生産性向上チャレンジ工事の 取組事例集 -...
Post on 23-Jan-2021
1.268 Views
Preview:
TRANSCRIPT
生産性向上チャレンジ工事の
取組事例集
令和2年9月
国 土 交 通 省
目 次
1.生産性向上チャレンジ工事の概要 ····································· 1
2.生産性向上チャレンジ工事の取組事例 ································ 3
3.その他の生産性向上取組事例 ·········································· 14
1.生産性向上チャレンジ工事の概要
1.1 生産性向上チャレンジ工事の試行
(1)概要
生産性向上チャレンジ工事は、新技術の活用だけでなく、施工手順の工夫や既存技術の組み合わせ
等、現場での創意工夫による取組を積極的に推進するため、「生産性向上チャレンジ工事の試行につ
いて」(平成30年5月8日、国技建管第3号 国技建調第3号)により、試行を始めている。その後、
「生産性向上チャレンジ工事の試行と取組事例について」(令和2年9月、国技建管第4号 国技建
調第7号)により、『試行対象工事の明確化』と『工事成績評定における評価方法の明確化』のため、
試行制度の一部改定を行った。
(2)試行実施方法
生産性向上チャレンジ工事の施工実施方法は「生産性向上チャレンジ工事の試行と取組事例につ
いて」の別紙により、以下の通りとしている。
1.定義 生産性向上チャレンジ工事とは、工事契約後の施工段階において、受注者が施工にあたり、受注者の発案による施工
手順の工夫等、生産性向上(省人化等)に資する取組の実施を推進するものである。 2.対象工事 本試行の対象は、各地方整備局等で実施される、原則、全ての工事とする。
3.取組方法 発注時において、対象工事であることを公告文、入札説明書等に明記するとともに、工事契約後、受注者は、当該工
事において省人化等の生産性向上に資する取組を実施することができる。取組を実施する場合は施工計画書に「生産性
向上チャレンジ」の項目を設け、取組の内容や期待される効果等を明記し、完成検査時までに実施内容及び効果を報告
するものとする。 4.施工計画書に記載する内容 「生産性向上チャレンジ」を実施するにあたり、受注者は施工計画書に以下の内容を明記して監督職員等の承諾を得る
こととする。 ①取組の内容 施工手順の工夫や省人化等の生産性向上にかかる取り組みについて記載する。 なお、技術提案で提案済みの内容及び「直轄工事における新技術活用の推進について」(令和2年3月31日、国官
技第468号他)に基づき実施している①ICT 活用型、②発注者指定型、③発注者指定型(選択肢提示型)は除くも
のとする。 ②期待される効果、効果の確認方法等 人員削減や作業時間削減等の定量的な効果を示せる場合は、記載するとともに効果の確認方法を記載すること。
5.工事成績評定 施工計画書で位置づけられた生産性向上に資する取組は、考査項目別運用表 別紙1-⑧(主任技術評価官)、考査項
目「5.創意工夫」細別「Ⅰ.創意工夫」、工夫事項【その他】において、効果等を勘案し、以下により評価を行う。 ⅰ)施工計画書に定量的な効果を記載していない場合で、計画に基づき、生産性向上チャレンジ工事に取り組んだこ
とが確認できた場合、以下の記入例を参考に評価し、1点の加点とする。
ⅱ)施工計画書に定量的な効果を記載している場合で、計画に基づき、生産性向上チャレンジ工事に取り組んだこと
が確認できたが、定量的な効果を確認出来なかった場合、以下の記入例を参考に評価し、1点の加点とする。
【その他】
□ その他 [理由: 施工計画書に記載した生産性向上に資する取組を実施した。]
【その他】
□ その他 [理由: 施工計画書に記載した生産性向上に資する取組を実施した。]
-1-
ⅲ)施工計画書に定量的な効果を記載している場合で、計画に基づき、生産性向上チャレンジ工事に取り組んだこと
が確認できた場合の内、施工計画書に記載した定量的な効果を確認できた場合、以下の記入例を参考に評価し、
2点の加点とする。
