第9回 がん計画の指標の見える化 ~中間評価に向けて~ · データ 入門」...

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乃木坂スクール地域医療ビッグデータ入門

~オープンデータで医療を“見える化”しよう~

第9回がん計画の指標の見える化~中間評価に向けて~

2019年11月22日国際医療福祉大学大学院教授

埴岡 健一

1

方向の確認

2

本講座の趣旨(ロジックモデル)

地域の患者・住民アウトカムの均てん化

どの地域でもデータを使ったPDCAの普及

マルチSH*によるオープンデータ利活用

「地域医療ビッグデータ入門」の実施

初期アウトカム

中間アウトカム

最終アウトカム

活動アウトプット

超少子高齢化、2025(40)年問題、地域格差(⇔均てん化*)、オープンデータ公表

行政や民間、非営利団体等による研修やデータ提供が実施されてきている

オープンデータを十分に活用する実践が追いついてい

ない

環境

課題

外の動き3

均てん化=あまねく最良の状態になっていることSH=ステークホルダー(立場)

想定される当週のゴール例• 47都道府県のがん対策推進計画の関連指標を個々に確認することができる

• 関連指標をOPS指標を関連づけて概観することができる

• 地域における課題候補を抽出できる• 課題と解決策の仮説を持つことができる

• 希望者は、「R」を触れた

4

厚労省・医療計画通知の評価1 医療体制の政策循環5疾病・5事業及び在宅医療の医療体制を構築するに当

たっては、住民の健康状態や患者の状態(成果(アウトカム))などでもって施策の評価を行うことが必要なため、これらを用いた評価を行うことが重要である。具体的には、施策や事業を実施したことにより生じた結果(アウトプット)が、成果(アウトカム)に対してどれだけの影響(インパクト)をもたらしたかという関連性を念頭に置きつつ、施策や事業の評価を1年ごとに行い、見直しを含めた改善を行うこと。都道府県は、この成果(アウトカム)に向けた評価及び改善の仕組みを、政策循環の中に組み込んでいくことが重要である。

5

出典:平成29年3月31日厚生労働省医政局地域医療計画課長通知「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について」

がん対策推進基本計画の評価

6出典:がん対策推進基本計画(第3期)

