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Management Report 6th HOTEL STORY ホテル物語 MANAGEMENT REPORT 決算・運用状況のご報告 (資産運用報告) 6期 自 平成2291平成23831東京都港区六本木 六丁目 10番 1号 六本木ヒルズ森タワー http://www.jhrth.com 6 th ここでしか味わえない「神戸リゾートステイ」へようこそ 神戸メリケンパークオリエンタルホテル 『売上を考えず、ホスピタリティに努めよ!』 オリエンタルホテル東京ベイ 開業15周年を迎え、より大阪を体感できるホテル、 そして大阪を伝えるホテルへ なんばオリエンタルホテル 極上リゾートのこだわり朝食 ホテル日航アリビラ ホテルブランドを守ること、進化させること、 ホテルファンを創造すること オリエンタルホテル広島

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Management Repor t6th

HOTELSTORYホテル物語

MANAGEMENTREPORT

決算・運用状況のご報告 (資産運用報告)第6期 自 平成22年9月1日 至 平成23年8月31日

東京都港区六本木 六丁目 10番 1号 六本木ヒルズ森タワー http://www.jhrth.com

6thここでしか味わえない「神戸リゾートステイ」へようこそ神戸メリケンパークオリエンタルホテル

『売上を考えず、ホスピタリティに努めよ!』オリエンタルホテル東京ベイ

開業15周年を迎え、より大阪を体感できるホテル、そして大阪を伝えるホテルへ

なんばオリエンタルホテル

極上リゾートのこだわり朝食ホテル日航アリビラ

ホテルブランドを守ること、進化させること、ホテルファンを創造すること

オリエンタルホテル広島

ホテルの立地特性本ホテルは、首都圏からの利便性が高い箱根町の強羅温泉、箱根登山鉄道と箱根ロープウェイの乗換駅である強羅駅より徒歩1分に位置します。ホテルからは四季折々の景色が楽しめ、強羅駅周辺からは、大涌谷噴煙地・芦ノ湖・箱根関所等の観光名所や美術館・博物館等へのアクセスも便利です。また、強羅温泉は、奈良時代開湯の歴史のある全国有数の温泉であり、箱根十七湯の一つに数えられています。首都圏からの高い集客力を背景に、全国の温泉の中でも過去5年間連続して最も入湯客数が多い場所となっています。

ホテルの施設概要古い歴史をもつ強羅温泉の中で、開業4年の本ホテルは、周辺ホテル・旅館と比較して新しい設備をもち、メンテナンスも行き届いています。特に、全客室露天風呂付という高い商品力を誇る

施設に加え、源泉かけ流しの温泉大浴場・貸切風呂、さらには人工炭酸泉風呂と様々な温泉が楽しめる施設もあります。その他にも、四季を彩る中庭、食事処、癒し処、岩盤浴等の施設が併設されています。

ホテルの賃借人株式会社共立メンテナンスは、日本全国でビジネスホテルからリゾートホテルまで運営実績がある運営能力の高い賃借人です。本ホテルにおいても、「最小接遇・最大満足」という運営コンセプトに基づき、従来型旅館の運営とは異なり、仲居さんを置かないことにより、お客様が気を遣わず自分のペースで過ごすことができるよう運営しています。

1

お客様の浴衣選びにはじまる湯めぐりや、

お部屋での露天風呂、好きなメニューが選べるお食事、

癒し処など、「季の湯 雪月花」には、

たくさんの過ごし方が待っています。

連泊してもくつろげる宿、何度訪れても

新鮮な宿でありたい。

「また季を味わいに、雪月花へ…」と願いをこめて、

お客様をお見送りするホテルの姿勢が

多くのお客様に支持されています。

NEW PORTFOLIO箱根強羅温泉 季の湯 雪月花

美しい季節が奏でる和の機微。

箱根強羅温泉 季の湯 雪月花

所在地(住居表示) : 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300地 積 : 10,478.89㎡延 床 面 積 : 10,655.03㎡構 造 / 階 数 : RC造/地下1階付5階建建 築 時 期 : 2006年10月

32

巻頭 NEW PORTFOLIO 箱根強羅温泉 季の湯 雪月花

03 投資主の皆様へ 

04 Question & Answer 

09 内部成長戦略

10 ポートフォリオの概要

12 ポートフォリオの状況

14 外部成長戦略 

16 財務戦略 

17 Financial Section 

52 投資口の状況 

53 投資法人/資産運用会社の概要 

54 投資主インフォメーション 

6th M a n a g e m e n t R e p o r t CONTENTS

決算ハイライト■ 営業収益 5,115百万円 ■ 営業利益 1,874百万円■ 経常利益 924百万円 ■ 当期純利益 922百万円■ 純資産額 48,436百万円 ■ 1口当たり分配金 8,722円■ FFO 2,774百万円 ■ NOI 4,229百万円■ LTV 43.3% ■ ROA 1.0%(注) 各指標の算出根拠については、P18の「Ⅰ 資産運用報告」をご参照ください。

平成23年3月11日に発生した東日本大震災により被災されました皆様に、謹んでお見舞いを申し上げますとともに、被災

地の一日も早い復興を心より祈念申し上げます。

平素は、ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人及びその資産運用会社であるジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社に

関しまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

本投資法人は、この度、第6期(平成22年9月1日~平成23年8月31日)の決算を迎えることができましたので、ここに、その

運用状況と決算につきましてご報告申し上げます。

当期は、営業収益5,115百万円、経常利益924百万円、当期純利益922百万円を計上いたしました。この結果、分配金

につきましては投資口1口当たり8,722円とさせていただきました。

日本の景気は、輸出や生産に回復する動きがみられ、緩やかな回復への期待もありましたが、東日本大震災は、非常に多

くの直接的な被害をもたらしただけでなく、電力不足並びに福島第一原子力発電所の放射能漏れ問題等も重なり、社会

生活・経済面にも多大な影響を及ぼしました。このような状況のなかで、ホテル業界は、国内消費マインドの悪化や訪日外

国人旅行者数の減少等から、非常に厳しい経営環境の下におかれ、変動賃料を導入している主要5ホテルの売上は、

前年同期比で1,471百万円(▲6.9%)の減少となりました。また、同主要5ホテルのGOP(利益レベル)についても、前年

同期比762百万円(▲13.4%)の減少となり、本投資法人が受領する変動賃料について前年同期比640百万円(▲

34.6%)の減少となりました。

しかしながら、主要5ホテルの売上は、本年3月を底に、前期比の減少幅が縮小傾向にあり、順調に回復してきています。

引き続き厳しい運用環境が続いておりますが、賃借人である各ホテルとの良好な関係をさらに発展させながら、変動賃料

を導入している主要5ホテルにおける早期の収益回復と運用資産の安定した収益確保を目指して運用を行って参ります。

投資主の皆様におかれましては、資産運用会社に対する叱咤、激励も含め、本投資法人に対して、今後とも変わらぬ

ご支援、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人執行役員

増田 要

ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社代表取締役

鈴井 博之

投資主の皆様へ to our Investors

連載「ホテル物語」は、巻末よりご覧ください。

4 5

QA&

UESTION

NSWER

Q.A.

東日本大震災による変動賃料導入ホテルの売上への影響は?また、その回復の見込みは?

変動賃料導入5ホテル全体の前年同月比の推移

 東日本大震災が発生した本年3月から当期決算月の8月までの6ケ月間の株式会社ホテルマネー

ジメントジャパン(以下「HMJ」といいます。)に賃貸している変動賃料導入5ホテル(注1)全体の売上

は、下記のとおり推移しております。

 前年同月比の増減率をみますと、3月の27.2%の減少を底に、減少率が縮小しているのがみてと

れます。この間、国内団体旅行や訪日外国人の需要回復は遅れてはいたものの、国内の個人旅

行の需要回復が顕著にみてとれました。震災以降、消費の自粛ムードもありましたが、一方で、国内

消費することが復興への一助になるという皆様の考えに後押しされた結果と考えております。

最も影響を受けたオリエンタルホテル東京ベイ

 変動賃料導入5ホテルの中で、最も減少幅が大きかったのは、東京ディズニーリゾートに近接する

オリエンタルホテル東京ベイです。3月を例にとると、変動賃料導入5ホテルの減収額502百万円の

うち、349百万円が同ホテルの減収によるものです。震災以降、4月14日まで東京ディズニーランドが

休園(東京ディズニーシーは4月27日まで休園)しており、また、それ以降についても修学旅行客を中

心とした団体旅行の需要の回復が弱かったことが主因です。

 その後、ゴールデンウイーク頃から徐々に個人旅行客を中心とした需要が戻り始め、同ホテルの8

月の売上は前年同月比19百万円の減少まで回復してきました。

国内消費マインド低下の影響を受けたホテル日航アリビラ

 オリエンタルホテル東京ベイの次に影響を受けたのは、沖縄のホテル日航アリビラでした。同じく

3月を例にとると、変動賃料導入5ホテルの減収額502百万円のうち、79百万円が同ホテルの減収

によるものです。震災直後から関東及び関東以北のお客様からの予約のキャンセルが発生したこ

とが主因です。

 その後、同ホテルにおいても個人旅行を中心に需要が戻り始め、同ホテルの7月の売上は前年

同期比34百万円の増加となりました。8月においては同43百万円の減少となりましたが、この要因

は8月の上旬に発生した台風の影響によるものです。

訪日外国人旅行者数の減少

 福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故を起因として、訪日外国人旅行者数が大きく減少し

ています。日本の政府観光局の発表によると4月の訪日外国人旅行者数は前年同月比62.5%減

少、徐々に回復してきてはいるものの、8月は同31.9%減少と引き続き厳しい状況が続いております。

 変動賃料導入5ホテルの外国人宿泊売上は、平成22年8月期(前期)においておおよそ全宿泊

3月 4月 5月 6月 7月 8月当 期 1,341 1,296 1,640 1,387 1,940 2,282

前 期 1,843 1,655 1,961 1,572 1,910 2,382

増 減 額 ▲502 ▲359 ▲321 ▲185 30 ▲99

増 減 率 ▲27.2% ▲21.7% ▲16.4% ▲11.8% 1.6% ▲4.2%

6 t h M A N A G E M E N T R E P O R T

(単位:百万円、百万円未満四捨五入)

6 7

売上の5%程であることから、直接的な影響は大きくはないと思われます。しかしホテル需要全体とし

ては弱くなることから、楽観視はできず、大きな課題と認識しております。放射能漏れ事故の収束が

進むことを願いつつ、訪日外国人に代わる需要の開拓並びにアジアを中心とした国々への継続的

な営業活動を行っている状況です。

今後の回復について

 世界景気の変調や雇用・所得環境等への懸念はあるものの、東日本大震災からの回復は順調

に進むものとみております。今後のカギは、国内の団体旅行(修学旅行を含む)と訪日外国人の需

要の回復、さらには、企業や業界団体による各種イベントや催事の再開ということになるとみており、

これらの回復・再開により変動賃料導入5ホテルの収益はさらに回復に向かうと考えております。

 変動賃料導入5ホテルの来期上半期(平成23年9月1日から平成24年2月29日)の売上は、国内

団体旅行及び訪日外国人客の需要に震災の影響が残ると予想しており、前年同期比で565百万

円(▲5.6%)の減少を見込んでおります。同下半期(平成24年3月1日から平成24年8月31日)は、

震災の影響がほぼ剥離すると予想し前年同期比で1,063百万円(10.7%)の増加を見込んでおり

ますが、前々年同期比では先行の不透明感から373百万円(▲3.3%)の減少を見込んでおります。

本年9月1日から新しくなった変動賃料の仕組みは?

新しい賃貸借契約の概要

 本投資法人が、信託契約に基づき三菱UFJ信託銀行株式会社を通じてHMJに賃貸している

変動賃料導入5ホテルの賃貸借契約は平成23年9月1日より新しいものになりました。

 新旧対比表は次ページのとおりとなっております。新しい賃貸借契約においても従前の賃貸借

契約と同様、固定賃料と変動賃料との組み合わせになっており、固定賃料の総額に変更はありま

せん。しかし、変動賃料の算出方法は、次ページの算式のとおり、ホテルのGOP(注2)に連動して算

出する様に変更になります。

経済条件はほぼ同一 新しい賃貸借契約における変動賃料と、従前の賃貸借契約における変動賃料との間に大きな

経済的な差異はありません。

 ご参考ですが、過去3年における変動賃料導入5ホテルからの賃料総額実績と、仮に同期間に

新賃貸借契約を適用した場合の賃料総額との差異は、次ページの表のとおりとなります。

新賃貸借契約 旧賃貸借契約

賃貸人 三菱UFJ信託銀行株式会社

賃借人 株式会社ホテルマネージメントジャパン

固定賃料 年間3,221百万円(総額変更なし)

変動賃料

変動賃料は、5ホテル合計のGOPが、GOP基準額(年間3,351百万円と設定)を超えた場合に、その超えた額に、81.5%を乗じた金額となります。

なお、上記GOP基準額は、新賃貸借契約の契約期間を通じて変更することは想定しておりません。

変動賃料は、ホテルの売上が、①ステップアップ売上高基準点までの金額に対して10%、②ステップアップ売上高基準点を超える金額に対してオリエンタルホテル広島を除く4ホテルについては30%、オリエンタルホテル広島は40%を乗じた金額となります。

ただし、①と②の合計額(変動賃料総合計)がHMJの営む事業に係るGOPから固定賃料及び運営支援会社に対する報酬控除後の金額(修正GOP)の90%相当額(変動賃料総基準額)を超える場合は、当該変動賃料総基準額が限度となります。

敷金 2,011百万円(変更なし)

契約形態 定期建物賃貸借契約

契約期間 平成23年9月1日から平成31年8月31日までの8年間

平成18年2月15日から平成24年2月14日までの6年間

《算式》年間変動賃料=[年間5ホテル合計GOP-GOP基準額(3,351百万円)]×81.5%

QUESTION & ANSWER

Q.A.

8 9

GOP連動に変更した理由

 従前の変動賃料は、原則、変動賃料導入5ホテルの売上に基づき算出されましたが、今回、下

記の理由からGOPに基づいて算出する方法に変更しました。

■ 分かりやすい変動賃料

 従前の変動賃料の算出方法は非常に複雑であり、多くの投資家の皆様から分かりにくいと

の指摘を受けておりました。今回、その複雑さを解消しつつ、かつ従前の経済条件と同等とすべ

く、前ページの算式を採用しました。

■ 今後のホテル収益構造の変化への対応

 経営環境の変化に伴い、一般事業法人は売上の多寡ではなく、利益の最大化を目指す傾向

が強く、ホテル事業においてもGOPへの寄与度が高い宿泊売上の構成割合が高まることが予想

されます。こうした場合においては、GOPに連動した変動賃料を導入することにより、今後のHMJ

収益向上による果実を本投資法人へより還元しやすい状況を作りだすことが可能になります。

■ 省エネ法等に対応する資本的支出

 省エネ法の目標値の達成は本投資法人にとっても遵守すべきものであり、その際には一定の

設備投資が必要となる可能性もあります。こうした設備投資が変動賃料導入5ホテルにおける光

熱費等の削減並びにGOPの増大という結果をもたらした場合においては、省エネ対応における

設備投資について本投資法人における投資回収が可能になります。

(注1) HMJに賃貸する変動賃料導入5ホテルは、神戸メリケンパークオリエンタルホテル、オリエンタルホテル東京ベイ、なんばオリエンタルホテル、ホテル日航アリビラ、オリエンタルホテル広島となります。

(注2) 売上高営業粗利益(Gross Operating Profit)をいい、ホテルの運営能力に関する代表的な経営指標です。ホテル売上高から、営業費用(但し、各物件の営業に関して直接発生したものに限ります。)を控除した残額をいいます。

新賃貸借契約(固定賃料と変動賃料の合計額)

旧賃貸借契約(固定賃料と変動賃料の合計額) 差異

第4期平成20年9月から平成21年8月 4,929百万円 4,834百万円

(変動賃料:変動賃料総基準額)94百万円

第5期平成21年9月から平成22年8月 5,117百万円 5,073百万円

(変動賃料:変動賃料総基準額)44百万円

第6期平成22年9月から平成23年8月 4,496百万円 4,433百万円

(変動賃料:変動賃料総基準額)63百万円

QUESTION & ANSWER 内部成長戦略 I N T E R N A L

G R O W T H S T R A T E G Y

■ 変動賃料の仕組み

■ 資本的支出の推移・計画

外部環境に対する認識● 一般市場環境今後も緩やかな回復傾向を辿るものと思われるが、世界景気の変調や雇用・所得環境への懸念も存在する

● ホテル市場環境ホテルに対する需要は、これまでの国内個人旅行の需要の回復に加え、国内団体旅行や訪日外国人の需要の回復、さらには企業や業界団体による各種イベントや催事の再開による本格的な回復が期待される

中長期的には、①団塊世代の旅行需要、②政府による観光立国推進による訪日外国人旅行者数増加が見込まれる

引き続き、市場動向に留意した機動的な経営が必要

景気回復期における成長を睨みホテルの競争力の維持・向上、資産価値向上を図る

ホテル運営環境の変化に対応した資本的支出計画として、第6期には約460百万円の実施、第7期には約623百万円の投資を実施する予定です。

(注) CAPEX Ⅰ とは、建物の資産価値を維持する上で必要な建物設備・施設の更新工事に係る資本的支出です。 CAPEX Ⅱ とは、建物の躯体や設備に関わらないが、運営上必要な什器・備品・設備に係る資本的支出です。 CAPEX Ⅲ とは、ホテルの競争力の維持・向上を目的とした客室、宴会場、レストラン等のリニューアルに係る戦略的な資本的支出です。 

基本方針

変動賃料の仕組みにつきましては、6ページ「新しい賃貸借契約の概要」をご参照ください。

ホテルビジネスに対する深い理解、きめ細かなマネジメント、運営組織との強い協調関係を通じて、ホテルの中長期的な価値の最大化と、卓越した投資収益の実現

各物件の収益率が改善されるよう、売上及びGOPに対するモニタリングを徹底します■ 「価格競争」から「価値競争」への展開に向けた、賃借人・運営支援会社との協議、並びに実施要請(必要に応じて、提言・支援の実施)