※生産性向上チャレンジ工事の取組として工事成績評定において評価した取組については、考査項目別運用表
別紙1-⑧(主任技術評価官)、考査項目「5.創意工夫」細別「Ⅰ.創意工夫」の【施工】【新技術活用】【品
質】【安全衛生】【働き改革】で重複して評価しないように留意する 【公告文における記載例】 本工事は、受注者の発案による施工手順の工夫等の創意工夫による生産性向上の取組を推進する「生産性向上チャレ
ンジ」の試行対象工事である。 【入札説明書における記載例】 本工事は、受注者の発案による施工手順の工夫等の創意工夫による生産性向上の取組を推進する「生産性向上チャレ
ンジ」の試行対象工事である。工事契約後、受注者は、当該工事において、省人化等の生産性向上に資する取組を実施
することができ、取組の履行及び効果が確認された場合、工事成績評定で優位に評価する。 本取組を実施する場合、施工計画書に、現場における生産性向上に資する施工手順の工夫や既存技術の効果的活用等を
位置づけ、履行義務として取り扱うものとし、完成検査までに実施内容及び効果を報告するものとする。 【特記仕様書記載例】 第○条 生産性向上チャレンジ工事 1.試行の実施 本工事は、受注者の発案による施工手順の工夫等の創意工夫による生産性向上の取組を推進する「生産性向上チャレ
ンジ」の試行対象工事である。 2.試行の内容 工事契約後、受注者は、当該工事において、省人化等の生産性向上に資する取組を実施することができる。 本取組を実施する場合は、施工計画書に「生産性向上チャレンジ工事」の項目を設け、①取組の内容、②期待される効
果等を明記するものとし、完成検査までに実施内容及び効果を報告するものとする。また、期待される効果等について
は、人員削減や作業時間削減等の定量的な効果を記載できる場合は記載することとする。 3.工事成績評定 施工計画書で位置づけられた「生産性向上チャレンジ工事」の取組の履行が確認できた場合は加点を行うこととする。 4.本試行に係る費用については、原則、受注者負担によるものとする。
【その他】
□ その他 理由: 施工計画書に記載した生産性向上に資する取組を実施し、
その効果を定量的に確認できた。
-2-
2.生産性向上チャレンジ工事の取組事例
生産性向上チャレンジ工事は令和2年5月までに16件の試行を実施している。その中から、既
に施工が完成している箇所を中心に7件の事例を収集した。今後の生産性向上チャレンジ工事の取
組の参考にしていただきたい。
NO P 工事名 発注者 実施時期 取組内容
1 4 横環南栄IC・JCT Iランプ橋
上部工事
関東地方整備局
(横浜国道事務所) H30.12.14 ~ R2.7.31
ICT活用
資料作成
2 6 H31那珂川大杉山揚水機場樋管改築工事 関東地方整備局
(常陸河川国道事務所) R1.8.1 ~ R3.1.29 ICT活用
3 8 H30荒川右岸小台一丁目高規格堤防
整備工事
関東地方整備局
(荒川下流河川事務所) H31.1.30 ~ R2.3.23 ICT活用
4 10 H30多摩川本町低水護岸工事 関東地方整備局
(京浜河川事務所) H30.10.24 ~ R2.7.31 ICT活用
5 11 H30横浜湘南道路栄IC・JCT下部
(その2)工事
関東地方整備局
(横浜国道事務所) H31.2.15 ~ R2.6.30 ICT活用
6 12 50号新川島橋(右岸)上部工事 関東地方整備局
(宇都宮国道事務所) H31.1.17 ~ R2.3.25 施工方法
7 13 倉敷立体船穂高架橋PC上部その4工事 中国地方整備局
(岡山国道事務所) H30.9.6 ~ R1.10.31 施工方法
-3-
横環南栄IC・JCTIランプ橋上部工事
【生産性向上の取組内容】狭隘部等の溶接作業性が悪い溶接箇所をVR空間に再現し、溶接作業者が作業性の確認を行う。【期待される効果】溶接の作業性の確認を製作前に確認することができる。
発注者:関東地方整備局(横浜国道事務所)
工種:鋼橋上部工工期:H30.12.14~ R2.7.31
【効果】施工日数:約3日削減従来モックアップ作成日数(3日程度)がかかるが、3Dモデルを活用することにより外部委託が可能でその工程を削減できる配置人数:2名削減社内2名から外部委託することで2名削減できる
