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紋別市都市計画マスタープラン
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第3章 市民意向調査の結果
紋別市都市計画マスタープラン
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3-1 アンケート調査の概要
都市計画マスタープランの策定にあたり、市民の意向を反映するべくアンケート調査を実施し
ており、その結果と回答の傾向を整理します。
■調査項目
① 回答者の属性
② 紋別市の都市計画についての満足度
③ 公園や緑、水辺の整備について必要なこと
④ 交通網の整備について必要なこと
⑤ 公共施設の整備について必要なこと
⑥ 土地の使い方について必要なこと
⑦ 都市防災について必要なこと
⑧ まちの景観を良くするために必要なこと
⑨ 自由意見
■調査対象と調査方法
調査対象:紋別市内居住で 18歳以上の 1,500人を無作為抽出
配布・回収方法:郵送法(送付・回収とも)
実施時期:平成 25年 10月(10月 25日発送、11月 5日投函期日)
■回収率
配布数:1,500人
回収数:565人
回収率:37.7%
紋別市都市計画マスタープラン
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3-2 調査結果と傾向
アンケート調査結果の詳細については、別途集計結果報告書に示すものとし、ここでは主な調
査結果を抜粋して掲載します。
■紋別市の都市計画についての満足度
17.7%
12.7%
11.4%
4.3%
7.1%
7.6%
34.4%
30.2%
28.4%
11.5%
16.6%
17.2%
28.7%
24.7%
38.3%
33.8%
53.9%
34.1%
12.7%
22.1%
14.9%
27.5%
16.4%
24.4%
6.4%
10.3%
7.0%
22.9%
6.0%
16.8%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
公園や緑、水辺の環境の状況
道路・交通網の整備状況
公共施設の整備状況
住宅地や商業地の土地の使い方の状況
都市防災への対策の状況
街並みや眺望・景観の状況
満足 やや満足 どちらとも
いえない
やや不満 不満
「公園や緑、水辺の環境の状況」は、《満足》・《やや満足》の満足側の合計が 52.1%と半数以上を占めて
います。
「道路・交通網の整備状況」と「公共施設の整備状況」は、満足側がやや落ちますが、《不満》・《やや不
満》を合計した不満側より多い結果となっています。
「都市防災への対策の状況」は、《どちらともいえない》が多く、回答の結果が割れています。
「住宅地や商業地の土地の使い方の状況」と「街並みや眺望・景観の状況」は、不満側が満足側よりも多い
結果となっており、特に「住宅地や商業地の土地の使い方の状況」に関しては不満側の合計が 50.4%と半数
を占めています。
紋別市都市計画マスタープラン
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■公園や緑、水辺の整備について必要なこと
■交通網の整備について必要なこと
15.5%
48.2%
18.4%
52.9%
52.4%
24.3%
8.8%
79
246
94
270
267
124
45
0 100 200 300
1.一般家庭などのオープンガーデンや緑化活動などを進める
2.近所に子どもや高齢者が遊び・憩える身近な小公園を整備する
3.小さな公園よりも、ゆとりある大きな公園の充実を進める
4.新たな公園の整備よりも、既存の遊具やベンチなどの設備を充実する
5.美しい街並みと季節を感じさせる街路樹の整備を進める
6.水とふれあえるような水辺の広場を整備する
7.その他
公園や緑、水辺の整備について
25.1%
34.3%
75.5%
20.2%
5.8%
25.5%
39.7%
15.0%
4.1%
134
183
403
108
31
136
212
80
22
0 100 200 300 400
1.身近な生活道路を中心とした道路を充実する
2.これからの高齢社会を見据え、歩道のバリアフリー化を進める
3.冬期の通行の滑り対策や交差点の見通しの改善などを行う
4.街なかの回遊性を高める歩道や駐車機能などの改善を検討する
5.市街地の中で骨格となる幹線道路の充実を進める
6.紋別自動車道や国道・道道など、広域的な道路網の整備充実を進める
7.未整備の道路網への投資よりも、現在の道路の維持補修に努める
8.CO2の削減を目指し、歩行者や自転車に配慮した道路整備を進める
