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AMBI HEAD
AMBI PAN
Ambi Pan & Ambi Head Manualv1.2 v1.2
日本語ユーザーマニュアル
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Ambi Pan/Head Manual
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Ambi Pan / Head は 3Dオーディオシーンを直感的に制作できるプロフェッショナル・プラグインスイートで、VRコンテンツ、音楽やゲーム制作に最適なツールです。
Ambi Pan はパンナーで、入力されたサウンドを3Dシーンに配置します。
Ambi HEAD はレンダラーで、3Dシーンをバイノーラルオーディオに変換します。
このドキュメントではプラグインの使い方、 Ambisonicフレームワークの基本と、仮想現実 (VR)オーディオワークフローについて説明していきます。
Ambi Pan V1.2 Ambi Head V1.2
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バックグラウンド
入力信号 出力信号
入力信号
モノ、ステレオバイノーラル
4.0, 5.1, 7.1八角形
B-フォーマットマイクロフォン
AMBI HEADAMBI PAN
AMBI PAN
B-フォーマット(4チャンネルバス)
Ambisonicsとは、3Dオーディオをキャプチャ、変換、レンダリングするための ”シーンベース ”のパラダイムです。シーンの中でリスナーが頭を回転することができる360°ビデオやインタラクティブメディアにおいて、理想的な手法です。
実際には、一次アンビソニックスとは、高さと深さのチャンネルを追加した、言うなれば 3D拡張したmid/sideステレオです。W(無指向性)、X、Y、Z(それぞれ X、Y、Z軸に沿った双指向成分)と呼ばれる4つの音声チャネルを使用します。 結果として得られる4チャンネル信号はBフォーマットと呼ばれ、 3Dサウンドシーンを含んでいます。
Bフォーマットの信号は、Sennheiser AMBEO VR Mic のようなマイクで録音するか、従来のサウンド(モノラル、ステレオ ...)から、Ambi Panで作成することができます。 納得のいく3Dシーンの作成には、両方のアプローチを組み合わせるのが理想的でしょう。
Fig1 - アンビソニックス ワークフロー:マイクロフォン、パンナー(Ambi Pan)、レンダラー(Ambi Head)
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典型的なルーティング方式を図 1に示します。すべてのサウンドは、4チャンネルのBフォーマットバスでミックスされ、Ambi Head によって3Dバイノーラルオーディオに変換されます。
B-フォーマット: ambiXか、Fumaか?
Ambi Pan/HeadをVRアンビソニックマイクと一緒に使えますか?
無料のB-フォーマット音源はどこで入手可能ですか?
Bフォーマットには、ambiX(Youtube360で使用される)と、Fumaと呼ばれる2つの形式があります。どちらも同等ですが、唯一の違いはWXYZチャンネルの順序とノーマライゼーションです。Noise Makers のプラグインはどちらのフォーマットにも互換性がありますが、ambiXをデフォルトとしています。
はい。Ambi Head はあなたがレコーディングしたB-フォーマットをバイノーラルへ変換します。Ambi Panを使えば、モノやステレオソースをミックスに追加する事ができます。(例:スポットマイク音源、等 )詳細はSennheiser が編集しているAMBEO Blueprintsにてご確認下さい。
まず、レコーディング音源をAからB形式に変換してください。 これは、マイクメーカーが提供するプラグインで行うことができます。 これらのプラグインの出力は、FuMaまたは ambiXです。 必要に応じて弊社の無料のAmbi Converterを使用してFuMaをambiX に変換することができ、またその逆も可能です。
サウンドサンプルは、こちらでダウンロードできます。www.ambisonia.com
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インストール
VST : Reaper, Nuendo 等 .• AU : Logic Pro X • AAX : Protools HD (HD は Ambi plugins を使用する為に4chトラックが必要です )
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Noise Makers のプラグインは様々なデジタルオーディオワークステーション(DAW)と互換性があり、3つのフォーマットで使用可能です:
お好みのフォーマットのプラグインは、以下からダウンロードできますwww.noisemakers.fr/downloads
Mac の場合、dmgファイルを展開し、提供されたショートカットへプラグインをドラッグドロップします。(vstコンポーネントまたは aaxプラグイン )
PCの場合、ファイルを解凍し、dII をお好みのプラグインフォルダへ入れます。(例:(e.g., Protools の場合は、C:\Program Files\Common Files\Avid\ Audio\Plug-Ins\ 。Reaper や Nuendo の場合は C:\Program Files\Steinberg\ VSTPlugins\ ).
