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第4章 附属晶

第1節 安全弁,逃がし弁及び逃がし管

(安全弁)

第62条 蒸気ボイラーには,内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁

を2個以上備えなければならない。ただし,伝熱面積50平方メートル以下の蒸気ボイラー

にあっては,安全弁を1個とすることができる。

2 安全弁は,ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け,かつ,弁軸を鉛直に

しなければならない。

3 引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーにあっては,安全弁を密閉式の構造とするか,又は

安全弁からの排気をボイラー室外の安全な場所へ導くようにしなければならない。

43 第62条関係

(1)第1項関係

ア 内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁の性能として,例えば,

JIS B8201の10.1.1のa)の規定によるものがあること。

イ 蒸気ボイラーの安全弁の吹出し量については,当該ボイラーの最大蒸発量以上とする

こと。

なお,最大蒸発量が明らかでない場合には,燃料消費量等から実測により求めるもので

あること。ただし,木くず等を燃焼させるもので,最大蒸発量を求めることが困難な場合

は,次の表によって差し支えないこと。

ボイラーの種類

伝熱面積 1 m 2当た りの蒸発量 (単位  k g/h )

ボイラー本体 水冷炉壁

手だ きス トーカ

だ き

油,ガス

又 は微粉

炭の燃焼

手だ きス トーカ

だ き

池,ガス

又 は微粉

炭の燃焼

水管 ボイラー以外 のボイ

ラー25 35 40 40 5 0 70

水管 ボイ ラー 30 40 50 40 6 0 80

また,廃熱ボイラーの最大蒸発量は,廃ガスの流量及び廃ガスの比エンタルビを基礎と

して算定するものであること。

ウ 蒸気ボイラーの安全弁の吹出し量を算定する方法として,例えば,JISB8210(蒸気用及

びガス用ばね安全弁)の附属書の2の規定による方法があるほか,次のの及び(イ)によるこ

と。

の 吹出し係数を測定によって定める場合には,JIS B8225(安全弁一吹出し係数測定方

法)に規定する公称吹出し係数又はこれと同等と認められる方法によって定める係数と

すること。

川 蒸気圧力が0.4MPa未満で,かつ,過熱蒸気の場合には,蒸気の性質による係数(0は,

JISB8210の附属苦衷1において蒸気圧力0.4MPaに対応した温度におけるCの値をとる

ものとすること。

エ ダウサムボイラーの安全弁の吹出し量を算定する方法として,例えば,JISB8210の附属

書の3の規定による方法があること。なお,吹出し量決定圧力は,設定圧力の1.1倍の絶対

圧力の値又は設定圧力に0.02MPaを加えた絶対圧力の値のうち,いずれか大きい方の値を

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第62条 附属品(安全弁,逃がし弁及び逃がし管)

とること。

オ 揚程式安全弁の有効吹出し面積は九D也(β:弁座口の径,色:リフト)であるから,蒸

気取入口の断面積竿(β′:蒸気取入口の径)がこの値より大きければβ′<βであっても差し支えないこと。ただし,β′が小さすぎて,蒸気の流速に急激な変化が起きないように

すること。

カ 蒸気ボイラーの安全弁の呼び径として,例えば,呼び径が25A以上のものがあること。こ

の場合において,JISB8201の10.1.1のf)及び11.3.3のb)の規定による蒸気ボイラーの安全

弁並びにリフトが弁座口の径の吉以上の揚程式安全弁及び全量式安全弁については,そ‘の呼び径を20A以上とすることができるものとすること。

キ 2個以上の安全弁を共通の管台に設ける場合には,管台の蒸気通路の断面積を安全弁の

蒸気取入れ口の合計面積以上とすること。ただし,安全弁の合計面積が管台の有効断面積

には満たないがボイラーに必要な安全弁の面積以上である場合には,これを認めて差し支

えないこと。

(2)第3項関係

「安全な場所」とは,屋外の高所で火気その他点火源となるおそれがあるものがなく,拡散

等による蒸気の引火又は爆発の危険性を除去することのできる場所をいうこと。

(平成15年4月30日 基発第0430004号)

(改正:平成19年3月14日 基発第0314110号)

【解説】

本条第1項は,蒸気ボイラーには安全弁を取り付けるべきことを定め,かつ,その要件につい

て規定したものである。

通達(1)のアは,安全弁は最高使用圧力以下で吹き出すように調整されるが,安全弁が作動して

も直ちにボイラー内部の圧力の上昇は完全に停止しない場合もあるので,若干の圧力上昇を認め

たものである。

本条第3項は,引火性蒸気が噴出した場合の火災又は爆発の危険を考慮したもので,「密閉式の

構造」とは,吹き出した蒸気をコンデンサ等で凝縮し再びボイラーへ戻すようないわゆる密閉サ

イクル配管を行ったものをいう趣旨である。

通達(1)のウのJISB8210の附属書の2は,安全弁の吹出し量に関する算式について規定したも

ので,吹出し係数を用いて蒸気ボイラーの安全弁の吹出し量を算定することとされている。

吹出し係数Kdは,JISB8225(安全弁の吹出し係数測定方法)又はASME規格に規定された方法

等これと同等の方式により定めるものとされている。

安全弁の吹出し量は実測することが原則であり,吹出し係数は,本来理論吹出し量に対する実

測吹出し量の比を基本とする係数である。しかし,現状においては,すべてについて実測するこ

とは試験設備の関係からできないため,吹出し係数が明らかでない場合には,図から上/βによっ

て求められる吹出し係数」‰′を」‰の代わりに用いて吹出し量を算定することができるよう規定さ

れている。

【計算例・1】全量式安全弁の吹出し豊

公称吹出し係数によって計算する場合は,次の式によって求める。

Q椚=5.246Cj‰A(♪+0.1)×0.9

ここに,Q椚:公称吹出し量(kg/h)

