6000人のナギヤネ・ナギミチ - nagi...こども園 奈義町 地域のファブ...

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こども園 奈義町 地域のファブ <真庭市> 県産材 スギ / ヒノキ 町外 / 都心 中央広場 「おまつりひろば」 「子育て支援室」 連携 / 補完 行事 / 防災 ⑤⑥ ⑦⑧ ②③④ 連携 / 補完 行事 / 教育 / 福祉 観光 / 視察 農業学習 / 継承 生業 / 交流 文化学習 / ワークショップ 進学 / 就職 魅力発信 /PR アート / 伝統 / 行事 食育 / 地産地消 運営 / 支援 子育て / 生涯活躍 子育て世代 / 働き手 名産品 / 提供 シンボル / 景観 なぎビーフ 黒ぼこ里芋 なぎチャイルドホーム 小・中学校 子育て応援宣言 NagiMOCA 文化センター 「農のニワ」「みんなの菜園」 「調理室」 「ランチテラス」 「ナギミチ」「まちのひろば」 「ナギヤネ」 U・I ターン / 移住 地場森林組合等 製材 / 乾燥 CLT/ 木育 製造 / 加工 田畑 / 牧場 那岐山 町の施設 ヘヤ ヘヤ ヘヤ ニワ <一体利用> <分散・個別利用> ニワ ニワ ニワ ニワ ニワ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ヘヤ ナギヤネ ナギミチ みんな一緒に、遊ぶ、 くつろぐ、食べる、学ぶ S=1/2500 N 近接地駐車場:57 台 敷地内駐車場:24 台 計 81 台 地域ゾーン <中央広場> おまつりひろば 交流ゾーン 管理ゾーン 3~5 歳児ゾーン 0~2 歳児ゾーン 遊戯室 <NagiMOCA> 名義川 シンボルロード 山の景 川の景 町の景 ENT 農の景 職員駐車場 17 台 40 台 まちのひろば 緑化駐車場 <なぎチャイルドホーム> 0 5 20m 広戸風 から守る 町に開く ナギヤネ 職員室 調理室 おまつりひろば エントランス 子育て支援室 中央広場 NagiMOCA 食のニワ 3歳 0歳 1歳 2歳 4歳 5歳 すなニワ 芝ニワ 遊戯室 農のニワ みんなのニワ ランチテラス 一時保育室 菜の花 祭事時 開園時 雨や雪の日でも濡れずに 送迎ができる大きな庇下空間 みんなの菜園 手押しポンプ 近隣農家 農業学習 太陽光パネル (蓄電池) 別棟として独立運用可能 備蓄倉庫 顔の見える 園長室 見える調理室 雨の日でも全力で遊べる 保健室 見通しのよい職員室 手足洗い場 食べられる植栽 エディブル・ガーデン コセ(防風林) コセ(防風林) デン <ふるさと夏まつり> <那岐山麓の恵みまつり> <アート de ミート Nagi> <奈義 MOCA 観月会> なぎチャイルドホーム <夏 / 冬の三世代交流会> 山の景 農の景 雨のみち 那岐山の稜線に 呼応した木板屋根 何にでも使える 異年齢交流 / 地域交流の場 ホタル 野鳥 桜並木 ぶどう棚 ビオトープ ナギの森 名義川の生態系 いなぎ 黒ぼこ里芋 飼育小屋 川の景 町の景 名義川 まちのひろば 緑化駐車場 おそとのステージ 築山 ナギミチ ぽかぽかひろば やねしたのニワ あおぞら布団 ▶つどいの広場「ちゅくしんぼ」 ▶子育てサポート「スマイル」 ▷自主保育「たけの子」 ▷一時預かり「すまいる」 広戸風を遮る 心地よい風が抜ける だんだんひろば 6000 人のナギヤネ・ナギミチ □ちょうどよい大きさで “分散しながら寄り合う” こども園 ■地域のヒト・モノ・コトのネットワーク □みんなの活動が寄り合う「ナギミチ」 □地域を迎え入れる「ナギヤネ」の景 人口約 6000 人が暮らす穏やかな空気の流れる町、奈義町。 那岐山と田園風景による雄大な自然、横仙歌舞伎や現代美術館に象徴される芸術、 なぎビーフやおかやま黒豚に代表される食文化とその生業。 