結果に基づき、設備システムを構成する管径

  ・機器類の最適設計法を検討する。

  また、そのときの省エネルギー性・経済性等の評価を行う。

 現在、ビルの省エネルギー化やCO2削減においてBEMSは必要不可欠な

システムである。そこで、当委員会では、BEMSの計画・設計・運用・更

新に係わる技術、BEMSデータの活用技術およびBEMSを取り巻く最新技術

動向などについて研究している。

 平成28年度は下記1.2.の小委員会を継続するとともに、3.4.の小

委員会を新たに設立する。

1.サブシステム情報連動制御検討小委員会(主査:原英嗣):現状では

  BEMSと連動していない建築設備のサブスシステムの情報をBEMSに取

  り込み、新たなデータ解析や連動制御に活かすための課題抽出、規

  格及び将来展望などを探る。

2.既存BEMS保全・更新検討小委員会(主査:百田真史):BEMSの保全

  ・更新が増加する中、現状における対処事例・方法に関する調査、

  BEMSを提供・使用・保守する立場における課題の整理を行う。また

  BEMS機能の経年変化や中長期データの活用方法について検討を行う。

3.BCP対応型BEMS検討小委員会(主査:増田幸宏):災害に強い建物を

  実現するために、BCP対応型BEMSの検討を目的とする。

  災害対応型BEMSについて情報収集、分析と分類、関連する技術動向

  を調査し、標準的な方法を検討する。

4.建物エネルギーシステムの運用最適化検討小委員会(主査:大岡龍三)

  :数理計画手法やメタヒューリスティック的手法に基づく、最適化

  手法の空調システム・建物エネルギーシステムへの展開、実用化を

  はかる。

 初年度の平成26年度前半は、サブシステム情報連動事例として、主に

入居者情報との連動した最新事例について情報収集を実施した。後半は、

サブシステムとしてビルマル、照明、ブラインド制御、セキュリティに

ついて、保有情報の整理と、現状で取り出し可能な情報と通常では取り

出せない情報について、情報収集を実施した。平成27年度は、引き続き

サブシステムとしてビルマル、照明、ブラインド制御、セキュリティ

(在室者管理)を対象に、個別に保有する情報の整理とBEMS取り込みの

現状分析、サブシステム情報のBEMS取り込むための課題抽出を行うとと

もに、サブシステム情報の活用方法、サブシステム情報の活用方法につ

いて、情報収集と意見の集約を実施した。

 最終年となる平成28年度は、引き続き情報収集を継続するとともに、

小委員会の成果をシンポジウムにて発表し、情報発信と意見収集を実施

する。また、これらの成果を取りまとめて報告書を作成する予定である。

6

事 業 内 容

最適給水システム小委員会

村川 三郎6

サブシステム情報連動制御検討小委員会

原  英嗣6

ビル管理システム委員会大島 一夫

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 BEMSにPCが組み込まれることが一般的となり、PCの発展と並行して普

及が進んできたBEMSであるが、PCは世代交代が早いこともあり、基幹ソ

フトのサポート打ち切りやPCパーツの供給停止といった問題が顕在化し

つつある。また今後、建築物の保守管理ストックが増加することを考え

ると、上記問題のみならず、BEMS全体を見渡した「保全と更新」につい

て検討する時期に差し掛かっている。

 そこで本小委員会においては、現状における対処事例および方法に関

する調査を実施しつつ、BEMSを提供・使用・保守するそれぞれの立場に

おける課題の整理を行う。またBEMS機能の経年劣化や中長期データの活

用方法について検討を行う。これらにより、BEMSの保全・更新の実践に

資することを期待する。

 災害対応型BEMSに必要とされる情報(センサやデータ)やシステムの

仕様を抽出、実態を分析しその活用方策を検討する。

下記のスケジュールで活動予定。

1.平成28年度 :関連する技術動向の調査と検討(委員による情報提供

         を主とした活動)