変動賃料導入5ホテルの収益力の最大化を図ります■ 団塊世代の旅行需要や、訪日外国人旅行者の需要に対応するため、「グローバルレベルのサービス」に「地域またはホテル固有のサービス等」を付加し、変化する顧客ニーズの分析と迅速な対応を、賃借人・運営支援会社と協議、並びに実施要請 

■ 運用環境の変化に対応した資本的支出計画の実施 戦略的資本的支出は、足元の収益維持と、中長期における競争力強化につながるものを厳選して実行

■ リポジショニング/リブランディング・プロジェクトの推進

0

500

1,000

1,500

2,000

CAPEX Ⅲ CAPEX ⅡCAPEX Ⅰ

第7期計画第6期実績第5期実績第4期実績第3期実績第2期実績第1期実績

(単位:百万円)

999

15649

793

118118

600

9790

518

15836233

225

21321

474

12722

202

283

1,236

836

1,722

706

427 460623

1,9001,8521,8141,7611,695

1,461

723

減価償却費 +除却損

10 11

■ ポートフォリオMAP ■ ポートフォリオ一覧

■ タイプ/グレード別分散状況(取得価格ベース)

オリエンタルホテル広島

ホテル日航アリビラ

博多中洲ワシントンホテルプラザ

博多中洲ワシントンホテルプラザ

ダイワロイネットホテル秋田

オリエンタルホテル広島

箱根強羅温泉季の湯 雪月花

神戸メリケンパークオリエンタルホテル

オリエンタルホテル東京ベイ

なんばオリエンタルホテル

ホテル日航アリビラ 奈良ワシントンホテルプラザ

なんばオリエンタルホテル

箱根強羅温泉季の湯 雪月花

奈良ワシントンホテルプラザ

オリエンタルホテル東京ベイ

ダイワロイネットホテル秋田

名  称 タイプ区分 グレード区分 所在地 取得価格(百万円) 投資比率 建築時期 総客室数 鑑定評価額

(百万円)

神戸メリケンパークオリエンタルホテル シティホテル アッパーミドル 兵庫県神戸市 中央区波止場町 11,400 12.8% 1995年7月 319室 11,400

オリエンタルホテル東京ベイ シティホテル ミッドプライス 千葉県 浦安市美浜 19,400 21.8% 1995年5月 503室 20,700

なんばオリエンタルホテル ビジネスホテル ミッドプライス 大阪府大阪市 中央区千日前 16,700 18.7% 1996年3月 257室 15,000

ホテル日航アリビラ リゾートホテル ラグジュアリー 沖縄県中頭郡 読谷村 19,700 22.1% 1994年4月 396室 19,300

奈良ワシントンホテルプラザ ビジネスホテル ミッドプライス 奈良県奈良市 下三条町 1,800 2.0% 2000年3月 204室 2,050

博多中洲ワシントンホテルプラザ ビジネスホテル ミッドプライス 福岡県福岡市 博多区中洲 3,880 4.4% 1995年3月 247室 3,720

ダイワロイネットホテル秋田 ビジネスホテル エコノミー 秋田県秋田市 大町 2,278 2.6% 2006年6月 221室 1,930

オリエンタルホテル広島 シティホテル アッパーミドル 広島県広島市 中区田中町 9,900 11.1% 1993年9月 227室 7,240

箱根強羅温泉季の湯 雪月花 リゾートホテル ミッドプライス 神奈川県 足柄下郡箱根町 4,059 4.6% 2006年10月 158室 4,060

ポートフォリオ合計 89,117 100.0% - 2,532室 85,400

(注1)所在地及び建築時期は、不動産登記簿謄本に記載された事項を記載しています。 (注2)総客室数は、それぞれ平成23年8月31日現在における販売可能客室数(長期自社使用は除く)を記載しています。(注3)取得価格は、百万円未満を切り捨てて表示しています。(注4)投資比率は、取得価格で計算しており、小数点第2位以下を四捨五入して記載しています。

タイプ別分散状況平成23年8月31日現在(第6期末)

グレード別分散状況平成23年8月31日現在(第6期末)

ビジネスホテル24,658百万円

リゾートホテル23,759百万円

シティホテル40,700百万円

ラグジュアリー19,700百万円

アッパーミドル21,300百万円

 ミッドプライス45,839百万円

エコノミー2,278百万円

26.7% 22.1%

23.9%51.4%

2.6%

45.7%

27.7%

神戸メリケンパークオリエンタルホテル

平成23年8月31日現在

ポートフォリオの概要 P O R T F O L I OO V E R V I E W

12 13

■ 変動賃料導入5ホテルの運営状況

オリエンタルホテル東京ベイ

■所在地(住居表示):千葉県浦安市美浜一丁目8番2号 ■地積:9,914.00㎡■延床面積:44,833.11㎡ ■構造/階数:SRC・S・RC造/地下2階付12階建 ■建築時期:1995年5月

稼働率(%)

ADR(円)

RevPAR(円)

GOP(百万円)

GOP比率(%)

第2期 80.6 19,446 15,679 1,630 24.7

第3期 79.6 19,817 15,784 1,708 25.2

第4期 80.8 18,830 15,205 1,531 23.4

第5期 88.1 16,673 14,693 1,513 23.2

第6期 77.3 15,883 12,284 971 17.2

神戸メリケンパークオリエンタルホテル

■所在地(住居表示):兵庫県神戸市中央区波止場町5番6号 ■地積:22,660.09㎡(注1)■延床面積:48,701.82㎡(注2) ■構造/階数:S造/14階建 ■建築時期:1995年7月

稼働率(%)

ADR(円)

RevPAR(円)

GOP(百万円)

GOP比率(%)

第2期 78.4 16,025 12,556 1,330 20.1

第3期 78.0 15,448 12,049 1,319 19.6

第4期 70.7 15,472 10,933 891 14.8

第5期 77.5 13,958 10,823 1,154 19.5

第6期 77.8 14,126 10,994 1,101 19.7

(注1)神戸市からの借地及び神戸市の使用許可を得ている土地であり、土地面積については、建築確認申請書記載面積を記載しております。なお、当該使用許可を得ている土地面積は、2,804.18㎡であり、このうち1,188.32㎡は土地面積に含まれています。

(注2)区分所有建物の一棟の建物の延床面積(附属建物764.83㎡を含みます。)を記載しております。なお、本投資法人が所有する専有部分(附属建物764.83㎡は除きます。)は31,899.07㎡、神戸市が所有する専有部分は13,960.11㎡、本投資法人と神戸市の共用部分は2,077.81㎡となっております。建物のうち神戸市が所有する専有部分に関して、本投資法人が当該使用許可を得ている建物面積は694.00㎡(平成22年4月1日に当該使用許可を得ている建物の一部返却に伴い、建物面積は824.00㎡から694.00㎡に変更されております。)であり、上記建物面積48,701.82㎡に含まれております。

(注3) 売上高・経営指標数値は賃借人から入手したものです。第7期は予想の数字であり、実際の業績は様 な々要素により異なる結果になり得ることがあります。(注4) 第3期は、賃借人側において宿泊売上の会計処理方法に変更が生じ、この結果宿泊売上が年間約75百万円減額されています。(注5)「ADR」とは、平均客室販売単価 (Average Daily Rate)をいい、一定期間の宿泊部門売上高合計(サービス料を除きます。)を同期間の販売客室数合

計で除した値をいいます。(以下、各ホテルにおいても同様)(注6)「RevPAR」とは、販売可能客室数当たり宿泊部門売上(Revenue Par Available Room)をいい、一定期間の宿泊部門売上高合計を同期間の販売

可能客室数合計で除したものをいい、ADRと客室稼働率の積にて計算される数値と同値となります。(以下、各ホテルにおいても同様)

第6期 第7期予想第4期 第5期第3期第2期

(百万円)

01,0002,0003,0004,0005,0006,0007,0008,000

3,349

3,270

6,619

3,370

3,374

6,744

2,877

3,122

5,999

2,893

3,041

5,934

上期 下期

2,773

2,814

5,588

2,774

2,662

5,437

第6期 第7期予想第4期 第5期第3期第2期

(百万円)

01,0002,0003,0004,0005,0006,0007,0008,000

3,291

3,300

6,590

3,409

3,374

6,783

3,093

3,448

6,542

3,333

3,189

6,522

2,302

3,331

5,634

3,055

2,961

6,016

上期 下期

(注) 売上高・経営指標数値は賃借人から入手したものです。第7期は予想の数字であり、実際の業績は様 な々要素により異なる結果になり得ることがあります。

ホテル日航アリビラ ■所在地(住居表示):沖縄県中頭郡読谷村字儀間600 ■地積:67,038.05㎡(注1)■延床面積:38,024.98㎡(注2) ■構造/階数:SRC造/地下1階付10階建 ■建築時期:1994年4月

稼働率(%)

ADR(円)

RevPAR(円)

GOP(百万円)

GOP比率(%)

第2期 80.4 27,197 21,859 1,933 32.5

第3期 77.4 28,347 21,934 1,933 33.0

第4期 75.6 27,561 20,837 1,743 31.7

第5期 70.0 26,773 18,754 1,650 32.8

第6期 70.9 25,178 17,857 1,506 30.7 第6期 第7期予想第4期 第5期第3期第2期

(百万円)

01,0002,0003,0004,0005,0006,0007,000

3,465

2,481

5,945

3,591

2,262

5,853

3,195

2,303

5,498

3,086

1,947

5,033

2,894

2,012

4,906

3,125

2,008

5,133

上期 下期

(注1) 本投資法人の所有地及び株式会社沖縄うみの園からの借地・転借地であり、土地面積は各土地の不動産登記簿謄本に記載された面積の合計です。なお、当該借地・転借地の中には、一筆の土地の一部のみを賃借・転借しているものもあり、土地面積には本投資法人が株式会社沖縄うみの園から借地・転借していない面積が一部含まれています。当該転借地の一部分筆に伴い、平成22年4月7日付で67,423.55㎡から67,038.05㎡に変更されています。本投資法人の所有地、不動産登記簿謄本及び株式会社沖縄うみの園との賃貸借契約書等に基づき算出した借地・転借地の土地面積の合計は57,406.26㎡です。

(注2) 附属建物120.10㎡を含み、株式会社沖縄うみの園から賃借している建物493.50㎡は含みません。(注3) 売上高・経営指標数値は賃借人から入手したものです。第7期は予想の数字であり、実際の業績は様 な々要素により異なる結果になり得ることがあります。

オリエンタルホテル広島

■所在地(住居表示):広島県広島市中区田中町6番10号 ■地積:1,792.84㎡■延床面積:13,752.22㎡ ■構造/階数:SRC造/地下2階付23階建 ■建築時期:1993年9月

稼働率(%)

ADR(円)

RevPAR(円)

GOP(百万円)

GOP比率(%)

第2期 ー ー ー ー ー

第3期 63.4 8,853 5,611 264 13.5

第4期 71.8 9,043 6,497 320 15.2

第5期 71.4 8,951 6,388 340 16.1

第6期 65.1 8,675 5,644 279 14.6 第6期 第7期予想第4期 第5期第3期第2期

(百万円)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

941

675

1,615967

990

1,957

994

1,109

2,103

1,044

1,066

2,110

917

999

1,916

1,079

1,014

2,093

上期 下期

(注) 本投資法人の本物件の取得は第3期の期中(11ヶ月間)ですが、比較分析のため第2期及び第3期の取得前の期間については、売主から入手した情報をもとに記載しており、未監査です。第7期は予想の数字であり、実際の業績は様々な要素により異なる結果になり得ることがあります。

なんばオリエンタルホテル

■所在地(住居表示):大阪府大阪市中央区千日前二丁目8番17号 ■地積:4,505.23㎡■延床面積:19,364.33㎡ ■構造/階数:S・SRC造/地下1階付9階建 ■建築時期:1996年3月

稼働率(%)

ADR(円)

RevPAR(円)

GOP(百万円)

GOP比率(%)

第2期 88.4 10,300 9,104 1,114 57.4

第3期 86.8 10,649 9,248 1,099 55.6

第4期 75.5 10,365 7,827 963 54.1

第5期 81.2 9,478 7,698 1,020 55.7

第6期 86.7 10,171 8,814 1,059 55.3 第6期 第7期予想第4期 第5期第3期第2期

(百万円)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

990

951

1,941

976

999

1,976

855

925

1,781

967

866

1,832

1,000

917

1,917

916

863

1,779

上期 下期

(注) 売上高・経営指標数値は賃借人から入手したものです。第7期は予想の数字であり、実際の業績は様 な々要素により異なる結果になり得ることがあります。

OVERV IEWPORTFOLIO

ポートフォリオの状況 P O R T F O L I OO V E R V I E W

14 15

■ 物件取得ソース

外部環境に対する認識● ホテル投資市場の動向

震災直後は手控えがあったものの、震災の前後では大きな変化はなく、希少性の高い優良ホテルについてはアジアからの投資やホテル収益の改善期待から、価格下落は限定的となる傾向が見られた

今後のホテル売買市場では、ホテル向けノンリコースローン等の期限の到来、並びにホテル収益の改善期待等から、売り手と買い手の価格目線の乖離が縮小し、取引件数が増加することが見込まれる

具体的な物件取得については、そのタイミングを含め、個別物件の収益性及び安定性並びに資金調達の環境を注視しながら慎重に判断する

中長期に亘り安定性・成長性のある優良物件を選別して取得

取得後は、オペレーターと協働して内部成長を促進

基本方針

必須条件

安定的な収益を確保すると共に、内部成長可能なポートフォリオ構築を重視した物件の取得尚、中長期的には、グレード、タイプ、地理的、築年数分散、及び変動賃料・固定賃料の構成割合の5項目についてもバランスを意識したポートフォリオの構築

今後増加が期待される「国内レジャー客」及び「訪日レジャー客」の取り込みが可能なホテル運営面の改善により収益向上が見込めるホテル

■ ハード・ソフトの両面で優位性のあるホテルを投資対象とします

■ ホテルタイプとしては、一定の運営ノウハウが必要で、新規参入障壁が高い「シティホテル」、「リゾートホテル」を主な投資対象とします

■ ビジネスホテルは、レジャー需要の取り込みが可能なホテルを投資対象とします

■ 地域としては、レジャー目的地及びその中継地点を対象とします

※レジャー需要とは、観光、ショッピング、映画・観劇、伝統・文化交流、コンサート、宿泊、食事、自然体験、マリンスポーツ、ゴルフ、スキー、避暑、避寒などを行うことを目的とした需要

■ 短期で重視するポイント1. 個別物件の収益性、安定性等を考慮し、資金調達の環境を注視しながら慎重に判断2. 想定される地域:東京都、大阪市、京都市、福岡市、北海道、沖縄県、箱根町

● GSグループ取得ホテル の紹介

資産運用会社はホテル投資に関するノウハウ並びに独自の強力なネットワークを通じて、案件の発掘・物件取得を行うと同時に、豊富なホテル投資、運営のノウハウを有するゴールドマン・サックス・グループ(GSグループ)との情報提供契約を活用して物件取得を行います。

ホテル経営会社

ホテルオーナー

金融機関や不動産会社等のブローカー

第6期(平成22年9月~平成23年8月)に持込まれた案件数は114件であり、第5期と比較すると案件数は72件減少しました。また、大型のシティ及びリゾートタイプの案件数が減少したことが特徴です。

持込件数

(注1) 東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、名古屋圏(愛知県、岐阜県、三重県)、大阪圏(大阪府、京都府、奈良県、兵庫県)。(注2) 政令指定都市は、三大都市圏以外の政令指定都市を示します。(注3) 立地別持込件数の「その他」には、三大都市圏・政令指定都市以外の地域に立地する物件、及び案件持込時点で詳細が開示されていない物件が含ま

れます。(注4) タイプ別持込件数の「その他」には、開発案件で建設するホテルタイプが確定していない物件、及び案件持込時点で詳細が開示されていない物件が含

まれます。(注5) グレード別持込件数の「その他」には、開発案件で建設するホテルグレードが確定していない物件、及び案件持込時点で詳細が開示されていない物件が

含まれます。

立地別持込件数

タイプ別持込件数 グレード別持込件数

0

50

100

150

200

第1期 第2期 第4期 第5期 第6期第3期

71件114件

161件154件

184件 186件 GSグループからの持込件数

8件

14件

11件

14件

17件

1件

● 第三者から の紹介

東京圏(注1)

名古屋圏(注1)

大阪圏(注1)

政令指定都市(注2)

その他(注3)

シティ

ビジネス

リゾート

エコノミー

ミッドプライス

その他(注5) 1%その他(注4)

アップスケール 2%ラグジュアリー 1%

● 第三者からGSグループへ 持込まれたホテルの紹介

28%

4%5%

18%

12%1%

45%

77%76%

19%

11%

外部成長戦略 E X T E R N A LG R O W T H S T R A T E G Y

16

返済期限別借入金残高

借入金一覧 平成23年8月末時点

投資法人債一覧

格付けの状況

借入金残高とLTV

外部環境に対する認識● ホテルに対する金融機関の融資態度は依然として厳しい面はあるものの、新規物件の物件価格・利回りや質によっては融資は可能

既存取引金融機関との信頼間係の維持・連携による安定感のある財務基盤の確保

基本方針

第7期における取り組み:

財務の健全性・安定性確保を重視した運営保守的なLTV水準の維持 : 30%~50%をターゲット

借入期間の長期化(コストとのバランスを考慮)、返済期限の分散、バンクフォーメーションの強化、借入費用の低減を図る。

区分(注) 借入 借入先 金額

(百万円) 借入日 返済期限 摘要

中期 ファシリティB株式会社三井住友銀行株式会社みずほ銀行農林中央金庫

12,753 平成19年8月24日 平成24年11月15日 有担保・無保証

中期 ファシリティE株式会社三井住友銀行株式会社みずほ銀行農林中央金庫

4,200 平成21年3月24日 平成24年3月24日 有担保・無保証

中期 ファシリティF株式会社三井住友銀行株式会社みずほ銀行農林中央金庫

500 平成21年3月24日 平成24年3月24日 有担保・無保証・元本均等返済

中期 ファシリティG 株式会社りそな銀行株式会社新生銀行 5,000 平成23年2月15日 平成26年2月15日 有担保・無保証

中期 ファシリティH株式会社三井住友銀行株式会社みずほ銀行農林中央金庫

6,998 平成23年2月15日 平成27年2月15日 有担保・無保証

長期 ファシリティI アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー 5,000 平成23年2月15日 平成30年2月15日 有担保・無保証

中期 ファシリティJ 株式会社東京スター銀行 3,000 平成23年3月24日 平成28年3月24日 有担保・無保証計 37,451

銘柄 発行年月日 償還期限 残高(百万円) 利率 摘要第1回無担保投資法人債 平成22年12月28日 平成25年12月27日 2,000 2.11% 無担保・無保証

信用格付業者 格付対象 格 付 格付けの方向性 株式会社格付投資情報センター 発行体格付け A- 安定的

(注)短期とは、1年未満、中期とは1年超5年未満の借入れ、長期とは5年以上の借入れをいいます。

(注)長期固定有利子負債は、金利スワップ・キャップ取引により金利上昇リスクが軽減された借入及び投資法人債です。

LTV(期末負債比率)は期末有利子負債額(期末借入金額+投資法人債残高)/期末総資産額です。

018   Ⅰ 資産運用報告

034 Ⅱ 貸借対照表

036 Ⅲ 損益計算書

037 Ⅳ 投資主資本等変動計算書

038 Ⅴ 注記表

048 Ⅵ 金銭の分配に係る計算書

049 Ⅶ 監査報告書

050 キャッシュ・フロー計算書(参考情報)

F i n a n c i a l S e c t i o n

020406080100120140

投資法人債

ファシリティJ

ファシリティ IファシリティH

ファシリティG

ファシリティF

ファシリティE

ファシリティB

第13期第12期第11期第10期第9期第8期第7期

(億円)

5

42

127

20

5069

3050

050100150200250300350400450

期末借入金残高

6期末5期末4期末3期末2期末1期末317 317 419 374 369 394

(億円)

0102030405060708090100LTV

長期固定有利子負債比率

59.8

(%)

59.8

75.784.8 85.9

37.4

38.8 38.445.1 42.0 41.6 43.3

財務戦略 F I N A N C I A LS T R A T E G Y

平成23年8月末時点平成23年8月末時点

18

Ⅰ 資産運用報告

19

6th

資産運用の概況

2. 当期の資産運用の経過

(1)投資法人の主な推移 本投資法人は、投資信託及び投資法人に関する法律(昭和26年法律第198号、その後の改正を含みます。以下「投信法」といいます。)に基づき、平成17年9月8日に出資金1億円(投資口数200口)で設立され、翌平成18年2月15日に、わが国初めてのホテルの運用に特化した投資法人として、東京証券取引所不動産投資信託市場に上場(銘柄コード:8981)しました。なお、当期末となる平成23年8月31日現在の発行済投資口数は、105,719口となっております。

(2)当期の投資環境と運用実績 当期における日本の景気は、当初、生産や輸出に回復の動きが見られ、雇用・所得環境についても若干の改善をみることができました。しかしながら、本年3月11日に発生した東日本大震災及びその影響による電力供給制限等は、消費の自粛、生産活動の低下や営業制限を招くなど日本経済に多大な影響を与えました。その後、生産や輸出は供給面での制約の解消が進んだことから回復に向かい、個人消費についても一部に弱さが残ってはいるものの、持ち直してきました。 ホテル業界においても、震災の影響は大きく、国内団体旅行及び訪日外国人客の需要の減少等から、宿泊稼働率は一時大きく下がり、厳しい経営環境となりました。 ホテルの売買マーケットについては、震災直後においては手控えもあったものの、震災の前後で大きな環境変化は無く、希少性の高い優良ホテルについてはアジアからの投資やホテルのキャッシュフローの改善期待から、価格下落は限定的となる傾向も見られ、全般的にも価格下落に歯止めがかかってきました。 本投資法人が株式会社ホテルマネージメントジャパン(以下「HMJ」といいます。)に賃貸し、変動賃料を導入している5ホテル(注1)(以下「変動賃料導入5ホテル」といいます。)の運営状況は次のとおりとなりました。 当期上半期の売上については、宿泊部門は宿泊稼働率の上昇により前年同期を上回りましたが、料飲部門における婚礼売上が前年同期を下回り、総売上は前年同期を若干下回りました。当期下半期に入り東日本大震災が発生し、変動賃料導入5ホテルの売上は大きな影響を受けました。その後の回復は順調であったものの、前年同期を大きく下回り、結果として、当期通期における変動賃料導入5ホテルの総売上並びにGOP(注2)は共に前年同期を大きく下回りました。 こうした状況下、本投資法人では、当期においてHMJから収受する変動賃料(注3)はGOPに連動して算出されることとなるため、本投資法人が当期においてHMJから収受する変動賃料は、前年同期を大きく下回る結果となりました。(注1) 神戸メリケンパークオリエンタルホテル、オリエンタルホテル東京ベイ、なんばオリエンタルホテル、ホテル日航アリビラ、オリエンタルホテル広島の5ホ

テルをいいます。(注2) 売上高営業粗利益(Gross Operating Profit)をいい、ホテルの運営能力に関する代表的な経営指標です。ホテルの売上高から、次の営業費用

(但し、各物件の営業に関して直接発生したものに限ります。)を控除した残額をいいます。    ①売上原価、②ホテル従業員の人件費・福利厚生費、③備品費、④営業部門に係る費用(外部委託費用、各種手数料等を含みます。)、⑤一

般管理費、⑥販売促進・広告宣伝費、⑦修繕維持費(施設保守・管理費用を含みます。)、⑧水道光熱費、⑨運営管理に関する保険料、⑩ホテル運営管理に関する公租公課(印紙税等)、⑪ホテル売上債権に係わる貸倒引当金並びに貸倒損失、⑫その他ホテル運営管理に関する直接経費

(注3) 本投資法人がHMJから収受する変動賃料については、原則、変動賃料導入5ホテルの売上の10%(ホテルの売上が一定金額を超えた場合には、その超えた部分については売上の30%もしくは40%)を受け取ることになっています。しかしながら、変動賃料導入5ホテルの収益力悪化により、HMJの変動賃料の支払いがその支払能力を超えることを回避し、スキーム全体の安定感を図るため、「変動賃料総基準額」を変動賃料の支払いの上限とする賃料体系になっております。変動賃料総基準額は、変動賃料導入5ホテルのGOPから、変動賃料導入5ホテルの固定家賃及びホテル運営支援会社に対する報酬控除後の金額(以下「修正GOP」といいます。)の90%相当額で計算されます。

変動賃料総基準額の計算は、1年間で計算されます。当期における変動賃料は、以下のとおり計算されています。

変動賃料導入5ホテルのGOP合計: 4,916百万円変動賃料導入5ホテルが本投資法人に支払う固定賃料合計額: △3,221百万円変動賃料導入5ホテルがホテル運営支援会社に支払う報酬(*): △348百万円修正GOP(上記合計):  1,346百万円変動賃料総基準額(修正GOPの90%相当金額): 1,212百万円

(*) 変動賃料導入5ホテルが、アビリタス ホスピタリティ株式会社及び株式会社JALホテルズに対して支払う報酬金額の合計で、その報酬金額は各ホテルの売上とGOPに連動して決定されます。

なお、平成23年4月14日に、変動賃料を導入しているHMJとの定期建物賃貸借契約が再締結され、平成23年9月1日より、変動賃料の算出方法が売上連動からGOP連動に変更となります。変更後に本投資法人が収受する年間変動賃料は、変動賃料導入5ホテルのGOPが、GOP基準額(年額3,351百万円と設定)を超えた場合に、その超えた額に、81.5%を乗じた金額となります。

 設備投資については、コスト管理に注力しながら、設備の維持・更新並びに足元のホテル売上増加及び中長期におけるホテルの競争力の維持・向上に重要と思われる改装投資を実施しました。また、当期における東日本大震災による所有ホテルの被害への対応のための資本的

1. 投資法人の運用状況等の推移期

決算年月 単位 第2期平成19年8月

第3期平成20年8月

第4期平成21年8月

第5期平成22年8月

第6期平成23年8月

営業収益 百万円 5,592 6,063 5,385 5,626 5,115 (うち不動産賃貸収益) 百万円 (5,592) (6,063) (5,385) (5,626) (5,115)営業費用 百万円 2,585 3,085 3,119 3,159 3,240 (うち不動産賃貸費用) 百万円 (2,069) (2,574) (2,669) (2,714) (2,738)営業利益 百万円 3,007 2,978 2,265 2,467 1,874経常利益 百万円 2,472 2,306 1,261 1,338 924当期純利益 (a) 百万円 2,470 2,304 1,259 1,336 922

総資産額 (b) 百万円%

82,721(対前期比1.1)

92,952(対前期比12.4)

89,205(対前期比△4.0)

88,855(対前期比△0.4)

91,204(対前期比2.6)

純資産額 (c) 百万円%

48,387(対前期比2.0)

48,164(対前期比△0.5)

48,685(対前期比1.1)

48,851(対前期比0.3)

48,436(対前期比△0.8)

出資総額 百万円 46,014 46,014 47,514 47,514 47,514発行済投資口数 (d) 口 91,700 91,700 105,719 105,719 105,7191口当たり純資産額 (c)/(d) 円 527,674 525,237 460,520 462,083 458,1661口当たり当期純利益 (注1) 円 26,944 25,130 12,622 12,640 8,722分配総額 (e) 百万円 2,470 2,304 1,259 1,336 9221口当たり利益分配金 (e)/(d) 円 26,944 25,130 11,913 12,640 8,722(うち1口当たり利益分配金) 円 (26,944) (25,130) (11,913) (12,640) (8,722)(うち1口当たり利益超過分配金) 円 総資産経常利益率(ROA) (注2) % 3.0 2.6 1.4 1.5 1.0自己資本利益率(ROE) (注2) % 5.2 4.8 2.6 2.7 1.9

自己資本比率 (c)/(b) % 58.5(対前期増減0.6)

51.8(対前期増減△6.7)

54.6(対前期増減2.8)

55.0(対前期増減0.4)

53.1(対前期増減△1.9)

配当性向 (e)/(a) % 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0(その他参考情報)投資物件数 件 7 8 8 8 9総賃貸可能面積 ㎡ 153,299.42 167,051.64 167,051.64 167,051.64 177,706.67当期減価償却費 百万円 1,355 1,623 1,752 1,782 1,826当期資本的支出額 百万円 836 1,722 706 427 460賃貸NOI(Net Operating Income) (注3)百万円 4,984 5,184 4,477 4,727 4,229期末負債比率(LTV) (注4) % 38.4 45.1 42.0 41.6 43.3ファンズ・フロム・オペレーション(FFO) (注5)百万円 3,931 3,999 3,020 3,151 2,774(注1) 1口当たり当期純利益は、当期純利益を日数加重平均投資口(第2期及び第3期:91,700口、第4期:99,766口、第5期及び第6期:105,719口)によ

り算出しております。(注2) 記載した指標は以下の方法により算定しております。   総資産経常利益率(ROA)=経常利益/平均総資産額×100 平均総資産額=(期首総資産額+期末総資産額)÷2   自己資本利益率(ROE)=当期純利益/平均純資産額×100 平均純資産額=(期首純資産額+期末純資産額)÷2   総資産経常利益率及び自己資本利益率の算定には、期首と期末の総資産、純資産のそれぞれの平均値を使用しております。(注3) 賃貸NOI(Net Operating Income)=不動産賃貸収益-不動産賃貸費用+当期減価償却費+当期固定資産除却損(注4) 期末負債比率(LTV)=期末有利子負債額(期末借入金額+投資法人債残高)/期末総資産額(注5) ファンズ・フロム・オペレーション(FFO)=当期純利益+当期減価償却費+当期固定資産除却損(注6) 記載した数値は、以下、本書において特に記載のない限り、記載未満の数値はいずれも、金額は切り捨て、比率は四捨五入により記載しております。

20

Ⅰ 資産運用報告

21

6th

支出も実施しております。なお、当期に実施した主な資本的支出の内容は、後記の「保有不動産の資本的支出2.期中に行った資本的支出」をご覧ください。 本投資法人は、新規物件として、平成23年3月24日に「箱根強羅温泉 季の湯 雪月花」を信託財産とする不動産信託受益権を4,059百万円(消費税及び付帯費用を含みません。)で取得しました。本物件は、首都圏から交通の利便性が高く人気の高い箱根町の主要温泉地の一つである強羅温泉にあり、強羅駅より徒歩1分に立地しており、国内外からのレジャー需要が期待できる希少性の高い物件です。本投資法人におけるポートフォリオの分散化並びに中長期における着実な成長と安定収益確保に寄与する物件と認識しております。なお、本物件の取得に際し、東日本大震災及び3月中旬の静岡県東部を震源とする地震による本物件への影響が無いことを第三者専門機関のレポートにより確認しております。

(3)資金調達の概要 本投資法人は、当期において、平成23年2月15日を返済期日としていた既存の借入金19,000百万円の借換えに充てるために、平成22年12月28日に2,000百万円(償還期限:平成25年12月27日)の第1回無担保投資法人債を発行し、その返済に充当すると共に、株式会社りそな銀行及び株式会社新生銀行から5,000百万円(返済期日:平成26年2月15日)、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行及び農林中央金庫から6,998百万円(返済期日:平成27年2月15日)並びにアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーから5,000百万円(返済期日:平成30年2月15日)の融資を受け、それぞれ返済に充当しました。こうした一連の借換えにより、資金調達手段の多様化、借入期間の長期化、返済期限の分散、借入金融機関の多様化を進めました。 加えて、平成23年3月24日、「箱根強羅温泉 季の湯 雪月花」を信託財産とする不動産信託受益権の取得資金に充当するため、株式会社東京スター銀行から3,000百万円(返済期日:平成28年3月24日)の融資を受けました。 一方、約定に従い元本500百万円の返済(注4)を行っており、当期末における有利子負債残高は約39,451百万円(投資法人債2,000百万円、長期借入金約32,751百万円、1年以内返済長期借入金4,700百万円(注5))となり、総資産有利子負債比率(注6)は、43.26%となっております。 なお、投資法人債2,000百万円については固定金利、長期借入金のうち約12,753百万円については金利スワップによる金利の固定化を図っております。(注4) 平成21年3月24日を借入日、最終返済期日を平成24年3月24日とする借入金1,500百万円については、6ケ月毎に250百万円の元本返済をす

る取り決めになっております。(注5) 長期借入金は借入時点及び当期末時点で返済期限までの期間が1年超、1年内返済予定の長期借入金は借入時点で返済期限までの期間が1

年超且つ当期末時点で返済期限までの期間が1年以下の借入をいいます。(注6) 総資産有利子負債比率=期末有利子負債額/期末総資産額

 また、当期末における格付けの状況は、以下のとおりとなっております。

信用格付業者 発行体格付 格付方向性株式会社格付投資情報センター A- 安定的

(4)業績及び分配の概要 こうした運用の結果、平成23年8月期(平成22年9月1日から平成23年8月31日までの365日間)の実績として、営業収益5,115百万円、営業利益1,874百万円、経常利益は924百万円、当期純利益は922百万円となりました。 なお、営業収益の中には、HMJからの変動賃料1,212百万円を含んでいます。当期における変動賃料は、先述のとおり、変動賃料導入5ホテルの売上の10%の場合で算出した金額(1,995百万円)が、変動賃料の上限である変動賃料総基準額1,212百万円を上回ったため、変動賃料総基準額になっています。 利益の分配につきましては、租税特別措置法(昭和32年法律第26号、その後の改正を含みます。)第67条の15の適用により利益分配金の最大額が損金算入されることを企図して、投資口1口当たりの分配金額が1円未満となる端数部分を除く当期未処分利益の全額を分配することとし、この結果、当期の投資口1口当たりの分配金は、8,722円となりました。

3. 増資等の状況

 当期及び前期以前の増資等の概要は以下のとおりです。

年月日 摘要発行済投資口数(口) 出資金総額(百万円)

備考増減 残高 増減 残高

平成17年 9月8日 私募設立 200 200 100 100 (注1)平成18年 2月15日 公募増資 87,000 87,200 43,656 43,756 (注2)平成18年 3月15日 第三者割当増資 4,500 91,700 2,258 46,014 (注3)平成21年 2月3日 第三者割当増資 14,019 105,719 1,500 47,514 (注4)

(注1) 1口当たり発行価格500,000円にて、本投資法人が設立されました。(注2) 1口当たり発行価格520,000円(発行価額501,800円)にて、新規物件の取得資金の調達等を目的とする公募により新投資口を発行し、資産の運用

を開始しました。(注3) 1口当たり発行価額501,800円にて、新規物件の取得資金の調達等を目的とする第三者割当により新投資口を発行しました。(注4) 1口当たり発行価額107,000円にて、1年内返済予定の長期借入金の返済の一部充当を目的とする第三者割当により新投資口を発行しました。

[投資証券の取引所価格の推移] 本投資法人の投資証券が上場する東京証券取引所不動産投資信託証券市場における期別の最高・最低価格(終値)は以下のとおりです。

期 第2期 第3期 第4期 第5期 第6期決算年月 平成19年8月 平成20年8月 平成21年8月 平成22年8月 平成23年8月最高 765,000円 540,000円 274,100円 195,500円 291,600円最低 513,000円 230,900円 88,900円 113,600円 163,900円

期初価格 600,000円 540,000円 230,700円 139,000円 199,800円期末価格 542,000円 240,000円 139,700円 193,000円 174,000円