中間評価と指標

7

中間評価 実施の意向

8出典:NPOがん政策サミット 都道府県がん計画中間評価実施に関するアンケート 集計レポート

9

10

11

12

13

14

政策現場のニーズ

15出典:NPOがん政策サミット 都道府県がん計画中間評価実施に関するアンケート 集計レポート

データの状況

16

17

評価のための情報源リスト

がん登録データ

NDB

SCR

3つの特性を知って活用する

18

個別統計/情報源 横断データ集 見える化グラフ

内容個別の公開統計データなど

ロジックモデルに沿ってテーマ別に情報源横断的に粒度を揃えて統合したもの

エッセンスデータをBI(可視化)ツールによって提示したもの

長所ピンポイントで必要で詳細な情報を得られる場合がある

必要なデータを探し、整合性をもって統合するという膨大な労力を略することができる

フィルター機能などで関心に応じた加工ができ、課題スクリーニング力が各段に高まる

短所どんなものがあるか、どこにあるか、把握するのが大変

どのデータに着目すればいいのか考えるのが大変。データを読み解くのも労力が必要

スクリーニングには使えるが、必要に応じてデータ集や個別データに遡る必要がある

19

https://cpsum.org/ccm

航海図を把握。データ集、見える化グラフを行き来する

20

https://cpsum.org/ccm/ccm_base

基本データ集見える化グラフで生じた疑問をチェック

21

項目番号

分野 項目名 出典SPO分類

13 死亡 死亡率(男)(%)(75歳未満、年齢調整、人口10万対) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」部位別75歳未 O14 死亡 死亡率(女)(%)(75歳未満、年齢調整、人口10万対) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」部位別75歳未 O15 死亡 死亡率改善率(男)(%)(75歳未満、年齢調整、人口10万対) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」部位別75歳未 O16 死亡 死亡率改善率(女)(%)(75歳未満、年齢調整、人口10万対) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」部位別75歳未 O17 死亡 標準化死亡比(男) 平成20~24年人口動態保健所・市区町村別統計 O18 死亡 標準化死亡比(女) 平成20~24年人口動態保健所・市区町村別統計 O19 死亡 超過死亡数(男) 平成20~24年人口動態保健所・市区町村別統計 O20 死亡 超過死亡数(女) 平成20~24年人口動態保健所・市区町村別統計 O21 罹患 罹患率(男)(%)(年齢調整、人口10万人対) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O22 罹患 罹患率(女)(%)(年齢調整、人口10万人対) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O23 生存 5年相対生存率 2006-2008年(男)(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O24 生存 5年相対生存率 2006-2008年(女)(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O25 早期発臨床進行度分布 2006-2008年 限局(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O26 早期発臨床進行度分布 2006-2008年 領域(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O27 早期発臨床進行度分布 2006-2008年 遠隔(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O28 早期発臨床進行度分布 2006-2008年 不明(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O29 早期発臨床進行度分布 2014年 限局(%) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O30 早期発臨床進行度分布 2014年 領域(%) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O31 早期発臨床進行度分布 2014年 遠隔(%) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O32 早期発臨床進行度分布 2014年 不明(%) 全国がん罹患モニタリング集計2014年罹患数・率報告書 O33 治療成進行度別5年生存率 2006-2008年 限局(男)(%) 全国がん罹患モニタリング集計2006-2008生存率報告 O

必要に応じて情報源を把握。データの定義や作り方を確認することも… 情報源リスト

ロジックモデルの柱の順番に沿って指標を並べてある

(中略)

22

83 早期発住民検診(集団) 都道府県用チェックリスト実施率(%:2016年) 2016年都道府県及び生活習慣病検診等管理指導協議会(各がん部会)の活 P84 早期発住民検診(個別) 都道府県用チェックリスト実施率(%:2016年) 2016年都道府県及び生活習慣病検診等管理指導協議会(各がん部会)の活 P85 医療の標準的治療実施率(%) 指標に見るわが国のがん対策 P86 医療の大腸がん治療数(手術)(件:1カ月実績) 平成26年医療施設調査 P87 医療の大腸がん治療数(手術)(件:1カ月実績)(人口10万対) 平成26年医療施設調査、平成27年国勢調査 P88 医療のがん拠点病院 大腸がん治療数(手術)(件:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P89 医療のがん拠点病院 新入院患者数 大腸がん(人:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P90 医療のがん拠点病院 手術の状況 大腸がん(開腹手術)(件:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P91 医療のがん拠点病院 手術の状況 大腸がん(腹腔鏡手術)(件:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P92 医療のがん拠点病院 手術の状況 大腸がん(内視鏡手術)(件:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P93 医療のがん拠点病院 放射線治療 入院 大腸がん(人:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P94 医療のがん拠点病院 放射線治療 外来 大腸がん(人:4カ月実績) がん拠点病院現況報告 P95 医療のがん拠点病院 画像診断 大腸内視鏡検査(件:12カ月実績) がん拠点病院現況報告 P96 医療の拠点病院カバー率(%) 2013年院内がん登録集計 P97 医療のがん拠点病院数(総数) がん拠点病院現況報告 S98 医療の都道府県がん診療連携拠点病院数 がん拠点病院現況報告 S99 医療の地域がん診療連携拠点病院数 がん拠点病院現況報告 S100 医療の特定領域がん診療連携拠点病院数 がん拠点病院現況報告 S101 医療の地域がん診療病院数 がん拠点病院現況報告 S102 医療の消化器外科専門医(人) 平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査 S103 医療の消化器外科専門医(人)(人口10万対) 平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査、平成27年国勢調査 S104 医療のがん拠点病院 消化器外科専門医(人:常勤換算) がん拠点病院現況報告 S105 医療のがん拠点病院 消化器がん外科治療認定医(人:常勤換算) がん拠点病院現況報告 S106 医療のがん拠点病院 消化器内視鏡専門医(人:常勤換算) がん拠点病院現況報告 S107 医療のがん拠点病院 皮膚・排泄ケア認定看護師(人:常勤換算) がん拠点病院現況報告 S

(中略)

23

https://public.tableau.com/profile/cancer.policy.summit#!/

可視化サイトトップ

24

https://cpsum.org/ccm/ccm_graph

メニュー

25

https://public.tableau.com/profile/cancer.policy.summit#!/vizhome/Colorectalcancermaledatasetbyprefectureboxplot/dashboard