【改善点】・VR上での干渉の有無の判断が難しい・身体が部材に干渉した場合に振動や表示がでるようにしたい・mm単位での精度がでないため開先の形状等の検討は困難
【工事概要】高速横浜環状南は、横浜の都心部から約10~15㎞に位置し、横浜市郊外各区の相互連絡を容易にし、市の一体化を図るとともに、横浜中心市街地の交通混雑の緩和を図ること等を目的に計画された「横浜環状道路」の一部をなす自動車専用道路である。本工事はそのうちの栄IC・JCT・Iランプ橋の製作・架設工事である。
NO.1-1
-4-
横環南栄IC・JCTIランプ橋上部工事
【生産性向上の取組内容】従来、書面や写真での説明だった資料に動画を付加することで、より良い理解に繋げることができる。工場見学等を行わなくても工場の施工方法がわかる。【期待される効果】施工計画書、中間技術検査の資料に添付し工夫した
【効果】施工日数:工程の短縮製作工場での立会の回数が多い場合や工場見学を行う場合には工程の短縮に繋がる配置人数:2~3名削減工場での立会の回数が多い場合や工場見学を行う場合には担当者を2~3名削減できる
【改善点】・実施工の動画等にて作成した方が良かった・資料の作成に工数がかかってしまい、直接的な工程短縮には繋がらなかった
NO.1-2
-5-
H31那珂川大杉山揚水機場樋管改築工事
【生産性向上の取組内容】共通仮設費 事業損失防止施設費 動態観測 の観測方法ターゲットプリズムを自動計測システムによる動態観測に変更した。【期待される効果】1日3回の動態観測実施者を省人化でき、緊急時に変状を抑止する施工方法の検討が迅速にできる。
発注者:関東地方整備局(常陸河川国道事務所)
工種:一般土木工期:R1.8.1~R3.1.29
【効果】コスト:人件費削減システムにコストが掛かるが、測定者の人件費削減が出来る。施工日数:緊急対応に係る日数削減観測日数に変化は無いが、緊急時の対応日数の短縮に期待できる。配置人数:平均1人×近接工事日数の削減
【工事概要】本工事は一級河川那珂川右岸12.0k+16m付近において、既存の大杉山揚水機場の老朽化により新しく樋管を設置する工事を実施するものである。
NO.2-1
自動計測システムによる動態観測図ターゲットプリズムよる動態観測図
ターゲットプリズムよる動態観測は1日3回4箇所の橋脚に取り付けたターゲットプリズムを測定者がトランシットを設置し観測を行う方法。
本計測はコンピューターを用いたシステムであり、計測データを事務所コンピューターにインターネット回線を介しデータ転送を行う測定者が不要の自動計測システム。
施工写真測点1 (PA1) 測点2 (R1川側) 測点3 (R1中央) 測点4 (R1陸側)
-6-
H31那珂川大杉山揚水機場樋管改築工事
変位経時変化グラフ(サンプル)
NO.2-2
計測項目警戒値
(50%)工事中止値
(80%)限界値
(100%)
鉛直変位測定 ±3.0mm+α ±4.8mm+α ±6.0mm+α
水平変位測定 ±3.0mm+α ±4.8mm+α ±6.0mm+α
計測値は構造物の温度変化による変位や計測誤差を含むため、実際の計測管理においては、事前計測結果から得られる自然変動(α)を加味するものとする。
1次管理値 2次管理値 3次管理値
-7-
H30荒川右岸小台一丁目高規格堤防整備工事
【生産性向上の取組内容①】地盤改良工において、 ICT技術を活用した測量業務を行った。
発注者:関東地方整備局(荒川下流河川事務所)
工種:一般土木工期: H31.1.30~ R2.3.23
【効果①】省人力可:1名削減従来は測量に最低2人は人員を要していたが、1人で測量をすることができることで、省人力化を図ることができた。
【工事概要】
本事業対象区間は人口が集中した区域で、堤防が決壊すると甚大な人的被害が発生する可能性が高い区間である。さらに、荒川下流沿川はゼロメートル地帯が広がっていることから、浸水深は5m以上に到達し、浸水継続時間は2週間以上に及ぶ。このため、高規格堤防の整備を実施し、堤防の決壊に伴う壊滅的な被害の発生を防止する。
NO.3-1