4. 分配金等の実績

 当期(第6期)の分配金は、1口当たり8,722円であり、税制の特例(租税特別措置法第67条の15)の適用により、利益分配金の最大額が損金算入されることを企図して、投資口1口当たりの分配金が1円未満となる端数部分を除く当期未処分利益の全額を分配することとしております。

期 第2期 第3期 第4期 第5期 第6期

計算期間 自 平成18年 9 月 1 日至 平成19年 8 月31日

自 平成19年 9 月 1 日至 平成20年 8 月31日

自 平成20年 9 月 1 日至 平成21年 8 月31日

自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

当期未処分利益総額 2,470,826千円 2,304,536千円 1,259,449千円 1,336,318千円 922,185千円利益留保額 61千円 115千円 18千円 30千円 104千円金銭の分配金総額 2,470,764千円 2,304,421千円 1,259,430千円 1,336,288千円 922,081千円(1口当たり分配金) (26,944円) (25,130円) (11,913円) (12,640円) (8,722円)うち利益分配金総額 2,470,764千円 2,304,421千円 1,259,430千円 1,336,288千円 922,081千円(1口当たり利益分配金) (26,944円) (25,130円) (11,913円) (12,640円) (8,722円)うち出資払戻総額 千円 千円 千円 千円 千円(1口当たり出資払戻額) (円) (円) (円) (円) (円)

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Ⅰ 資産運用報告

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6th

5. 今後の運用方針及び対処すべき課題

 日本の景気の先行きについては、今後も緩やかな回復傾向を辿るものと思われますが、欧州財政危機に伴う世界景気の変調や雇用・所得環境への懸念も存在します。

内部成長 ホテル産業においては、これまでの国内個人旅行の需要の回復に加え、国内団体旅行や訪日外国人の需要の回復、さらには企業や業界団体による各種イベントや催事の再開による本格的な需要の回復が期待されます。 そうした環境下、変動賃料導入5ホテルからの変動賃料の最大化のため、各ホテル並びにその運営支援会社であるアビリタスホスピタリティ株式会社及び株式会社JALホテルズに対して、より広範な需要を取り込むための営業施策や販売単価の維持・向上のための施策の実践を要請していくと共に、「価格競争」から「価値競争」への展開のために、各ホテルとその運営支援会社と協力し、施設とサービス両面での差別化を図ることにも注力してまいります。 また、次期(平成23年9月1日)より、変動賃料を導入しているHMJとの定期建物賃貸借契約が再締結された内容に移行し、変動賃料の算出方法が変更になります。これにより本投資法人が受領する年間変動賃料は、変動賃料導入5ホテルのGOPに完全に連動して算出されることとなるため、これまで以上にホテルのGOPの向上に着目した資産運用を行ってまいります。 固定賃料のみのホテルについても、その運営状況をこれまで以上にモニタリングしていくと共に、その賃借人の賃料負担能力についても注視していきます。 また、本投資法人では、各ホテルの差別化並びに施設・設備の維持・更新のための継続的な設備投資を実施していきます。とりわけ、変動賃料導入5ホテルに対しては、熱効率の良い設備への更新を行い、エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和54年法律第49号、その後の改正を含みます。以下「省エネ法」といいます。)への対応を図りつつ、各ホテルにおける光熱費の削減によるGOP向上により本投資法人が受領する変動賃料の増加も図っていく予定です。次期に予定されている主な資本的支出の内容は、後記の「保有不動産の資本的支出1.資本的支出の予定」をご覧ください。 中長期の視点に立てば、ホテル産業は、団塊世代の旅行需要や政府による観光立国推進による訪日外国人旅行者数の増加等、人口減少が進む日本にあって、需要の増加が期待される要素をもっています。こうした需要を収益に転換していくためには、各ホテルにおいて「グローバルレベルのサービス」に「地域またはホテル固有のサービス等」を付加していくと同時に、「顧客ニーズの変化の分析とその変化への対応」が必要です。また、同時に、各ホテルの利益率をより高め、そのホテルの賃料負担力の向上を図ることが肝要です。本投資法人は、各ホテル並びにその運営支援会社と協力をしながら、所有ホテルの中長期にわたる競争力の維持・向上、ひいてはその資産価値向上を図っていきます。

外部成長 今後のホテルの売買市場では、ホテル向けノンリコースローンの期限の到来、並びにホテル収益の改善期待等により、売り手と買い手の価格目線の乖離が縮小し、取引件数が増加することが見込まれます。 こうした環境の下、今後の新規の取得対象としては、従来のポートフォリオの構築方針や個別ホテルの取得の方針を前提(注)に、当面は、「魅力のある地域」または「話題性のある地域」に立地するレジャー需要の増加により収益向上が見込まれるホテルを中心に据えています。 多くの持ち込み案件が寄せられる中、具体的な新規物件取得については、個別物件の収益性及び安定性並びに資金調達環境を充分に注視しながら慎重に判断していくことを大前提とするものの、前向きに検討していきます。(注) 中長期的には、ホテルのグレード別、タイプ別、地理的分散、築年数分散、変動賃料・固定賃料の構成割合といった5つの項目についてのバランスを

意識したポートフォリオの構築を目指し、個別ホテルの取得の選定に際しては、立地、建物・施設等(ハード面)と賃借人・ホテル運営者の能力(ソフト面)との両面からの精査を行います。

財務戦略 ホテルに対する金融機関の融資態度は依然として厳しい面もありますが、新規物件の物件価格・利回りや質によっては融資も可能な状況になってきております。 本投資法人は、今後も継続して既存取引金融機関との信頼関係の維持と連携を図りながら、財務の安定性・健全性を維持し、LTVについても30%から50%の間でコントロールしていく予定です。また、今後の新規物件取得のための新規融資や借換えの際には、返済期限の分散、コストとのバランスを取りながら長期化並びにバンクフォーメーションの強化を図っていきます。 金利の固定化については、引き続き金利上昇リスクに対応し、かつ足元の低金利による利益を一定程度享受できることを基本としております。

6. 決算後に生じた重要な事実

 該当事項はありません。

投資法人の概況

1. 出資の状況

期決算年月

第2期(平成19年8月31日現在)

第3期(平成20年8月31日現在)

第4期(平成21年8月31日現在)

第5期(平成22年8月31日現在)

第6期(平成23年8月31日現在)

発行可能投資口の総口数(口) 2,000,000 2,000,000 2,000,000 2,000,000 2,000,000発行済投資口の総数(口) 91,700 91,700 105,719 105,719 105,719出資総額(百万円)(注) 46,014 46,014 47,514 47,514 47,514投資主数(名) 2,563 3,514 5,664 4,633 5,188

(注) 百万円未満を切り捨てた金額で表示しております。

2. 投資口に関する事項

 平成23年8月31日現在の主要な投資主は以下のとおりです。

氏名又は名称 所有投資口数(口)

発行済投資口の総数に対する所有投資口数の割合

(%)(注3)有限会社グリーンインベストメント(注1) 14,219 13.44有限会社ジャパンホテルアライアンス(注2) 9,150 8.65資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) 8,725 8.25日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 8,156 7.71野村信託銀行株式会社(投信口) 6,880 6.50四国旅客鉄道株式会社 5,301 5.01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 4,227 3.99ノムラバンクルクセンブルグエスエー 3,904 3.69ゴールドマンサックスインターナショナル 3,211 3.03モルガンスタンレーアンドカンパニーエルエルシー 2,183 2.06

合 計 65,956 62.38(注1) 有限会社グリーンインベストメントは、ゴールドマン・サックス・グループの100%出資子会社であり、本投資法人の設立時に200口を取得、保有し、平成21

年2月3日発行の第三者割当増資により、14,019口を追加取得、保有しております。(注2) 有限会社ジャパンホテルアライアンスは、ゴールドマン・サックス・グループの100%出資子会社であり、本投資法人に資産の譲渡を行っております。また

同社は、平成18年2月15日に発行された本投資法人投資口のうち9,150口を、一般募集により購入、保有しております。(注3) 発行済投資口の総数に対する所有投資口数の割合は、小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。

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Ⅰ 資産運用報告

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6th

3. 役員等に関する事項

 当期における執行役員及び監督役員は以下のとおりです。

役職名 役員等の氏名又は名称 主な兼職等 当該営業期間における役職毎の報酬の総額(単位:千円)

執行役員増田  要 増田パートナーズ法律事務所 代表パートナー 7,382

鈴井 博之 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社代表取締役 1

監督役員大原 雅志 大原公認会計士事務所 所長 公認会計士

7,436松本 伸也 丸の内総合法律事務所 パートナー 弁護士

会計監査人 有限責任あずさ監査法人 25,511(注1) 鈴井博之は、平成22年9月7日開催の本投資法人第7回投資主総会において、執行役員を辞任し、増田要が執行役員に選任されております。(注2) 監督役員2名は、平成22年9月7日に執行役員と任期を統一するため辞任し、同日開催の本投資法人の第7回投資主総会において監督役員に選任さ

れております。(注3) 執行役員及び監督役員は、上記以外の他の法人の役員である場合がありますが、いずれも本投資法人と利害関係はありません。(注4) 増田要及び監督役員は、いずれも本投資法人の投資口を自己又は他人名義で所有しておりません。鈴井博之は、本投資法人の投資口を自己の名義で

10口所有しております。(注5) 会計監査人の報酬には、合意手続に基づく調査報告書作成業務及び第1回無担保投資法人債の発行に伴うコンフォートレター作成業務等、公認会

計士法第2条第1項以外の業務に係る報酬(14,500千円)が含まれております。

4. 資産運用会社、資産保管会社及び一般事務受託者

 平成23年8月31日現在の委託業者等は以下のとおりです。

委託区分 氏名又は名称資産運用会社 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社資産保管会社 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(投資主名簿等管理人・投資口事務代行) 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(特別口座管理機関・特別口座の管理) 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(会計事務等) 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(機関の運営) 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(納税事務等) 三菱UFJ信託銀行株式会社一般事務受託会社(投資法人債に関する事務) 株式会社三井住友銀行

投資法人の運用資産の状況

1. 本投資法人の財産の構成

 本投資法人の当期末時点における投資状況の概要は以下のとおりです。

資産の種類 所在都道府県

タイプ区分(注1) 名 称

当 期(平成23年8月31日現在)保有総額(注2)(百万円)

対総資産比率(注3)(%)

信託不動産

兵庫県シティホテル

神戸メリケンパークオリエンタルホテル 10,149 11.1千葉県 オリエンタルホテル東京ベイ 17,997 19.7広島県 オリエンタルホテル広島 10,016 11.0

小 計 38,162 41.8大阪府

ビジネスホテルなんばオリエンタルホテル 16,181 17.7

奈良県 奈良ワシントンホテルプラザ 1,597 1.8福岡県 博多中洲ワシントンホテルプラザ 3,761 4.1

小 計 21,540 23.6沖縄県

リゾートホテルホテル日航アリビラ 19,134 21.0

神奈川県 箱根強羅温泉 季の湯 雪月花 4,185 4.6小 計 23,319 25.6

信託不動産合計 83,022 91.0

不動産秋田県 ビジネスホテル ダイワロイネットホテル秋田 2,148 2.4

小 計 2,148 2.4預金・その他の資産(注4) 6,032 6.6

資産総額計 91,204 100.0

金額(百万円) 資産総額に対する比率(%)負債総額 42,767 46.9純資産総額 48,436 53.1

(注1) タイプ区分の定義は、下記のとおりです。

名称 立地 施設・設備シティホテル 総合型ホテル 都心部もしくは政令指定都

市、県庁所在地等の大都市宿泊施設のほか、レストラン施設及び宴会・会議場等の付帯施設を有し、都市の交流拠点あるいは情報・文化の発信拠点としてフルラインのサービスを提供することが可能なホテル

宿泊主体型ホテル 都心の一等地等に出店し、快適な宿泊サービスの提供を主眼として、レストラン・宴会を極力抑えたホテル

ビジネスホテル 駅等の交通の要所に近接し、オフィス街にも至便な立地

客室の種類や付帯施設を最小限にとどめ、宿泊主体の運営を行うホテル(原則として付帯施設を有さない宿泊特化型のホテルもこれに含む)

リゾートホテル いわゆる温泉地や景勝地など、自然環境や観光資源に恵まれた地域

比較的ゆとりのある宿泊施設及びその付帯施設(レストラン施設及び宴会・会議場に限らず、温浴施設、スポーツ施設等、より多様な施設を含む)を有するホテル

(注2) 保有総額は、取得価額(取得に伴う付帯費用を含む)から減価償却累計額を控除した額です。(注3) 対総資産比率は、資産総額に対する各資産の種類の貸借対照表計上額の比率を表しております(小数点第2位以下を四捨五入して表示しておりま

す。)。(注4) 機械及び装置、工具、器具及び備品等が含まれております。

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Ⅰ 資産運用報告

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2. 主要な保有資産

 平成23年8月31日現在、本投資法人が保有する資産の概要は以下のとおりです。(注1)

不動産等の名称帳簿価額(百万円)(注2)

賃貸可能面積(㎡)

賃貸面積(㎡)(注4)

稼働率(%)

対総賃貸収入比率(%)(注5)

主たる用途

神戸メリケンパークオリエンタルホテル(注3) 10,304 32,663.90 32,663.90 100.0 17.9 ホテルオリエンタルホテル東京ベイ(注3) 18,200 44,833.11 44,833.11 100.0 19.7 ホテルなんばオリエンタルホテル(注3) 16,239 19,364.33 19,364.33 100.0 17.9 ホテルホテル日航アリビラ(注3) 19,353 38,024.98 38,024.98 100.0 24.5 ホテル奈良ワシントンホテルプラザ 1,598 5,271.54 5,271.54 100.0 3.0 ホテル博多中洲ワシントンホテルプラザ(注3) 3,762 5,602.04 5,602.04 100.0 5.1 ホテルダイワロイネットホテル秋田 2,148 7,539.52 7,539.52 100.0 2.7 ホテルオリエンタルホテル広島(注3) 10,086 13,752.22 13,752.22 100.0 6.6 ホテル箱根強羅温泉 季の湯 雪月花 4,185 10,655.03 10,655.03 100.0 2.5 ホテル

合 計 85,879 177,706.67 177,706.67 100.0 100.0 (注1) 本投資法人が平成23年8月31日現在において保有している物件は全部で9物件であり、上欄にはその9物件全てについて記載しております。(注2) 当期末時点の帳簿価額であり、不動産及び信託不動産のほか、機械及び装置、工具、器具及び備品等の金額を含みます。(注3) 神戸メリケンパークオリエンタルホテルは、本投資法人と神戸市の2者を区分所有者とする区分所有建物であり、本投資法人が所有する専有部分(附

属建物764.83㎡を含みます)の面積を記載しております。なお、建物のうち神戸市が所有する専有部分に関して、本投資法人が神戸市より神戸市港湾施設条例等に基づき使用許可を得て賃貸している面積は694.00㎡(平成22年4月1日に当該使用許可を得ている建物の一部返却に伴い、建物面積は824.00㎡から694.00㎡に変更されております。)であり、上記面積32,663.90㎡には含まれておりません。またオリエンタルホテル東京ベイ、なんばオリエンタルホテル、ホテル日航アリビラ及びオリエンタルホテル広島の賃貸可能面積は延床面積を記載しております。なお、ホテル日航アリビラの賃貸可能面積及び賃貸面積には、附属建物120.10㎡を含み、本投資法人が株式会社沖縄うみの園から賃借している建物493.50㎡を含みません。博多中洲ワシントンホテルプラザの賃貸可能面積及び賃貸面積には、附属建物90.20㎡を含みません。

(注4) 賃貸面積とは、賃貸可能面積のうち、実際に賃貸借契約が締結され賃貸されている面積合計をいいます。(注5) 比率は、当期の賃貸事業収益合計に対する比率です。算定にあたっては、小数点第2位以下を四捨五入して表示しております。

3. 不動産等組入資産明細

 平成23年8月31日現在、本投資法人が保有する資産(不動産または不動産を主な信託財産とする信託受益権等)の明細は以下のとおりです。

不動産等の名称 所在地(住居表示) 所有形態当期末

鑑定評価額(百万円)(注)

神戸メリケンパークオリエンタルホテル 兵庫県神戸市中央区波止場町5番6号 信託受益権 11,400オリエンタルホテル東京ベイ 千葉県浦安市美浜一丁目8番2号 信託受益権 20,700なんばオリエンタルホテル 大阪府大阪市中央区千日前二丁目8番17号 信託受益権 15,000ホテル日航アリビラ 沖縄県中頭郡読谷村字儀間600 信託受益権 19,300奈良ワシントンホテルプラザ 奈良県奈良市下三条町31番1号 信託受益権 2,050博多中洲ワシントンホテルプラザ 福岡県福岡市博多区中洲二丁目8番28号 信託受益権 3,720ダイワロイネットホテル秋田 秋田県秋田市大町二丁目2番41号 不動産 1,930オリエンタルホテル広島 広島県広島市中区田中町6番10号 信託受益権 7,240箱根強羅温泉 季の湯 雪月花 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 信託受益権 4,060

合 計 85,400(注) 当期末鑑定評価額は、本規約に定める資産評価の方法及び基準並びに社団法人投資信託協会の定める規則に基づき、当期末時点を価格時点とし

て、オリエンタルホテル広島については、株式会社日本ホテルアプレイザルが算出した鑑定評価額を、箱根強羅温泉季の湯雪月花については、一般財団法人日本不動産研究所が算出した鑑定評価額を、その他7物件については、株式会社立地評価研究所が算出した鑑定評価額を記載しております。

 本投資法人が投資する物件毎の賃貸事業の推移は以下のとおりです。

不動産等の名称

第5期(自 平成21年9月1日 至 平成22年8月31日)

第6期(自 平成22年9月1日 至 平成23年8月31日)

テナント総数期末時点(注1)

稼働率期末時点(%)

賃貸事業収入期間中(百万円)

対総賃貸事業収入比率(%)(注2)

テナント総数期末時点(注1)

稼働率期末時点(%)

賃貸事業収入期間中(百万円)

