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神経難病者のための 感性伝達人工物の開発 森 敬宏(木更津工業高等専門学校 制御・情報システム工学専攻) 栗本 育三郎(木更津工業高等専門学校) 今井 尚志(宮城病院)

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Post on 04-Aug-2015

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神経難病者のための感性伝達人工物の開発

森 敬宏(木更津工業高等専門学校 制御・情報システム工学専攻)栗本 育三郎(木更津工業高等専門学校) 今井 尚志(宮城病院)

はじめに問題点と特徴 神経難病者は‥

・筋肉の萎縮・筋力低下により感性伝達が困難となる ・人それぞれ動かしやすい部位が異なる・QOLの向上が治療に影響を与える ・会話困難 寝たきりで家庭での雰囲気が重くなりやすい・移動が困難なため離れた人同士でのコミュニケーションが困難

改善提案

・献身に感性を表現させる・容易な操作で感性表現を可能にする・症状にしばられないインターフェース・癒しが得られるような要素を含ませる・ネットワークを介し空間を共有する

全体のシステム概要要件・人工物のジェスチャーによる感性の表現・ネットワークによる場所を選ばない会話・システムの費用は求めやすいものに・操作者の症状に合わせやすいIF・立体物による存在感・可愛らしい容姿による癒し

作成したシステム

成果・劇に使えるほど表現力のある手人形が豊かに感性を表現する・ルーレット式の入力がシンプルな操作を可能にし操作ミスを防ぐ・USB接続でPCによる操作も可能・センサはミニフォンジャック接続のためユーザに合わせたセンサに容易に換装できる

表現例:しょぼん

表現例:悩み中

人工物操作アプリ

・PCによる人工物の操作をおこなうためのアプリ・モーションデータと文章を遠隔地へ送ることができる・大きく分けて3つで構成

人工物操作アプリ(設定部)

1.左側:設定 ネットワークや人工物の接続設定をおこなう

人工物操作アプリ(送信データ作成部)

2.中央:送信データ 自分の人工物のモーションと文章を作り送信

人工物操作アプリ(受信データ表示部)

3.右側:受信データ 会話している相手の人工物のモーションと文章を表示する

人工物に動作させ観察者の瞳孔を計測し人工物の優位性や視線の流れを検証

複数のモーションに対する観察者の視線情報を取得した.

モーションに対する視線の流れと, 明るさの変化がない所では興味があるときほど瞳孔径が大きくなる生理現象から人工物への興味関心を検証した.対象が生き物ではなく人工物であるものの観察者は人工物の顔に注目することがわかった.また,同じモーションを何度も見ていると飽きることがわかったため,より良いコミュニケーションのためには同一の感性表現でも,複数のモーションを持つ必要があることがわかった.