A:吹出し面積(mm2)(JISB8210附属書付図1参照)

P:公称吹出し量決定圧力(MPa)で,設定圧力が0.1MPaを超えるときは,

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附属品(安全弁,逃がし弁及び逃がし管)          第62条

設定圧力の1.03倍,設定圧力が0.1MPa以下のときは,設定圧力に0.02

MPaを加えた圧力とする。ただし,指定のある場合は,その値による。

亀:公称吹出し係数

C:蒸気の性質による係数でJISB8210の附属書表1による。

のど部の径腐=25・4mm,A=寺銭2=昔×(25・4)2=506・7mm2,亀=0・95,過熱蒸気で340℃,

設定圧力=2.35MPaとすれば,JISB8210附属書表1よりC=0.885T(0.885-0.88)×3.0-2.52

3.0-2.5

=0.880

公称吹出し量Q肌は

Qm=5.246吼A(カ+0.1)×0.9

=5.246×0.880×0.95×506.7×(1.03×2.35+0.1)×0.9

=5041(kg/h)

【計算例・2】吹出し係数が明らかでない揚程式安全弁の吹出し童

公称吹出し係数の測定をしない場合には,計算式中のj亀の代わりにJISB8210の附属書図1か

ら求められるjG′の値を用いて,公称吹出し量を計算することができる。

D=80mm,L=3.2mm,L/D=3.2/80=0.04から図よりj覧′=0.847,A=鳳D且=7rX80×3.2

=804.2mm2,飽和蒸気,設定圧力=1MPaとすれば表よりC=0.984〔0.987-(0.987-0.977)×

1.13-1.0

1.5-1.0=0.984〕

公称吹出し畳Q刑は

Q椚=5.246C亀′A(♪+0.1)×0.9

=5.246×0.984×0.847×804.2×(1.03×1+0.1)×0.9

=3576(kg/h)

【計算例・3】ダウサム用ボイラーの安全弁(揚程式安全弁の場合)

β=50mm,エ=2mm,平面座で吹出し係数が明らかでない場合で,r=273+340=613K,P(設

定圧力)=0.4MPa,者=大気圧とし,JISB8210の附属書の3より,公称吹出し量Qmを求める。

公称吹出し係数によって計算する場合は,次の式によって求められる。

Qm=C′j‰A者 .言×0.9

ここに,Qm:公称吹出し量(kg/h)

C′:〝と者/者とによる係数でJISB8210の附属書図2による。

〝:断熱指数(缶/旬),不明の場合は〟=1.0とする。

者:公称吹出し量決定圧力の絶対圧力(MPa)で設定圧力の1.1倍の圧力の

絶対圧力とする。ただし,指定がある場合はその値による。

者:背圧の絶対圧力(MPa)

亀:公称吹出し係数

A:吹出し面積(mm2)(JISB8210の附属書附図1参照)

〟:ガスの分子量

Z:JISB8210の附属書図3による圧縮係数

T:公称吹出し量決定圧力におけるガスの絶対温度(K)

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第62~63条         附属品(安全弁,逃がし弁及び逃がし管)

安全弁の公称吹出し係数を測定しない場合には,式のj‰の代わりにJISB8210の附属書図1か

ら求められる吹出し係数亀′の値を用いて公称吹出し量を計算する。

Qm=C′jらA者.言 ×0.9

C′=23.7(〝=1.03,者/者0.1

1.1×0.4+0.10.185)

亀′=0.847(上/β=2/50=0.04からJISB8210の附属書図1より)

A=此=方×50×2=314.2mm2

者=1.1P+0.1=0.54MPa「abs」

Z=0.87(若340+273

497+273=0.796,凰

〟=165.9(ダウサムA)

Qm=23.7×0.847×314.2×0.54×

=1710(kg/h)

0.4+0.1

3.134+0.1

0.87×613×0.9

0.15)

(過熱器の安全弁)

第63桑 過熱器には,過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することがで

きる安全弁を備えなければならない。

2 貫流ボイラーにあっては,前条第2項の規定にかかわらず,当該ボイラーの最大蒸発量

以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。

44 第63条関係

本条の規定に適合する過熱器の安全弁として,例えば,JISB8201の10.1.1のh)及び11.3.4の

規定によるものがあること。

(平成15年4月30日 基発第0430004号)

(改正:平成19年3月14日 基発第0314110号)

【解説】

本条は,過熱器用安全弁について規定したものである。過熱器用安全弁の主たる目的は,過熱

器の焼損防止である。このためには,過熱器の中を常に一定量の蒸気が流れるようにすればよい

わけである。

通達のJISB8201の10.1.1のh)は次のように定められている。

① 過熱器用安全弁の吹出し量につ早ては,過熱器の温度を設計温度以下に保持するに足る量

とすべきこと。

(診 過熱器用安全弁は,蒸気取出口に取り付けること。

③ 過熱器とボイラー本体との間に止め弁がない場合には,ボイラーの安全弁ともみなし得る

ので,過熱器用安全弁の大きさ及び数はボイラー本体の安全弁の大きさ及び数に含ませてよ

いこと。ただし,この場合には,ボイラー本体に取り付ける安全弁の大きさは,ボイラーの

最大蒸発量の75%以上を吹き出させるものでなければならない。

④ 過熱器用安全弁の吹出し圧力は,蒸発部の安全弁より低く調整すること。

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