対総賃貸事業収入比率(%)(注2)

神戸メリケンパークオリエンタルホテル 1 100.0 1,090 19.4 1 100.0 916 17.9

オリエンタルホテル東京ベイ 1 100.0 1,230 21.9 1 100.0 1,008 19.7

なんばオリエンタルホテル 1 100.0 958 17.0 1 100.0 916 17.9

ホテル日航アリビラ 1 100.0 1,392 24.7 1 100.0 1,255 24.5

奈良ワシントンホテルプラザ 2 100.0 154 2.7 2 100.0 154 3.0

博多中洲ワシントンホテルプラザ 1 100.0 259 4.6 1 100.0 260 5.1

ダイワロイネットホテル秋田 1 100.0 138 2.5 1 100.0 138 2.7

オリエンタルホテル広島 1 100.0 403 7.2 1 100.0 337 6.6

箱根強羅温泉 季の湯 雪月花 1 100.0 128 2.5

合 計 9 100.0 5,626 100.0 10 100.0 5,115 100.0(注1) テナント総数は、1テナントが一つの物件について一括賃借して、その一部又は全部を転貸している場合は1としております。(注2) 比率は、賃貸事業収益合計に対する比率です。算定にあたっては、小数点第2位以下を四捨五入して表示しております。

4. 特定取引の契約額等及び時価の状況表

 平成23年8月31日現在、本投資法人における特定取引の契約額及び時価の状況は以下のとおりです。

区 分 種 類契約額等(百万円) 時 価

(百万円)うち1年超

市場取引以外の取引 金利スワップ取引受取変動・支払固定 12,753 12,753 (注)

(注) 当該金利スワップ取引は、金融商品に関する会計基準における金利スワップ取引の特例処理の要件を満たしておりますので、時価は記載しておりません。

5. その他資産の状況

 不動産を主な信託財産とする信託受益権等は、前記3.不動産等組入資産明細に一括して記載しており、平成23年8月31日現在同欄記載以外に本投資法人が主たる投資対象とする主な特定資産の組入れはありません。

28

Ⅰ 資産運用報告

29

6th

保有不動産の資本的支出

1. 資本的支出の予定(注)

 本投資法人が保有する投資不動産物件について、当期末時点で計画されている改修工事に伴う資本的支出の予定のうち主要なものは以下のとおりです。なお、下記工事予定金額には、会計上費用処理される部分が含まれております。なお、次期の資本的支出額の合計は約623百万円を予定しております。

不動産等の名称(所在地) 目 的 予定期間

工事予定金額(百万円)

総額 当期支払額

既支払総額

オリエンタルホテル東京ベイ(千葉県浦安市) 冷温水発生機更新 自 平成23年10月

至 平成24年 1 月 58

オリエンタルホテル東京ベイ(千葉県浦安市) 外壁工事 自 平成23年11月

至 平成24年 3 月 55

合 計 113 (注) 新設・リニューアル工事については、固定資産に区分される建物、附属設備等だけでなく、什器及び備品に区分されるものも含まれます。なお、上記の予定

改修工事の実施時期及び実施の可否につきましては、変更の可能性があります。

2. 期中に行った資本的支出(注1)

 本投資法人が保有する投資不動産物件において、当期に行った資本的支出に該当する主要な工事の概要は以下のとおりです。なお、当期の資本的支出額の合計は約460百万円であります。

不動産等の名称(所在地) 目 的 期 間 工事金額

(百万円)神戸メリケンパークオリエンタルホテル(兵庫県神戸市)

6、8階客室(62室)及び廊下のリニューアル工事

自 平成22年12月至 平成23年 2 月 46

オリエンタルホテル東京ベイ(千葉県浦安市) ホテルPMS入替(注2) 自 平成23年 1 月

至 平成23年 4 月 43

合 計 89(注1) 新設・リニューアル工事については、固定資産に区分される建物、附属設備等だけでなく、什器及び備品に区分されるものも含まれます。(注2) PMS:Property Management Systemの略。予約管理業務・顧客管理業務・財務システム等のインターフェイスを一元化するホテルの基幹システムで

す。

3. 長期修繕計画のために積立てた金銭

 本投資法人は、建物等の再調達価額の0.5%相当の金額を修繕積立口座に積み立て、これを保有資産の修繕に係わる予定積立額として以下のとおり積み立てております。

計算期間第2期

自 平成18年 9 月 1 日至 平成19年 8 月31日

第3期自 平成19年 9 月 1 日至 平成20年 8 月31日

第4期自 平成20年 9 月 1 日至 平成21年 8 月31日

第5期自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

第6期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

前期末積立金残高(百万円) 250 250 250 250当期積立額(百万円) 250 13当期積立金取崩額(百万円) 次期繰越額(百万円) 250 250 250 250 264

費用・負債の状況

1. 運用等に係る費用明細

項 目第5期

自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

第6期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

資産運用報酬(注) 340,503千円 326,203千円資産保管委託報酬 2,676千円 2,665千円一般事務委託報酬 15,164千円 15,105千円役員報酬 7,535千円 14,820千円会計監査人報酬 11,771千円 11,011千円その他費用 67,171千円 132,370千円

合 計 444,823千円 502,176千円(注) 第6期の資産運用報酬には、上記記載金額の他、個々の不動産等の取得原価に算入した物件に係る運用報酬分として20,295千円があります。

2. 借入状況

 平成23年8月31日現在における金融機関毎の借入金の状況は以下のとおりです。

区分(注1) 借入先 借入日

前期末残高

(百万円)

当期末残高

(百万円)

平均利率(%)(注2)

返済期限 返済方法 使途 摘要

1年内返済予定長期借入金

株式会社三井住友銀行平成21年 2月13日

7,000 1.70(注4)平成23年 2月15日

期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 6,000 農林中央金庫 6,000

小 計 19,000

株式会社三井住友銀行

平成21年 3月24日

100 100

1.57

平成22年 9月24日及び

平成23年 3月24日及び

平成23年 9月24日及び

平成24年 3月24日

(注6)(注3)有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 200 200

農林中央金庫 200 200

小 計 500 500株式会社三井住友銀行

平成21年 3月24日 2,600

1.87 平成24年 3月24日 期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 800農林中央金庫 800

小 計 4,2001年内返済予定長期借入金合計 19,500 4,700

長期借入金

株式会社三井住友銀行平成19年 8月24日

4,553 4,5530.91(注5)平成24年11月15日

期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 4,100 4,100農林中央金庫 4,100 4,100

小 計 12,753 12,753株式会社三井住友銀行

平成21年 3月24日2,600

1.87 平成24年 3月24日 期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 800 農林中央金庫 800

小 計 4,200

30

Ⅰ 資産運用報告

31

6th

区分(注1) 借入先 借入日

前期末残高

(百万円)

当期末残高

(百万円)

平均利率(%)(注2)

返済期限 返済方法 使途 摘要

長期借入金

株式会社三井住友銀行平成21年 3月24日

100 1.57 平成24年 3月24日

(注6) (注6)(注3)有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 200 農林中央金庫 200

小 計 500

株式会社りそな銀行平成23年 2月15日

2,0001.64 平成26年 2月15日 期限

一括 (注3)有担保無保証(注7)株式会社新生銀行 3,000

小 計 5,000株式会社三井住友銀行

平成23年 2月15日 2,560

1.84 平成27年 2月15日 期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

株式会社みずほ銀行 2,219農林中央金庫 2,219

小 計 6,998

アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー 平成23年 2月15日 5,000 2.55 平成30年 2月15日 期限

一括 (注3)有担保無保証(注7)

小 計 5,000

株式会社東京スター銀行 平成23年 3月24日 3,000 2.01 平成28年 3月24日 期限一括 (注3)

有担保無保証(注7)

小 計 3,000長期借入金合計 17,453 32,751借入金合計 36,953 37,451

(注1) 平成23年8月31日現在において、短期借入金はありません。(注2) 平均利率は期中の加重平均を記載しており、小数点第3位以下を四捨五入して表示しております。(注3) 資金使途は、いずれも不動産信託受益権の購入資金、借入金の借換及び関連費用等に充当しております。(注4) 平成18年6月23日付で購入したスプレッド型金利キャップは、上記タームローン19,000百万円をヘッジ対象として適用されております。(注5) 平成19年9月21日付で締結した金利スワップ契約は上記タームローン12,753百万円をヘッジ対象として平成19年11月15日から平成24年11月15日

まで適用されます。同金利スワップ契約により、利率は1.9085%になります。(注6) 3月及び9月に属する各利払期日において、元本についてそれぞれ250百万円を一部返済します。最終元本弁済期日は平成24年3月24日です。(注7) 当該借入において担保に供している資産は以下のとおりです。 神戸メリケンパークオリエンタルホテル、オリエンタルホテル東京ベイ、なんばオリエンタルホテル、ホテル日航アリビラ、奈良ワシントンホテルプラザ、博多

中洲ワシントンホテルプラザ、ダイワロイネットホテル秋田、オリエンタルホテル広島、箱根強羅温泉季の湯雪月花

3. 投資法人債

 平成23年8月31日現在における発行済投資法人債の状況は以下のとおりです。

銘 柄 発行年月日前期末残高

(百万円)

当期末残高

(百万円)

利率(%) 償還期限 償還

方法 使途 摘要

第1回無担保投資法人債(特定投資法人債間限定同順位特約付)

平成22年12月28日 2,000 2.11 平成25年12月27日 期限一括 (注) 無担保無保証

合 計 2,000(注) 資金使途は、借入金の借換え及び関連費用等に充当しております。

期中の売買状況

1. 不動産等及び資産対応証券等の売買状況等

資産の種類 不動産等の名称

取 得 譲 渡

取得年月日取得価額(百万円)(注)

譲渡年月日 譲渡価額(百万円)

帳簿価額(百万円)

売却損益(百万円)

不動産信託受益権

箱根強羅温泉季の湯 雪月花 平成23年 3月24日 4,059

合 計 4,059 (注) 取得価額は、当該信託不動産等の取得に要した諸費用(売買媒介手数料、公租公課等)を含まない金額(売買契約書等に記載された売買価格等)を記

載しております。

2. その他の資産の売買状況等

 上記不動産等及び資産対応証券等以外の主なその他の資産は、概ね銀行預金又は信託財産内の銀行預金であります。

3. 特定資産の価格等の調査(注1)取得又は譲渡

資産の種類 不動産等の名称 取得年月日 所在、地番その他取得価額(百万円)(注2)

特定資産の調査価格(百万円)

取得 不動産信託受益権

箱根強羅温泉季の湯 雪月花 平成23年 3月24日 神奈川県足柄下郡

箱根町強羅1300 4,059 4,059

合 計 4,059 4,059(注1) 上記記載の特定資産の価格等の調査は、有限責任あずさ監査法人が日本公認会計士協会業種別監査委員会報告第23号「投資信託及び投資法

人における特定資産の価格等の調査」に基づき行っております。また、上記記載の調査価格の他、不動産の所在、地番その他当該信託不動産等を特定するために必要な事項について調査報告書を受領しております。

(注2) 取得価額は、当該信託不動産等の取得に要した諸費用(売買媒介手数料、公租公課等)を含まない金額(売買契約書等に記載された売買価格等)を記載しております。

4. 利害関係人等及び主要株主との取引状況

(1)取引状況

区 分売買金額等(注2)

買付額等 売付額 不動産賃貸収入

総 額

百万円 百万円 5,115百万円うち利害関係人等及び主要株主からの買付額

百万円(%)

うち利害関係人等及び主要株主への売付額

百万円(%)

うち利害関係人等及び主要株主からの不動産賃貸収入

4,433百万円(86.7%)利害関係人等及び主要株主との取引状況の内訳株式会社ホテルマネージメントジャパン 百万円(%) 百万円(%) 4,433百万円(86.7%)

32

Ⅰ 資産運用報告

33

6th

(2)支払手数料等の金額

区 分 支払手数料等総額(A)

利害関係人等及び主要株主との取引の内訳 総額に対する割合(B/A)(%)支払先 支払額

(B)

建物管理手数料 14,040千円 株式会社ホテルマネージメントジャパン 5,760千円 41.0

(注1) 利害関係人等及び主要株主とは、投信法第201条第1項及び投信法施行令第123条に規定される本投資法人と資産運用委託契約を締結している資産運用会社の利害関係人等及び金融商品取引法(昭和23年法律第25号。その後の改正を含みます。以下「金商法」といいます。)第29条の4第2項に定義される資産運用会社の主要株主をいいます。

(注2) 括弧内は、売買金額等の総額に対する比率を、小数点第2位以下で四捨五入して表示しております。(注3) 上記記載の取引・支払手数料等以外に、当期中に利害関係人等及び主要株主へ支払った内容は以下のとおりです。   ゴールドマン・サックス証券株式会社 136,636千円

(金利スワップ取引による支払利息等)   株式会社沖縄うみの園 84,149千円

(支払地代・その他賃借料)

5. 資産の運用を行う委託業者が営む兼業業務に係る当該委託業者との間の取引の状況等

 資産運用会社(ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社)は、金商法上の第一種金融商品取引業及び第二種金融商品取引業(もしくは旧証券取引法上の証券業)、宅地建物取引業又は不動産特定共同事業のいずれの業務も兼業しておらず、該当する取引はありません。

経理の状況

その他

1. 資産、負債、元本(出資)及び損益の状況等

 後記「貸借対照表」、「損益計算書」、「投資主資本等変動計算書」、「注記表」及び「金銭の分配に係る計算書」をご参照ください。

2. 減価償却額の算定方法の変更

 該当事項はありません。

3. 不動産等の評価方法の変更

 該当事項はありません。

4. 自社設定投資信託受益証券等の状況等

 該当事項はありません。

1. お知らせ

 当期において、本投資法人の役員会で承認・報告された主要な契約の締結・変更等のうち主な概要は以下のとおりです。

承認日 項 目 概 要

平成22年12月 8日 投資法人債の発行にかかる包括決議及びそれに伴う事務の委託の件(注)

平成22年12月10日から平成23年6月23日までを発行時期とし、発行総額100億円以内とする投資法人債発行にかかる包括決議を行い、投資法人債に関する事務の委託等につき、候補会社を承認し、かかる委託先の選定及びその他の必要な事項の決定を執行役員に一任いたしました。

(注) 平成22年12月28日に第1回無担保投資法人債を発行いたしました。第1回無担保投資法人債にかかる一般事務は、大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社及び株式会社三井住友銀行に委託いたしました。

 また、平成22年9月7日に、本投資法人の第7回投資主総会を開催いたしました。 投資主総会で承認された事項のうち主な概要は以下のとおりです。

議 案 概 要

規約一部変更の件

以下の理由により、規約の一部を変更いたしました。 ・ 本投資法人の資産運用について、運営委託契約に基づくホテル事業(運営)会社への運営委託による資産運用を可能とする体制作りのための変更

・ 金商法及び投信法の改正に伴う変更 ・ 租税特別措置法の改正に伴う変更

資産運用委託契約一部変更の件以下の理由により、資産運用委託契約の一部を変更いたしました。 ・ 上記の規約の一部変更に伴う変更、その他規約と平仄を合わせるための変更 ・ 金商法及び投信法の改正に伴う変更

執行役員1名及び監督役員2名選任の件

鈴井博之の執行役員辞任に伴い、執行役員として増田要が選任されました。執行役員と監督役員の任期満了日が異なることになるため監督役員は一旦辞任し、同日付で監督役員として大原雅志と松本伸也の2名が改めて選任されました。なお、任期は執行役員及び監督役員ともに平成22年9月7日から2年間となります。

2. 金額及び比率の端数処理

 本書では特に記載のない限り、記載未満の端数について金額は切り捨て、比率は四捨五入により記載しております。

34 35

6thⅡ 貸借対照表

(単位:千円)

前期(ご参考)(平成22年8月31日現在)

当 期(平成23年8月31日現在)

資産の部 流動資産  現金及び預金 ※1 3,944,262 ※1 3,629,766  信託現金及び信託預金 654,855 732,325  営業未収入金 310,942 281  前払費用 268,122 235,902  未収収益 32 19  繰延税金資産 34 19  流動資産合計 5,178,250 4,598,316 固定資産  有形固定資産   建物 1,506,831 1,509,381    減価償却累計額 △197,441 △253,204    建物(純額) ※1 1,309,390 ※1 1,256,176   構築物 10,359 10,359    減価償却累計額 △2,344 △3,006    構築物(純額) ※1 8,014 ※1 7,352   機械及び装置 83,750 111,693    減価償却累計額 △24,423 △35,363    機械及び装置(純額) ※1 59,326 ※1 76,329   工具、器具及び備品 1,653,863 1,785,750    減価償却累計額 △924,004 △1,202,378    工具、器具及び備品(純額) ※1 729,859 ※1 583,372   土地 ※1 884,962 ※1 884,962   信託建物 ※2 33,561,849 ※2 36,317,842    減価償却累計額 △5,742,479 △7,140,017    信託建物(純額) ※1 27,819,370 ※1 29,177,824   信託構築物 624,549 726,999    減価償却累計額 △211,939 △257,986    信託構築物(純額) ※1 412,610 ※1 469,012   信託機械及び装置 27,122 37,953    減価償却累計額 △4,967 △7,379    信託機械及び装置(純額) ※1 22,155 ※1 30,573   信託工具、器具及び備品 3,418    減価償却累計額 △748    信託工具、器具及び備品(純額) ※1 2,669   信託土地 ※1 39,454,484 ※1 41,022,583   有形固定資産合計 70,700,172 73,510,858  無形固定資産   信託借地権 ※1 12,307,901 ※1 12,307,901   ソフトウエア 38,636 48,098   その他 12,226   無形固定資産合計 12,346,537 12,368,225  投資その他の資産   差入保証金 ※3 550,070 ※3 424,863   長期前払費用 71,649 284,722   投資その他の資産合計 621,719 709,586  固定資産合計 83,668,429 86,588,670 繰延資産  投資口交付費 8,369 2,461  投資法人債発行費 14,684  繰延資産合計 8,369 17,146 資産合計 88,855,049 91,204,132