2.平成29年度 :建物管理システムの仕様検討

3.平成30年度 :仕様の評価と実際の活用を想定した評価の実施

4.平成30年10月:報告書提出

 始めに、1) 既往文献及びプラントもしくは建物のエネルギーシステ

ム運用に最適化を適用している事例の調査・収集、2) 実地データの収

集及び分析、を行なう。1)では最適化に係わる現状を整理し分類するこ

とで現在のトレンド及び将来的に必要とされる要素を俯瞰する。2)では、

委員会参加メンバーをはじめエネルギーシステム運用の実務を行なう事

業者に広く呼び掛け、数多くのデータを収集し分析する。特に、どのよ

うな運用がなされているか、そしてどこに改善点があるのかを技術的な

視点から明確にする。

 次に3) 数理計画手法やメタヒューリスティック的手法に基づく最適

化手法の文献調査を行い、どのような手法の採用が適切であるかの検討

を行う。そのうえで4)最適化手法の実装について検討を行う。運用最適

化にあたるアルゴリズム及びプログラムの作成は、3)で検討した理論的

な知見を多く持つ学術研究ベースで行なう。その際に、2)で明らかにさ

れた実運転データより理論的最適化部分と実務的な運用との間の乖離点

を確認し、その改善方法を活用する。特に、機器の性能特性や動作に関

わる時定数等は個別要素が大きく理論的な取り扱いにおける不確実性の

要因となる。このために実務的なロバスト性及び不確実性への対応が重

視される。また、作成した運用最適化案を2)で得た実地データに適用し、

実務での利用可能性を明確にする。最後に、本小委員会で開発したアル

ゴリズムを各社・各機関で一般に利用できるよう公開を行い、本手法の

全国的な普及をめざす。以上の結果を統合した報告書を作成し、本委員

会の活動のまとめとする。

既存BEMS保全・更新検討小委員会百田 真史

6

建物エネルギーシステムの運用最適化検討

小委員会大岡 龍三

6

事 業 内 容

BCP対応型BEMS検討小委員会

増田 幸宏5

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

1.コミッショニング委員会関連小委員会の活動内容の確認と助言

 平成28年度に終了予定の下記各小委員会について、成果のまとめに向

けて進捗状況を確認すると共に、小委員会活動が機能的に連携するよう

に適宜助言を行い、これによりコミッショニングの研究活動全体を推し

進める。

①建物価値向上に向けたコミッショニングプロセス適用検討小委員会

②機能性能試験標準仕様書策定検討小委員会

③データマネジメント手法検討小委員会

④BIM設備データ標準化小委員会

2.学会内他委員会および外部関連団体との連携をすすめ、コミッショ

  ニングの普及を促進する。

①学会内の他委員会との情報交換と連携を進め、関連する分野におけ

  る研究成果の活用と本委員会研究成果の周知を図る。

②BSCA等の外部関連団体との連携を図り、技術面からコミッショニン

  グの普及を支援する。

3.シンポジウムを開催し、委員会研究成果に対するパブリックコメン

  トを集約し、成果報告書をまとめる。

 BIMをコミッショニングに活かすためのデータの体系化について検討

を行う。

 現状のBIMは、体系化されたIFC規格があるものの設備に関する記述の

仕方はIFCとしても明確に定まっていない状況である。BIMは設備設計・

施工・運用管理において負荷計算、エネルギーシミュレーション、CFD、

積算、可視化、施設管理などの様々なソフトウェアと連動してコミッシ

ョニング業務を劇的に効率化する可能性を秘めている。そのためには、

BIMにおける設備やコミッショニング関連情報の体系的な記述方法を確

立することが必要不可欠である。そこで、コミッショニングのためのBIM

データ体系を検討し、ガイドラインとしてまとめることを目的に活動を

行う。

 今年度はコミッショニングに必要なデータの定義および具体例の作成

を中心に取り組み、ガイドラインをまとめる。

