‘オーロラ・ディープパープルインプ’ ペチュニア‘f ...2009...

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132009 7 はなとやさい

マリガーデン 福ふ く

井い

 万ま

利り

子こ

‘オーロラ・ディープパープルインプ’ペチュニア‘F1カーニバル・レッドスター’ペチュニアと混植する場合、冬は日当たりのよい軒下で霜よけを。(鉢の幅 20×8㎝、鉢の深さ 9㎝)

14 2009.7.はなとやさい

‘オーロラ・ホワイト’直径 3㎝の豆鉢で育てた超ミニミニサイズ。土の量も根張りも少ないのでストレスがいっぱい。でも咲きました。薄めの液肥をこまめに施して。ベテラン向き。(鉢の直径 3㎝、鉢の深さ 2.5㎝)

‘オーロラ・ブルーインプ’ハボタン‘紅くじゃく’&‘白くじゃく’秋まきをすると、春にトウ立ちしない性質を生かして、ハボタンを周囲に。ハボタンの方が生育旺盛なので、時々カットを。(鉢の直径 20㎝、鉢の深さ 10㎝)

‘オーロラ・ブルーインプ’‘オーロラ・ディープパープルインプ’

セキチク‘F1コロッサル混合’草丈が低く、丈夫で育てやすいセキチクで足元をカバー。蛇の目模様でパッと明るく。(鉢の幅 10×10㎝、鉢の深さ 5㎝)

デルフィニウムの周りにハボタンの葉が広がる。

 

天空を目指して雄大な花穂を伸ばすデルフィ

ニウム。まっすぐに天を突く姿を見ると、私も

背筋がピンと伸びるようです。

 

庭植えや大きな鉢でのびのびと育った本来の

花穂は、堂々たるいでたち

4

4

4

4

ですが、小さな鉢に

多粒まきや密植するのも1つの楽しみ方です。

 

華麗で気品のある装いにかわいらしさをプラ

スすると、コンパクトだけれど存在感のある‚オ

ーロラ‘を満喫することができます。

京都女子大学短期大学部家政科被服専

攻卒業。「育てる喜び、飾る楽しみ」

をモットーに、園芸の新たな魅力を探

り続ける。植物の特性を熟知したうえ

での新規的な植栽方法・デザインへの

評価は高く、数々のガーデニングコン

テストで受賞を果たす。現在、園芸教

室や講習会、園芸雑誌の執筆を通じて、

園芸の楽しさを伝えている。

福井 万利子(ふくい まりこ)

152009.7.はなとやさい

 

デルフィニウムは元来多年草です

が、秋まき一年草と割り切って、春に

花を楽しんで終わりにします。

 

‚オーロラ‘

は従来の固定種とは異

なり、花色や草姿がよく揃うので、少

し乱暴に多粒まきにして密植しても生

育旺盛です。

 

ただし「発芽」に失敗する方が多い

ので、発芽成功の手順をお伝えしま

す。

 

また、ピット苗を使って密植させる

方法は初心者の方に向いています。

 

鉢の中にパラパラと直まきして、発

芽後は植え替えやポット上げをせず

に、そのまま育苗して花を咲かせる方

法です。

 

花穂の大きさや草丈は、鉢の深さや

土の量に比例します。深さ3㎝くらい

の浅鉢でも育てられます。

 