このほどよい町にあるべき新しいこども園とは、どのような姿でしょう。 ここで育つこどもたちはもちろんのこと、奈義町全ての人々が訪れたくなる居心 地の良い場所。地域と連携しこどもを育て、こどもと共に町も成長できる場所。 ハードとしてもソフトとしても持続可能な、いつまでも町を豊かにするこども園 をみなさんと一緒に考えます。 □町の資産<ヒト・モノ・コト>をつなげるこども園 □奈義の風土そのものでつくる、ここにしかないこども園 中央広場で催される夏まつりや花火を眺める屋根上の「おまつりひろば」 、美 術館の企画展と連動した「アートカフェ」、 「まちのひろば」で開催される地域 の食材を調理・販売する「奈義マルシェ」、松神神社や文化センターと連携し た「こども歌舞伎」、なぎチャイルドホームや役場を補完する「子育て相談会」 など、こども園を奈義町が培ってきた<ヒト・モノ・コトのネットワーク>を 再構築するきっかけと考えます。このような唯一無二の取り組みは、 「子育て するなら奈義町で」 というスローガンを国内外へわかりやすく発信し、 U・I ター ンの促進、教育関連機関の視察等による経済効果も見込まれます。 那岐山の穏やかな稜線に呼応する緩勾配の「ナギヤネ」を交互に配置します。これに より、乳幼児にちょうどよいスケールを持った内部空間「ヘヤ」と三方を囲われた心感のある外部空間「ニワ」が生まれます。それぞれの「ニワ」は特徴の異なる園庭 として整備し、こどもたちが自ら奈義の豊かな自然にアプローチできる場とします。 「ナ ギヤネ」の棟が寄り合ってできる 「ナギミチ」 は、全ての場所からの賑わいが寄り合った、 何にでも使える多目的な居場所として最適な異年齢交流 / 地域交流の場となります。 駐車場を敷地東側に整備し、近接する職員駐車場との連携を確保します。イベント時 には駐車場は美術館に面した「まちのひろば」 、大きな「ナギヤネ」は中央広場と連 携する 「おまつりひろば」 となり、 周辺施設との一体的な利用を考慮した計画とします。 「ナギヤネ」が寄り合ってできるルーフスケープは、保育ゾーンを広戸風から守りがら、地域・管理ゾーンを町に向かって開く、ゾーン毎の適切な環境をつくります0 歳から 5 歳までは人生において最も感性が 新鮮にはたらく期間です。その大切な時間 を過ごすこども園は、地域の風土<風景・ 地形・文化・光・水・土・風>そのものでできた、 “ここにしかない” を感じられる場所であっ て欲しいと考えます。この場所にしかない 光を吸い込み、土の香りを嗅ぎ、風の声に 耳を澄ませる、こどもと地域を抱擁するこ ども園。それはこれからの奈義町の未来を 体現する、新しい町の資産になるはずです。 ■「ナギヤネ」と「ナギミチ」による “分散しながら寄り合う” 建築システムは、「一体型園舎」の管理の しやすさと「分散型園舎」の個室の独立性、居心地の良さの双方の利点を併せ持った最適な構成です。 ■地域とのつながり・運営管理・衛生管理に配慮したゾーニング計画: エントランスより順に、独立運用可能な子育て支援の 「地域ゾーン」 、調理室・職員室・一時保育の 「管理ゾーン」 大きな園庭に面した 「3~5 歳児ゾーン」 、遊戯室を挟んで衛生管理上配慮が必要な 「0~2 歳児ゾーン」 を配置、 それらを 「交流ゾーン」 の「ナギミチ」がつなぎます(*打合せの上、ゾーニングの変更にも柔軟に対応します)。 <空間構成> <園庭環境> □周辺環境とつながるルーフスケープと配置計画 <空間構成> <周辺施設との連携> <提案課題の捉え方> No44 奈義の風土 <提案課題の捉え方><周辺環境との連携><景観><その他独自の提案> ■こども園と連携する地域行事の例:①ふるさと夏まつり ②アート de ミート Nagi ③奈義 MOCA 観月会 ④こども歌舞伎 ⑤菜の花まつり ⑥那岐山麓の恵みまつり ⑦三世代交流会 ⑧生涯学習フェスティバル