 本小委員会の最終年となる次年度は、以下の活動を行う。

1.データ収集装置(BEMS・ロガー装置等)のエクスポートファイルの

  標準書式仕様書をまとめること。

2.既存のデータ収集装置(BEMS・ロガー装置等)のエクスポートファ

  イルを 1)で規定したデータファイルの標準書式に変換するための

 「標準書式変換ツール」の完成・公開すること。

3.標準書式データを対象としたデータ処理のプロトタイプとなるツー

  ルを完成すること。

4.コミッショニングのためのデータマネジメント手法のガイドライン

  をまとめること。

以上を整理し、報告書を作成する。

1.コミッショニングにおける機能性能試験の作業手順の整理。

  前小委員会で検討した標準マニュアルをもとに、機能性能試験に関

  わる作業内容と必要となる文書類を整理する。

2.機能性能試験の実施項目の整理。

  機能性能試験の実施項目を具体的に整理する。

3.機能性能試験の標準仕様書を作成する。

  機能性能試験を実施するために関係者に提示する標準仕様書を作成

  する。

コミッショニング委員会

高瀬 知章4

機能性能試験標準仕様書策定検討小委員会

上谷 勝洋4

BIM設備データ標準化小委員会山羽  基

6

データマネジメント手法検討小委員会

松下 直幹6

事 業 内 容

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

【平成26年度】建物価値評価に関する調査

1.CASBEE、LEED、銀行系の建物価値評価システム等の概要と普及状況、

  主な適用事例を整理する。

2.建物価値向上に対するコミッショニングプロセスの適用可能性を検

  討する。

【平成27年度】コミッショニングプロセス適用の具体化検討

1.コミッショニングの適用可能性が高い建物価値評価手法に対するコ

  ミッショニングプロセスを検討する。

【平成28年度】ガイドライン作成

1.平成27年度の検討結果をリファインして、ガイドラインとして整理

  する。

 東日本大震災以降のBCP対応、省エネ意識の向上だけでなく、技術的な

進歩も急ピッチであり、建築設備を取り巻く情勢は大きく変わってきて

いる。一方で、「我慢をしない省エネ」の提言があり、単にエネルギー

消費量の削減を目指すだけでは許されなくなってきている中で、「建築

・設備の省エネルギー技術指針」の継続的なメンテを行いながら、大改

訂のための準備作業を行う。

 管掌する住宅および非住宅の2つの指針改訂検討小委員会と連携・協

力しながら、以下の1.~6.をベースに活動して、2020年度までに指針の

大改訂を行う事を目指す。なお、委員会の開催場所は大阪または名古屋

とし、議事内容によって都度決定する。

1.新しい省エネルギー技術等のフォローアップ

2.国内外の動向調査

3.法改正・省エネルギー基準義務化への対応

4.省エネルギーのボトルネックとなるものは何かの検討

5.運転・運用時の省エネ

6.広報的活動

1.建築設備の最新の省エネルギー技術の収集

2.住み手である一般の居住者の方々への、地域事情に即した正しい情

  報提供

3.住宅におけるエネルギー消費の実態調査

4.省エネルギー技術指針の更新

(委員による情報提供を主とした活動)

 建築設備の最新の省エネルギー技術の収集

 最新の機器情報に関する調査

(指針の改訂へ向けた活動)

 関連する技術動向の調査と検討

 関連する出版物の調査

※委員会の開催場所は名古屋または東京とし、議事内容によって都度決

 定する。

建物価値向上に向けたコミッショニングプロセス適用検討小委員会

赤司 泰義

5

住宅指針改訂検討小委員会

岩前  篤6

省エネルギー委員会相良 和伸

2

非住宅指針改定検討小委員会

齋藤 輝幸5

事 業 内 容

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 住宅設備委員会は、住宅設備に関連する多くの諸問題を調査・研究し、

