aid hiroshima manual
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地図作成ソフト「地図太郎」を利用した広島災害のデジタル地図の取り扱い説明書。開く、表示項目を絞る、画像保存・印刷の3点に絞りました。TRANSCRIPT
デジタル地図ソフト「地図太郎Plus」による広島北部豪雨救援マップ簡易操作マニュアル
2014.8.22 @itochiri
はじめに「平成26年8月豪雨」と命名された集中豪雨により、広島市北部で死者42人・行方不明者43人(8月22日現在)を出す惨事を招きまし
た。個人的に大変お世話になっている広島県の皆様が、大変な想いをされているのを拝察し、微力を尽くさせて頂こうと思いました。
拙職は、高校の地理教員として、パソコンを使った地図描画(GIS)も少々行っております。利用したソフトは「地図太郎Plus」とい
うソフトです。現在、災害対策用のライセンス発行をお願いしていますが、現時点ではわかりません(2週間の無料試用版はあります)。
http://www.tcg.co.jp/product/chizutaro/
利用シーンを想定して、マニュアルを書きました。ご活用いただければ幸いです。
伊藤 智章
(日本地図学会学校GIS教育専門部会/静岡県立裾野高校教諭)
このマニュアルの作成には以下のデータを使いました
【国土地理院】
基盤地図情報2500
基盤地図情報数値標高モデル(5mメッシュ)
http://fgd.gsi.go.jp/download/
【国土交通省】
位置参照情報ダウンロードサービス(町丁目地名)
http://nlftp.mlit.go.jp/isj/
【ボランティア様の公開データ】
国土地理院写真より土砂崩れ発生地点を割り出したもの
https://mapsengine.google.com/map/edit?mid=zFO9LFPMshUU.k9pMfv49TmhU
もくじ
1.ファイルのオープン
2.地図表示の切り替え
3.画像の切り出しと印刷
1.ファイルのオープン
(1)まず、データファイルをダウンロードして
解凍します。
(2)「地図太郎Plus」を開きます。
(3)ファイル⇒「ワークファイルを開く」を選びます
(2)一番下にある“aid-hiroshima.wrk”というファイルを開きます
初期画面(すべての表示項目をONにしている状態)です。
2.地図表示の切り替え(1)白地図一軒一軒の家の場所と形がわかる白地図を描いてみましょう。①まず、描きたい場所を選択・拡大
②「表示」→「表示項目の設定」
③チェックをつけたり外したりしてみてください(ON/OFF)
点データ
土砂災害発生地点(dosha.gen)町丁目の表示・非表示
地図データ本体
標高の塗りつぶし
標高塗り分けを外して地形図ライクにした状態
もっと拡大したうえで、建物の表示色等を変えてみます
基盤地図情報2500を選択したら
「詳細」ボタンをクリック
地図上の表示項目を変えられます
建物を別の色で塗りつぶしてみましょう
色を変えられます(「堅ろう」・・・鉄筋4階建手を目安に指定)
堅ろう・・・つぶれにくく、燃えにくい。大人数収容⇒避難所の候補地になる
地図に情報や写真、動画、URLへのリンク(Youtubeなど)を貼れます。
編集⇒追加⇒地図上の任意の地点をクリック⇒情報の追加(消す場合は、「削除」でもう一度触れる)・・・点のみをGoogle Earth等に書き出せます
線や面を書き込みたい場合は、地図の上に透明なシート(レイヤ)を一枚重ねてから作業します。
①ファイル⇒「編集レイヤの新規作成」
②レイヤの種類とタイトルを決める
必要事項を書き込みます(別シートで自動的に一覧表が作成されます)
(2)標高区分の変更
「表示」→「表示項目の変更」からウインドウをだし、基盤地図情報(5mメッシュ標高)
のチェックをONにします
「詳細」をクリックすると、パレットが出てきます。区分や色を変えられます
3.画像の切り出しと印刷(1)A4サイズでの切り出しと印刷(印刷して配布。タブレットやスマホに送る)
ファイル⇒「画像イメージを保存」
3種類の画像保存
紙印刷
他のソフト使う
Google Earthに載せる
紙印刷(縮尺と、四隅の緯度経度がついてくる)
画像+位置情報ファイル出力(他のGISソフトや文書、プレゼンに使う場合
Google Earth出力(ファイルをやり取りする場合は、一旦Kmzファイルに保存しなおした方がよい)
(2)大画面印刷普通のA4プリンタでも、画面を分割して大判にすることが出来ます。
「ファイル」→「印刷」
一枚あたりのサイズ
かなり大きなものも作れます。ボランティアの統括などにいかがでしょうか?
以上、簡単ではありますが・・・・。説明終わりです。
この度の災害で亡くなられた方、大切な、ご家族・友人を亡くされた方に心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。