7. クサシャジクモ vulgaris - nies collection...

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5 mm 7. Chara vulgaris Linnaeus var. vulgaris (DD) 10 30cm ( ) 1 ( ) () 2 () 1 2 () ( ) () ( ) [ ] Chara vulgaris Linnaeus var. nitelloides (A. Braun) R.D. Wood 2 2 3 7 5 cm

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Page 1: 7. クサシャジクモ vulgaris - NIES collection …mcc.nies.go.jp/Chara2006/Chara_fieldguide_vulgaris.pdfよく似た種:レイセンジシャジクモChara vulgaris Linnaeus

5 mm①

7. クサシャジクモ    Chara vulgaris Linnaeus var. vulgaris

情報不足(DD)

藻体は10~30cm程度で、主軸にも小枝にも皮層があり(①~⑤)、小枝末端の1~数セグメントのみ皮層を欠く(②の矢印から先に皮層がない)ため、藻体全体に透明感がない。石灰質を沈着して灰色がかって見える場合もある(②)。主軸の皮層は2列性(④)で、小球状の棘細胞(④矢印)を持つ一次列とその間の1本の二次列からなる。上下2段の托葉冠は、両方が卵型に比較的よく発達する(③)。苞は生殖器をつける側のみ長く(⑤矢印)、反対側は痕跡的である(⑤)。雌雄同株で各節に生殖器をつける。生息場所:放棄水田(⑦の矢印など)、水路、小池などで群落を形成する。[沖縄県伊平屋島、与那国島から採集されている。]よく似た種:レイセンジシャジクモChara vulgaris Linnaeus var. nitelloides (A. Braun) R.D. Woodは小枝の皮層のない部分がより長く、皮層のある部分が短くつまって見える点でクサシャジクモと区別できる。カタシャジクモとソデマクリシャジクモは、これら2種では2段の托葉冠の下方が痕跡的であること、主軸の皮層が3列性であることからクサシャジクモと区別できる。

托葉冠

⑤④

7

5 cm