秋田中央建設業協会 伊藤鑛榮 · 2018. 6. 21. · 平成30年5月1日発行...

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  • 平成30年5月1日発行 第498号 (1)中 建 協 会 広 報

    発 行 所

    一般社団法人秋田中央建設業協会発 行 人

    伊 藤 鑛 榮

    〒010-0951秋田市山王4丁目3番7号TEL 018-862-7778

    akenkyo@akenkyo.or.jp

    秋田中央建設業協会 検索

    この度の人事異動で秋田労働基準監督署長を命ぜられ、このほど着任いたしました。一般社団法人秋田中央建設業協会会員の皆様には、日

    頃より労働基準行政の運営にあたって、格別のご協力を賜り、厚く御礼を申し上げますさて、長時間労働の削減が国をあげて取り組むべき

    「働き方改革」の重要課題とされ、時間外労働の上限規制を図る労働基準法改正法案が、今年、国会で審議されます。このような重要な年である今年度の基準行政の業務運

    営は、過重労働防止対策の徹底、一般労働条件の確保・改善、労働災害防止対策の推進、労災保険制度の適正な運用などを重点としております。県内は人口減少や少子高齢化の影響による労働力不足

    が深刻となっており、これが長時間労働の要因となっていることから、近年は、重点の中でも過重労働防止対策の重要度が増しております。県内における求人は、売り手市場の中で、少子化、新

    規学卒者の県外流出などから新規学卒者の採用もままならない状況がありますが、人手不足の影響が大きくなるにつれ、企業内の社員教育を行う余裕もなく、最近では、採用条件に即戦力を求める企業が増えています。このため、中途採用などにおいては、退職者が出ていても企業の即戦力に見合わなければ採用を差し控えるケースさえ散見されています。しかし、採用できなければ、企業内の労働者は充足さ

    れず、この結果、一人当たりの労働者の業務量の増加へとつながり、これが過重労働を招くといった悪循環になっているところもみられます。過重労働を防止するためには、法令遵守は当然のこと、

    働き方を見直し、業務の効率化を行って生産性を向上させるほか、業務の平準化を図るため、労働者の誰でもが業務ができる社員教育を実施し、長時間労働を行う労働

    者の労働時間を減らすとともに、パワハラなどの職場のハラスメントがない若者に魅力ある職場環境などが求められるものです。このようなことから、秋田署は、過重労働防止のため

    の集団指導や監督指導はもちろんのこと、署内に「労働時間相談支援コーナー」を設置し、主に法令遵守が進まない中小企業事業主などに対する労働時間削減や36協定届出の推進などについて「細やかな」相談対応における支援を行うこととしております。会員各位におかれましては、一層の法令遵守の徹底と

    社員教育の実施、労働時間の適正管理や業務平準化の実施など職場環境の改善に努めていただきますようお願いいたします。次に、労働災害防止対策ですが、管内の平成29年の労

    働災害は378件と前年を8件上回り、建設業における災害も67件と、前年から11件も増加しています。このような中で、今年度から始まる第13次労働災害

    防止対策では、県内の今年度の目標として、建設業の死亡災害を4件までに抑えることとされています。このため、秋田署でも、建設業での労働災害の約4割

    を占める墜落・転落災害を防止するため、足場の組立て等の作業に係る点検や墜落防止措置の充実等の遵守徹底を図ることとしています。特に、建設業における労働災害防止では、現場におけ

    るリスクアセスメントやリスクマネジメントによる対策が欠かせませんが、ともすれば文書化された書類があるからそれだけで十分と考えがちです。しかし、対策に求められるは、文書化された紙ではなく、実施しているその具体的内容であることを認識していただき、労働災害防止対策を進めていただきますよう、引き続き、会員の皆様にご理解とご協力をお願いいたします。終わりに、貴協会並びに会員企業のご発展をご祈念申

