canpan - 循環型社会に向けた京都市の取組 · 2012. 5. 29. ·...
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循環型社会に向けた京都市の取組 ~バイオディーゼル燃料化事業~
平成23年9月19日
京 都 市
ふくしま復興 フォーラム
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廃食用油を軽油の代替燃料に再生
家庭系とともに事業系(飲食店,ホテルなど)廃食用油も再資源化
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カーボンニュートラルなバイオディーゼル燃料の検討
~地球球温暖化対策と循環型社会の形成に向けて~
使用済み天ぷら油 バイオディーゼル燃料
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平成9年12月開催の地球温暖化防止京都会議(COP3)
・廃食用油のリサイクル ・CO2の排出抑制(約4000トン/年) ・自動車排ガスのクリーン化 ・生きた環境教育 ・地域コミュニティーの活性化 ・河川の汚染防止 ・食糧との競合回避
一石七鳥の効果と意義
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当初,トラブル続出
●排気ガスから天ぷら油の臭い
●燃料ホースからの 燃料漏れ・ゴムの膨潤
●エンジンの始動不良・出力低下
●低温時,エンジン の出力低下
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学識経験者 委員長 : 池上 京大名誉教授
燃料製造メーカー 分析会社
自動車メーカー
油脂メーカー
再資源化技術会社
添加剤メーカー
京都市バイオディーゼル燃料化事業技術検討会 (平成13年度~)
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京都市廃食用油燃料化施設 日量 5,000 ℓ
環境省補助事業 脱温暖化及び二酸化炭素排出抑制対策事業
【平成16年5月竣工】
「技術検討会」において京都市暫定規格(京都スタンダード)を策定し,この品質を満足する廃食用油燃料化施設を建設
建設コスト7.5億円
(うち環境省補助金2.7億円)
燃料化施設の燃料精製過程
メタノール&触媒
(KOH)
グリセリン廃液 洗浄廃水
軽油
製品 原料 副原料 反応・分離 精製 → → → →
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回収方式 : ポリタンク方式
回収方式 : 常設及びドラム缶方式
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家庭系廃食用油の回収拠点の設置状況,回収量の推移
拠点設置目標 2000拠点(300世帯に1ヶ所)
地域ごみ
減量推進会議
(モデル回収)
⇒ 町内会
地域女性会
などへ拡大
環境意識が
高い市民
市民・事業者・行政のパートナーシップ
京都市の家庭系廃食用油は地域に根ざした取り組みとして住民主体の回収システムが構築
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50
99 116 124 131 138 143
156 162
186 205 214 220
13 175
531 602
693 766 825 864
956 1,013
1,202
1,352 1,447 1,577
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
0
50
100
150
200
250
拠点数
学区数
家庭系廃食用油の回収拠点設置状況 学区数
拠点数 22年度回収量:約20万ℓ
京都市バイオディーゼル燃料化事業の取組
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バイオディーゼル燃料の生産・利用と市内の利用率(平成22年度)
食堂等事業系の買取 127万リットル/年
一般家庭系の回収 市内約1577拠点 19万リットル/年
(市バス) 25万リットル/年
(ごみ収集車) 114万リットル/年
精製施設 BDF生産
141万リットル/年
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○京都市内における廃食油の
年間推計潜在回収可能量とBDFへの利用率 (単位:万リットル/年)
○BDFの生産・利用の流れ
潜在回収可能量 利用量 利用率 (%)
一般家庭からの排出 約150 約 19 約13
食堂等事業者からの排出 約300 約122 約41
運営経費 : 90円/ℓ
減価償却費 : 18円/ℓ
計 :108円/ℓ
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バイオディーゼル燃料の
市バス及びごみ収集車への利用
ごみ収集車(147台)
B100 (100%)
年間約150万ℓを使用し、約4,000tの二酸化炭素を削減
市バス(93台)
B20 (20%混合)
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京都市長を会長とする 全国バイオディーゼル燃料利活推進協議会の設立 開催 平成19年3月 東京都南青山会館
バイオディーゼル燃料の利用促進に向けた取組み
○燃料の適切かつ安全な利用に向けた品質規格やガイドラインの作成
○税制優遇など制度面での利用推進策,原料拡大や利用用途の拡大
全国協議会 会長
門川大作 京都市長
平成20年11月19日 廃棄物学会共催シンポジウム 京都大学百周年時計台記念館
副会長 池上 詢 京大名誉教授
全国バイオディーゼル燃料利用推進協議会の取組
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世界のバイオディーゼル燃料化事業の状況(2009)
欧米では、主として新油からバイオディーゼル燃料を製造
年間生産量は、ドイツでは約297万kL、フランス約239万kL、日本約1万kL
欧米では、品質規格の制定、欧州では、税制面での優遇策
廃食用油の回収拠点の
更なる拡大
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BDFの高濃度利用
(5%超)の規格化
BDFの利用用途拡大
植物油の製造
・家庭からの廃食用油の
回収拠点 : 約1,600 拠点
・回収量:約20万ℓ
(2011.3末現在)
BDF利用による
CO2 の発生
油糧作物の成長による
CO2 の固定
京都市廃食用油
燃料化施設
BDF 生産量
5,000ℓ/日
BDF給油スタンド を
4つのクリーンセンターに設置
・市バス93台(B20)
・ごみ収集車150台
(B100)
BDF製造技術についての
国際協力
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今後更に取組むべき課題
循環の輪の更なる強化に向けて
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軽油と混合利用する場合
の軽油引取税の減免
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ふくしま復興に向けて
地域の力,日本,世界の力を結集する
原発依存から脱却する
太陽光,風力,水力,バイオマスなど再生可能エネ
ルギーを利用する
日本の原風景を思い出す
モノを持つ豊かさより,心の豊かさを大切にする
今できることからスタートする 菜の花,ヒマワリからのバイオディーゼル燃料化は, やすらぎと地域のつながりを取り戻す取組
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御清聴ありがとうございました
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