基本画面

26

沖縄県

27

滋賀県

模擬評価(沖縄県)(緩和ケア)

28

29

整合性(セオリー)評価〔確認点とフォーマット〕

出典:誰にでもできる!がん計画中間評価ガイドブック 一部、加工

フォーマット

30

第7次沖縄県医療計画に記載されたがん対策緩和ケア分野のロジックモデル

出典:第7次沖縄県医療計画

31

対策 指標 中間ゴール 指標 目指す姿 指標希望する場所で、すべてのがん患者と家族が緩和ケアを受けられる【体制】

望んだ場所で過ごせた割合、がん性疼痛緩和指導管理料、緩和ケアチーム患者数…

患者やその家族の痛みやつらさが緩和され、生活の質が向上している

からだの痛み、こころの痛み、症状が改善した割合…

迅速かつ適切な緩和ケアが受けられる【質】

すみやかに対応してくれた割合、痛み評価実施割合、支援は十分であるとした患者の割合

患者や家族が痛みやつらさを訴えることができる環境が整備されている【環境】

痛みの有無を聞かれた割合、すぐ相談できた割合(からだ、こころ)、がん患者指導管理料

*指標は原文を圧縮表記

いいとこ取りロジックモデル(緩和ケア分野)

国の指標、県独自調査、統計データ…から国の指標、県独自調

査、NDB-SCR、病院機能情報…から

自分たちの活動を見ること…から

指標データ(ロジックモデルと指標の関係)

最終アウトカム中間アウトカム施策

出典:NPOがん政策サミット ウェブサイト 一部改変

32出典:第3次沖縄県がん対策推進計画

33出典:第7次沖縄県医療計画

34

身体、こころ、生活の痛みが軽減されている

沖縄県第7次医療計画に記載されたがん対策緩和ケア分野のロジックモデル(補正)

35

沖縄県第7次医療計画に記載されたがん対策緩和ケア分野のロジックモデル(+指標)

気持ちがつらい(そう思わない)62.0%↑

緩和ケアチーム数 21↑

麻薬薬局数 256↑緩和ケア病床数 88↑緩和ケアチーム病院数 21↑がん患者指導病院数 11↑外来緩和ケア実施数 0↑がん性疼痛緩和実施数 1809↑

36

分野アウトカム指標は、客観指標と患者体験調査由来指標

中間アウトカム指標は、客観指標と患者体験調査由来指標と医療従事者調査由来指標

出典:沖縄県がん対策推進計画(第2次)分析報告書 2016年3月

追加

37

沖縄県第7次医療計画に記載されたがん対策緩和ケア分野のロジックモデル(+指標)

気持ちがつらい(そう思わない)62.0%↑

緩和ケアチーム数 21↑

麻薬薬局数 256↑緩和ケア病床数 88↑緩和ケアチーム病院数 21↑がん患者指導病院数 11↑外来緩和ケア実施数 0↑がん性疼痛緩和実施数 1809↑ 国3012「からだのつらさ」

国3013「こころのつらさ」国3014「苦痛で日常生活に支障」

国3015「人生の最終段階のからだの苦痛」国3016「人生の最終段階のこころの苦痛」

国3011「つらさを相談できた」

除痛率

痛みの評価の実施割合

身体、こころ、生活の痛みが軽減されている

38

実行(プロセス)評価〔確認点とフォーマット〕

出典:誰にでもできる!がん計画中間評価ガイドブック 一部、加工

フォーマット

39NPOがん政策サミット→都道府県別がん対策事業と予算の一覧→2019年度沖縄県

https://cpsum.org/budget_prefecture.php

事業名として「緩和」が付くものはない。ただし、拠点病院強化事業の内訳に含まれている

40出典:平成30年度第1回緩和ケア・在宅医療部会(2019年3月4日) 議事要旨

41出典:平成29年度第4回緩和ケア・在宅医療部会(2018年3月14日) 議事要旨

42出典:平成29年度第4回緩和ケア・在宅医療部会(2018年3月14日) 議事要旨

43出典:平成29年度第4回緩和ケア・在宅医療部会(2018年3月14日) 議事要旨

44出典:平成29年度第4回緩和ケア・在宅医療部会(2018年3月14日) 議事要旨

45

効果(インパクト)評価〔確認点とフォーマット〕

出典:誰にでもできる!がん計画中間評価ガイドブック 一部、加工

フォーマット

アウトカム指標

アウトカムの指標①46

https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/health_s/health_s/020/06health_s_03_cancer_control_all.pdf47