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Page 1: 6000人のナギヤネ・ナギミチ - Nagi...こども園 奈義町 地域のファブ <真庭市> 県産材 スギ/ヒノキ 町外/都心 中央広場 「子育て支援室」

こども園

奈義町

地域のファブ<真庭市>

県産材スギ /ヒノキ

町外 / 都心

中央広場

「おまつりひろば」「子育て支援室」

連携 / 補完

行事 / 防災

⑤⑥

⑦⑧

②③④

連携 / 補完

行事 / 教育 / 福祉

観光 / 視察

農業学習 / 継承

生業 / 交流

文化学習 / ワークショップ

進学 / 就職 魅力発信 /PRアート / 伝統 / 行事

食育 / 地産地消

運営 / 支援

子育て / 生涯活躍子育て世代 / 働き手

名産品 / 提供

シンボル / 景観

なぎビーフ黒ぼこ里芋

なぎチャイルドホーム小・中学校

子育て応援宣言

NagiMOCA文化センター

「農のニワ」「みんなの菜園」

「調理室」「ランチテラス」

「ナギミチ」「まちのひろば」

「ナギヤネ」

U・ I ターン / 移住

地場森林組合等

製材 / 乾燥

CLT/ 木育

製造 / 加工

田畑 / 牧場

那岐山

町の施設

ヘヤ ヘヤ

ヘヤ

ニワ

<一体利用> <分散・個別利用>

ニワ

ニワ

ニワ ニワニワ

ヘヤ ヘヤ

ヘヤ ヘヤ ヘヤ

ヘヤヘヤ ヘヤ

ヘヤ

ナギヤネ

ナギミチ

みんな一緒に、遊ぶ、くつろぐ、食べる、学ぶ

S=1/2500 N

近接地駐車場:57 台敷地内駐車場:24 台

計 81 台

地域ゾーン

<中央広場>

おまつりひろば

交流ゾーン

管理ゾーン

3~5歳児ゾーン0~2歳児ゾーン

遊戯室

<NagiMOCA>名義川

△シンボルロード

▲山の景

川の景

町の景

ENT

農の景▼

職員駐車場

17台 40 台

まちのひろば緑化駐車場

<なぎチャイルドホーム> 0520m

◎広戸風 から守る

◎町に開く

ナギヤネ

職員室

調理室

おまつりひろば

エントランス

子育て支援室

中央広場

NagiMOCA

食のニワ

3歳

0歳

1歳

2歳

4歳

5歳

すなニワ

芝ニワ

遊戯室

農のニワ

みんなのニワ

ランチテラス一時保育室

菜の花

祭事時開園時

雨や雪の日でも濡れずに

送迎ができる大きな庇下空間

みんなの菜園

手押しポンプ

近隣農家

農業学習

太陽光パネル

(蓄電池)

別棟として独立運用可能

備蓄倉庫

顔の見える

園長室

見える調理室

雨の日でも全力で遊べる

保健室

見通しのよい職員室

手足洗い場

食べられる植栽

エディブル・ガーデン

コセ(防風林)

コセ(防風林)