DAWを再起動し、完了です。もしReaper や Protools HD, Nuendo や Logicをお使いの場合、弊社のウェブサイトからテンプレートプロジェクトをダウンロード頂けます。テンプレを使えば、Fig1 に示されているようなルーティングスキームの再現が楽になります。
注:評価版プラグインは完全な機能を備えていますが、断続的に無音状態を生成するため、商用目的では使用できません。 弊社のウェブサイトでライセンスを購入すると、プラグインにシリアル番号を付与し正規版として使用できるよう、追加インストラクションが送られてきます。
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サポートしているバッファサイズは?
サポートしているサンプリング周波数は?
レイテンシーは発生しますか?
最大 8192 サンプルまでです。
44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHz , 192 kHzです。
Ambi Pan はレイテンシーは発生しません (0サンプル )。Ambi Head は512 サンプルのレイテンシーが発生します。48KHzならば 10.6ms、96KHzならば 5.3ms に相応します。比較ですが、25フレーム/秒のビデオの場合、各フレーム間に40ms の遅延が発生します。
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AMBI PAN
入力信号 出力信号
MONO, STEREO4.0, 5.1, 7.1八角形
B-フォーマット
位置 (方位角, 仰角, 距離)幅ゲイン
AMBI PAN
主な機能
・3Dパニング(方位角、仰角、距離)・空間幅コントロール・距離減衰・方位角 /距離パッド・方位角 /仰角パッド・Ambi Scene:透明パンニングウィンドウ
Ambi Pan は、入力音源に3D定位(方位、高さ、距離)と空間幅を適用します。 シンプルで効率的な3D視覚化を提供するために、2つの異なるパニングパッドが利用可能です。 プラグインはモノ、ステレオ、サラウンド入力を使用可能で、 出力はBフォーマット形式(デフォルトでは ambiX)です。
Fig2 - Ambi Pan 機能図
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1. 方位角(Azimuth) -180°~+180°2. 仰角(Elevation) -90°~+90°3. 距離(Distantce) 0~4m (距離ファクターに基づく。8参照)4. 幅(Width) 空間幅 0~100%5. 出力ゲイン(Gain) -90~+10dB6. 入力タイプ (モノ、ステレオ、4.0, 5.1, 7.1, 八角形) と、入力チャンネル順序7. 出力タイプ (ambiXまたはFuma)8. 距離減衰ファクター。1: 弱い減衰から、5:強い減衰まで、距離に正比例し た減衰を適応します。9. Ambi Sceneを開く/閉じるボタン10. Ambi Sceneのソースを表示/隠すボタン11. Ambi Scene上のソースの色12. Ambi Scene上のソースのラベル
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透明ウィンドウのAmbi Scene は、360 等角のビデオの上ですべてのソースを操作することができます。 これは、シーンのいたるところに複数の音源があるミックスで作業するときに大変便利な機能です。
Ξ Tip : ノブをダブルクリックしてデフォルト値にリセットする
Ξ Tip :Ambi Panには showOnAmbiSceneというパラメータがあり、DAWのオートメーションで利用できます。 これにより、特定の時間にのみ各ソースを表示 /非表示にすることができます。
Ξ Tip : 各ソースはそれぞれカスタムのラベルがあります。Ambi Sceneをダブルクリックしラベルを表示 /非表示する事が可能です。
Fig3 - Ambi Scene: サウンドサンプルを360°ビデオ上で操作している。画像提供 : www.studio-geppetto.com
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AMBI HEAD
入力信号 出力信号
Bフォーマット バイノーラル
頭の向き (ヨー、ロール、ピッチ)空間幅ゲイン
HRTF (SOFA file)
AMBI HEAD
主な機能
・Bフォーマット信号のバイノーラルレンダリング・3D頭部ローテーション・空間幅コントロール・HRTF 選択 (Noise Makers, Youtube360またはカスタムSOFA)・ Phone/ヘッドトラッキングの為の Google Jumpインスペクタの互換
Ambi Head は、HRTF(頭部伝達関数 )を用いてBフォーマットを3Dバイノーラルオーディオへ変換します。これにより、シーンの再現(回転と空間幅のコントロール )が可能になります。Youtube HRTF は、Yotube360 書き出しの前にモニタミックスできるよう、オプショナルで提供されています。
Fig4 - Ambi head 機能図
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SOFAファイルはどこで入手できますか?