48

49

国の新指標リストから(アウトカムに対応しそうな項目)

50

沖縄県では国の調査に多くの拠点病院、がん診療病院が参加しているので、比較的質の高い数値が得られると考えられる

51

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

全国値

からだの苦痛

*注:現時点のデータ精度では県間の単純比較はできません

出典:「指標に見るわが国のがん対策」(2015年11月)

52

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

全国値

痛み

*注:現時点のデータ精度では県間の単純比較はできません

出典:「指標に見るわが国のがん対策」(2015年11月)

53

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

全国値

気持ちのつらさ

*注:現時点のデータ精度では県間の単純比較はできません

出典:「指標に見るわが国のがん対策」(2015年11月)

プロセス指標

アウトカムの指標②54

55

NDB-SCR(中間アウトカムに関連しそうな項目)□NDB-SCR(ナショナルデータベース・標準化レセプト出現比)に見る診療の状況(がん診療関連)〔沖縄県〕全国標準値=100

56

<中略(全体は別紙参照)>

57

↑がん対策の分野別に表示

出典:医療計画評価指標(がん分野)(プロセス指標)(NDB-SCR由来分)(医療圏別)(粒度:診療行為)https://public.tableau.com/profile/ken.hanioka#!/vizhome/190822NDB-SCR/sheet0

出典:医療計画評価指標(がん分野)(プロセス指標)(NDB-SCR由来分)(医療圏別)(粒度:診療行為)https://public.tableau.com/profile/ken.hanioka#!/vizhome/190822NDB-SCR/sheet0

がん対策緩和ケア分野プロセス指標NDB-SCR由来分

沖縄県 医療圏別

58

出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

59

60出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

61出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

62出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

63出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

64出典:NDBデータ由来の医科診療行為別SCRhttps://medysis.jp/ndboriginated-medicalinterventionscr-visualization

評価の考え方

65

予算 施策 中間アウトカム 最終アウトカム

内容スクリーニングとアセスメントを行う

適切な緩和ケアが提供されている

身体、こころ、生活の痛みが軽減している

拠点病院4施設中4施設 ・痛みの相談ができた割合72.4%〔県独自〕

・からだの苦痛(そう思わない)55.8%〔全国57.4%〕

・痛みの評価の実施割合36.5%(75%以上実施)〔県

・心身の痛み(そう思わない)70.3%〔全国72.0%〕・気持ちのつらさ(そう思わない)62.0%〔全国61.5%〕

・NDB-SCRの緩和ケア関連指標を代理指標に?

・年度内に公表?

・年度内に公表?

・年度内に公表?

コメント参加病院数と各病院のスクリーニング率やアセスメント率を収集

県独自調査は予算化されず。NDB-SCRの経年変化で代理?

県独自調査は予算化されなかったので、前回の国指標を参照?前回は3施設、今回は多数の施設が参加

前回の指標と数値

今回の指標と数値

対策の前後で指標を比較する。全国の動向と比較する…66

④施策が効果をもたらしたのか?

①アウトカム指標値向上?

②アウトプット指標値とアウトカム指標値の関係は?

①アウトカム指標値向上?

③他の活動や施策の影響は?

効果(インパクト)評価とロジックモデル

67出典:誰にでもできる!がん計画中間評価ガイドブック

68

効果(インパクト)評価〔確認点とフォーマット〕

出典:誰にでもできる!がん計画中間評価ガイドブック 一部、加工

フォーマット

まとめ• がん対策では分野別のインパクト評価のための指標とデータにめどが立ちつつある

• アウトカムに関する指標を得るための調査を継続し、捕捉カバー率を高め、経年変化を観測できるようにすることが重要

69

部位別対策の評価

70

沖縄県大腸がん(男)関連データ

<アップデート>2019年2月1日

沖縄県がん診療連携協議会国際医療福祉大学大学院教授

埴岡 健一

以下、スライド14枚はここからの抜粋出典:https://www.okican.jp/userfiles/files/about/association_related/2018/2018_04/5.pdf