デン

<ふるさと夏まつり>

<那岐山麓の恵みまつり>

<アート deミートNagi>

<奈義MOCA観月会>

なぎチャイルドホーム

<夏 /冬の三世代交流会>

▲山の景

農の景▼

雨のみち

那岐山の稜線に

呼応した木板屋根

何にでも使える

異年齢交流 /地域交流の場

ホタル

野鳥

桜並木

ぶどう棚

ビオトープ

ナギの森

名義川の生態系

いなぎ

黒ぼこ里芋

飼育小屋

▲川の

町の景▼

名義川

まちのひろば緑化駐車場

おそとのステージ築山

ナギミチ

ぽかぽかひろばやねしたのニワ

あおぞら布団

▶つどいの広場「ちゅくしんぼ」

▶子育てサポート「スマイル」

 ▷自主保育「たけの子」

 ▷一時預かり「すまいる」

広戸風を遮る

心地よい風が抜ける

だんだんひろば

6000 人のナギヤネ・ナギミチ

□ちょうどよい大きさで “分散しながら寄り合う” こども園

■地域のヒト・モノ・コトのネットワーク

□みんなの活動が寄り合う「ナギミチ」□地域を迎え入れる「ナギヤネ」の景

人口約 6000 人が暮らす穏やかな空気の流れる町、奈義町。

那岐山と田園風景による雄大な自然、横仙歌舞伎や現代美術館に象徴される芸術、

なぎビーフやおかやま黒豚に代表される食文化とその生業。

このほどよい町にあるべき新しいこども園とは、どのような姿でしょう。

ここで育つこどもたちはもちろんのこと、奈義町全ての人々が訪れたくなる居心

地の良い場所。地域と連携しこどもを育て、こどもと共に町も成長できる場所。

ハードとしてもソフトとしても持続可能な、いつまでも町を豊かにするこども園

をみなさんと一緒に考えます。

□町の資産<ヒト・モノ・コト>をつなげるこども園

□奈義の風土そのものでつくる、ここにしかないこども園

中央広場で催される夏まつりや花火を眺める屋根上の「おまつりひろば」、美

術館の企画展と連動した「アートカフェ」、「まちのひろば」で開催される地域

の食材を調理・販売する「奈義マルシェ」、松神神社や文化センターと連携し

た「こども歌舞伎」、なぎチャイルドホームや役場を補完する「子育て相談会」

など、こども園を奈義町が培ってきた<ヒト・モノ・コトのネットワーク>を

再構築するきっかけと考えます。このような唯一無二の取り組みは、「子育て

するなら奈義町で」というスローガンを国内外へわかりやすく発信し、U・I ター

ンの促進、教育関連機関の視察等による経済効果も見込まれます。

那岐山の穏やかな稜線に呼応する緩勾配の「ナギヤネ」を交互に配置します。これに

より、乳幼児にちょうどよいスケールを持った内部空間「ヘヤ」と三方を囲われた安

心感のある外部空間「ニワ」が生まれます。それぞれの「ニワ」は特徴の異なる園庭

として整備し、こどもたちが自ら奈義の豊かな自然にアプローチできる場とします。「ナ

ギヤネ」の棟が寄り合ってできる「ナギミチ」は、全ての場所からの賑わいが寄り合った、

何にでも使える多目的な居場所として最適な異年齢交流 /地域交流の場となります。

駐車場を敷地東側に整備し、近接する職員駐車場との連携を確保します。イベント時

には駐車場は美術館に面した「まちのひろば」、大きな「ナギヤネ」は中央広場と連

携する「おまつりひろば」となり、周辺施設との一体的な利用を考慮した計画とします。

「ナギヤネ」が寄り合ってできるルーフスケープは、保育ゾーンを広戸風から守りな

がら、地域・管理ゾーンを町に向かって開く、ゾーン毎の適切な環境をつくります。

0 歳から 5 歳までは人生において最も感性が

新鮮にはたらく期間です。その大切な時間

を過ごすこども園は、地域の風土<風景・

地形・文化・光・水・土・風>そのものでできた、

“ここにしかない” を感じられる場所であっ

て欲しいと考えます。この場所にしかない

光を吸い込み、土の香りを嗅ぎ、風の声に

耳を澄ませる、こどもと地域を抱擁するこ

ども園。それはこれからの奈義町の未来を

体現する、新しい町の資産になるはずです。

■「ナギヤネ」と「ナギミチ」による “分散しながら寄り合う” 建築システムは、「一体型園舎」の管理のしやすさと「分散型園舎」の個室の独立性、居心地の良さの双方の利点を併せ持った最適な構成です。

■地域とのつながり・運営管理・衛生管理に配慮したゾーニング計画:エントランスより順に、独立運用可能な子育て支援の「地域ゾーン」、調理室・職員室・一時保育の「管理ゾーン」、大きな園庭に面した「3~5歳児ゾーン」、遊戯室を挟んで衛生管理上配慮が必要な「0~2歳児ゾーン」を配置、それらを「交流ゾーン」の「ナギミチ」がつなぎます(*打合せの上、ゾーニングの変更にも柔軟に対応します)。

<空間構成><園庭環境>

□周辺環境とつながるルーフスケープと配置計画 <空間構成><周辺施設との連携>

<提案課題の捉え方>No44

奈義の風土

<提案課題の捉え方><周辺環境との連携><景観><その他独自の提案>

■こども園と連携する地域行事の例:①ふるさと夏まつり ②アート de ミート Nagi ③奈義 MOCA 観月会④こども歌舞伎 ⑤菜の花まつり ⑥那岐山麓の恵みまつり ⑦三世代交流会 ⑧生涯学習フェスティバル

Page 2: 6000人のナギヤネ・ナギミチ - Nagi...こども園 奈義町 地域のファブ <真庭市> 県産材 スギ/ヒノキ 町外/都心 中央広場 「子育て支援室」