    し上げ、着任のあいさつといたします。

  • (2) 第498号 平成30年5月1日発行中 建 協 会 広 報

    このたびの人事異動により秋田地域振興局建設部長を命ぜられ着任しました佐藤です。皆様には県政の発展につきまして、日頃から格

    別のご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。今年度からスタートとなる「第3期ふるさと秋

    田元気創造プラン」のメインテーマは人口減少問題であります。その課題について少し詳しく述べさせていただきます。現在の行政に関する制度は、人口増加が最大時

    に制度化されているため、“人口減少”はこの前提条件が崩れることを意味し、制度はもとより社会インフラなどをどうやってこれを維持していくかといった課題が発生することになります。この課題を解決するためには、根本的な考え方

    を変える必要があります。例えば、県と市町村との機能合体、事務の共同

    化、市町村合併によらなくても可能な住民サービスの維持のための各種共同の事務化など、従前の枠組みにとらわれない検討が必要になっています。建設部では従前から、県と市町村の事務につい

    て次のような共同化について実施しておりますが、今後もさらなる検討により、事務の効率化とコスト縮減を図ってまいります。

    併せて、自分たちが住んでいる地域が安全・安心に暮らせるように、災害や除雪の対応、道路や橋梁などの維持管理に努めてまいります。また、建設業の担い手を確保する取り組みを推

    進しており、本庁建設部建設政策課「建設産業担い手確保育成センター」と連携を図りながら、重点的に人材育成及び確保に取り組んでまいります。

    今年度の主な事業について紹介いたします。道路事業は、地域間交流ネットワーク道路であ

    る秋田八郎潟線(五城目町)町村工区が秋に開通することをはじめ、主要幹線道路の整備を進めてまいります。街路事業は、都市内交流の渋滞緩和対策である

    千秋広面線(手形陸橋:秋田市)の北側2車線の整備を進め4車線化の早期完成を目指すほか、川尻広面線(秋田市)横町工区の整備を推進してまいります。河川事業は、新波川(秋田市)において床上浸

    水対策特別緊急事業により集中的に整備を進めるとともに、新城川、豊川等の河川改修を推進してまいります。

    砂防事業は、従来の施設整備に加え、土砂災害警戒区域等の指定を重点的に進めるとともに、警戒避難体制の整備や建物の立地抑制を図ります。下水道事業は、生活排水処理施設の効率的な運

    営管理に向け、秋田市との下水道汚水処理の統合化に向けた施設整備を行ってまいります。建築事業では、良好な居住環境を確保するため、

    住宅の増改築やリフォームを支援し、住宅ストックの質の向上を図ります。今後も皆様のご支援とご協力を賜りながら、社

    会資本を着実に整備し、社会情勢の変化等に柔軟に対応して、秋田の発展に寄与してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

    A) 職員研修(例:技術講習会への参加)B) 生活排水処理の広域共同化(例:八橋処理区を臨海処理センターへ統合)

    C) 公営住宅管理の効率化(例:秋田市と住宅管理の共同化)

    D) 効率的な管理:(道路パトロール、交換除雪、県河川管理)

    E) 電子入札システムの共同利用(例:男鹿市)

  • 平成30年5月1日発行 第498号 (3)中 建 協 会 広 報

    日頃から、本県農林水産業の振興にご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。さて、平成30年度は、米の生産数量目標の配分廃

    止等、国の農政改革の推進により、水田農業を巡る環境が大きく変動することに加え、農家の高齢化や就業人口の減少を背景に労働力の確保が難しくなるなど、一層厳しさを増しております。県では、この4月から「第3期ふるさと秋田元気創

    造プラン」をスタートし、農林水産業については、新たな農林水産ビジョンにより米政策見直し等に伴う産地間競争の激化への的確な対応やICT・AI等革新技術の活用等、若者が定着する産業振興への取り組み、米依存からの脱却に向けた複合型生産構造への転換のさらなる加速化、「ウッドファーストあきた」の推進による木材需要の創出など、本県農林水産業の成長産業化を図っていくこととしております。こうした中、秋田地域においても、地域を牽引する

