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8項目の「協力プラン」の進捗 令和元年 10月

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Page 1: 8項目の「協力プラン」の進捗...1 医療水準を高め、ロシア国民の健康寿命の伸長に役立つ協力 ④高齢者医療保健分野 (国立長寿医療研究センター、ロシア高齢者科学クリニックセンター)

8項目の「協力プラン」の進捗

令和元年 10月

Page 2: 8項目の「協力プラン」の進捗...1 医療水準を高め、ロシア国民の健康寿命の伸長に役立つ協力 ④高齢者医療保健分野 (国立長寿医療研究センター、ロシア高齢者科学クリニックセンター)

1 医療水準を高め、ロシア国民の健康寿命の伸長に役立つ協力

①小児科分野(国立成育医療研究センター、ロガチョフ名称ロシア連邦小児血液学・腫瘍学・ 免疫学センター)

②内視鏡分野(大分大学等のコンソーシアム、ピラゴフ名称ロシア国立医学研究大学、オリンパス 等)

・専門家間による実地トレーニングを累計8回実施し、延べ150名を超える医師が参加。

③健康づくり、予防医療分野(滋賀医科大学、愛知県健康づくり振興事業団、国立循環器病研究センター、ロシア国立予防医療科学研究センター)

・肥満や生活習慣病の改善に向け、日本の保健指導ときめ細かいフォローアップの考え方を取り入れた「肥満予防医療プログラム」のロシア人への適応について、現在200名を対象とした評価を実施中。

・循環器疾患の予防に向けた美味しい減塩食「かるしお」をロシアにて普及させるレシピ集を発行。

▲遠隔による症例のコンサルテーションの様子

▲実地トレーニング

▲ 3ヶ月間のプログラムを行った結果 1

・診断困難症例(悪性リンパ腫等)について、累計29回の遠隔によるコンサルテーションを実施。

2019年10月2日現在

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1 医療水準を高め、ロシア国民の健康寿命の伸長に役立つ協力

④高齢者医療保健分野(国立長寿医療研究センター、ロシア高齢者科学クリニックセンター)

⑤ロシア鉄道病院(事業主体候補として丸紅株式会社、医療コンサルテーション担当として医療法人鉄蕉会、ロシア鉄道・ハバロフスク鉄道病院)

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▲市民公開講座

▲センター完成イメージ図(外観)

• 健康長寿をテーマとした市民公開講座を、2017年にモスクワ、2018年にサンクトペテルブルク、2019年はモスクワとクラスノダールで開催し、延べ約650名のロシア人が参加。

• 丸紅とロシア鉄道が、ハバロフスクのロシア鉄道病院における「日露予防医療診断センター(仮称)」を設立するプロジェクトへの投資の意思を決定。

• 遠隔による症例のコンサルテーションを検討するとともに、日本の知見を活かし、質の高い医療の提供や健康診断の実施を通じ、ロシアの人々の疾病予防及び健康増進に貢献する。

2019年10月2日現在

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感染症診断システム(理化学研究所、ダナフォーム、EIDOS)・共同研究の進捗確認のMoCを締結。・2018年度以降、検証・改良を実施しつつ、

製造ラインの整備に向けて着手。

⑦感染症診断システム等の共同開発

▲検査機器(イメージ)

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1 医療水準を高め、ロシア国民の健康寿命の伸長に役立つ協力

⑧新規抗結核薬デラマニド

・2017年6月、大塚製薬とR-Pharm社で、新規抗結核薬デラマニドのロシア及びCIS諸国への販売に関するライセンス契約を締結済。

・ロシアを含むユーラシア経済連合の薬事承認ハーモナイゼーションでの一括承認を目指し、現在、薬事承認審査中。

Step 1Collect

Specimen

Step 2Apply to

pre-treatment

container

Step 3Apply to chip

Step 4Place the chip on a device and the detection process

starts

Step 5Download the results to PC

RIKEN / Dnaform / EIDOS Collaboration

Development of reagents and sample

pre-treatment method for various

infectious diseases

Fluorescence is emitted when a pathogen is

detected in the sample

Accelerated byJapanese government

Urine, cervical mucosa

Simple and easy to handleDiagnosis possible with small

amounts of samples

Home test kitThe results can be sent

through the internet

Features:

⑥がん分野(武田薬品工業株式会社、ロガチョフ名称ロシア連邦小児血液学・腫瘍学・ 免疫学センター)

医療ならびに革新的医薬品に関する協力覚書を締結。

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⑩抗多発性骨髄腫薬「ニンラーロ」のヤロスラヴリ工場での製造開始

⑨ヘルスケア分野の協業

▲ヤロスラヴリ工場

・2017年10月、三井物産がR-Pharm社への出資(10%)を実施。三井物産のネットワークを活かし、日本の新薬導入を加速することで、ロシアにおける薬剤の質・量のギャップ改善を目指す。

・2018年5月、富士フイルムがR-Pharmグループと販売契約を締結。同グループを通じて、2018年11月より医療機材、同12月より生活習慣病予防を目的としたサプリメントの販売を開始した。

・2019年6月、キヤノンメディカルがR-Pharm社とロシア国内におけるキヤノン製医用画像診断装置の販売および、将来的な現地生産までを視野に入れた枠組み同意書を締結した。

・2017年10月、武田薬品の主要製品である多発性骨髄腫の治療薬のロシアでの販売承認を取得。

・2018年4月、現地工場の新薬生産セクションが完成。同年8月、新薬の製造に関してヤロスラヴリ州と協力覚書を締結。

・薬事審査や薬代の償還制度との調整等の後、ロシア国内での製造販売開始予定。

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2 快適・清潔で、住みやすく、活動しやすい都市作り

①ヴォロネジ(京三製作所、ナイス、積水化学等)

▲高度信号システムの導入

▲下水道管路更生▲健康志向住宅

▲高度信号システム導入前 ▲導入後(約2割の時間短縮)

約18%減少

「豊かな自然と美しい街並みを活かした、 アジア・太平洋への21世紀型ゲートウェイ都市へ」・2017年末に開発コンセプトを策定。「分野別プログラム(交通、観光、都市開発(住宅等)、廃棄物)」を提案。・ウラジオストクの住まいを変える経済的で清潔なモデルハウスを2棟竣工。(「6 極東」にも記載)

②ウラジオストク(日建設計,飯田GHD等)

・ヴォロネジのパイロット事業を契機に連邦政府の発注基準に登録された資材にて、下水道管路更生を実施中。

③サンクトペテルブルク(積水化学等)

・モスクワのゴミ焼却発電プラント建設に際して機器を供給予定。・カザンにて、性能のよい日本式住宅を建設中。

④その他の都市(日立造船イノバ、飯田産業等)

▲下水道管路更生▲健康志向住宅

「自動車に依存しない、快適で住みやすいスマート・シティ ヴォロネジへ」・高度信号システムが10交差点で稼働開始。平均遅延時間が約18%短縮。50交差点での導入に向け協議中。

・健康志向住宅が竣工。・下水道管路更生パイロット事業が完了。使用資材を連邦政府の発注基準に登録。

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2 快適・清潔で、住みやすく、活動しやすい都市作り

▲東芝が納入した区分機(モスクワ国際交換局)

▲郵便局での日本製品販売(ウラジオストク中央郵便局)

・ 両者間の覚書に基づき、①輸送効率化、②越境E

コマースの可能性の検討、③ベストプラクティスの

共有の3項目について協力を実施。

③郵便協力(日本郵便、東芝インフラシステムズ)

日本郵便とロシア郵便の協力 東芝インフラシステムズとロシア郵便の協力

▲ロシア郵便の鉄道車両

▲近代化が予定されている7つの国際交換局(赤字の都市には納入済み)

ロストフ・ナ・ドヌー

ハバロフスク

ノヴォシビルスク

カザン

エカテリンブルク

サンクトペテルブルク

モスクワ

<①関係の成果>

郵便事業体間の協力により、シベリア鉄道を利用した日本発欧州あて船便郵便物の輸送を開始(2018年8月)。

<②関係の成果>

ペガスHC社とロシア郵便の協力により、ロシアの郵便局で日本製品を販売開始。2019年7月末時点で、全国約8,000局で取扱中。(今後、1.5万局に拡大予定。)