(単位:千円)

前期(ご参考)(平成22年8月31日現在)

当 期(平成23年8月31日現在)

負債の部 流動負債  営業未払金 59,476 269,018  1年内返済予定の長期借入金 ※1 19,500,000 ※1 4,700,000  未払金 32,902  未払費用 296,449 315,293  未払配当金 2,731 2,802  未払法人税等 1,724 914  未払消費税等 74,227 43,503  前受金 330,022 355,842  その他 646 646  流動負債合計 20,265,277 5,720,923 固定負債  投資法人債 2,000,000  長期借入金 ※1 17,453,200 ※1 32,751,200  預り敷金及び保証金 2,125,520 2,125,520  信託預り敷金及び保証金 160,000 169,570  固定負債合計 19,738,720 37,046,290 負債合計 40,003,997 42,767,213純資産の部 投資主資本  出資総額 47,514,733 47,514,733  剰余金   当期未処分利益又は当期未処理損失(△) 1,336,318 922,185  投資主資本合計 48,851,051 48,436,918 評価・換算差額等  繰延ヘッジ損益   評価・換算差額等合計  純資産合計 ※4 48,851,051 ※4 48,436,918負債純資産合計 88,855,049 91,204,132

36 37

6thⅢ 損益計算書

(単位:千円)

前期(ご参考)(自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日)

当 期(自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日)

営業収益 不動産賃貸収入 5,625,087 5,113,657 その他賃貸事業収入 1,671 2,100 営業収益合計 ※1 5,626,759 ※1 5,115,758営業費用 不動産賃貸費用 ※1 2,714,390 ※1 2,738,686 役員報酬 7,535 14,820 資産運用報酬 340,503 326,203 資産保管手数料 2,676 2,665 一般事務委託手数料 15,164 15,105 投資口事務代行報酬 7,317 6,700 その他営業費用 71,625 136,681 営業費用合計 3,159,213 3,240,862営業利益 2,467,545 1,874,895営業外収益 受取利息 1,624 1,123 有価証券利息 108  雑収入 95 800 営業外収益合計 1,827 1,923営業外費用 支払利息 690,820 685,818 投資法人債利息 28,479 投資法人債発行費償却 4,242 投資口交付費償却 5,907 5,907 融資関連費用 287,924 228,256 金融派生商品損失 146,490  営業外費用合計 1,131,143 952,704経常利益 1,338,230 924,114税引前当期純利益 1,338,230 924,114法人税、住民税及び事業税 1,925 1,944法人税等調整額 4 15法人税等合計 1,930 1,959当期純利益 1,336,300 922,154前期繰越利益 18 30当期未処分利益又は当期未処理損失(△) 1,336,318 922,185

(単位:千円)

前期(ご参考)(自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日)

当 期(自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日)

投資主資本 出資総額  前期末残高 47,514,733 47,514,733  当期変動額   当期変動額合計   当期末残高 ※1 47,514,733 ※1 47,514,733 剰余金  当期未処分利益又は当期未処理損失(△)   前期末残高 1,259,449 1,336,318   当期変動額    剰余金の配当 △1,259,430 △1,336,288    当期純利益 1,336,300 922,154    当期変動額合計 76,869 △414,133   当期末残高 1,336,318 922,185 投資主資本合計  前期末残高 48,774,182 48,851,051  当期変動額   剰余金の配当 △1,259,430 △1,336,288   当期純利益 1,336,300 922,154   当期変動額合計 76,869 △414,133  当期末残高 48,851,051 48,436,918評価・換算差額等 繰延ヘッジ損益  前期末残高 △88,388   当期変動額   投資主資本以外の項目の当期変動額(純額) 88,388    当期変動額合計 88,388   当期末残高  評価・換算差額等合計  前期末残高 △88,388   当期変動額   投資主資本以外の項目の当期変動額(純額) 88,388    当期変動額合計 88,388   当期末残高 純資産合計 前期末残高 48,685,793 48,851,051 当期変動額  剰余金の配当 △1,259,430 △1,336,288  当期純利益 1,336,300 922,154  投資主資本以外の項目の当期変動額(純額) 88,388   当期変動額合計 165,257 △414,133 当期末残高 48,851,051 48,436,918

Ⅳ 投資主資本等変動計算書

38 39

6thⅤ 注記表

(継続企業の前提に関する注記) 該当事項はありません。

(重要な会計方針に係る事項に関する注記)

項 目前期(ご参考)

自 平成21年 9月1日至 平成22年 8月31日

当 期自 平成22年 9月1日至 平成23年 8月31日

1. 有価証券の評価基準及び評価方法

満期保有目的の債券 償却原価法(定額法)によっております。

        

2. 固定資産の減価償却の方法

①有形固定資産(信託財産を含みます。) 定額法を採用しております。 なお、主たる有形固定資産の耐用年数は以下のとおりであります。建物 3~46年構築物 2~41年機械及び装置 7~17年工具、器具及び備品 2~20年

②無形固定資産 ソフトウェア(自社利用分)については社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法を採用しております。

③長期前払費用 定額法を採用しております。 なお、一部の融資手数料については融資残高及び融資期間に対応させて償却しております。

①有形固定資産(信託財産を含みます。) 定額法を採用しております。 なお、主たる有形固定資産の耐用年数は以下のとおりであります。建物 3~56年構築物 2~41年機械及び装置 3~17年工具、器具及び備品 2~20年

②無形固定資産 定額法を採用しております。 なお、ソフトウェア(自社利用分)については社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法を採用しております。③長期前払費用 同左

3. 繰延資産の処理方法

投資口交付費 3年間で定額償却しております。

①投資口交付費 同左②投資法人債発行費 償還期間にわたり利息法により償却しております。

4. 収益及び費用の計上基準

固定資産税等の費用処理基準 保有する不動産等に係る固定資産税、都市計画税及び償却資産税等は賦課決定された税額のうち当期に対応する額を不動産賃貸費用として処理しております。 なお、不動産等の取得に伴い精算金として譲渡人に支払った初年度の固定資産税、都市計画税及び償却資産税相当額は該当不動産等の取得価額に算入しております。

固定資産税等の費用処理基準 同左

5. ヘッジ会計の方法

①ヘッジ会計の方法 繰延ヘッジ処理によっております。なお、特例処理の要件を満たしている金利スワップについては、特例処理を採用しております。②ヘッジ手段とヘッジ対象 ヘッジ手段 スプレッド型金利キャップ取引 金利スワップ取引 ヘッジ対象 借入金(スプレッド型金利キャッ

プ取引) 借入金(金利スワップ取引)

①ヘッジ会計の方法 特例処理の要件を満たしている金利スワップについては、特例処理を採用しております。

②ヘッジ手段とヘッジ対象 ヘッジ手段 金利スワップ取引

 ヘッジ対象 借入金(金利スワップ取引)

項 目前期(ご参考)

自 平成21年 9月1日至 平成22年 8月31日

当 期自 平成22年 9月1日至 平成23年 8月31日

5. ヘッジ会計の方法

③ヘッジ方針 本投資法人は、財務方針に基づき投資法人規約に規定するリスクをヘッジする目的でデリバティブ取引を行っております。④ヘッジの有効性評価の方法 本投資法人のヘッジ取引に関するリスク管理方針に基づき、元本金額、期間、金利インデックス、金利改定日の検証を行い、ヘッジ手段が継続的に高い有効性を有することを確認しております。但し、金利スワップ取引の特例処理の要件を満たしているものについては、有効性の評価を省略しております。

③ヘッジ方針 同左

④ヘッジの有効性評価の方法 金利スワップ取引の特例処理の要件を満たしているため、有効性の評価を省略しております。

6. その他財務諸表作成のための基本となる事項

(1) 不動産等を信託財産とする信託受益権に関する会計処理方法 保有する不動産等を信託財産とする信託受益権については、信託財産内のすべての資産及び負債勘定並びに信託財産に生じたすべての収益及び費用勘定について、貸借対照表及び損益計算書の該当勘定科目に計上しております。 なお、当該科目に計上した信託財産のうち重要性のある下記科目について、貸借対照表において区分掲記することとしております。a. 信託現金及び信託預金b. 信託建物、信託構築物、信託機械及び装置、信託土地

c. 信託借地権d. 信託預り敷金及び保証金

(2) 消費税等の処理方法 消費税等の会計処理は、税抜き処理によっております。

(1) 不動産等を信託財産とする信託受益権に関する会計処理方法 保有する不動産等を信託財産とする信託受益権については、信託財産内のすべての資産及び負債勘定並びに信託財産に生じたすべての収益及び費用勘定について、貸借対照表及び損益計算書の該当勘定科目に計上しております。 なお、当該科目に計上した信託財産のうち重要性のある下記科目について、貸借対照表において区分掲記することとしております。a. 信託現金及び信託預金b. 信託建物、信託構築物、信託機械及び装置、信託工具、器具及び備品、信託土地

c. 信託借地権d. 信託預り敷金及び保証金

(2) 消費税等の処理方法 同左

(会計方針の変更に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

          資産除去債務に関する会計基準  当期より、「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第18号平成20年3月31日)及び「資産除去債務に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第21号 平成20年3月31日)を適用しております。 これによる損益に与える影響はありません。

40 41

6thⅤ 注記表

(貸借対照表に関する注記)

前期(ご参考)(平成22年8月31日現在)

当 期(平成23年8月31日現在)

※1. 担保資産及び担保付債務担保に供している資産は次のとおりであります。 現金及び預金 3,925,701千円 建物 1,309,390千円 構築物 8,014千円 機械及び装置 59,326千円 工具、器具及び備品 729,859千円 土地 884,962千円 信託建物 27,819,370千円 信託構築物 412,610千円 信託機械及び装置 22,155千円 信託土地 39,454,484千円 信託借地権 12,307,901千円   計 86,933,775千円

担保付債務は次のとおりであります。 1年内返済予定の長期借入金 19,500,000千円 長期借入金 17,453,200千円

※1. 担保資産及び担保付債務担保に供している資産は次のとおりであります。 現金及び預金 3,624,686千円 建物 1,256,176千円 構築物 7,352千円 機械及び装置 76,329千円 工具、器具及び備品 583,372千円 土地 884,962千円 信託建物 29,177,824千円 信託構築物 469,012千円 信託機械及び装置 30,573千円 信託工具、器具及び備品 2,669千円 信託土地 41,022,583千円 信託借地権 12,307,901千円   計 89,443,446千円

担保付債務は次のとおりであります。 1年内返済予定の長期借入金 4,700,000千円 長期借入金 32,751,200千円

※2. 有形固定資産に係わる国庫補助金等の受入により取得原価から控除している圧縮記帳累計額は、信託建物で29,203千円であります。

※2. 同左

※3. 差入保証金のうち400,401千円は、金利変動リスクに対するヘッジ取引(金利スワップ取引)の担保に供しております。

※3. 差入保証金のうち272,695千円は、金利変動リスクに対するヘッジ取引(金利スワップ取引)の担保に供しております。

※4. 投信法第67条第4項に定める最低純資産額50,000千円

※4. 同左

(損益計算書に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

※1. 不動産賃貸損益の内訳(イ) 不動産賃貸収益

不動産賃貸収入 賃料収入 5,621,236千円 駐車場収入 2,880千円 受入地代 971千円   合計 5,625,087千円その他賃貸事業収入 水道使用料 1,671千円   合計 1,671千円不動産賃貸収益合計 5,626,759千円

※1. 不動産賃貸損益の内訳(イ) 不動産賃貸収益

不動産賃貸収入 賃料収入 5,109,802千円 駐車場収入 2,880千円 受入地代 975千円   合計 5,113,657千円その他賃貸事業収入 水道使用料 1,386千円 その他雑収入 714千円   合計 2,100千円不動産賃貸収益合計 5,115,758千円

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

(ロ) 不動産賃貸費用 損害保険料 23,311千円 支払地代 261,876千円 その他賃借料 98,560千円 建物管理(委託)費 16,186千円 信託報酬 19,566千円 固定資産税・都市計画税 464,384千円 減価償却費 1,782,513千円 固定資産除却損 32,430千円 その他 15,560千円不動産賃貸費用合計 2,714,390千円

(ハ) 不動産賃貸損益((イ)(ロ)) 不動産賃貸損益 2,912,369千円

(ロ) 不動産賃貸費用 損害保険料 21,161千円 支払地代 261,876千円 その他賃借料 96,558千円 建物管理(委託)費 17,158千円 信託報酬 17,949千円 固定資産税・都市計画税 454,183千円 減価償却費 1,826,995千円 固定資産除却損 25,813千円 その他 16,986千円不動産賃貸費用合計 2,738,686千円

(ハ) 不動産賃貸損益((イ)(ロ)) 不動産賃貸損益 2,377,072千円

(投資主資本等変動計算書に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

※1. 発行可能投資口の総口数及び発行済投資口数 発行可能投資口の総口数 2,000,000口 発行済投資口数 105,719口

※1. 発行可能投資口の総口数及び発行済投資口数 発行可能投資口の総口数 2,000,000口 発行済投資口数 105,719口

(税効果会計に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別内訳(繰延税金資産)(1)流動資産 未払事業税損金不算入額 34千円 繰延税金資産合計 34千円 (繰延税金資産の純額) 34千円

1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別内訳(繰延税金資産)(1)流動資産 未払事業税損金不算入額 19千円 繰延税金資産合計 19千円 (繰延税金資産の純額) 19千円

2. 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳法定実効税率 39.32% (調整) 支払分配金の損金算入額 △39.26% その他 0.09%税効果会計適用後の法人税等の負担率 0.14%

2. 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳法定実効税率 39.32% (調整) 支払分配金の損金算入額 △39.23% その他 0.13%税効果会計適用後の法人税等の負担率 0.22%

42 43

6thⅤ 注記表

貸借対照表計上額(千円)

時 価(千円)

差 額(千円)

(4) 長期借入金 17,453,200 17,590,867 137,667負債計 36,953,200 37,122,174 168,974

(5) デリバティブ取引 デリバティブ取引計

(注1) 金融商品の時価の算定方法(1)現金及び預金、(2)信託現金及び信託預金 これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっています。(3)1年内返済予定の長期借入金、(4)長期借入金 これらの時価については、元利金の合計額を新規に同様の借り入れを行った場合に想定される利率で割引いた現在価値により算定しています。変動金利による長期借入金のうち、金利スワップにより金利を固定化し、金利スワップの特例処理の対象とされている長期借入金については、当該金利スワップと一体として処理された元利金の合計額を、同様の借入を行った場合に適用されると想定される利率で割引いて算定する方法によっています。(5)デリバティブ取引①ヘッジ会計が適用されていないもの 該当するものはございません。②ヘッジ会計が適用されているもの ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引について、ヘッジ会計の方法ごとの決算日における契約額または契約において定められた元本相当額等は、以下のとおりです。

ヘッジ会計の方法 デリバティブ取引の種類等 主なヘッジ対象

契約額等(千円) 時価(千円)

該当時価の算定方法うち1年超

金利スワップの特例処理

金利スワップ取引支払固定・受取変動 長期借入金 12,753,200 12,753,200 ※

※金利スワップの特例処理によるものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているため、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載しています。

(注2) 賃貸物件における賃借人から預託されている預り敷金及び保証金(貸借対照表計上額2,125,520千円)及び信託預り敷金及び保証金(貸借対照表計上額160,000千円)については、市場価格はなく、かつ、賃借人の入居から退去までの実質的な預託期間を算定することが困難であることから、合理的に将来キャッシュ・フローを見積ることができず、時価を把握することが極めて困難と認められるため、時価開示の対象とはしていません。

(注3) 金銭債権の償還予定額

1年以内(千円)現金及び預金 3,944,262信託現金及び信託預金 654,855

合 計 4,599,118

(注4)長期借入金の決算日後の返済予定額

1年以内(千円)

1年超2年以内(千円)

2年超3年以内(千円)

3年超4年以内(千円)

4年超5年以内(千円)

5年超(千円)

1年内返済予定の長期借入金 19,500,000 長期借入金 4,700,000 12,753,200

合 計 19,500,000 4,700,000 12,753,200

当期(自 平成22年9月1日 至 平成23年8月31日) 1. 金融商品の状況に関する事項(1)金融商品に対する取組方針 本投資法人は、資産運用会社が定める財務方針に則って、安定した収益の確保と運用資産の着実な成長を目的として、借入又は投資法人債の発行により必要な資金を調達します。 余資の運用については、有価証券または金銭債権に投資することがありますが、この場合、安全性と換金性を重視して行うものとします。 デリバティブ取引については、借入金の金利変動等のリスクをヘッジすることを目的として、日本国内で行われるもののみを行うものとします。

(リースにより使用する固定資産に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

1. リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引(借主側) 該当事項はありません。

2. オペレーティング・リース取引(貸主側) 未経過リース料期末残高相当額  1年内 3,772,610千円  1年超 5,639,096千円   合計 9,411,706千円

 上記の未経過リース料には賃借人の業績に連動して発生するリース料は含まれておりません。

1. リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引(借主側) 該当事項はありません。

2. オペレーティング・リース取引(貸主側) 未経過リース料期末残高相当額  1年内 4,067,365千円  1年超 30,331,293千円   合計 34,398,658千円

 上記の未経過リース料には賃借人の業績に連動して発生するリース料は含まれておりません。

(金融商品に関する注記)前期(ご参考)(自 平成21年9月1日 至 平成22年8月31日)(追加情報) 当事業年度より、「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号 平成20年3月10日)及び「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第19号 平成20年3月10日)を適用しております。