71

72

大腸がん(男)75歳未満年齢調整死亡率(傾向線付) 全国、青森県、秋田県、沖縄県

過去10年(ミドリ色が沖縄県)ワーストクラスから、

右肩下がりにし、全国に追いつき、ベストクラスへ

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」、都道府県別死亡データ、部位別75歳未満年齢調整死亡率(1995年~2017年) 加工:埴岡健一

73

大腸がんに関してロジックモデル(因果関係図)で考える

74

データセットによって抽出された課題候補〔検証・検討が必要〕

男の死亡率が高い(全国13.2、沖縄16.2)。中部、南部、八重山でSMR高い?

男の罹患率が高い(全国67.9、沖縄86.8)?

遠隔比率が高い(全国16.6、沖縄21.1)?

男の5年相対生存率(全国72.2、沖縄66.7)が低い?

男の領域の治療成績が低い(全国72.1、沖縄61.1)?

県がん登録データで医療圏分析ができないか?

野菜摂取が少ない?

受診率がやや低い。精検受診率が低い。対象年齢順守が低い。再勧奨率が低い…?

手術件数が少ない。外科専門医が少ない?施設単位でもO、P、S指標に懸念があるところがある

低い市町村あり

肥満度が高い、ハイリスク飲酒が多い

アセスメント/マネジメントに改善余地あり

ビッグプレーヤーが全て参加するカバー率の高いデータ必要

詳細はバックデータを参照

75

沖縄県 大腸がん(男)国、県、県内医療圏の主要データを切り出して会議資料に

全7ページ

がん対策地域別データ集、都道府県ファイル、沖縄県表から抜粋

要注意・着目と考えられる数値を赤色表示

76

沖縄県 大腸がん(男)

がん対策地域別データ集、都道府県ファイル、沖縄県表から抜粋

77

データセットによってここまでに抽出された課題候補〔検証・検討が必要〕

男の死亡率が高い(全国13.2、沖縄16.2)。中部、南部、八重山でSMR高い?

男の罹患率が高い(全国67.9、沖縄86.8)?

遠隔比率が高い(全国16.6、沖縄21.1)?

男の5年相対生存率(全国72.2、沖縄66.7)が低い?

男の領域の治療成績が低い(全国72.1、沖縄61.1)?

県がん登録データで医療圏分析ができないか?

野菜摂取が少ない?

受診率がやや低い。精検受診率が低い。対象年齢順守が低い。再勧奨率が低い…?

手術件数が少ない。外科専門医が少ない?外科以外の分野は?施設単位では?

市町村単位では?

肥満度、飲酒量を調べる必要あり。

78

79

データセットによってここまでに抽出された課題候補〔検証・検討が必要〕

男の死亡率が高い(全国13.2、沖縄16.2)。中部、南部、八重山でSMR高い?

男の罹患率が高い(全国67.9、沖縄86.8)?

遠隔比率が高い(全国16.6、沖縄21.1)?

男の5年相対生存率(全国72.2、沖縄66.7)が低い?

男の領域の治療成績が低い(全国72.1、沖縄61.1)?

県がん登録データで医療圏分析ができないか?

野菜摂取が少ない?

受診率がやや低い。精検受診率が低い。対象年齢順守が低い。再勧奨率が低い…?

手術件数が少ない。外科専門医が少ない?外科以外の分野は?施設単位では?

市町村単位では?

肥満度が高い、ハイリスク飲酒が多い

80がん対策地域別データ集、都道府県ファイル、沖縄県表から抜粋

沖縄県市町村別検診指標

81

●大腸がん検診 沖縄県 集団検診 チェックリスト順守率出典:「市区町村用チェックリスト実施率(住民検診)」

自治体名 2016年 2017年 自治体名 2016年 2017年

全国 71.2 75.6 読谷村 34.6 23.1沖縄県 49.0 54.9 嘉手納町 75.0 75.0那覇市 65.4 92.3 北谷町 80.8 88.5宜野湾市 78.8 76.9 北中城村 63.5 78.8石垣市 61.5 63.5 中城村 30.8 48.1浦添市 75.0 75.0 西原町 17.3 19.2名護市 84.6 86.5 与那原町 17.3 23.1糸満市 36.5 44.2 南風原町 42.3 50.0沖縄市 69.2 71.2 渡嘉敷村 25.0 30.8豊見城市 46.2 48.1 座間味村 - 63.5うるま市 86.5 86.5 粟国村 9.6 7.7宮古島市 75.0 67.3 渡名喜村 65.4 NA南城市 13.5 NA 南大東村 88.5 88.5国頭村 48.1 42.3 北大東村 13.5 9.6大宜味村 - 75.0 伊平屋村 78.8 75.0