残響時間の長いHRTFをインポートできますか?
Ambi HeadはすべてのタイプのSOFAファイルをロードできますか?
SOFAファイルには何か処理が適応されますか?
Ambi Head は、SOFAフォーマットへカスタムHRTFをロードするための SOFAインポータも提供しています。 これにより、バイノーラルレンダリングする際に " あなたが望む頭部 "を選択することができます。 Ambi Head にドラッグ&ドロップして、デフォルトのフィルタと置き換えます。
SOFA変換ウェブサイトでは、人間の頭やマネキンで測定された複数のHRTFを提供しています。 たとえば、Neumann の KU 100を用いたSOFA測定がこちらで提供されています(クレジット:FachhochschuleKöln)。 その他の SOFAファイルは、研究所や大学のウェブサイト等に掲載されているかと思います。 将来的にはより普及してゆくはずですが SOFAフォーマットは近年広まりつつある段階です。
はい。 Ambi Head は最大 52100 サンプルのフィルタサイズまでサポートしています。
SOFAは幅広いフォーマットです。今のところAmbi Head は、サブセットのみ対応しています。SOFAインポーターがそのフィルタのロード可否を教えてくれます。
Ambi Head は、最大ピークが 1を超えた場合のゲインのノーマライゼーションを除いて、インポートしたフィルタに対しては処理を適用しません。 Ambi Head はフィルタを再サンプリングしないため、最良の結果を得るには、セッションと同じサンプリング周波数でHRTFをロードする必要があります。
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1. 3Dシーンの幅 0~100%2. Yaw/Pitch/Roll: 頭部の向き3. 出力ゲイン(Gain) -90~+10dB4. ゴニオメーター(バイノーラル出力のリサージュディスプレイ)5. デフォルトHRTFの選択6. ベースブースト 0 ~+9dB7. 入力タイプ (ambiXまたはFuma)8. デフォルトHRTFの代わりにSOFAフィルタをドラッグドロップするゾーン9. デフォルトHRTFにリセットするボタン
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ワークフロー
ルーティング
推奨されるルーティングはFig1に示されている通りですが、実際にはお使いのDAWによって異なる場合もあります。
典型的なセッションは、Ambi PanまたはBフォーマットのマイクロフォンからのBフォーマットの信号といった、複数の 4チャンネルトラックによって成り立っています。 すべてのトラックは、3Dシーン全体を含んだ単一のBフォーマットバスへとミックスされます。 この Bフォーマットバスは、Ambi Head の単一のインスタンスによって変換され、ヘッドフォン用のバイノーラル出力に変換されます。
Ambi Pan の出力は常に4出力(B-フォーマット)ですが、選択された入力タイプ(モノ、ステレオ、4.0,5.1,7.1、または八角形)に応じて、1~8つの入力チャンネルにすることができます。 Ambi Head は常に4入力(B-フォーマット)と2つの非ゼロ出力(バイノーラル)です。
いくつかのDAW(例 :Reaper、Protools HD)は、入力チャンネル数と出力チャンネル数が異なる数のプラグインを受け入れてくれます。 その他(例:Nuendo やCubaseなど)では、Ambi Pan の 4チャンネル出力を正しく処理するために4チャンネルトラックが必要になることがあります。 つまり、この時セッションには 4チャンネルのトラックしか含まれない事になります。
Protools HD、Reaper、Nuendo、Logic Pro X のテンプレートプロジェクトはwww.noisemakers.fr/ambi-panで入手可能です。
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Logicでの設定
Logic では、プロジェクトはクアドラフォニックに設定する必要があります。メニュー/ファイル /プロジェクト設定 /オーディオより設定を行って下さい。(下記イメージ参照 )