1. 金融商品の状況に関する事項(1)金融商品に対する取組方針 本投資法人は、資産運用会社が定める財務方針に則って、安定した収益の確保と運用資産の着実な成長を目的として、借入又は投資法人債の発行により必要な資金を調達します。なお、平成22年8月31日現在、投資法人債の発行はありません。 余資の運用については、有価証券または金銭債権に投資することがありますが、この場合、安全性と換金性を重視して行うものとします。 デリバティブ取引については、借入金の金利変動等のリスクをヘッジすることを目的として、日本国内で行われるもののみを行うものとします。(2)金融商品の内容及びそのリスク並びにリスク管理体制 預金は、本投資法人の余資を運用するものであり、預入先金融機関の破綻等の信用リスクに晒されていますが、信用格付けの高い預入先金融機関と取引することで、信用リスクを限定しています。 借入金によって調達した資金の使途は、運転資金、資産の取得、修繕等または分配金の支払、本投資法人の費用の支払若しくは債務の返済(敷金等並びに借入金及び投資法人債の債務の返済を含む。)等です。 借入金は流動性リスクに晒されておりますが、資産運用会社の財務担当部門が資金繰り表を作成・管理するほか、金銭消費貸借契約において設けられている財務制限条項に抵触しないようモニタリングするとともに、手許流動性を維持することにより、流動性リスクを管理しております。 また、借入金のうち変動金利の借入金については、金利変動のリスクに晒されていますが、このうち一部についてはデリバティブ取引を利用してリスクを軽減しています。 預り敷金は、賃借人からの預り金であり、賃借人退去による流動性リスクに晒されていますが、借入金と同様、資金繰り表を作成・管理するほか、手許流動性の確保等の手段により流動性リスクを管理しております。(3)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算出された価額が含まれています。当該価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件を採用することにより、当該価額が変動することがあります。

2. 金融商品の時価等に関する事項 平成22年8月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、以下のとおりです。なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めていません。(注2)

貸借対照表計上額(千円)

時 価(千円)

差 額(千円)

(1) 現金及び預金 3,944,262 3,944,262 (2) 信託現金及び信託預金 654,855 654,855

資産計 4,599,118 4,599,118 (3) 1年内返済予定の長期借入金 19,500,000 19,531,307 31,307

44 45

6thⅤ 注記表

(2)金融商品の内容及びそのリスク並びにリスク管理体制 預金は、本投資法人の余資を運用するものであり、預入先金融機関の破綻等の信用リスクに晒されていますが、信用格付けの高い預入先金融機関と取引することで、信用リスクを限定しています。 借入金及び投資法人債によって調達した資金の使途は、運転資金、資産の取得、修繕等または分配金の支払、本投資法人の費用の支払若しくは債務の返済(敷金等並びに借入金及び投資法人債の債務の返済を含む。)等です。 借入金及び投資法人債は返済・償還時の流動性リスクに晒されておりますが、資金調達手段の多様化、返済期限や借入先の分散化とともに、資産運用会社の財務担当部門による資金繰り表の作成・管理、金銭消費貸借契約において設けられている財務制限条項に抵触しないようモニタリングすること及び、手許流動性の確保により、流動性リスクを管理しております。 また、借入金のうち変動金利の借入金については、金利変動のリスクに晒されていますが、このうち一部についてはデリバティブ取引を利用してリスクを軽減しています。 預り敷金は、賃借人からの預り金であり、賃借人退去による流動性リスクに晒されていますが、借入金と同様、資金繰り表を作成・管理するほか、手許流動性の確保等の手段により流動性リスクを管理しております。(3)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算出された価額が含まれています。当該価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件を採用することにより、当該価額が変動することがあります。

2. 金融商品の時価等に関する事項 平成23年8月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、以下のとおりです。なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めていません。(注2)

貸借対照表計上額(千円)

時 価(千円)

差 額(千円)

(1)現金及び預金 3,629,766 3,629,766 (2)信託現金及び信託預金 732,325 732,325

資産計 4,362,092 4,362,092 (3)1年内返済予定の長期借入金 4,700,000 4,722,458 22,458(4)投資法人債 2,000,000 2,002,800 2,800(5)長期借入金 32,751,200 32,893,893 142,693

負債計 39,451,200 39,619,152 167,952(6)デリバティブ取引

デリバティブ取引計

(注1) 金融商品の時価の算定方法(1)現金及び預金、(2)信託現金及び信託預金 これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっています。(3)1年内返済予定の長期借入金、(5)長期借入金 これらの時価については、元利金の合計額を新規に同様の借入れを行った場合に想定される利率で割引いた現在価値により算定しています。変動金利による長期借入金のうち、金利スワップにより金利を固定化し、金利スワップの特例処理の対象とされている長期借入金については、当該金利スワップと一体として処理された元利金の合計額を、同様の借入を行った場合に適用されると想定される利率で割引いて算定する方法によっています。(4)投資法人債 これらの時価については、市場価格に基づき算定する方法によっています。(6)デリバティブ取引①ヘッジ会計が適用されていないもの 該当するものはございません。②ヘッジ会計が適用されているもの ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引について、ヘッジ会計の方法ごとの決算日における契約額または契約において定められた元本相当額等は、以下のとおりです。

ヘッジ会計の方法 デリバティブ取引の種類等 主なヘッジ対象

契約額等(千円) 時 価(千円)

該当時価の算定方法うち1年超

金利スワップの特例処理

金利スワップ取引支払固定・受取変動 長期借入金 12,753,200 12,753,200 ※

※ 金利スワップの特例処理によるものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているため、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載しています。

(注2) 賃貸物件における賃借人から預託されている預り敷金及び保証金(貸借対照表計上額2,125,520千円)及び信託預り敷金及び保証金(貸借対照表計上額169,570千円)については、市場価格はなく、かつ、賃借人の入居から退去までの実質的な預託期間を算定することが困難であることから、合理的に将来キャッシュ・フローを見積ることができず、時価を把握することが極めて困難と認められるため、時価開示の対象とはしていません。

(注3) 金銭債権の償還予定額

1年以内(千円)現金及び預金 3,629,766信託現金及び信託預金 732,325

合 計 4,362,092

(注4) 長期借入金の決算日後の返済予定額

1年以内(千円)

1年超2年以内(千円)

2年超3年以内(千円)

3年超4年以内(千円)

4年超5年以内(千円)

5年超(千円)

1年内返済予定の長期借入金 4,700,000 投資法人債 2,000,000 長期借入金 12,753,200 5,000,000 6,998,000 3,000,000 5,000,000

合 計 4,700,000 12,753,200 7,000,000 6,998,000 3,000,000 5,000,000

(賃貸等不動産に関する注記)前期(ご参考)(自 平成21年9月1日 至 平成22年8月31日) (追加情報) 当事業年度より、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」(企業会計基準第20号 平成20年11月28日)及び「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第23号 平成20年11月28日)を適用しております。

 本投資法人では、賃貸用のホテル用不動産等を有しています。これらの賃貸等不動産の平成22年8月31日現在における貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、以下のとおりです。

貸借対照表計上額(千円) 当期末時価(千円)前期末残高 当期増減額 当期末残高

83,384,092 △1,165,204 82,218,888 83,070,000(注1) 貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。なお、鑑定評価対象外の機械及び装置、工具、器具及び備品等の金額は

含みません。(注2) 当期増減額のうち、主な増加額は資本的支出(427,836千円)によるものであり、主な減少額は、減価償却費(1,782,513千円)によるものです。(注3) 当期末の時価は、社外の不動産鑑定士による鑑定評価額を記載しています。

 なお、賃貸等不動産に関する当期における損益は、「損益計算書に関する注記」に記載のとおりです。

当期(自 平成22年9月1日 至 平成23年8月31日)  本投資法人では、賃貸用のホテル用不動産等を有しています。これらの賃貸等不動産の平成23年8月31日現在における貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、以下のとおりです。

貸借対照表計上額(千円) 当期末時価(千円)前期末残高 当期増減額 当期末残高

82,218,888 2,952,395 85,171,283 85,400,000(注1) 貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。なお、鑑定評価対象外の機械及び装置、工具、器具及び備品等の金額は

含みません。(注2) 当期増減額のうち、主な増加額は、箱根強羅温泉季の湯雪月花(4,225,138千円)の取得及び資本的支出(259,770千円)によるものであり、主な減

少額は、減価償却費(1,510,467千円)によるものです。なお、鑑定評価対象外の機械及び装置、工具、器具及び備品等の金額は含みません。(注3) 当期末の時価は、社外の不動産鑑定士による鑑定評価額を記載しています。

 なお、賃貸等不動産に関する当期における損益は、「損益計算書に関する注記」に記載のとおりです。

46 47

6thⅤ 注記表

(関連当事者との取引に関する注記)前期(ご参考)(自 平成21年9月1日 至 平成22年8月31日)1. 資産運用会社及び利害関係人等

属性 会社等の名称 事業の内容又は職業

投資口等の所有(被所有)割合(%)

取引の内容 取引金額(千円) 科 目 期末残高

(千円)

資産運用会社の利害関係人等

株式会社ホテルマネージメントジャパン ホテル経営

建物管理委託費 5,760 前払費用 1,008

賃料収入 5,073,480営業未収入金 310,517預り敷金保証金 2,010,520

ゴールドマン・サックス証券株式会社 証券業

金利スワップ取引による支払利息 108,321 未払費用 36,543

金利スワップ取引による担保金 60,374 差入保証金 400,401

ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社

不動産業 コンストラクション・サービス委託料 2,681

株式会社フジタ 建設業 設備工事 3,960 株式会社沖縄うみの園 不動産業 支払地代・賃借料 84,149 前払費用 14,559

(注1) 上記金額のうち、取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれております。(注2) 取引条件については、市場の実勢等に基づいて決定しております。

2. 資産保管会社

属性 会社等の名称 事業の内容又は職業

投資口等の所有(被所有)割合(%)

取引の内容 取引金額(千円) 科 目 期末残高

(千円)

資産保管会社

三菱UFJ信託銀行株式会社 銀行業

信託報酬 19,700前払費用 3,400長期前払費用 9,531未払費用 1,224

一般事務委託報酬 15,164 未払費用 4,013投資口事務代行報酬(注1) 7,317 未払費用 443

(注1) 投資口事務代行報酬には、特別口座の管理報酬が含まれます。(注2) 上記金額のうち、取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれております。

当期(自 平成22年9月1日 至 平成23年8月31日)1. 資産運用会社及び利害関係人等

属性 会社等の名称 事業の内容又は職業

投資口等の所有(被所有)割合(%)

取引の内容 取引金額(千円) 科 目 期末残高

(千円)

資産運用会社の利害関係人等

株式会社ホテルマネージメントジャパン ホテル経営

建物管理委託費 5,760 前払費用 1,008賃料収入 4,433,074 営業未払金 234,097敷金の追加 預り敷金保証金 2,010,520

ゴールドマン・サックス証券株式会社 証券業

金利スワップ取引による支払利息等 136,636 未払費用 42,263

金利スワップ取引による担保金 127,706 差入保証金 272,695

株式会社沖縄うみの園 不動産業 支払地代・賃借料 84,149 前払費用 14,559(注1) 上記金額のうち、取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれております。(注2) 取引条件については、市場の実勢等に基づいて決定しております。

2. 資産保管会社

属性 会社等の名称 事業の内容又は職業

投資口等の所有

(被所有)割合(%)

取引の内容 取引金額(千円) 科 目 期末残高

(千円)

資産保管会社

三菱UFJ信託銀行株式会社 銀行業

信託報酬 21,507前払費用 3,760長期前払費用 9,213未払費用 1,294

一般事務委託報酬 15,105 未払費用 3,997投資口事務代行報酬(注1) 6,700 未払費用

(注1)投資口事務代行報酬には、特別口座の管理報酬が含まれます。(注2)上記金額のうち、取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれております。

(1口当たり情報に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

1口当たり純資産額 462,083円1口当たり当期純利益 12,640円 1口当たり当期純利益は、当期純利益を期中平均投資口数で除することにより算定しております。 また、潜在投資口調整後1口当たり当期純利益については、潜在投資口がないため記載しておりません。

1口当たり純資産額 458,166円1口当たり当期純利益 8,722円 1口当たり当期純利益は、当期純利益を期中平均投資口数で除することにより算定しております。 また、潜在投資口調整後1口当たり当期純利益については、潜在投資口がないため記載しておりません。

(注) 1口当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

当期純利益(千円) 1,336,300 922,154

普通投資主に帰属しない金額(千円)

普通投資口に係る当期純利益(千円) 1,336,300 922,154

期中平均投資口数(口) 105,719 105,719

(重要な後発事象に関する注記)

前期(ご参考)自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

 該当事項はありません。  該当事項はありません。

48 49

6thⅥ 金銭の分配に係る計算書 Ⅶ 監査報告書

区 分前期(ご参考)

自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日

当 期自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日

Ⅰ 当期未処分利益Ⅱ 分配金の額  (投資口1口当たり分配金の額)Ⅲ 次期繰越利益

1,336,318,887円1,336,288,160円

(12,640円)30,727円

922,185,425円922,081,118円

(8,722円)104,307円

分配金の額の算出方法  本投資法人の規約第23条第1項に定める「当期未処分利益を限度として、租税特別措置法第67条の15及び租税特別措置法施行令第39条の32の3に規定される本投資法人の配当可能利益の額の90%に相当する金額を超えて分配する」旨の方針に従い、当期未処分利益の概ね全額である1,336,288,160円を利益分配金として分配することといたしました。なお、規約第23条第2項に定める利益を超えた金銭の分配は行いません。

 本投資法人の規約第23条第1項に定める「当期未処分利益を限度として、租税特別措置法第67条の15及び租税特別措置法施行令第39条の32の3に規定される本投資法人の配当可能利益の額の90%に相当する金額を超えて分配する」旨の方針に従い、当期未処分利益の概ね全額である922,081,118円を利益分配金として分配することといたしました。なお、規約第23条第2項に定める利益を超えた金銭の分配は行いません。

50 51

6thⅧ キャッシュ・フロー計算書(参考情報)

(単位:千円)

前期(ご参考)(自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日)

当 期(自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー 税引前当期純利益 1,338,230 924,114 減価償却費 1,782,513 1,826,995 固定資産除却損 32,430 25,813 金融派生商品損失 146,490  受取利息 △1,624 △1,123 有価証券利息 △108  支払利息 690,820 714,297 投資法人債発行費償却 4,242 投資口交付費償却 5,907 5,907 立替金の増減額(△は増加) 776  営業未収入金の増減額(△は増加) △310,590 310,660 前払費用の増減額(△は増加) 118,142 32,219 未払金の増減額(△は減少) 32,902 営業未払金の増減額(△は減少) △15,603 233,497 未払費用の増減額(△は減少) 4,828 15,014 前受金の増減額(△は減少) 3 25,820 長期前払費用の増減額(△は増加) 167,789 △213,072 その他の流動資産の増減額(△は増加) △2 12 その他の流動負債の増減額(△は減少) 14,856 △30,723 小計 3,974,860 3,906,580 利息及び配当金の受取額 1,624 1,123 利息の支払額 △699,129 △710,469 法人税等の支払額 1,740 △2,754 営業活動によるキャッシュ・フロー 3,279,096 3,194,480投資活動によるキャッシュ・フロー 有価証券の取得による支出 △1,299,892  有価証券の償還による収入 1,300,000  有形固定資産の取得による支出 △417,401 △4,665,023 無形固定資産の取得による支出 △1,861 △44,114 差入保証金の差入による支出 △2,500 投資活動によるキャッシュ・フロー △419,155 △4,711,638財務活動によるキャッシュ・フロー 長期借入れによる収入 19,998,000 長期借入金の返済による支出 △500,000 △19,500,000 投資法人債の発行による収入 2,000,000 投資法人債発行費の支出 △18,926 分配金の支払額 △1,258,681 △1,336,217 差入保証金の回収による収入 127,706 差入保証金の差入による支出 △60,374  財務活動によるキャッシュ・フロー △1,819,055 1,270,561現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 1,040,885 △246,596現金及び現金同等物の期首残高 3,398,233 4,439,118現金及び現金同等物の期末残高 ※1 4,439,118 ※1 4,192,522

(注) キャッシュ・フロー計算書は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しておりますが、参考情報として添付しております。このキャッシュ・フロー計算書は、「投資信託及び投資法人に関する法律」第130条の規定に基づく会計監査人の監査対象ではないため、会計監査人の監査は受けておりません。

(重要な会計方針に係る事項に関する注記)(参考情報)

項 目前期(ご参考)

(自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日)

当 期(自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日)

1. キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

 キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金及び信託現金、随時引き出し可能な預金及び信託預金並びに容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限が到来する短期投資からなっております。

 同左

(キャッシュ・フロー計算書に関する注記)(参考情報)

前期(ご参考)(自 平成21年 9 月 1 日至 平成22年 8 月31日)

当 期(自 平成22年 9 月 1 日至 平成23年 8 月31日)

※1. 現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係現金及び預金 3,944,262千円信託現金及び信託預金 654,855千円使途制限付信託預金(注) △160,000千円現金及び現金同等物 4,439,118千円

(注) テナントから預かっている敷金保証金の返還のために留保されている信託預金であります。

※1. 現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係現金及び預金 3,629,766千円信託現金及び信託預金 732,325千円使途制限付信託預金(注) △169,570千円現金及び現金同等物 4,192,522千円

(注) テナントから預かっている敷金保証金の返還のために留保されている信託預金であります。

52 53

■ 投資口の状況(平成23年8月31日現在) ■ 投資法人の仕組図

■ 資産運用会社の概況

投資口価格と出来高の推移

東証REIT指数との比較

投資主の構成

一般事務等業務委託契約/資産保管業務委託契約/特別口座の管理に関する契約

財務及び発行・支払代理契約

情報提供契約

ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社

情報提供会社

資産運用会社

ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社

ホテル事業(運営)会社(ホテル賃借人又はホテル運営受託者)

ホテル運営支援会社

資産運用委託契約

ホテル賃貸借契約 ホテル運営

支援契約

■ 名   称:ジャパン・ホテル・アンド・リゾート株式会社(英文名称:Japan Hotel & Resort K.K.)