会員は基よりエンドユーザーである一般の住まい手に対しても設備に関

連する情報を提供する事を目的としている。

 次年度は、昨年度に引き続き、継続4小委員会で活動をする予定である。

1.「住宅設備のテンプレート開発」小委員会は、活動期間を1年延長し、

  次年度が最終年度になる。

  アンケート調査結果に基づいてテンプレートを活用し、住宅の省エ

  ネ義務化に対応できる設備テンプレートを開発する。

2.「震災時のトイレに関する調査研究」小委員会は最終年度となる。

  「震災時の上手なトイレの使い方、マニュアル作成のためのガイド

  ライン(手引書)を作成する。

3.「住宅設備における再生可能エネルギーの利活用方法検討」小委員

  会は最終年度となる。太陽光発電、太陽熱、地中熱などの再生可能

  エネルギーの導入事例調査、及び動向調査、基礎データ収集等をと

  りまとめる。

4.「住宅設備のリサイクル推進検討」小委員会は、次年度2年目となる。

  28年度は、引き続き家電リサイクル法や小型リサイクル法の対象と

  なっている家電製品の実態調査、リサイクルを推進する際の課題の

  明確化、他について検討する。

1.国内外の太陽光発電の技術動向と導入事例調査。太陽光発電普及に

  よる課題(廃棄処理など)の調査

2.太陽光発電の自家利用の要素技術調査(電気自動車、蓄電池、エコ

  キュートの日中運転など)

3.情報収集(ZEH、直流電源エアコンなど)

4.太陽光発電の自家利用とZEHに向けたケーススタディ(在宅医療に対

  する対応、集合住宅におけるZEH達成の可能性検討、戸建住宅におけ

  る実測データに基づくZEH達成可能性の検討など)