また、㈱いつも.とロシア郵便の協力により、本年11月から、ロシア郵便が新たに開設・運営するEコマースサイトで日本商品の越境Eコマースを開始予定。

・ モスクワ国際交換局向け機材・システム一式の受注

を皮切りに、ロシア郵便の国際交換局に、

東芝インフラシステムズが郵便・物流機器等を納入

(計6案件。直近では2018年10月、モスクワ郊外の

新局向け区分機等を受注)。今後も調達に順次対応。

・ また、両者間で3度にわたり郵便・物流事業における

戦略的協業に関する覚書を締結するなど、堅固な

協力関係を構築。

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3 日露中小企業の交流と協力の抜本的拡大

①中小企業の交流

・ロシア国内6カ所の日本センターが年間600件以上

の企業支援やビジネスマッチングを実施。

・日本側中堅・中小企業プラットフォームによる支援企業数は181社。

・2017年、2018年及び2019年のイノプロムにジャパン・パビリオンを出展。2017年に日本がパートナー国となったことを皮切りに、 3年連続でジャパン・パビリオンを出展。延べ194の企業・団体(うち,中堅・中小企業延べ133社)が参加し、自社製品の展示やビジネスマッチングを実施。

▲モスクワ日本センター ▲ビジネス交流会の様子

▲イノプロムでの商談の様子▲イノプロム2019 ▲ジャパンパビリオン

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3 日露中小企業の交流と協力の抜本的拡大

②食の展開

・2017年4月、ウラジオストクに 「炭火居酒屋 炎」ロシア1号店がオープン。

・ロシア極東にラーメン店が出店「麺や琥張玖」(2017年11月 ウラジオストク)「麺屋政宗」(2018年1月 ヤクーツク)

・ロシア出店に関心の高い日本の中小外食事業者が、2017年の外食産業投資ミッション団(7社)に続いて、2018年にマッチング・ツアーとしてモスクワ、サンクトペテルブルクを訪問(7社)。

・2019年6月、モスクワに牛めしやとんかつ定食等を提供する「松屋」がオープン。

▲提供メニューの一例(牛めし)

▲提供メニューの一例(とんかつ定食)

▲松屋外景

▲ウラジオストク店外景 ▲ウラジオストク店内

※「炭火居酒屋 炎」北海道内を中心に、国内約90店舗を運営する(株)伸和ホールディングスが展開

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4 石油、ガス等のエネルギー開発協力、生産能力の拡充

・ 2018年12月、全3系列(計1,650万トン/年)のLNG生産・輸出を開始。

・ 2019年6月、JOGMEC、三井物産、ノヴァテクが北極LNG-2に関する株式売買契約を締結(日本側の株式取得費用の一部にNEXIが海外投資保険、JBIC等が融資を実施) 。

・ 2019年9月、最終投資決定。記念セレモニーには、世耕大臣(当時)、ノヴァク・エネルギー大臣が出席。

・ カムチャッカ半島及び北九州における砕氷LNG船から通常船への積替えビジネスについて、日本企業が検討中。

②北極LNG-2プロジェクト(JOGMEC、三井物産、ノヴァテク)

③ウスト・クートにおけるエチレン・ポリエチレンプラント(東洋エンジニアリング、イルクーツク石油)

・ 東洋エンジニアリングとイルクーツク石油が、2018年12月にエチレンプラント、 2019年1月にポリエチレンプラントの設計及び機器供給契約に係る契約を締結。2019年9月には、両プラントの工事管理サポート契約の署名式が行われ、世耕大臣(当時)、ノヴァク・エネルギー大臣が立ち会い。

①ヤマルLNGプロジェクト(日揮、千代田化工、JBIC、商船三井、ノヴァテク)

▲北極LNG-2の署名式の様子

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▲北極LNG-2のFID記念セレモニー

▲工事管理サポート契約の署名式

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4 石油、ガス等のエネルギー開発協力、生産能力の拡充

1. カムチャツカ地方ウスチカムチャツクにおいて寒冷地対応の風力発電の実証完了。(NEDO、RAO-V(現ルスギドロ)、カムチャツカ地方)

2. チュコト自治管区、カムチャッカ地方とそれぞれ風車導入に関するMoUを締結し、検討開始。( 三井物産、駒井ハルテック、ルスギドロ等)