9.その他
交通網の整備について
「近所に子どもや高齢者が遊び・憩える身近な小公園を整備する」、「新たな公園の整備よりも、既存の遊
具やベンチなどの設備を充実する」、「美しい街並みと季節を感じさせる街路樹の整備を進める」の3項目
が 50%程度の回答と多くなっており、身近な小公園や設備面、街路樹に関する充実を求めています。
「冬期の通行の滑り対策や交差点の見通しの改善などを行う」が 75.5%と突出して高く、冬期の交通環境に
関して改善を求めています。
次いで、「未整備の道路網への投資よりも、現在の道路の維持補修に努める」、「これからの高齢社会を見
据え、歩道のバリアフリー化を進める」が 30%台となっており、既存の道路に対する機能維持や時代に合わ
せた改善が望まれています。
一方、「市街地の中で骨格となる幹線道路の充実を進める」は 5.8%と低い結果になっており、幹線道路に
ついては現状でおおむね満足しているものと考えられます。
紋別市都市計画マスタープラン
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■公共施設の整備について必要なこと
■土地の使い方について必要なこと
41.0%
37.2%
22.0%
14.8%
49.3%
38.0%
24.3%
4.4%
216
196
116
78
260
200
128
23
0 100 200 300
1.使い勝手の向上や利用しやすい情報の提供など運営の改善に努める
2.高齢者や障害者に配慮して施設のバリアフリー化を進める
3.地域のコミュニケーションを図るための身近な施設を増やす
4.スポーツ合宿やイベントなどの活用に向け、古い施設の建て替えを進める
5.建て替えよりも既存の施設・設備について充実・改善を行う
6.維持費の軽減等を考慮した施設整備を行う
7.建て替えや施設統合など長期的な視点に立った施設の配置を行う
8.その他
公共施設の整備について
17.8%
6.8%
44.6%
54.6%
27.5%
68.9%
9.5%
2.7%
94
36
235
288
145
363
50
14
0 100 200 300 400
1.郊外部への無秩序な開発を抑制するための方策を講じる
2.新しく整った住宅地を増やす必要がある
3.住宅地を増やすのではなく、現在の住宅地の環境を維持保全していく
4.本・幸町の商店街の再整備を推進する
5.中心市街地の賑わいのため、公営住宅建設など街なか居住を推進する
6.市街地のなかに散在する空き地や跡地の活用を図る
7.市街地ではなく、農業地域、森林地域などの環境配慮に重点を置く
8.その他
土地の使い方について
「建て替えよりも既存の施設・設備について充実・改善を行う」が 49.3%と最も高く、次いで「使い勝手の
向上や利用しやすい情報の提供など運営の改善に努める」、「高齢者や障害者に配慮して施設のバリアフリ
ー化を進める」、「維持費の軽減等を考慮した施設整備を行う」が 41%~38%となっています。
新たな施設等への投資よりも、既存施設の有効活用や設備の改善が望まれています。
「市街地のなかに散在する空き地や跡地の活用を図る」が 68.9%と最も多く、次いで「本・幸町の商店街の
再整備を推進する」が 54.6%となっており、市街地の低密度化や中心市街地の機能低下に関して改善が必要
ととらえています。
「新しく整った住宅地を増やす必要がある」が 6.8%と少なく、これに対して「住宅地を増やすのではな
く、現在の住宅地の環境を維持保全していく」が 44.6%と多いことから、市街地を広げる方向ではなく、内
部充実を重視する方向性を望んでいます。
紋別市都市計画マスタープラン
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■都市防災について必要なこと
■まちの景観を良くするために必要なこと
29.2%
46.5%
35.3%
26.0%
27.5%
67.7%
3.0%
156
249
189
139
147
362
16
0 100 200 300 400
1.防災情報の周知・共有や避難訓練を密に行う
2.地域で助け合えるような活動や自主的な組織づくりを検討する
3.災害の発生の恐れのある区域については、開発を抑制していく
4.各避難施設の耐震化を進める
5.災害時に機能できる防災公園を整備する
6.電気・水道・道路等のライフラインの点検及び強化を進める
7.その他
都市防災について
15.1%
44.3%
55.0%
46.0%
48.1%
14.9%
3.2%
79
232
288
241
252
78
17
0 100 200 300
1.住宅地の景観・眺望のために住民のルールづくりを検討する
2.施設への案内看板や街灯などに統一感をもたせる
