amazon webservice(aws)と他社サーバのコストパフォーマンス比較
Post on 30-Jun-2015
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AWSと他社サーバのコストパフォーマンスを比較してみました。 各社ともサービス形態が異なる為、全く同じ構成での比較は難しいですが 弊社での提供事例を参考によくありそうな構成で、なるべく同じ条件になるように比較してみました。 ご意見頂けたらと思います。TRANSCRIPT
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AmazonWebService(AWS)と他社サーバ コストパフォーマンス比較
株式会社雲屋ネットワーク
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さくら、AWSのコストパフォーマンス比較
できるだけ構成を同じにしてさくら、AWSのコストパフォーマンス比較してみました。
http://gihyo.jp/admin/serial/01/comparison_cloud/0006
ここにあるように拡張性を考慮しないでサーバー単体で比較してみると、さくらが圧倒的にコストパフォーマンスが高いですね。
(最近ではAWSもC1というインスタンスが出てきているので、一概にそうとは言えませんが・・・。ここでは通常使用するM1インスタンスで比較してみます。)
さて、下記の構成で比較してみました。WordPressベースのホームページまたはニュースサイトを想定しています。
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【さくらインターネット】
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① ¥3,980(さくら VPS4G)×2台=¥7,960
② ¥7,980(さくら VPS8G)×1台=¥7,960
計¥15,940
ちなみにこの構成で1,000のアクセスを100回にわけて負荷かけてみると3failureとなります。(Requests per second: 6.11 [#/sec] (mean)という計算結果を適用しています。
これは前回書いたKAGOYAサーバーを使った負荷検証の結果でた数字であり秒間あたりの処理能力を表します。・・・国内サーバーというくくりで同じと考えています。)
またバックアップは取得できないことに加えてDBの拡張も出来ません。
つまりさくらのメニューだけでは、これ以上の拡張は出来ません。
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【AWS】
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①¥5,750(スモールインスタンス)×2台=¥11,500
※メモリ1.7 GB・1 ECU(1 ECU 仮想コア×1)・インスタンスストレージ 160 GB
②¥7,916(スモールDB インスタンス)×1台=¥7,916
③ ¥4,933(DBディスク容量:200GB想定)×1台=¥4,933
計¥24,349
※1$=90円で計算しています。
この構成ではバックアップは取得できません。
しかし前回の負荷テストの結果を参考にするとAWSはRequests per second: 366.68
[#/sec] (mean)ということなので、1秒間あたりの処理能力はさくらの60倍です。
ちなみ上記はオンデマンドで比較してますが、一年縛りのリザーブドインスタンスで比較してみると、
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①¥3,100(スモールインスタンス)×2台=¥6,200
※メモリ1.7 GB・1 ECU(1 ECU 仮想コア×1)・インスタンスストレージ 160 GB
②¥3,900(スモールDB インスタンス)×1台=¥3,900
④ ¥4,933(DBディスク容量:200GB想定)×1台=¥4,933
計¥15,033
となり、さくらとほぼ同じ価格になりますね。
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オンデマンドインスタンスもリザーブドインスタンスもスペックは同じで、期間に縛りがあるかどうかの違いだけなので1年間使用するのが確定しているなら、AWSでリザーブドで購入する方がお得ですね。なぜならDBバックアップやAutoScalingなど拡張性があるので・・。
http://gihyo.jp/admin/serial/01/comparison_cloud/0006
(技術評論社による「さくら」、「AWS」、「WindowsAZURE」コスパ比較)
ここにあるように拡張性を考慮しないでサーバー単体でかつオンデマンドという使い方で比較してみると、さくらが圧倒的にコストパフォーマンスが高いですね。秒間あたりの処理能力は別としてですが。
コスパ比較は以上です。ちなみに上記の構成だとバックアップが取れないので、AWSでバックアップを3世代とる前提で試算してみるとこんな感じです。
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①¥5,750(スモールインスタンス)×2台=¥11,500
※リザーブドインスタンス・メモリ 1.7 GB・1 ECU(1 ECU 仮想コア×1)・インスタンスストレージ
160 GB)
②¥7,916(スモールDB インスタンス)×1台=¥7,916
③¥4,933(DBディスク容量:200GB想定)×1台=¥4,933
④¥15,667(AMI取得:WEBバックアップ:3世代管理)×1=¥15,667
⑤¥9,833(AMI取得:DBバックアップ:3世代管理)×1=¥9,833
計¥49,849
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アクセス負荷が高くメインのインスタンスで裁ききれない時はAMI(図の左)からインスタンスを自動的に起動します。
また将来的にはロードバランサーを使って負荷を分散させてサーバーダウンを防止することが出来ます。また、このケースでは画像はNFSから文書サーバーと分けていますが、NFSをS3に置き換えてコストダウンを計ることも場合によっては可能です。
ちなみに1年リザーブドインスタンスで比較してみると、ざっくり30、000円位です。
おおよそオンデマンドの60%と計算しています。
つまりAWSは拡張性は無限なのです。
ではさくらとAWSのいいとこを組み合わせたらどうかということで、参考までに以下の構成で試算してみました。
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【AWS+さくらインターネット】
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⑤ ¥3,980(さくら VPS4G)×2台=¥7,960
⑥ ¥7,980(さくら VPS8G)×1台=¥7,960
⑦ ¥4,933(DBディスク容量:200GB想定)×1台=¥4,933
⑧ ¥9,833(AMI取得:DBバックアップ:3世代管理)×1台=¥9,833
計¥30,620
できなくはないですが、障害が起こったときにどっちに原因があるのか切り分けするのが難しいです。またWebインスタンスの方はバックアップ出来ない為、中途半端なシステムになってしま
います。しいて言えば災害対策として石狩と東京でデータセンターを分けられるということでしょうか。あまりおすすめ出来ません。
これらの検証結果から結論をいいますと、今後システムを拡張する予定がなく安価にすませたいなら「さくらインターネット」、拡張性のあるシステムを将来的に組みたいなら「AWS」から始めましょう。ということです。
で1年以上使用することが見込まれるなら1年リザーブドインスタンスで。3年以上なら3年リザーブドインスタンスで購入すると結果として1ヶ月あたりの料金は抑えることができます。参考までにオンデマンドの価格に対して1年リザーブドならおおよそ60%、3年リザーブドなら30%程度の価格で使用できます。
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