3. 更に極寒冷地であるサハ共和国チクシにおいて 風力発電を含むエネルギー管理システム実証を開始。2018年11月に風車運転開始式実施。( NEDO、ルスギドロ、サハ共和国)

4. 2018年9月、沿海地方ポポフ島における風力発電導入に関する覚書締結。(三井物産、駒井ハルテック、沿海地方政府、ウラジオストク市)

5. 2018年9月、サハ共和国チェルスキー村への風力ディーゼル発電マイクログリッド導入に向けた協力に関する覚書締結。(三井物産、駒井ハルテック、サハ共和国)

⑤風力発電の導入・拡大に関する協力

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▲ウスチカムチャツカに設置した風車3基

▲風車に貼られているウスチカムチャツカの子どもが描いた風車の絵

④ヴォルゴグラード市におけるメタノールプラント(三菱重工エンジニアリング、丸紅、GTM-ONE)

・ 2019年6月、三菱重工エンジニアリングとGTM-ONEが基本設計契約を締結し、

丸紅とGTM-ONEがオフテイクに関する合意書に署名。

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4 石油、ガス等のエネルギー開発協力、生産能力の拡充

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・2017年度に、カムチャッカ地方に専門家を派遣して学校建物の省エネ診断を実施。熱供給設備を見直すことで25%の省エネポテンシャルを確認。

・2018年6月、10月にクラスノダール地方及び沿海地方で行われる生徒向けサマーキャンプに専門家を派遣し、 日本の省エネ文化や省エネの重要性について講義実施。

・2019年2月、ウラジオストク市内の学校建物の省エネ診断を実施。

・2019年9月、ウラジオストクの熱供給施設における省エネルギー診断実施に関するLOIを締結。

⑥省エネルギーに関する協力(省エネルギーセンター、エネルギー省等)

⑦運輸部門におけるエネルギー協力(経済産業省、エネルギー省)

・2018年9月、日露当局間で、電気自動車、天然ガス自動車、燃料電池自動車を含む輸送部門のエネルギー効率の改善等を目的とした政策や技術動向の情報交換等を行うことに合意。2019年7月、運輸部門におけるエネルギー効率化に関するワークショップを開催。

⑧マイナーアクチノイド燃焼に関する協力(JAEA、ロスアトム)

・ マイナーアクチノイド核変換のための炉物理試験の情報交換に関する覚書及び実施取決めに署名。

・ マイナーアクチノイド(MA)の核変換に関する知見を有するロシアとの協力は、放射性廃棄物の減容・有害度の低減のための研究開発に大きく寄与

高速中性子源を用いたMAの核変換の例

効果的な核変換技術を実現するため、①②の発生予測精度を高めることが必要

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5 ロシア産業の多様化促進と生産性向上

①IT化を通じたロシア企業の多様化促進・生産性向上

▲生産性診断の様子▲

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・生産性工場モデル工場の創設:2019年9月、ロシアにおける生産性向上モデル工場創設に係る覚書を締結。

・裾野産業の人材育成(訪日研修):日本とビジネス関係にあるロシアの製造企業の研修生を日本に招聘し、日本企業の生産技術等の講義や生産現場の視察を実施。2017年度~2018年度までに244名に実施。

・ロシア企業の生産性診断:日露両政府によって選定されたロシア企業に対し、生産現場での経験や知識を有する日本人専門家を派遣。2017年度~2018年度までに22社に実施。

・2019年度も引き続き生産性診断・訪日研修事業を実施中。

▲訪日研修の様子▲

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5 ロシア産業の多様化促進と生産性向上

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・毎年約600名のロシア企業経営者に訪日研修(「観光ビジネス」,「カイゼン」「医療近代化」「都市インフラ」「IT」等)を実施。

③日本センターの訪日研修

④ガスプロムのサムライ債発行支援

・JBICが保証を行い、本邦証券会社・銀行がアレンジャー・債券管理者として参画することで、2018年12月、ガスプロムによる650億円のサムライ債発行が実現。

▲日本センター訪日研修の様子

⑤JBICによるクレジットライン設定

・JBICはズベルバンク、SUEK及びVEBとの間で、クレジットライン設定のための一般協定書をそれぞれ締結。

②トヨタ自動車の生産性向上協力(トヨタ自動車、露連邦生産性センター、サンクトペテルブルク工科大学)