■ 資 本の額:1億7,000万円(平成23年8月31日現在)

■ 沿   革:平成16年10月 7日 会社設立

平成16年11月19日 宅地建物取引業免許取得(免許番号 東京都知事(2)第83852号)

平成17年 1月21日 宅地建物取引業取引一任代理等認可取得 (認可番号 国土交通大臣第30号)

平成17年 6月10日 投資法人資産運用業認可取得(認可番号 内閣総理大臣第46号)

平成17年 9月16日 投資信託協会入会

平成19年 9月30日 金融商品取引業登録(登録番号 関東財務局長(金商)第333号)

■ 大株主の状況:MLQ Investors,L.P.(注) 100% (注)米国ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インクが出資するリミテッド・パートナーシップ

三菱UFJ信託銀行株式会社

投資法人債に関する事務を除く一般事務受託者

投資主名簿等管理人 特別口座管理機関資産保管会社

振替機関

株式会社証券保管振替機構

会計監査人

有限責任あずさ監査法人

株式会社三井住友銀行

投資法人債に関する一般事務受託者

本投資法人

ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人

役員会執行役員 増田 要

監督役員 大原雅志

監督役員 松本伸也

投資主総会0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

出来高 投資口価格(終値)

平成20年8月31日

出来高(口) 投資口価格(円)

平成21年8月31日

平成22年8月31日

平成23年8月31日

平成21年2月28日

平成22年2月28日

平成23年2月28日

投資口価格(終値) 東証REIT指数

平成20年8月31日

(%)

平成21年8月31日

平成22年8月31日

平成23年8月31日

平成21年2月28日

平成22年2月28日

平成23年2月28日

10

30

50

70

90

110

130

150

0% 20% 40% 60% 80% 100%

所有者別投資口数合計 105,719口

所有者別投資主数合計 5,188人

個人・その他 金融機関(証券会社含む) その他の国内法人 外国法人等

18,877

4,994387482

31,038 30,947 24,857

(注) 平成20年1月4日の本投資法人の投資口価格(終値)及び東証REIT指数をそれぞれ100%として記載しております。なお、東証REIT指数とは、東京証券取引所(東証)に上場しているREIT全銘柄を対象とした時価総額加重平均の指数を指します。

投資口の状況 投資法人/資産運用会社の概要I N V E S T M E N T U N I T S T A T U S

S T R U C T U R E& O U T L I N E

54 55

■ 分配金支払スケジュール

決 算 期 日投 資 主 総 会同議決権行使投資主確定日分配金支払確定基準日上 場 金 融 商 品 取引所公 告 掲 載 新 聞投資主名簿等管理人/特別口座管理機関同 事 務 取 扱 場 所郵 便 物 送 付 先電 話 照 会 先同 取 次 所

毎年8月末日(年1回)原則として2年に1回あらかじめ公告して定めた日毎年8月末日(分配金は支払確定基準日より3ヶ月以内にお支払いいたします。)東京証券取引所(銘柄コード:8981)日本経済新聞東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号 TEL : 0120-232-711(通話料無料 受付時間 : 土・日・祝日除く9:00~17:00)三菱UFJ信託銀行株式会社 全国各支店

■ 投資主メモ

■ ご案内■ 住所等の変更手続きについて 住所・氏名・届出印等のご変更は、お取引証券会社にお申し出下さい。 なお、特別口座に記録された投資口についてのお手続きは、三菱UFJ信託銀行株式会社へご連絡下さい。

■ 分配金について 「分配金」は「分配金領収証」をお近くのゆうちょ銀行全国本支店または郵便局にお持ちいただくことでお受取りいただけます。受取期間を過ぎた場合は、「分配金領収証」裏面に受取方法を指定し、三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部へご郵送いただくか、同銀行の本支店窓口にてお受取下さい。また、今後の分配金に関して、銀行振込のご指定等のお手続きをご希望の方は、お取引証券会社にお申し出下さい。

■ 上場投資口分配金等の支払に関する通知書について 租税特別措置法の平成20年改正(平成20年4月30日法律第23号)により、平成21年1月以降にお支払いする分配金について投資主様あてに分配金額や源泉徴収税額等を記載した「支払通知書」を送付することが義務づけられました。「分配金領収証」にてお受取の投資主様は年末または翌年初に「支払通知書」を送付いたしますのでご覧下さい。口座振替を指定されている投資主様は分配金支払の際送付している「分配金計算書」が「支払通知書」となります。なお、両書類は確定申告を行う際その添付資料としてご使用いただくことができます。

■ 投資主様のご住所・お名前に使用する文字について 投資証券電子化実施に伴い、投資主様のご住所・お名前の文字に、株式会社証券保管振替機構(ほふり)が振替制度で指定していない漢字等が含まれている場合は、その全部または一部をほふりが指定した文字またはカタカナに変換して、投資主名簿にご登録いたしております。このため、投資主様にご送付する通知物の宛先が、ほふりが指定した文字に置換えられる場合がありますのでご了承下さい。投資主様のご住所・お名前として登録されている文字については、お取引証券会社にお問い合わせ下さい。

決算月 8月期決算発表

8月期資産運用報告発送8月期分配金支払開始

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

■ 積極的なディスクロージャー

本投資法人は、法定開示事項以外にも投資主の皆様にとって重要かつ有用な情報を、迅速かつ適正に開示して参ります。また、変動賃料の支払いを伴うホテルであって、ホテル賃借人から開示について同意を得ることができたホテルについては、月次総売上高並びに客室稼働率、ADR及びRevPAR等を月次で開示いたします。

プレスリリース、決算情報、分配金情報、IRライブラリー等を掲載しています。

最新の決算関連書類をすぐにご確認いただけます。

ポートフォリオ概要、物件情報、パフォーマンスレビュー等をご覧いただけます。

JHRの運用の特色や成長戦略をご確認いただけます。

不動産ポートフォリオ

IR情報 用語集

最新決算資料

ホームページによる情報公開

不動産、ホテル関連、及び本投資法人に関する用語の解説集です。

About JHR ホームページアドレス

http://www.jhrth.com

投資主優待制度

投資主1名様毎に正規料金から50%宿泊割引券5枚及び20%レストラン割引券5枚を贈呈■ 優待制度の基準日:2月末

概 要

留意点

ご参考

●対象ホテル:神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸)、オリエンタルホテル東京ベイ(新浦安)、      なんばオリエンタルホテル(大阪)、ホテル日航アリビラ(沖縄)、オリエンタルホテル広島(広島)●優待券発送時期(予定):5月下旬に郵送します。●有効期間:発行年の6月1日から翌年5月31日までの1年間

●優待の適用除外日については本投資法人のホームページ及び優待券等に記載されていますのでご確認下さい。(各ホテルにより異なる場合有り)●実施・内容等について今後変更される場合があります。●ご利用の時期等によっては、各ホテルがホームページ等で提供する特別宿泊プランの金額及び条件が、本優待の正規 料金からの50%宿泊割引及び20%レストラン割引より安くなる場合があります。

●本優待制度は本投資法人が保有するホテルの賃借人である各ホテル運営者の協力に基づいています。●本投資法人の決算は年一回で、決算月は8月です。従って、分配金の基準日は8月末日です。

英文ホームページ

投資主インフォメーション I N V E S T O R ' S I N F O R M A T I O N

ホテルブランドを守ること、進化させること、

ホテルファンを創造すること

極上リゾートのこだわり朝食

 「都市と文化が響きあう、知的時間」をコン

セプトにリブランドオープンしたオリエンタルホ

テル広島は、2011年10月に5周年を迎え

ます。高層階からの眺望とデザイナーのクリエ

イティブな空間が魅力の客室をはじめ、館内に

点在するアート作品、毎晩新しいアーティスト

が出演しJAZZライブを行うレストラン&

バーなど、日常から少し離れた空間で、知的で

上質な時間をお楽しみいただいています。

 

このホテルコンセプトの中核に位置付けられて

いるのが数々の〝文化企画〞。いつ来ても動きの

あるホテルを目指し、館内のデザインギャラリー

やチャペル、バンケットルームでは、一年を通して

現代作家作品の展示・販売やアーティストの講

演会、ライブパフォーマンスや料理イベント等を

開催しています。これらには著名なアーティスト

が数多く出演し、そのユニークな構成にはお客

様から高い評価をいただいています。

 

また、地元のプロミュージシャンによるライブ

イベントや、ホテルスタッフも仮装で参加するハロ

ウィンイベントなど、地元のアーティストや企業

とのコラボレーションで実現した企画も数多く

行っています。

 

ホテル日航アリビラでの一日は、時間を気にせ

ずゆったりといただく朝食で始まります。

 

おいしい食事は、日常を離れてリゾート気分を

満喫する大切な要素の一つと考え、長寿の島沖

縄の源である地元の食材をふんだんに取り入れ、

ヘルシーで安心なお料理をご提供しています。

 

海を臨むブラッスリー「ベルデマール」の人気メ

ニューは、ふわふわのフレンチトーストやオムレツ。

作り置きせず、ゲストの目の前でシェフが一つ一つ

丁寧に焼き上げるのもこだわりです。自家製の

紅芋ジャムやパイナップルバターなど旬の野菜や

果物でつくるジャムも試行錯誤の中から生まれ

ました。日本料理・琉球料理「佐和」で、毎朝数

量限定でご用意している「※ぬちぐすい(命薬)

定食」は、化学調味料や着色料・香料を一切使

用しないこだわりのご朝食。ゴーヤーやアセロラ

などの搾りたてジュース、地元農家で栽培された

有機野菜の小鉢や、身体にやさしい沖縄風おじ

や「ジューシー」など、彩りも目に楽しいお膳です。

また、紅芋やシークヮーサー風味の「サーターアン

ダギー」を揚げたてでご提供し、ご好評いただいて

います。

 

このような取り組みの結果、ホテル日航アリビ

ラは、2010年12月に大手旅行クチコミサイト

 

これらのブランディングに基づく一貫性のある

イベントは、一時的な集客に終わらず、中長期的

なホテルファンを確実に創造しています。

 

今後も継続的にお客様の潜在的ニーズを掘

り起こす企画を開催し、音楽や芸術・料理を通

して常に新鮮な価値観をお客様へご提案でき

るホテルを目指していきたいと思います。

「トリップアドバイザー」が発表した「男女別ベス

トホテル」の男性・女性ランキングでともに1位

となりました。「朝食の評判がいい日本のホテル」

1位に続き、朝食をはじめとするシェフの料理は、

リゾート感あふれる雰囲気やインテリアととも

に高い評価をいただきました。

 

ご朝食の他にも、イーチョーバー(フェンネル)な

ど沖縄で多品種が栽培されているハーブを香り

や風味、彩りなど効果的に用いたフレンチ、沖縄

の食材と繊細で美しい日本料理が融合した創

作の「和球会席」、ウコンや紅芋を煉り込んだ点

心を中心に約50種類の料理が並ぶランチ「飲茶

&中華バイキング」、泡盛・ジーマーミ(落花生)・豆

腐ようをアレンジした「琉球スィーツ」認定のケー

キ「島・絆」など地元の素材を生かし、バラエティ

に富んだお料理をご用意しています。

 

旅を彩る思い出の一皿を個性豊かな感性でご

提供できるよう、シェフとパティシエは日々鍛錬を

惜しまず探求し続けます。極上の時間を過ご

す良質なリゾートライフをご提案していきたい、

私たちホテル日航アリビラが追い求めるおもてな

しの心です。

05 04Oriental Hotel Hiroshima Hotel Nikko Alivila

※「ぬちぐすい(命薬)」とは、中国の「医食同源」に影響を受け、食事は

「クスイムン(薬になるもの)」という、沖縄の長寿の原点ともいうべき、古

来より根づいた食に対する考えかたです。

HOTEL STORY ホテル物語

オリエンタルホテル広島

ホテル日航アリビラ

05 04H O T E L S T O R Y H O T E L S T O R Y

開業15周年を迎え、より大阪を体感できるホテル、

そして大阪を伝えるホテルへ

『売上を考えず、ホスピタリティに努めよ!』

 

2011年3月、大阪の地でなんばオリエンタ

ルホテルは開業15周年を迎えました。

 

今回の15周年記念ロゴには、「大阪城」に「海

遊館」や「京セラドーム大阪」そして大阪のシンボ

ル「通天閣」を取り入れ、ホテル内のパティオには

大阪市の木でもある「サクラ」を植え、お客様と

共に15周年を迎えました。

 

15周年の取り組みとして、昨年に引き続き大

阪を「体感」していただくプランと共により多く

のお客様に、もっと大阪を知っていただく、もっと

大阪を楽しんでもらう、そこから『大阪を伝える

ホテル』をテーマに商品造成を進めています。

 

京都・大阪などの上方を中心に発展した人形

浄瑠璃の観劇プラン、大阪に所縁のある作家司

馬遼太郎の足跡をたどるプラン、今年10月の第

1回大阪マラソン開催にあわせ、参加されるラン

ナーの方々に日本タオルの発祥の地:大阪泉州

で産まれた「泉州タオル」を特典でご提供するプ

ランなど、大阪の伝統芸能や文学から、大阪産

まれの一品まで、ホテルの滞在を通してより多く

のお客様に大阪を伝え、愛着を持っていただく

取り組みをしています。

『売上を考えず、ホスピタリティに努めよ!』

「地震を受けた衝撃とその際の御ホテルで頂い

た多大なる温情、心からの接客対応に感銘を

受けてお手紙をさせて頂きました。…」

 

便箋5枚にわたる長い手紙を読み終えると、

全身が深い感動に震え、涙が止まらなくなって

しまいました。

 

あの日、何が起こったのか、人の心を大きく変

えた日でもあり、ホスピタリティの真髄を学ん

だ日でもありました。

 

地震直後、総支配人室に対策本部が設置さ

れ、刻一刻と変わる内外の情報を統括管理、トッ

プダウンの指示が飛んでいました。「売上を考え

ず、ホスピタリティに努めよ!」。いつもの「売上

を意識せよ!」とは正反対の総支配人の言葉に

スタッフは驚きながらも、迷う事なくお客様へ

のサービスに専念する事ができました。

 

今でもあの時のロビーの騒然とした様子が目

に焼きついています。帰宅できずロビーにいらっ

しゃるお客様に対して、宴会場を開放し、お茶

やおにぎりのサービス、毛布やリネンのサービス

など、スタッフは献身的に心を配っていました。

 

一方、館内では大阪を楽しんでいただいたお客

様に「ほっと一息できる空間」として昨年3月にパ

ティオのリニューアルを行い、12月にはクリスマスの

イルミネーション、本年3月「サクラ」、それ以降

も「あじさい」、「ひまわり」、「トロピカルな花々」、

「コスモス」と街の喧騒から少し離れ、お客様に

自然なやすらぎをご提供しています。この花々

や緑、爽やかな陽射し、そして優しい噴水から流

れる水の音色は女性のお客様や小さなお子様

連れのお客様にご好評いただいています。

 

なんばオリエンタルホテルでは、開業15周年を

迎え、この生まれ育った「大阪」をより多くのお

客様に伝え、大阪を体感していただける独自性

のある商品と「ほっと一息できる空間」での心地

よいホテルステイをご提供することで、お客様お

一人お一人の想い出に残る大阪、そしてホテルを

目指して参ります。

 

その結果、多くの方からのお礼状や感謝のコ

メントなど、スタッフにとってはこの上ない贈り物

をいただいたのです。

 

オリエンタルホテル東京ベイの2階ロビーは南

仏の街並みをデザインしています。

 

いつもたくさんの人々が行きかう街、噴水の

前では笑顔で挨拶を交わす人、人待ち顔で座っ

ている人、カメラに向かってポーズをとりながら

微笑む子ども達。

 

これからも楽しい想い出を重ねていただける

よう、心温まるおもてなしに努めて参ります。

03 02Namba Oriental Hotel Oriental Hotel Tokyo Bay

HOTEL STORY ホテル物語

なんばオリエンタルホテル

オリエンタルホテル東京ベイ

03 02H O T E L S T O R Y H O T E L S T O R Y

ここでしか味わえない「神戸リゾートステイ」へようこそ

 

1995年7月15日、阪神淡路大震災を乗

り越えて開業した神戸メリケンパークオリエン

タルホテル。その独特な外観のフォルムから神戸

のランドマークホテルとして運営してきました

が、刻々と変化する市場に対応するため、15周

年を迎えた昨年2010年に「リポジショニン

グ・プロジェクト」を実施。向かうべき新たなビ

ジョンの設定、ホテルコンセプトを基に今後取り

組むべきミッションを明確にする一年となりま

した。「ここでしか味わえない新しい過ごし方

を提案したい」というスタッフの想いは、ブランド

マークの変更同様、この一年飛躍的な変化を見

せ始めました。

 

宿泊部門では、全室海に面したバルコニーを

持つという客室の特徴を生かし、客室フロア毎

にコンセプトを整理し、バルコニーでの朝食提供

等、それぞれ専用の特典を付加した商品造成

を強化。レストラン部門においても、周辺ホテル

との更なる差別化を目指し、リゾートとしての

神戸を前面に打ち出したオリジナルカクテルの

販売や地産地消の推進のほか、通常は使用し

ていないホテル最上階テラス部分を活用した季

節毎のイベントなどを意欲的に実施することで、

メディアに取り上げられるなど、ホテルの取り

組みは徐々に認知されるようになってきていま

す。

 

今後は更に、神戸の魅力を全国に発信する

取り組みを推進したいと考えています。今年か

らの取り組みとしては、ホテルが専属契約した

市内の農園にて、ゲストが自ら育て収穫し作っ

た神戸ワインを、ホテルにて特別に考案された

料理と共に味わうという体験。また、地元に精

通している神戸コンシェルジュからは市内での過

ごし方、楽しみのご案内。「記念日といえばここ

で過ごすのだ」といわれるほど幅広い内容の記

念日向け宿泊プランの発表など。「神戸リゾー

トステイ」という楽しみの提案を通じてホテル

スタッフが本当の意味でゲストのサポーターと

なれるよう努力を続けて参ります。

01Kobe Meriken Park Oriental Hotel

HOTEL STORY ホテル物語

6th Management Report

ホ テ ル 物 語

02030405

01神戸メリケンパークオリエンタルホテル

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01 H O T E L S T O R Y

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