木製遊具

可動間仕切 可動間仕切

手押しポンプ

手押しポンプ

手押しポンプ

手押しポンプ

手押しポンプ

スロープ

可動間仕切り

菜の花

菜の花給湯室

ステージ

更衣室

前室

食品庫

検収室

洗濯

調乳室給湯室

マン

ホー

ルト

イレ

収納

収納

収納

収納

収納

収納可動間仕切

かまど

かまど

洗濯

サブエントランス

授乳室

キッチン

青空教室

外キッチン

ベビーカー置き場

ベビーカー置き場

WC

相談室

物干

絵本コーナー

職員休憩

シンボルツリー

ぶどう棚

物干

おむつ交換

汚物保管

一時保護室

一時保護室

職員事務

コーナー

職員事務

コーナー

掲示コーナー

相談コーナー

井戸端会議

食育コーナー

図書コーナー

相談コーナー

工作コーナー

かけっこコーナー

読み聞かせままごとコーナー

ピクニックコーナー

観察コーナー

おはなしコーナーつみきコーナー

職員コーナー

展示コーナー

収納

洗い場

手足洗い 手足洗い

手足洗い

手足洗い

手足洗い

手足洗い

手足洗い

手足洗い手足洗い

手足洗い

133.92㎡

103.68㎡

116.64㎡116.64㎡116.64㎡

ビオトープ

211.14㎡

98.55㎡64.8㎡

116.64㎡116.64㎡116.64㎡

ナギの森

築山

築山

60.48㎡

屋根下:WC(屋内外)

(男女別)

WC

更衣室

保健室

屋外倉庫

飼育小屋

車両入口

(メンテナンス・非常時)

WC

名義川

事務スペース

倉庫倉庫

園長室

職員玄関

誰でもWC

(男女別)

WC/沐浴室 WC 倉庫

みんなの菜園

ミーティングスペース

デン

コセ

コセ コセ コセ

デンタタミ

やねしたのニワ

職員WC

職員WC

駐車場 (4台)

搬入車両(1台)

緑化駐車場 (19台)

車両入口

奈義町現代美術館

田畑

屋外倉庫(備蓄倉庫)