・2019年1月、露連邦生産性センター(FCC)と生産性向上協力に係る合意書を締結。・同社サンクトペテルブルク工場にて、ロシア企業やFCCを対象に、トヨタ生産方式のワークショップを開催。(8月までに4回)・2019年8月、トヨタ生産方式の特別講座開設に係る覚書をサンクトペテルブルク工科大学と締結し、同年9月より開講。

▲ワークショップにおける生産ライン見学の様子

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6 極東における産業振興、アジア太平洋地域に向けた輸出基地化

②温室栽培(ヤク―ツク)(北海道総合商事、ホッコウ)

・厳寒地域における生鮮野菜の周年生産を目的として整備。現在、第三期温室建設工事中。2019年中に完成予定。

③木質ペレット生産(プロスペクト、RFP)

①ウラジオストクにおける木造住宅供給(飯田グループホールディングス)

▲住宅建材の現地生産(イメージ)

・モデルハウス2棟が竣工。・今後、極東地方に木造分譲住宅開発を計画。

【第一期工事(試験温室)】

④ハバロフスク空港(双日、日本空港ビルデング、JOIN等)

▲ 現在のターミナルビル写真

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・2019年9月竣工の国内線新ターミナル整備・運営、既存国際線ターミナルの運営。・2018年12月18日に日露企業間で株主間協定を締結。

・年間9万トンの生産事業に関し、共同出資に関する株主間協定書を締結。現在、工場建設中。 2020年春に完成予定。

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6 極東における産業振興、アジア太平洋地域に向けた輸出基地化

⑤極東地域プロジェクト 開発促進会社(JBIC)

⑥極東におけるリハビリテーションの普及(日揮、社会医療法人北斗)

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▲開院式の様子

▲リハビリテーションの様子

・JBICと露政府系機関が2018年3月に設立。日系企業の極東地域進出への支援を実施中

・石炭ターミナルに石炭荷役機器を納入、2019年7月5日据付け完了。

▲納入機器例(リクレーマー)

⑦ヴォストーチヌィ港(丸紅)

・ウラジオストクにおいて「北斗リハビリテーションセンター」を2018年5月に開院。・日本で行っているリハビリテーションを普及させるため、市民公開講座や専門家間の交流を実施。

※日本企業のイーレックス、インターアクティブに対して、各社個別内談案件に関する具体的な業務支援を実施中。JFEエンジニアリング、荒井商事、北海道総合商事、メガテック、プロスペクト、丸紅・商船三井、澤山グループ、Winpro Global、日本郵船、丸紅、富士製作所・秋田中央バンドソー商会等に対して、将来の極東地域プロジェクト実現に向けた情報・意見交換を実施中。

▲JPPV設立にかかる署名式の様子

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7 日露の知恵を結集した先端技術協力

①ICT・デジタル分野での協力

・衛星通信を用いたデジタル・ディバイド解消(スカパーJSAT、ロステレコムグループ)

・スコルコヴォとの協力(IoT推進コンソーシアム)

・2018年9月、スコルコヴォ財団とIoT推進コンソーシアムが、IoT分野における協力に関する覚書を締結。同年10月のCEATECにおける日露イベント開催や、2019年4月の「スコルコヴォ・ロボティクス・フォーラム」への日本企業等派遣を実施。

▲スコルコヴォテクノパーク

・極東地域のデジタル・ディバイド解消に向けて、スカパーJSATの衛星を活用し、2018年5月より、主に学校向けの高速通信サービス提供を開始。・今後打ち上げ予定の新規衛星を活用し、更なるサービス拡大を図る。

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・ 2018年9月、ロシア極東からの農畜産物輸出協力に関するMoUを締結。

③シベリア鉄道による貨物輸送の促進

・2018年に、日本ーモスクワ間の鉄道輸送の実証事業実施。・2019年は、日本―欧州間に拡充して実証事業を実施中。また、8月の日露運輸当局間の会合で、日本側から見たシベリア鉄道利用の課題リストをロシア側に手交済み。ロシア側で対応を検討中。