次に、Ambi Pan 用の新規トラックを作成する場合には、ステレオ入力かモノ入力を選択し、サラウンド出力を選択します。Ambi Head には、サラウンド入力とステレオ出力を選択して下さい。
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Youtube 360用にエクスポート
このセクションでは、360ビデオと弊社から提供されているプロジェクトテンプレートを使用して作業することを想定しています。 ご使用のDAWのテンプレートが見つからない場合は、この部分をニーズに合わせて調整してください。 今後、さらに多くのテンプレートが登場する予定です。
Youtube へエクスポートする場合、以下が必要になります1. 4ch ambiX WAVファイル形式にオーディオを書き出す2. オーディオファイルをビデオに埋め込み、メタデータを追加してYoutube へ
STEP 1YoutubeとAmbi Panは同じambiXフォーマットを使用している事から、step1はとっても簡単です。
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PROTOOLS HD
Fig5 - Protools print
Master Quadをプリントし、クリップを選択してCmd+Shift+Kをおしてエクスポートします。インターリーブフォーマットを選択して下さい。
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LOGIC
Fig6 - Logic bounce
マスタートラックでAmbiHeadをオフにしたら、ディスクにバウンスして下さい。または、クアドラフォニックバスを作成し、トラックをこちらのバスへ送り書き出してもよいでしょう。
Ξ Tip :Logicでは, マスタートラックのAmbi Headをオフにしてから、バウンスする
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REAPER
Fig7 - オーディオのみレンダリング
マスタートラックでAmbiHeadをオフにしてから、レンダリングします。Reaper は、オーディオミックスを含んだビデオを直接レンダリングする事も可能です。双方の設定は以下を参照下さい。
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REAPER
Fig8 - オーディオとビデオをレンダリング
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NUENDO
Fig9 - Nuendoでのエキスポート
マスタークアッドグループを選択し、4チャンネル ambiX サウンドファイルにエクスポートします。
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STEP 2
次のステップは、サウンドファイルとビデオの貼り合わせです
こちらの行程は、オンラインでいくつかのリソースが提供されています。たとえば、包括的なチュートリアルが Lidwine Hô and Hervé Dejardinから入手できます。基本的には、ffmpegをインストールし、ターミナルを開いて以下を入力します:
ffmpeg -i VIDEO_IN.mov -i AUDIO_IN.wav -c:v copy -c:a pcm_ s24le -af “pan=4.0|c0=c0|c1=c1|c2=c2|c3=c3” VIDEO_OUT.mov
次に、VIDEO_OUT.movを空間オーディオを含む 360°ビデオファイルとタグ付けし、こちらのガイドラインに則って適切なメタデータを埋め込みます。
最後に、Youtube へアップロードして完了です
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最後に
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この紹介マニュアルが役立つことを願っています。 その他の質問やトラブルシューティングについては、Ambi Pan / Head FAQをご覧ください。 FAQで答えが見つからない場合は、[email protected]までメールをお送りください。
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