虫小屋

WC

事務室

洗浄室

事務室会議室

下処理室

配膳室

駐輪場

ゴミ置場

一時預かり

「子育て支援室」

「職員室」

「5歳児保育室」

「4歳児保育室」

「3歳児保育室」

「すなニワ」

「みんなのニワ」

「遊戯室」

「調理室」「多目的室一時保育室」「2歳児

保育室」「1歳児保育室」

「0歳児保育室」

「芝ニワ」

「食のニワ」

「農のニワ」

「メインエントランス」

「おまつりひろば」

「どろんこのニワ」

「おそとのステージ」

「会議相談室」

「だんだんひろば」

「ぽかぽかひろば」

まちのひろば

中央広場

「観察のニワ」

「ランチテラス」

「ナギミチ」

「ナギヤネ」

S=1/500N

0520m

■集団の安定性を重視したい学期の始まり

には間仕切りを設けてクラス別運用を行い、

クラスの発展性を重視したい秋口には間仕

切りを開けて 2クラスを一体的に運用

■町に開いた面には防風林のコセを植える

■共有部は男女別トイレを採用、

就学前に男女別環境の練習をする

■バリアフリートイレを完備

■中央広場との一体利用

が可能、「ふるさと夏ま

つり」の花火の席に最適

■雨や雪の日も濡れずに送り迎え

可能な大きな庇下空間

■独立した子育て支援室は

保育ゾーンへの影響がなく、

地域の人々が訪れやすい

■日常の軽食・昼食利用やイベント

時に利用できるオープンキッチン

■歩行者用動線を設け安全

にエントランスまで移動

■駐車場に近い保健室

■「ナギミチ」に

面した園長室

■0~2 歳児が寝転がっ

ても安全な芝生のニワ

■食材搬入車用の駐車スペースを設け、

子どもの通園動線と離隔する

■調理風景が見える

■アレルギーのこどもの

ために間仕切りを設置

■室内の温度管理の容易

な IH調理器の導入

■エントランスに近く

園庭も見通せる職員室

■園舎によって広戸風から守られ

る園庭はエディブル・ガーデンに

■動植物や虫と触れ合える

■保育室のトイレ内にも大人用ブース

を設置、保育の場からの離脱時間を短

縮することで保育者の負担を軽減

■清掃しやすく衛生を保ちやすい乾式

フローリング

■0歳児用の沐浴テラス

■平常時は緑化駐車場、イベント

時は「まちのひろば」として使用

■収穫した野菜をその場で洗う

災害時には防災設備として使用

■里芋や白ネギなど

奈義の名産品を栽培

■それぞれのヘヤから活動が溢れ出し

寄り合う異年齢 /地域交流の場

■様々な遊び /学びのコーナーを設置

■雨の日でも全力で遊べる

■「ナギミチ」、配膳室、多

目的室との一体利用が可能

1 4

5

6

7

32

8

9

11

10 12

子育て支援室関係

0~2 歳児関係

ナギミチ

延床面積

3~5 歳児 / 多目的室関係

遊戯室関係

職員室関係

調理室関係

162.0 ㎡

259.2 ㎡

226.8 ㎡

243.0 ㎡

583.2 ㎡

388.8 ㎡

812.7 ㎡

2675.7 ㎡

■面積表

7 9 14

幼 保

16 18 時刻

園児数

幼保の降園時間・人数変化

が合わさった段階的な減少

◯子育て支援室は

常時独立運用可能

ex.NagiMOCA分館

ex. こども園ex. 公民館

ex. 多目的ホール

3 4 5 5 54 43 31 120 0食 食多 多 職0 1 2

遊 遊 2支 支 支食職 職 多遊

□想像力を膨らませる、ありのままの自然にふれる園庭

□園庭の自然、奈義の風景と一体となる「ナギヤネ」のルーフスケープ □見通しがよく外とつながる園舎

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

□自発的な遊びと学びを広げる日常の中の居場所

□「ナギヤネ(分棟)+ナギミチ(通り土間)」

 による運用規模の最適化・効率化

■平日夕方以降(人数の少なくなる時間帯)の部分利用:

少ない保育士数でも目が届くようこどもを一部に集めての個別運営

■休日の地域利用・イベント利用:

地域ゾーンの単独利用、中央広場、NagiMOCA 等の周辺施設と連携

■将来における用途変更:

分散利用で公民館や多目的ホール等への用途変更にも対応■平面バリエーションの例:打合せ・ワークショップを通して最適なプランを一緒に考えます。

■駆け上がったり、寝転んだり、モノを転がしたり、「ナギヤネ」は地面から空へと続く大きな遊具

■築山を登ると「だんだんひろば」と「おそとのステージ」。田園風景を背景に行う「青空お遊戯会」

■「ナギヤネ」を流れる「雨のみち」が川と池をつくる。自 然 の 摂 理 に 触 れ、自然がつくる地形で遊ぶ

■か が ん で、く ぐ っ て、もぐって、のぞいて、「ナギヤネ」の下はこどもスケールの小さな軒下空間

■動作の楽しい手押しポンプで水遊び。溢れた水は池につながる。災害時には防災設備として使用

■花 が 咲 き、実 が な り、匂いの香る園庭の植栽は、収穫して食べられる「エディブル・ガーデン」

■近 隣 農 家 に 教 え て もらって育てる「農のニワ」と「みんなの菜園」。「里芋の葉っぱは傘にしよう!」

■「ナギミチ」の縁側。たった一段の段差が腰掛けたり、テーブルになったり、いろんな場として使われる

■低 く、狭 く、安 心 感 のあるあなぐらのような「デン」。秘密のおしゃべりや落ち込んだときにも

■小さな居場所をつくる可動式の木製家具。みんな違う一人ひとりにそれぞれの居場所をつくる

■登 っ た り、隠 れ た り、寄り掛かったり、遊びのきっかけや心の拠りどころとなるみんなの「ナギ柱」

■雨の日でも全力で遊べる「ナギミチ」。深い庇下は雨の日でも窓が開けられ、雨の音と香りで満たされる

使用するゾーンのみの個別運用が可能な計画とす

ることで、空調等の設備関連費用や管理にかかる

人件費を最適化・低減することができます。また、

将来の用途変更等にも容易に対応可能な計画です。

「ナギヤネ」がつくる多様な居場所、「ナギミチ」がつなげる学びと賑わい

<空間構成><周辺施設との連携>

<園庭環境><安全と安心> <空間構成><安全と安心>

case1. 平日 16 時~

case2. 休日

case3. 将来

No44

Page 3: 6000人のナギヤネ・ナギミチ - Nagi...こども園 奈義町 地域のファブ <真庭市> 県産材 スギ/ヒノキ 町外/都心 中央広場 「子育て支援室」