発芽適温は15℃前後。高温多湿を嫌

うので、タネまきは涼しくなる10月に

入ってからが無難です。しかし最近は

残暑が続いたり、急に気温が下がった

りして適期を逃しがちです。播種適期

を見極めるために、温度計や週間天気

予報とにらめっこして「今日だ!」とい

う日を選びます。

タネから、ピット苗から

デルフィニウムを育てる 発芽。生まれたてホヤホヤ。すぐに日光に当てること。

中・上級者向き

タネまきから挑戦

タネの多粒まき

タネまきの手

鉢に新しい培養土を入れ、緩効性肥料を混ぜておく。

デルフィニウムは嫌光性種子なので5㎜くらい覆土して光を遮る。暗い場所に置くと、より発芽を促す。

※ペチュニアなど好光性種子と混植する 場合、先にデルフィニウムをまいて覆 土する。その上にペチュニアをまき、 覆土せずに明るい日陰で発芽させる。

10 日くらいで発芽する。発芽後すぐに腰水をやめて日光に当てる。ボヤボヤしていると徒長してもやし

4 4 4

状態になるので注意。

タネまき前に土を十分に湿らせて、2~ 3㎝間隔でタネを多めにばらまきにする。

絶対に乾かさないように、腰水か霧吹きで優しく水やりする。腰水の場合は、タネが水没しないように注意する。

双葉が開き、本葉が出るまでは優しく水やりを。安定してきたらジョウロでも大丈夫。

緩効性肥料

培養土

5㎜

腰水

or

霧吹き

16 2009.7.はなとやさい

初心者向き

手軽に育てたい方や自信のない方

ピット苗を密植

‘オーロラ・ブルーインプ’(鉢の直径 20㎝、鉢の深さ 3㎝)〈右〉

‘オーロラ・ラベンダー’(鉢の直径 20㎝、鉢の深さ 5㎝)〈左〉

キンギョソウ‘プリンセス・レッドアイ’同じ直径 20㎝の鉢だが、深さに2㎝の違いがある。少しでも多く土中の養分を吸収して根張りのよい株は、葉もこんもり茂る。好光性種子のキンギョソウはタネまき時に覆土はしない。

20㎝の鉢に多粒まきして本葉が開いた‘オーロラ’

植え付けの手

順ピット苗

 

ピット苗から始めれば簡単に栽培で

きます。確実に本葉まで生長した苗が

多量に手に入るので、あとは植え付け

るだけです。

鉢に新しい培養土を入れて緩効性肥料を混ぜ、水を含ませて湿らせる。

セルトレイから苗をポコッと抜いて、3~ 4㎝間隔で密植する。

たっぷり水をやる。

緩効性肥料

培養土

コンテナに植え付けたデルフィニウム。

172009.7.はなとやさい

 

肥料は1000倍に薄めた液肥を、

1週間に1回与えます。厳寒期は生長

が止まるので、2週間に1回くらいで

よいでしょう。置き場所は日なたで、

雪が積もっても平気ですが、軒下の方

が無難です。支柱はなくても大丈夫で

すが、風の強い場所では立てた方が安

心です。ナメクジにとって、新芽や花

芽はごちそうなのでご注意を。

 

4月下旬から5月上旬には待望の開

花です。

 

高い空と深い海へ吸い込まれていき

そうな‚オーロラ‘の青。

 

遠い昔に置き忘れてきたような汚れ

のない‚オーロラ‘の白。

 

私は好きです。

すてきな花を見る

ための管理

‘オーロラ・ブルーインプ’ペチュニア‘F1ロンド・バイオレットスター’ヘリクリサム‘ペーパーデージー’青色に反対色の黄色をちりばめて、互いが引き立つ色合わせ。ヘリクリサムは早春に1回摘芯し、花が終わりかけてもドライフラワー状でそのままにする。真冬は霜よけを。(鉢の幅 37×10㎝、鉢の深さ 3㎝)

‘オーロラ・ラベンダー’ニゲラ・オリエンタリス‘トランスフォーマー’‘オーロラ’もニゲラも嫌光性種子。タネまきには覆土が必要。ニゲラの実は角状にとがってユニーク。花がら摘みはしないで実も楽しもう。(鉢の直径 20×15㎝、鉢の深さ 5㎝)

‘オーロラ・ホワイト’ディモルフォセカ‘スプリングフラッシュオレンジ’ディモルフォセカは半耐寒性だが、軒下で保護すればマイナス3℃くらいでも平気。早春に摘芯を。(鉢の直径 40㎝、鉢の深さ 10㎝)

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