【生産性向上の取組内容②】タブレット・スマートフォンを利用して、ビデオ通話、リアルタイムでのメッセージ・写真・ビデオのやりとりを行った
【効果②】時間短縮コミュニケーションがリアルタイムで円滑になり、時間短縮を図ることができた。写真等の情報のやりとりが容易で、より綿密なコミュニケーションをとることができた。
-8-
H30荒川右岸小台一丁目高規格堤防整備工事
【生産性向上の取組内容③】書類等整理・管理ソフトと電子小黒板ツールを使用した。
【効果③】省人力可、作業時間短縮
NO.3-2
【生産性向上の取組内容④】新規入場者教育時にパワーポイントのスライドショーによる一般的な教育を行いながら安全書類の確認を行った。その後、補足事項の教育を行った。
【効果④】省人力可・時間短縮説明と書類の確認を同時に進行することにより、省人化および時間短
縮化を図ることができた。
書類等整理・管理ソフト
電子小黒板ツール
-9-
H30多摩川本町低水護岸工事
【生産性向上の取組内容①】従来2人1組でおこなっていた測量作業について、スマートフォンにて自動追尾式光波測距角儀を制御することにより作業をワンマン化し、さらに眼鏡型ウェアラブル端末と連携させ作業員をハンズフリー化することで、測量作業の安全性と効率性を向上させる。
発注者:関東地方整備局(京浜河川事務所)
工種:一般土木工期: H30.10.24~ R2.7.31
【効果①】省人力可、時間短縮測点約30箇所の試験測量において、従来では作業者2人で60分を要する測量作業が作業者1人で40分にて完了でき、67%の費用縮減が期待される。
【工事概要】築堤・護岸 L=177.0m河川土工 1式、矢板護岸工 1式法覆護岸工 1式、根固め工 1式仮設工 1式
NO.4
-10-
H30横浜湘南道路栄IC・JCT下部(その2)工事
【生産性向上の取組内容】場所打杭施工前の、杭芯測量にICT技術を活用。【期待される効果】従来二人(測量器械と、測量杭打作業)で行っていた杭芯測量作業を、杭打作業員が端末で遠隔操作を行うことができるため、一人で行うことができる。
発注者:関東地方整備局(横浜国道事務所)
工種:一般土木工期: H31.2.14~ R2.6.30
【効果】コスト:約90,000円のコスト減従来工法と比較して、約90,000円のコスト削減となった。
(測量補助員4名削減)
配置人員:4名削減従来工法と比較して、2名×延べ4日間の仕事が1名×延べ4日間で行うことができた。よって、測量補助員を4名削減することができました。
【工事概要】本工事は、圏央道の一部である横浜湘南道路の新設に伴い、栄IC・
JCT(仮称)にて鋼製橋脚工橋脚フーチング2基の道路高架橋下部工事を行うものである。
NO.5
《一人で杭芯測量状況》 《手元操作タブレット》
数量 単価 金額
測量補助員 人 -4 22,700 -90,800
名称 単位
-11-
50号新川島橋(右岸)上部工事
【生産性向上の取組内容】プレテンションPCT桁橋の床版・横組工について、吊り足場の設置を行わず、高所作業車を使用して施工した。【期待される効果】省人化及び工程短縮が図れる。また、吊り足場の施工に伴う、墜落災害など安全上のリスクを回避できる。
発注者:関東地方整備局(宇都宮国道事務所)
工種:プレストレスト・コンクリート工事工期: H31.1.17~ R2.3.25
【効果】省人化:25%の省人化労務数が計画の1396人に対し、実績が1045人となり、25%の省人化を達成できた。工程短縮:約1カ月短縮全体工程を約1ヶ月短縮できた。
安全性の向上吊り足場の施工に伴う安全上のリスクを回避できた。
【工事概要】
本工事は、一般国道50号結城バイパスにおける新川島橋の右岸側においてPC上部工を施工するものである。構造形式は9径間連結プレテンション方式PCT桁橋であり、橋長189.1m、全幅員11.65m、最大支間長21.1mである。
NO.6
-12-
倉敷立体船穂高架橋PC上部その4工事
【生産性向上の取組内容】昇降足場、吊足場は毎日の作業で使用する場所であるが、作業・通行する空間が狭く問題となっていた。昇降足場を2列にするとともに、吊足場は使用する吊鋼帯を長尺ものを選