●横仙歌舞伎「春」

●ふるさと夏まつり

●横仙歌舞伎「夏」

▲ ▲

□打合せ頻度■:月 1,2 回■:隔週■:毎週

●奈義MOCA観月会

●横仙歌舞伎「秋」

●横仙歌舞伎「冬」

●一世帯一作品展

●横仙歌舞伎「春」

●ふるさと夏まつり

●横仙歌舞伎「夏」

●奈義MOCA観月会

●横仙歌舞伎「秋」

●横仙歌舞伎「冬」

●一世帯一作品展

●横仙歌舞伎「春」

●ふるさと夏まつり

●横仙歌舞伎「夏」

●奈義MOCA観月会

●横仙歌舞伎「秋」

●横仙歌舞伎「冬」

●一世帯一作品展

●横仙歌舞伎「秋」

●横仙歌舞伎「冬」

●一世帯一作品展

● ● ● ●● ● ●

▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲▲ ▲ ▲

● ●

●●

●●●●●

▲ ▲▲

● ●

施工

設計

行政

2019

12 2

2020 2021 2022

町民 /教職員

4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12

2023

2 4 2 46 8 10 12

「6000人のためのこども園」と「町をつなぐ人材」づくりプレ・デザイン 「町の資産とのつながり」づくり

基本設計基本計画 実施設計

供用開始開業準備

「広報NAGI」「なぎのね」等

現地会議+Skype 会議 現場定例

見積調整

公募

公募

施工会社選定/着工準備

施工会社選定/着工準備

積算

造成工事

想定工期 13ヶ月▲入札

▲入札

フィードバック ・フィードバック

納材 /建て方▲着工

▲着工 ▲竣工、引き渡し

レビュー/調整

レビュー /調整/書類作成

確認申請審査

地場産CLT

見積

打合せ

情報発信

地域行事

WS/ 見学会

調整・協議・調整・協議

・地域の情報共有・目標・方針設定・「ナギヤネ」WS

・運営のあり方を議論・模型 /CG による仕様検討

プロポーザル

キックオフ会議

報告●

基本報告

実施報告

設計WS説明会

設計WS

運営WS

運営WS

制作WS

森林組合製材 /乾燥

サンプルイメージ共有

助成金申請準備

助成金交付申請準備

工場製造 /加工

木造園舎PR

CLT工場見学会

地域行事で報告・PR イベント 地域行事で見学会

十分な引越し・準備期間を確保

これまでの構想反映

報告会 地鎮祭 上棟式

・市民団体 / サークル 活動との連携検討 ・土のかまど づくり WS

◎図書提出図書 /概略工事工程表/概算工事費提出

各設備スペック決定

現場見学会

現場見学会 見学会竣工式

地場材選定

入園式

・家具の検討・諸室の設えの検討

着工後は検討要件が増えるため毎週実施

WS や進捗プロセスをイベント化し PR

※基本計画期間を長く確保し、コンセプト やソフトの練り込みに注力します。

CLT を最大限に活用し工期・労務費を合理化

初期段階から概算を行い設計精度を高める

公的助成制度を積極的に活用

事前協議

初期は頻繁に実施し目標・方針を共有

与条件整理 /配置・諸室検討/運営形態 /設備計画

概算

工事監理

◯保育室・遊戯室

 ▶避難生活ゾーン

◯職員室・保健室

 ▶運営本部・救護ゾーン

◯調理室・食 /農のニワ

 ▶炊き出しゾーン

◯まちのひろば

 ▶物資受入ゾーン

◯子育て支援室

 ▶在宅避難者支援・

  相談ゾーン

備蓄倉庫(プロパン等)

かまど

<中央広場> 在宅避難者その他避難所

手押しポンプ

マンホールトイレ

太陽光発電(蓄電池)菜園

シャワー外部水場

◯「ナギミチ」

 ▶生活支援・補助ゾーン

エディブル・ガーデン ◯平常時 ▶非常時

雨水貯留ピット

◯雨水利用

◯居住域空調(床暖房 / オンドル式空調)

◯ゾーン毎の個別冷暖方式

水洗SA

◯重力換気(中間期)

◯日射遮蔽ブラインド「ナギミチ」

◯深い庇下空間 / 日陰(夏期)

◯サンルーム効果 / 日だまり(冬期)

輻射熱◯自然通風

◯太陽光発電

(蓄電池)

散水 防災貯水ビオトープ用水路

名義川

「ナギヤネ」

◯CLT の断熱

・調湿・遮音性能

◯自然通気・排熱◯自然採光

opinion

opinion

opinion

■「稲木(いなぎ)」の風景

■地場産 CLT(スギ / ヒノキ)

ナギ柱:鉄骨桁・柱Φ400

@1000*

CLT t=90

設備スペース

90

90

620

800

リブ

■「ナギヤネ」の断面構成:

「ナギヤネ」は CLT のサンドイッチパネ

ル構造とし、総厚はそのままに上下弦版

の厚みを変えることでスパン長を変更で

きるため、諸室面積の変更などの要望に

容易に対応することができ、手戻りなく

円滑にプロジェクトを進行できます。

No44

1. 各室の大きさ、配置を決める

2. その大きさの「ナギヤネ」を掛ける

□使い手に委ねる小さな居場所と多様さを許容する大きな「ナギヤネ」 □町の風景に呼応し、町の空気に寄り添うこども園

□地域の風景と地場産CLTでつくる木造のこども園

これまでのナギの風景でつくる、これからのナギの風景

□奈義の風土に根ざしたエコロジカルな環境システム

□6000 人の思いがつながるフレキシブルな建築システム

□ともにつくるプロセスを大切にする設計 /コスト管理に関する工夫

■災害時の避難所・支援拠点利用

奈義町に関わるすべての人々が「自分がつくった!」と笑顔で言える施設であり

たいと思います。人口 6000 人という行政を含めあらゆる町民の距離感が近いこ

とはこの町の重要な資源です。「ナギヤネ」を “掛けただけ” のシンプルな建築シ

ステムは、プランニングの自由度が高く、ワークショップでの様々な意見に即時、

柔軟に対応することが可能です。自分たちの意見が反映された建築ができること

で、開園後においても人々の積極的で主体的な関わりが期待できます。

国内最大の CLT(大判木質パネル)製造工場を有する岡山県の利

点を生かし、地場産 CLT を使用した先進的な工法を採用します。

CLT による「ナギヤネ」を農の風景である「稲木(いなぎ)」のよ

うに掛け渡すことで、懐かしくも新しい、おおらかな木造園舎を実

現します。片流れの「ナギヤネ」は、天井の高い気持ちのいい空間

と天井の低い落ち着きのある空間を同時につくります。また、CLT

の材料特性上、躯体・断熱・防音・仕上工事を同時に行うこととな

るため、工事工程が最小化され、建設コストの低減が見込まれます。

■CLT の利点を生かす:

・遠隔地からの確実な品質コントロールが可能

・現場労働力不足の解消(工期短縮)

・高いコストパフォーマンス(構造材 / 仕上材 / 断熱・調湿・遮音性能)

・環境メッセージ(LCCO2 の削減、CO2 の固定)

・木現しがこどもに与える心的影響

・充実した公的助成制度(採択実績あり)

・地元企業(銘建工業 / 真庭市)との協働(協働実績あり)

■本物の素材にふれる:

免疫力の低い小さなこどもの肌が直接触れる部分

には、衛生上安全・安心な自然素材を使用します。

自然素材は結露や化学物質の発生リスクが少なく、

アレルギーやシックハウス症候群の原因を防ぎま

す。木の床、い草の畳、土の土間、漆喰の壁など、

手触りや足触り、香りの違う素材がこどもたちの

心身にうったえかけ、豊かな感性を育みます。

■地域の食文化と「生きた食育」:

近隣農家に教えてもらって育てる「みんな

の菜園」、自分たちで収穫した旬の食材が

調理される様子が見える調理室、配膳室と

連携する屋外の「ランチテラス」。農 / 食

/ 健康の関係性の中にこどもたち自らが参

加することで、地域の生業・食文化に根ざ

した「生きた食育」の実践に寄与します。

<景観><安全と安心><その他独自の提案>

<安全と安心><その他独自の提案>

□日常使いが備えにつながる生活と地続きの防災計画

十分な備蓄と防災設備を備え、災害時に地域の拠点となるような

計画とします。「ヘヤ」と「ニワ」の組み合わせが家のような安心

感のある避難所となり、「ナギミチ」が庇下の広い生活補助ゾーン

として有効に機能します。防災設備は専門性の高い機器を避けて「手

押しポンプ」や「かまど」など誰もが操作できるものとし、「菜園」

や「エディブル・ガーデン」の食材など、日常での遊びや育成、

イベントでの使用が防災訓練や備えとなるようにすることで、こ

どもへの防災教育につなげるとともに、地域の防災意識を高めます。

奈義町の豊かな自然・風土を積極的に取り入れた環境設備計画と

します。「ナギミチ」は夏期には建具を開け放して隣接する名義川

や水田を渡る心地よい自然風を室内に呼び込み、冬期にはサンルー

ムとなって室内を温めます。また、「ナギヤネ」の形状を利用した

重力換気や雨水利用、CLT の断熱性能などによって空調ランニン

グコストの低減を図ります。快適な室内環境をつくるだけでなく、

屋根に沿った水の流れや建具の開閉など、モノの形やアクティビ

ティが環境と対になることでこどもたちの学びにもつながります。

<周辺環境との連携><安全と安心>

<提案課題の捉え方><設計プロセス><その他独自の提案>

<提案課題の捉え方><取り組み意欲><設計プロセス>