5.報告書作成

 2年間の検討を設備設計図書のテンプレート化として表現する手法等

をもとに、まとめを行なう。

1.目次項目の策定

2.執筆者の割り当て

3.原稿作成

4.原稿編集

5.モデルプログラムの試行

 2年間の検討を踏まえ、集合住宅の管理組合,防災委員会を対象とし

た震災時のトイレ対策作成のための手引書を作成する。

1.手引書構成(目次)の確定

2.執筆者決定

3.原稿作成

4.原稿審議

5.原稿統合

住宅設備の設計テンプレート開発小委員会

柿沼 整三10

震災時のトイレに関する調査研究小委員会

木村  洋10

住宅設備委員会小野 實信

4

住宅設備における再生可能エネルギーの利

活用方法検討小委員会高村 秀紀

8

事 業 内 容

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

1.我が国における家電リサイクル法や小型家電リサイクル法の対象と

  なっている家電製品のリサイクルの実態調査

2.海外の住宅設備のリサイクルの実態調査

3.リサイクルの実態調査に基づくリサイクルを推進する際の課題の明

  確化

4.リサイクルの適正化に向けた対策の検討

5.最新の住宅設備に使用されている資材量調査

6.廃棄される住宅設備の量の推計

 本委員会では、施工および保全業務における要素技術、プロセスの研

究および標準化を行い、併せて学会の施工・保全分野に従事する会員へ

の還元・貢献を図る事を目的として、H28年度は継続:6、新規:1の7小

委員会で活動を継続する。

 本委員会は、下記の7小委員会の成果に向けた活動が円滑に進められ

るように、支援および情報提供を行う。

 委員は、小委員会主査及び施工・保全に深く係わりのある者14名で構

成する。

 退任は1人で、新任は新規小委員会主査2人である。

 また、年1回程度、見学会を実施する予定。

2015(平成27)年4月~2016(平成28)年3月  

 平成26年3月までに終了した小委員会報告書の修正を踏まえて、汚染

 リスクを中心とした工場の空調機トラブル・リスク事例を調査した。

2016年4月~2017年3月 

 本小委員会としては、厚生労働省の労働災害サイトの検索を通じて、

 汚染リスクを労働災害の見地から報告書としてまとめる予定である。

 下記の1.~4.の「施工・保全における安全・品質向上の手法」につい

て研究する。

1.「安全・品質のためのトラブル・リスク回避シート」の試行に向けた

  具体的取組みと改善

2.労働安全における高齢者安全対策の検討

3.建築・設備の施工分野における熱中症による災害の現状把握と対策

  の検討

4.建築・設備の施工分野における災害の傾向把握と災害事例の調査

1.施工図作成ガイドライン案の作成

2.施工図の収集

3.施工に係わる手直し、トラブルの収集とその集計

4.施工図と施工要領書の内容確認

5.施工図作図の運用方法(作図時間・承認行為等)の検討

2014年4月~  実践的な指針とするために前小委員会の報告書に追加

        すべき項目の決定と内容の検討

        ・フィードバックするためのしくみ(体制のあり方)