東村 - 42.3 伊是名村 32.7 67.3今帰仁村 NA 67.3 久米島町 - 36.5本部町 59.6 61.5 八重瀬町 - -恩納村 34.6 32.7 多良間村 23.1 46.2宜野座村 - 36.5 竹富町 - 57.7金武町 61.5 53.8 与那国町 38.5 38.5伊江村 25.0 NA

82

データセットによってここまでに抽出された課題候補〔検証・検討が必要〕

男の死亡率が高い(全国13.2、沖縄16.2)。中部、南部、八重山でSMR高い?

男の罹患率が高い(全国67.9、沖縄86.8)?

遠隔比率が高い(全国16.6、沖縄21.1)?

男の5年相対生存率(全国72.2、沖縄66.7)が低い?

男の領域の治療成績が低い(全国72.1、沖縄61.1)?

県がん登録データで医療圏分析ができないか?

野菜摂取が少ない?

受診率がやや低い。精検受診率が低い。対象年齢順守が低い。再勧奨率が低い…?

手術件数が少ない。外科専門医が少ない?外科以外の分野は?施設単位では?

低い市町村あり

肥満度が高い、ハイリスク飲酒が多い

アセスメント/マネジメントに改善余地あり

大腸がん施設別進行度別5年生存率の公表(網掛は症例数が少ないため数字の信頼度が低い部分)

83出所:https://mirunshirun.jp/

84出所:https://mirunshirun.jp/

病院別の症例数 大腸がん(うち3期)

1 中頭病院 219(54)2 豊見城中央病院 155(29)3 県立中部病院 149(28)4 中部徳洲会病院 127(32)5 那覇市立病院 109(29)6 ハートライフ病院 92(15)7 県立南部医療センター・こども医療センター 85(12)8 北部地区医師会病院 79(17)9 沖縄赤十字病院 77(20)10 沖縄協同病院 69(26)11 琉球大学医学部附属病院 65(17)…

85

症例の多い病院すべてが参加して議論することが重要と思われる

3病院のカバー率は323例/1546例=約20%

86

データセットによってここまでに抽出された課題候補〔検証・検討が必要〕

男の死亡率が高い(全国13.2、沖縄16.2)。中部、南部、八重山でSMR高い?

男の罹患率が高い(全国67.9、沖縄86.8)?

遠隔比率が高い(全国16.6、沖縄21.1)?

男の5年相対生存率(全国72.2、沖縄66.7)が低い?

男の領域の治療成績が低い(全国72.1、沖縄61.1)?

県がん登録データで医療圏分析ができないか?

野菜摂取が少ない?

受診率がやや低い。精検受診率が低い。対象年齢順守が低い。再勧奨率が低い…?

手術件数が少ない。外科専門医が少ない?施設単位でもO、P、S指標に懸念があるところがある

低い市町村あり

肥満度が高い、ハイリスク飲酒が多い

アセスメント/マネジメントに改善余地あり

症例数の多い病院すべてが参加するカバー率の高いデータ必要 スライド引用、ここまで

まとめ• 全体目標の柱の一つであるがんの死亡率を下げるため、部位別対策が重要

• がん対策の部位別対策では、インパクト評価のためのアウトカムに関する指標とデータセットが揃いやすい

• 部位別対策の施策とアウトプットに関する指標を明確にすることで、インパクト評価が可能となる【全体まとめ】がん対策において、指標に基づいたインパクト評価による中間評価を開始できるタイミングが来た

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次回:企画発表会• 各人 5分程度(未確定)• スライド5枚程度• USBで持参。事前にPCに入れてください• 遠隔(欠席)の方は、スライドをお送りください。代読します hanioka@iuhw.ac.jp

• 参加者は各発表にコメントシートを記載してフィードバックをしてください

• 参加登録サイトに入力をお願いします

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