3.中心市街地に歩いて楽しい街並み・景観ルートをつくる
4.国道沿道や観光施設周辺など、来街者が目にする要所の景観を改善する
5.ハマ街として海辺を活かした景観スポットを整備する
6.条例などを定め、積極的に景観に関する取り組みを行う
7.その他
まちの景観を良くするために
「電気・水道・道路等のライフラインの点検及び強化を進める」が 67.7%と最も高く、次いで「地域で助け
合えるような活動や自主的な組織づくりを検討する」が 46.5%になっています。
災害時においてもライフラインが確保されることや、高齢社会を踏まえた地域の助け合いが必要ととらえて
います。
「中心市街地に歩いて楽しい街並み・景観ルートをつくる」が 55.0%で最も多く、次いで「ハマ街として海
辺を活かした景観スポットを整備する」、「国道沿道や観光施設周辺など、来街者が目にする要所の景観を
改善する」、「施設への案内看板や街灯などに統一感をもたせる」が 40%台となっています。
道路施設のデザイン化、中心市街地や海辺の景観向上など、選択肢の4項目で 40%を超える一方で、住民の
ルールづくりや条例化など一歩進んだ方策については、今のところやや関心が薄い状況です。
紋別市都市計画マスタープラン
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■自由意見
15.6%
14.6%
27.8%
16.6%
2.9%
23.9%
27.8%
5.9%
19.0%
10.7%
10.2%
32
30
57
34
6
49
57
12
39
22
21
0 10 20 30 40 50 60
公園や緑
交通
公共施設
土地利用
都市防災
景観
集客・PR
企業誘致、雇用
中心市街地
商業環境
その他
「紋別市を魅力的なまちにするためのア
イデアや提案」の回答について、その内
容を関連するキーワードで分類し、その
数を集計した結果です。中心市街地につ
いては回答が多く、土地利用から項目を
分離し別集計としています。
病院の移転や道の駅などの公共施設に関する意見や、中心市街地など土地利用に関する意見、また、悪臭や
ごみといった景観に関する意見が多く、この他ソフト面では、まちの集客・PRの向上を望む意見が多く寄
せられています。
紋別市都市計画マスタープラン
46
■アンケート調査から読み取れる傾向
アンケート調査の結果からは、全体として現在の都市計画に関する不満は少なく、新規整備よ
り既存の充実・改善を求める時代背景を踏まえた堅実な意向が読み取れ、その傾向と課題は次の
ように整理されます。
都市計画全体の評価では、全体に満足が不満を上回る傾向ですが、住宅地・商業地等の土地
利用と街並みや眺望・景観の状況の2つは満足度が低く、課題となっています。
公園や緑・水辺では、既存の設備の充実並びに身近な小公園及び街路樹の整備、交通網では
冬期対策や丘陵地形等による交差点の見通し改善、公共施設では建替えより既存の施設・設
備の充実・改善や運営の改善等を指向しています。
土地利用では、市街地に散在する空き地や跡地の活用、本・幸町商店街の再整備、住宅地に
ついては住宅地を増やすのではなく、現在の住環境の維持保全を要望しています。
都市防災については、どちらとも言えないが多く市民の評価が分かれ、要望はライフライン※の点検及び強化、次いで地域活動や自主的な組織づくりを求めています。
景観に関しては、中心市街地の歩いて楽しい街並み・景観ルートや港まちとしての海辺をい
かした景観スポットの整備、来街者が目にする要所の景観改善、案内看板や街灯等に統一感
をもたせる、と多岐にわたる改善を要望しています。
自由記入意見では、公共施設、集客・PR、次いでごみのポイ捨てや匂いを含む景観、中心
市街地への意見が多く、問題が指摘されています。
地域別に他より強い傾向を示した点は
住宅系地区では既存公園の充実、美しい街並みと街路樹などきめ細かい整備
中心市街地区では身近な公園、歩道のバリアフリー※化、既存施設の充実・運営の改善、
郊外部の開発抑制、防災での自主的な組織づくり、看板や街灯の統一感等
沿岸部地区では広域道路網の整備、維持費を考慮した施設設備、要所の景観改善
周辺地区では災害の恐れある区域の開発抑制
年代別では、10・20歳代は各項目で不満を感じる傾向が強く、40・50歳代は景観に対し不
満が強い傾向がみられます。
-用 語 解 説-
【ラ イ フ ラ イ ン】 電気、ガス、上下水道、電話、通信など、都市生活や都市活動を支えるために地域にはりめぐらされている供
給処理・情報通信の施設。 【バ リ ア フ リ ー】 高齢者、障害者が社会参加する上での障壁をなくすこと。
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