2015年4月~  フィードバック指針の作成に向けた構成の見直し

        ・各フェーズにおける基本事項の整理

2016年4月~  フィードバックする判断基準・情報収集シート・運用

        効果

        ・建築業界以外のフィードバック事例のまとめ

        ・報告書の作成

工場における空調設備による汚染リスク検討

小委員会鳥濱 博

6

施工・保全における安全・品質向上の手法

検討小委員会割石 浩幸

10

品質向上のための設計へのフィードバック指針の実践的研究小委員会

小島 和人

10

住宅設備のリサイクル推進検討小委員会

浅野 良晴8

施工・保全委員会飯田 徹

4

事 業 内 容

施工図作成ガイドライン検討小委員会笠置 雄次

10

学術調査研究事業

-13-

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

1.トラブル情報WGにおける活動計画

①トラブル情報の収集と蓄積

②トラブル情報の有効活用

③情報の公開

1.昨年度までは、SBCMに興味をもつ研究者や都市運営事業者を洗い出

  しヒアリングを行った。

  また、それらの研究者や都市運営事業者の課題・ニーズを整理し、

  我々の方向性と合致するターゲットを絞り込んだ。

  とくに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関る事業者

  をターゲットとして検討を行った。

2.本年度の計画としては、ターゲットのニーズを踏まえて、SBCMの観

  点で検討し、ターゲットに対して提案し、採択されない場合は反省

  点を整理する。

  また、その事業者と共同で実務的な視点でSBCMの研究を進め、その

  成果をまとめる。

  さらに、SBCMのための要件、利用技術、適用方法、事業継続の視点

  での評価などを行う予定である。

1.設備機器・配管の腐食事象に関係するQ&Aの作成

・アイデア出しを行う。

・過去の委員会で作成したQ&Aも確認し、重要なものは最新の情報

  を追加してブラッシュアップする。

2.冷却水系統の設計・施工・維持管理に関するガイドライン化の検討

・腐食事例や既存の水質基準に関する情報収集

・水処理メーカーや機器メーカーの委員を追加することで、より詳細

  な議論を行う。

平成27年度に引き続き、以下の事項について検討する。

1.地球環境委員会の活動方針について

2.環境配慮建築アクションプラン小委員会の活動に関する意見交換

3.環境負荷削減技術検討小委員会の活動に関する意見交換

4.環境配慮・防災併活用設備システム計画小委員会の活動に関する意

  見交換

 本小委員会の活動計画は、前年度の環境配慮建築アクションプラン検

討小委の成果を踏まえて、

1.標準的な規模の事務所建築等を対象とした年間シミュレーションを

  基本的な方法とする。

2.2030年の建築設備として普及が期待される技術として、外気冷房、

  昼光利用、BEMS、照明自動消灯の4つとする。

3.自然エネルギー導入のポテンシャルをきめ細かく精度高く推定する

  こと、バックキャスティングによる将来の建築設備の想定の2点を今

  後の方針とし、地中熱・クールピット利用、オンデマンド制御、自

  然エネルギー使用に関する定量的知見を集めることとする。

4.低炭素社会推進会議やAIJ低炭素社会推進・技術分野WGなどと情報交

  換。

の4つを基本方針とする。平成27年度で決定した条件設定に従って、具

体的なシミュレーションによるケーススタディを続ける。

設備機器・配管の信頼性向上小委員会松川 安樹

10

未来都市・施設のためのSBCM小委員会藤井 修二

トラブル情報活用小委員会

前田 幸輝10

地球環境委員会桂木 宏昌

6

環境配慮建築アクションプラン小委員会

岩本 靜男6

事 業 内 容

10

学術調査研究事業

-14-

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 環境負荷削減技術の進化は日進月歩であり地球環境だけでなく、健康、

社会、経済の要求に応じて大きく変化している。以下の活動により、最

新の環境負荷削減技術情報を整理し、技術開発、普及に貢献する。

1.環境負荷削減技術の情報収集、及び普及のための方策検討

2.運用レベルの対策に見られる環境負荷削減技術の調査

3.環境負荷削減技術がもたらす便益のアピール

4.情報交換会への参画または開催

 委員会活動の2年目は、事例を収集するとともに、収集した事例を整

理するための整理シートのフォーマットを検討する。

1.事務所、病院施設を主体に、平常時の環境配慮技術と災害時の設備

  機能維持技術の事例を継続的に収集

2.設備分野別に平常時の環境配慮技術と災害時の設備機能維持技術の

  関係性を整理

3.事例シートの整理フォーマットの検討と作成

 当委員会は管下の小委員会の活動である設備耐震対策については、H24

年度に発行された「建築設備の耐震設計施工法」のフォローとともに、BCP

活動に応じた建築設備耐震の調査について検討する。また火災安全に関

しては、現状の排煙設備に内在するシステム上および管理運営上の諸課

題を洗い出し、その解決法の検討を行う。

これら小委員会の活動について、当委員会としては以下の活動を行う。

1.各小委員会の研究テーマ、運営方法についての検討

2.各小委員会の作業進捗状況の管理、および助言

3.当学会として調査すべき災害が発生した場合の調査目的、調査体制

  の提案

4.他の学協会との共同作業の調整

5.当学会、功績賞、技術フェローの推薦

1.大地震発生の際の調査等の計画・実施

2.24年度に発行された「建築設備の耐震設計 施工法」のフォロー

3.BCP活動に応じた建築設備耐震計画の調査(案:小委員会内で協議中)