定し作業効率・生産性の向上を図る。
発注者:中国地方整備局(岡山国道事務所)
工種:プレストレスト・コンクリート工事工期: H30.9.6~ R1.10.31
【効果】作業効率・安全性の向上昇降足場は2列にしたことにより広い通路になったため、安全帯や道具
が引っ掛からず安全に通行することができた。吊足場も作業空間を広くすることができ、作業効率が向上した。
【工事概要】
本工事は、一般国道2号倉敷立体のうち、岡山県倉敷市船穂町船穂地内におけるPC上部工事である。橋種:8径間プレテンション方式PC連結T桁橋橋長:L=167.300m
NO.7
-13-
3.その他の生産性向上の取組事例
以下の2事例については、生産性向上チャレンジ工事として取り組んだものではないが、生産性
向上に寄与する取組であると判断される施工事例であるため、取組事例を紹介する。今後の生産性
向上チャレンジ工事の取組の参考にしていただきたい。
NO P 工事名 発注者 実施時期
1 15 平成30年度 杉王高架橋下部工事 四国
(徳島河川国道事務所)
H30.6.14 ~ H31.3.30
2 16 平成29-30年度 佐賀橋下部工事 四国
(中村河川国道事務所)
H30.3.24 ~ R1.5.31
-14-
平成30年度 杉王高架橋下部工事
【生産性向上の取組内容】帯鉄筋(左右対称に千鳥で配置)を3 次元モデリングソフトより組立シミュレーション行
い、金具の溶接位置を考慮した加工図により吊冶具を作成し、施工を行った。
【期待される効果】地組とクレーンによる吊り込みでの組立のため、ピッチ割がより均一で高品質な配筋
となった。また、足場上での仮置き場確保及び足場を上下しながらの配筋作業(重労
働)が不要となり、時間短縮、人員削減、安全に作業が行える。
発注者:四国地方整備局(徳島河川国道事務所)
工種:一般土木工期:H30.6.14~ H31.3.30
【効果】施工性向上:従来の約5倍以上のスピード
本工法を採用したことで、従来の約 5 倍以上のスピードで帯鉄筋の組立を完了することができた
品質向上鉄筋組立の出来栄えも 1 本毎に組み立てるよりもピッチ割がより均一で高品質な
配筋となったその他
安全に事故もなく重労働からも大きく解放されることになった。
【工事概要】本工事は、牟岐町の市街地を迂回するバイパス工事の一部で、南海トラフ大地震の
発災時の津波による幹線道路国道55 号の被災や緊急支援物資の輸送路確保等を想定した、地元では「命の道」とも呼ばれる事業である。
本橋梁は橋台2 基と橋脚2 基で構成される橋長97mの高架橋で、本工事対象はそのP1 橋脚1 基(P2 橋脚1 基)の施工である。
NO.1
地組ベースと吊冶具
地組完了 足場上への吊り込み
平面詳細図
-15-
平成29-30年度 佐賀橋下部工事
【生産性向上の取組内容】○従来工法との比較・A1橋台:従来工法(25t油圧式クレーン)・A2橋台:定置式水平ジブクレーン→労働生産性の比較を行い、
生産性向上の効果分析を行う。○定置式水平ジブクレーンの活用方法
の評価、検討・生産量と労働投入量を測定し、労働生産性を算定。
(測定方法等)①位置情報取得、分析→作業員の移動速度等を可視化
②施工映像の取得と映像解析→作業内容等の確認
③クレーンスケール設置→各クレーン作業量の把握
【期待される効果】○安全性・効率性の向上
発注者:四国地方整備局(中村河川国道事務所)
工種:一般土木工期:H30.3.24~ R1.5.31
【効果】施工効率・生産性向上・定置式水平ジブクレーンを用いたA2では油圧式クレーンを用いたA1よりも移動速度
の低速度域(0.25m/s以下) の出現頻度が少ないことから、施工時間のロスが少なく、施工効率が高いことが確認された。
・油圧式クレーンのオペレータの労働量を考慮した場合に比べ定置式水平ジブクレーンの労働生産性は約40%向上した。
・A1に比較してA2は、全工種で移動速度が速くなっている(平均で15%増速)
【工事概要】本工事は一般国道56号窪川佐賀道路の佐賀地区において佐賀橋(下り線)の橋梁下部工を施工するものである。
NO.2
労働生産性 = 生産量労働投入量
-16-
top related