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・2018年9月28日、長門市とソチ市との間で、姉妹都市協定を締結。

・同年10月8日、石川県-タタルスタン共和国の交流に関し、石川県が大統領をはじめとした訪問団の受入れを実施。

・同年10月14~19日、栃木県-カルーガ州の交流に関し、県知事をはじめとした訪問団がカルーガ州を訪問。

・同年12月19日、福岡県-ウリヤノフスク州の交流に関し、福岡県が州知事をはじめとした訪問団の受入れを実施。

・2019年5月13日~14日、モスクワにて9年ぶりに日露知事会議を開催し、日本側から8名の知事、ロシア側から19名の知事・首長が出席。

・2019年6月29日、日露首脳から、2020年~2021年に日露地域交流年を開催することを発表。

8 両国間の多層での人的交流の飛躍的拡大

②地域間交流

▲長門市とソチ市が姉妹都市協定を締結した様子

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①大学間交流

▲日露学生フォーラム(2018年5月)で議論を交わす様子

▲第1回日露大学協会総会での共同宣言の様子

▲ 「2019年日露知事会の様子」

・日露大学間交流を推進するため、大学の世界展開力強化事業を実施 (2014~2019年度:累計12件13大学)。2014年から2018年の間、累計2,013人の学生の相互交流を実施。

・日露大学協会を中核とした大学間交流が進展。‐第2回総会開催 (同時開催:日露学生フォーラム)<2019.9>‐日露大学間で新たに2件の交流協定等を締結<2019.6 - 2019.8>

・日本留学促進のため、日本留学海外拠点連携推進事業によりロシアに拠点を設置し、活動を開始。<2018.10>

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8 両国間の多層での人的交流の飛躍的拡大

・松竹大歌舞伎公演、江戸絵画名品展等の主要行事を始め、ロシア国内50の州・共和国などで600件以上の行事を幅広く開催。

・2019年6月29日、日露両首脳参加の下、大阪市いずみホールにおいて閉会式を開催

▲閉会式(2019年6月、大阪)

▲[J-FEST Summer 2018」(2018年8月4日~5日、於現代アート美術館「GARAGE」前広場、

モスクワ)

④「ロシアにおける日本年」

③観光交流

▲サハリンツアーでのシーフード(イメージ)

▲署名文書交換式の様子

(左:田端観光庁長官、右:オレシュキン経済発展大臣)

・2019年5月25日、第5回日露観光促進協議会を東京で開催。・2019年6月29日、日露観光当局間で、交流人口目標をそれぞれ少なくとも20万人、合計40万人(2023年)と定めた共同活動プログラムに署名し、署名文書を交換。・2019年6月下旬から9月末まで、サハリンへの官民共同企画ツアーを実施し、目標(400名)を上回る778名が参加。・2019年8月、モスクワにおいて、共同活動プログラムの具体化に向けた当局間協議を実施。・2019年8月より、ロシア旅行業連盟(RUTI)と連携した観光セミナーをロシア各地で開催中。

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9 分野横断的事項

③租税条約

⑤ファイナンス

・2017年9月7日に日露租税条約に署名。

・2018年10月10日に発効。

④両国の生鮮肉の輸入解禁

・担当部局間で家畜衛生の観点から

科学的な協議を継続。

①デジタル経済に向けた協力

・2019年6月に改訂・署名した共同行動計画に基づき、デジタル経済に関する政策対話やセミナーを開催して情報交換を継続的に実施するとともに、日本企業ミッションを派遣するなどしてビジネスマッチング等を行う。

②労働生産性向上に向けた協力

・2018年5月に署名した行動計画に基づき、労働生産性の向上に向け、各分野でのベストプラクティスの共有や視察・研修、企業の現場での診断・助言などを行う。

・JBICとRDIFが共同投資枠組みを設立。現在までに6件※の投資を実施。

投資

JBIC

JBIC IG Partners

Russia-Japan Investment Fund

投資

日露の経済協力に資する企業・プロジェクト

General Partner

運営

※ トランスネフチ、EN+グループ、Doctis、WayRay、

R-Pharm、Sovcombank

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これまで200件を超える民間プロジェクトが生み出され,その約半数で具体的なアクションが開始