1.防災設備機器類の管理運営における課題点および対策案の検討

2.現行の防排煙設備の課題(ダクト漏気、排煙検査等)と対策案の検討

3.防災設備を主とした話題提供

 換気設備全般に関する常設委員会として平成22年4月より活動を開始

し、本年度が7年目(3期目)となる区切りの年である。H25年度から3年

間は以下の小委員会を運営してきた。

1.換気性能小委員会

2.CFDガイドブック検討小委員会

3.CFDパーツ化とBIM応用小委員会

4.室内空気質小委員会

 H27年度で上記の1.から3.の3小委員会が終了したので、それらの成

果の普及・応用を目指して、新たに以下の3小委員会を立ち上げる。

1.高効率換気システム小委員会

2.換気問題へのCFD適用性能検討小委員会

3.BIM・CFDパーツ化小委員会

4.の室内空気質小委員会はH26年度から活動を開始しており、H28年度

  は3年目の活動を行う。

 さらに、H27年度より発足したSHASE-S115、117の改定小委員会と併せ

て4規格の改定作業を支援する。

火災安全小委員会金谷 靖

6

設備耐震対策小委員会木村  剛

4

環境負荷削減技術検討小委員会

村上 正吾6

換気設備委員会近藤 靖史

5

環境配慮・防災併活用設備システム計画

小委員会村上 公哉

5

安全・防災委員会森山 修治

3安全・防災委員会

森山 修治3

事 業 内 容

学術調査研究事業

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委員会名 開催(委員長・主査) 回数

 換気設備委員会内の他小委員会と相互に情報交換をしながら連携して

以下の手順で活動を進めていく。

1.CO2濃度の室内基準値の古くからの研究、最新の知見、国内外基準の

  考え方等を整理する。

2.日本建築学会での室内空気質研究グループと連携、情報共有して、

  基準濃度の考え方について検討する。

3.基準濃度と共に一人あたりの必要換気量の考え方について検討する。

4.学会内外、特に外部からの意見徴収を行うためのシンポジウムを5月

  頃に開催する。

5.意見を集約、整理した上で、再度、基準濃度・一人あたりの必要換

  気量の見直しについて検討する。

6.見直しを図る場合は、SHASE-Sへの提案の準備を行い、建築物衛生法

  ・建築基準法への提案についても検討する。

 前身小委員会での活動を一部継続するとともに、情報収集・整理に基

づき新たなる検討を行う。具体的には、前身小委員会で検討していた2

項目(換気効率WG、換気量測定法WG)に関して、換気効率に関する検討

は継続し、測定法に関する検討は課題設定に関する議論を行うこととす

る。

 小委員会立ち上げ当初は、SHASE-Sの改定項目の提案や、研究課題の

ニーズに関する議論を行うこととし、その後必要に応じてWG等を立ち上

げ、詳細な検討を行うこととする。改定項目に関しては、2016年度に改

定小委員会が立ち上がる、SHASE-S102換気規準・同解説、SHASE-S116ト

レーサガスを用いた単室の換気量測定法(共に平成29年度終了予定)に関

して、改定項目の検討を行った後に基礎資料の収集・整理を行う。研究

課題のニーズに関しては、例えば産業換気、病室換気、非常時換気、乗

り物換気など、具体的に換気問題が顕在化している分野に関して、他業

界・学協会を含めた情報収集を行う。その後ニーズに基づいてWGを立ち

上げ、国内外の研究動向調査・整理等の活動を進めることとする。

1.室内環境を中心としたCFD解析技術の物理的、数学的基礎の包括的な

  整理

2.各種の室内流れ場を対象としたベンチマークテストに関する海外動

  向調査とその結果の整理

3.室内環境設計,設備設計にCFD解析を適用する際に参考となるガイド

  ブックコンテンツの執筆

4.上記成果の出版、シンポジウム等を通じた社会発信

5.換気関連の諸問題に対する国内外のCFD解析技術の適用例の調査

6.ムービングメッシュの利用等、新しいCFD解析技術の適用性評価

7.放射空調・タスクアンビエント空調等、種々の設備技術へのCFD解析

  技術の適用性評価

高効率換気システム小委員会

甲谷 寿史6

換気問題へのCFDの適用性検討小委員会

倉渕 隆6

室内空気質小委員会柳  字

5

事 業 内 容

学術調査研究事業

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Page 13: 5.学術調査研究業 · あるパーソナル空調におけるビル管など室内環境計測方法に関するあり. 方のほか、主観評価調査表の情報収集を行い、パーソナル空調ならでは:

委員会名 開催(委員長・主査) 回数

1.小委員会の成果を公表する小委員会用WEBページを引き続き運用する。

2.WEBページにて見本となるCFDパーツやBIMデータをより多く配布する。

3.利用者の意見を集め、フォーマット修正を行い、CFD解析におけるBIM

  データの利用法のガイドラインを作成する。

4.BIMデータからの、熱負荷計算・CFDシミュレーションに必要な情報

  抽出・共有化について既存手法を含めて検討する。

5.熱負荷計算結果からCFDソフトへ受け渡す情報整理とその手法につい

  て検討する。

6.BIM活用に関して、他の学会や協会の委員会活動等と、相互の活動に

  ついて情報交換を行うとともに連携を図る。

7.小委員会の活動成果を積極的に海外へ発信する。

事 業 内 容

BIM・CFDパーツ開発応用小委員会大嶋 拓也

6

学術調査研究事業

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