    多様な経営体の育成、戦略的な秋田米の生産・販売、複合型生産構造への転換加速、県産材の安定供給体制の確立など6項目を重点推進事項と位置づけ、各市町村の現状等踏まえ、各種事業を展開してまいります。米政策見直し等に伴う対応については、昨年9月に

    策定された「秋田米生産・販売戦略」に基づき、生産者・農業団体・行政が一体となって販売を起点とした米づくりを推進するとともに、乾燥調製施設等拠点施設についても計画的に整備を進めてまいります。園芸メガ団地等大規模園芸拠点については、整備計

    画に掲げた目標の達成に向け、既存の男鹿・潟上地区(キク)、雄和平沢地区(枝豆、ネギ、ダリア)への支援を継続するとともに、新たに動き出した五里合地区(業務用ネギ)、雄和相川地区(ネギ、枝豆)における経営管理指導や法人間連携等、立ち上がりを支援し、複合型生産構造への転換

    をさらに加速してまいります。

    農村整備関係では、近年、ほ場整備への関心が高まっており、特に秋田市において大規模なほ場整備事業の要望を受けて、計画的な地区調査を進めているところです。現在整備中の地区も含めて、引き続き産地づくりと一体になったほ場整備事業を推進するとともに、中山間地域農業の振興を図るため、水田の畑地化等を進めてまいります。また、老朽化や脆弱化した農業水利施設並びに漁港海岸施設について、施設の長寿命化及び防災・減災対策を図るため補修・対策工事に計画的に取り組んでまいります。

    森林関係では、森林経営計画作成を促進し、森林施業の集約化を図ることに加え、林業専用道の整備、伐採と植栽の一貫した流れを促進いたします。また、低コスト生産のための高性能林業機械の導入、

    木材加工製品の高付加価値のための施設導入や、県産材の利用促進に積極的に取り組んでまいります。会員の皆様にはこれまでにも増し、秋田の農林水産

    業の活性化に向けたご理解、ご支援を申し上げ、着任にあたりご挨拶といたします。

    五里合地区 農地集積加速化基盤整備事業ネギ作付け状況

    上広ケ野地区 中山間地域農業活性化緊急基盤整備事業 枝豆作付け状況

    北浦漁港 物揚場補修状況

  • (4) 第498号 中 建 協 会 広 報 平成30年5月1日発行

    4月26日(木)午後3時から当協会3階大会議室において、建設共済制度及び建退共制度の説明会を開催し、協会会員・協力会社27名が参加しました。

    1.建設共済保険(法定外労災補償制度)について

    2.建設業退職金共済制度について3.質疑応答

    ◎理事会4月16日(月)午前11時から

    協会2階小会議室において第1回理事会を開催し、次の事項について審議した結果、いずれも原案どおり承認されました。

    議 題1.平成29年度事業報告及

    び収支決算について2.平成29年度公益目的支

    出計画実施報告書について

    3.平成30年度(第71回)通常総会に付議すべき事項について

    4.その他

    (加藤会長、加藤・山岡副会長、武田・三浦・沢木・林・齊藤・菅原・清水・畠山・渡辺・加賀屋・藤田・長谷川理事、加賀谷・加藤(正)監事)

    理事会・委員会

    建設業経理検定試験は、建設業経理に関する知識の向上を図ることを目的として実施されており、1級及び2級の検定試験は「建設業経理士検定試験」として年2回実施されております。なお、1級、2級合格者は入札可否の判断の資料となる経営事項審査の評価対象の1つになって

    います。

    1.申込受付期間 平成30年5月18日(金)~6月19日(火)2.試験日 平成30年9月9日(日)

    1時限目 1級財務諸表 9:30~11:002時限目 1級財務分析 12:00~13:30

    2級 12:00~14:003時限目 1級原価計算 14:40~16:10

    3.申込方法 Ⓐ インターネットによる申込Ⓑ 「受験申込書」郵送による申込※ 申込書は当協会窓口でも配布いたします。

    4.受験料(税込) 1級(1科目) 7,410円 1級(2科目同時)10,600円1級(3科目同時) 13,680円 2級 6,280円

    5.合格発表 平成30年11月10日(土)

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